今注目すべき自動運転を目指すベンチャー10社を紹介。自動運転ベンチャーのこれからとは?

今注目すべき自動運転を目指すベンチャー10社を紹介。自動運転ベンチャーのこれからとは?

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

はじめに

大学で自動車工学を専攻したり、自動運転技術に関する研究を行ったり、AI技術に興味がある方、これからの時代に自動運転車両が欠かせないと思っている方の中には、自動運転に役立つ仕事をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

自動車メーカー以外に選択肢があるのか、就活の志望先を検討するにあたって悩んでいる方に、自動運転を目指すベンチャー企業についてご紹介します。

自動運転ベンチャーのこれからを見据えながら、今注目すべき自動運転を目指すベンチャー10社をチェックしていきましょう。

【注目すべき自動運転ベンチャー】自動車ベンチャーの現状とこれから

就活にあたって自動運転を目指すベンチャー企業を志望するかを検討するには、現時点での事業状況や将来性も気になります。

活躍できる環境があるか、将来的にも成長できるか、自動運転を目指すベンチャーの現状とこれからを見ていきましょう。

自動車ベンチャーの現状

自動車ベンチャーの現状はどうなっているのでしょうか。

就職するかを検討するには、入社してどんな仕事ができ、どんな貢献ができるのか気になります。

自分が思い描いていた内容と違うと、モチベーションが低下するおそれもあるので、現状認識も不可欠です。

日本では自動運転を目標にするベンチャー企業は増えていますが、一方で、海外の企業の市場参入も増えてきました。

日本と欧米では技術レベルの考え方が少し違いますが、日本はレベル3の実用化が進んできた状況です。

レベル3は特定の走行環境条件を満たす限定された領域で、運転操作のすべてを自動運転で走行できるレベルです。

特定の地域でコミュニティバスなどの実証実験が行われていますが、まだスムーズな成功事例は出ていません。

自動車ベンチャーのこれから

就職するには現状だけでなく、自動車ベンチャーのこれからも気になります。

日本で自動運転を目標にするベンチャー企業は増えているのは、高齢者の運転ミスによる事故や、高齢化や過疎化で移動手段に困る地域の増加、都市部の環境保護などの社会的課題を解決したいという目的があります。

これらの社会的課題は解決されておらず、自動運転もいまだ極限られたルートの実証実験にとどまっているため、今後も開発に邁進していくことでしょう。

社会的課題は国や国民も深く関心を寄せるところであり、需要がなくなることはなく、国の支援も期待できます。

もっとも、需要がある分野として、これからも参入企業が増え、ますます、競争は激しくなっていくでしょうが、より高性能で、より便利を求めて研究し続ける点で将来性は十分にあります。

【注目すべき自動運転ベンチャー】自動運転ベンチャーの仕事の特徴

自動運転ベンチャーの仕事は、どのような特徴があるのでしょうか。

現在、大学で研究している内容や習得した技術などが活かせるのか、自分が思い描いているような仕事ができるのか気になるところです。

自動運転ベンチャーにおいては、ある工程の一部だけに特化して事業を展開しているところが多く、大手自動車メーカーのように自動運転技術の開発から車両に実装させての生産まで手がけているところは、あまり多くありません。

また、自動車の自動運転に特化したベンチャーではなく、ITやAIといった技術の応用や新たな事業分野として手がけている企業もあります。

自分の能力や技術、やりたいことと、ベンチャーの仕事内容がマッチしているか、事前の確認が必要です。

【注目すべき自動運転ベンチャー】自動車ベンチャー10社を紹介

今注目すべき自動運転を目指すベンチャー10社として、世界と戦う日本の自動運転を目指すベンチャー7社と、世界の最先端を走るベンチャー企業3社を紹介していきます。

どのような企業で、どんなビジョンを持ち、どのような取り組みをしているかチェックしていきましょう。

日本の自動運転ベンチャー

紹介する自動車ベンチャー10社のうち、7社は日本の自動運転ベンチャーです。

どのような企業があり、現時点でどのような取り組みをし、今後何を見据えているか確認していきましょう。

株式会社ティアフォー

株式会社ティアフォーは名古屋大学発のベンチャー企業で、システムの開発やセンサーの販売などを手がけています。

高付加価値な移動時空間の創出を目指し、完全自動運転のプラットフォームや完全自動運転によって解放される時間と空間を活用したサービスの提供を行っているベンチャー企業です。

国内初の自動運転レベル4に到達させた実績を持ちます。

レベル4は特定の走行環境条件を満たす限定された領域で、自動運行装置か運転操作のすべてを行い、レベル3のようなドライバーへの要請対応がない段階です。

先進モビリティ株式会社

先進モビリティ株式会社は東大発のベンチャー企業で、車両用自動運転システムの研究開発・事業化によって社会貢献を目指すことを経営理念に掲げています。

技術開発やシステム・アプリケーションの開発を手がけ、内閣府との連携も深く官民連携の開発や実証化が期待できます。

隊列トラック技術の開発と事業化や無人運転バス技術の開発と事業化などによって、地域の交通・物流における課題の解決や、新しいまちづくりおよび地域の活性化への貢献を目指すベンチャー企業です。

SBドライブ株式会社

SBドライブ株式会社はソフトバンクが全額出資しているベンチャー企業で、社会実装No.1を目指しています。

自動運転車のサービスインの早期実現を目標に掲げ、国や関係機関などと連携しながら、環境整備や制度政策の立案などに取り組んでいます。

ハンドルがない自律走行バスの公道走行への取り組みをはじめ、自動運転技術の導入や運用に関するコンサルティング、EV技術の開発など事業も多角化しているベンチャー企業です。

アセントロボティクス株式会社

アセントロボティクス株式会社は、完全自動運転の実現を目指すソフトウェア開発を目指すベンチャー企業です。

モビリティソリューション事業として、多様なモビリティの課題に応える自律移動システムの実現を目指し、移動ロボット向けの自律移動システムを開発し、社会的な課題の解決を目指します。

高度なシミュレーションと実世界のデータを組み合わせることで、ロバスト性を担保し、複雑な状況でもナビゲーションができ、かつ、ユーザーにとってフレンドリーなシステムの開発を行っています。

株式会社ZMP

株式会社ZMPは自動運転に限らず、物流支援ロボットの開発なども行っているベンチャー企業です。

ヒトとモノの移動を便利にするロボットの開発をビジョンに掲げ、車の自動運転だけでなく、あらゆる機械が自動化された世界の実現を目指しています。

経済の中心である東京のヒトやモノの移動をはじめ、過疎地域や交通弱者が存在する地域での移動の足を提供するのが一つの目的です。

現在はレベル4以上の自動運転を目指したサービス化を目標に開発に取り組んでおり、日本にとどまらず、アジア地域や欧米、アフリカなど世界展開を目指すベンチャー企業です。

株式会社オプティマインド

株式会社オプティマインドは、物流業界におけるAIクラウド・プラットフォームサービス事業や最適化コンサルティング・R&D事業などを手がけるベンチャー企業です。

組み合わせの最適化や統計処理などの技術を用い、どの車両が、どの訪問先を、どの順に、どういうルートで回ると最適か、走行データを学習させることで高精度な予測ができる配車最適化配車システムLoogiaを開発し、提供しています。

株式会社コーピー

株式会社コーピーは、日本とフランスをベースとしたスタートアップ企業で、「先端 AI 技術で人命を救い、平等を拡張する」というミッションのもと、自動車メーカーと連携しながら、自動走行車社会の実現に向けたマルチモーダル学習の研究開発を行っています。

AIを用い、自動運転車の車載カメラを使った認識システムや学習用画像自動生成システム等の研究開発を行うベンチャー企業です。

世界の自動運転ベンチャー

今注目すべき自動運転を目指すベンチャー10社のうち、世界の自動運転ベンチャー3社をご紹介していきます。

日本の自動運転ベンチャーと違う魅力があるか、チェックしていきましょう。

Ardo AI

Ardo AIは完全に自律した自動運転車を、より安全に、手頃な価格で提供することを目標に掲げ、自動運転レベル4(高度運転自動化)を想定した車両を開発し、アメリカ国内で公道での走行実証を実施しています。

アメリカのFordやドイツのVWなど大手自動車メーカーから出資を受け、2021年内にもアメリカ市場で上場する見込みとの報道もあるなど、成長株のベンチャー企業です。

Waymo

WaymoはGoogleの自動運転開発プロジェクトとして設立され、2020年には2,400億円を調達するなど規模を拡大させており、人・モノを便利に運ぶことを目標に掲げるベンチャー企業です。

アリゾナ州フェニックスにおいて、完全無人車両での自動運転配車サービスをすでに一般客向けにスタートさせています。

完全無人車両の運用はフェニックス周辺約130平方キロメートル圏内に限定されますが、段階的に拡大される見通しです。

Zoox

Zooxは交通量の多い都市道路や、高速道路での、完全に自律した運転を可能にした自動運転ベンチャーの先陣を行く企業です。

開発した自動運転車は、複雑に行き交う自動車を検知して、安全に走行することが可能で、レベル5のロボタクシーとして初となる双方向性機能を搭載しました。

前進も後退も自在で、乗客の乗降、路肩に寄せることや車の流れを把握することなども柔軟にでき、安全性と快適性を実現しています。

既存の車はドライバーにフォーカスした設計であったのに対し、Zooxの自動運転車は乗客のための設計です。

自動運転ベンチャーは世界と戦えるのか

今注目すべき自動運転を目指すベンチャー10社の中には、日本の自動運転ベンチャー7社が登場しました。

意外にたくさんのベンチャーが自動運転関連の事業に取り組んでいると、驚かれたかもしれません。

もっとも、現在のレベルでは欧米の技術や実証実験のスピードは速いです。

就活するにあたっても、自動運転ベンチャーは世界と戦えるのか気になるところです。

水平分業型への移行である1部品、ソフトウェアの開発でも事業ができるからベンチャー企業でも勝ち目はあるが、資本力といった面では欧米に比べ、不利な側面があります。

もっとも、日本の自動運転ベンチャー7社の中には大手自動車メーカーをはじめとする、大手企業からの出資を得ることや有名大学発のスタートアップとして産学官の連携が期待できるなど、技術開発や実証実験を続けられる基盤はあると言えます。

【注目すべき自動運転ベンチャー】ベンチャーで成長できる人材とは

自動運転技術に関する分野で活躍したい場合、大手の自動車メーカーへの就職という選択肢もありますが、自動運転ベンチャーも魅力的ではないでしょうか。

ベンチャーには独特の社風や働き方、環境があるため、自分がベンチャー向きかを、自己分析などを通じて検討することも大切です。

ベンチャーで成長できる人材はチャレンジ精神が旺盛な人、能動的に動ける人、責任を持って柔軟な対応ができる人、失敗を乗り越えて成果を目指せる人です。

詳しくは、「ベンチャー企業で成長できる人」も参考にしてください。

【注目すべき自動運転ベンチャー】まとめ

自動運転技術は世界的に需要のある注目された技術です。

実用化に向けてまだまだの展開であるため、これからの成長が期待できる業界です。

今注目すべき自動運転を目指すベンチャー10社として日本の自動運転ベンチャー7社と世界の自動運転ベンチャー3社をご紹介しました。

資本力といった面では欧米に比べ不利ではありますが、日本の自動運転ベンチャー7社は大学発のスタートアップや大手企業や大手自動車会社からの出資支援があるなど、技術開発が進められる基盤は整っています。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます