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・航空業界の志望動機の作成方法
・航空業界の志望動機を伝える際のポイント
・航空業界の志望動機例文
・航空業界の志望動機の作成方法を知りたい人
・航空業界の志望動機作成のポイントを知りたい人
・志望動機に自信がない人
【航空業界の志望動機とは】はじめに
航空業界は、多くの人にとって憧れの職場であり、華やかなイメージを持たれがちですが、実際には高い専門性と責任感が求められる業界です。
飛行機を安全かつ快適に運航するためには、客室乗務員やパイロットだけでなく、グランドスタッフや航空整備士、事務職など、多様な職種が連携して業務を遂行する必要があります。
そのため、航空業界を志望する際には、単に「飛行機が好き」「旅行が好き」という理由だけでなく、業界の特性や求められるスキルを理解し、自分がどのように貢献できるのかを具体的に示すことが重要です。
また、航空業界は競争が激しく、各企業ごとに異なる強みや企業文化を持っています。
本記事では、航空業界の志望動機を作成する際のポイントや、求められる人物像、具体的な書き方を解説します。
自分に合った職種を見つけ、説得力のある志望動機を作成するための参考にしてください。
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【航空業界の志望動機とは】航空業界とは(ビジネスモデル)
航空業界は、航空機を用いて人や貨物を国内外に運ぶ「輸送ビジネス」を基盤とする業界です。
しかし、そのビジネスモデルは単純な移動手段の提供にとどまらず、企業ごとに異なる戦略やサービスを展開しながら成長を続けています。
大きく分けると、フルサービスキャリア(FSC)とローコストキャリア(LCC)の2つのビジネスモデルが存在し、それぞれが異なる顧客層をターゲットにしています。
フルサービスキャリア(FSC)
ANA(全日本空輸)やJAL(日本航空)などの大手航空会社が代表的なFSCに該当します。
これらの企業は、広範な国内・国際線ネットワークを持ち、高品質な機内サービスや手厚いアフターサービスを提供することで、ビジネス客や高所得層の利用を促進しています。
加えて、マイレージプログラムやアライアンス(航空連合)を活用し、顧客のロイヤルティを高める戦略を取っています。
また、航空事業だけでなく、貨物輸送・旅行事業・商社事業・整備事業など、多角的な経営を行うことも特徴です。
ANAは国際貨物事業に注力し、JALは地域創生プロジェクトを展開するなど、航空輸送以外の分野にも積極的に参入しています。
ローコストキャリア(LCC)
LCCは、コストを抑えた効率的な運航によって、低価格な航空サービスを提供する航空会社です。
日本国内では、Peach(ピーチ)やJetstar(ジェットスター)、Spring Japan(春秋航空日本)などが代表的です。
LCCのビジネスモデルは、機内サービスの簡素化・単一機種の運航・直行便中心の運航・低コスト空港の活用などにより、運航コストを大幅に削減することにあります。
これにより、旅行者や若年層、コスト重視の顧客層をターゲットにし、市場を拡大しています。
最近では、LCC各社がビジネス客向けのサービス拡充や国際線の強化を図るなど、新たな戦略にも取り組んでいます。
【航空業界の志望動機とは】職種と仕事内容
- 運航関連の職種(空を飛ぶ仕事)
- 地上業務の職種(空港で支える仕事)
- 整備・安全管理の職種(航空機の安全を守る仕事)
- 事務・管理業務の職種(航空会社を運営する仕事)
航空業界には多様な職種があり、それぞれが連携することで安全で快適な空の旅を支えています。
航空機の運航を担うパイロットや客室乗務員をはじめ、地上で旅客の対応を行うグランドスタッフ、航空機の安全を維持する整備士、さらには空港の運営や企業の経営を支える事務職まで、多岐にわたる役割が存在します。
それぞれの職種が専門性を持ちながらも連携し、ひとつの航空機を飛ばすという共通の目的のために機能しています。
運航関連の職種(空を飛ぶ仕事)
航空業界の中でも、実際に航空機に乗務し、運航に直接関わる職種が「運航関連の職種」です。
この分野にはパイロットと客室乗務員(キャビンアテンダント)が含まれ、どちらも飛行機の安全運航を支える重要な役割を担っています。
高い専門性と責任感が求められる職種でありながら、多くの人に夢や感動を与える仕事でもあります。
パイロット(運航乗務員)
航空業界におけるパイロットの役割は、航空管制官の指示に従い、航空機を操縦して人々や貨物を安全に目的地まで運ぶことです。
高度な専門技術と知識、そして責任感が要求されます。
航空機の安全な運行に必要なあらゆる操作を行う必要があり、離陸と着陸の操縦はもちろんのこと、気象条件のモニタリング、緊急事態が発生した際の対応なども重要です。
また、パイロットになるためには厳しい訓練と試験をクリアし、必要なライセンスを取得する必要があります。
技術的なスキルはもちろんのこと、判断力や問題解決能力、チームワーク、そして高いストレス耐性などを求められる非常に狭き門といえます。
客室乗務員(キャビンアテンダント)
客室乗務員の役割は、単なるサービス提供にとどまらず、機内の安全確保という重要な任務を担っています。
乗客に対してサービスを提供するのはもちろんのことながら、飛行中の安全を確保する責務を担っているからです。
サービス面においては、乗客に快適な旅を提供するための飲食物の提供はもちろん、快適な機内環境の維持、乗客からの要望の対応なども重要です。
特に長期フライトにおいては乗客がリラックスできる環境を提供することが重要なので、乗務員のホスピタリティが試されていると言えるでしょう。
また、保安面においても客室乗務員は緊急時の対応訓練を受けており、非常事態発生時には乗客の避難誘導や救命具の使用方法の説明など、迅速かつ冷静な対応が求められます。
地上業務の職種(空港で支える仕事)
航空機の安全な運航を支えるのは、空を飛ぶ職種だけではありません。
空港では、多くのスタッフが連携し、乗客の搭乗手続きや手荷物の管理、入出国審査などを行っています。
