ベンチャーでのアイデアの生み出し方を紹介!成功するアイデアの条件とは?

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はじめに

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「ベンチャーで成功したい!」と誰もが一度は描く夢ではないでしょうか。

ベンチャーとは、独自のアイデアや技術で世の中に新しいサービスや商品を提供していく企業のことです。

規模としては大きくなく、これからの成長が期待されている新興企業です。

奇抜なアイデア1つで成功している企業が多く、成功のきっかけとなるアイデアをどうやって生み出したのか気になる方は多いでしょう。

今回は、そういったベンチャー企業のアイデアの生み出し方を詳しく探っていきたいと思います。

「起業したい!」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

【起業アイデアの生み出し方とは】ベンチャーで成功する起業アイデアの条件とは?

ベンチャーで成功するためには世の中がハッとするアイデアが必要です。

ベンチャーで成功する起業アイデアは、きちんとした明確な型にはめて考えることがセオリーとされています。

次にあげる5つの要素がその型です。

5つの要素のうち、どれかを新しい発想にして、既存の商品やサービスと違う新しいものを生み出していきます。

1.誰の
……ターゲットです。新しいアイデアによって喜んでもらいたい人を考えます。

2.何を
……課題のことです。 ターゲットが抱えている欲求を考えます。

3.何で
……その課題の解決策です。 課題解決する手段を考えます。

4.どのように
……解決策の提供方法です。 その解決策をどうやって提供するか考えます。

5.誰から
……収益化のことです。 誰からどうやってお金を払ってもらえるのか考えます。

この5つの要素を考えていくうえで、それが本当に興味のあること、やりたいことであることが何より大切です。

【起業アイデアの生み出し方とは】アイデア発想の方法

型があるとはいえ、簡単には新しい発想でアイデアを生み出すことはできません。

パターンとしては無限の可能性があることはわかりますが、すべての条件をクリアにし、サービスや商品として世に送り出すまでに仕上げるにはかなり大変です。

見たことがない5つの要素を考え出すために、有効なアプローチ方法があります。

いずれかの方法で、5つの要素を組み立てていきましょう。

また、それ以外のユニークな方法も紹介します。

プロダクトアウト発想法

自分自身がもっている技術やノウハウにもとづいて発想していく方法です。

どちらかといえば、供給者である自分自身の視点で、自分ができることから商品やサービスを考えていきます。

たとえば、世の中が驚くようなものを技術開発したなら、そこにはビジネスチャンスがあります。

ほかに類のないスキルを身につけたなら、それを活かさない手はありません。

それらから、起業するためのアイデアを創出していくのが「プロダクトアウト発想法」です。

プロダクトありきの発想法です。

たとえば、Apple社のiPhoneは、プロダクトアウト商品の代表といわれています。

従来の携帯電話(ガラケー)ユーザーから、当初は反感さえも買っていました。

日常的なツールとして電話というだけのものという概念を覆したiPhoneは、Apple社のできうる技術を詰め込んだものでした。

マーケットイン発想法

市場や顧客のもつ悩みや欲求から発想する方法です。

顧客のニーズに応えることを優先し、商品やサービスを開発する考え方です。

最近のコロナ禍ではライフスタイルが変化した人も多く、今までには考えられなかった欲求が生まれています。

そういったことに着目して新事業を起こした会社は実際にたくさんあるのです。

そういうベンチャー事業はまさにこのアプローチから発想を広げています。

マーケット(市場)ありきの発想方法です。

たとえば、ダイエットをする人たちの欲求をとことん突き詰めた「ライザップ」が成功例としてあげられます。

「ダイエットが長続きしない」「早く効果を実感したい」「普通のジムではやせる気がしない」など、顧客のニーズに応えて生まれたサービスです。

コンペティターシフト発想法

競合している商品やサービスから発想のヒントを得る方法です。

気になる成功例の商品やサービスを研究し、それを変化させた形で自分のビジネスとして展開します。

 先に示した起業アイデアに必要な5つの要素に従って、ライバルの事業を分析しましょう。

その一部分、たとえば、顧客(ターゲット)の部分を変化(シフト)させるだけで新しい発想のビジネスが生まれます。

もちろん、1ケ所を変化させると整合性が取れないケースも出てくるので、きちんと5つの要素を完成させる必要があるのです。

成功例としては「ZOZOTOWN」があげられます。

ネットショップの先駆者「Amazon」「楽天」から学び、ファッションに特化したネット市場を作り、大成功しました。

ユニークな発想法まとめ!

