グループディスカッション完全ガイド|レベル別イベント情報&自宅でできる練習法

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はじめに

就職活動が本格化する中で、多くの人が不安を感じる選考の一つがグループディスカッション(GD)ではないでしょうか。

特に人見知りだったり、大勢の前で話すのが苦手だったりすると、どう立ち回ればいいか分からず、考えただけで緊張してしまいますよね。

この記事では、そんなGDへの苦手意識を克服したいあなたのために、最適な練習の場であるグループディスカッションイベントについて徹底解説します。

イベントの種類から探し方、さらには自宅でできる練習法まで、あなたの不安を解消する具体的な対策とテクニックをお伝えします。

【種類別】グループディスカッションイベント

グループディスカッションのイベントと一口に言っても、その目的や形式は様々です。

選考を兼ねたものから、純粋な練習目的のものまであります。

まずは、どのような種類のイベントがあるのかを知り、自分のレベルや目的に合ったものを見つけることが重要です。

それぞれの特徴や参加メリットを理解して、GD対策の第一歩を踏み出しましょう。

企業主催型GDイベント

これは、企業が自社の採用候補者向けに開催するグループディスカッションイベントです。

形式としては、説明会やインターンのプログラムの一部として行われることが多いです。

目的は、選考を兼ねて、参加学生の思考力や協調性、発言力を早期に評価することにあります。

特徴として、特定の職種や部門をターゲットにした、実務に近いテーマが出されることが多い点が挙げられます。

実際の選考の一部として評価される場合も少なくありません。

参加するメリットは、何といっても本選考に直結するチャンスがあることです。

また、GDを通じてその企業の社風や求める人物像、採用基準を早期に把握できるのも大きなポイントです。

合同GDイベント(合同企業イベント)

