【例188選】グループディスカッションテーマ一覧|評価ポイント、コツ、注意点を紹介

【例188選】グループディスカッションテーマ一覧|評価ポイント、コツ、注意点を紹介

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・企業が見ているポイント
・グループディスカッションの流れ
・役割と対策
・種類別のテーマ

目次目次を全て表示する

グループディスカッションとは

そもそも、就活におけるグループディスカッションとは、どのようなものか確認しておきましょう。

グループディスカッションは、エントリーした志望企業において書類選考などに通ったあとの選考段階でおこなわれます。

書類選考などを通過した学生が、一定人数ずつのグループに分けられ、企業から与えられたテーマについて話し合いをし、テーマに対する結論を出すというプロセスです。

そのプロセスを人事担当者が審査する集団選考の1つです。

1つのグループの人数は、企業の新卒採用の規模や選考に残った人数にもよります。

一般的には3~10名、平均して5名程度が多いです。

通常はその日、はじめて顔を合わせた学生とグループを組み、与えられたテーマに挑むことになります。

他選考との違い

グループディスカッションは、個人面接や筆記試験とは目的も評価基準も異なります。

個人面接では受け答えの内容や志望動機、価値観などが中心に見られますが、GDでは「他人とどう関わるか」が問われます。

つまり、自分だけの能力ではなく、チームの中での立ち振る舞いや役割意識が重視されるのです。

筆記試験が知識や論理力を測る場であるのに対し、グループディスカッションは実践的な協働力を確認する場です。

採用担当者は、学生が意見の異なる人とどう折り合いをつけるか、またチーム全体を前に進める行動をとれるかを見ています。

さらに、発言内容だけでなく表情、姿勢、相槌などの非言語的なコミュニケーションも評価対象になります。

このように、グループディスカッションは社会で求められるチームワークや協調性を直接見るための場として位置づけられています。

オンラインGDの特徴と注意点

オンラインで行われるグループディスカッションは、対面形式とは異なる準備と意識が必要です。

画面越しのやり取りでは、非言語的な情報が伝わりにくく、発言の順番やリアクションの取り方に注意が求められます。

また、通信環境やマイクの設定など、技術的なトラブルが起こる可能性もあるため、事前の確認が欠かせません。

オンラインでは、相手の表情や動作が見えにくいため、普段よりも明るい声のトーンやうなずきなどで積極的にリアクションを取ることが大切です。

他の人が話している間はマイクをミュートにするなど、礼儀やマナーにも気を配りましょう。

また、画面上での印象は想像以上に強く残るため、姿勢や目線、背景の整理にも注意が必要です。

グループディスカッションの目的

そもそも企業がグループディスカッションをする目的を理解できているでしょうか。

企業はESや面接だけでは評価しきれない学生の一面や性格を見極めることを目的にグループディスカッションを行います。

ビジネスの場においても初対面の方と共に仕事をし、様々な決定がなされることは多くあります。

そのためグループディスカッションではビジネスにおける振る舞いができるかどうかを見られる傾向があります。

一度に多くの学生を選考できる

グループディスカッションを実施する目的の一つに採用活動の効率化があります。

志望人数が多い大手や人気企業は、どうしても人数に比例して採用活動に膨大な時間がかかります。

そこでグループディスカッションは、一度に多くの学生を選考することができるため時間効率が非常に良いのです。

また、1対1の面接とは違う側面から学生の人柄を見れるため、採用に至る判断材料の幅が広がります。

面接では把握できない側面を明らかにするため

グループディスカッションを採用しているのは、エントリーシートや面接だけでは把握できない人柄や特性を見極めるためです

グループ内での働き方や役割分担を通じて協調性や柔軟性、新たな視点や発想など、個人では表現しづらい素顔が観察できます。

そのため、他者の発言を聴いたり、臨機応変な発言で場の流れをサポートすることで、チームとして意見がまとまる方向に貢献する意識が必要です。

これらを意識することで、チームとしての成果に貢献できる人材として評価されるでしょう。

協調性やコミュニケーション能力を見るため

グループディスカッションをしている時の、学生の「協調性」や「コミュニケーション能力」を見るためでもあります。

1対1の面接だけではどうしてもその人の見える人柄については限界があります。

初対面の人とでも話し合えるのか、問題解決に向けてコミュニケーションを取り合えるか等を判断するのが難しいのです。

そこで複数人との話し合いの場があれば、周りとどのようにコミュニケーションを取るのか観察することができます。

特に、学生は面接官など企業側の人ではなく、就活生という同じ立場の人たちと話し合うので心理的にも少し落ち着くことができます。

企業が重視する3大評価基準

企業がグループディスカッションで学生を評価するとき、重視しているのは思考力、協働力、実行力の三つです。

どれも社会で活躍するために欠かせない要素であり、単に発言の多さやリーダーシップの有無だけでは判断されません。

この三つを理解し、自分の強みと結びつけて表現できるかが、評価を大きく左右します。

思考力

思考力とは、与えられた課題に対して筋道を立てて考え、根拠を持って意見を導き出す力を指します。

GDでは、思いつきではなく論理的に問題を整理し、結論へとつなげる姿勢が求められます。

発言内容が具体的で、理由や背景を明確に説明できる学生は高く評価されます。

また、他の意見を聞いたうえで柔軟に考えを修正できる点も重要です。

考えを押し通すのではなく、全体の方向性を見ながら最適な案を導ける人が評価されやすいです。

思考力は発想力や分析力と混同されがちですが、本質は物事を整理し、他者に伝わる形で構築する力にあります。

論理的に話すためには、主張、理由、根拠、具体例の順に構成することを意識すると上手くいきやすいのでおすすめです。

協働力

協働力とは、異なる考えを持つ人たちと協力しながら目標を達成する力です。

GGDでは、他者との関係性づくりや話し合いの雰囲気を整える姿勢が評価されます。

一方的に意見を主張するだけではなく、他のメンバーの意見を受け入れ、全体の議論を円滑に進めることが求められます。

発言の多さよりも、相手の意見を引き出す姿勢やまとめる力が重視される場面も多いです。

また、対立が起きたときに冷静に中立の立場で整理し、双方の意見を生かす方向へ導ける学生は印象が良いです。

協働力の本質は、意見を一致させることではなく、違いを理解したうえで最良の結果を生み出すことにあります。

日常生活でもグループ活動やアルバイトのチーム運営などで、意見の調整役を担う経験を積むと、この力を自然に身につけられます。

実行力

実行力とは、決めた方針を具体的な行動に移し、結果を出す力を意味します。

グループディスカッションの場では、ただ意見を出すだけでなく、議論を前へ進める行動や発言が求められます。

議論が停滞したときに軌道を修正したり、決定事項を明確にまとめたりする姿勢がある学生は、企業から高く評価されます。

また、時間配分を意識しながら議論を締めくくる行動も実行力の一部とみなされます。

実行力のある人は、発言に目的意識があり、行動の裏に根拠と責任感を持っています。

結論をまとめる段階で積極的に発言し、次に何をするかを提案できると良い印象を与えることができるので、準備段階から進行全体を意識し、周囲を動かす視点を持つことで一段上の評価につながります。

グループディスカッションの形式別テーマ一覧 + 評価ポイント

グループディスカッションの形式7選

・課題解決型
・選択肢型
・自由討論型
・ディベート型
・フェルミ推定型
・プラン作成型
・実物作成型

グループディスカッションの形式とテーマは、企業や業界によってさまざまです。

多くの場合、企業や業界、職種に関連した内容がテーマとなります。

一方で、全く関連がない内容や世間で注目されているトピックがテーマとなるケースもあります。

どのような形式とテーマであったとしても、事前の対策は必須です。

しかし、それぞれの形式とテーマによって、グループディスカッションの対策方法が全く異なる点には注意しましょう。

ここでは、グループディスカッションでよく行われる形式7選と形式毎のテーマ例をご紹介します。

課題解決型

課題解決型は「売り上げアップ型」と「新規事業立案型」の二つに大きく分類されます。

その企業や業界の売り上げアップや新規事業についてのテーマになることが多いので、選考企業の現状についてしっかりと把握しておきましょう。

以下にそれぞれの特徴とテーマ例を解説します。

売上アップ型

課題解決型の1つ「売上アップ型」があります。

業界、企業、製品の売上を上げるための施策を考えるというものです。

コンサルティング会社や、何かビジネススキームを考えるような仕事をする企業に多いテーマなので、特にコンサルティング業を志望する人はおぼえておきましょう。

評価ポイント

売上アップ型で採用担当者が重視する評価ポイントは、主に論理的思考力と当事者意識です。

売上を上げるという目標に対して、現状の課題を正しく分析し、その課題を解決するための施策を、筋道を立てて説明できるかが評価されます。

また、架空の話と捉えず、もし自分がその店の店長や商品の担当者だったらどうするかという当事者意識を持って、現実的な対策を考えられるかも重要なポイントです。

自分の意見を述べるだけでなく、チームのアイデアを組み合わせ、より実現可能性の高い回答にまとめ上げる力も、採用の現場では高く評価されます。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

現状分析から課題と強みを明確にし、顧客視点で費用対効果を意識した具体的施策を論理的に提案しましょう。

テーマ例

・都心のクリーニングチェーンの売り上げを向上させるには?
・百貨店の売り上げを伸ばすには?
・マクドナルド1店舗当たりの1年間の売り上げを推定し、20%の売り上げ増加のための施策を考えよ
・サブウェイの売り上げを3年で1.3倍にする施策を考えよ

