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・企画職の具体的な仕事内容とその多様性
・企画職として働く上でのやりがいと厳しさの両側面
・企画職の選考で評価される志望動機の構成とポイント
・企画職に興味があるけれど、具体的な仕事内容がよくわからない人
・企画職の志望動機で悩んでいる、どのようにアピールすれば良いか知りたい人
・自身の経験を企画職でどう活かせるか、ヒントを探している就活生
企画職では志望動機が重要!
「企画職」と聞いて、あなたはどんな仕事を想像しますか? 華やかでクリエイティブなイメージがある一方で、「未経験だから難しそう」「具体的に何をアピールすればいいかわからない」と悩む就活生も多いのではないでしょうか。
この記事では、未経験から企画職の内定を勝ち取るための志望動機の書き方を、徹底解説します。
あなたの「企画職になりたい!」という熱意を企業にしっかり伝えるためのヒントがたくさんあるはずです。
企画職とは?仕事内容を理解しよう
企画職は、新しい価値を創造し、企業の成長を牽引する重要な役割を担います。
その仕事内容は多岐にわたり、企業や業界によって専門性が異なりますが、共通して言えるのは「アイデアを形にし、目標達成に向けて推進する」という点です。
単に「面白いことを考える」だけでなく、市場のニーズを捉え、具体的な戦略を立て、関係者を巻き込みながら実行していく力が求められます。
ここでは、企画職の主な仕事内容を、それぞれの分野に分けて解説します。
- 商品企画(企画立案)
- 営業企画(市場調査・分析)
- 企画書作成
- 経営企画・事業企画
商品企画(企画立案)
商品企画は、新たな商品やサービスを生み出すための根幹となる業務です。
市場のトレンドや顧客の潜在的なニーズを深く理解し、そこから新しいアイデアを発想します。
例えば、既存商品の改善点を見つけたり、競合他社にはない画期的なコンセプトを考案したりすることも商品企画の範疇です。
単なる思いつきで終わらせず、そのアイデアが本当に市場で受け入れられるのか、収益性はあるのかといった実現可能性を徹底的に検証します。
開発部門やデザイン部門と連携しながら、コンセプトを具体的な形に落とし込み、時にはプロトタイプ作成にも関与するなど、「ゼロからイチ」を創造する非常にクリエイティブな仕事です。
営業企画(市場調査・分析)
営業企画は、企業の売上や顧客獲得を最大化するために、戦略的な視点から営業活動を支援する役割を担います。
具体的には、市場の動向を詳細に調査し、ターゲット顧客の特性や競合他社の戦略を分析することで、効果的な営業戦略を立案します。
例えば、新しい販売チャネルの開拓、プロモーション施策の企画、営業ツールの開発などが挙げられます。
過去の営業データから課題を抽出し、その解決策を提案することも重要な業務です。
営業部門と密に連携を取りながら、数字に基づいた仮説を立て、それを検証していくことで、営業活動全体の効率化と成果向上に貢献します。
企画書作成
企画職にとって、企画書作成は自身のアイデアや戦略を具体的な形にして、関係者に伝え、承認を得るための重要なスキルです。
どんなに素晴らしいアイデアでも、その魅力や実現可能性が伝わらなければ意味がありません。
企画書には、企画の背景にある課題、解決策としての具体的な内容、期待される効果、必要なリソース(予算、人員、スケジュールなど)、そしてリスクと対策などを、論理的かつ分かりやすく盛り込む必要があります。
ターゲットとなる読み手(経営層、開発チーム、営業部門など)に合わせて内容や表現を調整する能力も求められます。
企画書は、関係者を動かし、企画を推進するための「羅針盤」となるものです。
経営企画・事業企画
経営企画や事業企画は、企業全体の方向性や中長期的な成長戦略を立案する、非常に俯瞰的かつ戦略的な業務です。
経営層と連携し、会社のビジョンや目標達成のために、どのような新規事業を立ち上げるべきか、既存事業をどう強化していくべきかといった大きな視点で考えます。
市場環境の変化や社会情勢を総合的に分析し、M&A戦略、事業ポートフォリオの最適化、組織改編案の策定など、企業の未来を左右する重要な意思決定を支援します。
