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はじめに
今回はベンチャー企業のワークライフバランスという気になる点について切り込んでいきます。
悲しい話ですが、ほとんどのベンチャーはワークライフバランスを軽視していると言えるでしょう。
しかし、すべてがすべてそうではありませんので、大切なのはワークライフバランスを大切にしている企業を探し出す嗅覚だと言えます。
ここでは、そんな嗅覚を養うためのポイントを紹介していきますので、ぜひ確認してみてください。
ベンチャー企業はワークライフバランス保って働けるのか?
ベンチャー企業で働こうと思っている人は、ワークライフバランスに不安を抱えるのではないでしょうか。
充実した毎日を過ごしたいと思ってはいるが、ベンチャーに就職してしまうと、それができないのではないかと、感じるかもしれません。
実際にところは、多くのベンチャー企業は人手不足・結果主義などの要因で労働時間が長くなり、プライベートを大切にした働き方をしにくいというのが現状です。
ベンチャーのワークライフバランスについて、より詳しく確認していきますので、ぜひご覧ください。
ベンチャー企業でワークライフバランスを保って働くのは難しい
業界全体を見れば、やはりワークライフバランスを軽視しているベンチャー企業は多いでしょう。
ベンチャー企業というのは、ある意味で生きるか死ぬかの究極の戦い方をしています。
そのため、どうしても、社員一人ひとりのプライベートにまでは頭が回りません。
さらに、ベンチャーに多い風潮として、社員を突撃兵のように利用して、仮にだめになった場合には、そのほかの社員を補充するという考え方もあるのです。
すべての企業がこのような残酷な考え方ではありませんが、そのような残酷な考え方をしている企業が多いのも事実になります。
さらに、過酷な職場環境なので、多くのベンチャー企業は人手不足や結果主義などの要因で労働時間が長くなり、プライベートを大切にした働き方がしにくいのです。
また、成長志向の人が多く働く傾向から、ワークライフバランスを大切にするといった価値観が浸透していない企業もよく見られます。
ベンチャーで活躍する社員の多くは、プライベートよりも仕事という仕事人間が多いので、こればかりはある程度仕方がない部分はあるでしょう。
そういった体質が、ある日突然激変することはあまり考えにくいです。
一方でワークライフバランスを大切にしているベンチャー企業も中にはある
ベンチャー企業は、ライフワークバランスを軽視していることが多いと言いましたが、すべてのベンチャーがそうだと考えるのは浅はかです。
ベンチャーの中には、しっかりと社員のライフワークバランスを考えている企業もあり、一般企業よりも充実しているようなところもあります。
たとえば、Googleですが、Googleもかつてはベンチャーでした。
しかし、今ではどうでしょうか。
かなり社員を手厚くサポートしている部分が見受けられます。
このようにライフワークバランスを大切にするベンチャー企業は、いわゆるメガベンチャーと言われるような存在です。
メガベンチャーなどは近年、社員のワークライフバランスの向上を目的とした取り組みを行っており、ワークライフバランスを意識したベンチャー企業も増えてきているので粘り強く調べてみることによって、そういった企業に出会えるかもしれません。
また、最近の若い人たちは、仕事も大切だけど、プライベートも重要という人たちが多いので、若手の優秀な人材を確保するためには、ワイフワークバランスを考えざるを得ない上層部が多くなってきているのです。
その意味では、ある程度未来は明るいと言えるかもしれません。
ワークライフバランスを重視しているベンチャー企業を見つけるためのチェックポイント
ここではそんな未来のメガベンチャーを探すためのチェックポイントを紹介します。
ワークライフバランスを重視している企業の探し方を中心に紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
福利厚生が整っているかを確認することやその利用率を確認する方法もあるでしょう。
チェックポイントは意外に多いので、つぼを押させてワークライフバランス重視の企業を見つけましょう。
福利厚生制度が整っているか
まず一番簡単なチェックポイントは、福利厚生制度が整っているかという部分でしょう。
ベンチャーというのは星の数ほど存在しますが、どちらかといえば、こういった制度が整っていない企業のほうが多くなっています。
そのため、福利厚生が整っている企業というのは、とても目立ちます。
福利厚生に力を入れている企業というのは、基本的にワークライフバランスを大切にすることも多くなっているのです。
福利厚生制度の利用率に気を付ける
福利厚生制度の充実は、ワークライフバランスを見極めるうえで重要です。
しかし、もっと重要なのが、その制度を本当に利用している社員がいるのかという部分になります。
どんなに素晴らしい制度を実施していても、それを利用する社員がいなければ意味がありません。
しかし、魅力的な福利厚生制度を提供しているのに、なぜ社員は利用しないのでしょうか。
その理由が、実質的に福利厚生制度を利用できないような空気が醸成されているからです。
福利厚生制度は社員が充実した生活を送るためのものなのですが、その制度を利用したら裏切り者のようなレッテルを貼られてしまう可能性もある企業があるのです。
このように、あくまでも社員を集めるための餌として福利厚生制度をホームページに掲載しているものの、実際にはその制度を利用することは極端に難しくなっているという実態の企業はワークライフバランスを軽視していることが多いでしょう。
逆に、魅力的な福利厚生制度を実施していて、それを社員の多くが利用しているのであれば、かなりワークライフバランスにはこだわっていることがわかります。
平均残業時間はどのくらいか
平均残業時間も、その職場の環境を調べるためにはおすすめです。
平均残業時間が異常なくらい多い企業は、どう考えてもワークライフバランスのことを考えていません。
また、平均残業時間が多い企業に就職した場合は、どう自分が時間を有効活用しようと考えていても、仕事とプライベートの両立は難しいでしょう。
結局のところ、そうすると睡眠時間を削るといった選択肢などしか残らず、その結果、うつになってしまう可能性もあります。
もしくは、身体のほうが先に壊れてしまう可能性もあるでしょう。
ワークライフバランスを重視している企業か確かめる方法
ワークライフバランスを重視している企業を見極めるポイントを紹介しました。
しかし、それだけでは不十分です。
なぜならば、まだまだ不透明な見えないポイントがあるからです。
そこで重要になってくるのは、ワークライフバランスを重視している企業を見極めた後に、それが本当なのかを確かめる方法となります。
ここではそういった方法を紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
現場の声を聞く
これは非常に重要かつ簡単なポイントです。
現場の声を直接聞くことができれば、ほとんどの疑問は解決するでしょう。
まず、ブラック企業すれすれのようなベンチャー企業で働いている人は、誰かに助けを求めています。
そのため、自分の意見を聞いてくれるような人を探している傾向があって、そうした人にうまくアプローチすることができれば、おもしろいように企業の内情を語ってくれる可能性があるのです。
これがきっかけで、ワークライフバランスを重視していない企業を避けられる可能性があるので、積極的に職場の声を聞いてみると良いでしょう。
ただし、職場の声を聞くといっても、それなりのつてがなければ難しいです。
人によっては、かなり難易度の高い方法になってくる可能性もあります。
OB訪問をする
OB訪問もとても現実的な方法です。
大学時代にしっかりと先輩とコミュニケーションを取っていた人ならばやりやすいでしょう。
ゼミやサークルの先輩などの近い関係の知り合いがいれば、見栄などもないリアルな情報を得られます。
そういった知り合いがいなくても、アプリ・大学のキャリアセンター経由でOB訪問は可能になっています。
いきなり職場を訪ねて、職場環境を聞くというは、少し無理がありますので、多くの人はこのOB訪問を活用して、ワークライフバランスについて確認してみると良いでしょう。
クチコミサイトを確認する
これも過酷な環境に置かれている人たちの助けの声を聞くという方法に近いです。
過酷な環境に置かれている人たちは、助けを求めるものですが、それがネットになる可能性もあります。
どうしても自分たちの苦しみを知ってほしいということで、匿名でネットにベンチャーの酷い職場環境が暴露されることもあるのです。
ネット掲示板などは、とてもこういったクチコミがしやすい環境が整っていますので、企業の情報については、ネット掲示板は侮れません。
もちろん嘘も書かれているかもしれませんが、本当のことが書かれている可能性も十分に高いと言えるでしょう。
クチコミサイトというものは、匿名なので実名では言いにくい内情も赤裸々に綴られているものなのです。
要注意!ホワイトに見えて実はブラックな企業の特徴
世の中には、ホワイトに見えて、ブラックな企業もあります。
これは非常に厄介な存在で、特に新卒学生なんかは、こういったものを見極めるものさしを持っていないことが多いので、騙されてしまうこともあります。
ここでは、そういったものに騙されないためのポイントを紹介しますので、ぜひ確認してみてください。
離職率が高い
ブラック企業というのは、どんなにホワイトにみせかけていても離職率が高すぎます。
そんな素敵な職場なのに、離職率が高くなるわけはなく、特に新卒定着率が低い場合などは要注意です。
イメージと現実のギャップが大きい場合があるので企業側のアピールする情報だけではなく、実際に働いている社員の声も聞いてみることが大切になっています。
ブラック企業というのは、ある意味で、表だけをきれいに見せるのは大得意なのです。
表面上の情報だけでは、それを看破することは難しいので、やはり内情を確認することが大切になってくるでしょう。
ワークライフバランスを重視して働く際の注意点
最後に、ワークライフバランスを重視して働く際の注意点を紹介します。
その人にとって、必ずしもワークライフバランスを重視して働くことが最良の選択肢ではないことがあるということも知っておいてください。
場合によっては、ワークライフバランス度外視で、仕事に邁進したほうが、得られるものは大きいこともあります。
また、本来ワークライフバランスというのは、ある程度落ち着いた年齢になってから考えるものでもあるでしょう。
ワークライフバランスを重視した働き方で大きく成長しスキルを得るのは難しく、経営が不安定になった際にクビになる・スキルがないため転職できないといった可能性もあるリスクもあるためベンチャーでワークライフバランスを求めるのはよく考えるべきでしょう。
どうしてもワークライフバランスを重視したいのならば、ベンチャーではなく、大企業を目指すという方法もあります。
メガベンチャーも、ベンチャーという名前こそついていますが、実態はほとんど大企業と代わりありません。
もともとベンチャー気質の企業が大企業にまで成長した存在なのです。
まとめ
ベンチャー企業にワークライフバランスを求める方法が理解できたかと思います。
そういったポイントを把握して、働きやすい職場を見つけるのも良いですが、ワークライフバランスを犠牲にして、スキルを身につけるという選択肢もまた正解であることがあるので、そちらも踏まえておくと良いでしょう。