明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・広告業界について
・広告業界向けのESの書き方
・広告業界向けのESの書き方のポイント
・広告業界について知りたい人人
・広告業界のESの書き方を知りたい人
・広告業界向けのESに自信がない人
はじめに
広告業界は学生からの人気が高く、採用を勝ち取るためには、担当者から好印象を持たれやすいエントリーシートを用意することが重要です。
そこで今回は、広告業界のエントリーシートの書き方について、おすすめの構成や作成のポイント、そして志望動機例を9つご紹介します。
また、そもそも広告業界とは何なのか、業界や仕事内容、職種などの特徴についても解説しています。
広告業界向けのエントリーシートに自信がない人だけでなく、広告業界について詳しく知りたい人にも、おすすめできる内容です。
【広告業界のESの書き方】広告業界とは
広告業界とは、製品やサービスをより多くの人に届けるための業界です。
厳密に言えば、コンテンツ制作会社やPR会社なども、広告業界のひとつとして数えられます。
一般的には「広告業界=広告代理店」と解釈されることを踏まえ、この記事では広告代理店業界について解説します。
広告を掲載する媒体は、新聞や雑誌、インターネット、テレビ、ラジオ、公共交通機関などさまざまです。
広告業界は、広告主に対して広告の提案をしたり、広告やイベントの制作・運営を行ったりしています。
広告主の主力事業は、商品やサービスの開発であり、広告に対する専門的な知識を備えていません。
そこで広告主に代わり、広告制作や広告枠の確保といった業務を担い、広告主から手数料を受け取るのが、広告業界の基本的なビジネスモデルです。
【広告業界のESの書き方】広告業界の仕組み
広告業界は、広告の制作を依頼する「広告主」、広告を制作する「制作会社」、広告を消費者に伝える「媒体」、広告主と媒体の架け橋となる「広告代理店」の4つから成り立っています。
広告代理店にもいくつかのタイプがあり、分類すると以下の3種類です。
・総合広告代理店
・専門広告代理店
・ハウスエージェンシー
それぞれ特徴や長所・短所に違いがあり、求めている学生の人物像も異なります。
タイプごとの特徴を把握したうえで、エントリーシートを書きましょう。
総合広告代理店
総合広告代理店は、1つの媒体だけでなく、テレビ・新聞・SNSなど複数の媒体を取り扱っています。
依頼を受けた商品やサービスを、どの媒体を使って宣伝するのかプランを考え、そのプランに最適な広告制作・販売促進を行い、媒体から購入した広告枠に出稿することが総合広告代理店の特徴です。
総合広告代理店の例としては、「電通」「博報堂」「ADKホールディングス」などの企業を挙げられます。
親会社は発注のみを手掛け、企画・製作は子会社が行う傾向にあるため、総合広告代理店への入社後に、子会社へ出向するケースも多いです。
総合広告代理店のクライアントには大手企業が多く、広告費も高額になりがちなため、スケールの大きな仕事をしたい人に向いています。
専門広告代理店
特定の媒体に特化した広告代理店が、専門広告代理店です。
総合広告代理店が宣伝プランに適した媒体を購入することに対して、専門広告代理店は媒体を売る側に属しています。
媒体が限定されるため、総合広告代理店と比較して、低コストかつ専門的なサービスを広告主に提供できることが、専門広告代理店の魅力です。
自社の媒体に、クライアントの商品やサービスがマッチする場合、特に大きな相乗効果を見込めます。
専門広告代理店の例として挙げられる企業は「サイバーエージェント」「デジタルホールディングス」「アドウェイズ」などです。
特定の媒体を活用した広告に特化した事業を通じて、専門性を高めたいと考えている人に、専門広告代理店をおすすめできます。
ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーは、特定の企業にのみ広告を制作する企業です。