全社的な視点と高い視座が求められるため、経営に関する幅広い知識と、複雑な情報を整理し、戦略として落とし込む高度な思考力が不可欠となります。
企画職の「やりがい」と「厳しさ」を知っておこう
新しいモノやサービスを生み出し、世の中に大きなインパクトを与える。
そんな魅力的な響きを持つ「企画職」は、多くの人が憧れる職業の一つかもしれません。
しかし、華やかなイメージの裏には、決して楽ではない現実も存在します。
そこを理解して志望動機に組み込んでみましょう。
企画職のやりがい
企画職は、新しいアイデアを形にし、それが世の中に影響を与える瞬間に立ち会える、非常に魅力的な仕事です。
主なやりがいとしては、以下の点が挙げられます。
- ゼロからイチを生み出す達成感
- 顧客や社会への貢献を実感できる
- 多様なスキルと知識を習得・活用できる
ゼロからイチを生み出す達成感
企画職の最大の醍醐味は、まさにこれに尽きるでしょう。
何もないところから新しいサービス、商品、プロジェクトのアイデアを練り上げ、具体的な形にしていく過程は、まるでクリエイターのようです。
自分の頭の中で生まれた漠然としたイメージが、市場調査や分析、チームとの議論を経て、具体的な企画書やプロトタイプになり、最終的には世の中にリリースされる。
この「ゼロからイチ」を生み出すプロセス、そしてそれが実現したときの達成感は、企画職ならではの大きなやりがいです。
顧客や社会への貢献を実感できる
自分が手掛けた企画が、実際に顧客の課題を解決したり、生活を豊かにしたり、あるいは社会に新しい価値を提供したりする瞬間に立ち会えるのも、企画職の大きな喜びです。
ユーザーからのポジティブな反響や、事業の成長を肌で感じたとき、自分の仕事が誰かの役に立っている、社会に貢献しているという実感を強く得られます。
これは、単に与えられたタスクをこなすだけでは得られない、深い満足感に繋がります。
多様なスキルと知識を習得・活用できる
企画職は、アイデア出しだけでなく、市場調査、データ分析、プレゼンテーション、プロジェクトマネジメント、チームビルディングなど、非常に多岐にわたるスキルと知識が求められます。
そのため、常に新しい情報を吸収し、学び続ける必要がありますが、その分、自身の能力を総合的に高めることができます。
様々な分野の専門家と連携することも多く、幅広い視点や知見を得られるのも魅力です。
企画職の厳しさ
企画職は、新しい価値を生み出すやりがいのある仕事ですが、同時に多くの厳しさも伴います。
主な厳しさとしては、以下の点が挙げられます。
- 成果が出ないプレッシャーと責任
- 終わりなき探求とアイデアの枯渇
- 周囲を巻き込む難しさ
成果が出ないプレッシャーと責任
企画職は、生み出した企画が事業や顧客に貢献して初めて評価されます。
どれだけ時間をかけて練り上げた企画でも、市場に受け入れられなかったり、目標とする成果が出なかったりすることもあります。
そのような場合、責任を感じ、大きなプレッシャーに晒されることになります。
特に、大きな投資や多くのリソースを投じた企画が失敗に終わったときの精神的負担は計り知れません。
終わりなき探求とアイデアの枯渇
常に新しいアイデアを求められるのが企画職です。
しかし、斬新で実現性のあるアイデアはそう簡単には生まれません。
既存の枠にとらわれず、常にアンテナを張り、情報収集や分析を続ける必要がありますが、それでもアイデアが枯渇してしまうこともあります。
また、一つの企画が成功したとしても、すぐに次の企画を求められるため、「これで終わり」という区切りがなく、常に「もっと良いものを」と探求し続けなければならない厳しさがあります。
周囲を巻き込む難しさ
どんなに素晴らしい企画でも、一人で実現することはできません。
開発、営業、マーケティング、経営層など、様々な部署や関係者を巻き込み、理解と協力を得ることが不可欠です。
しかし、人はそれぞれ異なる意見や優先順位を持っているため、企画の意図を正確に伝え、納得させ、協力を仰ぐのは非常に困難な場合があります。
時には反対意見に直面し、企画の変更や見直しを余儀なくされることも少なくありません。
企画職に求められる能力
企画職は、単にアイデアを出すだけでなく、それを形にし、成功に導くために多岐にわたる能力が求められます。
