リクルートってどんな会社?会社概要から就活のポイントを解説

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リクルートの概要

リクルートという会社は、多くの方が一度は耳にしたことがあると思います。

特に人材業界での知名度は圧倒的で、多くの方がリクルートのサービスを使っています。

しかし、その他にもリクルートの魅力は多くあります。

この記事では、リクルートの魅力や事業内容、選考対策まで、幅広く解説します。

会社概要

株式会社リクルートは、人材、学び、住宅、結婚、旅行、飲食、美容など、多岐にわたる領域で事業を展開する日本の企業です。

多様な「出会い」を創造し、一人ひとりの人生や社会がより豊かになることを目指しています。

主なサービスには、「ゼクシィ」「SUUMO」「ホットペッパーグルメ」「ホットペッパービューティー」「じゃらん」「リクナビ」など、生活に密着したものが多数あります。

テクノロジーを活用して、人々が抱える課題を解決する革新的なサービスを次々と生み出し、社会のより良い未来に貢献しています。

事業内容

リクルートでは、幅広い事業が展開されています。

ここでは、主な事業内容を詳しく解説します。

HRテクノロジー事業

HRテクノロジー事業は、世界最大級の求人検索エンジン「Indeed」や企業レビューサイト「Glassdoor」などを中心に、働くことに関わる様々なサービスをグローバルに展開しています。

この事業では、求職者と企業のマッチングをより効率的に、そして最適に行うための技術やサービスを提供し、より良い採用活動や転職活動を実現することを目指しています。

世界中のあらゆる産業や職種に対応し、テクノロジーの力で雇用市場の課題を解決し続けています。

マーケティング・マッチング・テクノロジー事業

マーケティング・マッチング・テクノロジー事業は、日本国内において、個人の「まだ、ここにない、出会い」を創出することを目的としています。

「SUUMO」「ゼクシィ」「ホットペッパーグルメ」「じゃらん」といった、日常生活に密着した多岐にわたる分野の情報メディアやプラットフォームを展開しています。

これにより、住宅探しや結婚準備、旅行や飲食店の予約など、人生の様々な場面における重要な選択をサポートしています。

また、これらのサービスは、関連する事業者へも集客や業務支援といった形で貢献しています。

人材派遣事業

人材派遣事業は、日本、欧州、米国、オーストラリアを含むアジア太平洋地域で、総合的な人材派遣サービスを提供しています。

これは、企業の多様なニーズと求職者の働き方を結びつける重要な役割を担っています。

様々な職種や雇用形態に対応し、柔軟な働き方を求める個人と、必要な人材を確保したい企業双方にとって、最適なソリューションを提供しています。

変化し続ける労働市場の環境に対応し、グローバルに事業を拡大しています。

社風

リクルートの社風は、社員一人ひとりの主体的な行動と成長を強く促すところに特徴があります。

仕事や課題を自分自身の責任と捉え、積極的に解決策を探す「圧倒的当事者意識」が重要視されています。

また、年次や役職に関係なく、若手でも大きな裁量権が与えられ、自らのアイデアや企画を実現できるチャンスが豊富にあります。

これは、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を奨励する企業文化があるためです。

さらに、社員が自らのキャリアを主体的に選択できるような仕組みや、柔軟な働き方をサポートする制度も充実しています。

そのため、常に学び続け、変化を恐れず、自らの手で未来を切り開きたいと考える人に適した環境と言えます。

子会社・グループ会社

リクルートには、多くの子会社やグループ会社があります。

ここでは、主なリクルートの子会社やグループ会社を詳しく解説します。

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、主に法人向けに人材育成や組織開発のコンサルティングサービスを提供しています。