新規事業立案型

「新規事業立案型」も課題解決型の1つです。

企業や団体などが今後、取り組むべき新規事業を提案するというものになります。

新規事業と言っても、単なる思いつきでは良くありませんし、全てにおいて新規性が必要なわけでもありません。

その企業が持つ経済的資源(人、モノ、金、情報、顧客との関係性など)をもとに考えていければ自ずと提案は絞られていきます。

また提案する際は、ビジネスの1つとして売上を上げられる規模の事業でなければいけないという意識を持っておきましょう。

評価ポイント

新規事業立案型の評価ポイントは、創造性と論理的構築力です。

世の中にない新しいアイデアや、独自の視点での課題発見ができるかという創造性がまず見られます。

しかし、単に面白いアイデアというだけでは評価されません。

そのアイデアがなぜ今必要なのかという理由、どのようにビジネスとして成立させるのかという具体的なステップ、そして想定されるリスクへの対策まで、論理的に説明できる力が求められます。

試験官に、この人となら新しい事業を立ち上げてみたいと思わせるような、熱意と当事者意識も印象を左右する重要なポイントです。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

独創性と実現可能性を両立させ、ターゲット・競合・収益モデルを具体化。社会への価値提供を意識しましょう。

テーマ例

・ITを使って架空の塾の生徒数を増やすための提案をしてください
・日本でキャッシュレス決済を普及させるには
・外国人観光客の1人当たり支出額を増加させるにはどうすればいいか
・住友不動産がデベロッパーNO.1になるにはどうすればいいか
・さらに売れる電気自動車リーフを考えよう
・今後の旅行業界はどのような業界と手を組んでいけばいいか

選択肢型

選択肢型のテーマは、決められた選択肢のなかから1つを選ぶために議論するものです。

就活生が何を基準にして、どのように1つを選択したのかが見られています。

そして、自分の意見・理由を説明する思考力やプレゼンテーション力、人の意見を尊重する姿勢、柔軟な対応力などが評価されるケースが多いようです。

選択肢型のテーマ例としては、「家族、恋人、友人のなかで優先順位が最も高いのは誰か」「オリンピックを開催するなら次のうちどの都市を選ぶか」などが挙げられます。

自分の意見をしっかりと伝えることはもちろん、グループとしての結論を出すために何を評価基準として結論を出すのかを意識して取り組むと良いでしょう。

評価ポイント

選択肢型の評価ポイントは、論理的思考力と協調性です。

各選択肢の長所と短所を客観的に分析し、設定した基準(定義)に照らし合わせて、なぜその回答が最適なのかを論理的に説明できるかがまず見られます。

また、この形式では意見が対立しやすいため、自分の意見を主張するだけでなく、他者の意見を尊重し、チームとしての結論に導くための進め方ができるかという協調性も厳しく評価されます。

採用側は、単に声が大きい人ではなく、論理と配慮をもって議論をまとめられる力を持った人を意識して見ています。

目標達成への貢献度がポイントです。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

明確な判断基準を設定し、多角的な視点で各選択肢を比較検討。デメリットへの対応策も提示し、論理的な根拠で結論を導きましょう。

テーマ例

・家族・恋人・友人の中で、最も優先すべきなのは誰か?
・オリンピックを開催するなら、どの都市が最適か?(例: 東京・パリ・ニューヨーク)
・新しいサービスを展開するなら、どの業界が最も有望か?(IT・医療・観光)
・社会人として最も重要なスキルは何か?(リーダーシップ・コミュニケーション能力・専門知識)
・企業が福利厚生として導入すべき制度は?(リモートワーク・副業解禁・長期休暇制度)
・企業が一番大切にするべきなのは利益か社員か社会貢献か、それとも何か別の事柄か

自由討論型

自由討論型のテーマは、正解のないテーマについて議論を進めるものです。

自由度の高いテーマである分、どのような価値観を持っているのか、議論をコントロールできる力量があるのかなどが見られています。

自由討論型のテーマ例には、「社会人に求められるスキルとは」「10年後に無くなる職業は何か」などが挙げられます。

自由討論型は、難易度の高いテーマです。

そのため、進行役だけではなく全員で協力しながら結論をまとめていく心がけが必要です。

評価ポイント

自由討論型の評価ポイントは、主体性と議論の構築力です。

抽象的なテーマに対しても臆することなく、まずは自分なりの定義や意見を提示できる主体性が求められます。

また、議論が発散しがちな中で、今何を話すべきか、議論の目的は何かを常に意識し、時間内にチームとしての意見をまとめる方向へ導く議論の構築力が評価されます。

初めて会うメンバーの多様な価値観を受け入れつつ、議論を前に進める力は、実際の仕事でも非常に重要です。

テーマに対して真剣に向き合う姿勢が、良い印象につながります。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

積極的に意見を発信しつつ、他者の意見を傾聴し深掘り。議論が発散しないよう、適宜整理・方向修正する貢献姿勢も大切です。

テーマ例

・社会人に求められる最も重要なスキルとは何か?
・10年後になくなる職業と、新しく生まれる職業は何か?
・幸福な人生を送るために必要な要素とは?
・「働き方改革」は本当に日本の労働環境を改善できるのか?
・日本の教育制度は今後どのように変わるべきか?
・SNSの発展は人間関係にとってプラスかマイナスか?
・理想の街にはどんな要素が含まれているか?

ディベート型

ディベート型のテーマは、賛成と反対の二手に分かれてテーマについて議論を進める形式のものです。

論理的に主張を話せるか、相手の主張をすぐに理解し反論できるかなどのスキルが見られます。

具体例としては「日本の首都は東京であるべきかどうか」「学校に制服は必要か」などのテーマが挙げられます。

ディベート型の難しい点は、自分の意見と反対の立場でディベートしなければならないケースがあることです。

本来の自分の考えと異なる立場になったとしても、論理的に考えを整理し主張する必要があります。

また、グループディスカッションにおけるディベート型のテーマでは、同じ立場のメンバーとともに意見をまとめる必要があるため、協力的な姿勢も求められるでしょう。

評価ポイント

ディベート型の評価ポイントは、論理的思考力と傾聴力、そして冷静さです。

与えられた役割の立場で、一貫した理由と根拠をもって主張を展開できるかがまず重要です。

また、相手の主張を正確に理解した上で、その論点の弱点を見抜き、的確な反論や質問例を提示できるかも評価されます。

白熱しても冷静さを保ち、議論の目標を見失わない話し方ができるかが鍵です。

受かった人の特徴として、相手の意見を尊重しつつ、自分の主張を論理的に伝える力を持っている点が挙げられます。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

自分の立場を明確に、論理的な構造で主張。相手の意見を批判するだけでなく、自説補強も。感情的にならず冷静に議論しましょう。

テーマ例

・日本の成人年齢を18歳に引き下げることは正しい選択か?
・結婚制度は今後も必要か?
・リモートワークはオフィス勤務よりも生産性が高いか?
・定年制度を廃止すべきか?
・自動運転車の普及は社会にとってプラスかマイナスか?

フェルミ推定型

フェルミ推定型のテーマとは、すぐに答えが出ないテーマに対して議論し、推定で答えを出していく形式のものです。

聞き馴染みのない言葉ですが、そもそもフェルミ推定は正確に分からない数値を、少ない情報から推測して概算する方法です。

グループディスカッションにおけるフェルミ推定型のテーマでは、フェルミ推定を用いて答えを導いていきます。

企業担当者は、就活生が答えを導くプロセスを見ながら、論理的な思考力やコミュニケーション力を評価していると考えられます。

例として挙げられるのは「日本にあるコンビニエンスストアの数を推測しなさい」などのテーマです。

資料など提示されないなかで、必要な情報の見極めや情報を組み立てていくスキルが求められるでしょう。

評価ポイント

フェルミ推定型の評価ポイントは、論理的思考力と仮説構築力です。

課題をどのように分解し、計算のステップを組み立てたかという論理の型が見られます。

また、不明な数値を、自分なりの理由(例:日本の人口を基に)をもって設定できる仮説構築力も重要です。

本番では、突飛なテーマに対しても慌てず、チームのメンバーからのアドバイスや異なる視点も取り入れながら、柔軟に議論を進め方られるかが評価されます。

正解のない課題に対する思考プロセスそのものが評価対象となります。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

大きな問いを小さな要素に分解し、現実的な仮説設定と検証を繰り返しましょう。計算過程を明確に共有し、複数人で議論を深めるのが鍵です。

テーマ例

・日本にはコンビニが何店舗あるか?
・東京都内のカフェの年間売上はいくらか?
・全国のタクシーの1日の利用回数はどれくらいか?
・1年間に日本国内で販売されるスマートフォンの台数は?
・東京の主要駅で1日に乗降する乗客の数は?

