ベンチャーのコンサル企業って?ベンチャーならではの特徴と大手との違いを紹介!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・ベンチャーのコンサル企業について
・コンサル企業の特徴

この記事をおすすめしたい人

・ベンチャーについて知りたい人
・コンサルに興味がある人

はじめに

就活生にも人気が高まっているコンサルタント職ですが、専門性も高く、新卒で入社するのは難しい、活躍できるまでに時間がかかると言われることもあります。

大手コンサルティング会社の場合、外資系をはじめ、日本大手でも国内外で活躍できるなど魅力的な環境が整っています。

一方、近年、注目が高まっているのがベンチャーのコンサル企業です。

就活生も着目したいベンチャーならではの特徴と大手との違いをご紹介します。

【ベンチャー企業のコンサル会社とは?】コンサル業界とは

コンサル業界といってもさまざまなカテゴリーがあり、代表的なものとして総合、戦略、ITコンサルなどがあります。

総合系コンサルティングは企業・事業戦略立案からIT戦略立案・システム化構想策定をはじめ、あらゆるコンサルティングを幅広く手がける会社です。

代表的な大手コンサル会社として、世界140ヶ国に16万人以上のコンサルタントを擁するデロイトトーマツコンサルティング、世界50ヶ国以上におよそ世界で約50万6,000人を擁するアクセンチュアが有名でしょう。

戦略系コンサルティングとは、大企業や外資系企業を中心に経営戦略の立案を中心としたコンサルティングを行う会社です。

世界65ヶ国、130拠点に30,000人以上を擁するマッキンゼー・アンド・カンパニーや世界に50ヶ国以上90以上のオフィスと約22,000人を擁するボストン コンサルティング グループなどがあります。

ITコンサルティングはIT戦略からSI・BPOまで手がける会社で、世界85拠点で4,400人以上を擁するガートナージャパンや2,281名のコンサルタントを擁する日本のフューチャーアーキテクトなどが代表的です。

【ベンチャー企業のコンサル会社とは?】コンサル業界におけるベンチャーとは

コンサル業界におけるベンチャーとはどんな会社なのかというと、業務内容については上記で述べた大手のコンサル会社とほとんど変わりません。

異なるのは「支援の規模」です。

創業間もないベンチャーも多く、コンサルタント数は事業規模の拡大や成長に合わせて増強している段階であり、世界に何万人ものコンサルタントがいる大手とは規模が異なります。

その分、少数精鋭のコンサルタントできめ細やかな対応が可能です。

大手の場合、コンサルタントがチームを組んで対応するケースも多いですが、人数が少ないながらも、分業制やチーム対応で小回りの利くコンサルティングを実施しています。

小さな企業のコンサルもしやすく、スピーディーな支援もしやすいのが、ベンチャーコンサルと大手との違いです。

【ベンチャー企業のコンサル会社とは?】コンサルベンチャーの特徴

コンサルベンチャーの特徴を、就職する立場から見た場合、大手とどのような違いがあるでしょうか。

提供するサービスではなく、コンサルタントとしてみた場合、大きく3つの特徴があります。

人数が少ないため活躍の場が幅広いこと、顧客と直接対話することができること、コンサル以外の事業をしている会社もあり、コンサルタント業務以外にチャレンジできる可能性もあることです。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

活躍の場が幅広い

ベンチャーコンサルに就職するメリットとも言えるのが、コンサルタントの人数が大手企業に比べて少ないため、活躍の場が幅広いことが挙げられます。

大手の場合、コンサルタントとして認められ顧客の前に出るまでにも、研修や修行が必要になります。

研修期間を経て、チームのいちメンバーとして打ち合わせへの参加や資料作りをしたり、先輩コンサルタントに同行して話を聞いたりなど経験を経て、ようやく小さな案件から担当させてもらえるような形です。

これに対してベンチャーコンサルは、少人数精鋭部隊であり、事業拡大や成長に伴い即戦力を求めています。

1人前と認められるまでのスピードも速く、入ってくる案件にどんどんチャレンジさせてもらえるなど、活躍の場が幅広いのが特徴です。

顧客と直接対話することができる

大手の場合、新卒で入社して、ようやくコンサルタントとして仕事ができるようになっても、最初は補助的なポジションであったり、先輩コンサルタントの隣で経営者から話を聞いたり、チームミーティングに参加するなどから順次経験を深めていくことになります。

