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面接のばっくれは絶対にダメ!
面接を無断で欠席する、いわゆる「ばっくれ」は、今後の就職活動やキャリアに深刻な悪影響を及ぼすため、絶対に避けるべき行為です。
この記事では、ばっくれによってどのような悪影響があるのか、ばっくれてしまった場合はどのような対応をすべきなのかなどを解説します。
企業の志望度に関わらず、無断で面接を欠席することは人としてのマナーに反します。
この記事の情報を通して、面接をばっくれることの重大さをしっかりと意識しましょう。
面接のばっくれがダメな理由
面接をばっくれることがいけないことなのは、おそらく誰でも理解できるでしょう。
しかし、面接をばっくれてはいけないのには具体的な理由があります。
それを明確に意識できていないからこそ、面接をばっくれてしまう就活生がいるのではないでしょうか。
以下では、面接をばっくれてはいけない理由を解説します。
①再応募ができなくなる
面接をばっくれた場合、その企業への再応募はまず不可能になると考えてください。
企業は応募者の情報をデータベースで厳重に管理しており、無断欠席の記録は「要注意人物」として半永久的に残ります。
あなたの名前は「過去に無責任な行動をとった応募者」として登録され、たとえ数年後にその企業に再応募したとしても、過去の行動が採用の大きな妨げとなります。
どれほど素晴らしい経歴を積んだとしても、企業が求める「信頼性」や「責任感」に欠けると判断され、面接の機会すら与えられない可能性が高いのです。
一度の自分の軽率な行動によって、将来の可能性が狭まってしまうということを理解していれば、ばっくれようという考えにはならないのではないでしょうか。
②関連会社にも知られる危険性
ばっくれの悪評は、応募した企業内だけに留まりません。
特に同業他社やグループ企業の人事担当者は、情報交換のネットワークを構築していることが多く、あなたの無責任な行動が広く共有される可能性があります。
例えば、ある業界で有名な企業グループの場合、グループ内の別会社にあなたが応募した際、過去の無断欠席情報が共有されるかもしれません。
また、ばっくれた企業と同じ業界で就職した場合、入社後に面接をばっくれた事実が伝わり、就職先での評価や信頼にまで悪影響が出る場合もあります。
業界が狭ければ狭いほど、こうしたリスクは高まり、一つのばっくれがあなたのキャリア全体の可能性を閉ざすことにつながりかねません。
③ばっくれた企業と仕事をする可能性
ビジネスの世界は、あなたが想像するよりもずっと狭く、縁があるものです。
もし将来、あなたが別の会社に就職し、過去にばっくれた企業があなたの取引先や共同プロジェクトのパートナーになったとしたら、どうでしょうか。
面接を担当した人事担当者や、あなたが面接を受けるはずだった部署の社員と、仕事上で顔を合わせる可能性は十分にあります。
その時の気まずさや、相手に与えてしまう「この人は約束を守らない人だ」という不信感は、その後のビジネス関係に悪影響を及ぼしかねません。
過去の無責任な行動が、未来の人間関係や仕事に思わぬ形で影を落とすことがあるのです。
④大学や所属先の信頼を損なう
学生の場合、面接のばっくれは単なる個人の問題では済みません。
企業は、特定の大学や学校に信頼を置き、キャリアセンターなどを通じて学生のリクルーティングを行っています。
あなたの無責任な行動は、自分の所属大学の生徒全体の評価を落とすといった事態に繋がりかねません。
そうなると、後輩たちがその企業の選考を受ける際に不利になるなど、あなたの行動が所属する大学や後輩たちの就職活動に悪影響を及ぼすことにつながります。
面接をばっくれるという行為は、あなた自身だけではなく、あなたとかかわりのある人たちに対しても悪影響があるということを肝に銘じておきましょう。
⑤ばっくれる癖がつく
安易な気持ちで面接をばっくれると、甘えが生まれ、同じような無責任な行動を繰り返す悪癖がつく危険性があります。
その後の就職活動でも、面接や企業説明会などを軽んじる傾向が出てしまうかもしれません。
それを繰り返せば、本当に大事な面接にも遅刻したり、不十分な準備で臨んでしまうような怠け癖に繋がるでしょう。
面接だけでなく、友人との約束を簡単に破ったり、仕事で連絡を怠ったりするなど、あらゆる場面で無責任な態度が当たり前になってしまいます。
これは社会人として最も重要な「信頼」を失うことにつながります。
