【業界研究】飼料業界はきついのか?理由や向いていない人の特徴を徹底解説!

【業界研究】飼料業界はきついのか?理由や向いていない人の特徴を徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

目次目次を全て表示する

はじめに

就職活動を進める中で、「飼料業界」という言葉を耳にしたことはありますか?私たちの食卓に欠かせない肉や卵、牛乳。

これらを生産する畜産業を、文字通り「縁の下の力持ち」として支えているのが飼料業界です。

BtoBビジネスの代表格であり、学生の皆さんには馴染みが薄いかもしれませんが、社会貢献性が非常に高く、グローバルな視点も求められる奥深い世界です。

この記事では、そんな飼料業界のリアルな姿、仕事のやりがい、そして「きつい」と言われる理由まで、徹底的に解説していきます。

あなたの知らない優良企業が見つかるかもしれませんよ。

【飼料業界はきついのか】飼料業界はきつい?

「飼料業界はきつい」という噂を聞いて、不安に思っている就活生もいるかもしれませんね。

確かに、畜産農家さんという「命」を扱うお客様をサポートするため、休日や夜間の対応が求められる側面はあります。

また、原料の多くを海外に依存しているため、国際情勢や為替の変動に常に気を配る必要があり、プレッシャーのかかる仕事とも言えます。

しかし、それは裏を返せば、日本の「食」の根幹を支えるという大きなやりがいと、ダイナミックなビジネスを体感できる魅力があるということです。

このセクションで、その実態を詳しく見ていきましょう。

【飼料業界はきついのか】飼料業界の仕事内容

飼料業界と一口に言っても、その仕事内容は非常に多岐にわたります。

皆さんがイメージする「飼料を作る」という仕事だけでなく、世界中から最適な原料を買い付けたり、畜産農家さんの経営をサポートしたりと、その役割は広大です。

まさに、グローバルなサプライチェーンと、地域密着のサポート体制が一体となって、日本の畜産業を支えているのです。

飼料会社のビジネスは、大きく分けると「原料調達」「製造・品質管理」「研究開発」「営業」の4つのフェーズで成り立っています。

それぞれの仕事がどのように連携し、安全でおいしい畜産物を私たちの食卓に届けているのか、具体的な仕事内容を深掘りしていきましょう。

自分のどの強みが活かせそうか考えながら読み進めてみてください。

原料調達

飼料業界のビジネスは、世界中から高品質な原料を安定的に調達することから始まります。

日本の飼料原料の多くは、トウモロコシや大豆かすなどを中心に、アメリカやブラジル、オーストラリアといった国々からの輸入に頼っています。

原料調達の仕事は、まさに商社のような役割を担います。

国際的な穀物相場や為替の変動、さらには世界各地の天候や政治情勢までを日々チェックし、最適なタイミングで、最適な価格と量の原料を買い付ける必要があります。

仕入れコストは会社の利益に直結するため、非常に重要なポジションです。

また、近年では環境問題への配慮から、持続可能な方法で生産された原料を調達することも求められています。

グローバルな視野と、価格や需給を読み解く分析力、そしてタフな交渉力が試される、ダイナミックで専門性の高い仕事です。

製造・品質管理

調達された原料は、全国各地にある飼料工場に運ばれ、実際の製品へと加工されます。

製造・品質管理の仕事は、この「モノづくり」の心臓部を担います。

家畜の種類(牛、豚、鶏など)や、成長段階(幼い時期、育てる時期など)に合わせて、最適な栄養バランスになるよう、様々な原料を正確に配合し、加工していきます。

この工程で最も重要なのが、「安全・安心」の徹底的な担保です。

万が一、飼料に問題があれば、家畜の健康を害するだけでなく、最終的には私たちの食卓の安全をも脅かすことになります。

そのため、工場ではHACCP(ハサップ)などの国際的な衛生管理基準に基づき、原料の受け入れから製品の出荷まで、厳しいチェック体制が敷かれています。

安定した生産ラインの稼働と、妥協のない品質管理を使命とする、責任感の強い人に向いている仕事と言えるでしょう。

研究開発

飼料業界の競争力の源泉となるのが、この研究開発部門です。

単に栄養価が高いだけでなく、「より少ない量で家畜が大きく育つ(飼料効率の改善)」、「病気になりにくい健康な体を維持する」、「肉質や卵質を向上させる」といった、付加価値の高い飼料を開発することがミッションです。

研究開発職には、獣医学、農学、畜産学、化学といった専門知識が求められます。

大学や研究機関と連携し、最新の知見を取り入れながら、家畜の生態や栄養学に基づいた最適な配合を追求します。

近年では、環境負荷を低減するための飼料開発や、食品工場から出る副産物(食品ロス)を飼料として活用する「エコフィード」の研究なども活発です。

知的好奇心と探究心を持って、畜産業の未来に貢献したいと考える人にとって、非常にやりがいのある分野です。

営業(セールス)

