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・インフラ業界が稼げる仕組み
・特に稼げる職種
・インフラ業界の仕事の特徴
・インフラ業界に就職したい人
・インフラ業界の給与体系を知りたい人
・具体的な就活の対策を知りたい人
はじめに
社会を支える重要な役割を担うインフラ業界に「安定」や「堅実」といったイメージが強い人は多いでしょう。
しかし、実はインフラ業界には高い専門性を活かして高収入を目指せる職種が数多く存在します。
この記事ではインフラ業界の中でも特に「稼げる」職種に焦点を当て、その仕事内容や求められるスキルについて詳しく解説していきます。
業界の全体像を理解し、自身のキャリアプランを考える上での参考にしてください。
【インフラ業界は稼げる?】インフラ業界は本当に稼げるのか?
インフラ業界と聞くと安定しているものの、給与面はそれほど高くないという印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、その認識は必ずしも正解とは言えません。
インフラ業界は社会の基盤を支える重要な役割を担っているからこそ、高い専門性が求められ、それに見合った報酬を得られる職種が多く存在します。
インフラ業界が本当に稼げるのか、その実態について平均年収などの具体的なデータも交えながら、一緒に確認しましょう。
平均年収で見ても上位ランクに属する
インフラ業界が稼げるかどうかを判断する上で、平均年収は重要な指標の1つです。
全体の平均年収が460万円とされる中で、インフラ業界の平均年収は551万円とされています。
これは社会に不可欠なサービスを提供しているため、景気の変動を受けにくく、安定した収益基盤を持っていることが大きな理由です。
特に、専門的な知識や技術が求められる技術系の職種はその専門性の高さが給与に反映されやすく、他の業界と比較しても高い水準にあります。
【インフラ業界は稼げる?】高収入が実現しやすい理由
- 公共性の高いビジネスモデルで収益が安定している
- 技術系職種は専門性が高く報酬水準が高い
- 年功序列+資格手当で長期的に収入が上がる構造
インフラ業界で高収入が実現しやすい背景には、いくつかの明確な理由が存在します。
社会に不可欠なサービスを提供しているというビジネスモデルの特性や、そこで働く人材に求められる専門性の高さが結果として高い給与水準につながっているのです。
ここではインフラ業界が高収入を実現しやすい具体的な理由について、ビジネスモデル、専門性、そしてキャリア形成という3つの観点から、その構造を詳しく紹介します。
公共性の高いビジネスモデルで収益が安定している
インフラ業界が高収入を実現しやすい最大の理由は、そのビジネスモデルの安定性にあります。
電気、ガス、水道、通信といったサービスは私たちの生活や経済活動に必要不可欠なものであり、景気の波に左右されにくいという特徴を持っています。
多くの企業が国や地方自治体から許認可を得て事業を運営しており、競合が少ない独占的な市場であることも少なくありません。
このような背景から、インフラ企業は長期的に安定した収益を確保しやすく、その利益を従業員の給与や福利厚生に還元できるのです。
技術系職種は専門性が高く報酬水準が高い
インフラ業界の中でも、特に技術系の職種は高い報酬水準を誇ります。
発電所の運転管理、送電網の設計、通信ネットワークの構築といった業務は高度な専門知識と技術がなければ成り立ちません。
これらのスキルを持つ人材は市場価値が非常に高く、企業も優秀な人材を確保するために、魅力的な給与を提示する必要があります。
また、技術の進化に伴い、クラウドやセキュリティ、再生可能エネルギーといった新しい分野の専門家も求められており、これらの領域ではさらに高い報酬が期待できます。
専門性を高め続けることで自身の市場価値を上げ、高収入を目指せるのが技術系職種の大きな魅力です。
年功序列+資格手当で長期的に収入が上がる構造
インフラ業界の多くは古くからの日本の雇用形態である年功序列の風土が根強く残っています。