これらの業務を担うのが地上業務の職種であり、グランドスタッフと入国審査官が代表的な職種として挙げられます。
グランドスタッフ
航空業界におけるグランドスタッフは空港での地上業務を担当しており、「旅客ハンドリング」と「ランプハンドリング」の2つの役割があります。
旅客ハンドリングは空港のチェックインカウンターでの乗客の受付から搭乗手続き、搭乗口では案内や到着時のサポートまで、乗客が空港内でスムーズに移動できるように支援する業務です。
また、乗客の質問に対する対応や、脚が悪いなど、特別な支援が必要な乗客へのサポートなども重要です。
ランプハンドリングは航空機が地上にいる間に行われる業務であり、航空機への荷物の積み込みや航空機の給油、清掃などがメインの業務となっています。
乗客と航空機の両方に関わるため、高いコミュニケーション能力はもちろんのこと、チームワーク、そして緊急時には迅速な対応が求められる仕事といえます。
入国審査官
入国審査官も、国家公務員の仕事のひとつです。主な仕事は、出入国審査や在留資格審査などです。
法務省の組織のひとつである出入国在留管理庁に属しているため、まずは法務事務官として採用されなければいけません。
それから、経験を重ねることで、入国審査官にキャリアアップするといった流れです。
審査は、日本を訪れる外国人の出入国以外に、日本に在留する外国人の在留資格に対しても行います。
空港で働くイメージが強い仕事ですが、各地の出張所で在留資格の審査をしています。
パスポートやビザが有効であるか、日本で行う活動に偽りがないかといったことを確認しなければいけません。
不法に入国したり滞在したりする外国人がいないように、違反審査も行います。
スムーズな国際交流には欠かせない仕事です。
整備・安全管理の職種(航空機の安全を守る仕事)
航空機の安全運航を支えるためには、空を飛ぶパイロットや客室乗務員だけでなく、地上で飛行機の状態を維持・管理する職種の存在が欠かせません。
航空整備士と航空管制官は、まさにこの分野の中核を担う職種であり、いずれも専門的な技術と責任感が求められる重要な仕事です。
航空整備士
航空整備士は航空機の安全と性能を保持するために必要不可欠な業務です。
ライン部門の整備士は航空機が運行間の短い時間、地上にいる間に日常的なメンテナンスや細かい修理などを担当します。
一方でドック部門はより大規模な修理や検査を業務としており、定期的なメンテナンスを担当しています。
一定期間運行から航空機を外し、徹底的な点検や部品の交換作業を行うので、より高度な専門知識と技術が必要とされる仕事です。
ショップ部門は部品やシステムの専門的な修理などを行う部門であり、電子機器や油圧システム、ブレーキシステムなど、航空機の各部門に特化しています。
また、エンジン部門は航空機エンジンの専門的なメンテナンスが役割であり、エンジンの分解や点検、修理、組み立てなど、航空機の最も重要な部分の性能を保つ責務を担っています。
どの仕事も航空機の安全を確保するため、厳しい基準と規制に従いながら高度な技術や専門知識を駆使して仕事を行う必要があるため、常に高いレベルで知識をアップデートしつつ、責任感を持って業務に臨むことが必要であると言えるでしょう。
航空管制官
航空管制官は、国家公務員のひとつです。主な仕事は、飛行機や車両同士の安全を確保し、円滑な交通を促すことです。
空港にある管制塔から、航空機の離着陸の許可を出します。
走行経路の指示なども行い、無線を使用してパイロットをサポートしています。
また、空港にはあらゆる方面から航空機が到着しますが、その際にどのような順位で離着陸するのかを決めたり、高度の指示をしたりするのも役目のひとつです。
このような管制業務は、空港の範囲内だけではなく、空港と空港の間を飛行する航空機に対しても行わなければいけません。
加えて、外国からの通過機も対象です。
業務は24時間求められており、早番や遅番になる可能性は十分に考えられるので、自分の体調管理も大切です。
事務・管理業務の職種(航空会社を運営する仕事)
航空業界における事務職は、航空会社の運営において中心的な役割を果たしていると言って良いでしょう。
売上の最大化や事業運営基盤の構築など、会社の経営と直接関連する重要な業務を担当しているからです。
売上の最大化についてはチケットの販売や貨物サービスの管理、価格設定、戦略の策定など収益を高めるため、さまざまな活動を行う必要があります。
顧客データの分析を通じて市場の傾向を把握し、新しいサービスやプロモーションの企画を立案することなど業務の一つです。
また、人事管理や財務管理、リスク管理など、航空会社のスムーズな運営を支える基本的なインフラを整える業務なども、事務職の役割の一つです。
全般的に国際的な業務が多いため、異文化理解はもちろんのこと、外国語スキルなども重要な能力の一つと言えます。
航空会社は事務職員がどれだけ優秀であるかに、経済的に健全な運営を維持できるかが懸かっているので、非常に重要な役割の一つであると言えるでしょう。
【航空業界の志望動機とは】航空業界の動向・課題
航空業界は、世界中の人や貨物をつなぐ重要なインフラとして発展を続けています。
しかし、近年では、環境問題、技術革新、コロナ禍の影響、労働力不足など、多くの課題にも直面しています。
一方で、持続可能な成長を目指す新たな動きも加速しており、航空業界は今まさに変革の時期にあります。
今回は注目すべき動向・課題から4点紹介します。
脱炭素化への対応
航空業界は、世界の二酸化炭素(CO2)排出量の約2〜3%を占めており、環境負荷の低減が大きな課題となっています。
各国の政府や国際機関は、2050年までのカーボンニュートラル(脱炭素化)を目標に掲げ、航空会社や航空機メーカーも積極的に対策を進めています。
その一つが「SAF(持続可能な航空燃料)」の導入です。
SAFは、植物由来のバイオ燃料や廃棄物から生成される燃料であり、従来のジェット燃料と比較してCO2排出量を大幅に削減できるとされています。
ANAやJALをはじめとする航空会社は、SAFの利用拡大を進めており、今後の商用運航での本格導入を目指しています。