ここでは、特に重要とされる能力をいくつかご紹介します。
- 論理的思考力
- 課題発見力・課題解決力
- 発想力・創造性
- コミュニケーション能力
論理的思考力
企画の根幹をなすのが論理的思考力です。
漠然とした課題から本質的な問題点を見つけ出し、なぜその企画が必要なのか、どうすれば実現できるのか、どのような効果が期待できるのかを筋道を立てて考える力は不可欠です。
市場調査のデータ分析、競合他社の戦略分析、具体的な施策の検討、効果測定の方法に至るまで、あらゆるフェーズで論理に基づいた判断が求められます。
課題発見力・課題解決力
企画は、何らかの課題を解決するために生まれます。
顧客が抱える不満、市場に存在する空白、社会的なニーズなど、潜在的な課題を発見する力が重要です。
そして、その課題に対して、どのようなアプローチで解決策を提供できるかを具体的に考え、実行可能なプランに落とし込む課題解決力も同時に求められます。
発想力・創造性
「ゼロからイチ」を生み出す企画職にとって、発想力や創造性は欠かせません。
既存の枠にとらわれず、自由な発想で新しいアイデアを生み出す力、そしてそれを魅力的な企画として具体化する力が重要です。
多様な情報からヒントを得たり、異なる要素を組み合わせたりする柔軟な思考も求められます。
コミュニケーション能力
企画は一人で完結するものではありません。
企画の意図を正確に伝え、関係者から意見を引き出し、時には意見の衝突を調整しながら、共通認識を形成していく必要があります。
開発、営業、マーケティング、経営層など、様々な立場の人々と円滑に連携し、協力を仰ぐための高いコミュニケーション能力が求められます。
プレゼンテーション能力もその一環であり、自分の企画の魅力を最大限に伝える力も重要です。
企画職の志望動機で「受かる人」と「落ちる人」の違いとは?
企画職の採用面接において、志望動機は合否を分ける重要なポイントです。
単に「面白い企画を考えたい」という漠然とした熱意だけでは、採用担当者の心を掴むことはできません。
企業が求めるのは、その人の個性や潜在能力が、自社のビジネスにどう貢献できるかを具体的にイメージできる人材です。
志望動機を通じて、単なる憧れではない、深く掘り下げられた思考と、企業への真剣な貢献意欲を示せるかどうかが、「受かる人」と「落ちる人」を分ける大きな違いとなります。
受かる志望動機に共通する特徴
受かる志望動機は、企業への深い理解と、自身の経験やスキルがどのように貢献できるかという具体性が際立っています。
まず、その企業が提供するサービスや製品、企業文化について徹底的にリサーチし、なぜその企業でなければならないのかという「必然性」を明確に示します。
さらに、過去の経験から得た課題発見力や解決能力、発想力といった企画職に活かせる能力を具体例を交えて説明し、入社後に「何をしたいか」「どのように貢献できるか」を具体的に語ることが重要です。
単なる憧れではなく、企業が抱えるであろう課題に対し、自身がどのようにアプローチできるかを具体的に提案することで、採用担当者に強い入社意欲と将来性を感じさせることができます。
落ちる志望動機によくある特徴
落ちる志望動機に共通するのは、企業への深い理解や具体的な貢献意欲が不足している点です。
たとえば、「面白い企画を考えたい」という抽象的な願望や、「企画職は楽しそうだから」といった表面的な動機だけでは、企業側は何をしたいのか、どう貢献してくれるのかをイメージできません。
また、その企業が提供しているサービスや製品についてのリサーチが不十分で、誰でも言えるような一般的な志望理由に終始しているケースも多く見られます。
これは、企業への関心が薄いと判断され、入社後のミスマッチを懸念される要因となります。
自分のキャリアプランと企業との接点が不明瞭な点も、不採用に繋がる典型的な特徴です。
企画職の志望動機を構成する3つの要素
企画職の志望動機を効果的に伝えるには、単なる熱意だけでなく、論理的な構成が不可欠です。
採用担当者が知りたいのは、あなたがなぜ企画職を志望し、なぜその企業を選んだのか、そして入社後にどのような価値をもたらしてくれるのかという点です。
これらの問いに明確に答えるために、志望動機は以下の3つの要素で構成すると良いでしょう。
- 結論
- 根拠
- 展望
【結論】なぜ企画職として、その企業で働きたいのか
志望動機の冒頭では、まず「なぜ企画職として、この企業で働きたいのか」という結論を簡潔に述べ、採用担当者の興味を引きつけます。
この部分は、あなたがこの企業で働くことの必然性と、企画職への強い意欲を示す肝となります。
例えば、「貴社の〇〇というサービスに深く共感し、その成長に企画という形で貢献したい」といった具体的な企業名やサービス名を挙げながら、自身の志望理由を明確に伝えましょう。
漠然とした「企画職になりたい」ではなく、なぜ「この企業」で「企画職」なのかという点を明確にすることで、説得力が増し、採用担当者に「この人は自社についてよく調べている」という好印象を与えることができます。
【根拠】あなたの経験と企画職との接点
次に、その結論を裏付ける具体的な根拠を示します。
ここでは、あなたのこれまでの経験が、企画職で活かせる能力とどのように繋がるのかを具体的に説明することが重要です。
単に過去の業務内容を羅列するのではなく、例えば「アルバイトで顧客の潜在的なニーズを発見し、売上向上に貢献した経験」「サークル活動でイベントを企画し、困難を乗り越えて成功に導いた経験」など、企画職に求められる課題発見力、課題解決力、発想力、実行力などを発揮したエピソードを挙げましょう。
これらの経験が、どのように企画職として働く上で役立つのかを具体的に語ることで、あなたのポテンシャルと適性を効果的にアピールすることができます。
【展望】入社後、企画職として何をしたいか・どう貢献したいか
最後に、入社後に「企画職として何をしたいか」「どのように企業に貢献したいか」という具体的な展望を述べます。
これは、あなたの将来性や企業への貢献意欲を示す重要な部分です。
例えば、「貴社の〇〇サービスにおいて、新たなターゲット層に向けた△△な企画を立ち上げ、顧客体験の向上に貢献したい」といったように、具体的なサービス名や事業内容に触れながら、自身のアイデアやビジョンを語りましょう。
単なる夢物語ではなく、企業のリソースや方向性を理解した上で、現実的かつ意欲的な貢献の形を示すことが肝心です。
企業は、入社後に活躍してくれる人材を求めているため、具体的な貢献イメージを示すことで、あなたの入社への強いコミットメントを伝えることができます。
企画職の志望動機例文
企画職は、あなたの個性や潜在能力が大きく活かされる職種です。
実務経験が少ないからこそ、あなたのこれまでの経験から得た学びや潜在的な強み、そして未来への意欲を明確に伝えることが重要です。
ここでは、効果的な志望動機の構成要素を踏まえ、新卒の皆さんに向けた例文を5つご紹介します。
ご自身の学生時代の経験や学びに合わせて調整してください。
課題解決への熱意と実行力
データ分析に基づいた戦略立案への意欲
多様な経験を活かした新規事業創出への挑戦
顧客体験の向上へのこだわりと実現力
市場トレンドへの感度と創造性
就活に困ったら就活エージェントに相談しよう
就職活動は、時に一人で抱え込みがちで、何をすれば良いのか分からなくなることもありますよね。
志望企業の探し方から履歴書・ESの書き方、面接対策まで、不安や疑問は尽きないものです。
そんな時に頼りになるのが、就活エージェントです。
エージェントは、あなたの適性や希望に合った企業を紹介してくれるだけでなく、選考対策のノウハウ提供や日程調整の代行など、就活全般を徹底的にサポートしてくれます。
客観的なアドバイスを得ることで、一人で悩む時間を減らし、効率的に就活を進めることができるでしょう。
まとめ
企画職は、ゼロから新しい価値を生み出し、社会や顧客に貢献できる大きなやりがいがある一方で、成果へのプレッシャーやアイデアを出し続ける厳しさも伴う仕事です。
しかし、論理的思考力や発想力、コミュニケーション能力などを磨き、困難を乗り越えることで、自身の成長と達成感を強く感じられるでしょう。
志望動機では、なぜその企業で企画職として働きたいのか、これまでの経験をどう活かすのか、そして入社後に何を成し遂げたいのかを具体的に示すことが成功への鍵となります。
この記事が、あなたの企画職への理解を深め、効果的な就職活動の一助となれば幸いです。