企業の成長を支援するため、採用活動の精度向上や社員の能力開発、さらには組織風土の変革まで、幅広い人事・組織課題の解決をサポートしています。

研修プログラムやアセスメントツール、人事制度の設計・構築支援などを通じて、企業のパフォーマンス最大化に貢献しています。

長年にわたり培ってきたノウハウとデータを活用し、個人の成長と組織の活性化を両面から支える専門家集団です。

株式会社スタッフサービス・ホールディングス

株式会社スタッフサービス・ホールディングスは、リクルートグループの国内人材派遣事業を牽引する中核企業です。

事務職、ITエンジニア、製造、医療・介護など、多岐にわたる分野で人材派遣サービスを展開しています。

企業の人材ニーズに迅速かつ的確に応えるだけでなく、求職者に対しては多様な働き方を提供することで、双方にとって最適なマッチングを実現しています。

長年の実績と豊富なネットワークを活かし、日本の労働市場における雇用の安定と流動化に貢献しています。

株式会社ニジボックス

株式会社ニジボックスは、リクルートグループのオンラインサービス開発を担う企業として、UXデザインやUIデザイン、Web開発などを手掛けています。

ユーザー体験を起点としたサービス設計を得意とし、新規事業の立ち上げから既存サービスのグロース支援まで、クライアントのビジネス成長を多角的にサポートしています。

リクルートグループのサービス開発で培った知見を活かし、グループ内外の様々な企業に対して、デザインとテクノロジーを駆使した課題解決を提供しています。

Quipper株式会社

Quipper株式会社は、主に東南アジアの教育分野でオンライン学習サービスを展開しています。

新興国における教育格差の課題解決を目指し、スマートフォンなどを活用した学習プラットフォーム「Quipper」を提供しています。

学生が自分のペースで学習できる動画コンテンツや、教師が宿題管理や進捗把握を効率的に行えるシステムを提供することで、現地の教育環境の向上に貢献しています。

テクノロジーの力で、より多くの人々に質の高い学びの機会を提供することを目指しています。

Indeed

Indeedは、世界60カ国以上でサービスを展開する世界最大級の求人検索エンジンです。

「We Help People Get Jobs」というミッションを掲げ、あらゆる求職者が自分に合った仕事を見つけられるよう、インターネット上の膨大な求人情報を収集・集約しています。

求人広告の無料掲載や求職者の履歴書作成支援など、シンプルで使いやすいサービスを提供することで、求人情報へのアクセスを劇的に改善し、世界の雇用市場に大きな影響を与えています。

Glassdoor

Glassdoorは、社員による企業レビューや給与情報、面接体験談などを匿名で投稿・閲覧できるオンラインプラットフォームです。

求職者は応募前に企業の内部情報を知ることができ、企業側は自社のブランディングや採用活動に活用することができます。

透明性の高い情報を提供することで、求職者がより納得感のある意思決定をする手助けをしています。

これにより、企業と求職者間のミスマッチを減らし、より良い雇用関係の構築に貢献しています。

RGF Staffing

RGF Staffingは、リクルートグループのグローバル人材派遣事業を統括する企業です。

欧米やアジア太平洋地域など、世界中の様々な国と地域で人材派遣サービスを展開しています。

各国の市場特性や規制に精通した専門家が、企業のグローバルな人材戦略をサポートするとともに、求職者には多様な働き方の選択肢を提供しています。

国境を越えた人材のマッチングを通じて、世界経済の発展と人々のキャリア形成に貢献しています。

リクルートの就職難易度

リクルートの就職難易度は最難関レベルに位置します。

就職偏差値ランキングでは常に上位で、採用倍率は数十倍から100倍以上と推定されるなど、極めて競争の激しい人気企業です。

その難易度の本質は、単なる人気だけでなく、選考で求められる基準の高さにあります。

「圧倒的当事者意識」といった価値観への深い理解と、面接で「なぜ」を繰り返しながら個人の原体験まで掘り下げる独特の選考スタイルが特徴です。

明確な学歴フィルターはないものの、結果的に深い自己分析と高い論理的思考力を備えた学生が通過するため、表面的な対策では内定獲得は極めて困難と言えます。

リクルートの採用大学ランキング

1位 慶應義塾大学 48人
2位 早稲田大学 40人
3位 東京大学 24人
4位 上智大学 20人
5位 同志社大学 16人
6位 青山学院大学 14人
6位 立命館大学 14人
8位 立教大学 13人
9位 明治大学 12人
10位 筑波大学 10人
10位 京都大学 10人
12位 法政大学 9人
12位 関西大学 9人
14位 東京工業大学 7人
14位 日本大学 7人
16位 関西学院大学 6人
17位 一橋大学 5人
17位 中央大学 5人
17位 明治学院大学 5人
17位 中京大学 5人