安心・安全なサービスの提供
航空業界では、「安全性」が最優先事項であり、機体の整備・運航管理・客室乗務員の対応など、すべての業務が高い安全基準のもとで行われています。
しかし、近年はサイバーセキュリティの強化や感染症対策の継続など、新たなリスクへの対応も求められています。
航空機の運航においては、AIやIoT技術を活用した予防整備が導入されつつあります。
従来は定期点検が主流でしたが、近年ではセンサーやビッグデータを活用し、機体の状態をリアルタイムで監視することで、故障を未然に防ぐ技術が発展しています。
これにより、より安全な運航が可能になり、メンテナンスの効率化も進められています。
新しい航空モビリティの活用
航空業界では、従来の旅客機や貨物機に加えて、新たな移動手段として次世代航空モビリティの開発が進められています。
特に注目されているのが、「空飛ぶクルマ(eVTOL)」や「超音速旅客機」の実用化です。
空飛ぶクルマ(eVTOL)は、電動垂直離着陸機(Electric Vertical Take-Off and Landing)を指し、都市部の交通渋滞の解消や、離島・山間部の移動手段としての活用が期待されています。
日本国内では、ANAやJALがeVTOLの開発に参画しており、2025年の大阪・関西万博での運用が計画されています。将来的には、空港と都市部をつなぐ「エアタクシー」としての運用も想定されています。
新技術が実用化されることで、航空業界のビジネスモデルにも変化が生まれ、新たな市場が開拓されると考えられています。
ポストコロナへの対応
新型コロナウイルスのパンデミックは、航空業界に大きな打撃を与えました。
国際線の運休や需要の激減により、多くの航空会社が経営危機に直面しましたが、現在は回復傾向にあり、航空業界は新たな成長フェーズに入ろうとしています。
コロナ禍を経て、航空業界では「非接触・デジタル化」の推進が加速しています。
航空券のモバイルチェックインや顔認証ゲートの導入により、空港での手続きがスムーズになり、感染リスクを減らす取り組みが進められています。
また、機内サービスもデジタル化され、機内エンターテインメントのストリーミング配信や、電子決済の拡充が進んでいます。
【航空業界の志望動機とは】航空業界の魅力
- 国内外問わずさまざまな人に会える
- 社会的な交通インフラに関われる
- 職種によっては高収入が期待できる
航空業界を目指すにあたって、人それぞれ理由を持っていることでしょう。
その理由は、人が航空業界に感じている魅力につながっていきます。
志望動機を作成するためには、航空業界の仕事内容を把握するだけではなく、どのような魅力があるのかを知っておくのが良いでしょう。
志望動機の理由を述べる際に、役立てられるからです。
ここからは、航空業界の魅力をいくつかご紹介していきます。
自分が抱いていた魅力以外に、新しい発見があるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。
国内外問わずさまざまな人に会える
大きい国際空港などでは、日本にいながら海外の雰囲気のなかで仕事ができます。
空港には国を問わず、さまざまな人が存在しています。
働いていると、国籍も年齢も関係なく、多くの人と関わる場面が訪れるでしょう。
普段出会わないような人にも、日常的に会うことになるので、自分の視野を広げられるはずです。
空港を利用する人は、仕事や観光、留学など、人によって異なる目的を持っています。
多様な文化や価値観に興味があるのなら、航空業界はより魅力を感じやすいはずです。
また、空港という場所は、日本に訪れる外国人にとって第一印象となる場所です。
環境に慣れない人とコミュニケーションをとれたり、人との縁や出会いを大切にしていたりするのなら、より向いている職場環境といえるでしょう。
社会的な交通インフラに関われる
航空業界は、コロナ禍で一時的に低迷していました。
しかし、今後も重要な交通インフラのひとつだといえるでしょう。
コロナ禍以降、回復傾向が続いているからです。
国内線も国外線も、コロナ禍以前の水準まで戻ると予想されており、さらに旅客の需要は長期的に高まっていくとされています。
交通インフラは、道路・鉄道・空港・港湾の四つに大きく分けられています。
文化交流において重要なものであり、物流だけではなく人の生活を支えているものです。
企業の活性化や生活の豊かさは、交通インフラを通じて成り立ちます。
なかでも航空業界は、多種多様な地方や国との交流の基盤になっています。
人の生活や社会に貢献したい人にとって、魅力的な業界といえるでしょう。
職種によっては高収入が期待できる
働いていくうえで、どのくらいの収入が見込めるのかを意識することは、避けられない点でしょう。
志望する企業を決めるために、就活の軸のひとつとして、収入が含まれることは珍しくありません。
ただ、志望動機の理由として使用するのは、難しいかもしれません。
航空業界では、とくに大手航空会社のパイロットなどであれば、年収2000万円ほどを目指せる職種になります。
また、専門職や技術職なども、経験によって順調に昇給していくでしょう。
管理職に昇進すると、年収1000万円を超える場合もあります。
高収入が期待できることも、航空業界の魅力です。
ところが、航空業界は景気変動の影響を受けやすいという特徴も持っています。
収入の変化こそ起こりやすいものの、通常時は比較的いい年収が見込めます。
【航空業界の志望動機とは】航空業界で求められる人物像
- 協調性がある人
- リーダーシップを発揮できる人
- ホスピタリティがある人
- 責任感が強い人
航空業界の業務内容がわかったところで、続いては航空業界において求められる人物像について詳しく紹介していきます。
今から紹介する4つの特徴は航空業界のどの業務においても必要とされる能力です。
足りていないと思う部分についてはなるべく就活本番までに養えるよう、対策してみてください。
協調性がある人
航空業界においては人と関わる仕事が多いので、協調性がある人が求められています。
