はじめに
将来的にベンチャー企業に就職するため、事前に面接について知っておきたいという人もいるでしょう。
この記事では、ベンチャー企業の面接においてどんな質問がされるか、どのような雰囲気で面接が進むのかなどを解説しています。
また、ベンチャー企業で求められることが多い人材の特徴についても説明しているため、自分と企業のマッチ度を確認するのにも役立つはずです。
ベンチャー企業の選考を受けたいという人は、ぜひ読んで参考にしてください。
ベンチャーの面接の特徴
ベンチャー企業の選考で受ける面接とは、どのような雰囲気があるものなのでしょうか。
そもそも、ベンチャー企業は発足したばかりの会社がほとんどであり、フットワークの軽さを活かして一般的な中小企業や安定した大企業では実現が難しいような新しいサービスやビジネス、商材を展開していく会社です。
まだまだ成長途中にある企業を指すため、会社の規模拡大に貢献できるような人材を求めている場合が多くあります。
面接の際は、「学生時代に何を成し遂げてきたか」や「過去の成功体験」などを深掘りすることで、各学生の人柄について知ろうとする企業が多いです。
求める人材像
どんな業界にも、一定の「求める人材像」というものがあります。
企業の理念や目指す方向に対して、ある程度マッチングしている人物を採用する方が、そうでない場合よりも効率が良いのです。
では、ベンチャー企業において求められる人材像とはどのようなものでしょうか。
総合的には、業務に対し意欲的かつ好奇心が旺盛で、挑戦的な人物が当てはまります。
さらに詳細に分類すると、求められる適性は4つです。
それぞれの適性について、詳細を確認していきましょう。
成長意欲がある
ベンチャー企業では、企業に対してのみならず個人としても成長意欲がある人材を求めています。
ベンチャー企業の多くが成長過程にある以上、その会社を支えて事業規模の拡大に貢献してくれるであろう人物も会社とともに成長したいと考えている人物に他ならない、という理屈です。
つまり、ベンチャー企業の従業員には成長意欲や向上心があることが大前提となります。
業務を通してさまざまなことを学びたい、より多くのスキルを身につけたい、給与面や社内での地位など、今よりももっともっと上を目指したいという野心的な人こそ求められていると言えるでしょう。
そのような人であれば、新規事業の開拓や売上の向上に真摯に取り組んでくれるはずだと企業は考えているのです。
変化を嫌がらない
ベンチャー企業では、変化を嫌がらない人物を求めています。
すでに経営が安定している大企業や、昔ながらの伝統を保持している中小企業と比べ、ベンチャー企業は変化の連続です。
仕事の種類も幅広く、個人に任される業務内容も多岐にわたるという特徴があります。
そのような変化に臆することなく、むしろ楽しめるような人物こそがベンチャー企業に向いているのです。
つまり、大切なのは柔軟性や適応力といった、環境の変化に対して自らを適合させていくという能力でもあります。
毎日のルーティンワークを決めてずっと同じことをしていたいという人や、急激な変化が苦手だという人には向いていない業界かもしれません。
一方で、常に変化の中に身を置いていたい、単調な仕事では飽きてしまうという人物にとってこれ以上に適した企業はないでしょう。
チャレンジ精神旺盛
ベンチャー企業で求められている適性には、チャレンジ精神が旺盛であるというものもあります。
常に新しいことに挑戦し続けているのがベンチャー企業の特徴です。
事業がある程度固まっている大企業や、息の長い取引先を確保している中小企業とは異なり、ベンチャー企業の商売は不確定な要素も多くあります。
新しいサービスやビジネスを展開したとしても、それが成功するかどうかは蓋を開けてみるまでわかりません。
時には失敗して散々な結果に終わることすらあるでしょう。
ベンチャー企業での業務は先行きが不安定で、必ずしも大きな見返りがあるとも限りません。
一方で、企業を成長させるのは新しいことへの挑戦でもあります。
このような状態であっても、恐れることなくチャレンジできる胆力のある人物を求めているのです。
自分で考えて行動できる人
ベンチャー企業では、自分で考えて行動できる人物も求められています。
受け身で指示を待つだけの人には、ベンチャー企業での業務は務まりません。
個人の受け持つ仕事量が多いため、社内にいる人は常に忙しくしています。
その分、ベンチャー企業では入社したての若いうちから大きな裁量権を持って活躍できる環境が存在しているのです。
自分の責任の範囲内で好きなように仕事を進められ、自ら判断を下す場面が多くあります。
したがって、上司に言われたことだけをただ唯々諾々とやり続ける人物よりも、自ら考えて行動に移せる人物の方が求められているのです。
このような環境を、成長や躍進の機会と捉えられる人物はベンチャー企業に向いていると言えるでしょう。
よく聞かれる質問
ベンチャー企業の傾向や、求められている人材像についてはわかりました。
では、実際に面接で聞かれる質問とはどんなものなのでしょうか。
ベンチャー企業では、個人の資質や人格というものを重視しています。
どんな企業でも聞かれるような志望動機などはもちろん、将来の展望など、本人のやる気や意気込みを聞きたいという企業は少なくありません。
また、これまでの成果やプロセスから、その人がどんな考え方をしているのか、それが自社の企業理念や社内の方針と同じ方向を向いているのかなども見ているのです。
これらの項目は、「この人はなぜ自分たちの企業を選んだのか」という疑問への回答でもあります。
ベンチャー企業の面接でよく聞かれる質問について知り、事前に回答を準備しておきましょう。
入社後どうなっていきたいか
ベンチャー企業の選考で面接を受ける際、よく聞かれる質問の一つが「入社後どうなっていきたいか」ということです。
この質問で聞かれているのは、その企業に入って自分がどのように活躍していきたいと考えているか、どんな貢献ができると考えているのかという部分になります。
あるいは、入社して直近で達成したい目標などやそれにかかりそうな期間とその理由を挙げても良いでしょう。
自分自身の将来像を明確にできているか、今どんなスキルを持っているか把握しているか、そのスキルをどう成長させていきたいかなど、自己分析がしっかり行われているかどうかも同時に判断されることが多いです。
その企業でしかできないことと絡めて、自分がどのように成長していきたいかを順序立てて説明できるようにしておきましょう。
将来どうなっていきたいか
他に頻繁に聞かれる質問には、「将来どうなっていきたいか」というものがあります。
先に述べた質問と似ているように感じますが、これはもっと長期的な先を見据えた質問です。
「将来どうなりたいか」というのは今後の人生設計にも関わるような生涯を通したキャリアプランとも言えます。
「○年後にはこうなっていたい、△年後にはこういう仕事をしていたい、そのためには□□が必要である」といったように、ある程度具体的な見通しを立てておくことが重要です。
企業側は、応募者が一貫性のある自分自身の目的や将来的なビジョンを持っているかを図っています。
そして、個人で抱いている展望が会社のビジョンとマッチしているか、同じ方向性かどうかを判断しているのです。
これまでの成果
ベンチャー企業は、学生の「これまでの成果」についても尋ねる場合が多いです。
これは、要するに「これまで特に力を入れて努力したことは何か」を聞かれていることになります。
成果という単語を大げさに捉えてしまい、何か華々しい経歴が必要なのではないかと不安になる人もいるでしょう。
しかし、実際はそうではありません。
学生生活の間、もっと範囲を広げるならばこれまでの人生の中で、あなたが大切にしてきた価値観や、どのような目標に対してどういった行動を取って達成までたどり着いたのかを見られています。
大切なのは、あなた自身がどのような過程を経たうえでその成果や経験をどのように捉えているかという部分です。
そのような部分から、応募者が目標に対し貪欲に努力できる人物であるかどうかを見計らっています。
まとめ
ここまで、ベンチャー企業で求められている人材像や、面接でよく聞かれる質問などについて解説してきました。
ベンチャー企業では、バイタリティにあふれる意欲的な人材を常に求めています。
また、好奇心やチャレンジ精神が旺盛で、向上心の強い人にとっては最適な企業です。
面接では、多くの場合個人の資質や人格について深掘りされ、組織の拡大に貢献できる人物かどうかの見極めがなされます。
ベンチャー企業の選考における面接がどのようなものか知り、事前にしっかり準備をして臨みましょう