飼料業界における営業職は、単に製品を売るだけではありません。

JA(農協)や販売代理店、そして最終的な顧客である畜産農家さんに対して、自社の飼料を提案し、安定的に供給する「ルート営業」が中心となります。

しかし、その本質は「コンサルティング営業」に近いと言えます。

営業担当者は、農家さんを定期的に訪問し、家畜の健康状態や成長具合を一緒に確認します。

時には経営に関する相談を受けたり、最新の飼育技術や衛生管理の方法について情報提供したりすることもあります。

農家さんとの信頼関係を築き、経営のパートナーとして伴走することが最も重要です。

家畜の命を預かる仕事であるため、トラブルが発生した際には休日や夜間でも対応を求められることもあり、「きつい」側面もありますが、日本の食を最前線で支えているという実感と、お客様から直接「ありがとう」と言われる喜びは何物にも代えがたいでしょう。

【飼料業界はきついのか】飼料業界の主な職種

飼料業界の仕事内容を支えるために、様々な職種の人々が活躍しています。

先ほど紹介した「営業」「研究開発」「製造・品質管理」「原料調達」は、飼料メーカーにおける代表的な職種です。

特に営業職は、会社の顔としてお客様と直接向き合うため、多くの人員が配置されています。

また、研究開発職は、会社の技術力や将来性を左右する重要なポジションであり、高い専門性が求められます。

自分の大学での専攻や、培ってきた強みが、どの職種で活かせるかを具体的にイメージしてみましょう。

ここでは、これらの代表的な職種に加えて、企業活動全体を支える管理部門についても触れ、飼料業界がどのようなプロフェッショナルによって成り立っているのかを解説します。

営業職

飼料業界の営業職は、畜産農家やJA、販売代理店といった既存の顧客を回るルートセールスが基本です。

彼らの主な役割は、自社の飼料を安定的に供給することはもちろん、顧客である農家さんの「経営パートナー」となることです。

具体的には、農場を訪問して家畜の健康状態や飼育環境をチェックし、専門知識を活かして飼料の切り替えや給与方法を提案します。

また、家畜の病気予防や衛生管理のアドバイス、時には農場経営に関するコンサルティングまで行うこともあります。

農家さんとの日々のコミュニケーションを通じて深い信頼関係を築くことが何よりも重要であり、人と接することが好きで、相手のために粘り強く行動できる人に向いています。

家畜の命や農家さんの生活に直結する仕事のため責任は重いですが、日本の食料生産を最前線で支えるやりがいを感じられます。

研究開発職

研究開発職は、飼料業界の未来を創る仕事です。

家畜の栄養学や獣医学、農学、化学といった専門知識を駆使し、より安全で高品質、かつ高効率な飼料を開発します。

例えば、家畜がより健康に育つための栄養バランスの追求、肉質や卵質を向上させるための特殊な配合の研究、あるいは環境負荷を低減するための新しい原料(昆虫食や食品残渣など)の活用法の模索など、テーマは多岐にわたります。

大学や外部の研究機関と共同でプロジェクトを進めることも多く、最先端の技術に触れる機会も豊富です。

自社内に試験農場を持ち、実際の家畜で給与試験を繰り返しながら、地道なデータ収集と分析を重ねて製品化を目指します。

探究心が旺盛で、粘り強く研究に取り組めること、そして自らの研究成果を通じて畜産業界や社会に貢献したいという強い意志が求められる専門職です。

製造・生産管理職

製造・生産管理職は、工場の安定稼働と製品の品質を守る「要」となる仕事です。

研究開発部門が設計した配合に基づき、世界中から集められた原料を正確に混合・加工し、製品として出荷するまでの一連の製造プロセスを管理します。

主な業務は、生産ラインのオペレーション管理、設備の保守・点検、スタッフの安全管理、そしてHACCPなどに準拠した徹底的な品質管理です。

わずかなミスが家畜の健康や食の安全に直結するため、細心の注意と高い責任感が求められます。

また、原料価格の変動や需要の変化に応じて、いかに効率よく、無駄なく生産を行うかという「生産計画」の策定も重要な役割です。

機械工学や化学工学の知識を活かせる場面も多く、安全・品質・効率のすべてを追求し、安定供給というミッションを完遂することにやりがいを感じる人に向いています。

原料調達・購買職

原料調達・購買職は、飼料の主原料となるトウモロコシや大豆かすなどを、世界中の市場から買い付ける仕事です。

飼料のコストの大部分は原料費が占めるため、この職種のパフォーマンスが会社の業績を大きく左右します。

日々の業務は、国際的な穀物相場や為替レート、海上運賃の動向をリアルタイムで追い、シカゴ商品取引所などの情報を分析することから始まります。

また、世界各地の天候不順や政治情勢の変化なども、価格や供給に大きな影響を与えるため、常にアンテナを高く張っておく必要があります。

国内外の商社やサプライヤーと価格や納期の交渉を行い、最適な品質の原料を、最適なタイミングで、最適な価格で調達することがミッションです。

グローバルなビジネス感覚と、数字に基づいた冷静な分析力、そしてタフな交渉力が求められる、非常にダイナミックな職種です。

管理部門(総務・人事・経理など)

