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・自己PRのNG例
・自己PRの注意点
・自己PRの書き方
・自己PRの書き方に自信がない人
・自己PRの注意点を知りたい人
・自己PRの効果的な書き方を知りたい人
書類選考は就活生に立ちはだかる最初の関門ですが、そこをなかなか突破できずに、悩んでいる人も少なくないでしょう。
人気のある企業ほど書類選考で多くの志望者を絞るため、その先の選考が狭き門であることは間違いありません。
ただし、選考を突破できるだけの実力を持っているのに、それをうまくESに落とし込めていないため、書類選考で落とされている就活生が多くいるのも事実です。
そこで当記事では、ESの中でも重要な項目である自己PRについて解説していきます。
目次[目次を全て表示する]
【自己PRのNG集】こんな自己PRはNG
ESのフォーマットは企業によって異なりますが、自己PRは必ず登場する重要項目なので、合否に大きく関わります。
良い自己PRを書くためのポイントを解説する前に、まずはダメな内容の例をいくつか見ていきましょう。
根拠のない自己PR
「私には〇〇な強みがあります」という書き出しは、自己PRの鉄板です。
このように結論を頭に持ってくる書き方は非常に良いですが、これだけではあなたの強みをPRできません。
理由は、根拠がないからです。
例えば、新商品の販促を目的とした広告に、おすすめする理由が書かれていなかったとしたら、あなたはその商品を買おうと思わないでしょう。
採用担当者は莫大なコストをかけたうえで、膨大な応募者の中から会社に適した人材を選ばなければなりません。
そのため、入社後の姿が具体的にイメージできる人材を採用したがる傾向にあります。
最初に自分の強みを書き、そのあとにその長所が発揮された具体的なエピソードを付け加えるようにしましょう。
マイナス表現が多い自己PR
自己PRは基本的に前向きなことを書く場なので、マイナスな表現は極力避けるようにしましょう。
例えば、自分が強みを発揮したエピソードを書く際に、自分と比べて活躍できていなかった人を批判的に述べたりすると、マイナス評価につながってしまいます。
なぜなら、企業は基本的に集団で業務を行うので、すぐに他人を批判するような人は一緒に働きたいと思われないからです。
また、企業や業界を選んだ理由として、他社や他業界へのマイナスイメージを語ることもやめておきましょう。
もしかしたら、志望する企業の取引先や協力会社が含まれているかもしれません。
さらに「うちの会社の良いところはないのか?」と疑問をもたれる可能性もあります。
肩書や実績ばかりの自己PR
最初の項では、根拠のある長所を述べることが重要であるという話をしました。
しかし、その根拠が実績や肩書を羅列しただけのものになってしまうと、逆にマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
「バイトリーダーを務めた」「チームを大会で〇位に導いた」といった実績は、あくまであなたが強みを発揮した結果であって、根拠とはいえません。
実績を書く場合は、そこに至るまでにあなたがどんな行動をして、どのような影響を与えたのかを具体的に書くようにしましょう。
肩書ばかりでは、薄っぺらい内容になってしまいます。
採用担当者が知りたがっている人柄や性格などの内面がまったく見えてこないので、面接をして深掘りしたいとは思ってもらえません。
抽象的な自己PR
1つ前の項で、採用担当者は応募者の人柄や性格を知りたがっていると述べましたが、自己PRを書く最大の目的は企業に自分のことを知ってもらうことです。
優秀な実績があることや、高い能力を持っていることはもちろん大切ですが、そもそも「一緒に働きたい」と思ってもらうのが何よりも優先すべきことです。
そのため、あなたの内面や強みを正しく理解してもらうためにも、自己PRは具体的に書きましょう。
「高い協調性を持っています」や「打たれ強い性格です」などといった掴みどころのないアピールは誰でもできてしまうので、あなた自身の魅力には直結しません。
採用担当者の印象に残るためには、面接で時間を取って話したいと思ってもらえるような具体性が必要不可欠なのです。
強みが複数ある自己PR
書類選考の自己PRは、字数制限があることがほとんどです。
その短い文章の中で、内容が二転三転してしまうことはあまり好ましくありません。
結局一番伝えたかったことが何なのかわかりにくくなってしまいますし、要素が多いとどんな人物なのか判断するのも難しくなってしまうからです。
アピールしたい長所がいくつもあるのはもちろん良いことなのですが、その中でも応募先の企業にもっとも刺さりそうな強みを一本の軸にして、内容を絞ったうえで書くことをおすすめします。
書きたいことが複数ある人は、さまざまな場面で活躍できる可能性を秘めているということです。
応募する企業ごとに何が求められているかをきちんと分析したうえで、自己PRを書くようにしましょう。