親会社が発注した広告を取り扱うことが一般的なため、子会社との間で意思の疎通を図りやすいことや、広告にかけるコストを削減しやすいことが強みと言えます。
良くも悪くも、親会社への依存度が高く、親会社の経営が傾くと大きなダメージを受けます。
しかし、親会社が存続する限りは事業が続き、親会社の福利厚生を利用できることは大きなメリットです。
ハウスエージェンシーの例として挙げられる企業は「ジェイアール東日本企画」「トヨタ・コニック・プロ」「東急エージェンシー」などです。
親会社は、メーカー、メディア、メーカーといったパターンが多く、大手企業の広告部門として独立しているケースが目立ちます。
【広告業界のESの書き方】広告業界の主な仕事内容
一言で広告業界と言っても、その職種と仕事内容はさまざまです。
職種の違いをよく理解しないままエントリーシートを用意すると「研究不足」「目的が不明瞭」と悪い印象を持たれかねません。
そのようなリスクを減らすために、これからご紹介する3つの仕事内容を把握しておきましょう。
・ビジネスプロデュース
・クリエイティブ
・マーケティング
それぞれの仕事内容をご紹介するので、順番に確認しましょう。
ビジネスプロデュース
営業をはじめ、クライアントの窓口を担う仕事です。
クライアントに広告やプロモーション企画を提案し、受注した後に社内外の制作チームとコミュニケーションを取ってスケジュールや予算を組み、さらに進捗の確認と調整も行います。
新聞や雑誌などの広告枠や、テレビ・ラジオのCM枠、イベントのスポンサー枠などを獲得するのも、ビジネスプロデュースの仕事のひとつです。
ビジネスプロデュースにおいては、クライアントの課題や企業戦略を理解し、どうすれば課題の解決や売り上げのアップを達成できるのかを考えることが重要です。
高いコミュニケーション能力や思考力が求められることが多いため、この点を踏まえたエントリーシートの用意や面接対策が必要になります。
クリエイティブ
人々のニーズを反映した広告を制作する仕事です。
デザインを作るアートディレクターやグラフィックデザイナー、インパクトのある言葉を作るコピーライター、CMの構成を作るCMプランナーなどの職種は、クリエイティブの部門に含まれます。
肩書は企業によって変わりますが、広告のクオリティを大きく左右する仕事内容となることは間違いありません。
各分野の経験を重ねてから、企画・設計までのすべてに携わるクリエイティブディレクターに転身する人もいます。
クリエイティブな仕事をするために求められるのは、デザインやコピーライティングなどの専門知識です。
「Photoshop」や「Illustrator」などのツールに精通する人材は、重宝される傾向にあります。
マーケティング
営業の情報をもとにして、効果的な広告プランを作る仕事です。
クライアントのニーズに応じてマーケット調査を行い、企画作成を経てクリエイティブ制作へ移行します。
マーケティング職において重要なのは、クライアントが抱える課題やニーズを深掘りして、クライアントの商品やサービスをより効果的に広告する方法を企画することです。
いかにしてクライアントの認知度を高め、売り上げアップに貢献するかが腕の見せどころになります。
コンペ形式で依頼する会社を決めるクライアントも多いため、競合と比較された際に、より魅力的に見える企画を立てなければなりません。
そのためには、常にアンテナを張り続け、最新のトレンドや技術などの情報を収集する能力が求められます。
【広告業界のESの書き方】広告業界の職種
広告業界の仕事内容は、ビジネスプロデュース、クリエイティブ、マーケティングの3種類で、職種はさらに細かく分かれます。
具体的には、以下の6つです。
・営業
・プランナー
・ディレクター
・デザイナー
・コピーライター
・データサイエンティスト
基本的にはそれぞれの職種が独立していますが、企業によっては複数の職種を兼任する場合もあります。
それぞれの職種の詳細を順番にチェックしていきましょう。
営業
営業はビジネスプロデュース枠に入る職種で、広告の企画提案から制作までのすべてを統括します。
クライアントとなる広告主の商品やサービスを宣伝して、企業の認知度や売り上げをアップさせるのが基本的な仕事内容です。
