代表的なEVベンチャー5社を紹介。日本のEVベンチャーに勝ち目はあるのか?

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はじめに

EVベンチャーは、これからの社会を大きく変える電気自動車の開発に携わる企業です。

車が電気で走ることが珍しくはなくなった時代に、これからベンチャーがどのような方針で事業を展開していくのかには、世界中から高い注目が集まっています。

EVに興味はあっても「電気で走る車」という漠然としたイメージしかなく、EVベンチャーがどのようにビジネスを行っているかはあまり知らない就活生も多いのではないでしょうか。

ここではEVベンチャーに的を絞り、業界の現状や将来性、就活の糸口を解説します。

【EVベンチャーを紹介】EVベンチャーの現状と将来性は?

まず、EVベンチャーを取り巻く環境が現在どのようになっているのか、その将来性はどう予測されているのかをまとめておきましょう。

街中でもEVを見かけることも多くなりましたし、充電ステーションも当たり前のように設置されている時代です。

ただ就活にあたってはユーザー目線ではなく、ビジネスに携わる側の人間として、業界がどのようになっているのかを捉える必要があります。

EVベンチャーの現状

EV業界は全世界の産業の中でも非常に新しいジャンルであり、あらゆる企業が新規参入しやすい環境となっています。

ご存知の通り一般的な車の市場はほぼ決まった大手メーカーがシェアを独占し、各国一強という状況がほとんど動くことはありません。

ここまで確立された業界では、長らくベンチャーが入り込めるような余地はありませんでしたが、EVの登場でこの業界構造も大きく状況が変わりつつあります。

もちろんEV市場への参入を目指すのは日本メーカーだけの話ではないため、世界各国のベンチャーが参入を狙っている土壌と言えます。

そのため近年ではベンチャー同士の競争も激化しつつあり、生き残りをかけて技術革新が行われている真っ最中と言えるでしょう。

シェアランクも年々入れ替わり、大手企業の勝利が決まっている業界ではありません。

EVベンチャーの将来性

EVに関しては、大企業はどうしても汎用性が求められるため、ビジネス展開には制限が発生します。

それに対して、EVベンチャーは大企業に比べてよりニッチを狙うことが可能であり、ほかの企業との連携も密に行えるため非常に強みがあると言えるでしょう。

当然、資本や人的リソースに関しては大手企業のほうが有利ではありますが、考え方によってはベンチャーのほうが今後拡大する余地は十分にあるとも言えます。

言ってみればEVベンチャーには伸びしろしかないという状況ですので、今後も思いもかけない新しい技術やアイディア、新しい利用の形がベンチャーから提案される可能性も高いでしょう。

世界から見た日本のEVベンチャー

前述した通りEV市場は非常に明るいですし、地球環境問題をクリアするためにも、もはや必要不可欠なジャンルと言えます。

ただ、就活生として最も気になるのは、その中で日本のEVベンチャーがどういった位置づけにいるかという点でしょう。

残念ながら世界規模のEVベンチャーは資本量が違うため、正直なところ日本のEVベンチャーが現状で勝つのは難しい状況と言えます。

とはいえ、EVは現在自動車部品の1部分からでも参入できるのが魅力ですし、優れた技術があればシェアを一気に拡大することも可能です。

特に、一つの機能に特化した細部パーツの技術は、日本メーカーがもとから得意とするところです。

企業のビジネス方針によっては活躍する企業になれる可能性が十分にありますので、日本のEVベンチャーにもチャンスがあることは間違いありません。

【EVベンチャーを紹介】代表的なEVベンチャー紹介

EVベンチャーは国内にも優秀な企業が存在し、世界に向けてさまざまな提案を行っています。

ここでは今注目されているEVベンチャー5社をピックアップし、それぞれのベンチャーがどんな仕事をしているのかまとめておきますので、企業研究の一環として参考にしてください。

