明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・人材業界とは?
・人材ベンチャーが注目されている理由
・注目されている人材ベンチャー企業一覧
・人材業界に興味がある人
・ベンチャー企業に興味がある人
・人材ベンチャーの具体的な企業例を知りたい人
目次[目次を全て表示する]
はじめに
ベンチャー企業を見ていると、人材業界が多いと感じた人も多いのではないでしょうか。
実際に人材系にベンチャーは多いです。
しかし、実際のところ、どんなビジネスを展開しているのかわからないという人も多いかもしれません。
今回は、そんな人材業界のベンチャーにスポットライトを当てて、どんどん疑問を解決していってしまいます。
なぜ、人材業界にベンチャーが多いのかという疑問が解ければ、より人材業界に興味が出るかもしれません。
人材業界って何?
そもそもベンチャーを知る前に、人材業界そのものを知る必要があるでしょう。
この業界にある企業のすべてがベンチャーというわけではありませんので、それ以外の企業もあります。
そして、人材企業とは大きく4つの分野があります。
人材派遣、人材紹介、求人広告、人材コンサルティングがあるのです。
特にベンチャーに多い人材派遣と人材紹介を説明していくことにします。
この2つの業種がベンチャーの持っている柔軟性といった特性にぴったり合致する業種になりますので、むしろベンチャーのほうが向いていると言っても良いくらいなのです。
ベンチャーも多い人材派遣
人材派遣はとにかくベンチャーが多いです。
具体的には、派遣登録制度を用いて人員を広く集め、需要にマッチする企業に派遣して報酬を得るビジネスです。
自らが人員を雇用する立場となるため、登録人員への給料は人材派遣会社が支払うことになります。
そもそも人材派遣というのはなぜ発達したかというと、大企業の仕事の増減によるリスクを緩和するような意味合いで作られました。
そのため、必要になったら大量に人材を派遣し、不要になったらすぐに人材を引き上げて、また別の現場に回す、このようにとても柔軟性が求められる業界だと言えるでしょう。
こういった事業は変化に強いベンチャー企業にはぴったりなので、この業界にこうした企業が多い理由にも納得できるのではないでしょうか。
ベンチャーも多い人材紹介
人材紹介の分野もベンチャーが多くなっています。
企業と求職者とをマッチングするのが主な仕事です。
企業側をクライアントとして、合致する人材を探して紹介することで報酬を得るようなビジネスになっています。
こちらも企業の要望に柔軟に対応しなければならないので、そういった意味でベンチャー企業との相性が良いです。
また、こういった企業はマッチングシステムを導入することが多いですが、これはまさにIT技術です。
最近でいえば、AI技術を駆使して、マッチングを実施するようなものもあるでしょう。
このような部分で介入しやすいのがベンチャー企業なので、技術を持っている企業ならば、積極的に参入すとが可能になっています。
また、特定の人材に特化したサービスという方法などでも生き残れるので、そういった意味で新規参入しやすいというメリットもあります。
実際に、医療関連の人材紹介や介護関連の人材紹介など、特定のサービスに対する人材紹介で爆発的な成長を遂げた企業はいくつもあるのです。
人材業界はやめとけと言われる理由
人材業界が「やめとけ」と言われる主な理由は、成果主義によるプレッシャーの高さにあります。
求職者と企業のマッチングという業務の性質上、個人の営業成績が厳しく評価されるため、常に高い目標達成を求められます。
また、求職者のキャリアや人生を扱う責任の重さも、精神的な負担につながることがあります。
さらに、企業の採用活動や個人の転職意欲に景気動向が大きく影響するため、市場の変動によって業績が左右されやすい点も不安定な要素と見なされる理由です。
長時間労働になりやすく、離職率が高い企業が多いのも事実です。
なぜ人材ベンチャーが注目されるのか
・高い離職率
・主な求人活動がオンライン化
近年の動向として、就活の早期化や転職の一般化に加え、インターネット上での、求人サービスが増えたという理由もあるでしょう。
また、社会全体として離職率が高く問題視されていることから、多くの企業が人材業界に参入しているという実態もあります。