これは、複数の企業が合同でブースを出し、その中でGD選考や練習会を行うイベントです。

形式は、大規模な会場で複数の企業が同時にGDを実施し、学生は興味のある企業のセッションに参加する形が一般的です。

目的は、学生に幅広い企業と接点を持ち、GDスキルを実践で経験してもらうことです。

特徴として、様々な業界の企業が参加するため、企業研究や業界比較にも最適です。

また、学生同士の競争要素が強いため、就活の練習の場として活用できます。

参加メリットは、多くの企業の採用担当者と一度に接点を作れること、そしてGDの経験値を短期間で効率良く積めることです。

大学・キャリアセンター主催GDイベント

これは、皆さんが所属する大学のキャリアセンターや就職支援課が、在学生向けに開催するイベントです。

形式は、学内での講座やワークショップとして行われます。

目的は、選考本番に向けた就活準備、GDの練習、そしてコミュニケーション力の向上サポートです。

特徴として、選考目的ではなく、純粋な練習や自己分析がメインであることが挙げられます。

多くの場合、キャリアアドバイザーや外部の専門講師が同席し、GD終了後に丁寧なフィードバックを行ってくれます。

参加メリットは、選考評価に一切影響しないため、失敗を恐れずに安心して練習できる環境であることです。

GDが初めての人や、話せない不安がある人にとって最適なステップです。

オンラインGDイベント

これは、ZoomやTeams、Google Meetといったオンライン会議ツールを活用して開催されるグループディスカッションイベントです。

形式は、指定されたURLにアクセスし、オンライン上でグループに分かれて議論を行います。

目的は、遠方の学生にも参加機会を提供することや、企業の開催コストを削減することです。

特徴として、対面とは異なり、発言のタイミングを掴むのが難しかったり、チャット機能での意見発信も評価対象になったりする点が挙げられます。

実際の企業選考もオンラインGDが主流になりつつあります。

参加メリットは、自宅から参加できるため、移動時間がかからず、複数のイベントに効率良く参加可能なことです。

また、オンライン特有の画面共有の方法や、発言順のテクニックなどを練習できるのも重要です。

インターンシップ連動型GD

これは、短期インターンシップや長期インターンシップのプログラムの一部、あるいは選考プロセスの一環として行われるグループディスカッションです。

形式は、インターン参加者同士でチームを組み、与えられた課題に取り組みます。

目的は、インターンに参加している学生の適性や、実務における課題解決スキルを評価することです。

特徴として、その企業が実際に抱えているビジネス上の課題や、実務に基づいたケーススタディがテーマになることが多いです。

インターンの選考結果や、その後の本選考優遇に直結する場合も少なくありません。

参加メリットは、GDを通してインターンシップの選考を突破するチャンスが得られること、そして実務に近い高度な課題に取り組むことで、非常に濃い経験が積めることです。

【レベル別】グループディスカッションイベント

GDイベントには、初心者向けの練習会から、選考直結の上級者向けのものまで、様々なレベルが存在します。

自分の現在の実力や経験値に合わないイベントに参加しても、自信を失うだけかもしれません。

ここでは、あなたのレベルに合ったイベントの選び方と、そこで意識すべきポイントを解説します。

無理せず、自分のステップに合った練習法を見つけましょう。

初心者レベル

対象となるのは、GD未経験の方や、就活を始めたばかりの学生です。

まずはGDの雰囲気に慣れ、発言することへの抵抗感をなくすことが目標です。

おすすめのイベントは、大学・キャリアセンター主催のGD練習会や、合同GDイベントの中でも特に練習向けと銘打たれた企画です。

これらの特徴は、選考目的ではなく、練習や経験を積むことを重視している点です。

多くの場合、講師やキャリアアドバイザーによる丁寧なフィードバックがもらえます。

参加する上でのポイントは、高度な意見を言うことではなく、まずは一言でも発言すること自体を目標にすることです。

また、他の人がどのような意見を言っているのか、議論はどのように進んでいくのか、聞き方を学ぶ絶好の機会と捉えましょう。

中級レベル

対象となるのは、GD経験が1〜3回程度あり、議論の基本的な流れは理解している学生です。

ここからは、単に発言するだけでなく、議論にどう貢献するかを意識するステップです。

おすすめのイベントは、企業主催型のGDイベントや、競争環境のある合同企業イベント、そしてオンラインGDイベントです。

これらの特徴は、評価が実際の選考に直結する場合が多く、様々な企業の学生とスキルを試し合える場であることです。

参加する上でのポイントは、論理的思考を意識し、自分の意見を言う際は必ず結論から先に示す習慣をつけることです。

また、自分が話したいタイミングだけでなく、議論全体の流れを見て、協調性を意識した立ち回りができるかを試してみましょう。

上級レベル

対象となるのは、GD経験が豊富で、基本的な立ち回りは身につき、あとは選考突破の精度を高めたい学生です。

ここでは、議論を前に進める推進力や、結論の質を高める力が求められます。

おすすめのイベントは、インターンシップ連動型GDや、企業の最終選考ステップで行われるGD、あるいは難易度の高いテーマを扱う上級者向けの合同GDイベントです。

これらの特徴は、実務に近い複雑な課題や、正解のない抽象的なテーマが出されることです。

評価基準も厳しく、単なる協調性以上に、リーダーシップや質の高い提案力が重視されます。

ポイントは、自分の意見(結論+根拠)を述べるだけでなく、他者の意見も的確に取り込みながら、議論全体をリードする意識を持つことです。