ばっくれは、その場限りの行為ではなく、あなたの人間性を蝕み、将来のキャリアを阻害する悪癖になりうるのです。
⑥OB・OG訪問をした場合はその人の評判に関わる
面接に先立ってOB・OG訪問をしていた場合、ばっくれはさらに深刻な問題となります。
訪問先のOB・OGは、忙しい業務の合間を縫ってあなたのために時間を割き、話を聞いてくれたり、人事担当者との橋渡しをしてくれたりしたはずです。
あなたの無断欠席は、その方が社内で築いてきた信頼関係や評判を大きく傷つける行為です。
また、今後あなたが所属する大学の後輩たちが、そのOB・OGに訪問を依頼する際の障害になってしまうかもしれません。
OB・OG訪問の機会を設けてくれた方への感謝を忘れず、面接に行けない場合は必ず正直に連絡を入れましょう。
学生が面接をばっくれる理由
学生が面接を無断で欠席する「ばっくれ」には、いくつかの背景や心理的な理由が隠されています。
多くの悪影響があるにもかかわらず、面接をばっくれてしまうのか、その原因を理解することで、ばっくれることを自分で防ぐことができます。
以下で、それぞれの理由を掘り下げてみましょう。
①就活へのモチベーションが低い
就職活動に本腰が入っていない学生は、ばっくれやすい傾向にあります。
漠然とした焦りから、とりあえず多くの企業にエントリーするものの、一つひとつの企業に対する熱意や興味が薄いため、面接への準備が疎かになりがちです。
その結果、面接直前になって面倒になってしまったり、面接を重要だと思えなかったりと安易に考えてしまいます。
本来、就職活動は自分自身の将来を真剣に考える重要なステップですが、その意義を見出せないまま惰性で続けていると、無責任な行動につながる可能性が高まります。
エントリーする前に、本当に自分が行きたい業界や、少しでも興味を持てる企業を選ぶことから始めましょう。
②志望度が低い
就職活動を進める中で、複数の企業から選考の連絡が来たり、志望度の高い企業から内定をもらったりすると、すでに選考を受けている他の企業の優先順位が下がります。
特に、いわゆる滑り止めとして応募した企業の場合、たとえ内定をもらっても入社するつもりはないという意識が働くため、わざわざ面接に行くこと自体が無駄に感じられてしまいます。
この心理状態が、無断欠席という形で選考から離脱する原因となります。
しかし、志望度が低いからと言って、無断欠席してもいい理由にはなりません。
もし、選考を辞退したい場合は、事前に連絡を入れることがマナーです。
③応募後に志望度や価値観が変わった
就職活動は、自己分析を通じて自分自身と向き合う良い機会です。
その過程で、自分のやりたいことや働く上での価値観が明確になることがあります。
例えば、最初は安定した大企業を目指していたが、自己分析を進めるうちに個人の裁量権が大きいベンチャー企業で働きたいと考えるようになるなど、応募時と現在の心境に変化が生まれることがあります。
このような心の変化が、面接に行く意欲を失わせる原因となります。
就職活動中に、志望度や価値観が変わることは悪いことではありません。
だからこそ、そのような理由で面接を辞退したい場合は、本当に辞退してもいいのかじっくり考えた上で企業に連絡しましょう。
④準備不足で自信がない
面接直前になって、企業研究や自己分析が不十分であることに気づき、このままでは面接で失敗してしまうと強い不安に襲われることも、ばっくれの大きな理由です。
特に、志望動機や自己PRをうまく伝えられる自信がない場合、面接に行くのが怖くなり、現実から逃避するために無断欠席を選んでしまうことがあります。
しかし、これは貴重な面接経験を自ら放棄していることになります。
たとえ自信がなくても面接に臨むことで、次への学びを得られるはずです。
面接で上手く答えることができないこと以上に、面接を無断欠席することのほうが、後々後悔することになると覚えておきましょう。
⑤遅刻しそう
面接当日に寝坊したり、予期せぬ交通機関の遅延に巻き込まれたりして、遅刻しそうになると、多くの学生はパニックに陥ります。
その場合、連絡することを恥ずかしく感じたり、遅刻した時点で不採用だろうと考えてしまったり、連絡を入れることもできずに面接を諦めてしまうことがあります。
しかし、事前に正直に連絡を入れれば、時間を調整してくれる企業も少なくありません。
無断欠席は、遅刻よりもはるかに悪い印象を与えることを理解しておくべきです。