今後は、よりピンポイントに人材を紹介してくれるようなサービスが望まれていく可能性も高いので、そういった分野に参入するベンチャー企業はますます増えるのではないでしょうか。
少子高齢化による労働者不足の深刻化
また、日本が抱える独特の社会背景も関係しています。
それが少子高齢化による深刻な労働者不足です。
日本は超少子高齢社会と言われ、企業は良い人材の確保に注力しています。
そのため、新卒、中途問わず、いい人材を確保したいというニーズが強いため、人材を紹介する人材ベンチャーに注目が集まっているのです。
良い人材を確保する方法さえ確立してしまえば、大きな企業相手にビジネスをすることができてしまうので、アイディア力勝負のベンチャーが成り上がりやすいという点もあるでしょう。
高い離職率
大卒でも3年離職率が3割を超えている現代社会において、ミスマッチを減らすことは会社にとっても個人にとっても重要性が高いです。
そのため、従来の方法ではない、ミスマッチを起こしにくい人材ベンチャーが注目されています。
仮に、大卒を採用して、2年後に退職されてしまうと、企業にとっては大幅なリスクになってしまうのです。
こういったリスクを軽減するためには、多少お金を払っても、優秀な人材を紹介してもらったほうが結果的には利益につながります。
こうした背景を考えてみると、なぜ人材ベンチャーに注目が集まっているのかわかってくるのではないでしょうか。
主な求人活動がオンライン化
主な求人活動がオンライン化したことも、ベンチャー企業にとっては大きな追い風になってくれました。
仕事を探すときに以前は相談所や紙媒体の求人が多かったです。
しかし、現代では大半がインターネット上での求人に変わり、業界全体で大きな変革が起きているのです。
求人活動がオンライン化すればするほど、ITベンチャーの技術介入がしやすくなっていきますので、こうしたIT技術を持った企業が人材業界に入り込むというのは、ごくごく自然のことではないでしょうか。
人材ベンチャーに向いている人
・コミュニケーション能力がある
・ポジティブ思考
・目標達成が好き
人材ベンチャーは、向き不向きがはっきり分かれる業界とも言えます。
もちろんすべての人材業界に言えるわけではありませんが、向き不向きがはっきり出る業界というのは把握しておいたほうが良いでしょう。
体育会系やコミュニケーション能力の高い人、さらにポジティブ思考といった人には向いている業界となります。
そのため、これらと反対のタイプはあまり向いていないと言えるかもしれません。
体育会系
仕事内容がハードで特に営業職の場合はフットワークが軽く、根性と持続力があり、明るい雰囲気な人が多いです。
ベンチャーは体力勝負なところも大きいので、基礎体力がなければ話にならないでしょう。
また、フットワークの軽さは重要になってきて、これがなければベンチャーの対応の早さについていけない可能性があるのです。
さらに、職場に明るい雰囲気の人が多いので、暗いタイプの人だと、職場環境に馴染めないといった可能性もあります。
人材ベンチャーの場合は、ITベンチャーとは違い、職場環境に馴染めないので退職するという人が意外に多いのです。
コミュニケーション能力がある
学生や転職希望者だけでなく、企業の人事担当者など、多くに人と触れ合うため、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
そもそも、コミュニケーション能力がなければ、自社を頼ってきてくれた人材の特性を把握することができません。
特性を把握することができなければ、企業に対して、マッチするような人材を紹介するのが難しくなってきますので、そもそもこの業界が成り立たなくなってしまいます。
また、人材を紹介した後にもクレームが入る可能性もありますので、そうした場合にもコミュニケーション能力があると助かるでしょう。
ポジティブ思考
人材業は仕事を求めている人と、人材を求めている企業のマッチングが主な仕事です。
そのため、すべてがスムーズにマッチングできることはありません。
うまくいかなくてもめげないポジティブさが重要です。
また、ただポジティブなだけではダメと言えるでしょう。
失敗してもいいという気持ちのままでは、次にチャレンジに成功しないので、なぜダメだったのかを前向きに考えられるような人が求めていると言えるでしょう。
目標達成が好き
ノルマが課されていることも多く、その目標に対して、全力になれることが求められます。
