【例文5選】美容部員の自己PRの書き方は?構成やおすすめのPRポイントも解説!

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この記事を読んでわかること

・美容部員について
・自己PRについて
・美容部員志望者におすすめのPRポイント
・自己PRのおすすめの構成

この記事をおすすめしたい人

・美容部員に興味がある就活生
・これから自己PRを作る予定の人
・自己PRを作ったことがない人
・例文を見て参考にしたい人

はじめに

美容に興味のある方なら、美容部員として就職したい方は多いのではないでしょうか。

しかし、美容に興味があるだけで簡単になれる職業ではありません。

仕事そのもので苦労することもありますが、そもそも就職活動の段階でうまく自己PRしなければ簡単に内定をもらえないためです。

とくに大手企業で美容部員になるためには、しっかり自己PRの文章を準備する必要があります。

今回は、美容部員の自己PRの書き方やおすすめのPRポイントについて解説するので、ぜひ参考になさってください

【美容部員の自己PR作成】そもそも自己PRとは

就活において自己PRとは、自分のPRポイントを相手に売り込むことを意味します。

「自分はこんな人間です」「自分はこんなことができます」だけに留めず、「自分を採用するとこんなに良いことがあります」とアピールすることが大切です。

企業は、一緒に仕事をしたくなるような人柄の良さだけを重視して採用活動をおこなうわけではありません。

良い仕事をして、利益をもたらしてくれそうな方を採用します。

自分を採用すると企業の利益につながると思ってもらえるよう、自己PR文を工夫しましょう。

自己紹介との違い

自己紹介は、初対面の面接官に対し、自分がどのような人物かを大まかに伝えるためにおこないます。

エントリーシートでは、名前や学校名などを伝え企業に自分という存在を認識してもらうための質問です。

自己PRも自己紹介と似ている言葉ですが、自己PRは目的が少し異なります。

こちらは自分の強みやスキル・仕事に取り組む姿勢などを伝え、企業で活躍できることをアピールするための質問です。

自分を紹介するだけでは、この質問に対する回答としては足りません。

回答をしっかり準備してから、エントリーシートを記入する必要があります。

さらに自己紹介と自己PRの違いについて知りたい方・それぞれのポイントを調べたい方は、ぜひ以下の記事もお読みください。

ガクチカとの違い

自己PRは、ガクチカとも近い内容になることがあります。

しかし、自己PRとガクチカも質問の目的、答えるべき内容が異なるので注意しましょう。

ガクチカは、自分が学生生活の中でどのような課題に取り組んだか、どのような結果を達成できたかをアピールする質問です。

その経験が仕事でも再現できそうだとイメージしてもらえるよう、経験の内容や経験から名を学んだかに焦点をあてなければいけません。

一方の自己PRは、自分の強みを全面的にアピールするための質問です。

自己PRでも、過去のエピソードについてさらっと簡潔に紹介することがありますが、あくまでメインは自分の強みになります。

ガクチカと自己PRのより詳しい差については、ぜひ以下の記事も参考になさってください。

長所との違い

自己PRと長所の質問は、就活のエントリーシートでもっとも差がわかりにくい部分かもしれません。

どちらも、自分の良いところをアピールするという意味では、まったく共通しています。

違いを挙げるとすれば、自己PRは自分を採用すべき理由を述べるための質問です。

一方の長所は、自分が自分の良いところをどこだと思っているかを答えるものです。

長所では、入社後の仕事ぶりや活躍する可能性よりも、人柄や性格といった点が評価対象になりやすいとされています。

自分の長所をうまく伝えられるかは、自己分析がしっかりできているかによって差がつきます。

そのため、長所に関する質問は、自己分析がしっかりできているかを確かめる意味でなされることも多いです。

自己PRと長所の質問の差については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

【美容部員の自己PR作成】自己PRで見られていること

次に、企業の採用担当者は、自己PRの文章をどのような視点でチェックしているか考えてみましょう。

就職活動を成功させるためには、企業がどのような学生を評価するか考えることも大切です。