また、時間管理(タイムマネジメント)を徹底し、グループ全体を質の高い結論へと導く行動が評価されます。

【場所別詳細】グループディスカッションのイベント情報

では、具体的にどのような企業や団体が[グループディスカッション イベント]を開催しているのでしょうか。

ここでは、27卒向けに活発にイベントを実施している(または例年実施している)代表的なサービスやイベントの例をいくつか紹介します。

※開催時期や内容は変更される可能性があるため、必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。

株式会社DEiBA Company「デアイバ」

デアイバは、グループディスカッションを中心とした選考イベントを全国で多数開催している就活支援サービスです。

最大の特徴は、イベントに参加すると、その日のうちに複数の企業から面談や選考のオファーがもらえる可能性がある点です。

GDでのあなたの立ち回りや発言を、参加企業の採用担当者が直接評価してくれます。

単なる練習に留まらず、実践的な選考の場として非常に人気があります。

フィードバックをもらえるセッションも用意されていることが多く、GDの経験値を積みながら、効率的に企業との接点を作りたい人におすすめです。

株式会社プレシャスパートナーズ「グループディスカッション練習会&自己分析セミナー」

こちらは、人材サービスを手掛けるプレシャスパートナーズが主催する、GD練習と自己分析をセットで学べるイベントです。

GDが初めての人や、そもそも何を話せばいいか分からないという初心者向けの構成になっていることが多いのが特徴です。

GDの基本的な進め方や役割についてのレクチャーを受けた後、実際に模擬GDを体験し、その場でフィードバックをもらえる流れが一般的です。

自己分析セミナーも兼ねているため、GDで話すネタ(自分の強みやエピソード)を見つけるきっかけにもなります。

基礎からしっかり固めたい人に適したイベントと言えるでしょう。

type就活事務局「個別FB付き GD練習会」

type就活は、主に理系学生やITエンジニア志望の学生に強い就活サービスですが、全学生対象のGD練習イベントも開催しています。

その特徴は、少人数制で、イベント終了後に運営事務局のスタッフから個別に丁寧なフィードバックをもらえる点にあります。

自分の良かった点だけでなく、改善すべき具体的な対処法までアドバイスしてくれることが多いです。

漠然とした不安を抱えている人にとって、自分の課題を明確にする絶好の機会となります。

オンラインでの開催も多いため、場所を選ばず参加しやすいのもポイントです。

中央大学「3大学合同グループディスカッション実践」

これは、大学のキャリアセンターが主催するイベントの一例です。

このイベントの特徴は、他大学と合同で開催することで、学内だけでは得られない適度な緊張感と、多様な学生との交流が生まれる点です。

企業の人事担当者が審査員として参加し、本番さながらの雰囲気で実践練習ができます。

大学主催のため、もちろん参加は無料で、選考評価にも影響しません。

失敗を恐れずにチャレンジできる、初心者にとって非常に価値のあるイベントです。

グループディスカッションイベントのおすすめの探す順番

魅力的な[グループディスカッション イベント]は、待っているだけでは情報が手に入りません。

特に人見知りの方は、情報収集も億劫になりがちですが、効率的な探し方を知っておけば大丈夫です。

ここでは、GDイベントの情報を漏れなくキャッチするための、おすすめの探す順番と各ステップのポイントを解説します。

まずは簡単なところから始めてみましょう。

大手就活ナビでオンライン・地域別検索

まずは、リクナビやマイナビといった、皆さんが登録している大手就活ナビサイトを活用しましょう。

これらのサイトには、企業が主催するイベント情報が集約されています。

トップページの検索窓でグループディスカッションやGDといったキーワードで検索するほか、イベント検索機能でオンライン開催や、自分の住む地域別で絞り込むのが効率的なやり方です。

多くのイベント情報が網羅されているため、GD対策の第一歩として、どのようなイベントがどれくらいの時期に開催されているのか、全体の傾向を掴むために必ず確認しましょう。

大学キャリアセンターの案内を確認

次に見るべきは、あなたの大学のキャリアセンター(就職課)のウェブサイトや掲示板、学内メールです。

キャリアセンターには、学内限定の優良な練習会情報や、特定の大学の学生向けに企業が開催する小規模なGDイベント情報が寄せられることが非常に多いです。

前述したような、失敗を恐れずに練習できる初心者向けの講座も、キャリアセンター主催であることがほとんどです。

大手ナビサイトには載らない貴重な情報源ですので、最低でも週に一度はチェックする習慣をつけましょう。

企業・就活支援会社の公式サイトをチェック

もし、すでに行きたい企業や業界が決まっている場合、あるいはデアイバやtype就活のように、特定の就活支援会社のサービスに興味がある場合は、それらの公式サイトを直接チェックするのも重要です。

特に企業主催のイベントは、その企業の採用ページやインターンシップページでのみ告知される場合があります。

就活支援会社も、メルマガ登録者限定で先行案内を送ることがあります。

熱意の高い学生とみなされるためにも、志望度の高い企業やサービスについては、公式サイトをブックマークし、定期的に訪問する一手間を惜しまないことが大切です。

SNSやコミュニティで補足情報

最後に、補足的な情報の活用方法として、X(旧Twitter)やLINEオープンチャットなどのSNSや、同じ27卒の学生が集まるコミュニティをチェックする方法があります。