ベンチャーコンサルの場合は、早い段階から経営者と直接会話ができるポジションに置かれます。

先輩コンサルタントと一緒でも、経営者1人とコンサルの2人で直接対話する機会も与えられ、経験を深めるスピードが速いのがメリットです。

中小企業の経営者がクライアントのケースも多く、慣れてくれば、直接担当させてもらえます。

経営者の方と直接会話をして戦略を進めていくため、より上位の視点で仕事をすることができるのが魅力です。

コンサルだけでなく事業をしている会社もある

経営コンサルティングやITコンサルティングという事業に加えて、採用アウトソーシングや営業支援サービス、Webマーケティングなどさまざまな事業を行っているベンチャーコンサル企業も少なくありません。

成長していく過程で事業を拡大することや多角化する可能性もあり、コンサルタント職として就職しながら、新規事業に携われるチャンスもあります。

コンサルタント経験を活かしながら、コンサルティング以外の形で他社を支援することが可能です。

コンサルティング職を希望するのだから、それ以外のことはしたくないなら別ですが、幅広い経験を積むことや多彩なスキルやノウハウを身につける機会も得たい方には、多様性のあるベンチャーコンサルはおすすめです。

若年層が多い

ベンチャー企業は設立からあまり時間が経過していない若い企業が多いので、社長をはじめとする社員全体の年齢が大手企業に比べると若い傾向にあります。

そのため、新卒で就職した場合でも上司とジェネレーションギャップが感じにくく、スムーズにコミュニケーションが取りやすいでしょう。

年功序列ではなく実力主義を採用しているケースも多いので、入社してからすぐに気兼ねなく実力を発揮して高収入や重要な業務の担当になるといった目標を実現できるかもしれません。

一方で、若年層が多いことは社会人としての経験が浅い人材が多いこと、ノウハウの蓄積が少ないことも意味しています。

そのため、状況によってはメリットだけでなくデメリットになる可能性がある点は注意しておかなければいけません。

【ベンチャー企業のコンサル会社とは?】ベンチャーコンサルに向いている人

次は、どのような人がベンチャーコンサルに向いているのかを確認していきましょう。

ベンチャーコンサルの適性を考える際は、ベンチャー企業としての側面と、コンサル企業としての側面を複合的に考えることが大切です。

今回は、業務に直接役立つスキルではなく就職先の企業に求める要素や、希望する働き方といった部分に着目し、ベンチャーコンサルに向いている人の特徴を4つピックアップしました。

これらの特徴に当てはまる方は、ベンチャーコンサルを就職先の候補に加えてみても良いかもしれません。

成長意欲が高い人

ベンチャー企業は若く規模が小さいケースが多いので、少ない人員で構成されたコンパクトなチームで業務をこなすことが求められます。

そしてベンチャーコンサルは、その少ない人数で中小企業を成長させる重大なミッションを背負って働かなくてはいけません。

詳細は後述しますが、新人であろうと多くの責任を持つ業務を任されることになるので、コンサル対象の企業を成長させるためにはまず自分自身の成長が必要です。

成長意欲が高い方は業務のなかでさまざまなことを学び、それを自身の成長、業績の向上、収入の増加といったポジティブな結果につなげられます。

就職先の企業を自身が成長する場と考え、積極的に学ぶ意欲がある方にとって、ベンチャーコンサルは理想的な環境といえるでしょう。

裁量権を持って働きたい人

企業として若く人員も少ないベンチャーコンサルでは、個々の社員に大きな裁量権が与えられます。

大手企業に就職した場合と異なり、入社したばかりの新入社員がプロジェクトの重要な部分を任される可能性もあるかもしれません。

意思決定を委ねられ、自身の裁量がプロジェクトの成否を左右するような立場に置かれる場合もあります。

そのため、若いうちから裁量権を持って働きたいと考えている方にとってベンチャーコンサルはおすすめの業種です。

また、コンサルという業種の特徴としてほかの企業の経営者層と関わる機会も多く得られます。

経営者層の考え方や人柄を知ることは自身が経営者となる際にも大いに役立つので、将来起業することを考えている方もベンチャーコンサルへの就職を検討してみると良いかもしれません。