営業、研究、製造、調達といった各部門がスムーズに業務を遂行できるよう、会社全体を支えるのが管理部門の役割です。

総務、人事、経理、情報システムなど、その業務は多岐にわたります。

例えば、人事部門であれば、飼料業界という専門性の高いフィールドで活躍できる人材の採用や育成、働きやすい環境づくり(労務管理)を担います。

経理部門であれば、原料調達に関わる複雑な為替取引や、工場の原価計算など、業界特有の会計処理を行います。

管理部門は、直接製品を作ったり売ったりするわけではありませんが、会社の経営戦略に基づき、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を最適に配分し、活用するための重要な役割を担っています。

業界のビジネスモデルを深く理解した上で、それぞれの専門性を発揮し、会社全体の成長を支えることにやりがいを見出せる人に向いています。

【飼料業界はきついのか】飼料業界がきついとされる理由

さて、ここからは就活生の皆さんが最も気になっているであろう、「飼料業界はきついのか?」という点について、より具体的に掘り下げていきます。

業界研究をする上で、ネガティブな情報から目をそらすのではなく、その理由を正しく理解し、「自分にとって、それは本当に“きつい”ことなのか?」を考えることが重要です。

例えば、「きつい」と言われる理由の一つに、お客様である畜産農家さんとの密接な関係性が挙げられます。

これは、単なる営業と顧客の関係を超えた、深い信頼関係が求められるということであり、そこにやりがいを感じる人も多いはずです。

「きつい」側面を知った上で、それでも魅力に感じる部分があるかどうか、自分自身の価値観と照らし合わせながら読み進めてください。

顧客(農家)との密な関係性

飼料業界、特に営業職がきついと言われる最大の理由の一つが、顧客である畜産農家さんとの関係性の深さです。

農家さんの多くは、365日休みなく家畜の世話をしています。

そのため、飼料のトラブルや家畜の体調不良など、緊急の事態が発生した際には、営業担当者も曜日や時間帯に関わらず対応を求められることがあります。

また、農家さんは単なる顧客であると同時に、地域の担い手であり、経営者でもあります。

日々の訪問では、飼料の話だけでなく、世間話から経営の悩み、後継者問題まで、ありとあらゆる相談を受けることも少なくありません。

公私の境目があいまいになりがちな点や、深い関係性を築くための精神的なエネルギーを「きつい」と感じる人もいるでしょう。

一方で、ここまで深く顧客の人生に寄り添い、パートナーとして信頼される仕事は稀であり、強いやりがいを感じる源泉にもなっています。

原料価格の変動リスク

飼料業界は、そのビジネス構造上、常に外部環境の変動リスクにさらされています。

飼料の主原料であるトウモロコシや大豆かすの多くを輸入に頼っているため、国際的な穀物相場や為替レートの変動が、そのまま経営に直結します。

例えば、アメリカで干ばつが起これば穀物価格は高騰し、円安が進めば輸入コストは増大します。

しかし、コストが上昇したからといって、すぐに飼料の販売価格に転嫁できるわけではありません。

顧客である農家さんも、畜産物の価格変動やコスト増に苦しんでいるため、値上げ交渉は非常にシビアになります。

会社(あるいは調達部門)の努力ではどうにもならない外部要因によって、利益が圧迫されるストレスは、「きつい」と感じる大きな要因です。

国際情勢や経済ニュースに常に敏感でなければならないプレッシャーもあります。

物理的な負担(工場・営業)