プラン作成型

プラン作成型のグループディスカッションのテーマについても考えておきましょう。

会社のサイトのキャッチコピーを考えることや商品の強みを最大限にアピールするための宣伝の方法には何があるのかなどといったテーマを掲げられます。

事前に業界研究や企業研究をしっかりと実施しておくと、その会社ならではの強みを盛り込んだ意見などを出すことができるので、他の就活生に大きく差をつけられることでしょう。

また、このプラン作成型においては役割分担が重要であり、例えば広告のキャッチコピーを考える問題であれば、キャッチコピー本体を考える人と企業の特徴について洗い出す人、時間の管理をする人など、それぞれの役割を分担することが非常に重要であると言えます。

評価ポイント

企画作成型の評価ポイントは、企画の具体性と論理性、そして創造性です。

企画の内容が、単なるアイデアで終わっておらず、誰がいつ実行できるかというステップまで具体的に落とし込まれているかが評価されます。

また、なぜその企画がターゲットに響き、課題解決に繋がるのか、その理由を論理的に説明できるかも重要です。

さらに、他チームと差別化できるようなユニークなアイデアや工夫があるかという創造性も評価の参考になります。

自分のアイデアを押し通すのではなく、チームの意見を活かして企画をブラッシュアップできるかが鍵です。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

目的・目標、ターゲット、ニーズを明確にし、具体的な施策、スケジュール、予算、役割分担、効果測定まで落とし込みましょう。

テーマ例

・シェアリングエコノミーを活用した新しいビジネスモデルを提案せよ。
・2030年の未来を見据えた新しい教育サービスを考えよ。
・AI技術を活用した新しいビジネスアイデアを考えよ。
・温泉地の観光客を増やすための施策を立案せよ。
・高齢者の健康寿命を延ばすための新たな取り組みを考えよ。

実物作成型

実物作成型もグループディスカッションに用いられるテーマです。

グループメンバーで協力しながら、一つのモノを実際に制作します。

議論がメインのグループディスカッションが多いなか、実物作成型では目に見える制作物を完成させなければならない点が特徴です。

コミュニケーション力や協調性の評価はもちろん、途中で失敗したときにどう対応するかも見られています。

ビジネスの場で求められる、PDCAサイクルを回すスキルなどが役立つでしょう。

評価ポイント

実物作成型の評価ポイントは、協調性と役割遂行能力です。

自分に与えられた役割(設計する人、作業する人、時間を管理する人など)を理解し、チームの目標達成に貢献できるかが評価されます。

また、本番でタワーが倒れるなどの予期せぬ問題が発生した際、柔軟に対策を考え、実行に移せる課題解決能力も見られます。

時間管理意識を持ち、最後まで諦めずにチームで協力する姿勢が重要です。

話し方だけでなく、実際の行動やチームへの関わり方が評価される特徴的な形式です。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

「作る」作業に没頭せず、「なぜそれを作るのか」という目的とコンセプトの共有を最優先にしましょう。

テーマ例

・新しい観光名所をPRするためのパンフレットを作れ。
・限られた材料で、最も長く転がるビー玉コースターを作れ。
・ストローを使って、最も効率よく水を運べる仕組みを作れ。
・指定された商品をPRするためのオリジナルポスターを作れ。
・架空の企業のロゴをデザインし、コンセプトを説明せよ。

資料分析型

資料分析型は、与えられたデータやグラフをもとに課題を読み取り、根拠を示しながら結論を導く形式です。

限られた時間で情報を整理し、チームで方向性をまとめる力が試されます。

主張の一貫性とデータの活用力が評価の中心です。

数字の裏にある背景を読み取る洞察力も重要です。

評価ポイント

資料分析型の評価ポイントは、情報処理能力と論理的分析力です。

限られた時間内に資料の重要なポイントを正確に掴み、議論に必要な情報を抽出できるかが評価されます。

また、その資料(データ)を根拠として、説得力のある課題の特定と、それに対する具体的な対策を提案できるかが重要です。

自分が読み取った情報を分かりやすくチームに共有し、議論を正しい方向に導く貢献も評価されます。

採用側は、データに基づいた客観的な議論ができる人かを見ています。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

感想や憶測ではなく、資料という「事実(ファクト)」に基づいて課題を発見し、議論を組み立てましょう。

テーマ例

・少子高齢化が進む中での地方活性化策

・企業の新規事業立案に必要なデータ分析

・大学食堂の売上を上げるための施策

・若年層のSNS離れの要因分析

ケーススタディ型

ケーススタディ型は、企業の経営課題や社会問題を題材に、実際のビジネスを想定して解決策を考える形式です。

与えられた状況の中で、実現性と独自性を両立させる提案が求められます。

現実的な判断力やチーム全体の議論をまとめる姿勢が評価されます。

評価ポイント

ケーススタディ型の評価ポイントは、ビジネスへの理解度と論理的構築力です。

テーマとなっている業界や企業の課題を、どれだけ自分ゴトとして深く理解し、現実的な対策を立てられるかが見られます。

なぜその対策が最適なのか、その理由をデータや論理に基づいて説明し、チームメンバーや試験官を納得させられるかが重要です。

導き出した回答が、机上の空論ではなく実践可能なレベルにあるか、その結論の質も評価されます。

就活の試験として、ビジネスの現場で即戦力として活躍できる人かを見極める目的があります。

就活コンサルタント木下より

ポイント解説

最初に「何が最大の問題か」という論点を全員で定義し、そこからズレずに議論を進めましょう。

テーマ例

・新規顧客を獲得するための販売戦略

・若者の地方離れを防ぐための自治体施策

・社員の離職率を下げるための社内改革案

・新しいカフェチェーンを成功させる方法

・観光業を再活性化させるための地域戦略

よく出るグループディスカッションの頻出テーマ一覧

グループディスカッションのテーマは大きく分けて5つあります。

それぞれのテーマがどのようなものか、よく取り上げられるテーマなどについて理解しておけば、本番でも余裕を持って落ち着いて取り組むことができます。

ぜひ、それぞれのテーマやよく出題される項目について確認しておいてください。

グループディスカッションの通過率が知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

社会問題・時事問題関連のテーマ

グループディスカッションで頻出するテーマの1つに、社会問題や時事問題があります。

貧困問題、環境問題、少子高齢化、政治的課題など、現在の社会で広く議論されているトピックが取り上げられることが特徴です。

このテーマでは社会に対する幅広い知識と、課題に対して現実的な解決策を考える能力が求められます。

日頃からニュースや新聞をチェックし、社会問題に対する自分なりの意見や考えを深めておきましょう。

また、他人の意見を尊重しつつ、自分の考えを的確に伝える能力も試されます。

テーマ例10選

テーマ例

・少子高齢化問題とその対策
・AIと雇用の未来
・気候変動と持続可能な社会の実現
・ジェンダー平等と社会的障壁の解消
・若者の政治参加とその重要性
・格差社会と貧困問題の解決策
・デジタルデバイドと教育の格差
・プライバシーと個人情報保護
・移民・難民問題と社会統合
・持続可能な開発と企業の社会的責任(CSR)

ビジネス関連のテーマ

ビジネス関連のテーマも、グループディスカッションで最も多く見られるテーマの1つです。

このテーマでは新しいビジネスアイデアの提案売り上げ向上策マーケティング戦略の改善策を議論することが求められます。

日頃からビジネスニュースや業界の動向を追い、企業の成功事例や課題について考察する習慣を持つことが大切です。

また、ビジネス関連のテーマでは議論の中でリーダーシップや協調性が求められます。

リーダーシップを取る場合にはメンバーの意見を引き出しつつ、議論を適切に進行させる力が必要です。

テーマ例10選

テーマ例

・企業のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の重要性
・働き方改革と生産性向上のバランス
・デジタルトランスフォーメーション(DX)と企業の競争力
・スタートアップ企業と大企業の競争環境
・リモートワークの普及と企業文化の変化
・サステナビリティと企業の成長戦略
・マーケティング戦略におけるSNSの影響
・企業のリーダーシップと従業員のエンゲージメント
・グローバル市場における企業の競争戦略
・AI活用による業務効率化とそのリスク

リーダーシップ・チームワーク関連のテーマ

このテーマではリーダーとしての役割をどのように果たすか、またはメンバーとしてチームにどのように貢献するかが問われます。

このテーマで重要なのは、自分の役割を明確にしつつ、他のメンバーと協力して議論を進める姿勢です。

リーダーシップを発揮する場合には議論の方向性を明確にし、メンバーの意見を引き出しながら全体をまとめる力が求められます。

また、リーダーシップやチームワークのテーマでは柔軟性が必要です。

議論の中で、全員が納得できる解決策を見つけるためには自分の意見に固執せず、他のメンバーの提案を取り入れる姿勢が重要なのです。

テーマ例10選

テーマ例

・効果的なリーダーシップスタイルとは?
・チーム内のコミュニケーションとその改善方法
・リーダーシップとマネジメントの違い
・リーダーがチームのモチベーションを高める方法
・チームワークにおける役割分担と協力の重要性
・リーダーシップにおけるエモーショナルインテリジェンスの重要性
・チームの多様性とその利点・課題
・チームの目標設定と成果達成のための戦略
・リーダーの意思決定とチームの反応
・成功するチームを作るために必要な条件とは?

技術・科学関連のテーマ

技術や科学に関連するテーマもグループディスカッションでよく出題される分野です。

AIロボット技術、再生可能エネルギー、バイオテクノロジーなど、社会やビジネスに与える影響が大きい技術が取り上げられることが多いです。

このテーマで求められるのは、技術や科学に関する基礎知識を持ち、それを社会やビジネスの文脈に応用する力です。

事前に技術関連のニュースやトレンドを把握しておくことが重要です。

また、技術の利点だけでなく、課題やリスクについても議論に取り入れることがポイントです。

例えば「AIの普及が労働市場に与える影響」について話し合う際には効率化のメリットだけでなく、雇用への悪影響についてもバランスよく意見を述べることで、議論を深めることができます。

テーマ例10選

テーマ例

・人工知能(AI)の倫理と社会への影響
・再生可能エネルギーの普及と技術革新の未来
・量子コンピュータの可能性と課題
・自動運転技術と交通社会の未来
・遺伝子編集技術(CRISPR)と倫理的問題
・5G技術の普及とその社会的影響
・ブロックチェーン技術とその活用分野
・スマートシティとIoT(モノのインターネット)の役割
・バイオテクノロジーと医療の未来
・宇宙開発とその商業的・社会的意義

人間関係・社会心理学関連のテーマ

人間関係や社会心理学に関連するテーマは主にストレス耐性やチーム内の人間関係を考える力を試す目的で出題されます。

このテーマで重視されるのは他者との関係を円滑に進めるための実践的なアイデアと、その実現方法を具体的に考える力です。

また、人間関係における課題解決力も試されます。

例えば、チーム内での意見の対立について話し合う場合には感情的な対立を避けるための工夫や、全員が納得できる結論を導くためのアプローチを提案することが必要です。

自分の経験や考えを活かしつつ、他の参加者の意見を取り入れて議論を深めましょう。

テーマ例10選

テーマ例

・集団思考(グループシンク)の危険性とその防止策
・SNSが人間関係に与える影響とその利点・課題
・自己肯定感と人間関係の構築
・ステレオタイプと偏見の形成と解消方法
・リーダーシップとフォロワーシップの心理学的側面
・社会的影響とコンフォーミティ(集団への同調)
・感情労働と職場での人間関係のストレス
・対人コミュニケーションにおける非言語的要素の重要性
・親密さと個人のプライバシーのバランス
・認知的不協和と人間関係における行動の変化

