起業志望者必見!スタートアップとは?スタートアップの概要を紹介

起業志望者必見!スタートアップとは?スタートアップの概要を紹介

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はじめに

21世紀に入ってからは、若いうちから起業するというキャリアプランを選択される方が増えました。

学生の段階で起業される方も、今では決して珍しくありません。

しかし、起業は決して簡単とはいえず、特にスタートアップはそのハードルがより高くなります。

こちらの記事では、スタートアップの概要や起業時に必要とされる人材についてまとめました。

近年スタートアップに成功した企業の事例も紹介しますので、起業を考えている方はぜひ参考にしてください。

【スタートアップ】スタートアップの定義とは

まずは、スタートアップの定義について紹介します。

パソコンの起動などにも「スタートアップ」という単語が使われるため、「スタートアップ=起業」と勘違いしている方も多いです。

しかしスタートアップは企業のうち、一定の条件・特徴に当てはまる企業を指しています。

まずはどんな特徴がある企業をスタートアップと呼ぶのか、ぜひ理解しておいてください。

また、多くの方が「起業」と聞いてイメージするのはベンチャー企業でしょう。

そのため、ベンチャーとスタートアップの違いについても簡単にまとめました。

短期間で社会にイノベーションを起こそうとしている

スタートアップの大きな特徴は、「短期間」で「急激」なイノベーションを社会にもたらそうと起業・運営されている点にあります。

まったく新しいビジネスに挑戦し社会へ貢献したいという意欲のある方が多いです。

また、そうした方は成功後にその企業をすぐに売却し、またつぎの事業に取り掛かるという場合も多いです。

飲食やファッションの分野で地道に顧客を獲得し、会社を大きくしていこうと志すのはスタートアップに該当しません。

もちろん、アイデアが社会で実際に受け入れられるか・利益を出せるかは未知数といえるでしょう。

スタートアップはリスクが大きく、ビジネスの世界で経験の浅い方が簡単にチャレンジできるほど甘いものではありません。

ベンチャーとの違い

ベンチャーとスタートアップでは、企業が見据えるゴールはかなり異なっています。

スタートアップは短期間で爆発的な成長を遂げることが目的であり、ベンチャーは中長期的に安定した企業運営をめざしています。

加えてスタートアップは、今までのビジネスになかったアイデアを駆使し、まったく新しいビジネスモデルにチャレンジすることも大きな特徴です。

ベンチャーも新しいことにチャレンジしているところが多いです。

しかし、ビジネスモデルはあくまで既存の企業が用いてきた手法を用います。

そのためベンチャーは起業に際し、プランを明示することで銀行などから融資を得られる可能性が十分考えられます。

一方スタートアップは初期の資金調達が簡単ではなく、ベンチャーキャピタルなどから資金調達をして短期で収益をあげられるよう努めなければなりません。

【スタートアップ】スタートアップに多い人材

続いて、スタートアップでどんな人材が求められているかを紹介します。

スタートアップは非常に難しいビジネスモデルです。

ビジネススキル自体が非常にすぐれていることは欠かせません。

市場のニーズを正確にはかるセンスも求められます。

しかし、ビジネスに限らずどんな分野でも「挑戦」に向いた方はいらっしゃいます。

ビジネスにおける究極の挑戦ともいえるスタートアップでは、以下のような人材がたくさんの成功を遂げてきました。

不確実性に対応する能力が高い人材

スタートアップは「不確実」であることが大きな特徴の1つです。

計画段階ではまったく想像もできなかった障害が立ちはだかることも十分考えられるでしょう。

そのためスタートアップに参画するうえでは、不確実な状況でもフレキシブルに対応できる広い視野をもった人材であることが強く求められます。

前例のないことに挑戦できるフロンティア精神は、全員が必ずしももっている素質ではありません。

すぐれた実績のあるスポーツ選手や芸能人でも、「イノベーター」と呼ばれるタイプの人間はごく一握りです。

「もし〇〇になったらどうしよう、うまくやっていける自信がない」と委縮してしまうのなら、スタートアップで成功できる可能性はかなり低いといえるでしょう。

自走できる

スタートアップは自分が旗振り役となる必要があります。

当然自分につぎの指示を出してくれる・目標を決めてくれる人はいません。

そのため自分でつぎの目標を設定し、その目標に向かって邁進できる方が求められています。

一見誰もが備えている力にも思えますが、誰も挑戦したことのない分野において自走するのはかなり難しいことです。

今までに目標をクリアしてきた成功体験が多い方も、その多くは「〇〇大学に合格する」「〇月までに〇kg痩せる」など、目標達成に向けた頑張り方がわかっているものだったでしょう。

しかしスタートアップは「目標をクリアするために何をするか」まですべて自分で決めていかなければなりません。

目標に向けて突き進むだけでも、大変な労力を要します。

ストレス耐性がある

スタートアップでは、うまくいかないこともたくさん経験するでしょう。

資金が思ったように集まらない・知名度がまったく上がらない・思わぬ方向から邪魔が入ったなど、考えられるリスクは数え上げればきりがありません。

そのため逆風でストレスにさらされても、上手にそのストレスをコントロールできることが重要です。

これはビジネススキルだけにとどまりません。

プライベートで上手に息抜きをする場所があるかも問われています。

体が健康であり、ストレスを受けても食事や睡眠でしっかり回復できる状態にあることも求められるでしょう。

忙しい時期には休日がほとんどなく、長時間労働を求められることも多いスタートアップだけに、心身の健康は常に気を配る必要があります。

負けず嫌い

性格が負けず嫌いであることも、スタートアップで非常に重要な要素です。

もちろんこれはスタートアップに困難がつきものであり、逆風でも強い気持ちでいなければならないことも理由にあげられます。

さらにスタートアップは、最初から周囲の万全なサポート・理解を得られるとは限らないことも負けず嫌いな性格が強みとなる理由です。

「とてもうまくいくとは思えない」と資金融資を断られる・最初はまったく見向きもされないといった経験をしても、「負けてたまるか」「見返してやる」という強い気持ちのある方のほうが成功しやすいでしょう。

スタートアップで成功した方のなかには、それ以前に一度ビジネスで大きな挫折をした方もいます。

それでも「つぎは必ず」という強い気持ちのある方が、スタートアップで社会を大きく動かしてきました。

即戦力人材

スタートアップは、最初から営業・経理・研究とすべての分野に人材をそろえられるとは限りません。

場合によっては、代表者や中核社員が複数の業務を担うこともあります。

幅広い業務を任される可能性が高いスタートアップでは、基本的な仕事力・ビジネススキルを備えた即戦力人材でなければ、なかなか活躍は難しいでしょう。

特に経営に加わる場合、経理・法律に関して一定の知識・経験を備えている必要があります。

どんな企業でも会社法・労働法などを遵守しなければいけないことは変わりありません。

さらに、お金の管理を適切にできなければ経営は成り立ちません。

スタートアップの中心を担う方は、社員としてはもちろん経営者としても才能を発揮できるほどの人物であることが必須です。

【スタートアップ】スタートアップ企業の例

続いて、スタートアップから現在は安定した成長・経営を続けている成功事例についてみていきましょう。

以下に紹介する企業は、いずれも現在は「挑戦」「イノベーション」だけのフェーズではなく、より企業を成長させる・安定させる段階に到達しています。

しかし最初期はスタートアップとして起業しており、今までになかったビジネスモデルで私たちの生活にも影響を与えてきました。

事業内容や現在の規模、スタートアップ時に社会にもたらした「変革」の内容についてぜひご一読ください。

株式会社メルカリ

株式会社メルカリは2013年創業、現在はフリマアプリとしてたくさんの方に知られるほどの企業となりました。

2021年現在は本体単独で1,060名の社員を抱えていますが、こちらもスタートアップから歴史が始まっている企業です。

メルカリのスタートは、「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」というところにありました。

これまで対面が基本だったフリーマーケットにITテクノロジーを取り入れ、誰でも循環型社会へ貢献できるようにしたことが大きな功績です。

匿名でも簡単に決済できるシステムを作り上げる・取り引きのトラブルに迅速かつ、確実な対応ができるようにするといった課題にも取り組みながら、成長を続けてきました。

現在は日本だけでなく、アメリカでもサービスを展開しています。

freee株式会社

つぎに紹介するfreee株式会社は、2012年に設立された企業です。

2021年現在は572名の従業員(正社員数)を雇用するまでに成長しました。

この会社が提供してきたサービスのコンセプトは、「だれもが自由に経営できる統合型経営プラットフォーム」です。

スモールビジネスでは、バックグラウンド業務に多くの労力が割かれることで苦労してきた方がたくさんいらっしゃいます。

そこでfreee株式会社では、単なる統合型会計ソフトにとどまらず人事・稟議結果なども反映できる「統合型クラウドERP(Enterprise Resources Planning)」の提供といったサービスでスモールビジネスを支援してきました。

スモールビジネスに挑む方が自由・自然体でいられるようにという理念が多くの方に受け入れられ、現在も急成長を遂げています。

Sansan株式会社

最後に紹介するのは、2007年に設立されたSansan株式会社です。

2021年現在は928名(単体)にまで成長しており、今後の事業展開にも大きな期待を寄せられています。

この企業のメインビジネス「Sansan」は、「名刺管理から、営業を強くする」というコンセプトで展開されているサービスです。

交換したあとは埋もれてしまいがちな名刺をクラウド管理し、ビジネスプラットフォームとして活用しようという考え方が非常に革新的でした。

社内の名刺をクラウドで管理することで、営業だけでなくさまざまな部署と横のつながりができる・新たなビジネスチャンスのきっかけができる・異業種交流ができる、といったメリットが生まれています。

現在は名刺を活用して個人ネットワークを作り上げるビジネスSNS、「Eight」も展開中です。

まとめ

スタートアップの特徴や求められている人材、成功事例について紹介してきました。

スタートアップはこれまで誰も思いつかなかった、あるいは考えたとしても無理だと諦められていた分野にチャレンジし、成功してきた企業といえます。

リスクが高く必ずしもうまくいくとは限りません。

しかし、軌道に乗れば先駆者として「時代の寵児」や「業界をリードする次世代のイノベーター」と呼ばれるほどの存在になれる可能性もあります。

これからビジネスマンとして成長したい方・自分の実力がどこまで通用するか試したい方は、最終的にスタートアップをめざすことも考えてみてはいかがでしょうか。

スタートアップをめざすという最終目標が、日々の大きなモチベーションとなることもあるでしょう。

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