企業の評価項目を知らず自分の良さだけを売り込んでも、企業には刺さらないかもしれません。

まずは、相手がどういった学生を求めているか、またどのような学生が評価されやすいかを知りましょう。

自己PRの質問では、応募者の人柄や企業とのマッチ度のほか、自己分析と企業分析の度合いといった項目がチェックされています。

・応募者の人柄
・求める人物像とマッチしているか
・自己分析ができているか
・業界分析・企業分析ができているか

応募者の人柄

自己PRからは、応募者の人柄がある程度見えてきます。

ただし、人柄はさまざまなポイントからチェックされているため、自己PRだけで人柄を知ってもらおうとしても不可能でしょう。

長所・短所に関する質問などでも、人柄はしっかりチェックされます。

また、人柄は質問の回答そのものだけで評価されるものではありません。

面接なら応募者の態度やしぐさ、話し方、言葉遣いなども人柄を見るためのポイントになります。

エントリーシートの文でも、文の伝え方や言葉遣いなどから、人柄が見えてくることはあります。

読みやすく作られているか、丁寧に書類を書いているかなど、書類全体を通して人柄がチェックされる可能性も高いです。

そのため、志望度が高い企業に出すエントリーシートは何度も読み返し、ミスなく読みやすい書類にしてから提出しましょう。

求める人物像とマッチしているか

企業はそれぞれ、採用したい人材の性格や特性が異なります。

同じ美容業界でも、会社によって求める人物像が違っている場合も少なくありません。

そのため、多くの採用担当者は自己PR文に記された学生の人柄や強みから、その方が企業の求める人物像に近いかを確認します。

企業の求める人物像に近いほど、入社後に活躍できる可能性が高いと考えられるためです。

また、求める人物像に近い人物を採用したいのにもかかわらず、わざわざ企業がその人物像を隠して採用活動をおこなうことはありません。

企業は求人票や説明会など、さまざまな機会にこの情報を就活生へ提供しています。

しっかり企業研究を進めていれば、企業が求める人物像がわからないまま就職試験に臨むような事態にはならないでしょう。

自己分析ができているか

自己PRは自分の強みや人柄を伝えるものなので、自己分析ができていなければ良い文章が作れません。

そのため、自己PRの質の良し悪しは、自己分析がどれだけできているかの指標になります。

エントリーシートの文章の場合、じっくり時間をかけて考えられるため、文章力があれば自己分析不足をカバーできるかもしれません。

しかし、面接では答えた後にさらに追加の質問がなされることもあります。

この場合、追加の質問はその場ですぐ回答しなくてはなりません。

その際、しっかり自己分析ができていないと、体系立てて思考が整理されておらず、口ごもってしまうかもしれません。

エントリーシートを通過しても、面接で自己PRはよく求められるので、自己PRが苦手な方は面接前にもう一度自己分析をおこなうのもおすすめです。

業界分析・企業分析ができているか

企業が求める人物像に合った自己PRをするには、業界研究・企業研究が欠かせません。

多くの採用担当者は、自社について詳しく調べ、仕事内容や社風を知った上で魅力を感じて応募してほしいと願っています。

さらにしっかり準備して応募してくれる方は、仕事にもそれだけ丁寧な準備をしてから臨んでくれるのではないかと評価するでしょう。

そのため、自己PRと企業が求める人物像がマッチしていると、本気度の高さを示しやすくなります。

美容業界の場合でも、「美容に興味がある」「美容業界で働いてみたい」という気持ちだけでは、良い自己PRは作れません。

その企業が美容商品やサービスを販売するのにどのような信念を持っているか、どのような仕事を求めているか知った上で応募する必要があります。

【美容部員の自己PR作成】美容部員とは

ここからは、美容部員の仕事内容について簡単に解説します。

美容部員は、お客さまの悩みや好みについてヒアリングするカウンセリング、タッチアップを通した化粧品の販売などを担当する仕事です。

職場は百貨店や専門店、セレクトショップ、サロンなどの化粧品売り場になります。

美容部員の業務の大きな特徴は、本社勤務の方とは異なり、お客さまと直接コミュニケーションを取る点です。

しかし、実際には接客以外にも、さまざまな仕事が美容部員には求められます。

【美容部員の自己PR作成】美容部員の職種

美容部員の職種は、売り場で直接お客さまに対応する接客・販売だけではありません。