どのような職種においても、それぞれの専門家が連携して航空機の安全な運行を実現しており、さまざまな部門とのやり取りが必要とされています。
こうした環境においては、それぞれの役割を理解し、効果的に協力することが非常に重要です。
協調性がある人はチームの一員として、他のメンバーとコミュニケーションを取ることができますし、共通の目標に向かって協力することが可能です。
運行の安全性を確保し、乗客に快適なサービスを提供する上で必要不可欠と言えるでしょう。
また、緊急時には異なる職種のスタッフ同士、迅速に情報を共有し、一丸となって対応する必要もあります。
日常的な運行においても、機内サービスの提供や航空機のメンテナンスなど、各種のスムーズな連携が全体の乗客満足度を高めることができるので、協調性がある人は航空業界において求められていると言えるでしょう。
リーダーシップを発揮できる人
航空業界はさまざまな状況において迅速かつ的確な判断が求められるので、リーダーシップを発揮できる人材が不可欠であると言えるでしょう。
職種に関わらず、予期せぬトラブルや緊急事態などが発生した際には問題が何であるのか見極め、適切な解決策を導き出し、チームをまとめ、行動に移せるリーダーの存在が極めて重要であると言えます。
特に客室乗務員は乗客の安全と快適を守るため、整備士は航空機の安全を確認する際など、業務のあらゆる場面においてリーダーシップが必要とされます。
リーダーシップを発揮できる人はチーム内でのコミュニケーションを促進でき、それぞれのメンバーの能力を最大に引き出すことができるので、航空業界において必須であるとも言えるでしょう。
ホスピタリティがある人
航空業界の業務は顧客と関わることが多いので、ホスピタリティを持って接することが重要であるとされています。
乗客一人ひとりに対して思いやりを持ち、親切で温かい対応ができる人こそ航空業界に向いていると言えます。
顧客サービスの質が会社全体の評判やブランドイメージに直結しているのが航空業界であり、乗客の満足度は次にその航空会社を再度利用するかどうかに関わってきます。
ホスピタリティのある対応ができれば、飛行機に乗るにあたって不安を感じている乗客に対しても安心感を提供することができますし、リピーターとなってくれる可能性も高まってきます。
顧客満足度を高めるためには、ホスピタリティが必須であると言えるでしょう。
責任感が強い人
航空業界は人々の命を乗せる仕事なので、「少しくらい妥協しても良いか」という気持ちは一切許されません。
航空業界における一番の優先事項は安全であり、そのためには強い責任感を持った行動が求められます。
航空機の操縦士から客室乗務員、地上スタッフ、整備士に至るまで、航空業界に従事する人々は自身の行動が乗客や同僚、そして航空機の安全に直接影響を及ぼすことを意識しなければなりません。
整備士は機体の点検を行う際、わずかな異常でも見逃さず、適切な措置を講じることを求められますし、客室乗務員は緊急事態の対応を正確に実行し、乗客の安全を確保する責務があります。
このように、航空業界は、安全基準を常にアップデートさせるためにも責任感が求める人材を重視する傾向にあり、自分が責任感のある人材であることを積極的にアピールすることが重要と言えます。
【航空業界の志望動機とは】志望動機が聞かれる理由
- 自社を選んだ理由を聞くため
- 応募者について知るため
- 社風に合うか見極めるため
- どんな活躍ができるか判断するため
志望動機が聞かれる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
以下の理由は多くの企業に当てはまるものであり、航空業界以外にも当てはまることが多いです。
航空業界を目指す方はもちろん、他の業界を併願する方もぜひ参考にしてください。
また、志望動機の作成方法については以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
自社を選んだ理由を聞くため
企業が志望動機を尋ねる主な理由の1つは「なぜ数ある業界や企業の中から自社を選んだのかを知るため」です。
応募者がどの程度自社を理解しているか、自分自身の目標や価値観とどのように結びつけているかを確認したいと考え、多くの企業はこの質問をします。
具体的なエピソードや企業の理念、プロジェクトへの共感などが回答に盛り込まれていれば、面接官に「本当にこの企業で働きたいのだな」と判断できます。
また「他の企業ではなく、その企業でなければならない理由」が具体的に示されていれば、志望度の高さも評価されるでしょう。
深掘り質問で「なぜ〇〇業界の中でも弊社を志望したのですか?」など聞かれることもありますが、100%聞かれるとは限りません。
深掘りされずとも、十分に最初の回答で納得感を与えられるような、差別化された志望動機を述べることを心がけましょう。
応募者について知るため
企業が志望動機を聞くもう1つの大きな理由は、応募者についてより深く知るためです。
志望動機の回答には応募者がどのような価値観を持ち、何に魅力を感じ、どのような行動原理で動いているのかが表れます。
これにより、企業側は応募者の人となりを理解しやすくなり、資格や学歴だけでは見えない人間的な部分の評価が可能になります。
例えば、どのような経験を通じてその企業を志望するに至ったのか、その過程での学びや気づきなどは、その人の考え方や行動パターンを示す貴重な情報です。
具体的なエピソードを交えて話し、自分のことをより詳しく知ってもらいましょう。
エピソードが具体的であればあるほど、初対面の面接官も内容を理解しやすくなるため、ぜひ客観的でわかりやすい書き方を心がけましょう。
相手は「自分のことを何も知らない人物」であるという前提を覚えておく必要があります。
社風に合うか見極めるため
応募者が社風に合うかどうかを見極めたいという意図も含まれていることが多いです。
企業ごとに求める人物像や企業文化は異なり、それに合った人材を採用したいと考えています。
革新性を重視する企業では変化を恐れず挑戦する意欲を持つ人材が求められますが、伝統を重んじる企業では慎重で信頼性のある対応ができる人物が好まれるでしょう。