起業アイデアの発想方法は、時代によって変化しています。

1970年代の高度成長期のような時代にはモノを作れば売れた時代です。

プロダクトアウト発想法がとても有効だった時代といえます。

今はどの業界もアイデアが飽和状態であり、コンペティターシフト発想法が非常に有効といえるでしょう。

そしてまた時代は進んでおり、新しくてユニークな発想方法も注目されています。

実際に、ユニーク発想方法から成功を収めているベンチャー企業もあるのです。

以下、ユニークな発想法をまとめてみました。

ランダムカードゲーム

ソフトバンクの孫正義氏が、大学時代に実践していたという有名なアイデア発想方法です。

実際にこの方法で起業をしています。

【ランダムカードゲームとは?】

ランダムに単語を書いたカードから、2~3枚無作為にカードを選びます。
選んだカードのキーワードを組み合わせて、アイデアのヒントにする方法です。

実際に起業し成功させているアイデア発想法なので、一度真似してみる価値はあるといえます。

そもそもアイデアとは、既存の要素を新しく組み合わせることで生まれるものです。

その組み合わせを、カードに委ねます。

この発想方法のよいところは、場所を選ばずいつでも簡単に遊び感覚でできるところです。

カードから発想を膨らませ、起業のアイデアとして完成させていきましょう。

海外旅行をする

海外に目を向けることで、日本にはない目新しい商品やめずらしいサービスを発見することがあります。

たとえばスーパーに行って、お菓子や飲み物を手に取るだけでもそこはアイデアのヒントにあふれているのです。

特にインドや南アメリカなどの新興国では、先進国といわれる日本や欧米ではまったく違うビジネスに触れることがあります。

もちろん、文化やライフスタイルが大きく違うので、新興国のビジネスがそのまま日本で成功することはあまりないでしょう。

しかし、たくさんの目新しい刺激から、新しい発想が生まれることも期待できます。

またベンチャーのアイデアが面白いアメリカに行けば、そのまま日本にもってきても成功するしそうなビジネスに出会うことがあります。

欧米は、日本よりベンチャーを面白いものとして好意的に受け入れる体制が整っているのです。

これからの日本にとっては参考になるビジネスが多いといえます。

これというビジネスモデルに出会えなくても、日本とは違う文化・言葉・食べ物などに触れることで感覚が研ぎ澄まされ、良いアイデアが浮かぶきっかけになるでしょう。

自分の課題や不満を書き上げてみる

顧客のクレーム・不満から商品を開発改良していく手法は、広く知られています。

たとえばユニクロは「もっとこうして欲しい!」「こうしたらいいのに」という顧客の声を集めて商品を改良していきました。

実際にそれらを「ユニクロアップデート」というページの中で紹介しています。

ほかにも、クレームに真摯に対応し、成功を収めた企業はたくさんあります。

しかし、起業する前では顧客の声を聞くことはできません。

そこで、自分自身の課題・不満を書き上げてみるのも1つの方法です。

自分の不満は、多数の人が共通して感じているものである可能性も高いからです。

自分が便利だと思って手作りしたものが、友人にも好評だったことはなかったでしょうか。

そういった視点からアイデアを創出する方法です。

【起業アイデアの生み出し方とは】実際のアイデアの例

起業するまでに至るアイデア発想の流れは、以下の3つです。

①まずは5つの要素(誰の、何を、何で、どのように、誰から)をしっかり押さえる

②そして、さまざまなアイデアのアプローチ方法の中から自分に向いている発想方法を選び、アイデアのヒントを探っていく

③アイデアがひらめく土壌をしっかり整えておく

たとえば、以下の4つを心がけると有効でしょう。

・SNSを情報ツールの1つとして使う
・他人の不満に耳を傾ける
・発想の豊かな人と話す
・本を読んだり起業セミナーなどに参加したりして人脈を作ったり情報収集をする

そうして生み出したアイデアを5つの要素の中で組み立てて実際のビジネスにしていきます。

最後に、そうして生み出された実際の企業のアイデア例を取り上げてみたいと思います。

ecbo株式会社

荷物の預かりプラットフォーム「ecbo cloak」を日本で展開している会社です。

「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースの提供ができるお店」をネット上でつなぐシェアリングサービスになります。