自社の成長に大いに貢献したい人

規模の小さいベンチャー企業では、その立場にかかわらず個々の社員が企業全体に与える影響が大企業に比べて大きくなります。

先ほどの裁量権の話題とも共通しますが、新入社員が企業の今後を左右するような重要なプロジェクトの判断を任されるケースも少なくありません。

また、大企業に比べると一般の社員と経営者層の距離が近いので、自身の意見や要望が今後の経営戦略に取り入れられる場合があります。

成長途中の若い企業に早い段階で就職した場合は、将来的にコアメンバーの1人としてより積極的に経営に関われる可能性もあるでしょう。

こういった点は不安定さと引き換えに得られる、ベンチャー企業独自のメリットともいえます。

そのため、実感を持って自社の成長・発展に貢献したい方はベンチャーコンサルへの就職がおすすめです。

インパクトを持って働きたい人

少数精鋭が基本のベンチャーコンサルでは、少人数のチームどころか自分1人だけでプロジェクトを進めることになる可能性があります。

そういった状況では、当然ながら自身の判断や行動の結果が直接プロジェクトの成否に関わってきます。

規模の大きな企業では、ほかのメンバーとの連携や外的要素の影響が大きいので、自分の働きがどの程度結果に影響したのか、どのように改善するべきなのかを判断するのが難しいケースも少なくありません。

そのため、自分の働きがそのまま結果に反映されるインパクトの強い環境で働きたい方、その結果を元に積極的に成長したい方には、ベンチャーコンサルがおすすめです。

一方、これは大きな責任を背負って働かなくてはいけないことでもあります。

しっかり自己分析をおこない、自身に適性があるかどうかを考えておきましょう。

【ベンチャー企業のコンサル会社とは?】コンサルベンチャーの企業例

次は、ベンチャーコンサルの企業例をご紹介します。

一括りにベンチャーコンサルといっても、当然ながらその規模や業務内容はさまざまです。

そのため、就職先としてベンチャーコンサルを志望すると決めたあとは、それぞれの企業についてしっかり情報を集めなくてはいけません。

今回はベンチャーコンサル企業を6つピックアップし、理念や会社の規模、事業内容などを解説します。

以下にご紹介するのはあくまで一例ですが、ぜひ自身に合った企業を選ぶ際の参考にしてください。

株式会社ペアキャピタル

株式会社ペアキャピタルの企業理念は「価値ある会社を日本からなくさないために、誠実さと情熱を持って、お客様に寄り添う。」です。

M&Aにより社会全体が幸せになり、経営者の想いに寄り添い、会社の未来をともに創るサービスの提供を目指しています。

会社規模は2020年10月創設と設立間もなく、3年以内に上場を目指し、20~30名の中途採用を目指して規模を拡大しています。

事業内容は社員1名の小さな企業から上場企業まで、さまざまな規模のM&Aを成約してきた実績を持ち、チーム分業制を採っているのが特徴です。

アドバイザーとテクニカルサポートがタッグを組むことで、交渉と事務作業を同時進行させ、時間がかかるM&Aのスピード成約を得意としています。

株式会社経営サポートプラスアルファホールディングス

株式会社経営サポートプラスアルファホールディングスの企業理念は、「社会との調和のあるサポート・常に成長を続け企業成長のサポート・革新的創造でサポートすること」です。

会社規模はグループ全体で資本金51,700,000円、従業員数は30名と少数精鋭部隊となっています。

事業内容は経営・財務コンサルティングのプロフェッショナル集団して、高業績企業づくりを支援することです。

中小企業やベンチャー企業の複雑で多様化する経営課題に対し、財務戦略のコンサルティングを行い、成長をサポートしています。

300社以上と財務顧問契約を結んでおり、税務・金融および企業財務の専門知識を有するコンサルティング会社として、経営革新等支援機関の認定を受けているのです。

株式会社ファンベスト

株式会社ファンベストの企業理念は「妄想に投資できる会社にしたい」で、日本一の事業開発カンパニーを目指すことをビジョンに掲げています。

会社規模は資本金1,000万円、従業員数260名です。

事業内容は事業戦略コンサルティングをはじめ、営業アウトソーシング・インフルエンサーマーケティング・採用アウトソーシング・Webマーケティング・メディア運営と幅広い事業を展開しています。

事業戦略コンサルティングにおいては、ゼロベースから新規事業立ち上げからサポートしており、立ち上げ時に不足する各リソースの実行部隊設計や革新的な企画の作成、商材の加速的な拡大を一貫してサポートすることで収益化を支援しています。