志望動機を通じて、応募者の価値観や考え方、ビジョンが企業と一致しているかを確認することで、採用後のミスマッチを防ごうとしているのです。
もし企業の社風と採用した人材が合わなければ、早期離職の可能性すらあります。
企業は新卒採用に一般的に想像されるよりもはるかに高い費用と時間を使っているため、早期離職されてしまうと大損害であり、代わりの人員を補充するにも、また費用と時間がかかります。
したがって、志望動機に企業分析をしっかり反映して、企業をよく理解し、共感していることをアピールし、適応力の高さとモチベーションの高さの両方を伝えることを心がけましょう。
どんな活躍ができるか判断するため
企業は志望動機を通じて「入社後にどのような活躍をしてくれそうか」も判断しています。
志望動機には応募者の熱意や強み、価値観が反映されるものであり、それを基に企業はその人材がどのように自社で貢献できるのかを判断します。
これまでの経験やスキルをどう活かして自社の課題解決に取り組もうと考えているのか、具体的な貢献のビジョンが示されていれば、再現性を評価しやすいでしょう。
また、将来像が机上の空論ではなく、実際のエピソードや実績に裏打ちされたものであれば、企業はより応募者の可能性を信じやすくなり、採用につながる可能性が高まります。
したがって、志望動機では企業研究に基づいて「自らがどのような価値を提供できるか」について考え、明示することが大切です。
企業研究に基づいて「自分がこの企業の採用担当なら、どのような人材を採用したいと思うだろうか」と考え、その内容に沿った将来像を積極的にアピールしましょう。
【航空業界の志望動機とは】おすすめ構成
航空業界の業務内容や求められる人材がどのようなものであるのかについて詳しく理解できたところで、続いては志望動機を作成するにあたってのおすすめの構成について詳しく紹介していきます。
なお、この構成はどの業界を受けるにあたっても活用できるものなので、あなたが航空業界以外に他の職種を併せて受ける場合でも活用できます。
結論
まずは「私が貴社を志望する理由は〇〇です。」と結論を先に言うことが非常に重要です。
これにより、あなたがなぜその会社を志望しているのかを念頭に置いた状態で企業の採用担当者が文章を読むことができます。
就活の時期になると企業の採用担当者は非常に忙しく、自己PRやガクチカに加えて志望動機を読まなければならないので、隅から隅まで何度も読むことはできません。
そこで先に結論を述べ、文章の展開について説明しておくことで、最後まで集中力を持って読んでもらえるよう、工夫することが大切です。
理由
結論について述べることができたら、続いてはあなたがなぜその企業を志望しているのかについての理由を強化できる文章を書いていきましょう。
ただし、この部分は文字数の制約によってはあまり文字数を割ける部分ではないので、無理に長く書く必要はありません。
志望動機においてはエピソードや貢献の部分の方がよほど重要であるとされているため、エピソードで貢献の部分の文字数が少なくなってしまう場合は、この部分は簡潔に書いても良いです。
エピソード
続いて、志望動機を抱くに当たったエピソードについて詳しく説明していきましょう。
エピソードは最も他の就活生と差別化を図りやすい部分なので、詳しく、そして客観的な視点から作成することが重要です。
エピソードはあなたが体験したことであり、企業の採用担当者はその場に居合わせていたわけではないので、「あなたのことを全く知らない人でも理解できるような文章」を作成することが重要です。
書き終わったら、一旦「この話は誰が読んでも理解できるだろうか?」という観点から確認してみると良いでしょう。
貢献
就職した場合、どのように貢献できるかについても詳しく述べることができれば、よりあなたの魅力が伝わることでしょう。
あなたがなぜその企業を志望しているのか説明できたら、続いて就職した場合、どのように貢献できるのかをわかりやすく伝えていきましょう。
就職後の貢献について述べるということは、企業研究をしっかり行っているということでもあります。
内定を出した場合、就職してくれるモチベーションの高い人材であると考えてもらえるので、積極的に貢献について述べていきましょう。
再度結論
最後はもう一度結論について述べて文章を締めていく必要があります。
文字数が足りない場合は簡潔に述べるだけでも問題ありませんが、一言でも良いので、結論を再度述べることが重要です。
これにより、志望動機を流し読みされてしまった場合でも、あなたがなぜその企業を志望しているのかが伝わりやすくなります。
志望動機は「全てを読んでもらえる」という前提で書くのではなく、流し読みされる前提で書き、それでも十分に魅力が伝わる文章で書くことが重要なのです。
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志望動機が上手くまとまらない・・・

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ESや面接で必ず聞かれる志望動機。文字数が足りなかったり、上手くまとまらないなど志望動機の悩みは尽きないでしょう。
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【航空業界の志望動機とは】航空業界の志望動機作成のポイント
- 航空業界を志望している理由を述べる
- 航空業界の中でもその企業でなくてはならない理由を述べる
- 独自性を持たせる
- 具体性を持たせる
- 自分を採用するメリットを伝える
航空業界の志望動機の書き方や構成について分かったところで、続いてはより魅力的な印象を与えるために重要なポイントについて詳しく紹介していきます。
下記の5つを参考にすることで、あなたの魅力がより伝わりやすい文章が作成できるので、ぜひ参考にしてみてください。
航空業界を志望している理由を述べる
航空業界の志望動機を作成する際は、なぜ航空業界で働きたいと考えているのかも説明しましょう。
なぜならば、航空業界への就職に特化している学校を出ていない限り、「なぜその学部から航空業界へ?」と思う人事が多いからです。