何らかの理由で遅刻しそうになった場合は、一度落ち着いて、なるべくはやく企業に連絡することが最も重要です。
⑥面接の予定を忘れていた
複数の企業を同時に受けていると、スケジュール管理がおろそかになりがちです。
特にメールでのやり取りが中心の場合、面接の予定をうっかり見落としてしまうリスクが高まります。
面接予定日が過ぎてからメールに気づいた際に、後から連絡しても意味がないだろうと放置してしまうことも、ばっくれの一因となります。
日頃から、Googleカレンダーなどのツールを使って、面接予定をしっかりと管理する習慣を身につけることが大切です。
社会人になったら、やらなければならない業務の締め切りや、他の企業の人との予定など、忘れてしまったでは済まないことがたくさんあります。
そのため、今から大事な予定の日程を確認する癖をつけましょう。
ばっくれてしまったら謝罪しよう
面接を無断で欠席してしまった場合、つまり「ばっくれ」てしまった場合でも、後から誠意をもって謝罪することが非常に重要です。
たとえ採用の可能性がなくなったとしても、社会人としての信頼を回復し、将来の悪影響を最小限に抑えることができます。
また、一度謝罪することから逃げてしまうと、その後も逃げ癖がついてしまいます。
自分自身のためにも、誠意を込めた謝罪が不可欠です。
少しでも早く連絡する
面接をばっくれたと気づいたら、できるだけ早く企業に連絡を取りましょう。
面接時間の数時間後でも、翌日でも、気づいたその時が謝罪のベストタイミングです。
時間が経てば経つほど、無責任な人という印象が強まってしまい、謝罪の誠意が伝わりにくくなります。
また、連絡を先延ばしにすると、大抵連絡が億劫になり、最終的に謝罪をしないということになりかねません。
電話が一番丁寧ですが、連絡がつきにくい場合はメールでも構いません。
メールの場合、件名に「面接のお詫び」といった内容を明記し、企業の人事担当者がすぐに内容を把握できるように配慮しましょう。
誠実な態度で謝罪する
連絡をする際は、言い訳をせず、誠実な態度で謝罪することが何よりも大切です。
正直に面接の時間を間違えていた、体調を崩していたなど、具体的な理由を述べつつ、連絡が遅れたことについて深くお詫びしましょう。
まずはシンプルに謝罪の意を伝えることが重要です。
その上で、理由を簡潔に説明し、「今後はこのようなことがないよう、スケジュール管理を徹底いたします」といった形で反省の弁を付け加えることで、あなたの真剣な気持ちがより伝わります。
採用に繋がることはほとんどありませんが、誠実な対応は相手に好印象を残し、ビジネスパーソンとして最低限のマナーを示すことができます。
無責任な行動を反省し、誠意ある行動で未来の自分を守りましょう。
電話とメール両方で謝罪しよう
無断欠席に気づいたら、すぐに企業に連絡を入れることが大切です。
まずは電話をかけ、直接担当者にお詫びの言葉を伝えます。
電話はあなたの声で直接謝罪の気持ちを伝えることができるため、誠意が伝わりやすい方法です。
電話で謝罪を済ませた後も、改めてメールでもお詫びの文章を送ることをお勧めします。
以下では、電話とメールそれぞれの謝罪をする場合のポイントを紹介します。
電話での謝罪
面接を無断で欠席してしまった場合、電話で直接謝罪の言葉を伝えることは、メールなどの文面での謝罪に比べて、より強い誠意を示すことができます。
人事担当者に直接話すことは恐れを感じるかもしれませんが、あなたの真摯な反省の姿勢は確実に相手に伝わるでしょう。
謝罪の際は、だらだらと話すのではなく、簡潔に過ちを認める姿勢が重要です。
もし担当者が電話に出られない場合は、再度電話する意向、あるいは改めてメールで謝罪を送りたい旨を伝えるようにしてください。
これにより、連絡を試みた事実と、謝罪への強い意思を相手に示すことができます。
まずは面接をばっくれたことへの謝罪を伝え、その後に具体的な理由を簡潔に述べます。
このように、相手が許すかどうかは別として、社会人として最低限の礼儀を示すことが大切です。
メールでの謝罪例文
面接を無断欠席してしまった際にメールで謝罪を送る場合は、まず件名で用件がすぐにわかるように工夫することが非常に重要です。
「〇月〇日面接のお詫び(氏名)」のように、誰からの何の件に関するメールなのかを一目で理解できるように記載しましょう。
本文では、まず面接を無断欠席してしまったことに対する心からのお詫びを明確に述べます。
その上で、欠席に至った理由を簡潔に伝えるようにしてください。