いろいろな目標を立てて、それに向かって進み、それを達成したときに達成感を覚えるという一連のプロセスが好きな人は、特にベンチャーに向いています。
自分なりに適度な目標を立てられるという人は、基本的にこういった業種に向いているのです。
また、企業によってはミッションやビジョンを大切にする企業もありますので、そういった業種の場合はより目標に向かって突き進む性格が役立ってくれるでしょう。
人材ベンチャーに向いていない人
・挑戦に抵抗がある人
・長期的な視点で物事を考えられない人
・コミュニケーションが苦手な人
人材ベンチャーに向いていない人の特徴は、どのような人でしょうか。
ここでは、人材ベンチャーに向いていない人の特徴を詳しく解説します。
受け身な人
ベンチャー企業は変化が激しく、常に自ら課題を見つけて解決していく自主性が求められます。
上司や先輩からの指示を待つだけでなく、自発的に行動し、新しい仕事や役割を創出する意欲がないと、成長が難しくなります。
また、限られたリソースの中で成果を出す必要があるため、言われたことだけをこなす受動的な働き方では、チームや組織に貢献することが困難になります。
挑戦に抵抗がある人
ベンチャー企業では、既存の枠組みにとらわれず、新しいサービスやビジネスモデルを創出していくことが日常です。
これまでの成功体験に固執したり、変化を恐れて現状維持を望んだりする人は、企業の成長スピードについていけなくなる可能性があります。
また、失敗を恐れずに挑戦し、そこから学びを得る姿勢がなければ、自身も成長できず、結果的に会社全体のイノベーションを阻害することにつながります。
長期的な視点で物事を考えられない人
人材ビジネスは、短期間で結果が出るものではなく、顧客や求職者との信頼関係を時間をかけて築くことが重要です。
目先の利益や成果だけを追い求め、長期的な関係構築を怠ると、継続的なビジネスにつながらないだけでなく、企業としての信用を失うことにもなります。
一つの成果に一喜一憂するのではなく、地道な努力を続け、数ヶ月、数年後の成果を見据えて行動することが求められます。
コミュニケーションが苦手な人
人材ビジネスは、企業の人事担当者や求職者、社内外の様々な人と密にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが何よりも大切です。
相手の悩みや本音を引き出す傾聴力や、自社のサービスを魅力的に伝える提案力など、高いコミュニケーションスキルが不可欠です。
一方的な情報伝達や、相手の意図を汲み取れないコミュニケーションでは、円滑な業務遂行が困難になります。
人材ベンチャー資金調達ランキング
・五常・アンド・カンパニー
・スマートニュース株式会社
・株式会社パワーエックス
・GO株式会社
人材ベンチャーで資金調達額が多い企業として、どのような企業が挙げられるのでしょうか。
ここでは、人材ベンチャー資金調達ランキングを紹介します。
Sakana AI
Sakana AIは、日本を拠点とするAIスタートアップで、生成AIの基盤モデル研究開発を主軸としています。
特に、既存の巨大モデルに依存せず、より効率的でユニークな特性を持つ新しいアーキテクチャのAIモデルの創出を目指しています。
共同創業者にはGoogle出身の著名なAI研究者が名を連ね、国際的に高い注目を集めています。
具体的な資金調達額は公表されていませんが、設立後間もない段階で大規模なシードラウンドでの資金調達に成功し、国内外の主要なベンチャーキャピタルが投資しています。
彼らの技術は、様々な産業におけるAI活用の可能性を大きく広げることが期待されており、特に人材領域における業務効率化や新しいマッチングサービスの創出にも影響を与える可能性があります。
五常・アンド・カンパニー
五常・アンド・カンパニーは「世界中のすべての人々に、手の届く金融サービスを」をミッションに掲げ、新興国を中心としたマイクロファイナンス事業を展開する企業です。
貧困層や低所得者層に対し、小口融資や決済サービスなどを提供することで、彼らの経済的自立を支援しています。
国境を越えた金融インフラの構築を目指し、アジアやアフリカを中心に事業を拡大しています。
過去には大規模な資金調達を実施しており、社会貢献性とビジネスの両立を目指すソーシャルビジネスとして、国内外の投資家から高い評価を受けています。
