【面接】面接でNGな振る舞いとは?NGな行動や言動、回答などを解説

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はじめに

インターン逆質問

エントリーシートが通って次は面接となったとき、特にまだ面接を経験したことがない方は、うれしい気持ちと同時に緊張も感じているのではないでしょうか。

面接においては、もちろん面接官からの質問に対する受け答えの内容も見られていますが、社会人にふさわしい態度が取れているかも、大切なポイントです。

NG行動やマナー違反がひどければ、それが原因で落とされてしまうこともあるため、面接でやってはいけないのはどういう振る舞いなのか知っておきましょう。

【面接NG集】面接では何が見られている?

就活の面接で見られているのは、その人のコミュニケーション能力入社にかける熱意、そしてビジネスマナーなどです。

コミュニケーション能力に優れていて、発言からあふれる熱意を感じられても、ビジネスマナーに難点があれば、それは不合格の原因となり得ます。

質問への受け答えや面接中のビジネスマナーに関しては、誰かにチェックしてもらって練習を積めば、特に問題はないでしょう。

しかし、面接の前の段階から、やってはいけない行動をしてしまう方もいるため注意が必要です。

コミュニケーション能力

企業という組織で働く以上、他者との関わりは必ずあります。

そして、自社・他社を問わず、さまざまな立場や年齢の人とやり取りしなければなりません。

そのため、どのような職種で働いても企業に属しているのであれば、コミュニケーション能力はとても基本的なものです。

面接では、質問の要点を理解し、端的に伝えられるかどうかが主に見られています。

おしゃべりが得意であるとか、誰とでも気軽に話せるだけでは、コミュニケーション能力があるとは言えません。

ほかの人が伝えたいことを即座に理解し、それに対して的確に答える能力こそが、コミュニケーション能力なのです。

面接では、面接官がどのような意味でその質問をしているのか把握し、自分の考えをしっかりと伝えられるようにしましょう。

入社への熱意

面接には、その就活生の入社への熱意が、どれほどのものなのかを判定するという目的もあります。

入社した社員が早期退職してしまうのは、その社員にとってもそうですが、企業にとっても大きな痛手です。

特に新入社員の採用から入社後の研修までは、企業は大幅な手間やコストをかけています。

その企業で働いて成果を出す前に辞められてしまっては、企業にとっては、その人を採用した意味がなくなってしまいます。

したがって、高いモチベーションで長く働けるのか、ずっと自社で活躍してくれそうな人材であるかを、面接で見極めなければなりません。

入社後への熱意が伝わらなければ、すぐにモチベーションを失って辞めてしまうおそれがあると判断され、採用には至らないでしょう。

ビジネスマナー

面接を受けている就活生が、将来一緒に働きたい人物であるか、また自社で働いている姿をイメージできるかも、企業が面接を行う理由の1つです。

他者へ気配りができたり、明るく前向きな性格であったりすることも重要ですが、ビジネスマナーが守られているかも採点項目となります。

ビジネスマナーは、多くの人が一度に働いている職場で、皆が気持ち良く働くために存在するものです。

基本的なビジネスマナーの守れていない人物が1人でもいると、その組織は働きにくい環境となってしまい、業務の効率が落ちる可能性さえあります。

しかし、就活生に求められるビジネスマナーは、そこまで難しいものではありません。

常に、相手のことを第一に考えた言動を心掛けていれば良いでしょう。

【面接NG集】NGな行動や言動

面接を受ける際に、取ってはならない言動がいくつかあります。

ただ、面接の場であるからNGというよりは、どのような場面でもとるべきではない言動です。

仲間内であれば笑って許してもらえるような言動も、面接では落とされる原因となるため、普段よりも言動に注意しなければなりません。

遅刻や言葉づかいを含めた話し方などは、すでにくせのようになってしまっていて、すぐには直せないこともあるでしょう。

ここであげるNG言動を普段からとってしまいがちな方は、特に気をつけてください。

面接に遅刻

面接に遅刻は、電車の遅延など公的な理由がない限りNGです。

寝坊や乗り過ごし、または駅や道で迷ったなどの理由で遅刻するようなことは、面接であってはなりません。

万が一、遅刻してしまいそうな場合でも必ずメールや電話で事情を説明し、可能であればどれぐらい遅れるかも伝えたうえで、企業側の指示を仰ぎましょう。

普段、大学の授業やご友人との待ち合わせに遅刻しがちな方は、時間の感覚がルーズになっていると考えられるため、特に気をつけてください。

面接に間に合うよう、時間に余裕をもって行動することも大切ですが、事前に面接会場までに道のりを調べておくなどの事前準備も必要です。

遅刻せずに会場へたどり着けるように、しっかりと準備したうえで、本番に臨みましょう。

面接会場に早く着きすぎる

面接でNGなのは、遅刻だけではありません。

会場に早く着きすぎてしまうのも、まだ面接の準備ができていないなど、企業の迷惑になってしまうためNGです。

採用担当者の仕事は、新卒の採用面接だけではなく、1日に何件も面接が入っていることもあります。

面接の準備ができていないうちから学生が来てしまっても、開始時間まで待機する場所さえないことも考えられるのです。

このコロナ禍では、面接が終わる度に消毒作業なども必要になり、余計に忙しいはずです。

したがって、面接会場には開始5分前から10分前に着くのがベストであり、早めに到着した場合でも受付に行かず、どこか別の場所で時間を潰しましょう。

相手の迷惑にならないためには、どう行動すべきなのかよく考えて行動してください。

面接の待ち時間で携帯電話を使用する

腕時計を使う習慣がなく、普段から携帯電話で時間を確認している方が、特にしてしまいがちなNG行動が、面接の待ち時間で携帯電話を使うことです。

自分の番を待っている間は時間が気になる、または、すでに提出してあるエントリーシートを見直しておきたいと思うこともあるでしょう。

しかし、待ち時間に携帯電話を見るのはマナー違反であると考えている人もいます。

したがって、態度が悪いと思われてしまうことがあるため、なるべく控えましょう。

また、面接中に携帯電話が鳴るのも非常に印象を悪くしてしまうので、必ず開始前に電源を切るか、フライトモードにしてください。

エントリーシートは紙に印刷したものを用意し、時間の確認は携帯電話でなく腕時計を使いましょう。

面接官の目を見て話さない

面接官の目を見て話さないことは、面接ではNGです。

就活生の目がどの場所を見ているか、話している相手はチェックしています。

もし面接中に相手の目を見ないで話してしまうと、面接官はすぐにわかります。

面接官と目線が合っていないと、コミュニケーションがうまく取れません。

そして、コミュニケーションが取れないことから減点されてしまうことになるでしょう。

「面接官と目線を合わせるのが苦手」という方もいますが、目の部分を見る以外で目線を合わせる方法もあります。

目より少し下の鼻の上を見るように意識をすると、面接官に目を向けているように見えるでしょう。

正しい敬語を使えていない

正しい敬語が使えていないことも面接においてはNGであり、言葉づかいにも細心の注意を払わなければなりません。

面接では、正しい敬語を使おうと意識していたとしても、緊張のあまり普段の自分が出てしまうこともあります。

特に面接に慣れていないうちは、正しい敬語を使おうとして、反対におかしな言葉づかいになってしまったりなど、うまく話せないこともあるでしょう。

しかし、ビジネスの場では、特にお客様へ対しては、どんなに打ち解けた間柄でも敬語が基本です。

正しい敬語が話せなければ仕事にならないため、今から正しい敬語を身につけておく必要があります。

敬語は、知識だけあっても、実際に使わないと自然と口に出てくるようにはならないので、しっかり特訓しておきましょう。

話し方に問題がある

話し方に問題がある場合も、マイナスの印象を与えてしまう可能性が非常に高いです。

話し方はその人に自信やコミュニケーション能力、常識などを示す重要な要素であり、自分の魅力や強みをどれだけ伝えられるかに直結します。

特に、声が小さかったり、一方的に話してしまったりすることは面接でも大きなマイナスポイントとなります。

それぞれのポイントについて理解を深めておきましょう。

話す声が小さい

いくら素晴らしい内容を話していたとしても、面接官があなたの言っていることをはっきりと聞き取れない場合、その内容は正確に伝わりません。

また、声が小さいと自信がないように見えてしまい、自己主張や積極性が不足していると感じられることが多いです。

特に就職活動では自分の能力や強みを相手にしっかり伝える必要があるため、ハキハキと大きな声で分かりやすく説明することを心がけましょう。

一方的に話す

一方的に話すことも、面接のNG行動として挙げられます。

面接はただ自分の意見や経験をドッジボールのように相手にぶつけるものではなく、面接官とコミュニケーションを取る、いわばキャッチボールのような場面です。

したがって、一方的に話してしまうと、相手が質問を挟むタイミングがなかったり、相手が何を知りたいかを無視してしまうことになります。

確かに、緊張していると丸暗記してきた回答をそのままスラスラ読み上げてしまうかもしれません。

しかし、良い印象を与えるために、落ち着いて会話のキャッチボールをしましょう。

自分を持っていない言動

特にベンチャー企業の面接の場合、自分を持っていない言動をするのは控えましょう。

なぜなら、ベンチャー企業は自主性や積極性がある人物を求めているからです。

たとえば、「友人がおすすめしてくれたので応募しました」など、自分以外を主語にした言動をしてはいけません。

自分の意思を明確にし、自分の意見を持った言動をするように心がけましょう。

特に、普段から人を理由にする癖がある人は注意が必要です。

面接でも自分を持っていない言動になりやすくなるため、意識して話しましょう。

差別的、反社会的、企業の理念に反する発言

面接で社会的秩序を乱すような発言をしてしまうと落とされる可能性が高くなるでしょう。

また社会人としても、そのような発言はふさわしくないためNGです。

しかし、普段の会話から気をつけているのであれば、面接中にそのような発言は出てくることはほぼありませんので安心してください。

そのほかにも、企業理念に反するような発言にも気をつけましょう。

これは、「企業理念を理解していない」と判断されてしまう要因になり得ます。

また、他人を下げるような発言もしてはいけません。

日常の会話から発言を意識することはできるので、発言が気になる方は日常会話から改善していきましょう。

NGな言動を意識しすぎない

先ほど紹介したようなNGな言動は、可能な限り控えるべきです。

ですが、NGワードを避けて話すように意識をしすぎると、発言する際に言葉が詰まってしまう可能性があります。

これが原因で面接に集中できなくなることも多く、そうなると自分をアピールすることも難しくなります。

そのため、NGワードを怖がるのではなく、そのような言葉があると意識の片隅に留めるだけにしておきましょう。

むしろ、自分をアピールする言葉を選び、それを面接で伝えられる練習を優先することが大事です。

ただし、NGな言動は無意識のうちにしてしまう可能性があるため、不安な方は模擬面接の際に確認しておくと良いでしょう。

SNSの発言に注意

SNSが普及した近年は、匿名でさまざまな発言をすることができます。

応募者の人物像を調べるために、個人のアカウントをチェックし、内容を把握しようとする企業も多くあります。

たとえ最終面接までたどり着けたとしても、SNSでの発言内容が悪い場合、大きな減点につながりかねません。

SNSで企業の悪口や暴言は企業のイメージも下がるため、面接者も採用したいとは思いません。

もしネガティブなことがあるときは、友人や家族などの身近な人や、就活のプロである就活エージェントに相談すると良いでしょう。

【面接NG集】NGな身だしなみ

面接で注意しなければならないのは、言動だけではありません。 面接を受けるときは、身だしなみにも注意して、先方に失礼のないようにする必要があります。

学生の間はスーツを着る機会もあまりなく、髪型やファッションを自由に楽しんできた方も多いのではないでしょうか。

しかし、社会人になったら、ビジネスの場にふさわしい髪型や服装を選ばないと、失礼にあたります。

面接でも、相手に不快な思いをさせないように、TPOに沿った清潔感のある身だしなみを心掛けましょう。

清潔感のない身だしなみ

男性、女性ともに清潔感のない身だしなみは、どうしても敬遠されてしまいます。

清潔感のない服装や髪型は、相手を不快な気持ちにさせてしまうからです。 入浴しないなどは論外ですが、いくら体は清潔であっても、身だしなみで不潔な印象を与えないようにしましょう。

髪が長い方はきちんと結び、寝癖やフケなどもないように、面接前に鏡を見て乱れたところがないか、チェックしてください。

おしゃれで髭を伸ばしている方もいらっしゃるかもしれませんが、面接を受けるときは丁寧に剃りましょう。

シャツのシワなども清潔感がなくだらしない印象を与えてしまい、面接では不利です。 袖を通す前にシワがないかどうか確認し、シワがあればアイロンを当ててから着てください。

髪型

面接を受ける際は、黒髪で表情のしっかりわかる髪型が基本です。

男性の場合は、耳と眉毛が見える長さにして、きちんと結んでいたとしても長髪は避けましょう。

一方、女性の場合は髪の長さは自由ですが、長い方はきちんと結んで、お辞儀をしたときに崩れてしまわないよう注意してください。

もちろん、男女ともに清潔感がもっとも大切であるため、ボサボサで極度に傷んでいたり、プリンのように髪の根元だけ色が違ったりするといった状態もNGです。

髪型が崩れてしまいそうなときは、ワックスなどを使って固めておきましょう。

面接官のところまで整髪料のにおいがただよってしまうような使い方はNGですが、清潔感のある髪型を保つには、ワックスなどはマストアイテムと言えるでしょう。

アクセサリー

面接のときは、アクセサリーは外しておくのが基本です。

面接の最中にアクセサリーが揺れて気が散るだけでなく、面接官に「派手な人」という印象を与えかねません。

基本的に面接のときにつけて良いとされているのは、結婚指輪のみです。

普段ピアスをしている人はつけずに行くか、なるべく揺れないシンプルなデザインのものを選びましょう。

どうしてもアクセサリーを身につけたいときは、できるだけ外から見えないように工夫してください。

場違いな服装

面接には、その場にふさわしい服装をしていくべきです。

面接にもっともふさわしいのは、やはりリクルートスーツでしょう。

私服などの規定がない限り、リクルートスーツを正しく着こなしていればマナー違反になることはありません。

少なくとも、リクルートスーツであれば服装が原因で落とされることはないでしょう。

面接にふさわしくない色やデザインの服は、たとえスーツであっても、避けてください。

カバンや靴も面接の服装にあったもので、できれば下に置いたときに自立するものを選ぶと、かっちりとした印象を相手に与えられます。

なお、業種や業界によっては服装の規定があるケースも見られ、その場合は規定に従いつつも、面接の場にふさわしい服装で臨んでください。

服装指定のない場合は?

特にベンチャー企業は、あえて服装を指定せずに、カジュアルな面談を行う場合が多くあります。

こういったケースでは、必ずしもリクルートスーツを着ていく必要はありません。

基本的には、オフィスカジュアルな服装を心掛け、バッグや靴も服装と違和感のないものを選びましょう。

ただし、オフィスカジュアルはスーツではないだけで、仕事をする服装です。

短パンやTシャツなどのあまりにラフな格好や、タンクトップやミニスカートのような露出が多いファッションはNGです。

【面接NG集】NGな回答

身だしなみや服装がいくらしっかりしていても、肝心な面接の受け答えで失敗してしまっては意味がありません。

たとえご自分の本音であっても、面接官の前で口に出してはいけないことがあります。

面接を通過して、無事に内定を得るためには、ネガティブな内容や漠然としていて具体性のない発言は避けましょう。

企業は、自社で活躍し売り上げに貢献してくれそうな人材を求めています。

仕事への意欲をはっきり見せて、将来企業で活躍できる人材であることをアピールしてください。

仕事に対するネガティブな回答

面接官の質問に対して、仕事に対する意欲が感じられなかったり、仕事を選んだりするような内容の回答は避けましょう。

たとえば「どのような仕事でも良い」などと答えてしまうと、仕事に対する意欲がなく、常に受け身の姿勢であると捉えられてしまいます。

逆に「○○はしたくない」といった回答は、面接官にわがままな印象を与えてしまうでしょう。

就職したら、どのような仕事にも意義を見出して必死に働かなければなりませんし、特に新入社員のうちは配属先を自分で選ぶことなどできません。

働く意欲が低い、もしくはわがままな性格であると見なされないためには、仕事に対してはネガティブな発言を避けて、いい加減な姿勢を面接官に見せないでください。

NGな志望動機

志望動機は、面接でも最重要視されているといっても過言ではない項目です。

志望動機の良し悪しは、採否に直結すると考えて、しっかりとした内容にしなければなりません。

しかし、ここでも言ってはいけないことがいくつかあります。

たとえ、それがご自分の本音であっても、待遇について言及したり、抽象的すぎたりする内容は避けましょう。

自分にそのつもりはなくても、気がつかないうちにNGな発言をしてしまうこともあるため、志望動機の内容は慎重に作成しましょう。

待遇が良いから

たしかに、待遇の良さは企業選びの重要な要素であり、待遇が良い企業を選ぶのは誰もがやっていることで、決して間違ったことではありません。

しかし、面接の場で待遇の良さを志望動機にしてしまうと「待遇さえ良ければほかの企業に行ってしまう人」と見なされてしまいます。

企業としても、業務内容など企業そのものではなく、待遇に惹かれて来た就活生だと思うと、あまり気分の良いものではありません。

そのため、志望動機で待遇面をあげてはいけないのです。

成長できるから

成長したと願うことは働くうえで、大切なことではありますが、成長できることを志望動機にしてはいけません。

なぜなら、企業が欲しているのは戦力となる学生であり、スキルを教える学びの場ではないからです。

面接では学生気分を捨てて、いかに自分がその業界に向いていて、企業に対してどれほどの貢献ができるのかをアピールしましょう。

「成長できるから」という志望動機は自分本位な視点であり、企業にどのような利益がもたらされるのかが見えてこないのです。

ワークライフバランスを重視したい

志望動機を述べる際に、「ワークライフバランスを重視したい」と答えてはいけません。

特に、ベンチャー企業の中には働きやすさをアピールしていることもありますが、実際は出勤時間が多いことが大半です。

そのため、ワークライフバランスを重視している方は注意が必要と言えます。

もしワークライフバランスが志望の動機のひとつであったとしても、なるべく回答しないようにするべきです。

面接でワークライフバランスについて答えると、「熱心に働く気持ちがない」とされて評価を下げられることもあるため注意しましょう。

大きな仕事をしたいから

就職したら、いつかは大きなプロジェクトに携わって、世界が驚くような成功を収めたいといった夢を抱いている方もいるでしょう。

しかし、志望動機が「大きな仕事をしたいから」では、あまりに漠然としすぎています。

何かしらの意欲をもっていることは伝わってきますが、内容が抽象的すぎて、いったいどのようなことを成し遂げたいのかが伝わりません。

具体的に携わってみたい仕事内容がないと、業務内容の理解が浅く、企業研究が甘いと思われているおそれがあります。

サービスや商品が好きだから

サービスや商品が好きだということは、その企業に興味をもつきっかけとしては十分です。

ただし、あくまできっかけであり、入社したい理由にはなりません。

サービスや商品が好きなだけでなら、ファンとして消費者の側からその企業を支えていれば良いわけです。

面接の志望動機は、サービスや商品が好きというきっかけから、さらになぜ入社を希望するのかという理由につなげていかなければなりません。

自分が好きなサービスや商品をどう広めていくのかなどの、視点があると良いでしょう。

好印象を与える志望動機とは?

企業に好印象を与える志望動機は、なぜその企業を選んだのかがわかりやすいものと、企業にもたらす利益をきちんとふまえているものです。

「なぜこの企業でなければならないのか」という視点で述べられる志望動機は、企業研究をよくしているという印象を与えます。

また「入社後にどのようなことを成し遂げ、どのように貢献したいか」という視点は、企業に貢献したいという気概が感じられるため、好印象です。

自分が何をしたいかという希望は大切ですが、いくら好きなことをしても企業への貢献にならなければ意味がないのです。

どうしてもその企業に入りたいという熱意と、自分がどういった形で企業に貢献できるのかを上手に伝えられれば、その場の雰囲気も良くなり、面接がスムーズに進むでしょう。

NGな自己PR

面接で、志望動機と同じくらいの重みをもっているのが自己PRです。

しかし、その人の性格としては良いものであっても、面接ではNGとなってしまう内容もあるため、注意しなければなりません。

そのためには、まず企業がどのような人材を欲しているのかを探る必要があります。

自己PRもそれに近づけておけば、自己PRが原因で落とされる可能性は低くなるでしょう。

企業に自分の魅力や能力をしっかり伝えられるように、それが発揮されたエピソードなども取り入れてください。

根拠がない

根拠がない自己PRは非常にマイナスな印象を与えてしまう可能性が高いです。

「私はリーダーシップが強みです」と述べるだけではそれが本当に事実であるか確認できる材料が全くありません。

根拠のない自己PRは単なる「自己評価」や「主観的な意見」に過ぎず、面接官は信頼性に疑問を抱くことでしょう。

自己PRでは必ず過去の体験や具体的な成果を示し、自分の主張に裏付けを持たせる必要があります。

例えば、プロジェクトの成功に貢献したエピソードや、チームをリードして目標を達成した経験があれば、それが根拠となり、面接官に信頼感を与えることができます。

根拠を示し、自分の強みを客観的に証明し、説得力のある自己PRを構築しましょう。

肩書や実績ばかり

自己PRで肩書きや実績を強調しすぎるのも、NGな自己PRの例です。

もちろん、肩書きや実績は重要ですが、それだけを語ると自分の人柄や具体的な行動が伝わりません。

例えば「私は学生時代にサークルの会長を務めていました」「私は学生時代にバイトリーダーを務めていました」と肩書きを強調する人は多いですが、あなたがどのように貢献し、どのようなスキルを発揮したかが全く分かりません。

面接官が知りたいのは、その肩書きの背後にある実際の行動や思考、そして強みです。

したがって、肩書きを述べるだけでなく、そこからどのような挑戦をし、何を達成したのか、どのようなスキルを身につけたのかを説明しましょう。

マイナス表現が多い

自己PRは自分をアピールする場であるため、マイナス表現が多いとネガティブな印象を与えてしまいます。

「自分は〇〇が苦手ですが」「〇〇に失敗した経験がありますが」といったマイナスの表現を多用すると「自信がない」もしくは「消極的な人物である」と思われる可能性が高いです。

もちろん、失敗や苦手なことを隠す必要はありませんが、わざわざ面接の場面で長々と悪いことに焦点を当てる必要はありません。

したがって、基本的には自分の強みや良いところに焦点を当てて説明しましょう。

もしマイナスな話題に触れるならば、その経験をバネにしてどのような能力を身につけたか、その失敗をどのように成功に活かしたかについて最終的に説明するようにしましょう。

抽象的すぎる

抽象的すぎる説明をしてしまうのも、マイナスな印象を与えてしまう大きな理由の1つです。

面接官に自分の強みや能力が正確に伝わるためには具体的に説明するようにしましょう。

「私はコミュニケーション能力が高いです」とただ言われただけでは、どのような場面でコミュニケーション能力を発揮したのかが全く伝わりません。

「常に人とうまく交流することを心がけています」「人の話をしっかりと聞き、噛み砕いた上で回答しています」などの説明は悪いことではありませんが、具体例がないと本当にそのような能力を有しているのかが分かりにくいです。

必ず、数字や他者の意見などの客観的な要素を取り入れ、実際のエピソードを活用して説明するようにしましょう。

強みが漠然としている

強みをアピールする際に、漠然とした表現を用いることは面接でのNG行動の1つです。

「私は努力家です」などの漠然とした表現では具体的にどのような場面で努力をしてきたのかが明確に伝わりません。

強みが曖昧なままだと、企業はその学生がどのように自社で活躍できるのかをイメージできず、評価が難しくなります。

自己PRでは強みを具体的な経験やエピソードと結びつけて説明することが必要です。

例えば「学園祭のリーダーとしてチームをまとめ、全員が目標に向かって効率よく働けるよう調整しました」など具体的な行動を示すことで、強みが明確になります。

ただ強みを述べて終わりにするのではなく、それを裏付ける具体的な行動や成果を示して、自分が企業にとってどのような価値を提供できる人物かを強く主張しましょう。

コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力は面接において必須ですが、それを自己PRとしてしまうのは、非常に漠然としているためおすすめできません。

実際に面接を通しても判断できることであるため、自己PRとしては不適当です。

また、コミュニケーション能力は多くの学生があげる自己PRであり、企業から期待されているものでもあるため、これを自己PRで主張してしまうと面接のハードルが上がりがちです。

以上の理由から、コミュニケーション能力を自己PRにするのは避けたほうが良いでしょう。

自己PRの際、コミュニケーション能力が高いことをアピールする方は多いです。

ですが、「コミュニケーション能力がある」とそのまま自己PRをしても、具体性がなく低評価につながることが多いです。

そのため、コミュニケーション能力について説明するときは、その言葉を言い換える工夫をしてみましょう。

たとえば、「誰とでも仲良くなることができる」「周りと円滑な関係性を作ることができる」と言い換えられるので、自分の中でしっくりくるものを使うようにしてください。

人を支える能力に長けている

人を支えることも生きるうえでは必要なことであり、人をサポートできるのは価値があることです。

ただし、面接の自己PRとして使おうとしているのであれば、考え直したほうが良いでしょう。

なぜなら「周囲の人たちを巻き込んで引っ張っていく主体性に欠けているのではないか」と評価されてしまうことがあるからです。

企業は、指示を待つのではなく主体的に動ける人材を求めています。

就活の面接では、自分で考えて動けることをアピールするのがおすすめです。

運が良いこと

単に運が良いことを自己PRで伝えるのも注意が必要です。

面接官は、「何かしらの行動をした結果が良い出来事が起きた」と解釈するため、前後のつながりがないと「自己分析が足りていない」と判断されてしまう可能性があります。

そのため、運が良いことをそのまま述べるのではなく、どのような考えでどのような行動を起こしたのかを伝える必要があります。

これは客観的に自分を見るために必要な考え方でもあるため、早い時期に身につけておくと良いでしょう。

好印象を与える自己PRとは?

面接官に好印象を与える自己PRは、課題解決能力とその再現性です。

働いている限り課題はつきものであり、それを解決できない限り前に進めません。

そこで「課題に対してどのような強みを活かして解決をはかったのか」という内容の自己PRをすれば、自分の強みと課題解決能力を同時にアピールできるのです。

また、そのいくら良いエピソードがあっても、今後に活かせなければ、ただの思い出話になってしまいます。

したがって「その強みがどのように仕事に役に立つのか」という、再現性を兼ね備えた自己PRが効果的なのです。

面接でどれだけ相手に良い印象を残せたかで、結果が変わってきます。

自己PRの内容はしっかり練って、面接の前には誰かに内容をチェックしてもらうと良いでしょう。

【面接NG集】NGな逆質問

面接では、最後に面接官に対して逆質問させてもらえる時間があります。

実は、このときの質問内容も面接の一環であり、合否に影響するため、どういったことでも質問できるわけではありません。

内容によっては志望度が低いと思われる、または仕事への熱意を疑われてしまい、せっかくそこまで面接がうまくいっていても、それが一変してしまうおそれもあります。

逆質問でもほかの就活生に差をつけられるように、NGな内容は避け、好感度が上がるような質問を考えておきましょう。

企業研究をすればわかる質問

企業研究をきちんと行っていればわかるような質問内容はNGです。

たとえば、企業理念や取り組んでいるプロジェクトは、企業のHPなどに目を通せば必ず記載されています。

そういった調べればわかるような質問は、企業研究不足で志望度が低いと思われてしまい、印象が悪くなるでしょう。

複数の企業の選考を並行して受ける場合、何社もの企業研究をしなければならず、すべてを完璧にするのは大変かもしれません。

しかし、面接の逆質問は、その企業に勤める社員の生の声を聞ける場でもあります。

そういった貴重なチャンスを、少し調べればわかるような質問で潰してしまうのは、とてももったいないことです。

逆質問は、社員にしかわからないリアルな情報を聞き出す機会にしましょう。

休日や給料などの質問

休日や給料など仕事以外の質問も、面接ではNGです。

もちろん、年間休日数や給料などは、就職先を決めるのに大切なポイントです。

いくらやりがいを感じられる仕事であっても、休日が少なかったり、仕事の内容や量に見合っていない給料だったりする企業も、世の中には存在します。

いわゆるブラック企業を避けるためには、休日数や給料は必要な情報であると言えるでしょう。

しかし、企業への逆質問の場で仕事以外のことについて聞いてしまうと、その企業や仕事への関心が薄いという評価を下されてしまいます。

面接での逆質問も選考の一部であり、その内容からその企業への志望度や熱意が伝わるように工夫してください。

「休んだり給料をもらったりすることしか考えていないのか」と、反感を買わないようにしましょう。

積極性を感じられない質問

仕事に対しての積極性が感じられず、企業への貢献度が低いと感じさせる逆質問もNGです。

たとえば「どのように成長できるか」という質問は、企業に成長させてもらうという甘えが見え、やる気に欠けていると思われてしまいます。

企業が自分を成長させてくれるまで待つのではなく、自力で成長して企業に貢献したいという積極的な姿勢を見せましょう。

また「転職に寛容であるか」などの、将来の転職を前提としているような質問も就活の面接ではNGです。

企業にとっては、転職を最初から考えているような学生を採用するメリットはありません。 どの企業も長く活躍してくれそうな人材を探しています。

自ら成長するために動く気概、そしてその企業に貢献したいという願いが見えないような質問は、面接の場で口に出すべきではありません。

質問をしない

逆質問をせずに面接を終わらせるのは、避けるべきNG行動のひとつです。

企業側からしても、「逆質問はあって当然」といった考えで面接を行っています。

そのため、面接の最後では事前に調べた情報や面接のときに話した内容から質問をしましょう。

その際に、自分の考えも交えたうえで質問をするとなお良いです。

自分の考えを交えるときは、逆質問の内容が面接の内容とかけ離れすぎないように意識しましょう。

逆質問の内容次第でこれまでの失敗を取り戻せる可能性もあるので、積極的に質問をするようにしてください。

おわりに

就活の面接は、志望動機や自己PRなど自分のその企業に対する思いを伝える場です。

しかし、面接時にしてはならないNGな言動もあります。

社会人として恥ずかしくない身だしなみや言葉づかいはもちろんですが、質問に対する応答の内容にも注意しなければなりません。

漠然としすぎていたり、熱意や積極性を感じさせなかったりする内容の回答は避けてください。

また、面接では学生側から企業に質問する機会もありますが、実際に働いている社員の生の声を聞くチャンスだと思って、質問内容を考えると良いでしょう。

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