そのほかにもバックヤードや販売促進活動、事務作業といった仕事をこなすよう求められます。

そのため、接客スキルだけではなく、さまざまな能力が総合的に求められる職種です。

また、一度に多くのお客さまに応対する場合も多いので、マルチタスクで仕事をこなすスキルも必要です。

美容部員として就職しても、その後さらにキャリアアップを目指したいと考える方も多いでしょう。

キャリアアップを目指すなら、接客や販売が上手なだけでは不十分です。

さまざまな仕事をこなせる能力を身につけ、経営感覚やマーケティングスキルなども磨いていく必要があります。

・接客・販売
・バックヤード
・販売促進活動
・事務作業

接客・販売

美容部員として就職した場合、まず活躍が求められる基幹業務は接客・販売です。

それ以外の職種の方が直接接客・販売を担うことは多くありません。

美容部員は店頭でお客さまのメイクに関する悩みを聞き、どのようなメイクを実現したいかを尋ねます。

大切なのはまずお客さまの希望を知ること、次にお客さまの肌質や肌色に合わせたアドバイスやメイク実演をすることです。

お客さんに直接メイクやスキンケアをおこなうことを「タッチアップ」と呼び、化粧品の香りや質感などをチェックしてもらうことを「ハンドデモ」と呼びます。

非常に華やかな仕事に見えるかもしれませんが、基本的に立ちっぱなしで歩くことも多いです。

そのため、美容部員の仕事は体力勝負な一面もあります。

バックヤード

店頭で仕事をこなす美容部員は、商品管理や品出し、陳列などバックヤードの仕事もこなさなければいけません。

自分たちが働く店舗の清掃やテスターの整理整頓、レジ業務といった仕事も、現場の業務がスムーズにおこなわれるために必要不可欠です。

また、バックヤードの仕事には、お客さまへの案内も含まれます。

具体的には、新商品の案内や挨拶状、新規顧客へのサンクスメールなどです。

美容業界では、ブランドだけでなく接客してくれる担当者(美容部員)を信頼してくれること、ファンになってくれることが購入の動機になることが珍しくありません。

そのため、現場で気持ち良い接客をするだけでなく、購入後にしっかりアフターフォローをおこなうことも美容部員の重要な役割となります。

販売促進活動

販売促進活動も、美容部員の重要な仕事です。

お客さまにはまず化粧品に興味を持ってもらわなければ、商品を手に取ってもらうチャンスは大きく減ってしまいます。

そのため、美容品の販売現場では目を引くPOPを作成したり、ディスプレイを工夫したりしていることが多いです。

ブランドや店舗によっては、これらの仕事も美容部員の重要な仕事と位置付けられています。

とくに近年は、販売促進の場が売り場だけではなくなってきました。

SNSなどオンラインコンテンツを更新したり、オンラインカウンセリングをおこなったりすることにより、自社製品の良さをアピールする事例が増えています。

これから就職して活躍を目指す美容部員は、ネット上での販売促進手法にも詳しくならなければいけません。

事務作業

売り場の化粧品を過不足なくそろえられるよう、製品や販促物の発注をおこなうことも美容部員の大切な仕事です。

最初のうちは難しいかもしれませんが、仕事をこなすうちにお客さまの動向や季節、イベントなどを踏まえて、在庫をコントロールすることも求められます。

もちろん、美容品売り場でも棚卸しが必要です。

半期に一度ほどのペースでおこなわれる棚卸しも、美容部員が活躍する仕事になります。

役職が上がってくると、さらに事務作業の割合が増えていくかもしれません。

ミーティングの資料を作成したり、チームや店舗の売り上げ管理を任されたりする可能性があるためです。

キャリアアップには事務スキルも必要になってくるので、重要なポストに立って仕事をしたいなら接客スキル以外も磨いていきましょう。

【美容部員の自己PR作成】美容部員におすすめのPRポイント一覧

続いて、美容部員として就職を目指す方におすすめのPRポイントをいくつかご紹介します。

以下のポイントにあてはまる方は、美容部員として働くのに向いている可能性が高いです。

しかし、適性があるからといって、美容部員として成功できるとは限りません。

また、これらのポイントとは違う部分が自分のPRポイントであると感じる場合も、伝え方次第で高く評価されることがあります。

無理に美容業界・美容部員と自己PRを結びつけず、自分が活躍できる可能性とリンクさせた自己PRを考えるのがおすすめです。

・トレンドに敏感
・発想力がある
・プロデュース力がある
・コミュニケーション能力がある
・協調性がある

トレンドに敏感

トレンドに敏感なことは、美容部員として就職試験を受けるにあたって、大きなアピールポイントになるかもしれません。

美容業界・化粧品業界の流行は、変化が非常に早いためです。

数年前に流行していたメイクが、いつの間にか時代遅れになっている事例は数えきれません。

常に最新のメイクやスキンケアの流行にアンテナを張り、いち早くその動向に乗れる方のほうが活躍できます。

美容品売り場にやってくる方は、美容面で悩みを抱えている方ばかりとは限りません。

とても美意識が高く、常に美容のトレンドを追っている詳しい方がお客さまとして来店することもよくあります。

そのため、常に最新のトレンドをつかんでいなければ、そのような美容に詳しいお客さまと会話を弾ませて、成約につなげることは難しいでしょう。

発想力がある

発想力が豊かなことも、美容部員の就職試験を受けるのに良いアピールになる可能性が高いです。

化粧品売り場を訪れる方の多くは、美容関連で「こうなりたい」「ここを治したい」といった願望を持っています。

加えて、何かしらのコンプレックスを抱えている方も珍しくありません。

美容関係のコンプレックスは人さまざまで、接客担当の美容部員はお客さまのコンプレックスに寄り添い、共感できる能力が求められます。

発想力があると、そのコンプレックスを理解した上でポジティブな提案をしやすく、うまくプレゼンできればその提案に必要なアイテムの販売につなげられるかもしれません。

また発想力がある方は、お客さまの肌色や顔立ちなど良いところを見つけ、その魅力を引き出すことにも長けています。

プロデュース力がある

プロデュース力が高い方も、美容部員として就職活動をするのに有利といえます。

美容部員は、お客さまの「美しくなりたい」という希望をどれだけ実現させられるかが勝負です。

お客さま一人ひとりに似合うスタイルを提案できること、自社のブランドの特性を活かしたプロデュースをおこなうことが重要になります。

また、自社ブランドの魅力をアピールするには、自分自身をプロデュースする能力が欠かせません。

「私もこの化粧品を愛用しています」「この商品は素晴らしいです」とアピールしても、その方自身が魅力的に見えなければ、説得力に欠けてしまいます。

就職活動の自己PRは、まさにセルフプロデュースの力が試される場面です。

自分がそのブランドを販売するのにふさわしい存在であることを、上手にアピールしましょう。

コミュニケーション能力がある

ほとんどの仕事でコミュニケーション能力は求められますが、美容部員はとくにコミュニケーション能力の高さが求められる仕事といえます。

美容部員の仕事は、お客さまと会話のキャッチボールをしながら、自社ブランドをおすすめしていくサービス業であるためです。

接客や営業の仕事はほかの業界でも必要ですが、ほとんど自社の商品や商材などの会話だけで、それ以外の会話が必要ない仕事もあります。

しかし美容部員の場合、まずはお客さまとある程度信頼関係を築かなければいけません。

美容の悩みを聞いたり、お客さまにとって身近な存在と思ってもらえるよう共通の話題を見つけたり、さまざまな会話が必要です。

美容以外の点でもお客さまに好感を持ってもらえれば、指名してもらえる機会が増えるでしょう。

協調性がある

協調性があることも、美容部員の仕事をする上でプラスに働きます。

接客の仕事は基本的にお客さまと1対1で、個人のコミュニケーション能力が営業成績を左右する場合が多いです。

しかし、実際には接客の合間に会計や品出しなど、さまざまな仕事を同僚と協力しておこなう必要があります。

同僚が今何をしていて、どこに人手が足りないかを察知し、今自分が何をすべきか考えて動かなければいけません。

チーム全体に協調性があれば、お客さまを待たせることなく、雰囲気の良い売り場を作りやすくなります。

そのため、個人のコミュニケーション能力が高くても、協調性がなく接客以外の仕事に非協力的な方は高い評価を得にくいです。

周りを見て動けること、気遣いができることも、大きなアピールポイントになります。

【美容部員の自己PR作成】自己PRのおすすめの構成

続いて、美容部員になるための就職活動で自己PR文を作る際の文章構成について考えてみましょう。

美容部員を目指す場合に限らず、就職活動で文章を書いたり話したりする際の構成にはある程度セオリーがあります。

それは、最初に結論を述べることです。

自己PR以外のことを話す際も、最初に結論を述べるほうが高い評価を得やすいため、意識して結論から述べていくように心がけましょう。

以下の見出しで、文章の流れや各パーツのポイントについて解説します。

強み

自己PRを伝える際、最初に説明すべきは結論部分です。

この結論部分は、一番自分が主張したい要点とも言い換えられます。

自己PRの場合、結論は「自分の強みは〇〇です」といった内容になるでしょう。

この結論を、端的に自信を持って述べることが大切です。

先まで読み進めなければ何を伝えたいのかわからない文章は、就職活動であまり高い評価を得られません。

採用担当者はすべての文章に細かく目を通せるとは限らず、ぱっと見て結論がわかりやすいほうが目に留めてもらえる可能性が高いです。

また、結論ファーストの文章は、論理的な文章という印象を与えやすいメリットもあります。

加えて、最初に結論を書くことは、応募者がその後の文章の方針を立てるための指針にもなるでしょう。

発揮したエピソードの概要

強み(結論)を最初に書いた後は、実際にその強みが発揮されたエピソードについて述べていきます。

採用担当者は、応募者について何も知らない状態なので、冒頭で述べた強みに説得力を持たせなければいけません。

まずは、強みが発揮されたエピソードの概要を伝えます。

しかし、就職活動のアピールは何を述べるにしても、時間や文章のスペースが限られているため、じっくり事細かにエピソードを説明していく余裕はありません。

エピソードの概要は、簡潔な記述にする必要があります。

概要が長くなってしまうと、最初に結論を述べて自分の主張をわかりやすくしたにもかかわらず、その主張がぼけてしまうことにもなりかねません。

できるだけ短く簡潔に概要を伝えられるよう、文章を工夫しましょう。

課題・状況

エピソードの概要を述べた後は、その強みが発揮される前の状況や課題も簡単に説明します。

強みが発揮された状況がそれほど困難でなければ、エピソードとしてのインパクトはあまりありません。

話を盛る必要はありませんが、「もっと話を聞いてみたい」と思ってもらうためには、状況の困難さが伝わる工夫をすることが大切です。

困難な状況でも逃げずに立ち向かえる、メンタル面のアピールにもなるでしょう。

エピソードのシーンは、実際に自分が経験したものであれば、アルバイトでも部活でも構いません。

ゼミや語学学習など、勉学に関することで自己PR文を作成する方も多くいらっしゃいます。

自己分析をしっかりおこない、どのエピソードが一番自分の強みを際立たせられるか考えてみましょう。

行動

次に書くべき内容は、その時の状況や課題に対してどのようなアクションを起こしたかです。

アクションの内容だけでなく、どうしてそのアクションを起こそうと思ったか書くこともアピールにつながります。

その方の考え方、人柄がよりいっそう伝わりやすくなるためです。

この部分は、他の方ととくに差別化を図りやすい部分でしょう。

周りのライバルに差をつけたいと考えるなら、この部分で個性をアピールできるエピソードを選ぶようにしましょう。

ただし、その行動が、美容部員の仕事に通じる部分がなければいけないことに注意が必要です。

仕事でも同じ形で強みを再現できると思ってもらえなければ、いかに優れた行動でも就職活動の自己PRでは良いアピールになりません。

成果

課題に対してアクションを起こした結果、どのような成果が出たかも簡潔に示す必要があります。

数字やデータなどがあれば、そのことを書くとエピソードに説得力が出るでしょう。

もちろん、数字やデータで結果が現れないものもあります。

その場合、他の方から受けた評価やお褒めの言葉が、説得力を高めるための材料として効果的です。

しかし、就職活動の自己PRは、学生時代にどれだけすごいことを成し遂げたかが勝負ではありません。

そのため、自己PRが単なる成果自慢にならないよう注意しましょう。

大事なのは、自分の強みを活かすためにどのようなアクションを起こしたか、このエピソードからどのような気付きや経験を得たかなどです。

成果について書く際も、エピソードの概要と同じくさらっと簡潔に述べるよう意識しましょう。

仕事でどう活かすか

就職活動の自己PRで重要なことは、文章の最後を入社してからの仕事とリンクさせることです。

最後に、学生時代の強みを仕事でも活かしたいとアピールしましょう。

学生時代の成功体験が仕事でも通用するとアピールできれば、採用担当者に入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

また、仕事でどのように自分の強みを活かせるか述べられれば、その企業での業務内容や求められている能力について、よく理解していることのアピールにもなるでしょう。

その企業を志望している熱意の高さを伝える意味でも、最後に仕事について触れるのは非常に効果的です。

自己PR文を考える際は、最後の締めで仕事への熱意、志望の本気度をわかってもらえるよう心がけましょう。

【美容部員の自己PR作成】美容部員の自己PR例文5選

次に、美容部員になるための自己PR例文を5パターンご紹介します。

これらの例文に共通しているのは、最初に結論(自分の強み)をしっかり述べていることです。

また、文章の最後に、入社後の活躍について述べるようにしましょう。

こういった基本的な文章の流れを意識すれば、企業ごとに違う強みで自己PR文を作る場合でも、文章を作りやすくなります。

普段あまり文章を書かない方は、基本的な文章の流れを踏襲するのにも練習が必要な場合があるため、就活が本格化する前にトレーニングしておくことをおすすめします。

例文1: トレンドに敏感

私の強みは定期的に美容に関するトレンドをキャッチし、さらに自分なりの視点で分析する習慣を持っていることです。
大学に入ってからファッションやメイク術に関するニュース・インターネット記事を毎日チェックし、自分なりの意見を加えてSNS・ブログで発信をおこなってきました。
とくにネット上で評価を受けたのは新しく販売されたコスメのレビューで、貴社の〇〇のレビューではその1記事だけで30人もフォロワーが増えたことがあります。
このようにトレンドを自分なりに整理してから発信することは、美容部員として働く上でも役に立つと思います。
貴社に入ってからも美容に関する情報をできるだけ敏感にキャッチし、さらに自分の考えを加えることによって時代を先取るアイデアをお客さまに提供したいです。

例文2: 発想力がある

私はさまざまな制約を受ける状況でも、新しい視点から物事を考える発想力があることを強みとしています。
この強みが活かされたのは、経済学部でのゼミ活動です。
私が所属するゼミでは、企業のプロモーション戦略を学生だけで考える研究に励んでいます。
とくに難しかった課題は、通常の広告手法を取れない低予算の中で、企業やブランドの知名度を上げるものでした。
そこで私が考えたのは、消費者に実際に製品を使ってもらったレビューを上げてもらい、その内容を他の方から投票・評価してもらえる仕組みです。
ユーザーが自発的に参加したくなる仕掛けをチームで協力して考えた結果、発表会で他の学生からもっとも高い評価を受け、満票で一位に選ばれました。
このゼミの活動で、私は限られた予算・リソースでも実現できることはたくさんあると気付きを得ています。
貴社に入社してからも発想力をフルに発揮し、困難な状況でも課題を達成できるよう努力したいと思います。

例文3: プロデュース力がある

私の強みは、物事の企画・実行・調整など、さまざまなことをバランス良くこなせる総合的なプロデュース力です。
大学では学校祭の実行委員会を務めており、ゼロから「〇〇」という企画を立案し、イベントを成功させました。
この際私がリーダーとして意識したことは、他のイベントとの連携です。
私の大学の学校祭は大学関係者だけではなく、自治体の関係者などさまざまな方が関わるのが特色なので、それらの方全員の要望を聞いてからイベントの方向性を決めるようにしました。
結果的にイベント来場者数はXX人と、当初の目標の1.5倍を達成でき、地元の広報誌でもイベントが紹介されました。
美容部員として貴社の仕事をする上でも、お客さまや開発の社員などさまざまな方の意見を取り入れ、自分なりのブランドプロデュース法を考えたいと思います。

例文4: コミュニケーション能力がある

私は、相手の立場を理解しながら協力関係を築けるコミュニケーション能力が強みです。
大学では〇〇部で部長を務め、個性が強いメンバーの意見をまとめながら関東大会で決勝まで進んだ経験を持っています。
とくに私が強く心がけたのは、部内全体で発言しやすい雰囲気を作ることでした。
私の代では、クレバーでとても良いアイデアを出せる能力がありながら、性格がおとなしめの部員が多かったためです。
意見が割れた時などは、そうした部員に積極的に話を振り、全員に彼女たちが持つアイデアが共有されるよう心がけました。
その結果、大会前にチーム全員が作戦に自信を持てるようになったことが、決勝進出の大きな要因になったと思っています。
貴社で美容部員として働く際も、話すのが苦手なお客さまがいらっしゃることが想定されるので、そうした方の話をうまく引き出せるよう頑張りたいです。

例文5: 協調性がある

私は、周囲と協力しながらチーム全体の目標達成を目指せる協調性の高さに自信を持っています。
大学3年になってから、私は入学以来勤めてきたカラオケ店のアルバイトで、リーダーを任されるようになりました。
ところがちょうどそのタイミングで、アルバイトのメンバーが大きく入れ替わってしまいます。
シフトや役割の分担に偏りが生じ、メンバーに負担が大きくなってしまったことが大きな課題でした。
このままでは業務をうまく回せないと思ったため、私は各メンバーの得意分野と都合を考えながら、全員のシフトと作業量を見直しました。
結果的に数か月後には作業効率がより上がり、店長から前より閉店後の清掃・片付けが早く終わるようになったとお褒めの言葉をいただいています。
アルバイトで培ったこの強みを活かし、社会人になってからも一緒に働く方のことを常に意識しながら働くことによって、貴社の利益に貢献したいです。

【美容部員の自己PR作成】自己PRが完成したら

自己PR文が完成しても、そのまますぐエントリーシートを提出するのはおすすめできません。

その文章が本当に良いアピールになるか、読んだ方がわかりやすいと感じるかを確かめましょう。

一番良い方法は、他の人に文章を見てもらうことです。

しかし、他の方に読んでもらう前に、自分でもチェックすることをおすすめします。

自分と他の方の二重チェックを通すと、気付く点が多く出てくるでしょう。

良くない点を見直し、さらに良い文章にブラッシュアップしていきましょう。

声に出して読んでみる

自分で就職活動の自己PR文を読み返す場合、黙読ではなく声に出して読んでみることが大切です。

音読するほうが、書かれている内容に矛盾がないかわかりやすくなります。

もし文章に誤字脱字があった場合も、音読すれば気付けることが多いです。

また、声に出して自己PR文を読むことは、面接で自己PRを話す練習にもなります。

その後の面接でも、エントリーシートで書いた内容に近い事柄を話す機会はやってくるでしょう。

話すことを意識し、抑揚や速度、イントネーションなどの話し方に注意しながら文章を読んでみるのもおすすめです。

声に出して読んでみると、引っかかりやすい点、噛みやすい点などもわかってくるので、面接の際の参考になります。

他の人に読んでもらう

次におすすめの文章チェック方法は、他の方に呼んでもらうことです。

家族や友人、就活を経験した先輩などに自分の文章を読んでもらいましょう。

他の方に文章を読んでもらう利点は、客観的なアイデアを得られることです。

相手の方に高い文章力や発想力があれば、自分では思いつかないアイデアを出してもらえるかもしれません。

また、自分と親しい方に読んでもらって「わかりにくい」と言われてしまった場合、自分について何も知らない採用担当者が読むとさらにわかりにくいと感じられる可能性が高いです。

他の人に読んでもらってわかりにくさを指摘された場合、まずはその原因を突き止めましょう。

結論・エピソード・仕事でどう活かすかという一連の文章の流れに、どこか不自然な点があるのかもしれません。

就活エージェントを利用する

忖度が入らないより客観的な意見を聞きたいなら、友人・家族に文章を読んでもらうだけでなく、就活エージェントに依頼することをおすすめします。

就活エージェントとは、就活のプロがエントリーシートの添削や面接対策など、さまざまな形で就活生のサポートをしてくれるサービスです。

加えて、キャリアプランの相談、自分に合う企業とのマッチングといったサービスも受けられます。

就活エージェントはオンライン上で登録でき、無料でサービスを利用できるため、ぜひ登録しておきましょう。

また、就活エージェントによっては、内定獲得後も入社準備などのサポートを実施しているところもあります。

就活エージェントの詳しいサービス内容が気になる方は、ぜひ以下のサイトをご覧ください。

まとめ

美容部員は、美容に興味がある方なら、就職先候補のひとつになることも多いでしょう。

その際、採用担当者に効果的なアピールをするには、上手な自己PR文の作成が欠かせません。

文章力に自信がない方は、できた文章を他の人にも読んでもらってからエントリーシートを提出するのがおすすめです。

自己PRは、美容部員としてお客さまに化粧品をおすすめする接客・販売にも通じるところがあります。

就職活動でセルフプロデュース能力に磨きをかけ、入社後の活躍につなげましょう。

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