勤続年数に応じて着実に給与が上昇していくため、長期的な視点で安定した収入の増加が見込めます。
これに加えて、業務に関連する専門資格の取得を奨励する制度が充実している点も大きな特徴です。
電気主任技術者や情報処理技術者といった国家資格を取得すると、資格手当が支給され、基本給に上乗せされます。
着実に経験を積み、資格を取得していくことで安定して収入を増やしていける構造がインフラ業界の魅力の1つです。
【インフラ業界は稼げる?】稼げるインフラ職種ランキング
- 1位:電力・ガス業界の技術系総合職
- 2位:クラウド・セキュリティ系インフラエンジニア
- 3位:通信インフラの設計・構築エンジニア
- 4位:交通インフラ(鉄道・道路)系エンジニア
- 5位:設備保全・運用管理職
- 6位:インフラ業界の営業職(BtoG・法人営業)
- 7位:下流工程の運用保守エンジニア
インフラ業界と言っても、その職種は多岐にわたります。
そして、職種によって収入の水準も大きく異なります。
ここからはインフラ業界の中でも特に「稼げる」職種をランキング形式で紹介する解説するため、業界研究や職種選びの参考にしてください。
1位:電力・ガス業界の技術系総合職
インフラ業界で最も高い収入が期待できる職種の1つが電力・ガス業界の技術系総合職です。
発電所の建設や運用、送電網の管理、ガスパイプラインの敷設といった、エネルギー供給の根幹を担う大規模プロジェクトに従事します。
これらの業務には電気工学、機械工学、土木工学など、多岐にわたる高度な専門知識が不可欠です。
また、社会への影響が非常に大きい仕事であるため、強い責任感と緻密な計画性が求められます。
国民の生活を支えるという重要な使命を担う分、その専門性と貢献度が高く評価され、インフラ業界の中でもトップクラスの給与水準となっています。
2位:クラウド・セキュリティ系インフラエンジニア
現代社会において、ITインフラは電気やガスと並ぶ重要な社会基盤です。
その中でも、クラウドサービスやサイバーセキュリティを担うインフラエンジニアは現在最も需要が高まっている職種の1つと言えます。
企業のDXが進む中でサーバーやネットワークを自社で保有するのではなく、クラウドサービスを利用するのが一般的になりました。
そのため、クラウド環境の設計、構築、運用ができるエンジニアは引く手あまたの状態です。
同時に、巧妙化するサイバー攻撃から企業のシステムやデータを守るセキュリティエンジニアの重要性も増しています。
技術の進化が速く、常に新しい知識を学び続ける必要がありますがその高い専門性から、非常に高い報酬を得ることが可能です。
3位:通信インフラの設計・構築エンジニア
スマートフォンやインターネットが当たり前になった現代において、通信インフラは社会に欠かせない存在です。
その基盤となる光ファイバー網や携帯電話の基地局などを設計・構築するのが通信インフラのエンジニアです。
特に、次世代通信規格である5Gの普及や、あらゆるモノがインターネットにつながるIoTの進展に伴い、この職種はますます重要になっています。
新しい商業施設の建設や都市開発プロジェクトにおいても、快適な通信環境の整備は必須であり、その需要は今後も拡大していくでしょう。
その社会的な重要性と専門性の高さから、報酬水準も上昇傾向にあります。
4位:交通インフラ(鉄道・道路)系エンジニア
私たちの毎日の移動を支える鉄道や道路も、重要な社会インフラです。
これらの交通インフラを安全かつ円滑に機能させるために活躍するのが鉄道・道路系のエンジニアです。
鉄道会社では線路やトンネル、駅舎などの設備の点検・補修、さらには新しい路線の建設計画などを担当し、道路関連では高速道路や橋梁の設計、施工管理、維持管理といった業務を担います。
これらの仕事は人々の命の安全に直結するため、非常に高いレベルの専門知識と技術が求められます。
地道で責任の重い仕事ですが、社会への貢献度が非常に高く、その専門性に見合った安定した収入を得られる職種です。
5位:設備保全・運用管理職
発電所や工場、データセンターといった大規模な施設が24時間365日、問題なく稼働し続けるためには設備の保全や運用管理を専門に行う人材が不可欠です。
