くるみんってよく聞くけどわからない就活生必見!ベンチャー企業から大企業までの取得例を紹介!

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はじめに

企業研究を進めていく中で、「くるみん」という言葉やマークを目にしたことがある就活生の方は多いのではないでしょうか。

しかし、実際に何がすごいのかわからない方や、くるみんマークを知らない方に向けて、今回は「くるみん」について解説していきます。

くるみんとは、国が定めた基準を満たした企業が申請を行い、子育てサポート企業として、厚生労働大臣から認定を受けられたという証です。

認定を受けている企業だけがくるみんマークを使用できるので、くるみんマークは就職先を検討するときの指針として活用できます。

【ベンチャーも取得しているの?】くるみんとは?

くるみんとは、一定の基準をクリアして申請を行い、厚生労働省に認められた企業が商品や広告に付けることが許された、子育てサポート企業を示す認定のことです。

長年、少子化という深刻な問題が続いている日本で、少子化の解決を目的として2003年に公布された次世代育成支援対策推進法に基づき、国から認識を受けられる制度として設けられました。

くるみんのマークが付いている企業は子育て支援に力を入れており、将来設計の中に子育ての予定がある方にとっては、企業を選ぶ指標になります。

育児休業取得率が高く、子どものためにフレックスタイムや時差出勤を選択できるなどの厳しい基準をクリアしている証なので、くるみんマークが付いている企業の求人票などに書いてある育児休業の取得率は、信ぴょう性の高い情報といえます。

【ベンチャーも取得しているの?】くるみんの種類と認定基準

くるみんマークが子育て支援に力を入れている企業の証だということはおわかりいただけたと思いますが、企業研究を進めている方の中にはいくつかのマークがあることをご存知の方も多いでしょう。

実は、くるみんの認定マークは3種類あり、それぞれ異なった認定基準が定められています。

くるみんマークがあったから就職したが、想像していたサポートと違うといったことを防ぐためにも、マークの違いを知っておくことが大切です。

自分の考える将来設計において、どれくらい子育て支援の基準をクリアしていることが必要なのか考えてみましょう。

くるみん

くるみんは、2022年から元々指定されていた10個の認定基準の一部が変更になりました。

具体的な認定基準の変更点は、育児休業を取得した男性社員が7%から10%以上であること、育児休業かそれに類似する企業独自の休暇制度を利用した男性社員が15%から20%以上いて、かつ育児休業を取得した男性社員が1人以上いること。

女性社員の育児休業などの取得率が75%以上であること、厚生労働省のWebサイトである「両立支援のひろば」で公表していることなどです。

制度は少しずつ変化しているものなので、一度調べたから知っているものだと決めつけてしまうのではなく、常にアップデートできるように情報を追えるようにしておくことで、有効活用することができます。

トライくるみん

トライくるみんとは、2022年の4月にくるみん・プラチナくるみんの認定基準を引き上げたときに、新しく設けられた認定制度です。

改正前のくるみんの認定基準がそのままトライくるみんの認定基準として引き継がれました。

認定基準は10個あり、小学校就学前の子どもを持つ従業員が、フレックスタイムや時短勤務の選択をできるといった項目などがあります。

今まで制度が活用されていなかった企業で、いきなり男性の育児休業取得率を、プラチナくるみんの認定基準である30%まで引き上げることは難しいです。

そこで、多くの企業に子育て支援について前向きに考えてもらうために、引き上げ前の制度をトライくるみんとして残すことになりました。

トライくるみんの認定を受けていれば、くるみんの認定を受けなくてもプラチナくるみんの申請をできるようになっています。

プラチナくるみん

プラチナくるみんとは、子育て支援に力を入れている企業の認定制度くるみん・トライくるみんよりも、さらに両立支援の取り組みが進んでいる企業が、一定の基準を満たした場合に認定を受けられる制度です。

プラチナくるみんは、くるみんやトライくるみんよりも認定基準値が高くなっています。

認定基準は12個に増え、男性の育児休業取得率は30%以上でなければいけません。

また、両立支援のひろばで毎年1回は、次世代育成支援対策の実施状況を公表する必要があります。

基準が厳しい分、取得企業に対する評価は高くなり、税制面などで優遇措置を受けることが可能です。

将来設計を立てるうえで、子育てをする予定があるのであれば、プラチナくるみんの認定を受けていることは、企業を選ぶときの重要項目になるでしょう。

【ベンチャーも取得しているの?】くるみんを取得している企業の取り組み

くるみんを取得している企業では、性別に関係なく育児休暇などの社内制度を利用できる環境づくりを徹底しています。

子育て中の女性が継続して勤務でき、スキルアップやキャリアアップが望める評価制度を整備し、子育てと仕事を両立する際の不安を解消することで少子化対策に貢献しているのです。