環境・サステナビリティ関連テーマ

環境・サステナビリティ分野では、社会全体の持続可能性を意識した発想と、現実的な施策提案力が求められます。

地球温暖化、資源循環、再生可能エネルギーなどの課題に対して、企業視点と生活者視点の両方から考える姿勢が大切です。

また、データや制度を理解したうえで、実行可能なアイデアに落とし込む思考力も評価されます。

テーマ例10選

テーマ例

・プラスチック削減を進めるための企業の新施策
・若者に向けたリサイクル意識向上のための取り組み
・再生可能エネルギーを普及させるための課題
・食品ロスを削減するための地域連携モデル
・地方企業の脱炭素化支援の方法
・サステナブルファッションを広げるための仕組み
・水資源を守るために企業ができること
・環境に配慮したイベント運営の方法
・企業がESG経営を実践するための社内体制
・都市部でのグリーンインフラ推進策

地方創生・観光・教育分野のテーマ

地方創生や教育分野では、地域資源をどう活かすか、持続的に発展させるための仕組みづくりが問われます。

観光業の再生や若者定着、教育格差の解消など、社会的な課題を踏まえた具体的な施策が必要です。

実現性と地域への理解がバランス良く表現できるかが評価の鍵です。

テーマ例10選

テーマ例

・地方の観光客を増やすための新たなプロモーション戦略
・空き家を活用した地域活性化の方法
・学生が地元企業で働きたいと思う仕組みづくり
・地域教育におけるオンライン授業の活用法
・過疎地域での持続的な交通手段の確保
・外国人観光客を呼び込むための文化体験プラン
・若者が地元に定着するための雇用支援策
・学校教育と地域活動をつなぐ新しい仕組み
・地方大学の魅力を高めるための広報戦略
・災害に強い地域社会をつくる教育プログラム

グローバル系・国際課題テーマ

グローバル系テーマでは、国際社会での課題を理解し、多様な立場や文化を尊重した上での提案が求められます。

異文化理解や国際協力の視点を持ち、経済・環境・人権などの広い分野から多面的に考える力が重視されます。

現実的でありながら、未来志向の発想を加えると高評価につながります。

テーマ例10選

テーマ例

・発展途上国への教育支援を広げるための仕組み
・世界的な食料問題を解決するための新技術活用
・グローバル企業が果たすべき社会的責任とは
・多国籍チームでの働き方を円滑に進める方法 ・移民・難民支援を持続的に行うための取り組み
・海外展開における現地文化との調和策
・国際的な環境条約の実効性を高めるには
・日本企業の海外ブランド力を強化する方法
・貿易摩擦を防ぐための新たな国際ルール作り
・グローバル人材を育成するための教育制度改革

業界別!グループディスカッションのテーマ一覧

ここからはグループディスカッションのテーマを業界別に一覧としてご紹介いたします。

業界ごとに選考が特徴があるのでポイントを抑えることが重要です。

全く同じ質問が出るとは限りませんが、対策として活用すると良いでしょう。

コンサルのテーマ

コンサルティング業界のグループディスカッションでは、与えられた資料からデータを分析し、企業が抱える経営課題や社会が直面する問題の解決策を導き出すテーマが多く見られます。

これらのテーマを通じて、参加者の論理的思考力情報分析能力問題解決能力が評価されます。

単に斬新なアイデアを出すだけでなく、その意見や発言に客観的なデータや論理的な裏付けがあるかどうかが重視されるのが大きな特徴です。

時間内に質の高い結論を導き、チームに貢献する姿勢も評価のポイントとなります。

テーマ例

・20代の選挙投票率を向上させるには
・運輸人材の不足に対する課題解決策
・環境問題解決のための具体的な施策
・ある事業の拡大に向けた施策と市場規模予測
・高齢者の生活を支えるための新たな施策
・少子化を食い止めるための政策
・東京都の待機児童をなくす方法について議論
・商店街の活性化による地方創生を目指せ
・10年後の社会を見据えて大学をどのように改革すべきか
・災害発生時の対応策

金融のテーマ

金融業界のグループディスカッションでは、金融に関連する知識が求められるテーマ設定が多く見られます。

しかし、必ずしも業界知識を熟知しているかが最重要視されるわけではありません。

むしろ、提示されたテーマに対してどれだけ深く理解し、自分なりの考えを論理的に展開できるか、その思考力論理性が測られます。

専門用語の知識よりも、課題の本質を見抜く力や、多角的な視点から議論を深める能力が求められるのが特徴です。

テーマ例

・金融機関にグローバル化に向けた課題を議論
・顧客を獲得するための営業スキルについて議論
・顧客満足度を向上させるための顧客対応に関して議論
・金融機関が社会課題の解決にどのように貢献できるか
・金融機関における情報セキュリティ対策の重要性を議論
・既存の金融商品の魅力を高めるための具体的な施策
・金融商品や投資戦略を効果的に説明するプレゼンテーション方法の議論
・サイバー攻撃から顧客データを保護するための対策
・金融サービスのデジタル化
・海外展開戦略についての議論

総合商社のテーマ

総合商社のグループディスカッションでは、多くの企業と連携し、多岐にわたる事業をグローバルに展開するというビジネスモデルを反映したテーマが出題されます。

そのため、高いコミュニケーション能力複雑な状況下での問題解決能力、そして物事を多角的に捉える思考力が要求されるのが特徴です。

また、大規模なプロジェクトを遂行する上で、トラブルを未然に防ぐための徹底した管理能力も重視され、議論の中でそうした視点を持っているかが評価されます。

テーマ例

・新興国の市場に参入する際の課題と対策
・持続可能な社会に向けた企業の取り組み
・AIの発展が雇用や労働環境に与える影響
・グローバルな貧困問題への取り組み
・ある業界のM&Aの是非とその影響
・競合他社との差別化戦略
・未開拓の市場や顧客ニーズを捉え、新たな事業を創出するためのアイデア
・グローバルなサプライチェーンにおける社会的責任
・情報漏洩発生時の対応
・海外市場で活躍するために必要な語学力

メーカーのテーマ

メーカーのグループディスカッションでは、企業理念の浸透策、新製品の開発アイデア、市場動向の分析とそれに基づく販売戦略など、実際の企業活動に直結するテーマが頻繁に出されます。

これらのテーマを通じて、参加者の企業や製品への理解度市場を見る視点、そして具体的な課題解決能力が評価されます。

自社の強みや理念を理解した上で、実務に活かせるような現実的かつ創造的な提案ができるかが重視されるのが特徴です。

テーマ例

・自社製品の新たな用途
・海外市場向けの製品開発
・既存製品の売上向上を目指した施策
・顧客の声を反映した製品改良
・新規顧客開拓を目指したマーケティング戦略
・競合他社との差別化戦略
・中長期的なビジョン達成のための戦略
・新規事業への参入戦略
・海外展開における課題と対策
・新技術を活用した新製品開発・業務改善

食品のテーマ

食品業界のグループディスカッションでは、新商品のアイデア開発や、食の安全に関わる食中毒などのリスクへの対応策といったテーマがよく見られます。

これらは、消費者のニーズを捉える創造性と、問題発生時に冷静かつ的確に対処する論理的思考力の双方が問われるものです。

これらのテーマを通じて、参加者が食への関心の高さ、多角的な視点、そして課題解決に向けてチームを導く能力を持っているかが評価されます。

テーマ例

・小学生向けのHPを作るとしたらどのように作るか?
・ヒットした訳はなぜか
・スーパーでの商品の売上アップ作戦
・新しい食材や調理法を用いた商品の開発
・食の安全に関する消費者への情報発信
・健康志向の高まりに対応した商品開発の提案
・フードロス削減に向けた取り組みに関する議論
・食中毒などの危機発生時の対応策の議論
・夏の新製品パンに向けて
・これからの食品業界の若手社員に求められる素質とは

ITのテーマ

IT業界のグループディスカッションでは、提示された課題に対して、テクノロジーを活用した具体的な解決策を考案するテーマが多く出題されます。

単に奇抜なアイデアを出すのではなく、そのアイデアが技術的に実現可能か、そして実社会で有効に機能するかといった「実現性の高さ」が重視されるのが大きな特徴です。

論理的な思考力はもちろん、最新技術への関心や、それを社会課題の解決に結びつける応用力が問われます。

チームで建設的な議論を重ね、実用的な結論を導き出す能力が評価されます。

テーマ例

・AIやIoT、ブロックチェーンなどの新技術のビジネスへの応用
・サイバー攻撃対策を強化するための方法を議論
・ビッグデータ分析を活用したビジネス戦略を提案せよ
・ITインフラのクラウド化に向けた課題を議論
・企業のデジタル化推進に向けた具体的な施策を提案せよ
・IT人材の育成方法を議論
・最新技術を活用したビジネスチャンスを提案せよ
・ITプロジェクトを成功に導くための方法を議論
・IT技術が働き方に与える影響
・シニア世代に普及させるIT商品について議論

広告・マスコミのテーマ

広告・マスコミ業界のグループディスカッションでは、業界特有の課題や最新トレンドを踏まえ、具体的なキャッチコピーの考案や効果的な宣伝方法を議論させるテーマが多い傾向にあります。

これらのテーマを通じて、参加者のアイデア発想力やその独創性、そして広告・マスコミ業界への関心の深さが測られます。

斬新な視点や柔軟な思考力、そしてそれを他者に的確に伝える表現力が重視されるのが特徴です。

テーマ例

・ターゲット層に合わせた新規メディアの提案
・SNSや動画プラットフォームなど、新たなメディアの台頭が広告業界に与える変化
・企業や商品のブランディング戦略に関する議論
・情報の取り扱いにおける倫理的な問題の議論
・フェイクニュースの拡散防止策や、メディアの役割に関する議論
・斬新なアイデアを生み出すための方法を議論せよ
・自分の考えを効果的に伝えるプレゼンテーション方法を議論せよ
・データ分析に基づいたマーケティング戦略
・魅力的な企画を生み出すための方法に関する議論
・クライアントや制作チームとの円滑なコミュニケーション方法の議論

グループディスカッションのその他のテーマ

上記のテーマのほかにも比較的単純なテーマが出題される場合もあります。

出題される傾向として高いのは下記3点が考えられます。

その他のテーマ

・仕事に関するテーマ
・発想力を問うテーマ

1つずつ詳しく見ていきましょう。

仕事に関するテーマ

社会人として働くことについてテーマが出題されることがあります。

働き方や、学生の仕事に対する価値観を見るのにはぴったりのテーマなのでよく出題されます。

テーマ例

・仕事とプライベートのバランスを取る方法
・働き方改革の進展とその社会的影響
・フリーランスと企業勤務のメリット・デメリット
・過労問題と職場でのメンタルヘルスケア
・女性の職場での活躍と男女平等の実現
・グローバル化と多国籍企業で働く意義
・AIの進化による仕事の未来と職業の変化
・リモートワークの普及とその利点・課題
・キャリアアップと自己成長を促進するための方法
・企業の社会的責任(CSR)と働く意義

素直な自分の意見を言ってOKですが、「働かないと食べられない」等といった理由は、ネガティブな印象を受けやすいため避けた方が無難です。

もし、ネガティブな発言をした場合は「将来こうなっていたい」という将来の目標もセットにして、発言を補いましょう。

発想力を問うテーマ

テーマの中には自由討論型で出題される場合があります。

学生の価値観や発想力を問うものです。

発想は自由ですが、単に思いつきだけの意見で終わらず、なぜそう思うのか理由・根拠を言いましょう。

テーマ例

・無人島に1つだけ持っていけるとしたら、何を持っていきますか?理由も教えてください。
・もしタイムマシンが使えるなら、過去か未来、どちらに行きたいですか?その理由は?
・宇宙人が地球に来たら、最初にどんなことを教えますか?
・もし1日だけ透明になれる能力があったら、何をして過ごしますか?
・1億円をもらったら、最初に何を買いますか?
・もし世界のどこでも1週間だけ住めるとしたら、どこに行きますか?その理由は?
・好きな映画のキャラクターと一緒に1日過ごすことができるとしたら、誰と何をしますか?
・魔法のランプを手に入れたら、3つの願いをどう使いますか?
・自分の好きな食べ物を1つだけ食べ続けることができるとしたら、何を選びますか?
・未来の自分にメッセージを送るとしたら、どんなことを伝えますか?

グループディスカッションの評価ポイント

グループディスカッションの評価ポイント
  • コミュニケーション能力
  • 思考力
  • 分析力
  • 協調性
  • 柔軟性
  • 積極性

グループディスカッションでは、どんな形式やテーマでも評価されるポイントがあります。

ここでは、グループディスカッションで評価されるポイントを解説します。

コミュニケーション能力

グループディスカッションでは、単に自分の意見を述べるだけでなく、周囲と円滑にやり取りをする能力が求められます。

相手の意見をしっかりと聞き、それを踏まえた発言ができるかどうかが評価のポイントとなります。

自分の考えを論理的に伝えることはもちろん、他者の意見を尊重しながら建設的な議論を進める姿勢が大切です。

また、発言の際の表情や声のトーンも重要な要素となります。

ただ話すだけでなく、聞き手に伝わるように話すことを意識することで、より効果的なコミュニケーションが取れるでしょう。

思考力

限られた時間の中で適切な意見を導き出すためには、論理的な思考力が必要となります。

与えられたテーマに対して、感覚的に話すのではなく、根拠をもとに意見を構築できるかどうかが重要です。

また、問題を多角的に捉え、さまざまな視点からアプローチする力も求められます。

一つの考えに固執せず、状況に応じて柔軟に思考を巡らせることができれば、より説得力のある意見を述べることができるでしょう。

分析力

グループディスカッションではその状況における最適な判断を下す必要があるため、現状の把握と目標達成のために必要な要素を的確に分析する力が問われます。

また、テーマによってはデータや数字を使用して話し合う必要があるため、普段からデータをどう分析しているかというのも評価されていると言えるでしょう。

協調性

グループディスカッションは、個人の主張を競う場ではなく、チームとして議論を進める場です。

そのため、協調性を持って取り組む姿勢が重要になります。

他のメンバーの発言を尊重し、全員が納得できる結論を目指すことが求められます。

意見が対立した場合でも、感情的にならず、冷静に話し合いを進めることが大切です。

相手の考えに耳を傾ける姿勢を示すことで、円滑な議論の流れを作り出すことができます。

柔軟性

グループディスカッションでは、予想外の展開になることも少なくありません。

そのため、自分の意見に固執せず、状況に応じて考え方を調整できる柔軟性が求められます。

議論の中で新しい視点に気づいたとき、それを素直に受け入れ、自分の意見を修正できるかどうかがポイントとなります。

自分と異なる意見が出た場合に、ただ反論するのではなく、その意見の良い点を見つけ、議論に活かすことができれば、より深みのあるディスカッションが可能になります。

積極性

議論に積極的に参加する姿勢は、グループディスカッションでは非常に重要な評価ポイントとなります。

消極的な態度でいると、議論に貢献していないと判断されてしまう可能性があります。

しかし、積極性はただ発言を増やすことだけを指すのではありません。

自分の意見をしっかりと述べることはもちろんですが、他のメンバーの発言に対してリアクションを示したり、議論の方向性を整理したりすることも、積極性の一つといえます。

ただし、自分の意見を押し付けるのではなく、あくまで議論を前向きに進めるための発言を意識することが大切です。

グループディスカッションで意識すべきこと

  • フレームワークを意識して簡潔に話す
  • 明るくハキハキ話す
  • 積極性と傾聴のバランスをとる
  • 周囲の反応に目を配る
  • 伝わりやすい声量で話す
  • 周囲の意見をしっかり聞く
  • クラッシャーにならないようにする
  • その場に応じた臨機応変な発言をする

グループディスカッションでは、企業が上記の能力を見極めるためにディスカッション中の仕草や行動も見られています。

1対1の面接とは違い、グループ内での振る舞いをチェックしているため、常に周囲の人のことを考えられているかがポイントです。

緊張するとつい忘れがちになってしまうことですが、採用担当者にマイナスな印象を与えないように気を付ける必要があります。

事前に、これから紹介するポイントを意識をしながら練習をしておきましょう。

フレームワークを意識して簡潔に話す

グループディスカッションで評価される話し方の基本は、簡潔であることです。

結論から先に話し、次にその理由、最後に具体例を付け加える、といったフレームワークを意識することがコツです。

だらだらと自分の話したいことだけを話すと、他の人の発言時間を奪うだけでなく、議論の流れを停滞させ、チーム全体の評価を下げてしまい落ちる原因にもなります。

対策として、PREP法などの型を事前に学び、発言する前に頭の中で論点を整理する習慣をづけることがアドバイスです。

受かった人の特徴として、自分の意見と理由をセットで短く話す型が身についている点が挙げられます。

フレームワークの例

グループディスカッションで役立つ代表的なフレームワークの例をいくつか紹介します。

これらは、自分の考えを整理し、相手に伝わりやすくするための型であり、練習して身につけることが本番の対策になります。

  • PREP法: Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順で話す型です。

    最も基本的で強力な話し方のコツであり、意識するだけで発言が格段に分かりやすくなります。

  • 5W1H: Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)の6つの要素で情報を整理する考え方です。

    企画作成型や課題解決型で、施策の具体性を上げる際に役立ちます。

  • MECE(ミーシー): Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略で、「モレなく、ダブりなく」という意味です。

    課題の原因を分析したり、選択肢を洗い出したりする際に、論理的な抜け漏れを防ぐために意識すべき考え方です。

明るくハキハキ話す

グループディスカッションは論理性を競うだけの試験ではありません。

チームで成果を出すためのコミュニケーションの場です。

同じ内容を発言していても、自信なさげに小さな声で話す人と、明るくハキハキと前向きに話す人では、試験官に与える印象は全く異なります。

たとえ苦手なテーマが出題されたとしても、堂々と自分の意見を述べようとする姿勢が評価されます。

声のトーンや表情も、あなたの意欲を伝える重要な評価ポイントだと意識しましょう。

初めて会うメンバーと議論を進める上で、ポジティブな雰囲気を作ることも大切な役割の一つです。

受かった人の特徴は、テクニックだけでなく、議論に貢献しようとする積極的な姿勢にあります。

積極性と傾聴のバランスをとる

グループディスカッションで落ちる人の典型的な特徴として、全く発言せずに議論に参加しない、あるいは逆に、自分の意見ばかり主張して他人の話を聞かない、という両極端なパターンが挙げられます。

採用側が見ているのは、個人の能力だけでなく、チーム全体の成果に貢献できる人か、という点です。

積極的に自分の意見を述べる力はもちろん必要ですが、それと同時に、他の人の意見に真剣に耳を傾ける傾聴の姿勢も同じくらい高く評価されます。

他者の意見を一度受け止めた上で、自分の意見を述べる話し方を意識することがコツです。

自分の役割を理解し、発言と傾聴のバランス感覚を持つことが合格への近道です。

周囲の反応に目を配る

積極性をアピールしようとして、自分の意見を伝えることに必死になってしまってはいけません。

気付かないうちに周りが高圧的に感じてしまい、意見を出しにくくなってしまいます。

自分の意見をしっかりと伝えること自体は大切であり、悪いことではありません。

ただ、夢中になって視野が狭くならないように、常に周りの反応を確認しながら話すようにしましょう。

自分の発言のタイミングで周囲の反応に目を配り、話しながら良い雰囲気作りを心掛けてみてください。

自分の意見をアピールしつつ、周囲も意見を言いやすい雰囲気にすることが大切です。

周りの目を見て表情や仕草を変えるだけでも高圧的な印象をなくすことができ、穏やかな雰囲気が周りに伝わります。

伝わりやすい声量で話す

グループディスカッションは、1つの部屋の中で複数のグループが同時にディスカッションをおこなっていることも少なくありません。

各グループでディスカッションしている様子を採用担当者が見て回るケースです。

そのため、グループ内の人には聞こえやすい声量、且つ周りのグループに迷惑にならないような声量を意識する必要があります。

また、採用担当者にも聞こえる声でなければ、自分の話している内容を伝えることができないため意味がありません。

声のトーンや発音に注意して、周りの人に伝わりやすい話し方を意識しましょう。

Web上でグループディスカッションがおこなわれる場合は、周りの環境やマイクの音量を事前に確認しておくことが大切です。

周囲の意見をしっかり聞く

議論を進めていく中で、自分とは違う意見にもしっかりと耳を傾けるようにしましょう。

グループディスカッションは、グループ内で討論をおこない、最終的に1つの答えを導き出すことが目標です。

自分の意見だけに固執せずに、周囲の意見をしっかりと聞き、受け入れることも必要です。

とはいえ、周りに合わせてばかりで発言をしないことは避けなければいけません。

意見がぶつかった際にどのように打開していくかの過程も評価ポイントになるため、まずは対立を恐れずにお互いの意見を出し合いましょう。

そして、周囲の意見をふまえて納得できる部分は素直に受け入れ、主張したい部分は打開案を出すことでスムーズにディスカッションを進めることができます。

クラッシャーにならないようにする

グループディスカッションにおいて、最も避けなければならないのが「クラッシャー」になってしまうことです。

たとえ良かれと思って行動していても、他のメンバーとの調和を乱してしまう可能性があるため、少しでも「しゃばりすぎているかな?」と思った場合は他の人の意見を引き出すことに注力してみても良いでしょう。

クラッシャーにならないためにはまず、自分の意見を主張する際に、他のメンバーの意見を尊重する姿勢を持つことが重要です。

自分の意見を発言すること自体は評価されますが、それが他人の意見を否定する形になったり、相手の意見を遮るような形で行われたりすると、議論の雰囲気を悪化させてしまいます。

例えば「それは違う」という否定的な表現ではなく「その視点もありますが、私はこう考えます」といった柔らかい表現を心がけると良いでしょう。

その場に応じた臨機応変な発言をする

グルディスで求められる発言
  • 議論を進めれる発言
  • 物事をまとめる発言
  • 具体化する発言

グループで討論を行う際に重要なポイントを押さえた発言をすることで議論がより良いものになります。

また、その場に応じた臨機応変な発言をすることで、周囲に気を配りながら発言をすることができているという点で評価されるでしょう。

①議論を進める発言

グループディスカッションでは、発言の量と質の両方が評価されます。

特に、議論を前に進める発言は高く評価されやすいです。

そのため、意見が停滞した際や方向性が定まらないときには、新たな視点を提供することが効果的です。

例えば、「この視点から考えるとB案が良いのでは?」といった提案をすると、議論が活性化し、全体の進行にも貢献できます。

積極的にアイデアを出すファシリテーターとしての発言を意識し、議論をスムーズに進める役割を担いましょう。

②物事をまとめる発言

また物事をまとめる発言も評価されやすいでしょう。

特に、グループディスカッションではメンバーがそれぞれ思いついたアイデアを出す中でまとまりがつかなくなる状況も起きやすいはず。

アイデアが多く出ることは良いことですが、メンバーが混乱するような事態は避けたいため、議論の方向性を絞ることも大切になります。

③具体化する発言

グループディスカッションでは、アイデアを具体化する発言が高く評価されます。

議論の中で「こういう方向性がいいのでは?」といった抽象的な意見が出ることはよくありますが、曖昧なままだと施策に落とし込めず、議論が停滞する原因になります。

そこで、「具体的には〇〇のような仕組みを作ると実現できそうだね」といった発言をすることで、アイデアの実現性を高め、議論を前に進めることができます。

明確な施策に落とし込む力は、論理的思考力の証明にもなるため、面接官からの評価も上がりやすくなります。

アイデアを深める役割を意識し、議論をより実践的なものへと導きましょう。

沈黙時に場を立て直す方法

グループディスカッションで沈黙が生まれると、議論の流れが止まり、全体の印象が悪くなってしまうことがあります。

特に発言のきっかけを誰も掴めない状況では、時間だけが過ぎてしまい焦りを感じやすいです。

このような場面では、まず状況を整理して落ち着くことが重要です。

発言する際は、自分の意見を無理に主張するのではなく、議論の流れを再構築する意識を持ちます。

たとえば、「ここまでの話を整理すると○○と△△の意見が出ていますが、どちらを優先すべきか考えませんか」と提案することで、再び議論の方向性を定めることができます。

誰かが発言しやすい空気をつくることが、沈黙を打破する最大のポイントです。

慌てず、全体の流れを俯瞰して一歩前に出る姿勢が、評価につながる大切な行動です。

リーダー不在時の対応法

グループディスカッションでリーダーが不在、または機能していない状況は珍しくありません。

全員が様子を見てしまうと議論が停滞し、チーム全体が消極的に見えてしまうことがあります。

そんなときこそ、自然な形で場をまとめる力が評価されます。

リーダーの代わりに議論を整理する際は、主導権を握ろうとせず、全体の意見を拾い上げることを意識しましょう。

発言の流れを確認し、今の意見をまとめて方向性を共有することで、チームの共通認識を生み出せます。

ポイントは、主張よりも調整を優先する姿勢です。

協調的に場を進められる人は、リーダーがいない状況でも安心感を与えられ、結果として、自然なリーダーシップを発揮できる人物として高い評価を得やすくなります。

グループディスカッションの流れ

これから就職活動を本格的に進めていく上でグループディスカッションを行う機会はあると思います。

グループディスカッションを行うにあたってある程度の流れは把握しておくべきです。

1.グループ決め(主に企業側が行う)
2.テーマ発表(当日に発表されることが多い)
3.自己紹介
4.役割分担決め(ファシリテーター、タイムキーパー、書記など)
5.ディスカッション
6.グループ発表
7.フィードバック

以上の流れが一般的です。

テーマ出題

まずはじめに、テーマの出題があります。

それに伴いルールの説明がありますので、聞き逃しのないよう注意してください。

テーマの種類、制限時間、ディスカッションの方法や発表の仕方など説明が多いため、詳細は忘れないようメモしておきましょう。

指示通りに進行できていれば、話を聞けているということで評価ポイントとする企業もあります。

特にテーマの前提条件については、企業側から細かい指示を出される場合があります。

前提が狂うとディスカッションの方向性も狂うので注意が必要です。

自己紹介

テーマが決まった後は、グループのメンバー1人ずつ自己紹介を行います。

自己紹介は、とても重要です。

お互いのことを知ることで場が和んでいき、距離感が縮まっていきます。

そうなれば、話し合いもスムーズに進み、その後も有意義な時間を過ごせます。

そのために自己紹介は事前に準備しておきましょう。

基本は、氏名、出身校・学部、趣味、一言コメントが一般的です。

伝わりやすいように端的に述べましょう。

また、面接官から自己紹介について指示があれば必ずそれに従いましょう。

役割分担

自己紹介の次に、それぞれ役割を分担していきます。

下記の4点が一般的なグループディスカッションの役割です。

・司会:グループ全員の意見を引出し、話し合いを進行していく役
・書記:各メンバーから出た意見を書いてまとめる役
・タイムキーパー:制限時間内に話し合いが進むよう時間管理を行う役
・発表者:グループ内でまとまった結論をプレゼンする役

企業によっては他にも監視役やアイデア係などもいます。

役割分担についての決め方は指名制か立候補制の2種類あります。

企業側から指示があればそれに従いましょう。

ディスカッション

いよいよディスカッションに進みます。

ディスカッションと言っても、ただ単に意見を言い合うだけでは横道に逸れたり何のための話し合いかわからなくなります。

スムーズに進行するには下記の順序が効果的です。

①全員で順番に意見・アイデアを出し合う
②出た意見・アイデアについて質問・深堀する
③出た意見をまとめる
④最終発表前のまとめをグループで共有する

意見を出す際は良い悪いは関係なくできるだけ出し切りましょう。

また、論破したり否定することは控えてください。

もし反対意見がある場合は「気を悪くしないでくださいね」と前置きして話すだけで印象が変わります。

発表

ディスカッションでまとめた内容を、全体もしくは企業担当者に発表します。

発表はなるべく簡潔にしましょう。

PREP法(結論→根拠→具体例→結論)はシンプルに話せるのでおすすめです。

また、「〇〇だから△△」といったように、主張と理由をセットでいうとわかりやすくなります。

発表の形式はプレゼンの場合もあれば、特に形式が決まっていないこともあります。

その企業の指示に従ってください。

フィードバック

グループディスカッションの本番が終わった後、最も重要なステップがフィードバック、すなわち自分自身の行動の反省と振り返りです。

選考の場で試験官から直接フィードバックをもらえる機会があれば、それは非常に貴重なアドバイスです。

もしもらえなくても、必ず自分自身で振り返りを行う習慣をづけましょう。

今日の議論で自分の役割は適切だったか、議論の流れを作るためにどんな貢献ができたか、あるいはできなかったか、目標に対してどのような発言ができたかを客観的に分析します。

落ちることを恐れず、一回一回の実践で得た反省を次の対策に活かす姿勢が、あなたの成長のコツです。

練習の段階から、他者にフィードバックを求める意識を持つことが重要です。

グループディスカッションの事前対策

グループディスカッションの対策
  • 企業の求める人材をHP調べておく
  • 自分に向いている役割を考える
  • 普段から物事に意見を持つことを心掛ける
  • グループディスカッションの形式に慣れておく
  • インターンシップなどのイベントに参加する
  • 日頃からニュースを見て自分の意見を考える
  • 動画を見てイメージしておく
  • グループディスカッションの流れから時間配分をある程度考えておく

グループディスカッションでのポイントや注意点が分かっていても、いざ本番となるとどうしたら良いか分からず焦ってしまうこともあります。

そこで、本番で失敗をしないように事前にできる対策をご紹介します。

慣れていない場だとどうしても緊張してしまう人が多いでしょう。

事前に起こり得ることを想定して対策することで、咄嗟の出来事にも焦らずに対応できるようになります。

ポイントは、あらゆる形式でイメージを膨らませておくことです。

企業の求める人材をHP調べておく

グループディスカッションで高評価を得るには、あらかじめ企業がどのような人物像を求めているのかを理解しておくことが重要です。

企業の公式サイトには「求める人材像」や「社員の声」「企業理念」といった情報が掲載されており、それらを読むことで選考の意図や企業文化が見えてきます。

たとえば、人との関わりを重視する企業であれば、周囲への配慮や協調的な態度が評価されやすく、成果主義やスピード感を重視する体育会系の社風なら、積極性やリーダーシップが期待されるでしょう。

このように、企業の価値観を理解したうえで、自分の立ち回り方を事前にイメージしておくことが、的確なアピールにつながります。

自分に向いている役割を考える

グループディスカッションの対策はまず自分に向いている役割を理解することが大切です。

グループディスカッションは役割によってパフォーマンスが大きく変わります。

自分に不向きな役割でグループディスカッションを行うことで選考に落とされる確率は大きく高まるでしょう。

また、どの役割でも論理的な思考力が求められるため、事前にその場で与えられた役割を理解する練習をしておきましょう。

また司会やタイムキーパーになる場合は、両立な立場で進行させていく力も必要になってきます。

役割がない場合は?

役割がない場合、どうしたら良いか戸惑うことがありますよね。

結論から言うと、役割がない場合でも積極的に発言していきましょう。

役割がない分、気持ちに余裕を持って臨むことができるため、テーマそのものについて集中して考えることができます。

発言といっても、決して自分の意見を主張することばかりではありません。

発言者に対して質問したり、発言者の内容のまとめを要約して「こういうことだね」と言うこともできます。

発言が苦手な方は聞き手にまわるのも良いでしょう。

それ以外でも、少しでも自分が買って出れると思った役割があれば遠慮せず担いましょう。

普段から物事に意見を持つことを心掛ける

グループディスカッションでは、どのような形式でも自分の意見をしっかりと持つことが重要です。

一人ひとりが自分の意見を持ったうえで、討論や課題解決をグループでおこないます。

意見がはっきりしていないと、曖昧な発言しかできずに、上手く討論に参加することができません。

しかし、いきなり出されるテーマの意見をすぐに持つことは、慣れていなければ難しいでしょう。

そのため、練習として普段から様々な物事に自分の意見を持つように心掛けることが大切です。

SNSやニュースをただ見るだけでなく、自分なりの意見を考える癖をつけることで瞬時に思考を整理できるようになります。

志望している企業や業種の出題テーマも事前に調べて意見を考えてみましょう。

グループディスカッションの形式に慣れておく

グループディスカッションには、討論形式の他にブレスト形式、課題解決形式など様々な形式があります。

ブレスト形式は、自由にアイデアを発言して新しい発想を得ることが目的のディスカッションです。

課題解決形式は、課題に対して最終的に1つの解決策を見つけ出すために、思考力だけでなくチームワークが求められる形式です。

既に社会人経験がある場合は、仕事の中でこのような形式の話し合いを経験する場面があるかもしれません。

しかし、就職面接などの場合はこのようなディスカッションの形式に普段対峙することがないため、事前に慣れておく必要があります。

友達や家族に協力をしてもらい、どのような形式でも対応できるように練習を重ねておきましょう。

インターンシップなどのイベントに参加する

グループディスカッションの対策として効果的なのが、インターンシップや企業、キャリアセンターが開催するイベントに参加することです。

実際の選考では、限られた時間の中で議論を進め、論理的に意見をまとめる力が求められます。

これらのスキルは、実際に経験を積むことで身につきやすくなります。

特に、企業が実施する選考形式のワークショップや模擬グループディスカッションでは、本番に近い環境で練習できるため、実践的な力を養うのに役立ちます。

また、フィードバックをもらえる機会があれば、自分の改善点を把握しやすくなります。

場数を踏むことで自信もつくため、積極的にこうした機会を活用し、実践力を高めましょう。

日頃からニュースを見て自分の意見を考える

また、グループディスカッションの対策として日頃からニュースを見る習慣をつけることが効果的です。

ただ聞き流すだけでなく、ニュースを要約してさらに自分の意見を考えて言葉にすることで、グループディスカッションに必要な論理的思考力や理解力が増加します。

ニュースを見ることを習慣にすれば、時事問題や流行トレンドにも強くなり、就活全体においても有利にありやすいと言えるでしょう。

動画を見てイメージしておく

グループディスカッションの雰囲気や進行の流れを事前に掴んでおくためには、実際の選考風景や練習風景の動画を見ることが効果的です。

文章やマニュアルだけでは把握しづらい、発言のテンポ、立ち居振る舞い、役割ごとの動きなどを視覚的に理解することができます。

特に初めてのGDでは、場の空気感やリアルな会話の流れを事前に体感しておくことで、当日の緊張や戸惑いを大きく減らすことができます。

理想的な参加の仕方を映像で確認し、自分がどのように貢献できるかをイメージしておくことが重要です。

グループディスカッションの流れから時間配分をある程度考えておく

グループディスカッションでは、限られた時間内で効果的に議論を進めることが求められます。

そのため、あらかじめ全体の流れを把握し、各ステップにどの程度の時間を割くべきかをシミュレーションしておくことが重要です。

たとえば、自己紹介に何分、意見出しに何分、結論整理に何分といった時間配分の目安を持っておけば、タイムキーパーとして指名された際にもスムーズに進行できます。

また、自分が進行役や補佐役でなくとも、時間の意識を持ちながら発言することができ、議論全体を円滑に進める力として高く評価されます。

グループディスカッションのNG行為

グループディスカッションのNG行為
  • 議論・討論を止めてしまう発言
  • テーマに関係ない発言
  • 不必要なカタカナ専門的な発言
  • 人の意見を否定する発言
  • 何も発言しない・少ない
  • 与えられた役割を果たさない

グループディスカッションでは、議論を活性化させる発言が評価される一方で、進行を妨げてしまうNGな発言も存在します。

自分では良かれと思って発言していても、結果的に議論を停滞させたり、周囲の意見を引き出せなくなったりすることがあります。

そこで今回は、避けるべき発言のパターンを紹介します。

これらを意識して、スムーズな議論の進行を心がけましょう。

①議論・討論を止めてしまう発言

グループディスカッションでは、他の人のアイデアの欠点だけを指摘する発言はNGです。

たとえば、「その案はリスクが高い」「それではうまくいかない」と否定するだけでは、議論の流れが止まってしまい、建設的な話し合いになりません。

もちろん、アイデアの問題点を指摘することは重要ですが、単なる批判ではなく、改善策や代替案をセットで提案することが大切です。

例えば、「その案はコストがかかりすぎるかもしれませんが、予算を抑える方法として〇〇はどうでしょう?」といった具合に、前向きな発言を意識しましょう。

批判だけで終わらせず、議論を発展させるような発言を心がけることで、チーム全体の評価も向上します。

②テーマに関係ない発言

グループディスカッションでは、テーマと関係のないアイデアを出してしまうと、議論が脱線し、進行が滞る原因になります。

例えば、前提条件を無視したり、求められている方向性とは異なる提案をすると、他のメンバーが議論の軌道修正に時間を取られ、本来の目的に集中できなくなります。

特に、自由な発想が求められる場面でも、テーマの枠組みを理解した上で発言することが大切です。

改善策としては、発言する前に「このアイデアはテーマに沿っているか?」「前提条件を満たしているか?」を確認し、必要であれば「この提案は少し角度が違うかもしれませんが…」と前置きをすることで、議論を円滑に進めることができます。

③不必要なカタカナ専門的な発言

グループディスカッションでは、不必要なカタカナ語や専門用語を多用することは避けるべきです。

例えば、「この施策はアジェンダに沿ってシナジーを生む」「KPIを最適化するべき」といった発言は、意味が伝わりにくく、議論の流れを妨げる可能性があります。

特に、全員が理解できる言葉で話すことが求められる場面では、専門用語の多用は逆効果になります。

改善策としては、シンプルな言葉に言い換えることを意識し、「議題に沿って相乗効果を生む」「目標達成のために工夫する」といった表現を使うとよいでしょう。

また、どうしても専門用語を使う必要がある場合は、補足を入れることで、議論を円滑に進めることができます。

④人の意見を否定する発言

議論の中で意見の対立は避けられませんが、相手を否定するような言い方はチームの空気を悪くする原因になります。

「それは間違っている」「意味がない」といった直接的な否定は避け、代わりに「この視点もあると思う」など、建設的に対話を続ける言い回しを心がけることが重要です。

他者を尊重する姿勢は、協調性の高さとして評価されます。

⑤何も発言しない・少ない

沈黙が続いたり、発言がほとんどない場合、チームに対する貢献が見えにくくなります。

意見の内容以前に、「積極性がない」「意欲が感じられない」といったマイナス評価につながる可能性があります。

自信がなくても、自分なりの視点を持って発言に参加することが大切であり、たとえ発言回数が少なくても、話の流れをつなぐ一言が評価されることもあります。

⑥与えられた役割を果たさない

進行役や書記、タイムキーパーなどの役割が決められているにもかかわらず、それをこなさない行為は、チームへの無責任さとして捉えられます。

特に、進行が混乱しているにもかかわらず介入しない、メモを取るべき書記が何も書かないといった態度は、チーム全体の成果を損なう原因にもなります。

役割に責任を持ち、議論を円滑に進める姿勢が求められます。

⑦他人の意見を奪う

発言の多さよりも全体の議論を深める姿勢が重視されます。

そのため、他人の意見を奪う行為は最も避けるべきものです。

人の発言を途中で遮ったり、自分の意見として言い換えたりすると、協調性が欠けている印象を与えてしまいます。

特に自分を目立たせたい気持ちが強い人ほど、相手の話を最後まで聞かずに発言してしまう傾向があります。

採用担当者は、個人の主張を優先してチーム全体を乱す姿を好ましく思いません。

意見を述べたいときは、相手の話を最後まで聞き、その内容を踏まえて自分の考えを伝えることが大切です。

また、相手の意見に質問や補足を加える形で関わると、議論をより深めることができます。

自分の発言で議論を動かすことは大切ですが、他人を押しのけてまで主張するのは逆効果です。

⑧オンラインGDでのマナー違反例

オンラインのGDでは、対面とは異なる注意点があります。

中でも多いのが、カメラをオフにしたまま参加したり、表情や反応を見せなかったりすることです。

画面越しでは相手の反応が伝わりにくいため、無表情や無反応は印象を悪くします。

また、マイクの雑音や同時発言もトラブルのもとになります。

発言する際は静かな環境を整え、話す前に自分の名前を添えると円滑に進みます。

他の人が話しているときは、音を立てずに聞き、うなずくなどのリアクションで関心を示すことが重要です。

オンライン上では、非言語のリアクションが対面以上に評価に影響します。

さらに、通信状況の確認も事前に行いましょう。

途中で音声が途切れると集中力が切れ、議論の流れを乱す原因になります。

礼儀と配慮を意識し、画面越しでも誠実さが伝わる態度を心がけることが成功の鍵です。

【グループディスカッションのテーマ】トラブル・例外対応

GDは、予定通りに進むことのほうが少ないものです。

議論が白熱して意見がぶつかったり、脱線したり、特定の参加者が場を乱したりすることもあります。

こうしたトラブルの瞬間こそ、参加者の本当の力が見られています。

冷静に状況を判断し、場をまとめる力を示せるかどうかが評価の分かれ目です。

意見が割れたときのまとめ方

GDでは、意見が分かれることは自然な流れです。

むしろ活発な議論が行われている証拠でもあります。

しかし、そこで感情的になったり、一方的に押し通そうとしたりすると評価を下げてしまいます。

重要なのは、対立を調整しながら建設的な方向へ導く力です。

まず、異なる意見を一度受け止める姿勢を見せましょう。

どちらの意見にも一理ある、と認めた上で議論の目的に立ち返ることが効果的です。

そのうえで、双方の意見を整理し、共通点を探して折り合いをつけていきます。

また、どの案が最も目的に近いかという点を基準に話を戻すと、全員が納得しやすくなります。

発言力よりも、冷静に場をまとめる調整力が評価されるので、意見を融合させてチームの方向性を整える力を見せることが、高評価につながります。

話が脱線したときの修正法

議論が盛り上がるほど、話が本題から離れてしまうことがあります。

このとき、放置すると制限時間を無駄にし、議論の結論が出せなくなる恐れがあります。

話が脱線したと感じたら、早めに軌道を戻す声かけが必要です。

「今の話を踏まえて、最初のテーマに戻るとどう考えられるか」といったように、柔らかく本題へ引き戻すと自然です。

相手を否定せず、目的を再確認する形で仕切ると、場の流れを壊さずに方向を修正できます。

また、議論の進行を任された人だけでなく、誰でも冷静な一言で立て直す姿勢を見せると好印象です。

テーマに沿って議論を進める力は、実務でも求められる重要な資質です。

時間配分を意識しながら本筋へ導くことで、全体を見渡せる思考力と実行力を示すことができます。

クラッシャー(議論妨害者)への対応法

GDでは、自己主張が強すぎたり他人を否定したりする参加者が現れることがあります。

いわゆるクラッシャーと呼ばれる存在です。

このような人に感情的に反応してしまうと、議論が崩壊するだけでなく、全体の評価も下がってしまいます。

対処のポイントは、直接反論するのではなく、議論の方向性を元に戻すことです。

相手の意見の一部を認めつつ、「この意見も踏まえて、全体としてどう考えるか」と全員に問いかけるのが効果的です。

個人対立の構図を避け、チーム全体に焦点を戻すことで場を安定させられます。

また、司会役でなくても冷静に場を整理する一言を挟むことで、協調性とリーダーシップの両方を示すことができます。

クラッシャーへの対応は、忍耐力と柔軟な姿勢を持って臨むことが大切です。

グルディス対策は就活エージェントを利用しよう

ここまで解説しましたが、グループディスカッションだけでなく就活では多くのことを考えたり準備することが必要です。

しかし、なかなかスムーズに就活が進んでいないという方は多いでしょう。

そんな時は、就活エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。

・内定が出ない

・一人で就活を進めるのが不安

・ガクチカや自己PRの書き方が分からない

という方におすすめです。

メリット・デメリット

主なメリット

・内定獲得までのすべてのサポートは無料で受けることができる
・本番を想定した面接対策が繰り返し行える、予約もとりやすい
・希望に沿った優良企業を複数紹介してもらえるため、内定に繋がりやすい

主なデメリット

相性のよくないエージェントと当たってしまう可能性がある。
・志望度が高くない、興味がない企業を紹介される可能性がある

【グループディスカッションのテーマ】よくある質問

ここでは、グループディスカッションのテーマに関して、就活生の皆さんからよく寄せられる質問に回答します。

初めてのグループディスカッションは不安が多いものですが、当日になって慌てないためにも、事前に疑問を解消しておくことが大切です。

ここで紹介する対策のヒントや実践的なアドバイスを参考にして、万全の準備で本番に臨みましょう。

グループディスカッションで詳しくない分野のテーマが出されたときの対策法は?

就活のグループディスカッションでは、あえて自分の専門外や馴染みのない分野のテーマが出されることがよくあります。

これは知識の量を試す試験ではなく、未知の課題に対してどう思考し、チームに貢献しようと行動するかを見るためです。

対策法として最も重要なのは、知ったかぶりをしないことです。

素直に「その分野は詳しくないのですが」と前置きした上で、他の知識がある人の意見を引き出す質問をすることが有効です。

質問例としては「その用語の定義を教えていただけますか?」や「A案のメリットについて、もう少し詳しく聞かせてください」など、議論を深めるための質問を投げかけることで、知識がなくても十分に貢献できます。

自分が知らないからと黙り込むのが一番のNG行動です。

傾聴と質問の姿勢は高く評価されます。

グループディスカッションは1人でも練習できる?

結論から言うと、1人でもある程度の練習と対策は可能です。

例えば、日々のニュースや新聞記事を読み、そのテーマに対して自分の意見と、なぜそう思うのかの理由を声に出して説明する練習は、発言の基礎体力づけに有効です。

また、フェルミ推定のお題を自分で設定して解いてみるのも、論理思考の良い訓練になります。

ただし、グループディスカッションの本質は、他者とのコミュニケーションを通じて一つの結論を導き出すことです。

1人での練習はあくまで準備運動と捉え、大学のキャリアセンターや就活イベントが開催する模擬ディスカッションに積極的に参加し、実践経験を積むことが合格への一番の近道です。

他人からの客観的なフィードバックをもらえる機会を大切にしましょう。

就活のグループディスカッションのテーマはいつ知らされる?

就活のグループディスカッションで、テーマがいつ知らされるかは企業によって様々ですが、最も多いパターンは、当日、議論が始まる直前に発表されるケースです。

これは、事前準備ができない状態で、未知の課題に対してどのように思考し、チームで対応していくか、そのプロセスそのものを選考の評価対象としているためです。

まれに、数日前に概要だけが知らされる場合や、インターンシップなどで数日間かけて取り組む長期のテーマが与えられることもあります。

いつテーマを知らされても慌てないよう、日頃から様々なニュースや社会問題に関心を持ち、それに対して自分はどう思うか、意見を持つ習慣をづけておくことが最強の対策となります。

まとめ

グループディスカッションとは、複数の学生が企業から与えられたテーマに挑み、そのプロセスについて人事担当者が審査する集団選考の1つです。

そこで企業が就活生を評価するために見ているポイントとは、その就活生が入社後、どのように活躍してくれるのかです。

特に思考力やコミュニケーション能力について見ています。

グループディスカッションのテーマは大きく3種類に分けられます。

課題解決型、抽象型、その他の3種類です。

テーマはその企業や業界、社会情勢に限ったものだけでなく、独創的なテーマも出題されるのです。

日ごろからありとあらゆる出来事に対して疑問をもって生活することも、グループディスカッションに向けた対策といえるでしょう。

選考に通るコツは、「グループディスカッション 対策」の記事を併せてご確認ください。

参考:【面接前必読】オンライングループ面接を完全攻略|初心者も安心の超基本マナーから上級者向けテクニック転職アカホン

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