航空業界にはさまざまな学部から志望してくる学生がいるのです。
例えば、経済学部を卒業している人が航空業界を志望してきた場合、あまり因果関係があるようには見えないので、「なぜその業界を志望してきたのか」の説明が必要です。
そこで、あなたがなぜ航空業界に興味を持ったのか、就職したいと感じたのかについて詳しく説明していくことで、企業の採用担当者も納得してくれることでしょう。
航空業界の中でもその企業でなくてはならない理由を述べる
航空業界とひとくちに言ってもさまざまな企業があるので、どのような動機で、志望する企業を選んだのか、誰が聞いても納得できる理由を提示する必要があります。
これにより、あなたが適当に企業を選んだのではなく、しっかりとした意思を持って就活をしているということが伝わります。
特にベンチャー企業は福利厚生や給料の面において大企業を上回っていることは多くありません。
その代わりやりがいやビジョンには素晴らしいものがあるので、自分がなぜその企業を選んだのか共感している点は何かなどについて詳しく説明していきましょう。
これにより、モチベーションの高さを理解してもらえるはずです。
独自性を持たせる
志望動機にはテンプレートのような構成が存在する以上、工夫しなければ独自性を持たせることが難しくなってしまいます。
そこで無理に奇をてらった文章を書く必要はありませんが、可能な限り自分独自の価値観と企業の価値観が一致しているということをアピールするようにしましょう。
これにより、他の就活生と差別化を図ることができます。
よって、企業研究をすることが重要であると言えるでしょう。
企業研究をしっかりと行うことで、自分の考え方とその企業の目標が一致しているかを確認することもできます。
企業研究をしっかり行っていることが伝われば、モチベーションの高さも併せてアピールできるので、積極的に述べていきたいところです。
具体性を持たせる
具体性を持たせることも志望動機を作成する上で非常に重要なポイントです。
具体性がないと、あなたがなぜその企業を志望しているのか、たとえ書かれていても説得力がなくなってしまいます。
エピソードを用いて独自の話をすることで、他の就活生と差別化を図ることができます。
インパクトのあるエピソードを書く必要はありませんが、なぜあなたが航空業界のその企業を志望しているのか、納得できるような文章を作成することが重要です。
客観的で分かりやすい、誰が読んでも納得できるような文章を作成できるように心がけていきましょう。
自分を採用するメリットを伝える
志望動機を作成する上で自分を採用するメリットを伝えるのは非常に重要なポイントです。
どの企業も就職した後に活躍してくれる人材を採用したいと考えているので、自分が活躍できる人材であるということを積極的にアピールすることは大切なのです。
これにより企業の採用担当者はあなたを採用すればどのようなメリットがあるのかイメージしてくれることでしょう。
また、自分を採用するメリットを伝えることで、あなたが企業に対してしっかりとリサーチを行っているということも伝わります。
企業研究をしているということはモチベーションが高い人材であるということなので、ベンチャー企業においては特に重視されるポイントでしょう。
【航空業界の志望動機とは】例文紹介
ここまで航空業界の業務内容や求められるスキルやおすすめの構成はもちろんのこと、志望動機を作成するポイントや、さらには差別化するための選考対策まで紹介してきました。
ここからはいよいよ、ここまで紹介してきた内容を元に例文を紹介していきます。
本記事のおさらいという面でもぜひ参考にして欲しい部分なので、確認してみてください。
事務職
私が貴社を志望する理由は、マーケティングスキルを活かして貴社の売り上げ最大化に貢献したいと考えているからです。
大学時代に受講したマーケティングの授業で消費者のニーズを理解し、それを満たすための戦略を考える過程の面白さと重要性に気づきました。空港という多様な人々が行き交う場所で、私のマーケティングスキルを活かすことで、利用者の満足度を高め、結果的に売り上げに貢献できると考えています。空港のサービスや施設の利用促進のための施策を考案し、実施することを想定しています。
このように、私のマーケティングスキルと旅行業界への情熱を貴社で活かし、空港運営のさらなる発展に貢献したいと考えています。
航空整備士
私が貴社を志望する最大の動機は、徹底した安全確認を通じて人々の生活と命を守りたいという強い願いからです。
大学で航空機の整備に関する学びを深めた中で、安全確認の重要性が如何に大きいかを痛感しました。特に授業で整備不備による事故の映像を見た時の衝撃は今でも忘れられません。私は、航空整備士として、素早くかつ徹底的な点検を行い、小さなミスも見逃さないことを心掛けます。定年までの長いキャリアを通じて、一貫して高い安全基準を維持し、お客様と社員の安全を守ることに貢献したいと考えています。
大学での学びと実践を通じて磨いたスキルと安全に対する深い理解を基に、貴社の航空整備士として活躍し、お客様の安全と信頼を守り続けたいと強く願っています。
客室乗務員
私が貴社を志望する理由は、最高のサービスと徹底的な安全管理を通じて、多くの人の旅を忘れられない素晴らしいものにしたいからです。
旅行が好きな私にとって、飛行機の旅は特別な時間であり、客室乗務員の方々の温かく丁寧なサービスが旅の印象を大きく左右します。中学生の時に人生で初めて飛行機に乗った際、客室乗務員の方のきめ細やかな対応に心を打たれました。この経験が私が客室乗務員を目指すきっかけとなり、私も旅行者に同じような感動を提供できる客室乗務員になりたいと強く思うようになりました。貴社において、私はお客様一人ひとりの立場に立ったサービスを心がけ、安全第一で徹底的な安全確認を行い、お客様が安心して快適な空の旅を楽しめるよう努めます。
このような姿勢でサービスを提供することで、貴社の評判や顧客体験をさらに向上させ、多くのお客様に選ばれる航空会社に貢献したいと考えています。
空港館内案内スタッフ
貴社を志望する理由は空港を利用するすべてのお客様が安心して移動できる環境を提供する貴社のサービスに感銘を受けたからです。