早慶や東京大学、京都大学といった最難関大学に加え、MARCHや関関同立などの有名私立大学が上位を占めています。

リクルートは全国の多様な大学から採用実績があり、重要なのは出身大学名そのものよりも、リクルートが求める人物像に合致しているかどうかです。

面接では、深い自己分析に基づいた論理的思考力や、物事を自分ごととして捉える「圧倒的当事者意識」が厳しく問われます。

採用大学一覧

北海道大学、東北大学、小樽商科大学、国際教養大学、弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学、東京大学、一橋大学、東京工業大学、筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、お茶の水女子大学、埼玉大学、東京都立大学、東京外国語大学、東京農工大学、東京学芸大学、電気通信大学、信州大学、新潟大学、宇都宮大学、群馬大学、茨城大学、高崎経済大学、名古屋大学、名古屋工業大学、静岡大学、金沢大学、富山大学、福井大学、岐阜大学、三重大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、京都工芸繊維大学、大阪府立大学、大阪市立大学、奈良女子大学、滋賀大学、和歌山大学、広島大学、岡山大学、山口大学、島根大学、鳥取大学、香川大学、愛媛大学、高知大学、徳島大学、九州大学、九州工業大学、熊本大学、長崎大学、鹿児島大学、佐賀大学、大分大学、宮崎大学、琉球大学、北九州市立大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学、明治学院大学、成蹊大学、成城大学、津田塾大学、東京女子大学、日本女子大学、同志社大学、立命館大学、関西学院大学、関西大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学、京都産業大学、京都女子大学、同志社女子大学、南山大学、中京大学、名城大学、西南学院大学、福岡大学、立命館アジア太平洋大学、UCLA、ブリティッシュコロンビア大学など

リクルートでは、幅広い大学からの採用実績があります。

就活難易度は高いですが、しっかりと選考対策をしていけば、内定をもらうことは夢ではありません。

リクルートに学歴フィルターはあるの?

リクルートの採用に、明確な学歴フィルターは「無い」と言えます。

採用実績を見ると、早慶や旧帝大などの上位大学出身者が多いのは事実です。

しかし、これは結果論であり、大学名だけで合否を決めているわけではありません。

リクルートの選考は、個人の価値観や論理的思考力、そして「圧倒的当事者意識」といった資質を徹底的に問うスタイルです。

この厳しい選考過程を通過できる学生が、結果として上位大学に多く在籍していると解釈するのが適切です。

全国の多様な大学から採用実績があり、学歴に関わらず、リクルートの求める基準を満たせば内定の可能性は十分にあります。

子会社やグループ会社の選考も受けてみよう

リクルートの採用は、高い専門性や独自の価値観、圧倒的な当事者意識が求められるため、非常に競争率が高いことで知られています。

もしリクルート本体の選考に不安を感じるなら、子会社やグループ会社への応募も視野に入れることをおすすめします。

例えば、IndeedやQuipperはグローバルな事業展開を経験でき、ニジボックスではWebサービスの開発に特化して専門性を高められます。

また、リクルートマネジメントソリューションズは組織開発や人材育成に、スタッフサービスは幅広い人材派遣の現場で、それぞれの専門領域を深く追求することができます。

このように、グループ会社はリクルート本体とは異なる独自の事業や社風を持っており、自分の興味やスキルに合ったより具体的なキャリアを築くことが可能です。

リクルートグループ全体で多様な働き方や成長機会が提供されているため、本体だけにとらわれず広い視野でキャリアを考えてみましょう。

リクルートの採用コース

リクルートの新卒採用コースは、大きく分けて「ビジネスグロースコース」「プロダクトグロースコース」「エンジニアコース」「データスペシャリストコース」「デザインコース」「ファイナンスコース」の6つがあります。