資金調達額は累計で数百億円規模に達しており、社会課題解決と持続可能な事業成長を両立させるモデルとして注目されています。
スマートニュース株式会社
スマートニュース株式会社は、ニュースアプリ「SmartNews」の開発・運営を手掛ける企業です。
独自のアルゴリズムに基づき、ユーザーの関心や社会の動向に合わせてパーソナライズされたニュースを配信し、多くのユーザーに利用されています。
ニュースキュレーションという情報流通のプラットフォームを提供しており、広告事業を主要な収益源としています。
過去に複数回の大型資金調達を行っており、企業価値は一時的にユニコーン企業としての評価も受けていました。
資金調達額は累計で数百億円に上るとされています。
情報プラットフォームとしての特性から、将来的にキャリア情報や働き方に関するコンテンツ提供など、広範な人材領域への展開の可能性も秘めています。
株式会社パワーエックス
株式会社パワーエックスは、「持続可能な社会を、テクノロジーで」をビジョンに掲げ、自然エネルギーの普及と活用を促進する様々な新規事業を展開しています。
特に、大型蓄電池の製造・販売、電気運搬船の開発、そしてEV充電インフラの整備に注力しています。
再生可能エネルギーの導入を加速させるための基盤技術とインフラを提供することで、脱炭素社会の実現に貢献しようとしています。
過去には、数億円から数十億円規模の資金調達を複数回実施しており、その革新的な技術と事業モデルが高く評価されています。
電力インフラの変革は、新たな産業を創出し、関連する技術者や専門人材の需要を高めるなど、間接的に人材領域にも大きな影響を与える可能性があります。
GO株式会社
GO株式会社は、モビリティ変革を推進する企業で、タクシーアプリ『GO』の運営を中核事業としています。
利用者がスマートフォンで簡単にタクシーを呼べるサービスを提供し、都市における移動の利便性を飛躍的に向上させています。
また、次世代AIドラレコの開発や、モビリティデータ活用事業など、タクシー・ハイヤー産業全体のDXを推進しています。
過去には、数十億円規模の大型資金調達を複数回行っており、日本のモビリティ産業における主要プレイヤーとして位置付けられています。
資金調達額は累計で数百億円に達するとされています。
モビリティプラットフォームの提供は、タクシードライバーの働き方や採用の効率化、ギグワークとしての新しい労働形態の創出など、広義での人材マネジメントや雇用創出に深く関わっています。
人材ベンチャー年収ランキング
・JACリクルートメント
・パーソルホールディングス
・クイック
・パソナグループ
人材ベンチャーで年収が多い企業として、どのような企業が挙げられるのでしょうか。
ここでは、人材ベンチャー年収ランキングを紹介します。
リクルートホールディングス
リクルートホールディングスは、HRテクノロジー、マッチング&ソリューション、人材派遣の3つの事業領域を柱とする日本最大級の総合人材サービス企業です。
世界中で求人検索エンジンIndeedやGlassdoorを展開するHRテクノロジー事業は、国際的な存在感を示しています。
また、国内では「リクナビ」「SUUMO」「じゃらん」といった、転職、住まい、旅行など多様な領域で人々の選択を支援するサービスを提供しています。
常に新しい価値創造に挑戦し、社会に貢献することを企業理念としています。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、管理職やエグゼクティブ、スペシャリストなどのハイクラス層に特化した人材紹介サービスを国内外で展開しています。
特に、外資系企業や海外進出を目指す日系企業への支援に強みを持ち、グローバルな視点での人材マッチングに定評があります。
転職希望者と企業双方を支援する「両面型コンサルティング」を特徴とし、質の高いコンサルティングを提供することで高い成約率を誇ります。
専門性の高いコンサルティングスキルが求められるため、成果に応じた報酬体系も魅力の一つです。
パーソルホールディングス
パーソルホールディングスは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げ、人材派遣、人材紹介、求人広告、ITアウトソーシングなど、幅広い人材サービスを展開する総合人材サービスグループです。