この職種は日々の設備の点検やメンテナンス、トラブル発生時の迅速な対応などを通じて、インフラ全体の安定稼働を縁の下で支える重要な役割を担っています。
地味な仕事に思えるかもしれませんが、これがなければ私たちの社会は成り立ちません。
社会基盤を守る強い使命感と責任感が求められる仕事であり、その貢献度は高く評価され、安定した収入につながっています。
6位:インフラ業界の営業職(BtoG・法人営業)
インフラ業界というと技術職のイメージが強いですが営業職にも高収入を目指せるチャンスがあります。
特に、官公庁や地方自治体を顧客とするBtoG営業や、大企業を相手にする法人営業はその代表例です。
これらの営業では社会インフラに関わる非常に大規模なプロジェクトを扱います。
新しいエネルギーシステムの導入提案や、自治体全体の通信ネットワーク構築など、案件の規模が大きく、受注額も高額になります。
そのため、契約を獲得した際のインセンティブも高額になる傾向があります。
顧客のニーズを深く理解し、技術部門と連携して最適な提案を行う高度なスキルが求められますが、成果が収入に直結しやすい仕事です。
7位:下流工程の運用保守エンジニア
ITインフラの分野において、システムの設計や構築といった上流工程に対して完成したシステムが安定して稼働し続けるように監視・運用する下流工程の仕事も存在します。
運用保守エンジニアはサーバーやネットワークが正常に動いているかを24時間体制で監視し、障害が発生した際には迅速に復旧作業にあたります。
決められた手順に従って業務を進めることが多く、比較的、未経験からでもチャレンジしやすい職種です。
もちろん、経験を積む中でトラブル対応能力やシステムに関する知識を深めていき、より専門性の高い上流工程のエンジニアへとステップアップしていくことも可能です。
【インフラ業界は稼げる?】仕事の特徴
- 社会基盤を支える責任重大な仕事である
- 専門技術・資格が求められるプロフェッショナル職種
- 長期プロジェクトが多く、安定した働き方が可能
インフラ業界の仕事は高収入が期待できる一方で、その仕事内容にはいくつかの際立った特徴があります。
社会の基盤を支えるという大きな責任を伴うこと、そしてその業務を遂行するために高い専門性が求められることなどが挙げられます。
ここではインフラ業界の仕事が持つこれらの特徴について詳しく紹介するため、自分がこの業界で働く姿をイメージするための参考にしてください。
社会基盤を支える責任重大な仕事である
インフラ業界で働くことの最も大きな特徴は社会の基盤を支えるという責任の重さです。
電気、ガス、水道、通信、交通といったインフラは人々の生活や経済活動にとって一日たりとも欠かすことのできないものです。
これらのサービスが停止すれば社会は大きな混乱に陥ります。
そのため、インフラ業界の仕事には常に安定供給を維持するという重大な使命が伴います。
災害時や緊急時においても、社会機能を維持するために昼夜を問わず復旧作業にあたることも少なくありません。
その責任は非常に重いですが、自分の仕事が社会を動かし、人々の暮らしを守っているという実感は何物にも代えがたい大きなやりがいにつながるでしょう。
専門技術・資格が求められるプロフェッショナル職種
インフラ業界の多くの職種、特に技術系の仕事は高い専門性が求められるプロフェッショナルな領域です。
発電所のタービンを制御する技術、膨大なデータを処理するネットワーク技術、橋梁の強度を計算する土木技術など、それぞれの分野で高度な知識とスキルが不可欠です。
そのため、多くの企業では業務に関連する国家資格やベンダー資格の取得が推奨、あるいは必須とされています。
電気主任技術者や情報処理技術者、技術士といった資格は専門性の高さを証明する上で非常に重要です。
技術は日々進化していくため、業界で活躍し続けるためには常に新しい知識や技術を学び続ける意欲と姿勢が求められるでしょう。
長期プロジェクトが多く、安定した働き方が可能
インフラ業界のプロジェクトはその性質上、非常に規模が大きく、計画から完成までに数年、あるいは数十年という長い期間を要するものが少なくありません。