ここでは、それぞれのコースの特徴について、詳しく解説します。

ビジネスグロースコース

リクルートの主力事業であるマーケティング・マッチング事業を牽引する職種です。

クライアント企業の課題解決や事業の成長を支援するため、企画立案から実行までを幅広く担当します。

具体的には、市場の動向を分析し、新しいビジネスモデルを構築したり、クライアントに最適なソリューションを提案したりします。

個人の「まだ、ここにない、出会い。」を創出するというリクルートのミッションを最前線で体現するコースであり、圧倒的な当事者意識と高いコミュニケーション能力、そして変化を恐れないチャレンジ精神が求められます。

様々な事業領域や職種を経験し、将来的に事業責任者を目指すキャリアパスが描けます。

プロダクトグロースコース

リクルートが展開する200以上のプロダクトのUI/UXを専門的なスキルで改善し、ユーザーの利便性を高めることでサービスの成長を担います。

単にデザインを行うだけでなく、データ分析やユーザー調査を通じて課題を発見し、その解決策を企画・実行します。

事業戦略に深く関わりながら、プロダクトの価値を最大化させる役割を担います。

ユーザー視点を持ち、テクノロジーやデザインの力で人々の行動をより豊かに変えていきたいと考える人に適したコースです。

このコースでは、企画から開発、実装まで一貫して関わることで、プロダクト開発の全体像を深く理解できます。

エンジニアコース

リクルートのサービスを支える技術の根幹を担う職種です。

日本トップクラスのサービス数やデータ量を誇るリクルートで、Webアプリケーションやモバイルアプリの開発、インフラ構築、セキュリティ対策など、多岐にわたる技術領域で活躍します。

常に最新のテクノロジーに触れながら、サービスの価値を向上させるための開発に取り組みます。

また、単にコードを書くだけでなく、ビジネスの課題を技術で解決する視点も求められます。

高い技術力と探求心、そして自ら課題を発見し解決する力が重要視されます。

データスペシャリストコース

リクルートが保有する膨大なデータを活用し、新たな価値を創造する専門職です。

データサイエンティストや機械学習エンジニアとして、データ分析からアルゴリズムの設計、実装、そして事業戦略の立案まで幅広く手掛けます。

ユーザーの行動や市場のトレンドをデータから読み解き、サービス改善や新規機能開発、経営判断に貢献します。

高度な統計学や機械学習の知識に加え、ビジネスへの深い理解が求められます。

複雑な課題を論理的に解き明かし、データに基づいた意思決定を促進する役割を担います。

ユーザーデザインコース

課題を解決し、サービスをより魅力的にするためのデザインを専門的に手掛けるコースです。

UI/UXデザインはもちろん、ブランドデザイン、グラフィックデザイン、サービスデザインなど、幅広い領域で活躍します。

企画段階からプロジェクトに参画し、デザイナーの視点からサービスの価値を定義し、具現化します。

ユーザーのインサイトを深く理解し、それをデザインに落とし込む力、そして多様な職種のメンバーと協力して一つのものを作り上げる力が求められます。

ファイナンスコース

リクルートグループの経営を数字の側面から支えるコースです。

M&Aや新規事業投資の評価、予算策定、経営分析など、事業の意思決定に不可欠な役割を担います。

財務・会計の専門知識を活かし、グループ全体の成長戦略の立案に貢献します。

国内外のM&A案件に携わる機会もあり、グローバルな視点でのキャリア形成も可能です。

高い論理的思考力と数字に強い関心を持つ人に適しており、会社の未来を財務面から支える重要なポジションです。

リクルートの選考フロー

リクルートの選考フローに関して解説します。

ここで注意しておいていただきたいのは、年度や人によって選考フローが少し異なるということです。

そのため、ここで紹介される選考フローをすべて鵜呑みにしないようにしましょう。

エントリー

リクルートの採用サイトから行います。

通年採用を導入しているため、一般的な就活スケジュールに縛られず応募できるのが特徴です。

まずはマイページを作成し、企業説明会やイベントの情報を逃さないようにしましょう。

プレエントリーの段階では詳細な志望動機は不要なことが多いですが、この時点から自分のキャリアについて考え始めることが、後のESや面接での深掘りに繋がる第一歩となります。

早めの情報収集と登録が大切です。

ES提出

学生時代の経験について「なぜそれに取り組んだのか」「最大の困難は何で、どう乗り越えたか」など、行動の背景にある価値観や思考プロセスを問われます。

単なる事実の羅列ではなく、あなたらしさや「圧倒的当事者意識」が伝わるエピソードを選びましょう。

自分のやりたい事(Will)と強み(Can)を言語化し、それがリクルートでどう活かせるかを意識して書くことが通過の鍵です。

推敲を重ね、論理的で分かりやすい文章を心がけてください。

WEBテスト

リクルートが開発したSPI3が課されます。

言語、非言語、性格の3科目で、特に言語・非言語の能力検査は、ボーダーラインが高めに設定されているとされ、選考の大きな関門です。

市販の対策本を繰り返し解き、出題形式に慣れておくことが必須です。

性格検査も、正直に回答しつつ、リクルートが求める人物像(主体性や好奇心など)から大きく外れないように意識することも一つのコツです。

ここで落ちてしまうと面接に進めないため、徹底的な対策が求められます。

一次面接

若手から中堅の現場社員が担当し、ESの内容を中心に「なぜ?」を5回繰り返すような深掘りが行われます。

過去の経験について、その時の自分の感情や思考、行動の意図を徹底的に問われることで、あなたの価値観や人柄の根幹を見ています。

対策として、自分の経験一つひとつに対して「なぜ」を自問自答し、思考プロセスを明確に言語化できるように準備してください。

面接官との対話を楽しむ姿勢で、自分を正直に表現することが重要です。

二次面接

マネージャーや管理職クラスが面接官となり、未来志向の質問が増えます。

一次面接で確認されたあなたの価値観を踏まえ、「なぜリクルートなのか」「入社して何を成し遂げたいか」といったキャリアビジョン(Will)を問われます。

リクルートの事業や文化を深く理解し、自分のやりたいことと会社がどう結びつくのかを具体的に語る必要があります。

企業研究と自己分析を繋げ、ここで働きたいという熱意と論理性を両立させて伝えましょう。

最終面接

役員や部長クラスが担当し、入社の意思と覚悟を最終確認する場です。

あなたという人間の価値観や人生観そのものと、リクルートの理念が本当にマッチしているかを評価されます。

「あなたにとって働くとは何か」といった本質的な問いをされることもあります。

小手先の対策は通用しません。

これまでの面接で話してきたことに一貫性を持ち、自分の言葉で誠実に、将来への強い意志を伝えることが内定獲得の鍵となります。

内々定

最終面接に合格すると、電話やメールで内々定の連絡が入ります。

その後、人事担当者や現場社員との面談が組まれ、入社にあたっての疑問や不安を解消する機会が設けられることが多いです。

給与などの条件面もこの段階で提示されます。

内々定は正式な労働契約ではないものの、承諾すれば入社が約束されます。

この期間に改めて自分が入社後にどう貢献したいかを考え、納得した上で意思決定をすることが大切です。

リクルートの就活の特徴

リクルートの就職活動は、他の多くの企業とは異なる独特の特徴をいくつか持っています。

その中でも、特に重要な3つの特徴について解説します。

「WILL」を重視する採用

リクルートの採用活動は、応募者の「WILL」つまり、「将来、何を実現したいか」という強い意思や目的意識を非常に重視します。

単なるスキルや経験、学歴だけではなく、その人がどのような目標を持ち、何に情熱を注ぎたいのかを深く探求します。

これは、社員一人ひとりが主体的に事業を創造し、世の中の「不」を解消していくというリクルートの企業文化と深く結びついています。

面接では、これまでの経験からどのように「WILL」が形成されたのか、そしてその「WILL」をリクルートでどのように実現したいのかが問われるため、明確な自己分析と将来像が必要です。