この際、決して言い訳がましくならないように注意し、深く反省している旨を明確にすることが肝心です。
電話での謝罪と同様に、メールにおいても長々と謝罪文を書き連ねることは避け、要点を押さえて簡潔にまとめることで、相手に読みやすく、そして誠意が伝わりやすくなります。
さらに丁寧な対応も
もしあなたが就職活動を続けており、その企業がどうしても諦められない場合は、謝罪の連絡を入れた上で、「もし差し支えなければ、再度面接の機会をいただくことは可能でしょうか」と尋ねることもできます。
ただし、これは採用の可能性がほとんどないことを承知の上で、あなたの熱意を示すための最後の手段です。
また、もしOB・OG訪問をしていた場合は、その方にも必ず謝罪の連絡を入れましょう。
あなたの無責任な行動は、訪問先のOB・OGの評判にも影響を与えかねません。
誠意をもって謝罪することで、彼らとの信頼関係が完全に壊れるのを防ぐことができます。
どんな理由であれ、面接のばっくれは相手に大変な迷惑をかける行為です。
事後に誠意をもって対応することで、社会人としての一歩を踏み出すことができます。
面接を辞退する場合の電話・メール例文
面接を辞退する際は、ばっくれるのではなく、必ず事前に連絡を入れることが社会人としてのマナーです。
電話とメール、それぞれの状況に応じた例文を紹介しますので、誠実に対応しましょう。
以下の例文は謝罪の定型文になりますが、自分の事情や、企業にどのように迷惑をかけてしまったのか考慮した上で、自分自身の言葉で謝罪を述べましょう。
直前に辞退する場合の電話例文
お忙しいところ恐れ入ります。
私、〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しておりました、〇〇大学の〇〇と申します。
採用ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?
(担当者に代わってもらったら)
お忙しいところ申し訳ございません。
この度、一身上の都合により、本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
面接直前の大変お忙しい中、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
本来であれば、もっと早くご連絡すべきところ、直前のご連絡となり重ねてお詫び申し上げます。
遅刻で辞退する場合電話例文
お忙しいところ恐れ入ります。
私、〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しております、〇〇大学の〇〇と申します。
採用ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?
(担当者に代わってもらったら)
お忙しいところ申し訳ございません。
本日、貴社に伺う予定でしたが、交通機関の遅延により到着が大幅に遅れる見込みでございます。
貴重なお時間を頂戴したにもかかわらず、このような事態になってしまい、誠に申し訳ございません。
つきましては、大変恐縮ながら、本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
直前のご連絡となり、重ねてお詫び申し上げます。
体調不良で辞退する場合の電話例文
お忙しいところ恐れ入ります。
私、〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しております、〇〇大学の〇〇と申します。
採用ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?
(担当者に代わってもらったら)
お忙しいところ申し訳ございません。
本日、貴社に伺う予定でしたが、急な体調不良により、面接に伺うことが難しくなってしまいました。
つきましては、大変恐縮ながら、本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
面接直前のご連絡となり、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
辞退の連絡が遅れてしまった場合の電話例文
お忙しいところ恐れ入ります。
私、〇月〇日〇時より面接のお時間を頂戴しております、〇〇大学の〇〇と申します。
採用ご担当者様はいらっしゃいますでしょうか?