担当する仕事は広範囲であり、プロジェクトには必然的に多くの人が関わるため、コミュニケーション能力や協調性が求められます。
納期内に一連の作業を完了させるためには、社内外のスタッフと連携し、調整を重ねながらスムーズにプロジェクトを進行しなければなりません。
自分の提案した広告が世に出るため、スケールの大きな仕事がしたい人に適した職種です。
広告の内容がSNSなどで話題になることもあり、やりがいを感じやすい職種と言えます。
プランナー
プランナーの主な仕事は、その名のとおり広告のプランニングです。
制作情報や企業イメージ、流行などの情報を集めて広告制作に反映し、クライアントの要望に応えながら目標達成を目指します。
常に最新のトレンドをキャッチできる情報収集能力と、取得した情報を言語化する表現力に長けた人は、プランナーに適した人材と言えるでしょう。
また、クライアントの要望を深く理解するための傾聴力や、アイデアを改善させるクリエイティブな能力も求められます。
広告に携わる職種は多岐にわたりますが、企画立案の根幹であるプランナーは、広告業界において必要不可欠な存在です。
対応業務のレベルが高いため、広告業界で重宝されやすい職種でもあります。
ディレクター
映像・フォト・グラフィックなどのクリエイティブ部門にそれぞれ配属され、自らの専門知識を活かして統括をする職種です。
各部門の制作メンバーをまとめる、監督的な立ち位置を取ります。
プランナー・デザイナー・エンジニアなどから組んだチームを統括し、納期内ですべての工程が完了するように、プロジェクトを進行させるのが主な仕事内容です。
広告の品質を高め、クライアントが希望する以上のクオリティを確保することも、ディレクターが担う役割のひとつです。
さまざまな個性を持つクリエイターをまとめる必要があるため、高いコミュニケーション能力やマネジメント能力が求められます。
それらの能力に加えて、 ターゲットに対して何を訴求すると効果的なのかを感じ取る分析能力を持つ人材も、ディレクター職に適しています。
デザイナー
デザイナーは、クリエイティブ枠に入る専門職です。
グラフィックデザイナーやWEBデザイナーが、この職種に該当します。
デザイナーとして広告業界で活躍する人材は、専門学校や美術系の大学でデザインを学んだ経歴を持つ人が多いです。
デザイナーにとって重要な能力は、依頼主との打ち合わせを通じて、クライアントの目標や目的を正確に把握して、精度の高いデザインコンセプトを決める力です。
訴求するターゲットの感性を理解できる人材ならば、デザインをスムーズに確定させやすいでしょう。
広告業界におけるデザインの仕事には、パソコンを用いることが一般的です。
「Photoshop」や「Illustrator」などのソフトウェアを使いこなせる人が、重宝される傾向にあります。
コピーライター
広告に載せる文章を作る職種で、クリエイティブ枠に入ります。
会社員として働く人が多いですが、経験を重ねた後にフリーランスとして独立する人も多いです。
コピーライターは、クライアントからの依頼を受けて商品やサービスの特徴を確認し、ブランディングのためのキャッチコピーを考えるのが主な仕事内容です。
クライアントによっては、コピーライターを交えて商品開発を行ったり、ネーミングやコンセプトの考案を行ったりするケースもあります。
コピーライターに求められる能力は、短い言葉で商品の特徴を伝える表現力です。
単純に言葉遊びをするのではなく、商品やサービスについて正しく理解し、消費者の行動を分析する能力も必要とされています。
データサイエンティスト
情報科学理論を活用して、クライアントとの課題を解決したり、インターネット広告の効果を解析したりする仕事です。
基礎数学やデータ理解、プログラミング能力に長けた人や、論理的思考力のある人に適した職種と言えます。
データそのものは、数字や文字が羅列された集合体に過ぎず、単体では大きな価値を持ちません。
この数字や文字をクライアントにとって有益な情報に変換し、再解釈することによって、ビジネス的な価値を生み出すのがデータサイエンティストの役割です。