飼料業界の仕事には、一定の物理的な負担が伴う場面もあります。

まず製造部門では、飼料工場での勤務が基本となります。

工場では、大型の機械が稼働する音や、原料特有の匂いの中で作業を行うことになります。

また、原料の受け入れや製品の出荷の際には、フォークリフトの操作や、重い飼料袋(20kg程度)を運ぶといった力仕事が発生することもあります。

一方、営業職の場合、担当エリアは広範囲にわたることが多く、農家さんは山間部やへき地に点在していることも少なくありません。

そのため、毎日の運転時間が非常に長くなる傾向があります。

雪深い地域や、真夏の暑い中での農場訪問など、天候に左右されるタフさも求められます。

体力に自信がない人や、クリーンなオフィス環境だけを望む人にとっては、こうした物理的な負担が「きつい」と感じられるでしょう。

景気や家畜伝染病の影響

飼料業界は、畜産業界と一蓮托生の関係にあります。

そのため、畜産業界全体が打撃を受けるような事態が発生すると、飼料業界も深刻な影響を受けます。

その代表例が、鳥インフルエンザや豚熱(CSF)といった家畜伝染病です。

ひとたび伝染病が発生すれば、多くの家畜が殺処分となり、その地域の畜産業は壊滅的な被害を受けます。

当然、飼料の需要も激減し、営業活動もままならなくなります。

また、景気の低迷により、消費者が節約志向になり、比較的高価な国産の肉や卵の消費が落ち込むと、それが畜産農家の経営を圧迫し、巡り巡って飼料の販売にも影響します。

自分たちの努力だけではコントロールできない社会的な要因によって、業績が左右される不安定さは、精神的な「きつさ」につながる可能性があります。

業界の専門性と閉鎖性

飼料業界は、BtoBの中でも特に専門性が高く、新規参入が難しい業界と言われています。

全国に製造・物流拠点を持ち、安定供給体制を築くには莫大な初期投資が必要です。

また、JA(農協)系統の組織(全農など)が大きなシェアを占めており、長年にわたる商習慣や、農家さんとの強固な関係性によってビジネスが成り立っている側面があります。

これは、新卒で入社する皆さんにとっては、一度業界に入ると、その道のプロフェッショナルとして長くキャリアを築きやすいというメリットの裏返しでもあります。

しかし、見方を変えれば、独特のルールや人間関係の中で仕事を進める必要があり、業界の外の常識が通用しにくい「閉鎖性」を感じるかもしれません。

常に新しい知識を学び続ける必要があるため、勉強が苦手な人にとっては、その専門性の高さが「きつい」と感じられる要因になるでしょう。

「食」を支える責任の重さ

飼料業界の仕事は、日本の「食」の安全と安定供給という、極めて重要な社会的インフラを担っています。

製造・品質管理部門で万が一、異物混入や成分の誤りがあれば、それは家畜の健康被害に留まらず、最終的には人間の健康をも脅かす大問題に発展します。

営業部門においても、農家さんへのアドバイス一つが、その農場の経営や家畜の命運を左右することさえあります。

原料調達部門は、国際情勢を読み誤れば、日本の飼料供給がストップする危機を招きかねません。

このように、どの職種においても「絶対にミスが許されない」というプレッシャーが常にかかります。

この社会的な責任の重さは、大きなやりがいであると同時に、日々の業務における精神的な「きつさ」として認識されることもあります。

高い倫理観とプロ意識を持って、誠実に仕事に取り組む姿勢が不可欠です。

飼料業界の現状・課題

飼料業界について理解を深めるためには、現在この業界がどのような状況にあり、どんな課題に直面しているのかを知ることが不可欠です。

飼料業界は、国内の畜産業という安定した需要基盤に支えられている一方で、グローバルな経済変動の波をダイレクトに受けるという特徴を持っています。

特に近年は、ウクライナ情勢や円安の影響で、これまでにないほどの逆風にさらされています。

こうした厳しい環境の中で、いかにして「食」の安定供給という使命を果たし続けるか、業界全体が大きな岐路に立たされていると言えるでしょう。

ここでは、飼料業界が直面している主な3つの課題、「原料の海外依存」「国内畜産業の縮小」「環境問題への対応」について、その背景と実態を詳しく解説していきます。

原料の海外依存と価格高騰

日本の飼料業界が抱える最大の課題は、原料の多くを海外からの輸入に依存していることです。

特に、トウモロコシや大豆かすといった主要な原料は、そのほとんどをアメリカやブラジルなど特定の国に頼っています。

この構造は、国際的な穀物価格や為替レート、海上輸送コストの変動に、経営が直接的に左右されることを意味します。

記憶に新しいウクライナ情勢の緊迫化や、急激な円安の進行は、飼料の輸入コストを歴史的な水準にまで押し上げました。

政府による価格安定制度(配合飼料価格安定制度)によって、農家さんの負担は一定程度緩和されていますが、飼料会社自身の収益は圧迫されています。

この「外部環境に振り回されやすい」体質は、業界の持続的な成長における最大のアキレス腱となっています。

国内畜産業の縮小と後継者不足

飼料業界の顧客は、言うまでもなく国内の畜産農家です。

しかし、その国内の畜産業自体が、縮小傾向にあります。

農林水産省の統計を見ても、農家戸数は年々減少しており、特に小規模な農家が廃業するケースが増えています。

その背景にあるのは、農家さんの高齢化と深刻な後継者不足です。

畜産業は、365日休みなく家畜の世話をする必要があり、体力的な負担も大きい仕事です。

それに加えて、近年は輸入飼料や燃料の価格高騰が経営を直撃し、「儲かる産業」としての魅力を維持することが難しくなっています。

飼料業界にとっては、大切なお客様が減っていくことを意味し、市場全体のパイが小さくなるという深刻な課題に直面しています。

農家さんの経営をいかにサポートし、持続可能な畜産業を共に創っていくかが問われています。

環境問題への対応(SDGs)

