アントレプレナーシップの意味を解説!日本に必要とされる背景と身につけるべきスキルを紹介!

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はじめに

就活をしていくうえで、アントレプレナーシップという言葉に触れる機会も増えているのではないでしょうか。

「起業家精神」の意味らしいとは知っていても、起業家精神はいったいどんなものなのかは理解されていないかもしれません。

就職して長く働くつもりで、起業するつもりは関係ないと思われている方も、就活でアントレプレナーシップを持つ方が求められることが増えているのをご存知ですか。

ここでは、アントレプレナーシップとは何か、日本でアントレプレナーシップが注目される背景をはじめ、アントレプレナーシップに必要とされる資質やアントレプレナーシップ教育について見ていきます。

【アントレプレナーシップとは】アントレプレナーシップとは

「アントレプレナーシップ」とは、起業家精神を意味します。

自分でゼロから事業を起こそうとする精神を持つ人や、将来的に起業したいと考えている人のことを、アントレプレナーシップを持つ人と評します。

就活というのは基本的に、1つの企業で定年退職まで勤め上げることを念頭に活動することです。

もちろん、途中で転職することやキャリアチェンジをすることもあるでしょうが、就活にあたっては、その企業で勤め上げることをアピールするでしょうし、企業側も長く活躍してくれるであろう人を採用したいと考えています。

ということは、就活ではアントレプレナーシップをアピールすることはタブーと言えそうです。

にもかかわらず、近年、就活の場でもアントレプレナーシップが注目されているのはなぜでしょうか。

【アントレプレナーシップとは】アントレプレナーシップが注目される背景とは?

日本のビジネス界をはじめ、長く勤務してくれるサラリーマンを求めているはずの企業でさえ、就活の場でアントレプレナーシップを持っている学生に注目するのはなぜでしょうか。

アントレプレナーシップが注目される背景には、「ビジネス環境の変化」により、「新しい価値を生み出す創造性やイノベーションが求められている」ことや世界の企業と競争するために「グローバルリーダーの育成」が求められ、「新規事業の推進力を大きくする必要」があること、「日本の雇用形態の変化」が挙げられます。

詳しく見ていきましょう。

ビジネス環境の変化

ビジネス環境の変化により、企業内部でも、アントレプレナーシップを持つ人が求められています。

経済がグローバル化し、競争相手が国内企業にとどまらなくなったこと、少子高齢化により国内市場が縮小していく中で、世界進出などグローバルに展開していくことが求められています。

さらに、技術の進化や情報化社会が加速していることも、大きな要因です。

IoTや人工知能などのデジタルトランスフォーメーションへの対応のため、新たなことに果敢にチャレンジしモノにしていこうとするアントレプレナーシップが求められているのです。

また、新型コロナによる影響で、これまでにない事業スタイルやWithコロナ時代に合った新たなサービスなどを創造できるかが、企業の生き残りに重要となっており、アントレプレナーシップを持つ人に期待が高まっています。

グローバルリーダーの育成

少子高齢化が深刻な日本では国内市場が縮小を続けており、企業が生き残っていくうえでは、海外進出を図ったり、海外の人材を活用したり、インバウンド需要を掴むなどグローバルな事業展開が求められています。

一方で、新たなスタイルのサービスや商品、店舗などが海外から日本へ続々と進出してきました。

日本の消費者の心を掴む、海外からの新たなビジネスに対抗していく必要に迫られています。

アメリカやEU、中国や韓国などの企業に対抗して、日本企業がグローバル市場で競争力を増やすためには、グローバルリーダーの育成が不可欠です。

グローバルリーダーに求められる資質として、アントレプレナーシップが求められています。

日本の雇用形態の変化

日本の雇用形態の変化も、アントレプレナーシップが注目される背景の一つです。

かつての日本では終身雇用が基本で、新卒で就職すれば定年まで勤め上げ、勤続年数が長くなるほど、その企業での経験も積まれ、それに応じて収入も高くなるのが一般的でした。

ですが、人々の考え方の変化やワークスタイルにも変化が芽生え、1つの企業で働き続けるのではなく、キャリアアップのために転職する人も増えてきました。

企業においても、年齢や勤続年数ではなく、若くても能力があり、仕事ができる人を評価する実力主義に変化しています。

少子化で人材の獲得が難しくなっている中、より有能で即戦力となる人材を獲得するためにも、アントレプレナーシップをもって勢力的に活躍できる人を評価する実力主義はますます重視されていくことでしょう。

【アントレプレナーシップとは】アントレプレナーシップに必要とされる資質

アントレプレナーシップは起業家精神と言われても、起業するにはどんな精神や資質が求められるのか、明確な基準を持っていない方は多いのではないでしょうか。

新しいことへチャレンジする精神は持っているけれど、就職する予定だから、起業するための資質とか考えたことがない、という方も多いはずです。

アントレプレナーシップに必要とされる資質を理解し、これからの就活でも求められる資質をアピールできるようになると有利です。

イノベーション力

変化が激しい時代においては、新しい価値を生み出す創造性やイノベーションが求められます。

イノベーション力を持つ人材とは、新規分野への関心が強く、好奇心が旺盛であること、チャレンジ精神に富んでいる人です。

さらに戦略立案力があり、実行力も備わっていることも欠かせません。

新たな時代に求められることや世の中の流れを先取りして、これまでにない商品やサービス、事業などを作り出し、広めていけるような能力です。

革新的な発想で世の中を変えることや企業を変え、企業の生き残りやさらなる成長を促進させていけるような、アイディア力に富み、行動力や実効性に富んだ人が求められています。

マネジメント能力

アントレプレナーシップにはマネジメント力は不可欠な要素です。

起業して1つの組織をまとめあげてビジネスを成功させていくうえでは、マネジメント力が求められます。

また、取引先の開拓や売り込みを行い、利益を獲得していくうえでもマネジメント力は重要な要素です。

企業内でアントレプレナーシップが求められる場面でも、チームを適切にマネジメントする力が必要です。

新規事業の推進力を大きくするために、マネジメント力を発揮して、目標や目的を達成していかなくてはなりません。

近年では生き残りをかけて企業内起業が推進されることや新規子会社の社長を任される機会やチャンスも増えています。

その際に求められる一つの資質が、マネジメント力です。

【アントレプレナーシップとは】アントレプレナーシップ教育とは 

アントレプレナーシップの資質は、調和を大事にする一般的な日本人の特徴とは異なります。

起業したいと考えている方はもちろん、これからの日本経済を支え、グローバルに活躍する人材を育成するために、アントレプレナーシップ教育にも注目が集まってきました。

立命館大学では産学協同アントレプレナーシップ教育プログラムで起業家育成が目指され、日本テクノロジーベンチャーパートナーズという民間教育機関では小学生から中高生の将来のベンチャー候補生向けにジュニアベンチャー プログラム(少年少女起業体験プログラム)なども実施されています。

まとめ

就職するのだから、アントレプレナーシップという起業家精神なんて関係ないと思っている方も、アントレプレナーシップの資質を身につける必要が出てきました。

日本企業でも人材を求めるにあたって、アントレプレナーシップが注目される背景には、経済のグローバル化やデジタル化の推進などビジネス環境の変化で、グローバルリーダーの育成が求められ、新しい価値を生み出す創造性やイノベーション力が重視され、新規事業の推進力を大きくする必要があるためです。

時代が変化する中で、終身雇用から実力主義へと日本の雇用形態も変化していく中、企業内で活躍し生き残っていくうえでもアントレプレナーシップが求められています。


 

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