データを扱うスペシャリストであるデータサイエンティストは、ビッグデータの登場をきっかけにして、近年注目度を高めた新しい職種です。
経験を重ねることにより、広告業界以外の業界からも必要とされる人材になれる可能性があります。
【広告業界のESの書き方】求められる人物像
エントリーシートを書く際は、広告業界においてどのような人物が求められているのかを把握する必要があります。
広告業界が求める人物像は、以下の4つです。
・流行りに敏感
・コミュニケーションを取ることが好き
・クリエイティブな人
・ストレス耐性が高い
企業が重視する人物像と志望動機がマッチしない場合、採用を勝ち取るのは困難です。
上記の4点を把握したうえで、採用担当者に興味を持たれやすいエントリーシートを書きましょう。
流行りに敏感
広告業界では、時代や流行に合わせた新しい価値観や技術を取り入れる必要があるため、流行りに敏感な人物が重宝される傾向にあります。
常に新しいものにアンテナを張れる人は、情報が流れるスピードの速いネット広告の業界でも、活躍できる人材とみなされやすいです。
流行しているコンテンツやビジネスモデルを常に把握でき、価値観の変化にも対応できる人物は、広告業界に適しています。
多方面から情報を収集する能力も求められますが、それと同じくらい重視されるのが、情報の取捨選択を行う能力です。
広告は情報の鮮度が重要であり、なおかつ多忙を極める仕事でもあるため、限られた時間内で必要な情報と不必要な情報を見分ける能力も必要になります。
コミュニケーションを取ることが好き
広告業界では、さまざまな部門の人たちと社内外でコミュニケーションを取るため、積極的なコミュニケーションを苦にしない人ほど活躍しやすいです。
特に営業職においては、クライアントとの良好な関係を構築するためにも、一定のコミュニケーション能力が求められています。
広告業界においては、話がうまいだけではなく、洞察力や伝達力、論理的思考力といったトータルでのコミュニケーション能力を備える必要があります。
これは、クライアントが抱える課題やニーズを引き出す能力や、プロジェクトに参加するメンバーに、クライアントの情報を正確に伝達する能力も求められるためです。
新卒の場合、初めからこれらの能力を備える必要はありませんが、人と会話をするのが好きな人ほど高く評価されやすいでしょう。
クリエイティブな人
新しいものを作る機会が多い広告業界では、独創的な発想を持ち、実際に表現できる人材が重宝されています。
すでに多用されてきたアイデアを焼き増ししたような、ユーザーが新鮮味を感じられない広告を量産するだけでは、世間に注目される広告を出稿できず、クライアントからの高い評価も受けられません。
ユーザーの目を引くような広告を企画・制作できる人材を求めているのが、広告業界です。
これまでに見たことのないような革新的な発想を持つ人材が好まれますが、それ以外にも、既存の情報や技術を組み合わせる能力を持つ人材も、高く評価される傾向にあります。
創意工夫により生み出したアイデアが、ユーザーの潜在ニーズと一致する可能性もあるためです。
ストレス耐性が高い
ストレス耐性の高さも、広告業界で働くために求められる要素のひとつです。
クライアントからの無理な要望や、急なスケジュール変更なども起こりやすい業界であるため、ストレスを感じにくい人ほど広告業界との相性が良いとみなされます。
広告業界は華やかな世界である一方、個人の力や都合だけでは解決できないことも多々あります。
イレギュラーに対しても柔軟に対応し、ストレスを受け流す能力が求められるのです。
また、プレッシャーに耐える能力も、ストレス耐性の一種と考えましょう。
仮に失敗したとしても、引きずらずに切り替えられるポジティブな人や、クライアントと打ち合わせをする際に物怖じせず意見を発信できるメンタルの強さも、広告業界から高く評価されるポイントになります。
【広告業界のESの書き方】志望動機のおすすめ構成
広告業界は、学生からの人気が高い業界です。
