【業界研究】化粧品業界で働きたいあなたへ!化粧品業界のおすすめベンチャー5選

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はじめに

就職活動では、自分の働きたい業界を決めることから始め、具体的にどの企業にエントリーするかを決めなければなりません。

志望する業界で仕事をしたい場合には、エントリーは大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業まで視野を広げることで成功率は高まります。

化粧品業界においても、資生堂やコーセーなど誰もが知っている大手の化粧品会社のほかにも、多くの企業があることを知っておきましょう。

ここでは化粧品業界に興味をもった人に向けて、化粧品業界の概要解説とともに、おすすめのベンチャー企業をご紹介しましょう。

【化粧品業界のベンチャー企業を紹介】今、化粧品業界のベンチャーが増加傾向にある理由

現在、化粧品業界には、多くのベンチャー企業が参入してきています。

その背景にはインターネットの普及があります。

従来、化粧品は店頭で実物を確認してから購入するスタイルが一般的でした。

しかし、インターネットの普及により、実際に店舗に足を運ばなくても化粧品を購入できるようになったのです。

特に若い世代では、実物の商品を手にすることなく購入する人が増えてきました。

最近では新型コロナウイルスの影響もあり、訪日外国人による、いわゆるインバウンド需要がけん引していた対面の販売に代えて、大手の化粧品会社もネットでの販売に参入せざるを得ない状況になっています。

ネットでの販売の場合は、実物を試すことはできません。

そのため、InstagramやTwitterなど、SNSでの口コミや反響が売り上げを大きく左右します。

大手企業にように莫大な費用をかけてテレビコマーシャルを流したり、デパートやドラッグストアなどに販路を確立したりすることが難しい新規企業にとっては、参入しやすい環境となっているのです。

【化粧品業界のベンチャー企業を紹介】化粧品業界の大手とベンチャーの違い

化粧品業界のベンチャー企業を知るために、従来の大手化粧品会社との違いを確認しておきましょう。

その違いは、会社が手がける範囲に大きくあらわれています。

大手化粧品会社の場合は、ドラッグストアで購入できるような低価格の化粧品から、デパートや化粧品専門店で購入する高価格帯の化粧品、または顧客の年齢層別に複数のブランドを保有していることが一般的です。

そして、基本的にすべてのブランドの製品について、企画から製造販売まですべてを自社で担っています。

一方、ベンチャー企業の場合には、自社の技術や体力がありません。

そのため生産を外部に委託していたり、自社の強みの部分に特化した専門分野の事業だけを手掛けていたりする場合が多いです。

よって、ベンチャー企業を視野に入れる場合は、自分が興味のある分野において専門である会社かどうか、特に注意が必要です。

また大手化粧品会社では高価格帯の商品はデパート、低価格帯のものはドラッグストアやスーパーマーケットなど、ブランドによって確立された販路をもっていることが普通であり、大きな強みとなっています。

【化粧品業界のベンチャー企業を紹介】化粧品業界の企業の種類を解説

化粧品業界は、「化粧品メーカー」「OEMメーカー」「原料メーカー」「資材メーカー」で構成されています。

「化粧品メーカー」は、開発から製造販売まですべてを自社で行っている大手化粧品会社のほか、中小企業やベンチャー企業では、開発や製造はOEMメーカーに委託している場合もあります。

「OEMメーカー」は、自社工場を持たない化粧品メーカーから製造を請け負っている会社です。

製造だけを請け負う場合もあれば、開発の段階から請け負う場合もあります。

さまざまな会社の化粧品に多く携われることがメリットです。

OEMとはOriginal Equipment Manufacturerの略です。

「原料メーカー」は、化粧品の原料の研究、製造をしています。

化粧品原料になる新素材の研究開発で成長していくベンチャー企業もあります。

「資材メーカー」は化粧品のパッケージを製造販売する会社です。

【化粧品業界のベンチャー企業を紹介】化粧品業界の仕事内容

化粧品業界で仕事をする場合、仕事内容はどのようなものになるのでしょう。

すべての工程を自社で担っているような大手の化粧品会社を受ける場合にも、自分のやりたい仕事は明確にしておかなければなりません。

また、中小企業やベンチャー企業の場合には、得意分野の事業に特化している場合が多です。

したがって、自分がやりたい仕事を明確にしておくことで、会社を選びやすくなります。

化粧品業界でできる仕事内容を知って、具体的に自分がやりたい仕事は何か、明確にしておきましょう。

商品企画

商品企画は、新商品の企画の発案や既存の商品の改良案、マーケティングなどを行う仕事です。

市場調査で消費者の動向を分析したり、競合他社の情報を収集することにより、消費者がどのような化粧品を求めているのかをつかみ、新しい化粧品の発案や企画をしたり商品の改良を検討したりします。

化粧品業界は特に、最新の技術やトレンドの成分を使った商品の開発が必要とされます。

そのため、常に新しいものに敏感であることが要求される仕事です。

研究開発

研究開発の仕事は、企画にもとづいて化粧品の新商品開発や基礎研究・既存化粧品の成分分析などをする仕事です。

成分の調合や試作を繰り返し、企画から商品に作り上げていきます。

化粧品成分の知識が必要とされる仕事であるため、薬学や化学など理系の学生が採用される職種です。

化粧品業界で研究開発の仕事を希望する場合には、特にベンチャー企業の場合、自分の興味のある分野が企業の開発分野かどうかを見極める必要があります。

そもそも研究開発については自社で行わない場合もあるので注意しましょう。

生産

生産部門の仕事は、主に工場に関わるものです。

具体的には化粧品の製造、製造技術の開発のほか、在庫管理や発注の予測などです。

化粧品業界の中でも、原料メーカーの生産部門と資材メーカーの生産部門では、扱うものはまったく異なります。

また、自社工場をもたない中小企業やベンチャー企業では、そもそも生産部門の仕事は他社に委託している場合もあるのです。

生産部門に携わりたい場合には、その会社がどこからどこまでを自社で行っているのかをよく調べておく必要があります。

営業・販売促進 

営業・販売促進の仕事は化粧品メーカーの場合、すでに取り引きのある百貨店や小売店のバイヤーと、価格や販売商品について交渉をしたり、商品を売り込むためのプロモーションの提案をしたりする仕事です。

販売促進のイベントなどで、自ら販売応援や売り上げの管理をする場合もあります。

また、百貨店のカウンターで接客を担う美容部員の売り上げの管理も営業の仕事です。

販路が確立していないベンチャー企業では、自社商品を置いてもらうための適切な提案をするために、消費者ニーズや流行をつかむ能力とコミュニケーション能力をもつ人材がよりいっそう歓迎されます。

【化粧品業界のベンチャー企業を紹介】化粧品業界のベンチャー企業5選

就職活動を成功させるためには、誰でもが知っているような大企業だけを受けることには大きなリスクがあります。

志望する業界にどのような企業があるのかを知り、ベンチャー企業にも視野に広げてみましょう。

ここでは化粧品に携わる仕事がしたいと考える方に向けて、それぞれ特徴的な化粧品業界のベンチャー企業をあげてみました。

化粧品業界と一口に言っても、ベンチャー企業の場合には、その専門分野により、さまざまな特色のあることがわかります。

どのような企業が自分に向いているのか、興味のあるベンチャー企業を探す参考にしてみてください。

①株式会社&US

株式会社&US(アンダス)は、富山県富山市に本社を置き、まつげ化粧品の企画販売・美容サロンの経営コンサル・美容に関わる人材の育成の3つを主軸事業としています。

設立は2012年で、資本金は650万円です。

化粧品では「まつげ」を中心に目元に特化したコスメブランド「Omeme.cosme」を主力に展開しています。

全メンバーに営業を経験させ、営業をベースに、個々の適性に応じてそのほかの職種を兼任させるスタイルのため、営業は必須です。

「営業力をベースに、職種を限定しない働き方」を提唱しており、まだ自分のやりたい職種がはっきりと決まっていない人の応募も歓迎しています。

②株式会社WSP

株式会社WSP(ダブルエスピー)は、東京銀座と大阪心斎橋に事業所を持つ会社です。

設立は1994年で、資本金1億円です。

宝飾品卸事業を筆頭に、美容事業部・健康食品事業部・化粧品OEM事業部があり、化粧品では、真珠の成分を使い開発した化粧品ブランド「MADAMAHADA」 や「PEARLDAYs」が数々の女性誌などに取り上げられています。

真珠の卸業から派生して、真珠をはじめとする海洋成分に特化した化粧品を開発するほか、OEM事業部があります。

そのため、真珠の成分に興味のある人はもちろん、他社の開発にも多く関わりたい人にも適しているといえるでしょう。

③株式会社サティス製薬 

株式会社サティス製薬は、1999年12月8日設立、資本金は5,120万円です。

埼玉県吉川市に本社・工場を構えるほか、東京江東区富岡に研究所を持っており、基礎化粧品、薬用化粧品のOEM受託製造も行っています。

1996年国立大学医学部との共同研究により、「低刺激性皮膚洗浄剤」の開発に成功したあとの3年後に会社を設立しています。

「植物ヒト型セラミド」をはじめ「植物抗菌剤」「天然ゲル」「温感クレンジング」などに関する数々の特許を取得しているのも特徴的といえるでしょう。

化粧品のほかにも、皮膚への有効性や安全性を評価する技術サービス「性能評価試験」の販売も行う化学ベンチャーです。

④株式会社バルクオム

株式会社バルクオムは2017年され、資本金9000万円です。

東京麻布十番に本社を置き、男性に向けたスキンケア化粧品の企画・販売を行っています。

「メンズスキンケアの、ベーシックであり続ける。」をブランドコンセプトに、メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」を展開し、2021年にはアメリカニューヨークに進出するなど海外展開にも積極的です。

近年は、特に若い年代層で男性の美容意識が高まっており、男性用化粧品は成長が期待されている分野といえます。

⑤株式会社I-ne

株式会社I-ne(アイエヌイー)は2007年に設立され、資本金は32億9,181万円です。

大阪府大阪市北区中之島に本社を置いています。

化粧品のほか、美容家電などの美容関連商品やトイレタリー及びヘルスケア関連商品の企画開発・製造及び販売に加え、販売店の企画開発や運営も行っている会社です。

植物成分にこだわった化粧品ブランドBOTANISTを主力に、さまざまなブランドを展開しています。

また、アジアを中心に10カ国以上の国へも事業展開を進めています。

まとめ

化粧品業界には今、数々のベンチャー企業が参入してきています。

就職活動は、大手企業をねらうだけでなく中小企業やベンチャー企業も視野に入れることで、希望する業界で働ける確率が高まります。

しかし、ベンチャー企業では、資金力や技術力の問題もあり、専門分野に特化している会社がほとんどです。

化粧品業界で働きたいと考えるなら、業界内にどのような会社があるかを知り、どのような特色をもっているかを調べて、自分に合う会社をより多く見つけることが成功の秘訣です。

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