圧倒的当事者意識を問う選考

リクルートの選考では、「圧倒的当事者意識」を持っているかどうかが厳しく見られます。

これは、与えられた仕事や課題を他人事として捉えるのではなく、自分自身の責任として最後までやり遂げる姿勢を意味します。

選考過程で行われるケース面接やグループディスカッションでは、正解を導き出す能力だけでなく、チームの中で主体的に行動し、困難な状況でも自ら率先して解決策を探る姿勢が評価されます。

この企業文化は、社員が常に新しい価値を創造し、変化に挑戦することを可能にしています。

複数回にわたる面接と社員との対話

リクルートの採用プロセスは、複数回の面接を通じて、応募者の内面を深く理解しようとします。

一般的な企業よりも面接回数が多く、様々な部署や役職の社員と話す機会が設けられることが多いです。

これは、応募者がリクルートのカルチャーに本当にフィットするか、また、リクルートでどのようなキャリアを築きたいのかを、お互いに深く確認し合うためのものです。

この過程を通じて、学生は企業をより深く理解でき、企業側も学生のパーソナリティやポテンシャルを多角的に評価することができます。

一方的な選考ではなく、相互理解を深める「対話」の場として捉えられています。

内定者の特徴

リクルートの内定者は、特定のスキルや経験以上に、共通して持つユニークな特性が重視されます。

その中でも特に際立つ5つの特徴について解説します。

当事者意識が高い

リクルートの内定者は、与えられた課題をただこなすのではなく、それを自分自身の課題として捉え、自ら積極的に解決策を探し、行動する能力を高く持っています。

過去の経験において、困難な状況に直面した際に、誰かが指示するのを待つのではなく、自ら率先して周囲を巻き込み、解決に導いたエピソードを持つ学生が多いです。

この「圧倒的当事者意識」は、リクルートが常に新しい価値を創造し続けるための原動力であり、内定者にはこの姿勢が強く求められます。

明確なWILLがある

リクルートの内定者は、「将来、何を成し遂げたいか」「社会にどのような影響を与えたいか」という明確なWILL(意志)を持っています。

単なる漠然とした夢ではなく、その目標に向かって自らを成長させようとする強い意欲がある点が特徴です。

彼らは、リクルートというフィールドが、自身のWILLを実現するための最適な環境であると深く理解しています。

過去の経験や学業、部活動などを通じて形成された独自の価値観や目標を論理的に説明できる力も、彼らが持つ重要な要素です。

多様性を尊重する姿勢がある

リクルートは変化のスピードが速く、多様なバックグラウンドを持つ人々が働く環境です。

内定者は、このようなダイナミックな環境に臆することなく、柔軟に適応できる能力を備えています。

また、自分と異なる意見や価値観を持つ人々とも積極的に対話し、協働することができます。

彼らは、異なる視点から物事を捉えることで、より良いアイデアや解決策が生まれることを理解しています。

この多様性を尊重する姿勢は、多くの事業を展開するリクルートにとって不可欠な要素です。

コミュニケーション能力がある

リクルートの内定者は、単に話が上手なだけでなく、相手の意見を深く理解し、自身の考えを明確に伝える高いコミュニケーション能力を持っています。

また、自分のビジョンや目標に共感してもらい、周囲の人々を巻き込んで物事を動かす「巻き込み力」に長けています。

プロジェクトやチーム活動において、リーダーシップを発揮し、関係者と協力しながら目標達成に貢献した経験を持つ学生が多数存在します。

これは、社内外の多くのステークホルダーと協働するリクルートの業務において、非常に重要なスキルです。

挑戦する姿勢がある

現時点でのスキルや知識だけでなく、将来的なポテンシャルを高く評価します。

内定者には、未知の領域にも積極的に飛び込み、失敗を恐れずに挑戦し続ける強いマインドセットが備わっています。

彼らは、常に新しい学びを求め、自らをアップデートし続けることができます。

リクルートの企業文化である「やってみなはれ」精神を体現できるかどうかは、選考過程で厳しく見極められます。

新しい事業やサービスを創出し続けるリクルートにおいて、この挑戦する姿勢は最も重要な素養の一つです。

リクルートの就活のポイント

リクルートの選考を突破するには、どのような対策をしていけばよいのでしょうか。

ここでは、リクルートの選考を突破するための対策方法やコツなどを解説します。

自己分析を徹底的に行う

リクルートの面接は、一貫して「あなた」が主語です。

すべての質問は「あなたはどうしたいの?」という問いにつながっていると言っても過言ではありません。

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)などのエピソードに対して、「なぜそう思ったの?」「なぜその行動を選んだの?」と何度も深掘りされます。

これは、行動の事実よりも、その背景にあるあなたの価値観や思考のクセ、原体験を知るためです。

しかし、面接官は、巧みな話術や完璧な回答を求めているわけではありません。

不器用でも、自分の言葉で、自分の人生や選択について真摯に語れるかを見ています。

「面接を受けて、自分のことを深く理解できた」という声が多くの就活生から上がるほど、自己分析を促される対話の場です。

「WILL」を意識する

リクルートは、社員のキャリア開発支援の根幹に「Will-Can-Must」という独自のフレームワークを用いており、これは選考にも色濃く反映されています。

Willは、あなたが将来成し遂げたいこと、Canは、あなたが活かせる強みやスキルのこと、Mustは 会社や社会から期待され、あなたがやるべきことです。

面接での深掘りは、まさにこの3つの輪を、あなた自身がどう捉えているかを確認する作業です。

「リクルートで働く」ことを、このフレームワークに当てはめて語れるレベルまで自己分析を深めておくことが、内定への重要な鍵となります。

面接対策を徹底的に行う

リクルートの面接は、自己分析の深さが合否を分けます。

自分のあらゆる経験に対し「なぜそう考え、行動したのか」を繰り返し自問自答し、思考の軸や価値観を言語化しておくことが不可欠です。

単に質問に答える練習ではなく、自分の人生を第三者に分かりやすく説明する訓練と捉えましょう。

友人やキャリアセンターの職員を相手に模擬面接を重ね、客観的なフィードバックをもらうことで、自分では気づかない癖や説明の分かりにくさを改善できます。

この地道な準備が自信に繋がり、本番での対話を成功させます。

なぜリクルートなのかを明確にする

「なぜリクルートか」という問いには、企業の理念や事業内容と、自身のキャリアビジョン(Will)を結びつけて答える必要があります。

「成長できそう」といった抽象的な理由では不十分です。

リクルートのどの事業領域で、自身のどのような強みを活かし、社会にどんな価値を提供したいのかを具体的に語りましょう。

そのためには、IR情報や中期経営計画にも目を通し、会社の向かう方向性を深く理解することが重要です。

自分の言葉で、ここでしか成し遂げられない夢を熱く語ることが、説得力を生みます。

チャレンジした経験をアピールする

リクルートは「圧倒的当事者意識」を重視するため、自ら課題を見つけ、主体的に行動した経験のアピールが極めて有効です。

成功体験である必要はありません。

むしろ、困難な状況で何を考え、どのように周りを巻き込み、失敗から何を学んだかというプロセスが評価されます。

結果よりも、挑戦の過程で見せた思考力や人間性、粘り強さがあなたのポテンシャルを示す何よりの証拠です。

指示待ちではなく、自ら課題を設定し、解決に向けて動いた経験を具体的に語りましょう。

OB・OG訪問をする

OB・OG訪問は、リアルな企業文化や社員の価値観に触れる絶好の機会です。

ウェブサイトや説明会では得られない、現場の生の情報を得ることで、「なぜリクルートなのか」という志望動機に深みと具体性が増します。

社員の方々が「Will-Can-Must」をどのように考え、日々の業務に取り組んでいるかを聞くことは、自身のキャリアを考える上でも大きなヒントになります。

また、訪問を通じて得た気づきを面接で語ることで、企業への高い関心と入社意欲を示すことにも繋がります。

まとめ

リクルートは非常に高い倍率の就職試験を突破しなければなりませんが、多くの方に魅力的なチャレンジ環境を提供しています。

入社後に成長できる職場を志望する方は、ぜひ採用情報をチェックしてみましょう。

仮に内定を得られなくてもインターンまで進めば、その後の就職活動でも参加経験が活きてくるでしょう。

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