そもそも国内にこれほどのEVベンチャーが存在することすら、あまり知らなかったという就活生も少なくないでしょう。

各社とも技術を活かして独自の開発を進め、EVの更なる発展を目指しています。

HW ELECTRO

HW ELECTROは、日本のベンチャーで初めて小型商用EVを開発した会社です。

提携企業にあった自動車を作れるのが強みであり、環境問題と社会貢献への視点から事業を推進しています。

同社が小型商用電気自動車「ELEMO(エレモ)」を発売したのは2021年7月と、非常に真新しい情報です。

2種類の電池容量と3タイプの基本ボディを用意し、2022年後半には、軽自動車規格の小型商用電気自動車を独自開発して発売する計画も持っています。

花キューピットとの運用テストも話題になりましたが、現在はBtoBビジネスを展開し、日本初の業務用EVトラックの普及を目指しています。

GLM株式会社

GLM株式会社は、京都発のEVベンチャーです。

日本初となるスポーツカータイプEV「トミーカイラZZ」の量産に成功し、世界で最も厳しいとされる日本の認証を取得しました。

2016年にはパリモーターショーでEVスーパーカーのコンセプトモデル「GLM G4」を発表し、完成車メーカーとして強い存在感を示すことに成功しています。

これまで日本の車産業になかった形のビジネスを展開し、「無理だ」「できるはずがない」と言われることに挑戦し、成功させる情熱にあふれたメーカーです。

ベンチャーですが、大手自動車メーカー出身の一流エンジニアや熟練エンジニアまで、幅広い人材が活躍しているのも特徴です。

尖った車だけではなく、ワクワクするものづくりを実現しています。

e-Gle

e-Gle(イーグル)は、電気自動車に必要とされる主要部品を収納するプラットフォーム技術を持つベンチャーです。

温暖化やCO2発生の問題と向き合うため、環境性能の高いEVへシフトし、再生可能エネルギーを利用する時代の提案を行っています。

多くの企業と共同で考え、物を造り、スマートな社会を実現する取り組みが同社の理念です。

特に日本は主要部品であるリチウムイオン電池やモーター用ネオジウム磁石で最も技術が進んでいるとし、EVの本格的な開発と普及を目指しています。

FOMM

FOMM(フォム)は、佐川急便と連携して宅配に特化した電気自動車を開発しているベンチャーです。

実用的なEVの企画開発、製造、販売まで手がけ、東南アジアを中心にビジネスを展開しています。

自動運転車も視野に入れて現在開発に取り組んでいますが、驚きや感動をつくる、新しい価値をつくるをコンセプトに、世界に向けてさまざまな提案を行っています。

2014年には独創的な技術と設計によりモビリティの企画開発を手がけ、世界最小クラスの4人乗り小型モビリティの自社開発に成功しました。

また近年では水害が多い地域でも緊急時に水に浮き、水面を移動する構造設計の車の開発を実現し、複数の特許を取得する高い技術力も強みとしています。

ASPARK

ASPARK(アスパーク)は電気自動車の加速システムに注力し、開発に臨んでいるベンチャーです。

約3,000人ものエンジニアが在籍しており、さまざま企業に技術やサービスを提供しています。

2014年から世界最高加速を誇るEVハイパーカー「OWL」の自社開発に取り組み、開発スタートから約5年で加速部門の世界トップの座を獲得した技術者集団です。

同社の開発チームは日本の優秀な技術を世界へ広め、 更なるステップアップを目指して新しい取り組みに挑戦しています。

【EVベンチャーを紹介】もっと詳しく知りたい方へ

EVベンチャーへの就職に興味を持つ就活生は少なくありませんが、情報が少なく、なかなか思うように就活が進められない場合もあるのではないでしょうか。

特に、非常に新しい業界であるが故に、OBなど頼れる人材が見つかりにくいという課題もあります。

EVベンチャー自体、さまざまな企業から中途採用で人員を集めていることもあり、新卒採用のノウハウが蓄積されていないことも挙げられます。

こうした課題をクリアするためにも、就活エージェントを利用してより詳しくEV業界について情報を得ることがおすすめです。

ベンチャーで活躍できる人材とは

EVベンチャーに限らず、ベンチャーに向く人には共通する特徴があることをご存知でしょうか。

ベンチャーでの働き方に適性があるなら、大手企業に就職するより正しい選択になることもあります。

ベンチャーで活躍できる人材とはどのような人材か、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

【EVベンチャーを紹介】まとめ

EVベンチャーは、非常に新しい業界である世界のEV市場において、高いニーズと将来性を持つ次世代のビジネスを担っています。

日本国内にも優秀なEVベンチャーがあり、その技術力を活かして独自の市場を開拓していることは頼もしい事実です。

EVベンチャーへ就職したいという就活生は、業界研究や企業研究に取り組み、その思いをベンチャーへぶつけましょう。

就活エージェントを利用すればより詳しい情報を得られますので、ぜひ活用してみてください。

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