新しい発電所の建設や、大規模な鉄道網の整備、都市の再開発に伴うインフラ整備などがそれに当たります。
このように、長期的な視点で物事を進めるプロジェクトが主流であるため、目先の成果に追われることなく、腰を据えてじっくりと仕事に取り組めます。
頻繁な方針転換も少なく、安定した環境で着実にキャリアを積み重ねていきたいと考える人にとって魅力的な働き方と言えるでしょう。
1つのプロジェクトに深く関わり、それが完成した時の達成感は格別です。
【インフラ業界は稼げる?】福利厚生・評価制度
- 安定した年功昇給・賞与・退職金制度が整っている
- 技術資格やスキルに応じた評価制度がある
- 教育研修制度が手厚く専門性を高めやすい
インフラ業界は安定した収益基盤を背景に、従業員が安心して長く働けるための制度が充実していることでも知られています。
給与だけでなく、手厚い福利厚生や公正な評価制度が整っている点はこの業界の大きな魅力の1つです。
長期的なキャリア形成を考える上で、これらの制度がどのように自身の働き方や生活を支えてくれるのかを理解しておくことは非常に重要です。
安定した年功昇給・賞与・退職金制度が整っている
インフラ業界の多くの企業では従業員の生活の安定を重視した給与体系が採用されています。
その代表的なものが年功序列に基づいた昇給制度です。
勤続年数を重ねるごとに着実に給与が上がっていくため、将来の生活設計を見通しやすいというメリットがあります。
また、業績が安定していることから、毎年安定した額の賞与が支給されることがほとんどです。
さらに、長年会社に貢献した従業員に対して手厚い退職金制度が用意されているのも大きな特徴です。
よって、経済的な安定を求める人にとっては非常に魅力的な環境と言えるでしょう。
技術資格やスキルに応じた評価制度がある
インフラ業界では年功序列の文化が根強い一方で、個人の持つ専門性やスキルを正当に評価する制度も整備されています。
特に技術系の職種においてはその傾向が顕著です。
業務に直結する、難易度の高い国家資格を取得すると、資格手当として毎月の給与に上乗せされたり、昇進の条件として有利に働いたりします。
これは企業が従業員の自己研鑽を奨励し、専門性の高い人材を育成しようとする姿勢の表れです。
自分の努力が昇給や昇進といった目に見える形で報われるため、仕事に対するモチベーションも落ちにくいでしょう。
教育研修制度が手厚く専門性を高めやすい
インフラ業界の企業は人材育成に非常に力を入れています。
特に、新入社員や若手社員に対して手厚い教育研修制度が用意されているのが特徴です。
入社後の集合研修では社会人としての基礎から、自社の事業内容や専門技術の基礎までを体系的に学びます。
その後、各部署に配属されてからも、OJTなどを活用して、先輩社員の指導のもとで実践的なスキルを身につけられます。
また、専門性をさらに高めるための資格取得支援制度や、外部の研修への参加費用を会社が負担してくれる制度などが充実している企業も多いです。
会社として社員の成長を全面的にバックアップする体制が整っているため、未経験からでも着実に専門性を高め、成長していくことが可能です。
【インフラ業界は稼げる?】必要なスキル・適性
- 技術志向と学び続ける姿勢
- 高い責任感とチームコミュニケーション
- 安定性を評価する慎重かつ長期的なキャリア志向
インフラ業界で活躍し、安定したキャリアを築いていくためには、いくつかの重要なスキルや適性が求められます。
社会の基盤を支えるという責任の重い仕事であるため、技術的な知識はもちろんのこと、人間性や仕事に対する姿勢も非常に重視されます。
自分がこの業界に向いているかどうかを見極めるためにも、どのような人材が求められているのかを正しく理解しておくことが大切です。
技術志向と学び続ける姿勢
インフラ業界、特に技術系の職種で活躍するためには、まず第一に、技術そのものに対する強い興味や探究心、すなわち技術志向が不可欠です。
電気や機械、情報通信といった分野の仕組みを理解し、その知識を深めていくことに面白さを感じられるかどうかが重要になります。