私がこの分野を目指すきっかけとなったのは、大学時代に空港でのインターンシップに参加し、外国からの観光客のサポートを担当したことです。言葉の壁に直面しながらも、困っているお客様を無事に目的地まで案内できた際、感謝の言葉をいただいたことが強く印象に残っています。この経験を通じて、空港での案内業務が利用者の安心感や信頼を支える重要な役割を担っていると実感しました。
貴社の一員として働く際にはこの経験を活かし、迅速で的確な対応を心がけることで、利用者の満足度向上に寄与したいと考えています。
総合職
貴社を志望する理由は航空業界全体を支える幅広い事業展開を通じて、空の移動を支える重要な役割を担っている点に魅力を感じたからです。
大学時代、私は旅行代理店でのアルバイトを通じて多くの顧客に対し旅行プランの提案を行ってきました。顧客の要望に合わせた提案をする中で、企画力や交渉力を鍛えることができ、リピーターのお客様から感謝の声をいただくことも多くありました。この経験から、ニーズを叶え、満足度の高いサービスを提供することに喜びを感じるようになりました。
貴社での業務ではこの経験を活かして顧客やチームメンバーとの信頼関係を構築し、成果を出していきたいと考えています。また、航空業界のさらなる発展を見据えた新規事業の企画や効率化の提案など、長期的な視点で貢献する所存です。
航空機関連メーカー
貴社を志望する理由は高度な技術力を活かして安全で効率的な航空機を開発し、航空業界の進化を支えている点に強く惹かれたからです。
大学では工学部で航空宇宙工学を専攻し、特に機体の軽量化と耐久性向上をテーマにした研究に取り組みました。チームでの実験では新素材を活用した翼の構造設計を行い、従来型よりも20%軽量化することができた際は航空機製造における革新の難しさと面白さを学び、技術を通じて社会に貢献する意義を実感しました。
貴社で働く際にはこの研究で培った知識とチームでの成果創出経験を活かし、次世代航空機の開発に携わりたいと考えています。特に持続可能な航空燃料や新素材の導入など、環境に配慮した技術革新に取り組むことで、航空業界の未来を切り拓く一助となる所存です。
【航空業界の志望動機とは】NG例文解説
航空業界の職種ごとに、志望動機の例文をご紹介しました。
次に、NGとなってしまう例をいくつか挙げ、なぜNGなのかを解説していきます。
実際に作成する際に、確認したり比較したりしてみてください。
企業の採用担当者は、多くの志望動機に目を通さなければいけません。
したがって、志望動機は読みやすいものが好まれるでしょう。
解説する内容以外にも、誤字脱字や文のわかりやすさなど、文章を書くときに気をつけるべきポイントは、志望動機の作成時にも当てはまります。
結論ファーストでない
私は異文化に興味があり、大学の長期休みには色々な国へ旅行しました。
現地でコミュニケーションをとることで、より深く文化を理解できるように、日頃から語学力を身につけることに力を入れています。旅行の際には、多くの航空サービスを利用しました。なかでも、貴社の航空サービスは細かい点まで行き届き、快適な旅につながっていることを実感しました。日本に訪れる外国人の顧客にとって、空港という場から異文化に触れる旅行は始まっています。そして旅行の終わりが近づき、日本を離れるときまで、不自由なく楽しんでほしいと願っています。
私も貴社のグランドスタッフの一員として、語学力や旅行の経験を活かし、利用する顧客に合ったサービスを届けられるように努めたいです。
志望する企業のサービスを実際に利用したことや、空港という場を特別に感じていることが伝わる内容です。
また、現地の人とコミュニケーションがとれるほど語学力が身についていることは、諸外国の人と接する職種を志望するのならば、アピールポイントとなり得るでしょう。
しかし、結論が後回しになっているので、文章構成が初見で理解しにくくなってしまっています。
「顧客に快適な旅行を提供したい」という結論にあたる志望理由が、読み進めるまでなかなか見えてきません。
企業の志望動機が書かれていない
私は、人の命や物資を運ぶ航空機の安全に貢献したいと考えているため、貴社を志望しました。
幼い頃から空港の近くに住んでおり、航空機を見ることが好きだという気持ちが志望するきっかけになっていますが、次第に航空機のサポートをしたいと思いました。好きな航空機を見ながら、航空機が最初から最後まで安全に飛行できるよう、支えることに魅力を感じています。航空管制官は目視で航空機を確認し、指示を出します。パイロットをはじめとし、客室乗務員や乗客の安全のためには、強い使命感を持たなければいけません。私は空港のラウンジで接客のバイトをしており、一つひとつの仕事に当事者意識を抱いて取り組んでいます。
入社後も責任感を持って、空の安全を守っていきたいです。
航空機への憧れや、空の安全に貢献したいという気持ちが述べられています。
ただ、これでは「同業界であるのならどの企業でもいいのでは?」と思われてしまうかもしれません。
志望動機を作成する際には、その企業ならではの取り組みや理念などに触れる必要があります。
そのためには、志望する企業をよく理解していなければいけません。
航空管制官になれるのなら、どこでもいいと伝わってしまうような志望動機では、好印象を与えることは難しいでしょう。
貢献の仕方が明記されていない
私が貴社を志望する理由は、日本の顔となる空港で、お客様が満足できるようなサービスを提供したいと考えたからです。
私は大学で、ボランティアサークルに所属していました。主な活動内容は、日本を訪れる外国人に日本の文化を伝えることです。とくに、仕事や勉強のために訪れた人は長期滞在が多いので、日本の文化を伝えるだけではなく、相手の国の文化にも寄り添うべきだと感じました。貴社は、さまざまなお客様の考えや気持ちを大切にし、臨機応変に対応することを心がけています。
慣れない旅先では不安を感じやすいうえ、空港では多種多様な価値観を持った人に出会うでしょう。そのような場において、お客様の気持ちを優先する貴社に魅力を感じており、私も支えていきたいと思っております。
企業側が採用するメリットが明記されていないので、高評価につながりません。
ボランティアサークルでどのような強みを発揮できたのか、そしてそれを入社後にどう活かせるのかを伝えるようにしましょう。
自分の強みによって、何かいい変化や結果が得られた点もアピールすると好印象です。
企業は、入社後にどう貢献してくれる人物なのかが知りたいのです。
この例文の場合、企業と価値観がマッチしているはずなので、あとは強みやスキルを入社後の取り組みにつなげつつ伝えましょう。
【航空業界の志望動機とは】差別化するための選考対策
- 自己分析
- 他己分析
- 企業研究
- 語学の勉強
- インターンに参加
- 就活エージェントに相談してみる
航空業界は志望する学生が多いので、差別化をしっかりと図っていく必要があります。
差別化をするためにはさまざまな選考対策がありますが、特に行って欲しいのは下記の6つなので、ぜひ志望動機の作成と並行して取り組んでみてください。
自己分析
自己分析を念入りに行うことは他の就活生との差別化を図るために最も重要なステップの1つです。
自己分析を深めることで、自分の強みや弱み、価値観、経験の中で特に印象深い出来事などを明確にできます。
自己分析で得られた自分の情報は志望動機や自己PRを具体的かつ説得力のある内容に仕上げるための土台となるでしょう。
また、自分自身をよく理解することで、企業や業界との共通点を見つけ、自分ならではの志望理由を形成する助けにもなります。
自己分析の手法としてはマインドマップを活用する方法がおすすめです。
また、航空業界や志望している企業に行きたい理由を箇条書きで書き出し、それぞれの理由に具体的なエピソードを結びつけてみるのも良いでしょう。
自己分析については以下の記事で詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
他己分析
他己分析は自己分析を補完し、自分では気付くことができない視点を得るために非常に有効な手段です。
自分では気づけなかった強みや特徴を知ることで、自己理解をより深めることができます。他己分析を行う際には信頼できる友人、家族、アルバイトの同僚、または先輩などに協力を依頼すると良いでしょう。
それぞれ異なる立場からの意見をもらうことで、多角的な視点を得ることができます。
また、あらかじめ質問を考えておくことが重要です。
例えば「私の長所と短所は何だと思いますか?」「これまで私が成功したと思うエピソードはありますか?」「どのような場面で私の強みが発揮されていると感じますか?」といった質問を投げかければ、自己分析では見落としていた自分の特徴や新しい気付きを得ることができるでしょう。
企業研究
ここまで何度も述べていることではあるのですが、企業研究を行うことは非常に重要です。
企業研究を行うことでモチベーションの高さをアピールできるのはもちろんのこと、就活対策を一生懸命行うことができる人材であるということもアピールできます。
そして、何より重要なのは「自分が本当にその企業に入りたいのか確認できる」という点です。
しっかりと企業研究を行えば、その企業も考え方やビジョンなども明確になるので、自分と考え方が合う企業かどうかしっかりと考えることができます。
よって、その企業の特徴や自分とのつながりまでを話せるよう、綿密に企業研究を行っておくことが重要になってくるのです。
語学の勉強
航空業界はほとんどの業務において外国人と接する機会が多いので、積極的に語学の勉強をしておきましょう。
少なくとも英語で日常会話程度はできるようになっておくと、業務に大いに役立てられるはずです。
世界中を見渡しても、英語を母語としている人以外に第二言語として学んでいる人は多く、最低限の会話ができる人が多いです。
よって、英語さえ勉強しておけば良いというわけではありませんが、コミュニケーションを図る上では最重要です。
よって、たとえ発音が得意でない方でも、間違った単語などを使わなければ、ある程度会話は通じます。
苦手な方はゆっくりでも良いので、英語で意思疎通ができる程度には勉強をしておくと非常に良いでしょう。
インターンに参加
インターンに参加しておくことで、参加しなかった就活生よりも圧倒的に有利に就活を進められるはずです。
自分の第一志望としている企業のインターンに参加するのはもちろんのこと、同じ業界の他の企業のインターンに参加するのも選択肢の一つです。
実務経験を積んでいるか積んでいないかは非常に重要なポイントであり、実務を通して身につけたスキルや、業界についての前提知識などをアピールできます。
特にベンチャー企業の採用担当者は、可能な限り早く活躍してくれる人材を採用したいと考えています。
航空業界のベンチャー企業を目指している方は、インターンに積極的に参加し、実務経験があることをアピールできれば良いでしょう。
就活エージェントに相談してみる
友人や先輩に確認してもらうのも良い対策ではあるのですが、最も手っ取り早いのは就活エージェントに相談することでしょう。
数ある就活エージェントの中でもおすすめはジョブコミットです。
無料で利用できるので、就活の時期、忙しく、アルバイトなどができない就活生にもおすすめできます。
志望動機はもちろんのこと、自己PRやガクチカなどのESを徹底的に分析し、サポートしてくれるので、より質の高い志望動機を作成できるはずです。
何より、相談する相手がプロである信頼感も大切です。
これまで何人もの就活生を志望する企業に送り込んできたプロがサポートしてくれます。
また、面接対策なども徹底的に行っており面接対策の時間があまり取れない方でも自信を持って本番に臨むことができるようになります。
おわりに
今回は航空業界の業務内容やそれぞれの仕事の内容について詳しく紹介するとともに、どのような人物が求められているのか、おすすめの構成やポイント、さらには差別化するための方法についても詳しく紹介してきました。
航空業界は人の命を預かっている、責任が重大な仕事です。
しかし、その分やりがいも多い仕事と言えるでしょう。
ぜひ、本記事を参考に企業の採用担当者に良い印象を与えられる志望動機を作成してください。