(担当者に代わってもらったら)
お忙しいところ、大変申し訳ございません。
〇月〇日に予定しておりました面接の件でご連絡いたしました。
誠に勝手ながら、面接を辞退させていただきたく存じます。
連絡が遅くなってしまい、ご迷惑をおかけしたこと、心よりお詫び申し上げます。
この度は、貴重なお時間を頂戴しましたこと、心より感謝申し上げます。
辞退理由を正直に伝える場合のメール例文
件名:面接辞退のご連絡(氏名)
本文:
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
〇月〇日(〇)〇時より面接のお時間を頂戴しております、〇〇大学の〇〇と申します。
この度は、大変恐縮ながら、本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考にお進みいただきましたにもかかわらず、このようなご連絡となり、誠に申し訳ございません。
本来であれば、直接お電話でお詫びすべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦ください。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
氏名:〇〇
連絡先:〇〇
家庭の事情で辞退する場合のメール例文
件名:面接辞退のご連絡(氏名)
本文:
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
〇月〇日(〇)〇時より面接のお時間を頂戴しております、〇〇大学の〇〇と申します。
この度は、誠に勝手ながら、一身上の都合により、本日の面接を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
選考にお進みいただきましたにもかかわらず、このようなご連絡となり、大変申し訳ございません。
本来であれば、直接お電話にてお詫び申し上げるべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦ください。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
氏名:〇〇
連絡先:〇〇
他社に内定が決まった場合のメール例文
件名:面接辞退のご連絡(氏名)
本文:
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
〇月〇日(〇)〇時より面接のお時間を頂戴しております、〇〇大学の〇〇と申します。
この度は、選考を進めていただき、誠にありがとうございます。
大変恐縮ながら、他社様から内定をいただき、そちらに入社を決めることにいたしました。
つきましては、本日の面接を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考にお時間を割いていただきましたにもかかわらず、このようなご連絡となり、大変申し訳ございません。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
氏名:〇〇
連絡先:〇〇
志望度が下がった場合のメール例文
件名:面接辞退のご連絡(氏名)
本文:
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
〇月〇日(〇)〇時より面接のお時間を頂戴しております、〇〇大学の〇〇と申します。
この度は、面接の機会を設けていただき、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、諸事情により、今回の選考を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
貴重なお時間を頂戴しましたにもかかわらず、このようなご連絡となり、大変申し訳ございません。
本来であれば、直接お電話にてお詫び申し上げるべきところ、メールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦ください。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
氏名:〇〇
連絡先:〇〇
ばっくれを防止する方法
面接のばっくれは、あなたのキャリアに深刻な傷をつける行為です。
しかし、少しの工夫と意識改革で、ばっくれは十分に防げます。
ばっくれを未然に防ぐための具体的な方法を、一つひとつ見ていきましょう。
自分の怠け癖などを感じている場合は、ぜひ以下の方法を実践しましょう。
応募前に企業研究を綿密に
ばっくれの大きな原因の一つに、応募後の「やっぱり違うかも」という気持ちがあります。
これを防ぐには、応募する前の段階で、できるだけ多くの情報を集めることが重要です。
企業のウェブサイトや採用情報だけでなく、IR情報、ニュースリリース、社員の口コミサイトなども参考にしましょう。
企業の理念や事業内容、働く環境や文化を深く理解することで、その企業で本当に働きたいか、自分の価値観と合っているかをじっくり考えられます。
このプロセスを経ることで、応募後の後悔やモチベーションの低下を防ぎ、面接をばっくれる必要がなくなります。