また、インフラを支える技術は日々進化を続けています。
新しい発電技術や、より高速な通信規格、巧妙化するサイバー攻撃への対策など、常に新しい知識やスキルを吸収し続けなければ時代の変化に取り残されてしまいます。
現状に満足することなく、常に学び続ける意欲と姿勢を持つことがこの業界で長く活躍するための鍵となるでしょう。
高い責任感とチームコミュニケーション
インフラの安定供給という使命を果たすためには何よりもまず、自分の仕事に対する強い責任感が求められます。
1つのミスが社会全体に大きな影響を及ぼしかねないという緊張感を常に持ち、誠実に業務に取り組む姿勢が不可欠です。
また、インフラ関連のプロジェクトはそのほとんどが大規模であり、社内外の多くの人々と協力しながら進めていくことになります。
そのため、自分の意見を的確に伝え、相手の意見を尊重しながら円滑に業務を進めるための高いコミュニケーション能力が求められます。
安定性を評価する慎重かつ長期的なキャリア志向
インフラ業界は短期的な成果を追い求めるよりも、長期的な視点で物事を考え、着実に仕事を進めていくことが求められる世界です。
プロジェクトの期間が長く、日々の業務も安定供給を維持するための地道な作業の積み重ねであることが少なくありません。
そのため、華やかさや刺激よりも、安定した環境でじっくりと腰を据えて働きたいと考える人に向いています。
また、年功序列や終身雇用といった日本の伝統的な雇用慣行が色濃く残っている業界です。
1つの会社で長く働き、着実にキャリアを積み重ねていきたい方に向いていると言えるでしょう。
【インフラ業界は稼げる?】向いていない人の特徴
- 変化や学習意欲に乏しい人
- 緊急対応や夜間保守に対応できない人
- ルーティンより成果重視の人
インフラ業界は安定性や社会貢献性といった多くの魅力がありますが、その独特な環境や仕事の進め方から、残念ながらすべての人に向いているとは言えません。
自分の適性やキャリアに対する考え方と、業界の特性が合わない場合、入社後にミスマッチを感じてしまう可能性もあります。
ここではどのようなタイプの人がインフラ業界にあまり向いていないのか、その特徴を具体的に紹介します。
変化や学習意欲に乏しい人
インフラ業界は安定しているというイメージから、一度仕事を覚えれば後は楽ができると考える人もいるかもしれません。
しかし、その認識は大きな間違いです。
前述の通り、インフラを支える技術は常に進化しており、新しい知識やスキルの習得が絶えず求められます。
エネルギー分野では再生可能エネルギーの導入が進み、IT分野ではクラウドやAI技術の活用が不可欠になっています。
このような変化に対応できず、新しいことを学ぶのを面倒だと感じてしまう人は次第に業務についていけなくなるでしょう。
緊急対応や夜間保守に対応できない人
インフラの安定供給を守るという使命には24時間365日、社会を支え続けるという責任が伴います。
そのため、職種によっては勤務時間が不規則になることも少なくありません。
システムの監視業務では夜勤を含むシフト制が採用されています。
地震や台風といった自然災害で設備に障害が発生した際には昼夜を問わず緊急で出動し、復旧作業にあたる必要があります。
このように、社会のライフラインを守るためには突発的なトラブル対応や夜間の保守作業が不可欠です。
プライベートの時間を重視し、決まった時間にきっちり働きたい方には向いていないと言わざるを得ません。
ルーティンより成果重視の人
インフラ業界の仕事は長期的な視点に立ち、決められた手順やルールに則って安全かつ確実に業務を遂行することが何よりも重視されます。
業務は安定供給を維持するための地道な点検や保守といった、ルーティンワークが中心となることも少なくありません。
個人の成果に応じて高いインセンティブが支払われるような、完全な成果主義の環境を求める人は物足りなさを感じるかもしれません。
もちろん、スキルや貢献度に応じた評価制度はありますが、ITベンチャー企業のように「短期間で大きな成果を上げて一気に収入を増やす」といった働き方はしにくいのが実情です。
【インフラ業界は稼げる?】インフラ業界に入るには?