世界的にSDGs(持続可能な開発目標)への関心が高まる中、畜産業界も変革を迫られています。

特に、牛のゲップなどに含まれるメタンガスが温室効果ガスとして問題視されるなど、畜産が環境に与える負荷について、厳しい目が向けられるようになりました。

飼料業界も無関係ではありません。

原料である穀物を生産するために広大な土地や水資源が必要であり、それを遠い海外から輸送する際にも多くのエネルギーを消費しています。

今後は、家畜のメタンガス排出を抑制するような飼料の開発や、食品工場から出る未利用資源(食品ロス)を飼料化する「エコフィード」の活用、持続可能な方法で生産された原料(認証パーム油など)の使用など、サプライチェーン全体で環境負荷を低減する取り組みが強く求められています。

飼料業界の今後の動向

厳しい課題に直面する飼料業界ですが、日本の「食」を支えるという使命が揺らぐことはありません。

むしろ、これらの課題を乗り越えるために、業界全体で新しい変革の動きが加速しています。

「ピンチをチャンスに変える」べく、各社が知恵を絞り、生き残りをかけた取り組みを進めているのが現状です。

これからの飼料業界は、単に飼料を製造・販売するだけでなく、テクノロジーを活用した生産性向上や、環境問題への具体的なソリューションを提供する、「総合フードテック産業」へと姿を変えていく可能性があります。

ここでは、「安全・安心への需要」「DXの推進」「代替原料の開発」という3つのキーワードから、飼料業界の未来と将来性を読み解いていきます。

「安全・安心」への高まる需要

消費者の「食」に対する安全・安心志向は、年々高まり続けています。

BSE(牛海綿状脳症)や産地偽装といった過去の教訓から、消費者は「どこで、誰が、どのように育てた」畜産物なのかを厳しくチェックするようになりました。

この傾向は、飼料業界にとって追い風となっています。

例えば、抗生物質や合成抗菌剤を一切使用せずに育てた「無薬飼料」や、特定の栄養素を強化して肉質や卵の味を向上させる「高付加価値飼料」の需要が伸びています。

また、遺伝子組み換え作物を使用しない(NON-GMO)飼料や、オーガニック認証を受けた原料のみを使用した飼料など、環境や健康への配慮を前面に出した製品も注目されています。

これらは製造コストが高くなりますが、ブランド力のある畜産物を生産したいと考える農家さんからのニーズは強く、飼料会社の新たな収益源となっています。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進

人手不足や高齢化が深刻な畜産業界において、DX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性の向上は待ったなしの課題です。

