注目すべきロケットベンチャー6社を紹介!宇宙ビジネスに将来性はあるのか?ロケットベンチャーの実態を考える

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はじめに

宇宙開発に携わる仕事をしたいと考える就職生も少なくありません。

世界中の誰もが知るNASAやJAXAといった組織もありますが、実はそのほかにもベンチャーはたくさんあり、日本にも関連するベンチャーは多数存在します。

就活にあたっては、どのような企業なのか、まずは詳しく知ることが大切です。

ここでは宇宙開発を事業とする業界の研究、企業研究をする就活生のために、役立つ基礎知識をまとめて紹介します。

【ロケットベンチャーを紹介】ロケットベンチャーの現状とこれから

宇宙開発の産物は、人々の生活に当たり前のように存在する時代になりました。

テクノロジーがあまりに身近になったため、逆に「今さら宇宙に目を向けて意味があるのか」と疑問に感じる人が出るほどになったと言えます。

実際には宇宙開発がなければGPSも使えませんし、カーナビも存在せずスマートフォンの機能も削減される時代の逆行を生み出します。

事実、必須であるロケットはいまや開発製造も運航もベンチャーが担い、世界的に勢いを増しているのが現状です。

もちろん宇宙開発は非常に高い将来性を持つ分野であり、ロケットベンチャーの将来も明るいことは間違いありません。

ロケットベンチャーの現状とこれから

ロケットベンチャーは、今熱い分野として世界で最も注目される位置にいます。

宇宙開発は経済にも貢献する道筋が見えているため、ロケット市場が広がっていることが後押しとなっています。

宇宙産業は未開拓の領域を多く含んでいることから、将来性は十分にあり、伸びしろしかないような状態と言えるでしょう。

日本国内でも内閣府が2017年5月に公表した宇宙産業ビジョン2030により、宇宙開発に拍車をかける計画となっています。

総務省がHPに掲載している報道資料「宙を拓くタスクフォース」報告書を見ると、国内の宇宙ビジネス市場も拡大し、中でも宇宙ベンチャーは十分な資金調達を達成していることが理解できます。

世界の宇宙市場、国の方針、潤沢な資金といった判断材料が揃う今、ロケットベンチャーは現状もこれからも明るい期待で満ちた状況です。

今ロケット産業が熱い!

なぜ今ロケット産業が熱いかといえば、ロケットが一般の民間企業で打ち上げ可能になったためです。

もちろん世界のニーズがあり、人々の生活を豊かにする市場性があることが、企業がロケット事業を行う主たる目的ではあります。

ただ、理系・技術系の企業やエンジニアが、純粋に「ロケットを飛ばしたい」という夢を抱くのは至極理解できる心理とも言えるでしょう。

先ほど宇宙産業には伸びしろしかないと述べましたが、未開拓の分野を切り拓き、手ずから新しい価値を作り出したいという人々が積極的に宇宙産業に関わるようになって来ました。

熱い意欲と高いモチベーションが維持される業界は、大きな飛躍を遂げる期待のある業界と言えます。

【ロケットベンチャーを紹介】ロケットベンチャーで働くなら海外の企業も見ておくべき

ロケットを飛ばしたいという気持ちを持つ人は、やはり国産ロケットを作って飛ばすという夢やビジョンを掲げることが多いでしょう。

ただ現状では、海外の企業がロケット開発に充てる費用は、日本とは桁違いに高額です。

資金はロケット開発において最も重要な要素ですので、費用をかけられればかけられるほど事業内容が充実することは事実です。

日本のロケット、国産ロケットに期待を寄せる気持ちはあっても、やはり最先端のロケット産業に関わりたいなら、海外の企業への就職も考えてみるべきでしょう。

少なくとも企業研究においては国内外問わず十分な情報収集を行い、詳しく理解しておくことが大切です。

【ロケットベンチャーを紹介】代表的なロケットベンチャー5社を紹介

それでは世界で現在ロケット開発において、代表格となるロケットベンチャーを5社紹介します。

ベンチャーとはいえ、いずれもニュースなどで名前を耳にしたことのある企業と言えます。

それぞれどのような分野で活躍しているのでしょうか。

日本のロケットベンチャー

まずは日本のロケットベンチャーを紹介します。

誰もが宇宙を目指すことのできる時代、いかにしてロケット産業を活性化させるか、そして産業を維持できるか、独自に工夫を凝らしているベンチャーばかりです。

インターステラテクノロジズ株式会社

インターステラテクノロジズ株式会社は、小型ロケットの開発とその発射に取り組んでいる企業です。

著名人であるホリエモンこと堀江貴文氏がスポンサーを務めている企業であり、小型で低価格のロケットを作ることに最も注力している点が特徴的です。

世界中で小型化が進められてきた衛星ですが、それを運ぶロケットは追従しきれていないことに目をつけ、普通のメーカーが作る部品で、世界一低価格でコンパクトなロケットを作ることを事業目的に据えています。

ビッグデータを収集する衛星をよりリーズナブルに宇宙空間に運ぶことを目指し、「ロケット業界のスーパーカブ」を生み出す取り組みを行っています。

将来の事業展開を担う人材を育成することにも注力し、各大学との共同実験やインターンシップ、学生の実験見学なども積極的に受け入れている点に注目です。

PDエアロスペース株式会社

PDエアロスペース株式会社は、宇宙飛行機(スペースプレーン)の開発を行っている企業です。

自社開発のジェット燃焼とロケット燃焼を組み合わせた、再利用可能な航空機型宇宙輸送機の開発を行っており、打ち上げではなく航空機スタイルで離着陸できる機体を開発しています。