- 技術系インターン・職場見学に積極参加する
- 情報処理・電気工事など関連資格の事前取得を狙う
- 志望業界に合わせたES・面接対策
ここまで記事を読んで、インフラ業界が持つ安定性や社会貢献性、そして高い専門性に魅力を感じ、この業界で働きたいと考える方も多いでしょう。
しかし、専門性が高いからこそ、入社するためにはどのような準備をすれば良いのか、不安に思うかもしれません。
ここではインフラ業界への就職を実現するために、具体的にどのような行動を起こすべきか、その方法を紹介します。
技術系インターン・職場見学に積極参加する
インフラ業界への理解を深める最も良い方法は、実際に自分の目で現場を見て、働く人々の声を聞くことです。
インフラ企業は学生向けに技術系のインターンシップや職場見学の機会を提供してくれます。
これらのプログラムに積極的に参加することで公式サイトやパンフレットだけでは分からない、仕事の具体的な内容や職場の雰囲気を肌で感じられます。
発電所の見学ではその規模の大きさに圧倒されるでしょうし、通信設備の保守業務に同行すれば社会を支える仕事の責任の重さを実感できるはずです。
こうした実体験は、志望動機や自己PRをより具体的で説得力のあるものにする上で非常に貴重な経験となります。
情報処理・電気工事など関連資格の事前取得を狙う
インフラ業界、特に技術系の職種を目指すのであれば関連する資格を学生のうちに取得しておくことは非常に強力なアピールになります。
ITインフラに興味があるなら「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」、電気系のインフラに興味があるなら「第二種電気工事士」といった国家資格を目指しましょう。
資格を持っていると、その分野に関する基礎的な知識があることの証明になるだけでなく、業界に対する高い意欲を示せます。
もちろん、入社後に取得を目指すことも可能ですが、事前に取得しておけば他の就活生との差別化を図れます。
また、合格までは難しくとも「勉強している」と話すことで熱意の高さをアピールできるでしょう。
志望業界に合わせたES・面接対策
インフラ業界の採用選考ではなぜこの業界を志望するのか、そして入社後にどのように貢献したいのかを、明確に伝えることが求められます。
そのためには業界や企業に合わせたESや面接の対策が不可欠です。
インフラ業界が社会においてどのような役割を果たしているのかを深く理解した上で「社会の基盤を支えたい」という熱意を自分の言葉で語ることが重要です。
また、この業界は堅実さや真面目さが重視される傾向があるため、奇をてらったアピールよりも、誠実で前向きな姿勢を示すことが好印象につながります。
インターンシップなどで得た経験を交えながら、なぜその企業でなければならないのかを論理的に説明できるように、しっかりと準備を進めましょう。
まとめ
この記事ではインフラ業界が「稼げる」理由から、具体的な職種ランキング、仕事の特徴、そして業界に入るための方法まで幅広く解説しました。
インフラ業界は社会に不可欠なサービスを提供することで安定した収益基盤を築いており、それが従業員の高い給与水準や手厚い福利厚生につながっています。
特に、高い専門性が求められる技術系の職種はそのスキルに見合った報酬を得ることが可能です。
この記事を参考に、ぜひ業界への理解を深め、自身のキャリアプランの1つとして検討してみてください。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。