飼料業界も、この流れを積極的にサポートする立場にあります。

具体的には、AIやIoT技術を活用した「スマート農業」の支援です。

例えば、牛や豚の首にセンサーを取り付け、活動量や体温を24時間監視し、健康状態や発情の兆候をデータで管理するシステムが普及し始めています。

飼料会社は、こうしたデータと自社の飼料の情報を組み合わせることで、一頭一頭に最適化された飼料給与プログラムを農家さんに提案できるようになります。

これにより、病気の早期発見や飼料効率の改善、省力化が実現します。

飼料という「モノ」を提供するだけでなく、データに基づいた「ソリューション」を提供する企業への変革が進んでいます。

代替原料の開発と活用

原料の海外依存という長年の課題を克服するため、国内で調達可能な「代替原料」の開発と活用が、今後の業界の浮沈を握る鍵となります。

最も注目されているのが、食品工場や外食産業から出る食品残渣(食品ロス)を飼料化する「エコフィード」です。

これは、廃棄物削減という環境問題の解決に貢献するだけでなく、輸入穀物の使用量を減らし、飼料の安定供給とコスト削減にもつながる「一石三鳥」の取り組みです。

また、最近では、栄養価が高く、少ない資源で生産可能な「昆虫」を新たなタンパク源として飼料に活用する研究も世界的に進んでいます。

さらに、これまで飼料用にはあまり使われてこなかった「国産の飼料用米」の活用も、国の政策として推進されています。

こうした新しい原料をいかに安定的かつ安全に飼料化できるか、各社の技術開発競争が激化しています。

【飼料業界はきついのか】飼料業界に向いている人

ここまで飼料業界の仕事内容や課題、将来性について見てきました。

その上で、皆さんが知りたいのは「じゃあ、自分はこの業界に向いているんだろうか?」ということですよね。

飼料業界は、派手さはありませんが、社会のインフラとして非常に重要な役割を担っています。

また、BtoBでありながら、農家さんという「人」との深い関係性が求められる、非常に人間味のある業界でもあります。

「きつい」と言われる側面を理解した上で、そこに「やりがい」を見出せるかどうかが、適性を見極めるポイントになります。

ここでは、飼料業界で活躍している人に共通する5つの特徴をピックアップして解説します。

自分に当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。

「食」や「農業」に強い関心がある人

何よりもまず、日本の「食」を支えたい、あるいは「農業」や「畜産業」の発展に貢献したいという強い想いがある人に向いています。

飼料業界の仕事は、畜産農家さんを通じて、間接的に私たちの食卓を支えています。

自分の仕事が、安全でおいしい肉や卵、牛乳の生産につながっているという実感は、大きなやりがいとなります。

特に営業職は、農家さんの悩みに日々向き合い、泥臭い現場仕事も多いため、単に「安定していそうだから」といった理由だけでは長続きしにくいかもしれません。

「日本の食料自給率の向上に貢献したい」「頑張る農家さんを応援したい」といった、使命感やパッションを持っていることが、困難を乗り越える力になるでしょう。

粘り強く関係構築ができる人

飼料業界、特に営業職では、顧客である農家さんやJAの担当者と、いかに深い信頼関係を築けるかが成果を左右します。

飼料は一度契約すると、長期間にわたって取引が続く製品です。

そのため、短期的な成果を求めて押し売りのようなことをするのではなく、何度も農場に足を運び、世間話や農場の課題に耳を傾けながら、じっくりと関係を温めていく姿勢が求められます。

時には、すぐに結果が出なくても、相手のために誠実に対応し続ける「粘り強さ」が必要です。

人とじっくり向き合い、長期的な関係を築くことに喜びを感じる人、相手の懐に飛び込んでパートナーとして認められることにやりがいを感じる人には、最適な環境と言えます。

探究心があり、専門知識を学ぶのが好きな人

飼料業界は、非常に専門性の高い知識が求められる世界です。

研究開発職はもちろんのこと、営業職であっても、家畜の栄養学、獣医学、飼育管理に関する知識は必須です。

顧客である農家さんは、その道のプロフェッショナルですから、生半可な知識では信頼を得られません。

入社後も、新しい飼育技術や、法改正、業界の最新動向など、常に勉強し続ける姿勢が求められます。

逆に言えば、知的好奇心が旺盛で、専門的なことを学ぶのが好きな人にとっては、自分の知識が直接顧客の役に立ち、感謝されるという、非常にやりがいのある仕事です。

農学部や獣医学部出身者だけでなく、文系出身者でも、入社後の研修や日々の業務でキャッチアップしようとする意欲があれば、十分に活躍できます。

グローバルな視点と変化への対応力がある人

飼料業界は、国内の農家さんを相手にするドメスティックな産業であると同時に、原料の多くを海外に依存するグローバルな産業でもあります。

特に原料調達部門や、会社の経営企画部門などでは、国際的な穀物相場や為替の動向、海外の政治・経済情勢が日々の業務に直結します。

こうしたグローバルなダイナミズムに興味を持てる人は、この業界で働く面白さを感じられるでしょう。

また、「きついとされる理由」でも述べた通り、業界を取り巻く環境は常に変動しています。

予期せぬ天候不順や伝染病、価格高騰といった「変化」に対し、パニックにならず、冷静に情報を分析し、次の一手を考えられる対応力や柔軟性が求められます。

責任感が強く、安定供給にやりがいを感じる人

飼料は、家畜にとっての「命の糧」です。

飼料の供給が一日でも止まれば、農家さんの経営、ひいては日本の食卓に多大な影響を与えてしまいます。

そのため、製造・品質管理部門や物流部門で働く人々には、「何があっても安全な製品を、確実にお客様の元へ届ける」という、強い責任感と使命感が求められます。

日々の業務は地味なルーティンワークに見えるかもしれませんが、その一つ一つの作業が社会インフラを支えているという誇りが、彼らのモチベーションになっています。

派手な成果を追うよりも、社会の基盤をコツコツと支える仕事にやりがいを感じる、縁の下の力持ちタイプの人にこそ、輝ける場所があると言えます。

【飼料業界はきついのか】飼料業界に向いていない人

一方で、飼料業界の特性が、自分の価値観や働き方の希望と合わない場合もあります。

「向いている人」の裏返しとも言えますが、ミスマッチを防ぐために、どのような人が「向いていない」と感じやすいかも知っておくことが重要です。

もちろん、これはあくまで一般的な傾向であり、絶対的なものではありません。

しかし、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、自分自身の「これだけは譲れない」という軸と照らし合わせて、客観的に判断する材料にしてください。