SNSでは、就活生同士が有益なイベント情報を共有し合っていることがあります。

オープンチャットでは、GDの練習相手を募集している場合もあります。

ただし、SNSの情報は玉石混交であり、中には怪しい勧誘や古い情報も含まれるリスクがあります。

あくまで公式情報(ナビサイトや大学)をメインとし、SNSは補足的な情報源や、練習仲間を探すツールとして活用するのが賢明なやり方です。

グループディスカッションイベントまでにやっておくべきこと

[グループディスカッション イベント]に参加するぞ、と決めたら、当日までに最低限の準備をしておくことが大切です。

準備ゼロで参加しても、何も発言できずに終わり、かえって自信を失う原因になりかねません。

ここでは、イベントの効果を最大化するために、事前にやっておくべき6つの準備と対策について、その手順を解説します。

企業研究

もし参加するイベントが、特定の企業が主催するものや、選考を兼ねたものである場合、企業研究は必須の準備です。

その企業がどのような事業を行っているのか、どのような人物像を求めているのか、最近のニュースなどを最低限確認しておきましょう。

これらの情報を知っているだけで、議論のテーマがその企業に関連するものだった場合に、的を射た意見が出しやすくなります。

企業理解は、あなたの熱意を示す最も分かりやすい行動です。

時事問題・社会課題のチェック

グループディスカッションのテーマは、時事問題や社会課題に関連するものが非常に多いです。

日頃からニュースアプリや新聞で、今、社会で何が問題になっているのかをチェックする習慣をつけましょう。

重要なのは、ニュースを知っていることではなく、その問題に対して自分はどう思うか、なぜそれが問題なのか、自分なりの意見を持つことです。

この事前準備が、当日の発言の質を大きく左右します。

GDの流れを理解する

GDが初めての人は、まず議論の基本的な流れを理解しておくことが大切です。

一般的にGDは、1.役割分担→ 2.時間配分決定 → 3.テーマの定義確認→ 4.意見出し(ブレインストーミング) → 5.意見の整理・深掘り → 6.結論まとめ → 7.発表準備、というステップで進みます。

