【ベンチャーへの親の反対はどうする?】はじめに
ベンチャー企業=収入が安定しない、といったイメージを持つ親も少なくありません。
中小企業はもちろんのこと、名前も聞いたことないようなベンチャー企業は説明会に行くことすら認めないという親もいます。
ベンチャー企業の就職を希望している方にとって親の反対は大きな悩みになってしまいます。
本記事では、親がなぜ反対するのか?また万が一反対された場合、どのように対処すべきかについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【ベンチャーへの親の反対はどうする?】意外にも反対する親は多い
今後、成長が期待されるベンチャー企業であっても安定性が感じられず子供の就職に賛成できないという親も多くいます。
安定した収入を得るのであれば大手企業に就職すべきと強く反対されてしまい、ベンチャー企業に対する理解を親から得ることができずに悩んでいるという子供の声も耳にします。
驚くことに親の約半数がベンチャー企業への就職に不安を感じると答えているのです。
この結果を見ると若者の間では人気のあるベンチャー企業であっても、反対する親がとても多いということがわかります。
なぜ反対されるのか
親が子供に勤めてほしい企業に大手企業のほか、国家公務員や地方公務員を挙げています。
子供がベンチャー企業に就職したいというと反対する親も少なくありません。
親世代からするとベンチャー企業は、安定性がない・苦労する・世間体が悪いといったイメージがあるようです。
ここからは、なぜ親はベンチャー企業の就職を反対するのかという点について理由を挙げながら詳しく解説していきます。
安定した企業に行ってほしいから
親は、子供に幸せになってほしいという強い願いを持っています。
大手企業や国家公務員・地方公務員は、収入面や生活面において安定しているというイメージが強く、できればこういった長く安定した収入を得続けることができる職業に就いてほしいと思う親も少なくありません。
子供が歳を重ねて結婚や子育てをする世代になっても、働いている間は安定した収入を得てほしいと思ってしまうのも当たり前の親心です。
ベンチャー企業は、収入が低いだけでなく仕事が大変というイメージがあるのも親の反対理由です。
親世代の安定した職業は、大手企業の社員や公務員という意識が強く、馴染みのないベンチャー企業のメリットを実感させることは難しくなっています。
苦労してほしくないから
ベンチャー企業の仕事は、キツいイメージがあり、就職すると自分の子供が苦労してしまうのではと心配になる親もいます。
人生経験が長く、自分自身が仕事で苦労した経験がある親であれば、なおさら自分の子供には、できるだけキツくない仕事をし安定した収入を得て「絶対に苦労してほしくない」という思いが強くなります。
特にベンチャー企業は、大手企業と比較しても社員数が少なく、激務というイメージです。
また、入社直後から即戦力が求められることもあり、心身ともに辛い思いをしてしまうのではないかと親は心配になってしまうのです。
自分の世間体が悪くなるから
本来であれば本人が納得できていれば、どこに就職しても問題はありません。
しかし、親自身が世間体を気にする場合、知名度が低いベンチャー企業に就職することを反対するというケースが多くあります。
世間体を気にする親の多くが、親戚やご近所に自分の子供の就職を自慢したい気持ちがあります。
大手企業や公務員であれば世間から認めてもらえると思っている親もいるようです。
また、高収入を得られる企業に就職したことで「自分の子育ては成功した」と勘違いしてしまう親も少なくありません。
世間体を気にする親は、子供の就職にも口を挟みがちです。
親の敷いたレールではなく自分の人生を生きたいのであれば、就職の相談を、世間体を気にする親にすることはやめておいたほうが良いかもしれません。
【ベンチャーへの親の反対はどうする?】ステレオタイプな理由で判断してはいけない
就職は、固定概念や間違った思い込みで判断してはいけません。
特に世代の違う親の意見ばかりを尊重してしまうと就職した後に「こんなはずではなかった」と悩んでしまうでしょう。
もし、ベンチャー企業の就職を親に反対された場合には、どのように迷いを払拭すれば良いのでしょうか。
ここからは、ベンチャーに入社することへの親の反対の対処法について解説します。
大手は安定しているはすでに幻想に
東芝やソニーなどの大手企業に就職すれば、定年まで安泰だと思っていませんか。
しかし、ここ10年20年で大手企業の安泰説の信ぴょう性は低くなってしまっているのです。
良い大学に入って大手企業に就職すれば永久的に安定した生活が送れるというのは勘違いでしかありません。
たとえば、組織の経営が悪化してしまえば、リストラの危機に遭うリスクが増えます。