また、男性の育児休暇取得を積極的に行うことで男性の育児への参加率を高め、パートナーに偏る育児の負担を軽減できるよう努めています。

この他にも、残業時間の削減・時短勤務・在宅勤務・テレワークの導入など、多様な働き方を整備することで育児休暇後も、積極的に育児へ参加することが可能な取り組みを行っている企業が多いです。

【ベンチャーも取得しているの?】くるみん取得によるさまざまなメリット

近年、企業からも就活生からもくるみんの認定に対して注目が集まっています。

くるみんの認定は、企業よりもそこで働く従業員にとってのメリットのほうが多いように見えますが、実際はどうなのでしょうか。

ここからは、従業員にとってどのようなメリットがあるのか、厳しい基準をクリアしてまで企業がくるみんの認定を取得するメリットは何なのか、双方の立場でのメリットについて詳しく解説していきます。

それぞれのメリットを見ていくことで、くるみんの認定が注目されている理由をおわかりいただけるでしょう。

くるみん取得が従業員にもたらすメリット

くるみんの取得は、その企業に勤める従業員にとっていくつものメリットがあります。

近年では共働きの選択をする夫婦が多いですが、核家族化した現代では夫婦でお互いを支え合いながら育児をしなくてはいけません。

くるみんマークのある企業は育児休業取得率が高く、子育てに協力的なところがメリットです。

育児休業の取得率が高いということは、それだけ周りに育児休業を利用した人が多いということでもあるので、制度を利用することに対しての理解を得られやすい環境が整っています。

そのため、育児休業後も仕事に復帰しやすく、子育てを理由に辞める必要もありません。

仕事と育児の両立を考えている人にとって、企業の子育てサポートの手厚さは、大きな助けになるでしょう。

くるみん取得が企業にもたらすメリット

くるみんの認定を取得することによって企業が得られるメリットはいくつもあります。

まず、くるみんの認定を取得すると使えるようになるマークを、自社の広告や商品、求人広告に掲載することが可能になります。

くるみんマークが付いていれば、子育て支援に力を入れている企業であることを広く伝えられるので、就活生に魅力としてアピールでき、社員採用を行うときに良い人材を確保しやすいです。

企業のイメージが良くなれば、採用活動だけではなく、関係企業や顧客からの信頼度を上げるとこも可能です。

さらに、中小企業がくるみんやプラチナくるみんの認定を受けた場合、国からの助成金を受けられる制度も設けられています。

このように、くるみんの取得が企業にもたらすメリットは多く、取得を目指す企業が増えています。

【ベンチャーも取得しているの?】くるみん取得企業例

くるみんの認定を受けるためにクリアしなくてはならない基準は厳しくなっていますが、取得企業数は1年に200~300社のペースで増え続けています。

令和4年3月末時点までにくるみんの認定を受けた企業数は3,801社、プラチナくるみんの認定を受けた企業数は484社でした。

ただし、この数は認定された企業の中で企業名を公表することに了承を得た企業の件数となっており、実際にはこれよりも多くの企業がくるみんの認定を取得しています。

取得企業例

くるみんの認定は、普段生活する中で見かけたり耳にしたことがあったりする、多くの有名企業も取得しています。

たとえば、ANAやJALなどの空運業、JR東日本をはじめとする陸運業。

味の素・資生堂・キリンビバレッジなどの大手メーカーや、和光堂などのベビーメーカー、みずほ銀行・三菱総合研究所などの金融系、コンサル系までさまざまな業界の企業が取得しています。

このように、多くの大手企業が率先して少子化対策に力を入れる動きを取っていることがわかります。

上記以外にも、沢山の有名企業が公表されているので、くるみんマークを基準に就活を進めたい方は、厚生労働省の発表している企業一覧で確認してみてください。

ベンチャー企業取得例

大手企業だけでなく、ベンチャー企業でもくるみんの取得率が年々増加しています。

業種としては、Web・IT系企業が中心になっている印象です。

くるみんの認定を取得済みのベンチャー企業には、GMOインターネット・サイボウズ・ディーエヌエーなどがあります。

その他のベンチャー企業でも子育て支援に積極的な姿勢を取っており、くるみんの認定取得に向けて地道な努力を重ねている企業も多いので、今後も認定企業の数は増え続けていくことが予想できます。

就職先にベンチャー企業を検討しているからといって、子育て支援を諦める必要はありません。

ベンチャー企業の中にも子育て支援に力を入れている企業は数多くありますので、ぜひ諦めずに探してみましょう。

まとめ

今回は、くるみんとは何か、くるみんの種別や認定基準、くるみんの認定取得で得られるメリットなどについて詳しく解説してきました。

日本では少子化問題が年々深刻になっています。

そのため、多くの企業が子育て支援の対策に力を入れるようになりました。

少しでも従業員が子どもを持つことに対して抱いている不安を解消していくために、企業は日々努力しています。

就職してから長く付き合うことになる企業選びでは、自分の将来設計に合った選択をすることが重要です。

就職先の企業を探すときには、くるみんマークを参考にしてみるのも良いでしょう。

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