この流れを知っているだけで、今チームがどの段階にいるのかが分かり、議論に置いていかれずに済みます。

それぞれの役割を理解する

GDには、議論を円滑に進めるための役割があります。

代表的なのは、議論を進行するファシリテーター(司会)、時間を管理するタイムキーパー、議論を書き留める書記です。

もし人前で話すのが苦手で、ファシリテーターが難しいと感じるなら、まずはタイムキーパーや書記に立候補するのも有効な戦略です。

時間や議論を管理するという明確な役割があることで、議論に貢献しやすくなります。

それぞれの役割が何をすべきかを事前に確認しておきましょう。

時間感覚と発言の練習

GDは時間が限られています。

イベントで練習する前に、自宅で時間感覚と発言の練習をしておくと安心です。

例えば、先ほどチェックした時事問題について、1分間で自分の意見をまとめる練習をしてみましょう。

ストップウォッチで時間を計り、結論から話す(PREP法)ことを意識します。

この練習法は、面接の回答対策にもなります。

1分間がどれくらいの長さなのか、体感で覚えておくだけでも、当日の立ち回りが大きく変わります。

論理的思考のトレーニング

GDで評価されるのは、元気の良さではなく、論理的な意見です。

論理的思考とは、結論と理由が明確であることです。

例えば、私はA案に賛成です(結論)。なぜなら、〇〇というメリットがあるからです(理由)、といった話し方です。

いきなり難しいフレームワーク(思考の型)を使う必要はありません。

まずは、自分が何か意見を発言するときは、必ずその理由もセットで話す、ということを意識するトレーニングをしてみましょう。

グループディスカッションで意識すべき評価ポイント

企業は、グループディスカッションのわずか30分〜1時間程度で、学生の何を見ているのでしょうか。

評価されるポイントを知らずに議論に参加するのは、ゴールのないマラソンを走るようなものです。

ここでは、採用担当者がGDで特に重視している6つの評価ポイントを解説します。

これらのポイントを意識して行動することが、苦手克服と選考通過への最短ルートです。

論理的思考力

これは、物事を筋道立てて考える力です。

GDにおいては、出されたテーマの意図を正しく理解し、それに対する自分の意見を結論と理由をセットで述べられるかが評価されます。

また、他人の意見を聞いた上で、その意見のメリットやデメリットを整理したり、複数の意見の共通点を見つけたりする行動も、論理的思考力のアピールになります。

感情論ではなく、客観的な根拠に基づいて議論を進めようとする姿勢が重要です。

発言力・コミュニケーション力

これは、単にたくさん話す力ではありません。

評価されるのは、議論の状況や流れを読み、適切なタイミングで、他人に伝わるように自分の意見を発言できる力です。

話せないと悩む人でも、的確なタイミングで一言、議論の核心を突く質問ができれば、それは高く評価されます。

逆に、一人で長く話しすぎたり、他人の意見を遮ったりするのはマイナス評価です。

議論のキャッチボールに参加しようとする姿勢が、コミュニケーション力として見られています。

協調性・チームワーク

GDは個人戦ではなく、チームで一つの結論を出す共同作業です。

そのため、チームの目標達成に貢献しようとする協調性やチームワークは、最も重要な評価ポイントの一つです。

具体的には、他人の意見を頭ごなしに否定せず、一度受け止める姿勢や、発言できていない人に話を振る気配り、議論が対立した時に間に入る調整役としての行動などが評価されます。

人見知りの人でも、頷きや相槌で話しやすい雰囲気を作ることは、立派なチーム貢献です。

リーダーシップ・積極性

リーダーシップというと、ファシリテーターをやる人だけが評価されると誤解しがちですが、そうではありません。

真のリーダーシップとは、チームの目標達成のために、主体的に行動することです。

例えば、議論が停滞した時に新しい視点を提示する、議論がズレた時に本題に戻そうと提案する、タイムキーパーとして時間管理を徹底する。

これらも全てリーダーシップの一環です。

役割に関わらず、チームのために自分から動こうとする積極的な姿勢が評価されます。

柔軟性・適応力

議論は常に予定通りに進むとは限りません。

自分の意見に固執しすぎたり、前提条件が変わったのに同じ主張を繰り返したりすると、柔軟性がないと判断されます。

GDでは、自分と異なる意見が出たときに、それを受け入れ、自分の考えを修正できるか、あるいは、予期せぬ反論や新しい情報が出てきたときに、冷静に対応できるかが見られています。

自分の意見を持つことは大切ですが、それ以上に、チームとしてより良い結論を出すために考えを変えられる柔軟性が重要です。

まとめ力・結論の提示

議論が白熱して様々な意見が出た後、最終的にそれらを一つにまとめ、時間内にチームとしての結論を提示できるかは非常に重要です。

このまとめ力は、書記やファシリテーターだけの役割ではありません。

議論の途中で、今までの意見を整理しますねと要約したり、議論の最後に、私たちのグループの結論は〇〇です、と明確に言語化したりする行動は高く評価されます。

時間内に成果を出すというビジネスの基本ができるかどうかが試されています。

グループディスカッションのイベント以外で練習する方法

[グループディスカッション イベント]に参加するのが、実践的な練習の近道であることは間違いありません。

しかし、日程が合わない、あるいは、いきなり知らない人と話すのはハードルが高い、と感じる人もいるでしょう。

そんなあなたのために、イベント以外で、自宅や大学でできるGDの練習法を9つ紹介します。

まずは自分にできそうな方法から試してみましょう。

オープンチャットで練習する

LINEのオープンチャットには、就活生専用のものが多数存在します。

その中には、グループディスカッションの練習相手を募集するためのチャットもあります。

ここでは、同じ目的意識を持った学生同士で日程を調整し、オンライン(Zoomなど)で集まって模擬GDを開催できます。

全く知らない人と練習するため、イベント参加に近い緊張感が得られます。

勇気を出して練習仲間を募集してみるのも一つの手です。

キャリアセンターへ相談しに行く

あなたの大学のキャリアセンターは、GD対策の宝庫です。

イベント情報だけでなく、専門のアドバイザーが個別に相談に乗ってくれます。

GDで話せない原因がどこにあるのかを一緒に分析してくれたり、場合によってはアドバイザーが面接官役になって模擬GDの練習相手になってくれたりすることもあります。

一人で悩まず、まずはプロに相談し、具体的な対処法のアドバイスをもらうことが克服への第一歩です。

友人や知人と模擬グループディスカッションを開く

最も手軽にできるのが、同じ就活中の友人や、ゼミの仲間と集まって模擬GDを開催する方法です。

気心の知れた仲間となら、緊張せずに発言の練習ができます。

お互いの立ち回りを見て、良かった点や悪かった点をフィードバックし合うことで、自分では気づかなかった癖を発見できます。

まずはこの方法で、GDの流れや役割を体験してみるのがおすすめです。

選考で練習する

これは荒療治に聞こえるかもしれませんが、非常に効果的な練習法です。

志望度がそれほど高くない企業の選考を、練習の場として活用する、という考え方です。

本番の選考以上に緊張感のある練習の場はありません。

落ちてもともと、と割り切ることで、練習では試せなかった大胆な役割(例:ファシリテーター)に挑戦したり、自分の意見をしっかり主張する練習ができます。

この本番経験こそが、第一志望の選考で活きる最大の武器になります。

過去問を解く

GDにも、よく出題されるテーマの傾向(過去問)があります。

Webサイトや就活本で、過去にどのようなテーマが出たのかをリサーチしてみましょう。

例えば、売上を上げる方法、良いリーダーとは?、無人島に持っていくもの3選など、様々なパターンの例があります。

これらのテーマに対して、自分ならどう考えるか、3分で意見をまとめてみる、というシミュレーションを行うだけでも、思考の瞬発力が鍛えられます。

クラッシャー対応パターンを知っておく

GDには稀に、議論を妨害するような行動を取る人(通称:クラッシャー)が存在します。

例えば、他人の意見を全て否定する人、一人で延々と話し続ける人、全く発言しない人などです。

もしイベントや本番でこうした人に出会った場合、パニックにならないよう、事前に対処法を知っておくことも重要です。

基本は、感情的にならず、まずは〇〇さんの意見も分かりますが、別の視点もありますよねと冷静に受け流したり、時間も限られているので、〇〇さんの意見はいったん整理しましょうと議論を前に進めたりするテクニックです。

YouTubeを参考に練習する

YouTubeには、就活支援の専門家がGDの進め方や役割ごとの立ち回り方を解説した動画が多数あります。

また、学生が実際に模擬GDを行っている様子を撮影した動画もあります。

これらの動画を見ることで、良い例と悪い例を視覚的に学ぶことができます。

特に、ファシリテーターの議論の振り方や、書記のメモの取り方、タイムキーパーの時間管理の方法などは、動画で学ぶのが一番分かりやすい練習法です。

webサイトを参考に練習する

就活情報サイトには、GDの必勝法や、役割ごとの具体的なセリフ、頻出テーマの回答例などが網羅的に解説されています。

この記事もその一つです。

これらのテキスト情報を読み込み、知識としてインプットすることも重要な準備です。

例えば、議論の最初に行う時間配分のやり方や、結論をまとめる際のステップなど、具体的な手順を事前に知っておくだけで、当日の行動に迷いがなくなります。

ケース面接の問題を解く

これは少し上級者向けの練習法ですが、コンサルティング業界などで出題されるケース面接の問題を解くトレーニングも、GD対策に非常に有効です。

ケース面接は、論理的思考力や課題解決力を鍛えるためのものです。

これらの問題を解く練習をすることで、GDで与えられた抽象的なテーマに対しても、冷静に課題を分解し、筋道立てて意見を構築する力が養われます。

まとめ

27卒の皆さん、[グループディスカッション イベント]の情報から、具体的な練習法まで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

GDが苦手、話せないと悩む人にとって、最も大切なのは完璧を目指すことではありません。

まずは、大学のキャリアセンター主催のイベントなど、失敗しても大丈夫な場所で一言でも発言してみる、その小さな一歩を踏み出すことです。

イベントや練習は、あなたの不安を自信に変えるための大切なステップです。

この記事を参考に、あなたに合った対策を見つけ、準備を進めてください。

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