スケジュール管理を徹底する
面接の予定を忘れてしまう、あるいは他の予定とバッティングしてしまうのは、ばっくれの典型的な理由です。
これを防ぐには、スケジュール管理を徹底することが不可欠です。
面接の連絡が来たら、すぐにカレンダーアプリや手帳に登録しましょう。
特に複数の企業に応募している場合は、企業名、面接日時、場所、担当者名などを細かく記録しておくと安心です。
面接日の前日には必ずリマインダーを設定し、持ち物や服装の確認も一緒に行う習慣をつけましょう。
遅刻しそうなときはすぐに連絡を
遅刻しそうだから、もう行くのをやめよう」と考えるのは、ばっくれにつながる危険な思考です。
交通機関の遅延や予期せぬトラブルで遅刻しそうなときは、気づいた時点でできるだけ早く企業に連絡を入れることが大切です。
正直に遅刻しそうな旨を伝え、何分頃に到着できるか見込みを伝えれば、多くの企業は柔軟に対応してくれます。
慌ててばっくれるのではなく、まずは落ち着いて電話をかけましょう。
誠実な対応は、あなたの評価をむしろ上げることにもつながります。
面接後に自分へのご褒美を用意する
就職活動は精神的に大きな負担がかかるものです。
面接に行くのが億劫になってしまうのは、そうした疲れが原因かもしれません。
面接へのモチベーションを維持するために、面接後に自分へのご褒美を用意するのも良い方法です。
たとえば、「面接が終わったら、行きたかったカフェに寄って美味しいコーヒーを飲む」「欲しかった本を買う」など、小さな楽しみでも構いません。
面接というプレッシャーから解放されると同時に、ポジティブな気持ちで次の行動に移ることができます。
1社でも多く内定をとる気持ちを持つ
「どうせ内定はもらえないだろう」という諦めや、特定の企業へのこだわりが強すぎると、面接へのモチベーションが下がりやすくなります。
就職活動では、1社でも多く内定をもらうという気持ちで臨むことが大切です。
複数の企業から内定をもらうことで、自分に自信がつきますし、本当に自分に合った企業を冷静に選べるようになります。
また、面接の練習にもなり、結果的に志望度の高い企業の選考にも良い影響を与えます。
ばっくれをするくらいなら、一度面接に臨んで、経験値を上げる機会と捉えましょう。
面接が怖くてばっくれそうな人が持つべき3つの心構え
面接が怖くてばっくれてしまう人は、面接での失敗は許されないという過度な緊張から逃げたくなってしまっている場合があります。
そういった場合は、面接に臨む心構えを変えることで、そういった恐怖心が少しは緩和されるかもしれません。
以下で面接に対する心構えを紹介します。
面接直前に逃げたくなった場合は、自分の恐怖心の原因に立ち返ってみましょう。
①完璧である必要はない
面接に臨む際、「完璧な答えを言わなければならない」「失敗したら終わりだ」と必要以上にプレッシャーを感じていませんか? 面接は、あなたが完璧な人間であることを証明する場ではありません。
採用担当者は、あなたの言葉遣いや身だしなみはもちろん見ますが、それ以上にあなたの個性や潜在能力、そしてコミュニケーション能力を知りたいと考えています。
多少言葉に詰まったり、想定外の質問に戸惑ったりしても、それは自然なことです。
むしろ、正直に「少し緊張しています」と伝えたり、わからないことは素直に「勉強不足で申し訳ありません」と認めたりする姿勢は、誠実さとして評価されることもあります。
完璧主義を手放し、ありのままの自分を見せるつもりで臨めば、精神的な負担がぐっと軽くなります。
②本命企業のための練習
就職活動の面接は、本番でありながら、同時に練習の場でもあります。
志望度がそれほど高くない企業の面接も、本命企業の選考に備えるための貴重な練習機会だと捉えましょう。
面接官の質問の意図を読み解く練習、自分の考えを整理してわかりやすく伝える練習、そして何より、面接という場の雰囲気に慣れる練習ができます。
ばっくれればその機会は失われますが、一度でも面接を経験すれば、次はもっと落ち着いて臨めるはずです。
面接の場数を踏むことで、本命企業での面接時には自信を持って臨めるようになります。
③自分も企業を評価する側である
面接は、企業があなたを評価する一方的な場ではありません。
あなたもまた、その企業が自分にとって本当に働きやすい場所なのか、自分の価値観に合っているのかを評価する側であることを忘れてはいけません。
社員の雰囲気、社内の空気感、そして面接官の人柄をじっくり観察し、自分に合うかどうかを見極める良い機会です。
自分が質問されるだけでなく、企業に質問する時間を積極的に活用して、働く上で知りたいことを尋ねてみましょう。
この意識を持つことで、面接は「試される」場から「お互いを知る」場へと変わり、怖さが和らぐはずです。
面接をばっくれることに関するよくある質問
面接をばっくれた経験がある就活生は意外にもいます。
そこで、以下で面接をばっくれることに関するよくある質問とその回答を紹介します。
面接をばっくれた場合のリスクや対処法がよくわかっていないからこそ、軽率な行動をしてしまう可能性があるため、以下の情報を通して、ばっくれることはどのような影響を及ぼすのか理解しましょう。
① 一度のばっくれで就活は終わり?