もし当てはまる項目が多いと感じた場合は、なぜそう感じるのかを自己分析する良い機会にもなるはずです。

変化や変動を好まない人

飼料業界は、良くも悪くも「変化」と「変動」が常につきまとう業界です。

原料価格は国際相場や為替によって日々乱高下し、家畜伝染病や天候不順といった予期せぬトラブルも発生します。

自分の努力ではコントロールできない外部要因によって、計画通りに物事が進まないことも多々あります。

「決められたルールの中で、決められた業務を、安定的にコツコツとこなしたい」という志向が強い人にとっては、こうした先が読めない状況や、突発的なトラブル対応の多さが、大きなストレスになる可能性があります。

安定した環境よりも、むしろ変化を楽しみ、臨機応変に対応していくことに面白みを感じられる人の方が、この業界には適応しやすいでしょう。

ルーティンワークだけを好む人

製造部門や品質管理部門、あるいは一部の管理部門の仕事は、日々のルーティンワークが中心となる場合もあります。

しかし、特に営業職や研究開発職においては、決まった「正解」がない課題に取り組むことの連続です。

営業であれば、マニュアル通りに製品を説明するのではなく、農家さん一軒一軒の異なる状況をヒアリングし、オーダーメイドの解決策を提案する必要があります。

研究開発も、仮説と検証を何度も繰り返す地道な作業です。

また、お客様の都合に合わせて動くことも多いため、「定時で帰って、プライベートの時間をきっちり確保したい」という人にとっては、顧客対応による時間外の業務が「きつい」と感じられるかもしれません。

泥臭い仕事や地方勤務に抵抗がある人

飼料業界の顧客は畜産農家さんであり、その「現場」は都市部から離れた地方や山間部にあります。

営業職であれば、そうした農場へ日々車で訪問し、時には家畜の糞尿の匂いがする中で、農家さんと膝を突き合わせて話をします。

製造職であれば、飼料工場での勤務となり、音や匂い、粉塵の中で働くこともあります。

いわゆる「泥臭い」仕事に対して抵抗がある人や、スーツを着て、きれいなオフィスでスマートに働きたいというイメージが強い人には、ギャップが大きいかもしれません。

また、企業の拠点や工場は地方都市にあることが多いため、全国転勤や希望しない地域での勤務を受け入れられない人にとっても、厳しい選択となる可能性があります。

グローバルな動向に興味が持てない人

飼料業界は、そのビジネスモデル上、海外の動向と密接にリンクしています。

たとえ国内の農家さんを相手にする営業職であっても、「なぜ今、飼料価格が上がっているのか」を説明するためには、シカゴの穀物相場や、ブラジルの天候、アメリカの政治動向について、最低限の知識と関心を持っている必要があります。

「海外のニュースや経済には全く興味が持てない」という人にとっては、こうした業界の構造自体が理解しにくく、日々の業務の背景にあるダイナミズムを実感できないかもしれません。

もちろん、入社後に学ぶことはできますが、もともと国際情勢や経済の動きに関心がある人の方が、仕事の「面白さ」や「奥深さ」を理解しやすいでしょう。

生き物や農業への関心が薄い人

これは「向いている人」の裏返しになりますが、やはり決定的な要素です。

飼料業界の仕事は、突き詰めれば「家畜という生き物」と、それを育てる「農家さん」のためにあります。

営業職が農家さんから信頼を得るためには、家畜の生態や病気について深く理解し、愛情を持って接することが基本となります。

研究開発職も、家畜の健康と成長を第一に考えて製品を設計します。

もし、「生き物があまり好きではない」「農業や畜産の現場に共感できない」という気持ちが少しでもあると、顧客である農家さんとの間に目に見えない壁ができてしまいますし、仕事そのものへのモチアベーションを維持することが難しくなるでしょう。

飼料業界に行くためにすべきこと

飼料業界への興味が深まり、「この業界で働いてみたい!」と本気で思った皆さんのために、就職活動で何をすべきかを具体的にアドバイスします。

飼料業界は、学生の皆さんにとって馴染みが薄い分、企業研究や業界研究の「深さ」が、他の就活生と大きな差をつけるポイントになります。

なぜなら、多くの学生が知らない業界だからこそ、「なぜ、うちの会社を志望したの?」という質問に対して、自分の言葉で、具体的な根拠を持って答えられることが、採用担当者に「この学生は本気だ」と印象付ける何よりの証拠になるからです。

ここでは、今日から始められる3つの具体的なアクションを紹介します。

業界研究と企業研究の徹底

まずは、飼料業界の全体像を掴むことがスタートです。

この記事で解説したようなビジネスモデル(原料調達→製造→販売)、業界の課題(原料高、後継者不足)、今後の動向(DX、エコフィード)といった基礎知識を、自分の言葉で説明できるレベルまで深めてください。