このアイデアのきっかけは、街で偶然出会った外国人観光客にありました。

その外国人は大きなスーツケースをも持って「この荷物が入るコインロッカーを一緒に探して欲しい」と頼んできたそうです。

しかしまったく見つからず困り果てた経験から、荷物預かりの現状に課題があることを感じ、解決策を見出し、起業を果たしました。

1.誰が
……荷物を預けたい人、旅行客
2.何を
……荷物を預けたいのに場所が見つからない。特に大型の荷物
3.何で
……荷物を置く場所の提供をしてくれるカフェやお店の提携先を探す
4.どのように
……Web上でシェアリングサービスを確立する
5.誰から
……預ける人。預かる先のオーナーも利益を得る

株式会社コードミー

AI技術を駆使し、顧客それぞれに合わせたよりパーソナライズな香りをオーダーメイドで提供する会社です。

また企業向けに、目的に合わせた最適な香りを作り出し、世界でたった1つのアロマ空間をプロデュースしています。

この新規事業を起こすきっかけは、まずは国内最大手の香料会社で10年間フレグランス開発してきた経験にありました。

さらに時代に合わせて、よりパーソナライズに対応できるAI技術を開発し、企業に至ったのです。

最近では、このマスク時代に着目しました。

ストレス値を軽減させるという科学的に結果検証されたマスク用アロマスプレーを販売し、売り上げを伸ばしています。

1.誰の
……香りを楽しみたい人
2.何を
……どんな香りが自分に合うかわからない、人と同じものでないオリジナルの香りを見つけたい
3.何で
……AI技術を駆使する
4.どのように
……ネットを利用する、オリジナルの診断から好みの香りを選定するシステムの確立をする
5.誰から
……香りを買う人

ウォルグリーン

「ウォルグリーン」はアメリカのドラッグストアです。

市販薬以外に日用品も取り扱っています。

顧客に最短時間で届けるという課題に向き合ってサービスを考えました。

ウォルグリーンはウィング社とタッグを組み、ドローンを使って注文から数分以内に現地に届ける配送サービスを開発したのです。

今後、まだまだ解決しないといけない問題はありますが、アメリカ全土に店舗を持つウォルグリーンが検証を重ねながら利便性を探求したサービスの提供を実現しています。

1.誰の
……薬や日用品がすぐ欲しい人
2.何を
……今すぐ欲しいけれど、さまざまな理由で買いにいけない
3.何で
……数分以内に届けるためドローンで運ぶ
4.どのように
……ドローンのウィング社とタッグを組む
5.誰から
……薬屋日用品を買った人

BloomThat

最後に紹介するのが、サンフランシスコに2013年に創設された「BloomThat」です。

サンフランシスコ圏内であれば注文から90分以内に、提携する花屋さんから定型の花束を配送するサービスの開発をしました。

スマホアプリから簡単にオーダーできるのが特徴です。

対面で花を選んで買うスタイルが一般的な花束のデリバリーを思いついたのがきっかけです。

そこから、既存のオンラインフラワーショップとの差別化をはかりました。

オーダーの手続きや商品選びを可能な限りシンプル化し、バリエーションを絞り込むことで顧客の選びやすさを追求しました。

誰もがどこからでも簡単に、花を贈れる状況を作り出ししたBloomThatの功績は大きいものでしょう。

1.誰の
……花束を贈りたい人、いつもは贈らないけど簡単にできるのであれば試したい人
2.何を
……すぐ用意したいけど、選びに行くお店が近くない、時間がない
3.何で
……全国各地の花屋と提携し、そこからデリバリーをする
4.どのように
……アプリを使う。なるべくシンプルに選びやすいラインナップにする
5.誰から
……花束を買った人

【起業アイデアの生み出し方とは】まとめ

以上、起業するためのアイデアの生み出し方をまとめてきました。

5つの要素を満たすように自分の発想を組み立てていくのがセオリーです。

また、そのアイデアを思いつく方法として、一般的な3つの方法と、そのほか時代に応じて生まれてきた新しいユニークな方法にも触れてきました。

さまざまなアイデアは簡単に思いつきません。

普段からたくさんのものに触れ、人と関わり、疑問や不満を受け止め理解し、解決策を考える力を養っておきましょう。

現在大成功を収めているベンチャーの起業者も、降って湧いたアイデアで今の地位をつかんだのではありません。

しかしそれは同時に、誰でも努力すれば可能なことだともいえます。

あきらめず、自分の意志を貫いて目指す場所に向かってやるべきことを重ねていきましょう。

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