従来の垂直打ち上げ型ロケットでもなく、海外で進められている分離複種類エンジン搭載型の機体システムでもなく、オリジナルの完全再使用型サブオービタル宇宙機という点が特徴です。

機体が使い捨てではなく再利用できる点や燃焼モードを切り替え単一の機体エンジンで飛行できる点などは、世界最先端の技術と言えます。

ANAやHIS、みずほグループなど大企業を多く出資者に持ち、資金も潤沢に集めている点にも注目できます。

AeroEdge株式会社

AeroEdge株式会社は、エンジンなどを大量生産している企業です。

2016年1月1日に事業を開始し、フランスのSAFRAN AIRCRAFT ENGINES社(旧SNECMA社)と契約し次世代ジェットエンジン「LEAP」向きのチタンアルミ製タービンブレードを量産しています。

国内の航空製造事業へ参入したのは2006年頃ですが、親会社は栃木県足利市で70年余り自動車や油圧機器、建設機械、航空宇宙関連機器のギアを製造してきた老舗企業です。

こうした実績を踏まえて海外航空宇宙事業のスピンアウトとして生まれたベンチャーであり、培った確かな技術で大手企業の直接契約を獲得した、まさに実力派ベンチャーと言えます。

世界のロケットベンチャー

それでは世界のロケットベンチャーを紹介します。

世界規模になると、非常に有名な企業が名を連ねるようになります。

近年日本人宇宙飛行士を乗せて宇宙ステーションと行き来している企業もありますので、ニュースなどで名前を聞くことも多いでしょう。

SpaceX

SpaceXは、ロケット・宇宙船の開発、宇宙輸送業務を行うアメリカ企業です。

再利用できるロケット部品を集め、従来の半分の価格でロケットを打ち上げることに成功し、一躍世界の注目を集めました。

打ち上げた衛星はすでに数多く、衛星ネットワークで高速ブロードバンドを提供するプロジェクトを進行しています。

また民間宇宙飛行士を国際宇宙ステーションへ運ぶ事業も行っており、宇宙船「Crew Dragon(クルー・ドラゴン)」と「Falcon 9(ファルコン・ナイン)」は、宇宙への人の輸送を認可された最初の民間打ち上げシステムとなりました。

2021年5月には大型ロケットのプロトタイプを打ち上げ、着陸帰還に成功したことでもニュースになっています。

この宇宙船「スターシップ」はNASAの次の月面着陸船であり、人による2度目の着陸を果たす乗り物になる予定です。

LandSpace

LandSpaceは中国の民間会社であり、液体酸素・メタンによる10トン級ロケットエンジンであるPhoenixの燃焼試験に同国で初めて成功しました。

2019年に最もロケット打ち上げ数が多かった国が中国ですが、中国政府は政府機関以外に民間企業に対して宇宙事業を積極的に支援し、2015~2018年の間でも約60社の民間企業が設立しています。

LandSpaceは英語名で現地では蓝箭航天と呼ばれますが、2015年に中国政府が宇宙事業の民間参入を認めてすぐに、もともと政府で働いていたトップロケット技術者たちが立した企業です。

そのため現時点では中国民間会社で最も技術力が高いグループと言われています。

ワンスペース

ワンスペースは中国のベンチャー企業であり、衛星打ち上げなどにも数々成功していることから「次世代のSpaceX」とも呼ばれています。

2018年5月17日に初めて開発したロケット「OS-X」1号機「重慶両江之星」の打ち上げに成功し、欧米のメディアにも報じられました。

設立してすぐに大手IT企業Lenovo Starや、ロボット企業HIT Robot Groupなどから投資を受け、2016年には1億元以上の資金を調達したロケット製造会社としても注目されています。

ただ規模はまだSpaceXには及ばず、前述したLandSpaceとは国内のライバルと言われています。

ロケットは再突入や滑空飛行、巡航が可能で、従来の観測ロケットとは異なり先端部分のみ滑空飛行させたり、ロケットを水平方向に飛ばしたりできる点が特徴です。

【ロケットベンチャーを紹介】もっと知りたいという人へ

世界も含めロケットベンチャーを調べていくと、未知の領域をどんどん開拓していく躍進性に、心がワクワクする就活生も多いのではないでしょうか。

ぜひ自分もそんな事業に携わる仕事をしたいと希望を抱いた場合は、ぜひ就活エージェントに相談してみるべきです。

イメージ以上に多くのベンチャーがあるかもしれませんが、そうはいっても特殊な業界であることは事実ですし、ほかの一般的な業界に比べれば情報が少なく狭き門です。

大切なのはより詳しく、正しい情報を得ることですので、ぜひ就活のプロに相談してください。

【ロケットベンチャーを紹介】まとめ

世界には多くのロケットベンチャーがあり、日本にも優れた技術を持つベンチャーが数多く存在します。

特殊な業界ではありますが、就活エージェントに相談し、正しい情報を集めながら夢に向かって就活を進めてください。

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