その上で、個別の企業研究に移ります。

飼料業界には、JA系統の「全農(全国農業協同組合連合会)」や、商社系(例:丸紅系の日清丸紅飼料)、独立系(例:日本配合飼料、フィード・ワン)など、様々な成り立ちの企業があります。

それぞれの会社がどのような強みを持っているのか(例:原料調達力が強い、研究開発に強みがある、地域密着型など)、企業理念やIR情報(株主向け情報)を読み解き、比較分析してみましょう。

専門知識の習得と関連性の整理

飼料業界では、理系・文系問わず活躍の場があります。

農学部、獣医学部、畜産学部、化学系学部などの出身者は、大学で学んだ専門知識がそのまま活かせることを、自信を持ってアピールしましょう。

特に、栄養学、遺伝学、化学、生物学などの知識は、研究開発職や品質管理職、さらには営業職(技術営業)においても強力な武器になります。

一方、文系学部(経済学部、商学部、法学部など)の学生は、「なぜ専門外のこの業界を選んだのか」を論理的に説明できる準備が必要です。

例えば、原料調達の仕事に興味があるなら、経済学部で学んだ国際金融論やマクロ経済の知識が活かせること、営業職であれば、サークルやアルバイトで培った「粘り強く関係構築する力」が、農家さんとの信頼関係づくりにどう役立つかを具体的に結びつけましょう。

インターンシップやOB・OG訪問の活用

飼料業界の「リアル」を知るために、最も有効なのがインターンシップやOB・OG訪問です。

特に営業職に興味がある場合は、営業同行インターンがあれば積極的に参加しましょう。

農家さんと営業担当者の実際のやり取りや、農場の雰囲気を肌で感じることは、何よりも説得力のある志望動機につながります。

また、研究開発職や製造職に興味がある場合も、工場見学や研究所訪問の機会があれば逃さないようにしましょう。

仕事の「泥臭い」部分や「きつい」部分もあえて目にすることで、それでも働きたいという覚悟が本物かどうかを確かめることができます。

大学のキャリアセンターや、研究室の教授のつながりを頼りに、実際に働いている先輩社員の声を聞くことは、パンフレットやウェブサイトだけでは得られない貴重な情報源となります。

適職診断ツールを用いる

ここまで飼料業界について詳しく解説してきましたが、「自分がこの業界に向いているのか、まだ確信が持てない」と感じている人もいるかもしれませんね。

業界研究や自己分析は、やればやるほど「本当にこれでいいのか?」と迷いが生じるものです。

そんな時は、一度客観的な視点を取り入れてみるのも一つの方法です。

適職診断ツールは、あなたの性格や価値観、強みなどをいくつかの質問から分析し、「どのような仕事や業界に向いている可能性があるか」を客観的に示してくれます。

もちろん、診断結果がすべてではありませんが、自分では気づかなかった自身の特性や、これまで視野に入れていなかった業界との思わぬ共通点を発見するきっかけになるかもしれません。

飼料業界というキーワードが、あなたの診断結果のどこかと結びつくか、あるいは全く違う業界が示唆されるのか。

どちらにしても、自己分析を深めるための「たたき台」として、非常に有効なツールです。

【飼料業界はきついのか】適性がわからないときは

「飼料業界のことは分かったけど、結局、自分に合うかどうかの決め手がない」「きついと言われる理由が、やっぱり気になる」――そんな風に立ち止まってしまった時は、無理に答えを出そうと焦る必要はありません

就職活動は、自分と社会との接点を探す長い旅のようなものです。

適性がわからないと感じるのは、あなたが真剣に自分の将来と向き合っている証拠です。

そんな時は、もう一度「自己分析」の原点に立ち返りましょう。

適職診断ツールは、あくまでも自分を知るための一つの道具です。

その結果を見て「なぜ、自分はこの結果が出たんだろう?」と深掘りすることが大切です。

また、飼料業界だけでなく、「食」や「農業」「インフラ」といった共通の軸で、他の業界(例えば、食品メーカー、農機具メーカー、化学メーカーなど)と徹底的に比較してみるのも良い方法です。

視野を広げることで、かえって飼料業界の独自の魅力や、自分との共通点が見えてくることもありますよ。

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「飼料業界」という、少しニッチだけれども、私たちの生活に欠かせない重要な業界について、そのリアルな姿や魅力、そして「きつい」とされる側面まで、理解を深めていただけたでしょうか。

この業界は、「日本の食を、農家さんと共に支える」という揺るぎない使命感と、国際情勢にも連動するダイナミズムを併せ持った、非常に奥深い世界です。

もし、この記事を読んで、あなたの心に少しでも「面白そうかも」「話を聞いてみたい」という火が灯ったなら、ぜひ一歩踏み出して、企業の採用ページを覗いてみてください。

あなたのその行動が、日本の未来の食卓を支える大きな力になるかもしれません。

皆さんの就職活動を心から応援しています。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます