はじめに
ベンチャー企業には大手企業とはまったく違う社風・雰囲気があります。
大手企業と同様の社風などをイメージして、入社を決めた場合は入社後にそのギャップに驚きを感じるかもしれません。
ベンチャー企業には独特の社風があるといわれています。
ベンチャー企業を目指した場合には、社風に自分が合っているのか不安に感じることもあるでしょう。
すべての人がベンチャー企業に向いているわけではありません。
事前に社風を知り、ミスマッチを防ぐ必要があります。
ベンチャー企業の社風や比較対象にされることが多い大企業の社風、ベンチャー企業の社風を調べるために必要な方法、自分が向いているの皮確認する方法などについて解説しましょう。
【ベンチャーの社風】そもそも社風って?
「社風」とは「その企業のもつ独特な雰囲気」です。
会社の対する客観的なプラスイメージを指すことも多いのですが、立場や見方によってはネガティブに捉えられることもあるので、社風は人それぞれで感じ方が違うものとなります。
経営者の考え方や会社の成り立ちが反映されることも多いので、企業規模や業種で分類するのは難しいかもしれません。
見聞きしたり、体感したりした社風が実際の企業イメージと異なっていた、というギャップを感じる人も多いのが現実です。
イメージしていた社風と異なっていることが転職理由につながることも多くなっています。
社風とは人でいうならば個性であり、その個性は一人ひとり違って当然だと思います。
社風が個性と合う合わないがあるのは仕方がないと思いますが、事前に調べることは可能でありミスマッチを防げるので、事前に調べておくことが大切です。
【ベンチャーの社風】ベンチャー企業の社風とは
ベンチャー企業の社風は大企業などに比べわかりやすいかもしれません。
それはベンチャー企業の定義にもつながります。
ベンチャー企業の明確な定義はありませんが、起業5年程度までの新しい企業や独自のアイデアや技術をもとにしてビジネス展開している企業です。
新たな価値を生み出そうとしている会社がベンチャー企業といわれることも多くなっています。
このような会社は何事に対してもスピード感が早いのも特徴なので社風と捉えてよいでしょう。
教育期間といい、仕組み、サービスの変更、意思決定などすべてのスピードが速いのです。
そして、年齢層も若めなので現代的な働き方を志向する傾向があります。
昇進や昇給も年功序列という考え方はなく、実力主義なのがベンチャー企業の社風といえます。
そのほかにはどのようなことがあるのでしょうか?
若手の意見が通りやすい
社長を含めて、会社全体が若くて活気があります。
比較的新しい企業であることも理由ですが、コミュニケーションが活発です。
経営陣などとの距離が近いこともあって、意見が上に通りやすくなっているのです。
また、発案事業などの責任者に若手の社員が任命されることも珍しいことではありません。
意見が通り重要な任務に若いうちから関われるので、早いうちから経験を積め、自分自身の成長を実感することができるでしょう。
即戦力として求められることが多く、プレッシャーも感じるかもしれません。
常に新しい事業のチャンスを考えているので、チャレンジ精神があふれている人も多く、さまざまな意見を出すチャンスがあります。
年齢や性別に関係なく、アイデアや考え方をビジネスに展開できる人材を貴重な存在としています。
新入社員や若手でも活躍しているという実感を得やすい環境といえるでしょう。
個人として評価をされることがほとんどなので、やる気につながるのです。
社員同士の距離が近い
ベンチャーでは社員同士の距離が近く、仕事での関わり合いも多くなるので、より深い関係を築くことが可能になるでしょう。
仲がいいわけではありませんが、仕事をするうえでの距離が近いことは、いろいろな面でプラスの作用があります。
距離が近いことはメリットとなる部分でありますが、デメリットにもなってしまうこともあります。
周りとの価値観の違いや、意見の隔たりがあったりした場合などは、居心地の悪さを感じてしまうこともあるようです。
しかしベンチャーには好奇心旺盛で、チャレンジ精神あふれる人材が多いです。
同じ考え方をしている人も多いので、メリットの方が多くなります。
【ベンチャーの社風】大企業の社風の特徴
ベンチャーと比較されることの多い大企業ですが、大企業の社風の特徴とはいったいどのようなものなのでしょうか?
大企業の場合には会社単位の社風もありますが、営業所や部署単位で社風(特徴)が異なることもあるようです。
部署・営業所同士のパワーバランスが社風にも反映されることがあるので知っておくべきかもしれません。
上司の意見を忠実にこなすことが優先
大企業というと年功序列を最初にイメージするかもしれません。
現在は年功序列も次第になくなりつつあるといわれていますが、大企業はまだまだ年功序列が残っています。
大企業の場合には、上司の意見を忠実にこなすよう求められることが多く、自分の意見やアイデアなどは通りにくい傾向にあります。
経験年数がものをいう世界であり、経験年数がある上司などの意見(過去の事例や経験等)を活かした事業の展開をすることが多いからです。
思いついた効率のよさが受け入れられず、これまで通りのやり方が優先され、モヤモヤしてしまうかもしれません。
若いうちは実力があっても、活かせる機会が少ないことも多々あるようです。
失敗しない人材が評価される
失敗しない人はいないはずですが、大企業では失敗をしない人材が評価をされます。
過去・現在の前例をもとに仕事を進めることが多く、より失敗のない仕事をすることが多くの機会で求められるのです。
その結果、長い時間をかけて多くの仕事を問題なくこなすせる人材になります。
ただ逆に、安定志向からリスクを背負って挑戦するといったことは難しくなってしまうかもしれません。
社風のつかみ方
社風は「その企業のもつ独特な雰囲気」なので、実際に触れてみなければわからない部分があります。
社風を感じ取るために必要なことは何でしょうか?
実際に社風を直接感じ取れる方法のご紹介をします。 ぜひチェックをしてみてください。
OB訪問をする
現役社員による生の声が一番参考となるでしょう。
希望するベンチャー以外でも、ベンチャー企業の社風を知るために、OBがいるベンチャー企業への訪問をおすすめします。
会社に足を運び、実際の雰囲気=社風を感じることで自分に合った会社であるかを知るきっかけとなるはずです。
ここで自分が本当に合う会社であるかを判断できると入社後のミスマッチなどが防げるでしょう。
Openworkなど口コミサイトを見る
「Openwork」は社員による会社評価をしています。
リアルな情報が多く掲載されているので、社風を知るための情報収集目的で利用する人も多いです。
社員口コミのクオリティが高いとの評価が多く、社風を知る参考になるでしょう。
スコア項目が統一されているので企業の比較がしやすく、さまざまな企業の社風の比較も簡単にできます。
口コミサイトだけがすべてではありませんが、プラス面はもとよりマイナス面でのリスクを見積もる場合にも有効です。
登録が必要なので、就職を考えている人は登録をしてみてください。
就職エージェントに聞く
さまざまな企業とのつながりがあるので、希望するベンチャー企業に対する情報をもっていることがあります。
自分が志望する企業だけではなく、社風について比較することも可能です。
そして自分にあっているかも知ることができるので、ミスマッチを防げます。
客観的に判断をしてもらえることで、実際にベンチャー企業を志望するか決められ、就職エージェントを通しての就職も可能です。
より安全に就職をしたいと考える場合には便利なサービスでしょう。
まとめ
ベンチャー企業の社風について特徴などをご紹介しました。
大企業・ベンチャー企業の社風は会社ごとに異なるのでそれぞれの企業の社風を知り、自分に合った企業を選ぶことも大切です。
特にベンチャー企業の社風などは経営者の考え方・会社の成り立ち・会社規模や業務内容によっても違ってきます。
大企業とはまったく違うのがベンチャー企業です。
一般的には考えられないこともベンチャー企業ではあり得る、なんてこともよくあることです。
ギャップを入社後に感じる人も少なくありません。
さまざまな情報によって知った社風の情報だけでは、本当の会社の社風を知ることができないのも実情です。
OB訪問や口コミサイトの利用、就職エージェントなどを活用して情報を得ることが大切なのでぜひ活用してください。
社風はそれぞれの感じ方によっても異なります。
最終的には自分とのギャップが少ない企業を選びましょう。
ベンチャー企業の社風を参考に自分がその企業に合う人材であるかを見極めることが必要です。