提出されるエントリーシートの数が膨大なため、ありきたりな志望動機では、ほかの就活生によるエントリーシートに埋もれてしまいます。
志望動機をエントリーシートに記載するときは、以下の構成を意識しましょう。
・広告業界を志望する理由
・その企業を志望する理由
・入社後の展望
志望動機の基本的な構成は、上記のとおりです。
これらの構成で、志望動機を書くべき理由を解説します。
広告業界を志望する理由
まずは、数ある業界の中から、なぜ広告業界を志望するのかを述べます。
「華やかだから」「クリエイティブでオシャレな仕事だから」といった志望理由を持つ就活生は多いでしょう。
しかし、広告業界は人気の高い業界のため、このような漠然とした理由では、担当者の好印象を引き出すことはできません。
そのほかの就活生によるエントリーシートと差別化するためには、広告業界の仕組みや仕事内容を正確に理解していることを、志望動機を使って説明する必要があります。
たとえば「商品やサービスを効果的に宣伝し、消費者の認知拡大を図ることにより、日本企業を支えられる業界であると感じたため」というように、広告業界の存在意義を理解できていることを伝えましょう。
その企業を志望する理由
同業他社ではなく、なぜその企業を志望しているのかを伝えます。
どの企業に対しても言えるような志望理由を述べると、「自社へのこだわりがない就活生なのかもしれない」「企業研究に時間を割いていない」といった悪印象を持たれやすいため、注意しましょう。
そのほかの就活生が提出するエントリーシートと差別化するために重要なのは、その企業ならではの強みを見つけて、それを自分自身の強みと結び付けて志望理由とすることです。
特定の分野への専門性を強みとする企業に応募する場合は、自分自身のスキルや資格、経験などが、企業の専門性と合致することを根拠と併せて伝えると良いでしょう。
合致する強みが見つからない場合は、その企業の強みが自分にとってなぜ魅力的なのかを説明することをおすすめします。
入社後の展望
最後に、入社後に何をしたいのかを述べて、志望理由を締めくくります。
新卒採用は「ポテンシャル採用」とも呼ばれており、重視されるのは現状のスキルではなく、将来性です。
社内でどのような存在になりたいのかを述べて、成長意欲を示しましょう。
ただし、「仕事を通じて成長したい」「多くの経験を重ねたい」といった表現は抽象的であり、好印象にはつながりません。
広告業界で何を成し遂げたいのか、企業に対して自分が貢献できることは何なのかを具体的に伝えることが大切です。
たとえば「強みである傾聴力を活かして顧客のニーズを汲み取り、顧客満足度を高め、さらなる売り上げアップに貢献したい」といった展望を語ると、採用担当者の好印象を引き出しやすいでしょう。
【広告業界のESの書き方】ポイント紹介
エントリーシートに志望動機を記載するときは、限られたスペースを上手に活用して、採用担当者が読みやすくて分かりやすい内容に仕上げることが大切です。
特に重要なポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
・結論から述べる
・具体性を持たせる
・活かし方を伝える
これらのポイントを意識することにより、広告業界にかける熱意が伝わりやすくなります。
3つのポイントの詳細を順番に見ていきましょう。
結論から述べる
結論から述べることで、エントリーシートで何を言いたいのかが、相手に伝わりやすくなります。
また、社会人としての基礎的なマナーが身についているという印象も与えられるため、冒頭で簡潔に結論を伝えることは、とても重要なポイントです。
先述したとおり、広告業界は就活生からの人気が高い業界です。
結論を後回しにした伝わりにくいエントリーシートは、担当者に集中して読んでもらえなかったり、読み飛ばされてしまったりするリスクがあります。
「なぜ広告業界に興味を持ち、志望しているのか」「その企業を志望している理由は何なのか」「自分の強みは何か」といったポイントから書きはじめることにより、おのずと広告業界で重要な論理的思考力やコミュニケーション能力もアピールできるのです。
具体性を持たせる
自分自身の経験を用いて、具体的なイメージを持ってもらえるように工夫しましょう。
志望動機の内容が立派だとしても、担当者に納得してもらえなければ意味がないため、根拠として示すエピソードを折り込む必要があります。
部活動やサークル、アルバイト、留学、ボランティア活動などを通じて得た経験から、志望動機に紐づけられるエピソードを見つけてみましょう。
ただし、エントリーシートの志望動機欄は小さく、多くのエピソードを書くスペースはありません。
また、志望動機の大部分をエピソードで占めると、結論や強みの活かし方がぼやけてしまう可能性もあります。
エントリーシートに書き込むエピソードは、短くまとめられる1点に絞るのがおすすめです。
活かし方を伝える
入社後に自分の能力や強みを活かして、どのような形で組織に貢献できるのかを伝えましょう。
企業が求めているのは、成果を上げられる人材です。
企業側が求める要素と、自身が持つ強みや目標をマッチさせることにより、高い評価を受けやすくなります。
たとえば、アルバイトを通じて情報収集力を養った場合は、トレンドを把握して時代に合った広告を企画するといった伝え方をすると良いでしょう。
反対に「広告業界に憧れがあるため」といった学生側にしかメリットを感じさせない志望動機や、「人の心を掴む広告を作りたいため」のように抽象的な志望動機はNGです。
企業側の目線に立ち、あなたを採用するメリットを感じられる志望動機を、エントリーシートに書き込みましょう。
【広告業界のESの書き方】志望動機例文9選
広告業界のエントリーシートの書き方について、基本的な構成や好印象を持たれやすい伝え方、注意点などをご紹介してきました。
この項目では、それらのポイントを踏まえたうえで、志望動機の例文を9つご紹介します。
<広告業界のエントリーシートの志望動機例文9選>
・総合広告代理店の志望動機
・専門広告代理店の志望動機
・ハウスエージェンシーの志望動機
・営業職の志望動機
・デザイナーの志望動機
・データサイエンティストの志望動機
・好奇心をアピール
・忍耐力をアピール
・独自性をアピール
自分自身の強みやエピソードに置き換えながら、エントリーシートを書き上げましょう。
総合広告代理店の志望動機
大企業のサービスや商品の魅力を伝える広告活動を通じて、経済の発展に貢献できると考え、広告業界を志望しております。
貴社は、広告業界の中でも多くの媒体を取り扱っており、売上高も最高水準です。
また、広告以外の事業においても、社会に大きな影響を与えておられます。
したがって、貴社は私の目標を最も達成しやすい企業と考えました。
貴社への入社後は、私が学生時代に打ち込んだ野球で培った向上心と精神力を活かしたいと考えています。
既存顧客との関係性を深化させるとともに、新規顧客開拓や事業拡大を図りながら、貴社のさらなる発展に貢献いたします。
専門広告代理店の志望動機
私自身がネット広告を見てビジネススクールに入学し、仕事をする意欲や喜びを学んだことが、広告業界を志望するきっかけとなりました。
貴社は、ネット広告を専門とする広告代理店の中でも、最先端で消費者を驚かせるような広告を展開しておられます。
ネット広告は、同業他社との競争がし烈ですが、貴社であれば業界をリードできる存在であり続けられると考え、志望いたしました。
貴社への入社後は、ビジネススクールで学んだビッグデータを分析・解析する能力を活かし、消費者の印象に残る広告制作に貢献いたします。
ハウスエージェンシーの志望動機
社内外で多くの人とコミュニケーションを取りながら作業を進められ、なおかつ制作した作品を通じて人々に訴えかけられると考え、広告業界を志望いたしました。
貴社は広告業界の中でも、特に親会社と深い関係性を持つ企業と認識しております。
ファミリーのような一体感を持ちながら、従業員同士が切磋琢磨できる貴社の風土は、私の経験や強みを最も活かしやすい環境であると考えました。
私には、中学時代からサッカー部に所属し、キャプテンとしてチームをひとつにまとめ上げた経験があります。
貴社への入社後は、サッカーを通じて培った協調性と統率力を活かして、消費者がより魅力を感じられる広告制作を行います。
営業職の志望動機
自分自身の仕事が、社会の人々の生活に変化を加えられる広告業界に魅力を感じ、営業職を志望いたしました。
貴社は、広告業界の中でも、得に多くのクライアントを抱えている企業です。
活用されているメディアの種類も幅広く、あらゆる方法論の中からクライアントに適した広告を提供できる貴社なら、日々やりがいを感じながら仕事に集中できると考えました。
貴社への入社後は、大学における留学プログラムへの参加により習得した、コミュニケーション能力を存分に発揮いたします。
多様な文化や習慣の違いを受け入れ、協力しながら現地での生活や学業に励んだ経験を活かし、スムーズなプロジェクト進行で貴社に貢献いたします。
デザイナーの志望動機
小さな工夫が、人々の購買意欲を左右する奥深さに魅力を感じ、広告業界を志望いたしました。
貴社は斬新で、多くの人の目を引く広告を展開しておられます。
私自身も貴社の広告に目を奪われ、その商品を購入し、とても満足した経験があります。
的確な広告制作により、消費者にも企業にも喜びを与えられる貴社に感銘を受け、貴社を志望いたしました。
私は、専門学校で2年間にわたり、グラフィックデザインの基礎を学んでおります。
PhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアを使いこなせる能力を活かし、人の心を動かせるような広告制作を通じて、貴社に貢献する所存です。
データサイエンティストの志望動機
企業が抱える課題に向き合い、客観的なデータを根拠とする改善策を提示でき、なおかつその成果を売り上げなどの数字で可視化できる広告業界にやりがいを感じ、志望いたしました。
貴社は、インターネット広告配信において、業界をリードする企業です。
これまでに築かれてきたノウハウが豊富であり、早くからビッグデータを活用した広告制作を行ってきた貴社であれば、情熱を持って仕事に臨めると感じております。
私は大学生活で統計学を学び、データサイエンスを専攻いたしました。
貴社への入社後は、データサイエンティストとして高品質な広告制作に携わることに加え、ゆくゆくはデータサイエンティストの後進育成にも関与したいと考えております。
好奇心をアピール
広告業界は多くの人と関わる仕事であり、社内外で多くのコミュニケーションを取り、深い信頼関係を築くことが重要と認識しております。
そのために幅広い知識が求められ、流行にも敏感に反応する必要のある広告業界は、私にとって最適な業界であると考えました。
貴社は総合広告代理店の中でも最大手であり、取り扱える広告のジャンルが幅広い企業です。
クライアントの広告費も大きく、予算の制限を意識せずに、最適と考えた広告を企画できることに魅力を感じております。
私は、大学時代にマーケティングを学んでまいりました。
昨今では、過剰表現を用いた炎上商法が話題ですが、私はクリーンな広告制作を心がけ、広告代理店全般へのイメージアップという側面からも貴社に貢献する所存です。
忍耐力をアピール
もともとは習い事が長続きしない性格でしたが、そんな自分を変えたいと決意し、あえて仕事の範囲が広く、上下関係も厳しい居酒屋のアルバイトを始めました。
数ヶ月で辞めてしまうアルバイトが多い環境ですが、私は3年間にわたり、アルバイトを続けております。
広告業界も、限られたスケジュールや予算の範囲内で、成果を上げることが求められる職業と認識しております。
私はアルバイトによって、接客・清掃・予約管理などのマルチタスクに慣れており、この経験も広告業界で活かせると考えて志望いたしました。
貴社は多くのクライアントを擁し、タイトなスケジュールで優れた広告制作を続けておられます。
貴社への入社後は、持ち前の忍耐力を活かしながらクライアントに対応し、業界内における信頼性の維持・向上や売り上げアップに貢献いたします。
独自性をアピール
WEB制作会社におけるインターンシップでは、持ち味の独自性を発揮することにより、大きな成果を上げられました。
インターンシップ先ではLP制作が課題となり、20以上のLPをヒントにしながら、デザインやキャッチコピーを考案しました。
最終的に候補として残した3案のうち、社員の方から好評をいただけたLPを公開した結果、インターン生の中では最も高い評価を受けられたのです。
貴社は、広告業界において、王道と言える戦略を重んじる企業と認識しております。
貴社への入社後は、これまでの伝統や社風を守りながら、私が持つ独自性を付け足すことにより、新規顧客獲得に貢献いたします。
【広告業界のESの書き方】完成度を高めるには
ここまでは、広告業界を志望する際のエントリーシートの記入例や、担当者から高い評価を受けやすいエントリーシートを書くためのポイントなどをご紹介しました。
ここまでの情報を踏まえてエントリーシートを作成し、まだ不安が残る場合は、以下の3点を意識してエントリーシートをブラッシュアップしましょう。
<広告業界のエントリーシートの完成度を高める方法>
・声に出して読んでみる
・他の人に添削してもらう
・就活エージェントに相談してみよう
それぞれを詳しく解説します。
声に出して読んでみる
エントリーシートが完成したら、黙読するのではなく、実際に声に出して読んでみましょう。
黙読だけでは、誤字・脱字を見落としたり、違和感のある箇所を見落としたりなど、エントリーシートが不完全であることに気付かぬまま、提出するリスクがあります。
エントリーシートが通過した場合は、面接において、志望動機などを自分の言葉で話す必要も生じます。
面接に向けた予行演習としてもエントリーシートを活用できるため、何度も読み返しながら、違和感や矛盾のある箇所がないかを調べることが重要です。
また、エントリーシートを読んでいるところを録音・録画して、自分で見直すのもおすすめです。
自分が用意したエントリーシートを客観的な立場から確認できるため、改善点が見つかりやすくなります。
他の人に添削してもらう
エントリーシートをより客観的な視点から確認するために、ほかの人に添削してもらうと良いでしょう。
自分の特長や魅力が伝わる内容に仕上がっているか、悪印象につながる表現を用いていないかなどを、第三者の視点から判断してもらえます。
エントリーシートの添削は、広告業界で働いているOB・OGに依頼するのが理想的です。
広告業界に努める人物は、採用担当者と似た感性を持つ可能性が高く、より効果的な添削を受けられます。
複数人に添削を依頼すると、改善すべき箇所がより明確になるでしょう。
より手軽に添削を依頼したい場合は、家族や友人などに添削を依頼するのがおすすめです。
ただし、専門的な分析は期待できないため、後述する就活エージェントへの相談も検討しましょう。
就活エージェントに相談してみよう
エントリーシートの完成度を高めるために、最もおすすめできる方法は「就活エージェントへの相談」です。
就活エージェントは、エントリーシートの添削をはじめとする面接対策を行っており、広告業界の内定獲得に向けて大きく前進できます。
ジョブコミットは、完全無料で利用できる就活エージェントです。
広告業界をはじめ、多種多様な業界の求人を1,000社以上ご用意しており、就活生一人ひとりの価値観や将来を見据えたうえで、最適な求人をご紹介いたします。
ジョブコミットでは、経験豊富なアドバイザーが専属で就活生をサポートしています。
専属アドバイザーは、就活生の希望を伺う個別相談会より、二人三脚のサポートを開始いたしますので、まずはお気軽に無料会員登録へお進みください。
詳しくは、こちらからどうぞ。
おわりに
広告業界を志望する場合は、エントリーシートに書き込みをする前に、広告業界の仕組みや仕事内容を把握することが重要です。
「結論から述べる」「活かし方を伝える」などのポイントを踏まえたうえで、担当者の好印象を引き出せるエントリーシートを作りましょう。
ジョブコミットは、広告業界を志望する人にもご利用いただける転職エージェントです。
経験豊富なエージェントが、就活生と二人三脚でスムーズな内定獲得へと導きます。
完全無料でご利用いただけるため、まずは会員登録へとお進みください。