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- 農林水産省のインターンの概要
- 農林水産省インターンに参加するメリット
- 農林水産省インターンの志望動機の書き方
- 農林水産省を目指している人
- 食品系の仕事に興味がある人
- まずはインターン選考を確実に通過したい人
はじめに
農林水産省のインターンシップは日本の食と農、そして豊かな自然環境を支える行政の現場を体験できる、またとない機会です。
公務員を目指す学生はもちろん、日本の第一次産業に関心を持つ多くの学生にとって、その仕事のスケールや社会への影響力を肌で感じられる貴重なプログラムと言えるでしょう。
しかし、人気の高いインターンだからこそ、選考を突破するためにはしっかりとした準備が欠かせません。
特に、エントリーシートの要となる「志望動機」はあなたの熱意と論理的思考力を示すための重要な要素です。
この記事では農林水産省のインターンシップに挑戦したいと考えているあなたのために、志望動機の書き方から選考通過のコツまでを例文を交えながら分かりやすく解説します。
農林水産省のインターンとは?
- 実施時期・期間・応募条件
- 体験できる業務内容
- 文系・理系の参加可否
農林水産省が実施するインターンシップは日本の農林水産業を支える政策の最前線を体験できる、非常に有益なプログラムです。
働き方を具体的にイメージできるだけでなく、食料の安定供給や環境保全といった、私たちの生活に直結する課題に取り組む職員の使命感を間近で感じられます。
ここではその具体的なプログラム内容について「実施時期・期間・応募条件」「体験できる業務内容」「文系・理系の参加可否」という3つの観点から詳しく紹介します。
実施時期・期間・応募条件
農林水産省のインターンシップは主に学生の長期休暇に合わせて、夏期(8月〜9月頃)と冬期(2月頃)に実施されるのが通例です。
プログラムの期間は省の業務を多角的に体験できるよう、数日間から1週間程度で設定されているものが主流となっています。
短期間で集中的に、国の行政機関における仕事の進め方や雰囲気を学べるでしょう。
応募条件については基本的に大学や大学院に在籍している学生が対象となります。
学年に関しては学部3年生や修士1年生を対象としたプログラムが多いですが、募集されるコースによってはより幅広い学年が参加可能な場合もあります。
また、専攻分野についても、農学系や生物系だけでなく、法律、経済、情報など、様々な学生を歓迎しているのが特徴です。
体験できる業務内容
インターン期間中は農林水産省が担う幅広い業務の一端を実務を通して体験できます。
参加者は希望や適性に応じて各部局に配属され、職員の指導のもとで具体的な業務に携わります。
体験できる業務内容としては新しい政策を立案するための基礎的な調査やデータ分析、会議で使われる資料の作成補助などが挙げられます。
また、生産者団体や関連企業との打ち合わせに同席したり、農地や漁港といった実際の現場を視察したりする機会が設けられることも多いです。
これらの経験を通じて、政策が企画され、現場に届くまでの一連の流れを具体的に理解できるでしょう。
文系・理系の参加可否
農林水産省の業務は農学や生物学といった理系の知識が求められる分野だけでなく、法律や経済、国際関係といった文系の知識が不可欠な分野も数多く存在します。
よって、インターンシップの募集においても、文系・理系を問わず、多様な専門性を持つ学生を広く受け入れています。
理系の学生であれば品種改良や環境保全、食品安全といった技術的な政策課題に取り組む部署での活躍が期待されるでしょう。
一方、文系の学生は法律の知識を基にした制度設計、経済学の視点からの農業経営支援など、社会科学的なアプローチが求められる部署に配属される可能性が高いです。
農林水産省インターンに参加するメリットとは?
- 業務・政策への理解
- キャリア・自己成長
- 職場環境・人脈
農林水産省のインターンシップに参加することは、将来のキャリアを考える上で他の経験では得られない多くのメリットをもたらします。
省庁での実務体験は自身の職業観を深め、具体的な目標設定に繋がる貴重な機会です。
ここではインターンに参加することで得られる具体的なメリットを3つの側面から解説します。
業務・政策への理解
農林水産省のインターンシップが持つ最大の魅力は、実際の職場で職員の方々と同様に実務を体験できる点にあります。
机上の学習では決して得られない、日本の食と農林水産業を支える最前線に身を置くことになります。
霞が関という日本の中枢で、日々の暮らしに直結する政策がどのように企画され、議論を重ねて立案されるのか。
そして、その政策が具体的にどのように実行に移されていくのかというプロセスを、職員の一員として間近で学ぶことができます。
この経験は、省庁の役割や政策決定のダイナミズムを肌で感じる、またとない貴重な機会となるでしょう。
業界理解・行政の現場体験ができる
農林水産業は私たちの生活に不可欠な「食」を支える根幹的な産業ですが、その政策の全体像や行政の役割について、具体的に知る機会は多くありません。
インターンシップはこの日本の第一次産業が直面する課題や、それに対する国の取り組みを現場の最前線で学ぶことができる絶好の機会です。
食料自給率の向上や、スマート農業の推進、温暖化対策といった政策が省内でどのように議論され、形作られていくのかを目の当たりにできます。
業界への理解が飛躍的に深まり、漠然としていたイメージをより解像度の高い、具体的なキャリアプランへと昇華させられるでしょう。
省庁間比較の中での進路選択に役立つ
国家公務員を目指す方の中には、どの省庁で働くべきかまだ迷っている方も多いでしょう。
各省庁が担う役割や組織文化、職員の働き方はそれぞれ大きく異なります。
農林水産省のインターンに参加することで、他の省庁と比較検討する判断材料が得られます。
余裕があれば、経済産業省や環境省など、関連分野を担う他の省庁のインターンにも参加して、仕事の進め方や職員の雰囲気の違いを比較してみましょう。
自分の目で見て体験することで、パンフレットや説明会だけでは分からない、自分に本当に合った職場環境や業務内容を見極められます。
キャリア・自己成長
インターンシップへの参加は、自身のキャリア形成と自己成長に直結します。
具体的な業務に携わることを通じて、漠然としていた働くことへの意識が明確になり、社会人としての自覚が高まります。
それと同時に、自分自身の適性や、どの分野に強い関心を持つのかを見極める絶好の機会でもあります。
これまで大学などで学んできた専門知識が、実際の行政の現場でどのように応用され、役立てられるのか。
それを自ら確認し、将来のキャリアプランを具体化する大きな一歩を踏み出すことができるのです。
職業意識の向上
実際の行政の現場に身を置き、職員の方々と同じように業務に取り組む経験は、学生気分を払拭するきっかけとなります。
国民の生活を支えるという重責を担う仕事の厳しさや重要性を肌で感じることで、働くことへの意欲が自然と高まります。
高い使命感を持って職務を遂行する職員の姿に触れることは、自らの職業意識を育む上で大きな刺激となるでしょう。
自己分析の深化
インターンシップは、自分自身を深く知るための貴重な時間でもあります。
日々与えられる課題に取り組み、省内の様々な人々と関わる中で、新たな気づきが得られるはずです。
自分はどのような業務にやりがいを感じるのか、どの分野に特に関心があるのか、また、自分はこの仕事に向いているのかどうか、冷静に判断するための材料が集まります。
ここで得られた自己分析の結果は、今後のキャリア選択において重要な指針となるでしょう。
職員からのフィードバック
インターンシップの期間中、担当職員はあなたの働きぶりを間近で見ています。
プログラムの最後には、そうした職員から直接、客観的な評価や具体的なアドバイスをもらえる貴重な機会が設けられています。
自分では気づかなかった強みや、今後改善すべき課題を指摘してもらえるかもしれません。
プロフェッショナルの視点からのフィードバックは、自己成長を加速させる大きな助けとなります。
専門性の確認
大学や大学院で農業経済や森林科学、地域創生、あるいは国際関係といった専門分野を学んできた人にとって、インターンシップは実践の場となります。
自身の研究分野や学習内容が、農林水産行政という実際の現場でどのように活かされているのか、また、自分の知識やスキルがどの程度通用するのかを確認することができます。
学んできたことが社会とどう繋がるのかを具体的に知ることで、さらなる学習意欲にも繋がるでしょう。
職場環境・人脈
インターンシップに参加することで、農林水産省で働く現役の職員と日々接する機会が生まれます。
彼らと直接コミュニケーションをとる中で、仕事の具体的なやりがいや、時には直面する苦労話なども聞けるでしょう。
さらには、彼らがどのようなキャリアパスを歩んできたのかといった、パンフレットやウェブサイトでは決して分からない生の声に触れられます。
ここで築かれる職員の方々との人とのつながりは、将来のキャリアを考える上で、かけがえのない貴重な財産となるに違いありません。
職場の雰囲気の体感
省庁というと、どこか堅苦しい場所というイメージを持っている人も少なくないかもしれません。
しかし、実際にその場で働いてみることで、イメージと現実の違いを知ることができます。
農林水産省という組織の実際の雰囲気や、職員同士がどのようにコミュニケーションを取っているのかを直接肌で感じることができるのは、インターンシップならではの収穫です。
職員との交流
プログラム中は、様々な部署の職員と交流するチャンスがあります。
ランチタイムや業務の合間、あるいは懇親会などの場で、積極的に話しかけてみることが大切です。
現役の職員から聞くリアルな話は、多くの発見をもたらしてくれます。
仕事に対する情熱や日々の苦労、そして将来の展望など、本音で語られる言葉は、自分のキャリア観にも影響を与えてくれることでしょう。
その他
農林水産省のインターンシップには、これまで述べてきた以外にも見逃せないメリットがあります。
将来、公務員を目指す人にとっては、その経験が採用試験などでアピールできる材料の一つとなります。
また、実施場所が霞が関の本省だけに限らない点も、大きな特徴と言えるでしょう。
全国各地に広がる現場で、地域に根ざした行政の姿を学ぶチャンスが用意されています。
公務員志望者にとってのアピール材料になる
将来、国家公務員として働くことを目指している方にとって、農林水産省でのインターン経験は採用選考における極めて強力なアピール材料となります。
インターンへの参加意欲そのものが省の業務に対する高い関心と熱意の証明になるからです。
机上の空論ではない、実体験に基づいた志望理由は他のライバルとの明確な差別化に繋がります。
また、省庁の雰囲気を肌で学んだという事実は、入省後のミスマッチが少ない人材であるという、採用側にとっての安心材料にもなるでしょう。
多様な実施場所
農林水産省のインターンシップは、東京の霞が関にある本省だけで行われているわけではありません。
全国各地に点在する地方農政局や森林管理局といった出先機関も、重要な実習の場となっています。
さらには、植物防疫所や動物検疫所といった、国際的な防疫の最前線で業務を体験できる可能性もあります。
こうした現場に近い場所での経験は、本省とはまた異なる視点と実践的な学びを与えてくれるでしょう。
農林水産省インターンの志望動機の書き方
- なぜ官庁・省庁の中で農林水産省か
- 農業・林業・水産業への関心をどう伝えるか
- 自分の学びや強みとの関連付け
- 将来の進路とのつながりを意識する
農林水産省インターンの選考を突破するためには説得力のある志望動機を作成することが不可欠です。
「興味がある」だけでなく、なぜ数ある選択肢の中から農林水産省を選んだのか、そして自身がどのように貢献できるのかを論理的に示す必要があります。
ここでは評価される志望動機を作成するための重要なポイントを4つの要素に分けて解説します。
なぜ官庁・省庁の中で農林水産省か
志望動機を作成する上で最も重要なのが「なぜ他の省庁ではなく、農林水産省でなければならないのか」という問いに明確に答えることです。
まず、農林水産省が担う独自の役割と、他省庁との違いを理解しましょう。
「環境問題」という大きなテーマ1つをとっても、環境省が「自然保護」を主軸とするのに対し、農林水産省は「食料生産との両立」という視点が加わります。
この違いを認識した上で、自分がどちらのアプローチにより共感し、貢献したいのかを明らかにすることが重要です。
他省庁の政策と比較検討し、農林水産省ならではの魅力や役割に言及すれば、志望動機の説得力は格段に高まります。
農業・林業・水産業への関心をどう伝えるか
農林水産省を志望する以上、日本の第一次産業に対する深い関心を示すことは不可欠です。
その際、抽象的な言葉だけでなく、自身の具体的な経験に基づいて語ることがリアリティを持たせる鍵となります。
地方の農家で後継者不足の現状に触れた経験や、大学の講義で食料自給率の問題を学んだ経験などが挙げられます。
そうした一次情報や学術的な知見から、どのような社会課題を認識したのか、その課題解決のフィールドとして、なぜ農林水産省が不可欠だと考えるのかを話しましょう。
この論理的な繋がりを論理的に説明することで、あなたの問題意識の深さを示せるはずです。
自分の学びや強みとの関連付け
次に、あなたがこれまで大学で培ってきた専門性やスキルが農林水産省の業務にどう貢献できるのかを具体的に示す必要があります。
これは「あなたという人材」の価値をアピールするための重要な要素です。
理系の方であれば研究活動で得たデータ分析能力や、特定の生物・化学分野の知識が科学的根拠に基づく政策立案の土台となり得ます。
文系の方であれば、法律や経済の知識が制度設計や国際交渉といった場面で活かせるでしょう。
自身の学びと省が取り組む業務内容との間に明確な接点を見つけ出して、提示することが採用担当者からの期待感を高めることに繋がります。
将来の進路とのつながりを意識する
インターンシップはただの「職業体験の場」ではありません。
自身のキャリアプラン設計のための重要な実務体験の場として位置づけ、その経験を将来どのように活かしていきたいのかという長期的な視点を示すことが大切です。
「参加」がゴールではなく、あくまで自身のキャリアにおける「通過点」であることを明確にしましょう。
この経験を通じて何を学び、それが卒業後の進路選択や、将来国家公務員として成し遂げたい目標にどう結びつくのかを意識しましょう。
長期的な目標から逆算して、今このインターンに参加する必然性を語ることで、あなたの計画性と高い目的意識をアピールできます。
農林水産省インターンの選考対策
- エントリーシートでよく見られるポイント
- 面接(対面・WEB)の準備
- よくある質問と答え方
農林水産省のインターンシップはその貴重な経験から、多くの学生に人気があります。
そのため、選考を通過するには他の応募者との差別化を図るための入念な準備が求められます。
選考の主なステップである「エントリーシート」と「面接」に焦点を当て、それぞれで評価されるポイントやよくある質問への対策についても具体的に解説するため、参考にしてください。
エントリーシートでよく見られるポイント
エントリーシートはあなたの人となりを伝える最初の関門です。
採用担当者は限られた文字数の中から、あなたのポテンシャルや熱意を読み取ろうとします。
特に、志望動機においてはなぜ農林水産省でなければならないのかという理由の明確さが重要です。
他の省庁や民間企業ではなく、農林水産省のどの業務になぜ魅力を感じるのかを具体的に記述しましょう。
また、これまでの経験と農林水産省の業務との接点を示すことも不可欠です。
大学での学びやサークル活動、アルバイトといった経験を通じて、どのような課題意識を持ち、それがどう省の政策と結びつくのかを話すと良いです。
抽象的な言葉を並べるのではなく「あなた自身の言葉」で語ることが、担当者の心に響く文章になるでしょう。
面接(対面・WEB)の準備
面接はエントリーシートで示した熱意や論理性をあなた自身の言葉で直接伝える場です。
対面であれWEBであれ、自信を持ってハキハキと話す姿勢が基本となります。
まずは農林水産省が現在どのような政策に力を入れているのか、公式サイトを読み込み、深く理解しておくことが大前提です。
その上で「なぜ農林水産省なのか」「インターンで何を学びたいのか」といったエントリーシートの内容をさらに深掘りしてスムーズに話せるように準備しましょう。
大学のキャリアセンターや就活エージェントなどを活用し、模擬面接を繰り返し行っておけば、緊張しがちな本番でも自信を持って話せるようになります。
よくある質問と答え方
面接ではあなたの思考力や人柄を探るために、様々な角度から質問が投げかけられます。
特に頻出する質問に対しては、あらかじめ回答の「骨子」を用意しておくと、当日慌てずに済みます。
「なぜ農林水産省なのですか」という質問をされたら、他省庁との比較を交えながら農林水産省独自の魅力と自身の関心が合致する点を論理的に説明すると良いです。
「どんな業務に興味がありますか」という質問なら、具体的な政策名を挙げて、その政策が社会に与える影響と自分が貢献したいと考える理由を述べると良いでしょう。
農林水産省の志望動機例文
- 農学系の学生向けの例文
- 環境・生物系の学生向けの例文
- 文系(政策・経済系)の学生向けの例文
ここまで解説してきたポイントを踏まえ、具体的な志望動機の例文を3つの学問系統別に紹介します。
ただし、これらの例文はあくまで一例です。
自身の経験や考えを基に、あなただけのオリジナルの志望動機を作成するための参考にしてください。
重要なのは、例文の構成や表現方法を参考にしながら「あなた自身の言葉」で熱意と論理性を伝えることです。
農学系の学生向けの例文
