明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・インターンシップの自己PR
・自己PRの書き方
・自己PRの作成の仕方
・インターンシップの自己PRを知りたい人
・自己PRの書き方を知りたい人
・自己PRの作成の仕方を知りたい人
「そろそろインターンシップに応募しようかな」と準備を始めたものの、自己PRに何を書けばいいのか悩んでいる方は多いでしょう。
「自分のことをアピールするなんて恥ずかしい」と思う気持ちもわかります。
しかし、自己PRは面接でも必ず聞かれる大切な項目です。
この悩みを早い段階で解決して、ぜひ就職活動を有利に進めていってください。
ここでは、インターンシップの自己PRの上手な書き方、注意点と見られているポイントを例文つきでお伝えします。
▼▼▼ この記事の要約動画はこちら ▼▼▼
目次[目次を全て表示する]
はじめに
就職活動における自己PRとは、自分の強みとそれが形成されるまでの過程を、企業に対してアピールすることです。
ガクチカや志望動機と並ぶ、頻出質問でもあります。
就職活動の初期段階であるインターンシップでは、自分自身の分析ができている学生は少ないです。
そのため、自己PRの材料となるエピソードを見つけることに苦労してしまいます。
企業が知りたいと思っているポイントから、選考を通過するための自己PRの書き方を探っていきましょう。
ガクチカとの違いとは?
ガクチカとは、学生時代に頑張ったことを中心に、特定の活動や経験について詳しく語るものです。
ガクチカでは取り組んだ内容や工夫に焦点を当て、どのように工夫ができるか、どのような点にモチベーションを感じたのかといったことをアピールします。
一方で、自己PRはスキルや強みに重点を置いています。
つまり、応募者のスキルセットが企業の求める人物像とどの程度合致しているかを見るための材料として用いられることが多いです。
「経験や取り組み自体に焦点を当てる」ガクチカと「能力と将来的な活躍に焦点を当てる自己PR」の違いを把握しておきましょう。
自己PRとガクチカの違いについては以下の記事でさらに詳しく紹介しているため、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
本選考との違いとは?
まずインターンシップの選考と本選考、つまり企業の入社試験とは毛色が多少異なるということを忘れてはいけません。
本選考においては学生の価値観はもちろんのこと、強みなど、あらゆる側面を伝え、入社後に自分は活躍できる人材であると積極的にアピールすることが重要です。
一方でインターンの自己PRにおいてはその学生がしっかりと自己分析をしているか、そしてそれを言語化できているかといった部分が見られています。
これを念頭に置いて、自己PRを作成するようにしましょう。
インターンシップの自己PRで企業が見ているポイント
インターンシップの自己PRでは、一体何を見られているのでしょうか。
それは、自分の強み、インターンシップへの志望度、スキルや能力がどの程度なのかということです。
これらを意識して自己PRを考えることで、高評価を得られるでしょう。
自己PRで見られているポイントを押さえながら、どのように書けば企業に伝わるのかを一つひとつしっかりと解説します。
参考にして自己PRを練れば、きっと数多くの応募の中からでも選ばれるはずです。
自分の強みが簡潔に示されているかどうか
まず、自分の強みがはっきりと示されているかが非常に重要なポイントになります。
自己PRは、企業からの指定がなければ400文字程度にまとめるのが一般的です。
1枚の原稿用紙をイメージするとわかりやすいでしょう。
エピソードを盛り込むには、決して多くない文字数です。
企業は400文字程度の自己PRでその学生の強みを分析し、自社で活躍できる人材なのかを判断します。
ほかの学生と差別化をはかるためにも、最後まで読んでもらえる文章を書かなくてはなりません。
簡潔でわかりやすく、論理的にまとまっているかを意識して納得のいくまで修正しましょう。
どのようにして強みが形成されたのか、またそれを発揮できた経験もあわせて書くと良いです。
インターンシップへの志望度
2つめのポイントは、インターンシップへの志望度が高いかどうかです。
インターンシップとはいえども、企業は自社の仕事を責任もって参加してくれる人を望んでいます。
一時的にでも企業内に迎え入れるわけです。
そのため、中途半端な姿勢の学生ではリスクが高すぎるのです。
そこで、自社のことを理解したうえで参加しようとしてくれているのか、就職活動のために渋々やっているのかを見極めたいと企業は考えています。
応募書類のそのほかの部分から、自社にマッチした人材であると判断したとしても、志望度が低いと思われてしまうと落とされる可能性が高いです。
仕事を通じて何を学びたいのかを明確にし、その気持ちが本物だと企業へ伝わるように書かなくてはなりません。
学生のスキル・能力
3つめのポイントとして、応募してきた学生がどのようなスキルや能力を身につけているのかという点があります。
インターンシップで、いきなり社員並みの力量を求められることはありません。
しかし、スキルが低すぎる、自社の仕事をするのにふさわしくないと判断されると、まず受かることはないでしょう。
自己PRの強みや経験談が興味をひくものであれば、インターンシップでどのような働きをしてくれそうかが想像できます。
反対に、ありきたりで魅力を感じられない場合はどうでしょうか。
仕事ぶりに期待できない学生を、わざわざ受け入れようとはしません。
そのため、企業が求めている人物像や業務に必要と思われるスキルを意識して書くと、良い評価を得られるでしょう。
社風とのマッチ度
4つめのポイントは社風とのマッチ度です。
インターンシップを希望する学生と、企業が目指す方針とマッチしているかをチェックしています。
「優秀な人材だから。」「有名な大学を出ているから。」
ただそれだけでOKというわけにはいきません。
社風にマッチした学生を採用することで、インターン中のトラブルを少なくできます。
さらに、安心して働けると分かれば早期内定を出しやすくなります。
入社後のミスマッチにつながりにくく、入社後の早期離職も防げるのです。
学生のスキルや能力も大事ですが、社風にどれくらいマッチしているかも見ています。
インターンシップの自己PRの強みを見つける方法
では、そもそもあなたの強みとはどのようなものなのかについて考えていく必要があります。
自分の強みを見つける方法はさまざまありますが、代表的なものを挙げるならば下記の4つが当てはまることでしょう。
時間のない人はこれまで取り組んだものがないものを優先し、時間に余裕のある人は全て再度行うことで、強みを再発見できるよう取り組んでみましょう。
他己分析をする
成功体験を振り返る
短所から逆算する
自己分析をする
これはそもそも就活をするにあたって非常に重要なポイントなので多くの方がすでに行っていることでしょうが、自己分析をしっかりと行うことは非常に重要です。
就活は企業というあなたのことを何も知らない「お客様」を相手にあなたという「商品」を売り込む営業活動とも言えます。
営業活動において最も重要なことは、商品について誰よりも詳しくなることです。
しかし人間は往々にして自分のことを客観的に分析できないものです。
そこで徹底的に自己分析をし、自分の長所はもちろんのこと、短所どのようなことが好きか、何にやりがいを感じるかなどを箇条書きでもいいので調べることが大切です。
自分史を作成するのが鉄板の方法ですが、その他にも自己分析ツールを活用する方法などもあるので色々と活用し、自分とはどのような人間なのか深掘りしてみましょう。
他己分析をする
これまでは自分で自分を分析する自己分析の重要性について詳しく述べてきました。
自己分析の次に重要なこととして、他己分析が挙げられます。
これは文字通り、自分だけでなく他人にもあなたのことを分析してもらうことです。
自己分析の場合、どうしても自分という色メガネを通して自分のことを考えてしまうため、客観性に欠ける部分も出てきてしまいます。
そこで、自分ではない他人にあなたの特徴などについて分析してもらうことが重要になってくるのです。
家族や友人など親しい間柄の人に分析してもらうだけでも十分効果は得られます。
しかし、もし可能であればそこまで親しくない人にお願いしてみましょう。
例えば「大学で顔を合わせたら挨拶はするが、どこかに一緒に出かけたことはない」という間柄の友人に手伝ってもらうのも、あなたの表面的な印象がわかるので非常に良いでしょう。
反対にあなたがその人を分析してあげることを提案すれば、手伝ってくれるかもしれません。
成功体験を振り返る
これまでの人生においてどのような成功体験があったのかについても振り返ってみましょう。
自己分析をした後は、自己分析をもとにあなたがこれまで取り組んできたことで成功したことについて深掘りしてみるのです。
その時あなたがどのような強みを発揮したかはもちろんのこと、どのような工夫や取り組みをしたのかについても考えましょう。
たとえそのエピソードが最終的に自己PRには採用できなかったとしても、ガクチカなどに応用できる可能性はあります。
就活生は基本的に時間が無いものです。
そこで、自己PRのためだけに強みを見つけようとするのではなく、「これは志望動機に使えるのではないか」「これはガクチカに使えるのではないか」などと頭の片隅に置きながら考えましょう。
これにより、より効率よく就活を進めることができます。
短所から逆算する
自分の強みを短所から逆算するというのも、あなたの強みを探る上で役に立つ方法の一つです。
例えばあなたが自他共に認める頑固者であったとしましょう。
しかしそれは「一度決めたことは絶対にやり遂げる」という強い意志を持っている人間であると解釈すれば、強みに言い換えることもできます。
強みと短所は表裏一体であることが多いです。
自分からは短所であると思っていても相手からすれば長所に映る可能性もありますし、反対に長所と思っているものが短所に映る可能性もあります。
短所から逆算できれば自己PRにおいて長所を短所と捉えられてしまうような書き方を避けることもできるので、リスクヘッジしつつあなたの強みをアピールすることにもつながります。
インターンシップで伝えられる自己PRの強み
インターンシップの選考では、個々の能力だけでなく、チームとして業務を進めるうえで重要なスキルも求められます。
ここでは、インターンシップで伝えられる代表的な強みをいくつか紹介します。
自分の経験に合わせて、具体的なエピソードやエビデンスを加えることで、自己PRに説得力を持たせることができます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、インターンシップにおいて非常に重要視されるスキルの一つです。
ほとんどのインターンシップでは、複数のメンバーと協力しながらプロジェクトを進めたり、業務を分担して進行したりする場面が多いため、周囲と良好な関係を築き、円滑な意思疎通を図ることが求められます。
このスキルが備わっていることで、自分の役割や他者の意図を的確に把握し、業務を効果的に進められるようになります。
さらに、コミュニケーション能力が優れていると業務の進行をスムーズに進めることができます。
仕事の進め方やゴールを共有する際に、他のメンバーの理解を深め、意思疎通を図ることができるため、無駄な時間や誤解が減り、業務の遅延も防ぎやすくなります。
また、チーム全体のパフォーマンス向上にも貢献できます。
チームでプロジェクトを進める場合、一人が適切なタイミングでサポートや提案をすることにより、他のメンバーのモチベーションや作業効率も向上させることができ、チーム全体で効率的に成果を上げやすくなります。
継続力
継続力をアピールすることで、2つの強みを表現することができます。
1つ目が仕事に対して最後までやり遂げられるという印象を与えられる点です。
これは仕事をこなしていく中で課題に直面することがあります。
しかし逆境を乗り越え、仕事をやり遂げられるといった印象を与えることができます。
2つ目は、長く働いてくれるという印象を与えることができるという点です。
企業側は採用する上で、教育などを考慮して長く働いてくれる人材を求めています。
そのため特定の場所やものを長く続けたという経験は、非常にいい印象を与えることができます。
責任感
責任感をアピールすることで、2つの強みを表現することができます。
1つ目が仕事を放棄せずに、目的に向かってやり遂げられるという印象を与えられる点です。
これは企業側に最大限の利益を与えてくれるということをアピールできます。
2つ目が長期的に企業に利益をもたらしてくれるという印象を与えられるという点です。
これは企業側は長期的な利益を確保したいと考えているため、長期的な仕事に対して利益をもたらしてくれるという印象はいい印象を与えることができます。
行動力
行動力をアピールすることで、2つの強みを表現することができます。
1つ目が主体的に動くことができるという印象を与えられるという点です。
これは環境や状況に応じて能動的に動き対処できるといった印象を与えることができます。
2つ目が挑戦する姿勢があるという印象を与えることができるという点です。
これは困難な課題など達成が厳しい仕事でも成果が出るまで試行錯誤し、結果をもたらすことができるという印象を与えることができます。
論理的思考力
論理的思考力はインターンの選考においても非常に評価される強みの1つです。
論理的思考力をアピールすることで、問題の本質を正確に見極め、原因を明確にし、効果的な解決策を導き出す能力を持っていることを示せます。
仕事に取り組むにあたっては複雑な課題や意思決定が必要となる場面も多いため、企業は論理的に考える力を持つ人材を重視しています。
例えば、大学でのグループワークや研究活動の中でデータを収集・分析し、そこから論理的な結論を導き出した経験などを話すと良いでしょう。
また、論理的思考力について話す際は、単に理論を振りかざすだけでなく、実践的な問題解決にどのように応用できるかを示すことも重要です。
企業に対して「論理的なアプローチを行い、課題を解決する姿勢を持ち、他者に対してもその考えを明確に伝えられる人材」と印象付けられます。
協調性
協調性もインターンシップの選考において非常に重視される強みの1つです。
現代においてはチームでの業務遂行が多く、他者との協力や連携は不可欠です。
そのため、協調性をアピールして、チームワークを重視し、他のメンバーと良好な関係を築きながら業務に取り組める人物であることを企業に伝えましょう。
例えば、サークル活動や部活動、グループプロジェクトなどでチームのために自ら進んで役割を果たした経験や、メンバー間の意見調整を行い、チームの目標達成に貢献したエピソードを具体的に述べれば、その協調性が実践的であることを示せます。
企業は単に1人で成果を出すだけでなく、他者と協力して大きな成果を生み出せる人材を求めているため、協調性を効果的にアピールすることが選考通過の鍵となります。
また、協調性を持つ人材は職場での人間関係を円滑にし、チーム全体のパフォーマンス向上にも貢献できるため、企業から評価されやすいでしょう。
探求心
探求心はインターンシップの選考において応募者の積極的な姿勢を示す重要な要素の1つです。
探求心があることで、新しい知識やスキルの習得に意欲的であり、仕事の質を向上させようとする姿勢が評価されます。
例えば、学業において課題に取り組む際、常に現状に満足せず、より深く掘り下げて研究した経験や、アルバイト業務の改善点を見出し改善した実績を述べると良いでしょう。
探求心のある人材は業務に対する理解を深め、効率化や新しいアイデアの創出につなげることもできるため、企業にとって大きな価値を持ちます。
また、探求心がある人は仕事において新たな挑戦や自己成長を続けることができ、長期的に企業に貢献できる可能性を示唆できるのも特徴の1つです。
このような姿勢は、単なる「指示待ち」の人材ではなく「主体的に行動し、自ら価値を生み出そうとする人材」として企業に評価されやすいポイントとなります。
自己PRを書く前にする準備
続いて、自己PRを書く際の手順についても紹介します。
以下の流れで自己PR作成に取り組むことで、よりスムーズに、そして質の高い自己PRが書けるようになるはずです。
ぜひ参考にしてみてください。
過去の経験を洗い出す
自己PRを書く第一歩は、まずは自分の過去の経験を洗い出すことです。
自分がこれまでにどのような経験をしてきたのかを、感情の変化やその時の自分の行動に焦点を当てて振り返ってみることが大切です。
例えば、部活動やアルバイト、学業での取り組み、ボランティア活動など、様々なシーンで自分が努力したり、困難に立ち向かったりした場面を思い出してみましょう。
それぞれの経験において、自分がどのような課題に直面し、どのようにしてそれを克服したのか、そしてその結果、どのように成長を遂げたのかを具体的に掘り下げることがポイントです。
これにより、自分の強みや特性が浮き彫りになり、自己PRにおいて何をアピールすべきかを見つけられます。
応募する企業の仕事内容に活かすことができる過去の経験を厳選する
過去の経験を洗い出した後は、応募する企業の仕事内容に活かせる経験を厳選することが必要です。
全ての経験が企業にとって魅力的に映るわけではないため、企業が求めるスキルや特性に合致しているものを選ぶことが重要です。
そのためには企業分析を行い、どのようなスキルや人物像が求められているのかを理解することが欠かせません。
例えば、応募企業が求めるのがリーダーシップであれば、グループでのプロジェクト経験やリーダーとしてチームを引っ張ったエピソードを選ぶと良いでしょう。
また、細かな作業を求められる職種であれば、細部に注意を払って仕事を進めた経験や、ミスを減らすために取り組んだ工夫などを強調するべきです。
企業の求める能力に合致した経験を選ぶことで、自己PRに説得力を持たせられます。
自分の経験がどのように企業の業務に活かせるかを具体的に示し、応募者との差別化を図って、面接官に強い印象を残しましょう。
厳選した経験を能力やスキルに言い換える
選び出した経験をそのまま記述するのではなく、それを企業が求める能力やスキルに言い換えることも、自己PRの完成度を高めるために重要です。
経験を能力やスキルに変換することで、企業に対して自分の強みをより具体的かつ端的に伝えられます。
例えば「継続力」や「目標達成能力」と表現することで、経験そのものではなく、そこから得た能力が企業でどのように活かせるかを示しやすくなります。
また、企業側が理解しやすい言葉に変換することも重要です。
その能力を発揮した具体的なエピソードも合わせて記述し、どのような言い方をすればよりあなたの能力が伝わりやすいか、検討してみましょう。
これらの工夫により、企業の採用担当者があなたの活躍をイメージしやすくなります。
自己PRを次のような構成で書く
強みを見つける方法が詳しくわかったところで、ここからは自己PRの書き方をイチから丁寧に解説していきます。
自己PRの基本的な構成はインターンシップに応募する際も、本選考に応募する際も変わりありません。
この構成を理解しておけば、企業によってアピールする強みを変える際も効率よく作成でき、スムーズに就活を進められるので、ぜひ覚えておいてください。
- 結論
- 概要
- 課題
- 施策
- 結果
- 貢献
結論
就活だけでなく、ビジネスの現場において相手に何かを伝えようとする時はまず結論から述べることが非常に重要です。
それにより結論を念頭においては相手が話を聞いてくれる、または文章を読んでくれるので、何よりもまず結論から述べるようにしましょう。
自己PRの場合は「私の強みは〇〇です。」と一言、分かりやすく説明することが大切です。
概要
あなたの強みを述べることができたら、続いてその強みをどのような場面で発揮できたのか、まずは概要から述べていくことが重要です。
どのような職場で働き、どのような役職を務めており、そしてその職場は何人規模だったのかなどについて詳しく述べていきましょう。
これにより初対面の採用担当者にも、あなたがどのような環境で働いていたのか、どのような役割を務めていたのかが伝わりやすくなり、情景が浮かび、より内容が入ってくることでしょう。
課題
そして、その経験の中でどのような課題に直面したのかについて詳しく述べていきましょう。
自己PRはあなたの強みをアピールする場面であり、基本的に問題解決においてどのような工夫をしたのか、どのようなスキルを発揮したのかについて話す場面です。
よって、まずは課題について詳しく述べることで、あなたの長所がより輪郭を帯びます。
また、可能な限り定量的な数字を用いることで、より分かりやすくあなたの魅力が伝わるようになります。
何か数字を用いて説明できる場合は積極的に用いましょう。
施策
続いて課題について相手に理解してもらうことができたら、続いて施策、つまりそれを改善するために何を考えて行動したのか、どのようなことに取り組んだのかについて詳しく説明していきましょう。
この時、どのようなことを考えたのかは非常に重要です。
これにより、あなたが工夫ができる人物、常に考えながら根拠を持って物事に取り組むできる人物であるということが伝わります。
また、複数の施策や対策を行った場合は、「まず一つ目に〜」などナンバリングして説明することでより伝わりやすくなります。
結果
施策について説明することができたら、続いてどのような結果が生じたのかについて詳しく説明していきましょう。
自己PRは企業に多い、対して自分がどのように貢献できるのかを説明するものなので、結果が出せる人物であることを強調することが大切です。
あなたが工夫をした結果、どのようなポジティブな結果が生まれたのか、誰が読んでもわかるような文章で説明するようにしましょう。
また、最初の結論の部分で述べた強みとの一貫性を持たせるとなお良いです。
これにより文章自体にまとまりができ、読みやすく、内容も入ってきやすいことでしょう。
貢献
最後はあなたが自分の強みや経験を通して身につけたスキルなどを活かして、どのように企業に貢献するのかについて詳しく述べていきましょう。
どのように貢献するか説明することで、企業の採用担当者はあなたが入社後活躍してくれるかどうかイメージしやすくなります。
また、具体的に入社後のイメージができているということは入社への気持ちが強く、内定が出た場合、蹴らずにきちんと入社してくれる可能性が高いとみなしてくれることでしょう。
しかし、この部分は文字数の指定が200〜300字など少ない場合は省いてしまっても問題ありません。
【インターンシップの自己PR】自己PRを作成する際のポイント
インターンシップの自己PRには具体的に何を書けばいいのでしょうか。
抑えておきたいポイントは5つあります。
まずは具体的な内容にすることです。
次に、強みをしっかりと強調すること。
そして、正しい文構成で作成することです。
以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
具体的な内容にする
自己PRとは、最初にお伝えしたように自分の強みとそれが形成されるまでの過程を、企業に対してアピールすることです。
単に「これが得意」「これができる」という事実を述べるだけではありません。
理由やエピソードを盛り込んで説明するのが理想です。
また、数字を用いると採用担当者にも伝わりやすくなります。
「アルバイトを3年間続けた」「100人を束ねるリーダーを務めた」など、内容や出来事を理解しやすくなるので、積極的に使いましょう。
エピソードと強みは一つに絞る
自己PRでは、伝えたい強みとエピソードを一つに絞ることが、メッセージを明確にするための重要なポイントです。
たとえば「私の強みは○○で、それを学生時代に○○という経験で発揮しました。」といった具合に、強みとエピソードをペアで一つずつ選びます。
複数の強みやエピソードを盛り込むと内容が散らばってしまい、読み手にとって何を一番伝えたいのかがわかりにくくなり、説得力が薄れてしまう恐れがあります。
強みを一つに絞ることで、その能力が具体的なエピソードの中でどのように発揮されたかを深く掘り下げることができ、読み手にも「この人は確かにこのスキルを持っている」と実感を持たせやすくなります。
また、エピソードを詳細に語ることで、強みが単なるスキルのアピールに留まらず、「どのように発揮し、どういった成果につなげたか」というプロセスも伝えられ、信頼性が高まります。
強みを強調する
自己PRは、志望動機やガクチカに並ぶ頻出質問です。
どんな学生もこの3つに関しては、他の人より抜きんでようと必死になるものです。
ありがちなのが必死になりすぎるあまり、ダラダラと長い自己PRになってしまうことです。
いろいろな要素を過剰に詰め込むのは却って本末転倒です。
採用担当者から「結局何が言いたいの?」と首を傾げられてしまうでしょう。
そうならないためにも、自己PRは強みを強調するのがポイントです。
例えば「覚えるのが人より早い」は「スポンジのような吸収力がある」「どんなことにもめげない精神力」は「雑草魂」などがあります。
ここでの狙いは、他の学生との差別化を図ることです。
採用担当者の意識に残ることで有利に働きやすくなります。
ただし、あまり狙いすぎると不真面目な印象を与えるため逆効果です。
ウケを意識するあまり大喜利にならないように気を付けましょう。
正しい文構成にする
伝えたいことはなるべく「結論・根拠・結論」の順で話しましょう。
始めに結論から入ることで、採用担当者の話の理解度が深まります。
これは自己PRの場に限らず、社会でも「結論から話す」のが基本です。
最後に再び結論を伝えることで説得力が増します。
そのため、最初は結論から、次に結論につながる具体的な根拠、そして最後に再び結論を話すようにしましょう。
こちらの内容も「結論・根拠・結論」の順で説明しています。
お気付きになった方はきっと正しい文構成で自己PRを作ることができるでしょう。
志望動機と一貫性を持たせる
自己PRを作成する際には、志望動機と一貫性を持たせることも重要です。
自己PRが単に「自分は○○が得意です」というアピールに留まってしまうと、読み手には「どうしてこの企業を志望しているのか」「なぜこのインターンシップに適しているのか」という点が伝わりにくくなります。
志望動機で述べた内容と自己PRに関連性を持たせることで、企業が求める人物像にマッチしていることを示しやすくなり、選考担当者にも好印象を与えられます。
また、志望動機と一貫性がある自己PRを用意することで、「なぜこのインターンシップに興味を持ち、自分がどのように役立つか」が一貫したメッセージとして伝わり、選考担当者に「この学生は我が社のニーズや業務内容を深く理解している」という印象を与えられます。
矛盾がなく一貫性があることで、自己PRがより具体的かつ現実的になり、説得力が増すのです。
インターンシップの自己PRの「経験別」例文
ここまで、自己PRで見られているポイントにあわせて、書き方をお伝えしてきました。
しかし、それでも実際書こうとすると悩んでしまって手が止まるという人も多いと思います。
解説したポイントをふまえながら書かれた例文を3つあげますので、ぜひ参考にしてください。
学業、アルバイト、サークルでの経験を強みとして書いたものです。
また、じっくりと取り組んで完成度を高くしたいという人には、おすすめの記事がありますので一緒に読んでおくと良いでしょう。
例文① 資格勉強
大学生活では普段の勉強と並行して、資格取得のために2ヶ月かけて計画的に学習を進めました。
優先順位を決めてコツコツと取り組んだ結果、基本情報技術者試験に合格することができました。
レポートの提出もあり大変でしたが、あきらめずに挑戦して良かったと思います。
この経験で得た知識を活かして、変化の速いIT業界でエンジニアとして活躍したいです。」
こちらは、学業の面をアピールする場合の例文です。
200字切る程度にまとめてありますので、これを参考に構成をふくらませると良いでしょう。
自己PRの強みとして学業について書きたいと考えている人は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。
例文② アルバイト
大学に入ってから3年間ずっと、ファミリーレストランでアルバイトをしてきました。
はじめてのアルバイトで、最初は業務内容を覚えるのに苦労しました。
そこで、時間帯や場面ごとにやることを整理し、必要な手順をメモにまとめるように工夫したら、うまくできるようになったのです
続けるうちに店長からも認められ、バイトリーダーを任されたのがうれしかったです。
社会人になっても、課題解決のためにできることを考え、工夫していきたいと思います。」
こちらは、アルバイトでの経験を強みとして自己PRに書く場合の例文です。
さらに詳しい書き方を知りたい、いろいろなパターンを見たいという人は、次の記事を参考にしてください。
例文③ サークル
大学では、規模の大きなイベントサークルの部長をしていました。
しかし、100人以上のメンバーをまとめるのは難しく、組織化することにしたのです。
10人程度のチームを作り、それぞれにチームリーダーを設けます。
そして、チームリーダーを通して報連相を実施するようにしたところ、伝達漏れが大幅に減りました。
また、個々のリーダーも責任感をもってくれるようになり、全体の結束力が強くなったように思います。
サークル活動で得たリーダーシップを発揮し、企業に貢献できるようになりたいです。」
こちらは、サークルでの経験を自己PRとする場合の例文です。
構成の練り方や注意点をより詳しく知りたい人には、あわせて見ていただきたい記事を紹介します。
例文④ 部活動
部活ではチアリーディング部に所属していました。
30名程の部員がおり、一生懸命になりすぎるあまり、部員同士が衝突することも何度かありました。
しかし、私自身が相手の立場に立って物事を発言することで、話し合いが円滑に進むようになったのです。
相手の気持ちに歩み寄ることで、チームの団結力も増したと実感しました。
部員からも「あなたのおかげで険悪にならずに済んだ」と何度も感謝されました。
社会に出てからも、相手の立場に立って物事を発言し、誰からも頼られる人になりたいです」
部活での体験を自己PRに取り入れたいと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
例文⑤ 留学
昨年、オーストラリアに3か月ほど留学していました。
慣れない土地でも現地の人と積極的に関わることで、コミュニケーション力を身に付けることができました。
また、当然ながら日本とは違う文化に戸惑いながらも、環境に順応できるようオーストラリアの風習についてしっかりと学びました。
御社のような、オーストラリアやヨーロッパにも拠点を持つグローバル企業で、私の経験を発揮したいと考えております。」
海外での留学経験を強みとした自己PRを作りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
例文⑥ 長期インターンシップ
長期インターンシップで6人ほどのチームのリーダーをしていました。
しかしチームメンバーの意見をまとめることは難しかったため、ヒアリングを行うことにしました。
そして一人ずつの意見をまとめ、それを組み込んだ結論を出すように心がけました。
またメンバーのみんなが意見を言える機会を作るために、メンバーごとに時間を設けることも実施しました。
その結果プライベートでも頼られる存在になることができました。
この経験を貴社でも発揮していきたいです。」
長期インターンを強みとした自己PRを作りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
インターンシップの自己PR「強み別」例文
強み別に例文を紹介します。
自分がアピールしたい強みとあてはめて参考にしてみてください。
参考にした上で実際に例文を作ってみましょう。
例文⑦ コミュニケーション能力
この強みは、大学のビジネスコンテストで発揮されました。
私たちのチームは「地域商店街の活性化」をテーマにしたプランを発表することになり、各メンバーが調査・提案する内容が異なっていたため、意見が食い違い、プロジェクトが停滞するという課題が発生しました。
この課題を解決するために、私はメンバー一人一人の意見を丁寧に聞き、各提案がどのように全体の構成に貢献できるかを共通理解としてまとめました。
その結果、全員が納得したうえでプランを再構築でき、審査員からも「多角的な視点が活きている」との評価を得ました。
貴社のインターンシップでも、このコミュニケーション能力を活かしてチーム全体の調和を図り、目標達成に向けて貢献したいと考えています。
例文⑧ 継続力
この強みは、大学での英語学習プロジェクトで発揮されました。
このプロジェクトでは、留学生とペアを組んでお互いの言語を教え合い、学期末に成果を発表するという内容でした。
しかし、初期段階で自分のスピーキング能力に自信が持てず、発音や表現に不安を抱えていました。
この課題を克服するために、私は毎日1時間の自主トレーニングを続け、発音と表現力の向上に取り組みました。
その結果、発表では「成長が著しい」と評価され、無事に成果を発表することができました。
貴社のインターンシップでも、この継続力を活かし、困難な課題に対しても粘り強く取り組み、成長と成果に繋げていきたいと考えています。
例文⑨ 責任感
この強みは、大学のゼミで行った「地域防災プロジェクト」のリーダーを務めた際に発揮されました。
このプロジェクトでは、地域住民を対象に防災意識を高めるためのイベントを企画しましたが、イベント直前に担当者の一人が急遽参加できなくなり、準備が遅れるという課題が発生しました。
この課題を解決するために、私はその担当者の役割を引き継ぎ、残りのメンバーにも協力を依頼しました。
結果として、イベントは無事成功し、参加者からも「有意義な内容だった」と好評をいただくことができました。
貴社に入社した際も、責任感を持って業務に取り組み、確実に成果を出していけるよう努力していきたいと考えています。
例文⑩ 行動力
この強みは、大学の学園祭実行委員会で発揮されました。
私が担当した出し物の一つが、予想以上の人気で物品が不足し、急きょ追加の準備が必要になるという課題が発生しました。
この課題を解決するために、私はすぐに近隣の店舗に協力を依頼し、追加の物品を調達することができました。
さらに、周囲の委員とも連携し、効率的な配置と接客方法を取り入れることで、スムーズに対応できました。
その結果、最後までイベントを無事に成功させることができました。
貴社のインターンシップでも、課題に対して迅速に行動し、成果を上げるために貢献したいと考えています。
例文⑪ 論理的思考力
この強みは、大学のケーススタディ授業で行った「架空企業の再建プラン作成」で発揮されました。
私たちのグループは、売上が低迷する企業の経営改善案を提案することになりましたが、意見がまとまらず、効率的に進行できないという課題がありました。
この課題を解決するために、私はまず問題点を「コスト削減」「顧客満足度向上」「新規顧客獲得」の3つに分類し、具体的な解決策を出しやすくしました。
その結果、各メンバーがそれぞれの分野に集中して作業でき、発表では論理的で分かりやすい提案として高評価を得ることができました。
貴社のインターンシップにおいても、論理的な思考を活かし、課題解決に貢献したいと考えています。
例文⑫ 協調性
この強みは、大学でのフィールドワーク活動で発揮されました。
私たちのチームは「都市と農村の共生」をテーマに、地元の農家や住民との交流会を企画しましたが、計画段階でメンバーのスケジュール調整がうまくいかず、準備が進まないという課題が発生しました。
この課題を解決するために、私はメンバーの意見を聞きながら、日程と役割分担を調整しました。
また、メンバー同士のサポート体制を整えたことで、最終的には全員で協力して交流会を成功させることができました。
貴社に入社した際も、協調性を発揮してチームの一員として全力で貢献したいと考えています。
例文⑬ 探求心
この強みは、大学の卒業研究で行った「持続可能なエネルギーシステムの開発」において発揮されました。
研究を進める中で、新しい技術に関する資料が少なく、データの取得が難しいという課題がありました。
この課題を解決するために、私は学外の専門機関や関連企業にアプローチし、データ提供を依頼しました。
さらに、独自に実験を重ねることで、必要な情報を収集し、最終的に研究結果としてまとめることができました。
貴社のインターンシップにおいても、未知の課題に対して積極的に探求し、価値ある成果を生み出していきたいと考えています。
インターンシップの自己PRの添削はエージェントに依頼しよう
自己PRは自分で作って完結するものではありません。
他人に見てもらい、何かおかしなところはないか、改善点はないかなどを確認し、それを繰り返すことでより良いものを作成できます。
しかし、あなたが就活で忙しいように、同年代の友人も就活で忙しいですし、誰もが手伝ってくれるわけではありません。
そこでおすすめしたいのが、就職エージェントを活用してプロに添削してもらうことです。
ジョブコミットを活用すれば、面談を通じてあなただけの自己PRを作成できます。
面接対策や企業情報の提供など、内定獲得まで徹底してサポートしてくれるなどのメリットもあります。
これまで幾多の自己PRを読んできたプロに添削してもらうことで、短期間でクオリティの高い自己PRを作成できます。
まとめ
インターンシップの段階では、応募する学生もまだ企業を絞り込めていないので、ライバルが多い状況になりがちです。
そんな中から参加を勝ち取るためには、「この学生に来てほしい」と思ってもらえるような自己PRを考える必要があります。
まずは自己分析をして、自分の強みや、それにまつわるエピソードを書き出しましょう。
それから本稿や紹介した記事を参考にして、魅力的な文面を考えてください。
就職活動全体においても、この自己PRは非常に重要な項目なので、今後もずっと役に立つはずです。