国内最大級の転職サービス「doda」や派遣サービス「テンプスタッフ」など、様々なブランドを通じて、多様な働き方とキャリアを支援しています。
テクノロジーを活用したHRテック領域への投資も積極的に行い、業界の変化に対応しています。
多様な事業を展開しているため、様々なキャリアパスが用意されているのも特徴です。
クイック
株式会社クイックは、人材紹介、求人広告、採用支援、そして金融情報サービスといった多岐にわたる事業を展開しています。
人材領域では、特に特定業界や職種に特化した専門性の高い人材紹介に強みを持っています。
日本経済新聞社グループの一員として、金融情報サービスにおいても信頼性の高い情報を提供しています。
設立から長い歴史を持ち、安定した経営基盤を築いている企業です。
幅広い事業領域と顧客基盤を持つことで、多様なキャリア機会を提供しているのが特徴です。
パソナグループ
パソナグループは、「社会の問題点を解決する」を企業理念に、人材派遣、人材紹介、アウトソーシング、キャリアコンサルティングなど、幅広い人材サービスを提供しています。
特に近年は、地方創生や女性の活躍支援、就農支援といった社会課題解決に資する事業にも力を入れています。
淡路島への本社機能の一部移転など、ユニークな取り組みでも知られています。
多様な事業を通じて社会貢献を目指す企業であり、幅広い分野での活躍が期待できます。
人材業界の大手企業ランキング
・パーソル
・パソナグループ
・株式会社アウトソーシング
人材業界の大手企業ランキングを紹介します。
人材業界の大手企業から内定を貰いたいと考えている方は必見です。
リクルート
リクルートは、日本国内に留まらず、グローバルに事業を展開する人材業界の最大手企業です。
その事業領域は多岐にわたり、人材派遣・紹介、求人情報サービス、販促領域など、幅広いサービスを提供しています。
特に、アルバイト・パート向けの「タウンワーク」や、転職者向けの「リクナビNEXT」といった、認知度の高いメディアを多数運営しており、国内の求人市場において圧倒的なシェアを誇ります。
近年は、海外の求人情報サイト「Indeed」を傘下に収めるなど、HRテクノロジーを活用したグローバル展開を加速させており、世界的なリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
また、住まいや美容といったライフイベントに関わるサービスも手掛けるなど、その事業ポートフォリオの広さが強みです。
パーソル
パーソルホールディングスは、リクルートに次ぐ国内人材業界の二大巨頭の一つとして知られています。
旧テンプスタッフと旧インテリジェンスが統合して誕生した経緯を持ち、主に人材派遣サービスを中核に据えつつ、人材紹介、ITアウトソーシング、エンジニアリングなどの分野にも事業を拡大しています。
ブランド名「PERSOL」のもと、働くすべての人々の可能性を広げることをミッションに掲げ、多様な働き方を支援しています。
「テンプスタッフ」として知られる派遣事業は特に強固な基盤を持ち、長年の実績とネットワークを活かして、幅広い業種・職種への派遣サービスを提供しています。
テクノロジーを活用したサービスの拡充にも積極的で、デジタル化が進む社会において、企業の採用課題や個人のキャリア形成を多角的にサポートしています。
パソナグループ
パソナグループは、人材派遣事業を主軸としつつも、働くことに関する社会的な課題解決に注力している企業グループです。
「社会の課題を解決する」を企業理念に掲げ、特に地方創生や、新しい働き方の提案に力を入れています。
人材派遣サービスでは、多様な職種・スキルに対応したサービスを提供しており、企業のニーズに合わせた柔軟な人材ソリューションを展開しています。
また、キャリア支援や教育研修にも力を入れており、働く人々のスキルアップとキャリア形成をサポートしています。
近年は、兵庫県の淡路島に本社機能の一部を移転するなど、地域活性化への貢献を具体的に進めており、他の大手人材企業とは一線を画した独自のビジネスモデルを構築している点が特徴的です。
株式会社アウトソーシング
株式会社アウトソーシングは、製造業やサービス業におけるアウトソーシング、すなわち業務の外部委託を主な事業として展開している企業です。
特に、製造分野への人材供給に強みを持っており、工場や生産現場での請負・派遣サービスを通じて、企業の生産性向上を支援しています。
国内においては、地方の工場やエンジニアリング分野での需要に応える形で成長を遂げてきました。
また、近年は海外事業を積極的に展開しており、アジア地域を中心に、グローバルな製造アウトソーシング市場でのプレゼンスを高めています。
単なる人材提供に留まらず、現場の管理運営や技術指導も含めたトータルソリューションを提供することで、企業の製造プロセス全体をサポートする体制を構築しているのが大きな特徴です。
人材業界のメガベンチャー企業ランキング
・レバレジーズ株式会社
・株式会社ネオキャリア
人材業界のメガベンチャー企業ランキングを紹介します。
人材業界のメガベンチャー企業には、画期的なサービスを提供している企業が多く存在します。
株式会社ビズリーチ
株式会社ビズリーチは、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」を主要サービスとして展開し、人材業界に新たな風を吹き込んだ企業です。
従来の求人広告モデルとは異なり、企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くダイレクトリクルーティングという手法を日本に広めました。
このシステムにより、特にハイクラス層や専門職の転職市場において高い支持を得ています。
また、求人検索エンジン「スタンバイ」や、若手向けのキャリアサービス「キャリトレ」など、多様な人材サービスを展開し、事業を拡大しています。
テクノロジーを駆使した効率的なマッチングと、優秀な人材の獲得に特化した戦略が、同社の急成長を支える要因となっており、現在はビジョナル株式会社としてグループ経営を行っています。
レバレジーズ株式会社
レバレジーズ株式会社は、「関係者全員の幸福の追求」を理念に掲げ、IT、医療、アパレルなど、専門分野に特化した人材サービスを多角的に展開する企業です。
特にIT・Webエンジニア向けの転職支援サービス「レバテック」は高い知名度と実績を誇り、フリーランスや派遣など多様な働き方に対応したソリューションを提供しています。
医療分野では看護師向けの「ナースではたらこ」など、専門職の採用支援に強みを持っています。
同社の特徴は、単なる人材紹介に留まらず、各分野における深い専門知識に基づいたコンサルティングを行うことで、高いマッチング精度を実現している点です。
また、メディア事業やM&Aコンサルティングなど、人材事業で培ったノウハウを活かした新規事業の立ち上げにも積極的であり、安定した成長を続けています。
株式会社ネオキャリア
株式会社ネオキャリアは、「ヒト」と「テクノロジー」を融合させたサービスで、企業の採用課題解決を支援しているメガベンチャー企業です。
新卒採用、中途採用、アルバイト採用など、幅広い採用領域に対応した人材紹介や求人広告サービスを展開しており、特に新卒採用支援においては、全国の企業に対して総合的なソリューションを提供しています。
また、近年はHRテック分野にも注力しており、クラウド型の人事管理システムや採用管理システムなど、業務効率化を実現するSaaSプロダクトの開発・提供にも力を入れています。
国内事業だけでなく、アジア圏を中心とした海外進出も積極的に行っており、グローバルな人材ニーズに応える事業展開も見せています。
若くして多数の新規事業を立ち上げる社風があり、その成長スピードの速さと、多角的な事業展開が同社の強みです。
注目されている人材ベンチャー企業5選
・HERP株式会社
・Unipos株式会社
・株式会社ROXX
・株式会社Zeals
人材ベンチャーとは、人材採用、人材育成、組織開発、人事評価など、人材に関連する領域で新しいサービスやテクノロジーを提供するスタートアップ企業のことです。
従来の慣習にとらわれず、テクノロジーを活用したり、独自の視点から課題解決を図ったりすることで、人材業界にイノベーションをもたらそうとしています。
ラプラス株式会社
ラプラス株式会社は、「あらゆる人に適切な機会を届ける」をミッションに掲げ、AI技術を活用したスカウト支援サービス「LAPRAS SCOUT」を提供しています。
このサービスは、GitHubやSNSなど、インターネット上に公開されているエンジニアの技術情報やアウトプットを自動で収集・分析し、独自のアルゴリズムでスキルや志向性を可視化します。
これにより、企業は自社の求める要件に合致するエンジニア候補者を効率的に探し出し、最適なアプローチでスカウトを送ることが可能になります。
候補者にとっても、自身のスキルや経験が客観的に評価され、思いがけないキャリアの機会に出会える可能性があります。
従来の職務経歴書だけでは見えにくかったエンジニアの潜在能力や適性を可視化し、企業と候補者のより良いマッチングを実現することを目指しています。
HERP株式会社
HERP株式会社は、「採用を変え、日本を強く。」というミッションのもと、社員主導型の採用を実現するための採用管理システム「HERP Hire」を提供しています。
従来の採用活動は人事部門が中心となって進めることが一般的でしたが、「HERP Hire」は、Slackなどのビジネスチャットツールと連携し、現場社員が自社の採用活動に積極的に関与できる仕組みを提供します。
求人票の作成、候補者情報の共有、選考状況の管理などを、社員が日常的に利用するツール上でシームレスに行えるようにすることで、全社一丸となった採用活動を支援します。
これにより、採用プロセスが効率化されるだけでなく、現場のニーズに合った人材の獲得や、入社後のミスマッチ防止にも繋がると期待されています。
Unipos株式会社
Unipos株式会社は、「『はたらく』と『人』を大切にできる世界へ」というビジョンのもと、従業員同士が感謝や称賛のメッセージと共に少額のインセンティブを送り合えるウェブサービス「Unipos」を提供しています。
日々の業務における貢献や協力に対して、リアルタイムかつオープンに感謝の気持ちを伝え合う文化を醸成することで、従業員のエンゲージメント向上や組織の一体感強化を目指します。
Unipos上でのやり取りは可視化されるため、誰がどのような貢献をしているのかが分かりやすくなり、ポジティブな行動が組織全体に広がる効果も期待できます。
リモートワークの普及などにより希薄になりがちな社内コミュニケーションを活性化し、心理的安全性の高い組織づくりを支援するツールとして注目されています。
株式会社ROXX
株式会社ROXXは、「時代の転換点を創る」をミッションに、人材紹介会社向けの求人流通プラットフォーム「agent bank」と、オンライン完結型のリファレンスチェックサービス「back check」を提供しています。
「agent bank」は、企業からの求人情報を集約し、提携する人材紹介会社に提供することで、紹介会社がより多くの求人を扱えるように支援するサービスです。
これにより、求職者はより多くの選択肢の中から自分に合った求人を見つけやすくなります。
一方、「back check」は、候補者の前職での実績や人物像について、オンライン上で効率的かつコンプライアンスに配慮した形で確認できるサービスです。
採用におけるミスマッチを減らし、より信頼性の高い採用選考プロセスを実現することを目指しています。
株式会社Zeals
株式会社Zealsは、「おもてなし革命」をミッションに掲げ、チャットボットを活用した会話広告サービス「ジールス」を提供しています。
これは、企業のウェブサイトや広告を訪れたユーザーに対して、人間のような自然な会話を通じて商品やサービスへの興味関心を高め、最終的に購入や申し込みといったアクションに繋げるサービスです。
人材領域においては、採用サイトを訪れた求職者に対してチャットボットが対応し、企業の魅力や仕事内容を伝えたり、疑問に答えたりすることで、応募意欲の向上や選考離脱の防止に貢献します。
AIによる自動応答と、必要に応じて有人対応に切り替えるハイブリッドなコミュニケーションにより、求職者一人ひとりに寄り添った丁寧な対応を実現し、採用における「おもてなし」体験を提供することを目指しています。
ベストベンチャー100に選出された人材ベンチャー4選
・株式会社ヘイフィールド
・株式会社リソースクリエイション
・株式会社ミギナナメウエ
「ベストベンチャー100」とは、イシン株式会社が運営する審査制のベンチャー企業紹介メディア、およびその年に選出された企業の総称です。
「企業のビジョン」「成長性」「独自性」などを基準に、これから成長が期待されるベンチャー企業100社を選出・表彰しています。
経営者の資質や社会貢献性なども審査の対象となり、選出されることは企業の信頼性や将来性を示す一つの指標とされています。