大学で気候変動が日本の米作に与える影響を研究し、高温耐性品種の開発だけでは大規模災害や国際情勢の変化に対応しきれない限界を痛感しました。一方で、地域に根ざして環境再生型農業に取り組む農家の方々へのフィールドワークを通じ、行政の力で国全体の食料供給に繋げる政策の重要性を実感しました。インターンでは生産局の業務に同行し、現場の声が政策へと反映される過程を学びたいと考えています。
今回の経験を通じて行政官としての使命感を体得し、日本の農業を未来へ繋ぐ政策づくりに貢献する所存です。
環境・生物系の学生向けの例文
里山での生態系調査サークルに3年間所属し、外来種の繁殖や開発による環境悪化を痛感しました。そして、生業を営む農林漁業者の協力を得ながら環境を守るためには、政策誘導が不可欠だと考えるようになりました。生産活動と調和させつつ、生態系サービスを政策に取り込む貴省の姿勢に強く惹かれています。インターンシップでは環境バイオマス政策課の業務を通じ、科学的知見が政策になる過程を学びたいと考え、応募いたしました。
今回の経験を糧に科学と社会の架け橋となれる行政官を目指し、貴省で自然と調和した産業の発展に尽力したいと考えています。
文系(政策・経済系)の学生向けの例文
大学で開発経済学を通じ、小規模農家が資金不足により貧困から抜け出せない実態を学びました。特に、意欲ある若者が初期投資の壁に直面し、参入を断念していることは大きな問題です。補助金だけでなく融資や投資など様々な手法で産業の成長を後押しする貴省の政策に、大きな意義を感じています。インターンシップでは経営局の金融調整課で資金面の課題や支援制度を学びたいと考えています。
そして将来は現場の課題とマクロな視点を併せ持つ行政官として、農業の未来を支える安定的で柔軟な金融の仕組みづくりを実現したいと考えています。
よくある失敗例と注意点
- 省庁の業務理解が浅いまま書いてしまう
- 熱意だけで論理性がない
- 抽象的すぎて印象に残らない
意欲はあっても、アピールの方向性を誤って、選考を通過できないケースは少なくありません。
ここでは多くの方が陥りがちな失敗例を3つ挙げ、そうならないための注意点を解説します。
自身の志望動機がこれらの失敗例に当てはまっていないか、客観的に見直してみましょう。
省庁の業務理解が浅いまま書いてしまう
最も多い失敗例が農林水産省の業務内容に対する理解が不十分なまま志望動機を作成してしまうケースです。
「日本の食を支えたい」といった漠然とした理由だけでは熱意は伝わりません。
採用担当者はあなたが省の役割をどれだけ具体的に理解しているかを見ています。
農林水産省が食料の安定供給だけでなく、農村の振興、森林や水産資源の管理といった極めて多岐にわたる業務を担っていることを理解しておく必要があります。
公式サイトや関連資料を読み込み、自分が特に関心を持つ政策分野について深く掘り下げておくことが、説得力のある志望動機を作成するための第一歩です。
熱意だけで論理性がない
「日本の農業のために貢献したい」という強い情熱を伝えることは。もちろん大切です。
しかし、その熱意がどのような経験や問題意識に裏打ちされているのか、そして、なぜその解決の場として農林水産省が最適だと考えるのかを話す必要があります。
論理的な道筋がなければ、独りよがりなアピールに終わってしまうからです。
感情的な言葉を繰り返すのではなく「〇〇という経験から〇〇という課題を認識し、その解決には〇〇という政策が有効だと考えたから、その政策を担う貴省で学びたい」といったように、自身の考えを構造的に説明する姿勢が重要です。
志望動機は、熱意と論理性の両輪が揃って初めて、説得力を持つようになります。
抽象的すぎて印象に残らない
「コミュニケーション能力を活かしたい」「調整力を発揮したい」といった表現は多くの応募者が使う一般的な言い回しであるため、採用担当者の印象に残りづらい傾向にあります。
それらの能力を業務の中でどのように発揮できるのかが伝わってこないためです。
重要なのは、あなたの強みが「省の業務」という文脈の中で、どのように機能し得るのかを具体的に示すことにあります。
「過去にどのような経験をしたか」「その経験で得た能力を農林水産省の業務でどのように活かすか」まで、具体的に述べましょう。
「経験」と「強み」の結びつきが明確であればあるほど、言葉にリアリティが生まれ、他の応募者との違いを印象づけられるはずです。
まとめ
農林水産省のインターンシップは日本の食と環境を支える行政のダイナミズムを体感し、自身のキャリアを深く見つめ直すための絶好の機会です。
しかし、その貴重な席を勝ち取るためには付け焼き刃の知識や抽象的な熱意だけでは不十分です。
「なぜ農林水産省なのか」「そこで何を学び、将来どう貢献したいのか」といった点は、担当者が誰であっても、必ずチェックされています。
この記事で解説したポイントを参考に、あなた自身の経験と言葉でその問いに対する答えを論理的に構築してください。