株式会社シグマシス

株式会社シグマシスは、2008年に設立されたコンサルベンチャー企業です。

社風としては社員を「人材」ではなく「人財」として捉え、持続的に成長しながら自分らしくいきいきと価値創造に取り組める環境の実現を目指しています。

株式会社シグマシスのおもな業務は、グループ会社の管理と営業支援です。

また、企業が取り組むべき3つの変革として、マネジメント・トランスフォーメーション(MX)、デジタル・トランスフォーメーション(DX)、サービス・トランスフォーメーション(SX)を推進しています。

日系のコンサル企業で多く採用されている稼働時間制の報酬体系ではなく、成果報酬型の給与体系を採用しており、クライアントの課題を解決しようとする積極的な姿勢が高い評価を受けています。

株式会社パワーソリューションズ

株式会社パワーソリューションズは、資産運用に特化したコンサルベンチャー企業であり、2002年に設立されました。

資産運用に関わる業務改善や効率化、最適化を実現するためにIT技術を駆使しており、顧客が抱えるあと一歩のIT課題を「ラストワンマイル領域」と定義し、そこを埋めることに注力しています。

具体的な業務としては、業務コンサルティング、システムインテグレーションやアウトソーシング、RPA関連サービス、SaaSソリューションの導入や運営サポートなどが挙げられます。

社長自身が「やったぶんの評価が欲しい」と考えて立ち上げた企業なので、わかりやすい評価体系が特徴です。

そのため、多くのコンサルタントが自身の才能を存分に発揮して成果を上げています。

株式会社ユニヴィスコンサルティング

株式会社ユニヴィスコンサルティングは、2014年に設立され現在も成長を続けているベンチャーコンサルティングファームであり、ユニヴィスグループの基幹企業のひとつです。

企業理念としては、すべてのクライアントと一丸となった目標達成、経営者と同じ目線で問題を解決できる人材の育成・輩出、多用なステークホルダーのビジョン実現への貢献を掲げています。

会計分野に大きな強みを持っており、経営支援・会計コンサルティング、M&A仲介・アドバイザリー、税務申告、税務コンサルティングなどがおもな業務です。

グループ内には公認会計士や税理士、弁護士といった専門家も所属しているので、コンサルタント視点からのアドバイスだけでなく、会計・法務の面からも手厚いサービスが提供されています。

【ベンチャー企業のコンサル会社とは?】コンサルからのキャリアアップ

就職するうえでは、自分の将来像を描くことやどのようなキャリアプランが描けるかも重要な要素です。

コンサルベンチャーからのキャリアアップとしては、きめ細やかで実践的な即戦略としてのコンサルティングスキルを活かして、大手コンサルティング会社への転職やコンサルタントとして独立起業する道もあります。

コンサルベンチャーからのキャリアを詳しく知りたい方は、「ベンチャー 転職」の記事もご覧ください。

【ベンチャー企業のコンサル会社とは?】対策が難しいと感じたら

ベンチャーコンサルの就職活動を成功させ内定を得るためには、エントリーシートや面接の対策に十分な時間をかけなくてはいけません。

しかし就職活動はするべきことが多いので、なかなか時間が確保できないと考えている方もいるでしょう。

そういった方におすすめなのが、就活エージェントの活用です。

就活エージェントのジョブコミットでは、無料で面接対策と企業紹介が受けられます。

ベンチャーコンサルの就職活動を効率的に進めたい方は、ぜひジョブコミットの利用を検討してみてください。

まとめ

ベンチャーのコンサル企業は業務内容としては、大手と大きく変わることはありません。

総合、戦略、ITコンサルや財務コンサル、M&Aコンサルなど、総合的なコンサルティングから専門的なコンサルティングがあります。

大手との違いは支援の規模です。

大手が世界に多くの拠点を持ち、コンサルタント数も数千人規模でいるのに対し、ベンチャーコンサルは少数精鋭できめ細やか、かつ、スピーディーな対応で小さな企業にも対応できるのが強みです。

大手と異なり、人数が少ないため活躍の場が幅広いこと、顧客と直接対話することができること、コンサル以外の事業をしている会社もあり、コンサルタント業務以外にチャレンジできる可能性もあります。

 

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