【例文付き】50文字のガクチカってどう書く?ポイントや企業の狙いを紹介

【例文付き】50文字のガクチカってどう書く?ポイントや企業の狙いを紹介

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

学生が就職活動をするにあたって、面接・ES作成時に避けては通れないのが「ガクチカ」です。

特に、ベンチャー企業を目指す学生にとっては「50文字以内」という厳しい文字数設定に悩むことでしょう。

今回は、押さえておきたいポイントや書き方を例文も踏まえてご紹介します。

また、企業側のガクチカに対する意図なども踏まえて、どのような考え方で取り組めばいいかもご紹介します。

文章作成の前に一度ご覧になってから、ガクチカ完成に向けて取り掛かることをおすすめします。

この記事を読んでわかること

・50文字指定する企業側の狙い
・ガクチカを50文字で書く際のポイント
・参考例文

この記事をおすすめしたい人

・ガクチカを考えている人
・50文字など極端に少ない文字数で指定された人
・就活で失敗したくない人

【ガクチカを50文字で書くには】50文字のガクチカを出すベンチャー企業の狙いとは?

一般的な企業では、ガクチカの文字数は400字など、作文用紙1枚分ほどの文字数を要求してくることが多いです。

ですが、ベンチャー企業などの職種では、50文字という非常に短い文字数で要求してきます。

なぜ、わざわざ短すぎて内容が伝わりにくそうな文字数を設定しているのでしょうか?

この項では、ベンチャー企業の狙いとどのような対策を採れば良いのかという点をご紹介します。

ガクチカに対して各企業がどのようなことを求めているのかを理解し、面接官に好印象を与えられるように一緒に勉強していきましょう。

何に取り組んだか概要だけ知っておきたい

まず、ベンチャー企業がほかの企業に比べガクチカの文字数が少ないのは、「あくまでも学生時代に取り組んだことの概要だけを掴んでおきたい。」という意図があります。

ガクチカの内容を重視するというよりは、ガクチカをその学生の概要として確認し、そこで印象に残った学生と実際に会って、人柄なども含めよりその学生を深堀りしていくという流れです。

ですので、ガクチカの内容も疎かにはできません。

面接官がその学生のことを気になった場合、ガクチカの内容をもとに会話の中で細部まで深堀りしたいという意図があるかもしれません。

むしろ、ガクチカの内容で面接官の第一印象が決まってくると思っておいたほうが良いです。

ガクチカの内容を少ない文字数の中で充実させることで、会話の中でもスムーズな流れで自分とはどういう人間なのかをわかりやすく伝えることができるでしょう。

またその会話がスムーズに進めば、面接官が改めて簡潔にまとめられたガクチカの内容を評価してくれるかもしれません。

エピソードのインパクトが知りたい

50文字という文字数の中でその人の概要を伝えるには、面接官の印象に残るようなエピソードも入れながら完成させる必要があります。

人気企業は全国各地から優秀な学生が応募してくるので、膨大な数から気になる学生を選んでいます。

そのような中で、50文字という少ない文字数でインパクトを残した学生は面接官の目につきやすく、選ばれる傾向にあるでしょう。

もちろんそのエピソードが、応募する企業にプラス面として判断されるかも考えながら書かないといけません。

その企業で学生が働いた時に、どのように成長していってくれるのかとイメージできるようなエピソードがあれば理想です。

ですが、もし応募する企業のイメージと合致するようなエピソードがなくても、インパクトが残せるだけのエピソードであれば記載しておくと良いでしょう。

【ガクチカを50文字で書くには】50文字のガクチカを書く際のポイント

ガクチカを50文字以内で完成させるには、いくつかのポイントを押さえておかなければいけません。

400文字ほどの文字数では、伝えたいことに対し詳しく書いたり、補足したりなど後付けで説明を加えることが可能です。

ですが、50文字ではそのようなことはできません。

しっかりと構成を組み立てて考えながら作らなければ、簡潔すぎる文章になり伝えたいことが伝わらない状況に陥るでしょう。

この項では、3点のポイントをご紹介し、どのような手順で書けば伝わりやすい文章になるかをお伝えします。

密度を高めて情報量を増やす

少ない文字数の中でアピールしたい情報を詰め込むには、細かい部分の工夫も必要です。

たとえば、文章の中で漢字に変換できる部分は可能な限り漢字にします。

次に、伝えたいことを文字数を極力少なく簡潔に伝わるような表現で伝えられるように心がけましょう。

「〜の支援を行いました。」ではなく「〜を支援しました。」という風に、言い回しを簡潔にするだけで文章が読みやすくもなります。

これだけでも、50文字という限られた文字数の中では、印象が良くなおかつ文字数を減らせる有効な手段です。

密度の濃い文章を作ることを心がけるだけで、面接官の印象も違うかもしれません。

「密度の濃い文章を作る=余計な部分はいれない」というのもポイントです。

ダラダラと長引く文章では面接官の印象も良くありません。

とにかく文章は細部までこだわりながら完成させましょう。

先に多めに書いて後から削る

良い文章を作る手段として、まず文字制限を考えずにオーバーしても良いという気持ちで、とりあえず伝えたいことを書いてみるのも良いでしょう。

最初から文字数を制限して考えると、本来書くべき内容があるにもかかわらず、自分の中で字数オーバーしないようにと制限してしまい、結果的に相手に伝えたいことが伝わらないということにもなりかねません。

多めに伝えたいことをまず素直にそのまま書いて、そこからより簡潔に伝えるための表現はないかと文章の中で探っていきます。

密度の濃い文章を作るには、内容は妥協せず、言い回しなどで省略・簡潔にできる部分を洗い出すことがポイントです。

文字数オーバーの例としては、50文字以内の場合は70文字程を目安として一度文章を書いてみましょう。

そこから、「不要な接続詞がないか」「より簡単に伝わる言い方はないか」「熟語にして文字数を減らせる方法はないか」など、細かい部分に目を向けてください。

そうすれば、面接官も短い文章の中で、その文章を作る過程の努力も汲み取ってくれるはずです。

何に取り組んだかわかるように簡潔に書く

先ほどは細かな言い回しや表現の仕方の工夫で密度の濃い文章を作るという点をご紹介しましたが、大前提として内容が伴っていないと面接官の印象に残りません。

また、印象に残りそうな内容だとしても、面接官の頭の中で「その学生が何に取り組んできたのか」をイメージできるような文章を作る必要があります。

一目見ただけでイメージできる文章にするには、より伝えたい出来事・体験を簡潔にまとめて伝えることが大切です。

先ほどの言い回しや表現の工夫と共通する点ですが、専門用語などを盛り込みながら、高度な文章にする必要はありません。

伝えたい出来事・体験を「5W1H」の中で最低限必要なものを選びながら、読み手が学生の活動している姿が簡単にイメージできれば、それが理想の文章です。

もちろん、人によってイメージの仕方は違いますので、必ず文章が完成したら、友人や家族に聞いてもらい、何人かが簡単にイメージできるようであれば問題はないでしょう。

ガクチカにタイトルをつける

文字数を気にせず書いたガクチカにタイトルをつけてみましょう。

タイトルをつけようと考えると、必然的に短く、本文をまとめたわかりやすい内容を考えることができます。

例えばサッカー部で地区大会への優勝に向けて取り組んだ経験をガクチカに書いた場合、

「サッカー部で地区大会の優勝をした経験について」

と22字にまとめることができます。

ただこの内容では字数が足りないため、自身の取り組みを追加してみましょう。

「サッカー部での活動で地区大会に優勝するために、毎日自主練習を2時間行い、実際に優勝できたこと」

取り組みを入れることで46文字のガクチカになり、約50文字のガクチカを作成することができました。

【ガクチカを50文字で書くには】50文字のガクチカを書く内容とは

ここまで文章の構成について詳しく触れてきましたが、具体的な内容についても触れていきます。

ガクチカで書くべき内容としては、50文字の場合あくまで会話のための概要として使用されることが多いので、「何を行ったか」と「行った後の結果」を簡潔にまとめることがポイントです。

今回は後に実際の例文もご紹介しますが、基本的には「どこで何をしてどうなった」という点を押さえれば、ガクチカとして成り立つでしょう。

この内容の中でよりインパクトを残すために言い回しや表現なども細かく考えなければなりませんが、まずこれらの点を抑えて文章を作れば基本的な問題はありません。

【ガクチカを50文字で書くには】50文字のガクチカを作成した後の注意点

50文字でガクチカを作成することは、字数が短いためすぐに完成する就活生も多いと思います。

しかし作成して満足するのではなく、取り組んでおくべきことがあります。

ここでは2点紹介しますので、ぜひ参考にして効率の良い就活を進めましょう。

字数の多い文章も考えておこう

50文字で指定される場合だけでなく、400文字程度でのガクチカを求めてくる企業も多く存在します。

そのため同じ内容であっても、エピソードを詳しく述べたり、終わりの部分をより具体的な内容にするなど字数を拡大したものを用意しておくと、他の企業への選考対策につながります。

目の前の企業に集中することも大切ですが、多くの場合複数の企業の選考を同時に受けるため、効率よく作業を進めていくことが重要となります。

面接における深掘り質問への対策をしておこう

50文字でガクチカを作成しESを提出した後、面接選考が始まると思います。

面接ではESをもとに質問が構成されることが多く、ガクチカに対する深掘りの質問が飛んでくることが予想されます。

当時の心境やどのように苦労を乗り越えたのかなど、より具体的なエピソードを求めてきます。

されそうな質問を予想し、事前に回答を準備するなど対策を立てておくことをお勧めします。

【ガクチカを50文字で書くには】50文字のガクチカの例文を紹介

先ほどご案内した通り、今回は実際にどのような文章が好ましいのかを例文を使ってご紹介します。

1,スポーツ系サークルの場合

「地域の児童館とサークルが夏休み期間に提携し、サッカー大会を企画・開催し地域の活性化に努めたこと。」

2,カフェのアルバイトの場合

「アルバイト先であったカフェの新しいメニューを考案し、1.4倍程売上を伸ばしたこと。」

3,部活の場合

「部活の大会での遠征時に、キャプテンとして宿泊地周辺のごみ拾いの習慣を部内で定着させ、社会貢献を各地でできたこと。」

4,ゼミの場合

「学校内のSDG'sの取り組み方についてゼミ内で考え、生協とサステナブルなパンを開発し販売したこと。」

今回は実際に4つほど面接官に印象を残せそうな例文をご紹介しましたが、立派なことを書こうと意識するのではなく、実際に自分とはどのような人間かという部分がイメージできるような内容を心がけることが大切です。

素直な内容を自分自身の言葉として文章にできれば、面接官もその学生の良さに気付き、印象も良くなるでしょう。

【ガクチカを50文字で書くには】どうしても書けない場合は?

どうしてもガクチカが「思いつかない」、「書けない」という方は自分だけで取り組むのではなく、就活エージェントに頼るというのも一つの方法です。

業界ごとに特化したプロのエージェントが専属エージェントとして内定獲得をサポートしてくれます。

ガクチカを一緒に考えてくれる他、自己PRや企業独自の項目などES添削や面接対策なども行っています。

気になる方は是非、一度目を通してみるとよいでしょう。

まとめ

ガクチカはさまざまな文字数制限が各企業で設けられており、面接官も自社の社風に合った学生を選ぶために、注視して参考にしているものでもあります。

ですので、50文字だけだからと軽く考えるのではなく、いかに50文字で最大限の情報を相手に伝えることができるかという点がポイントです。

短く簡潔に相手に伝わりやすい文章を作るスキルは、社会人として活躍するためにも十分必要なスキルとなります。

この機会に、他の学生と差をつけて社会人のスタートを切れるよう、就活に向けて全力で取り組みましょう。

そして、この記事を参考にガクチカで面接官の心を掴み、就活を乗り切りましょう。

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