一度のばっくれで、あなたの就職活動がすべて終わるわけではありません。
しかし、その企業への再応募は非常に難しくなり、その企業が属する業界やグループ会社内であなたの評判が広まるリスクもゼロではありません。
特に、業界が狭い場合や、その企業が業界のリーダー的存在である場合は、悪評が広まりやすいと考えましょう。
大切なのは、ばっくれが発覚した後にどう対応するかです。
謝罪の連絡を誠実に入れることで、少なくともその企業の採用担当者には「無責任な人間」という悪い印象を少しでも和らげることができます。
そして、この失敗を教訓に、他の企業の選考には絶対に無断欠席しないと心に決めて、就職活動を継続することが重要です。
② 企業からの連絡に怖くて出られない場合、どうすればいい?
面接をばっくれた後に企業から電話やメールが来ると、怖くて対応できないと感じるかもしれません。
しかし、連絡を無視することは絶対にやめましょう。
無責任な印象をさらに強めてしまい、あなたの信用を大きく損なうことになります。
怖くても、まずは電話に出て、正直に謝罪の意を伝えることが大切です。
もし電話に出られなかった場合は、折り返しの電話をかけるか、丁寧に謝罪のメールを送りましょう。
謝罪の際は、言い訳をせずに「私の不手際でご迷惑をおかけしました。
大変申し訳ございません」と簡潔に、誠実にお詫びの言葉を述べるのが最も良い方法です。
③ 就活サイト経由でエントリーした企業をばっくれたら問題はある?
就活サイトを通じてエントリーした場合も、ばっくれは同じように問題となります。
企業は、どの就活サイトから応募があったかに関係なく、応募者一人ひとりの情報を管理しています。
ばっくれたという事実は、その企業のデータベースに記録され、将来的に再応募をしても、過去の無責任な行動が原因で不採用となる可能性が高いでしょう。
また、一部の就活サイトでは、学生の無断欠席が続くと、その利用に制限がかかるケースもあります。
就活サイトは多くの企業と学生をつなぐプラットフォームであり、無責任な行動はサービスの健全性を損なうことにつながります。
④ 企業がばっくれを許すケースはある?
企業がばっくれを「許す」ことは、まずありません。
面接のために時間を確保し、面接官が待機していたにもかかわらず、何の連絡もないのは企業にとって大きな迷惑です。
しかし、中には謝罪の連絡をすることで、再度面接の機会を与えてくれる企業もないわけではありません。
ただし、それは非常に稀なケースであり、多くの場合、一度ばっくれた時点で選考は終了となります。
企業は、仕事の連絡を怠るような無責任な人材を雇いたくはないからです。
ばっくれは、単なるマナー違反ではなく、あなたの社会人としての信用を失う行為だと認識することが重要です。
一つひとつの面接に真摯に向き合おう
この記事では、面接をばっくれることのリスクや、ばっくれてしまった場合はどのように謝罪すべきか、ばっくれたくなってしまう原因などについて解説しました。
この記事を通して、面接をばっくれることがいかに深刻なことなのか理解することができたのではないでしょうか。
面接は志望度に関わらず、企業側が用意してくれた大切な機会です。
そのため、もし面接を辞退する場合は、事前に誠意をもって連絡することがマナーです。
一つひとつの面接に真摯に向き合う姿勢が、本命企業の内定獲得にも繋がるでしょう。