アドバンスジャパン株式会社
アドバンスジャパン株式会社は、「人財」サービスを通じて企業の成長と個人のキャリアアップを支援する総合人材サービス企業です。
主に人材派遣、人材紹介、アウトソーシング事業を展開し、オフィスワーク、営業、販売、ITエンジニア、製造・軽作業など幅広い職種に対応しています。
同社の強みは、企業と求職者の双方に対して丁寧なヒアリングを行い、それぞれのニーズや特性を深く理解した上で最適なマッチングを実現しようとする点にあります。
単に人材を紹介するだけでなく、就業後のフォローアップにも力を入れており、スタッフが安心して長く働ける環境づくりをサポートしています。
また、コンプライアンス遵守を徹底し、企業・求職者双方にとって信頼性の高いサービスを提供することを目指しています。
「ヒト」の可能性を最大限に引き出し、社会の発展に貢献することを使命としています。
株式会社ヘイフィールド
株式会社ヘイフィールドは、建設業界に特化した人材紹介・人材派遣サービスを提供する企業です。
「Find Your Ideal.」をコーポレートメッセージに掲げ、建設業界の人手不足という深刻な課題解決に貢献することを目指しています。
施工管理技士、設計、CADオペレーターなどの技術職を中心に、専門知識を持ったキャリアアドバイザーが求職者一人ひとりのスキルや経験、キャリアプランに合わせた求人を提案します。
企業に対しては、業界特有のニーズを的確に把握し、即戦力となる優秀な人材を迅速に紹介することで、プロジェクトの成功を支援します。
建設業界に特化しているからこその深い知見とネットワークを活かし、求職者と企業の双方にとって満足度の高いマッチングを実現している点が強みです。
業界の活性化と、そこで働く人々のより良いキャリア形成に貢献しています。
株式会社リソースクリエイション
「"無限の可能性"を創造し続け、世界中に"笑顔"を届ける」をビジョンに掲げ、人材ソリューション事業とSNS事業を主軸に展開する企業です。
特に注目されているのが、TikTokをはじめとするSNSを活用した採用ブランディング支援です。
企業の魅力を若年層に響く形で発信し、認知度向上や応募者獲得につなげる独自のノウハウを持っています。
代表者自らがインフルエンサーとして活動するなど、先進的な取り組みが特徴です。
人材紹介事業においても、求職者に対して丁寧なカウンセリングを行い、キャリアプランに寄り添ったサポートを提供しています。
従来の採用手法にとらわれず、時代の変化に合わせた新しいアプローチで企業と求職者のマッチングを創出し、人材業界に新たな価値を提供しようとしています。
株式会社ミギナナメウエ
株式会社ミギナナメウエは、「"きっかけ"を創造し、誰もが挑戦できる世界を創る」をミッションに、採用ブランディング事業やSNSマーケティング支援などを展開する企業です。
平均年齢が若く、既成概念にとらわれない自由な発想で、企業の採用課題やマーケティング課題の解決に取り組んでいます。
特に、企業の魅力をストーリーとして伝え、共感を呼ぶような採用広報やコンテンツ制作を得意としています。
SNS運用代行やインフルエンサーマーケティングなどを活用し、ターゲット層に対して効果的に情報を届け、企業のファンを増やすことを目指します。
また、キャリア支援にも力を入れており、若手人材が自身の可能性を広げ、活躍できるような「きっかけ」を提供しています。
ユニークな社名が示すように、常識の「ミギナナメウエ」を行く発想力と実行力で、クライアント企業の成長と個人の挑戦を後押しするベンチャー企業です。
まとめ
なぜ人材業界にベンチャーが多いのかわかったのではないでしょうか。
人材業界には、ベンチャーが入り込みやすい部分がたくさんありますので、その隙間を縫うようにして、どんどん新規の事業者が参入してくるのです。
人材業界は多くのベンチャー企業があり、それぞれのサービスを展開しています。
そのため、なぜその企業に行きたいのかという差別化が重要になります。
会社の雰囲気も合わせて企業研究を念入りに行いましょう。
ベンチャー企業というのは、ブラックとの見分けがつかないという部分もありますので、しっかりと企業を見極めなければ、大切な選択肢において失敗してしまうかもしれません。
また、注意が必要な点としては、人材業界の特定の業種にベンチャーが多いという事実です。