また、たとえ自分の席があるとしても雇用形態を変えられてしまうこともあるでしょう。
もし、仕事に安定性を求めるのであれば自分で稼げる力を身につけることが一番です。
ベンチャー企業は、将来独立したい人やチャレンジ精神が強い人が多く就職しています。
そのため、自己成長につながり、やり方によっては大手企業よりも将来性を期待できます。
「いい子」である必要はない
親に育ててもらった以上、「いい子」でいなければいけないと思っていませんか。
親がベンチャー企業への就職を反対するのであればあきらめようと思っているなら、それはおすすめできません。
「親のため」や「周りの目」を気にして就職先を選んでしまうと実際に自分が仕事をするようになってから人のせいにし続けます。
失敗したときや挫折したときも人のせいにして成長することができません。
しかし、自分自身で就職先を決めれば、どんな困難に見舞われたとしても誰のせいにもできないでしょう。
常に自分で責任を持つことで大きく成長できます。
「企業」でなく「自分のスキル」が軸の時代に
ベンチャー企業は、安定性がなく苦労が多いといったマイナスイメージを持つ親には、企業が軸になり働く時代はもう変わりつつあるんだということを理解してもらうことが大切です。
ベンチャー企業は、企業主体ではなく自分のスキルを活かして働いていくのも特徴です。
決まったマニュアルが設けられておらず比較的自由なルールで仕事をこなしていきます。
自ら今何をすべきかを考えなければならないことから、必要なのは決断力とチャレンジ精神です。
ベンチャー企業は、大手企業と比べると給料は安いといったイメージがありますが、独立のノウハウも学べるため、将来的には高額な収入を得られるなど大きなチャンスを掴めます。
【ベンチャーへの親の反対はどうする?】決断できない時は
一番の味方である親にベンチャー企業への就職を反対されてしまうと自分の判断に迷いが出てしまうという方も多いことでしょう。
名の通った企業に就職すべきか、自分の希望通りベンチャー企業に就職すべきか迷ってしまうという方も少なくありません。
親に反対されて決断できないときには、まずは冷静になって自分の気持ちに目を向けてみることが大切です。
「自分が何をしたいのか」を考えよう
本当にベンチャー企業に就職していいのだろうか?と迷ってしまったときには、まずは自分がどうしたいのかを考えてみましょう。
親の意見ばかりを気にしてしまうと正しい判断ができないだけでなく、就職後に後悔してしまうことにもなりかねません。
自分は将来どうなりたいのか?といった点のほかにも就職する目的や望む収入などにも目を向けてみると良いでしょう。
もちろんベンチャー企業の将来性を見ることも間違いではありません。
多くの人が「給料の良さ」だけで就職先を決めてしまいがちですが、大手企業であっても絶対的な安定はありません。
今後のお金の価値や自分が望む働き方にも重視して自分がどうしたいのかを考えることが大切です。
客観的に自分を見よう
就活を成功させるには、自己分析を行い客観的に見ることもコツです。
自己分析をしっかりと行うことで客観的に自分自身を理解することができます。
また、本当に自分がやりたいことを見つけることもできるでしょう。
さらに自分の強みだけでなく弱みまで知るキッカケになります。
万が一、ベンチャー企業への就職を親に反対された場合にも自己分析をしっかりと行い客観的に自分のことを見ることができていれば、親を納得させる理由を述べることができます。
自分を客観的に見ることで親からの理解を得やすくなるだけでなく自分が冷静に判断できているかを見極めることや企業選びもスムーズになり、失敗するリスクを軽減できるのもメリットです。
将来的に自分にプラスなのか
就職は、親のためではなく自分自身のためにするものです。
定年まで同じ企業で勤めていきたいという方であれば、ベンチャー企業で働くことが将来の自分にとってプラスになっているのかをしっかりと見極めなければいけません。
ベンチャー企業は、実績を積みやすく自分主体で働けるといったメリットがあります。
新しいことにチャレンジする環境が用意されており、日々成長しながら仕事のやりがいを感じることができます。
しかし、その一方で大手企業と比べると給料が安いといったデメリットもあるため、それぞれのメリットやデメリットに注目して判断してみる必要があるでしょう。
【ベンチャーへの親の反対はどうする?】まとめ
今回は、ベンチャー企業への就職を親に反対されたらどうする?というテーマで解説しました。
親世代は、ベンチャー企業は収入の安定性がなく苦労が多いというイメージを持つ方が多いため、反対されるケースが増えています。
もし、親に反対されたときには、親や周囲の声に流されるのではなく、自分の気持ちにしっかりと目を向けて後悔しない決断をするようにしましょう。