面接で判断できる自己PR
自身の強みとして、コミュニケーション能力の高さを上げる就活生は多くいます。
確かに仕事をするにあたって、社内外問わず誰とでも円滑にコミュニケーションが取れることは、立派な長所になります。
しかし、実はこれをわざわざ書類選考でアピールする必要はありません。
理由は、面接の場でコミュニケーション能力を測ることができてしまうからです。
面接では主に一対一でのコミュニケーションを見ることができますが、企業によってはグループディスカッションを採用フローに取り入れているケースもあります。
集団の中でのコミュニケーション能力についても、そこで図ることができます。
ESでアピールできる内容は限られているので、せっかくなら面接では測れないことをアピールするのがおすすめです。
【自己PRのNG集】自己PRを書く際の注意点
これまでは書くべきではない内容について触れてきましたが、以下では書き方の注意点を述べていきます。
せっかく良い内容を準備できていても、書き方1つで台無しになってしまいかねないので、自信のある人も十分に注意を払いましょう。
「〇〇性」があります
「主体性」「協調性」「積極的」といった表現は、自分の長所をシンプルに言い表せるので一見便利ですが、あまり多用しすぎると自己PRの抽象度を高めてしまいます。
少し前の項でも述べましたが、自己PRには具体的な根拠が必要不可欠です。
上述したような表現を使うこと自体は悪くないのですが、それが自分にとってどのような意味を持っているのか、しっかりと落とし込んでから使うようにしましょう。
例えば「協調性」をアピールしたい場合は「学生時代に所属していたサークルではメンバー内で役割分担をしており、余裕があれば他の人の作業をサポートできるよう、全体の状況を常に把握するようにしておりました」といった具体的なエピソードを加えるだけで格段に伝わりやすくなります。
独創性のないキャッチコピー
自己PRは、限られた文字数でいかに他の応募者との差別化を図り、採用担当者の印象に残るかがポイントになります。
そこで役立つテクニックとして、自分自身を簡潔に表したキャッチコピーが非常におすすめです。
冒頭のキャッチコピーで、どんな人材かを大まかに把握してもらうことにより、その後の具体的なエピソードの印象を強めることができます。
ここで注意すべきなのは、ありがちなキャッチコピーはむしろ逆効果になるということです。
ネットで検索すれば、おすすめのフレーズがたくさん出てきます。
しかし、それをそのまま使ってしまうと、採用担当者の印象に残ることは難しいでしょう。
自己分析をして、あなただけの独創的なキャッチコピーを考えることが重要です。
【自己PRのNG集】そもそも企業が自己PRを求める意図
自己PRは、あなたの強みを企業に知ってもらうためのものですが、意義はそれだけではありません。
書類選考を確実に通過するために、ここからは企業がどういった目的で自己PRを求めているのかを学んでいきましょう。
自社で活かせる強みかどうか知るため
企業や業界によって、求められている能力は異なります。
採用担当者は、応募者たちが自社で活躍できる力を持っている人材かどうかを最優先で見ています。
そのため、自己PRを考えるときは、まず応募先の企業研究を念入りに行って、業務内容や求められる強みを理解するところからはじめましょう。
強みを発揮しやすい職場は、新卒社員の速やかな成長につながるので、会社側と就活生の双方にメリットがあります。
働きやすい環境に身を置くためにも、自己PRは非常に重要です。
企業は求める人材に合致しているか知るため
先ほどの項で述べたように、業務に活かせる力を持っているかどうかも大切ですが、社風にマッチした人材かどうかを重視して見られているケースも多くあります。
理由は、近年の離職率の高さが関係しています。
大卒者の約30%が3年以内に離職しているといわれており、採用や育成に多大なコストをかけている企業にとっては、このような早期離職が大きな痛手となってしまうのです。
そのため、社風とマッチする人材かどうか、自己PRを見て判断しているのです。
ベンチャーは成長意欲のある人材を求めている
ベンチャー企業は、企業自体をこれから成長させていく段階であるため、会社とともに成長していけるような意欲のある人材が求められています。
成長段階にあるということは、短いスパンで会社の在り方が変わっていく可能性もあります。
そのため、さまざまな状況に臨機応変な対応ができるか否かも重要です。
ベンチャーを目指している人は、社風などを理解したうえで、そこに刺さる自分のアピールポイントを探すことに尽力しましょう。
【自己PRのNG集】魅力的な自己PRを書く際のポイント
さて、ここまで自己PRのNG例や書く際の注意点などを説明してきましたが、ここからはいよいよ魅力的な自己PRに仕上げるためのポイントを解説していきます。
以下の内容を、ぜひとも自分の自己PRに落とし込んでみてください。
強みがどのように役立つか
自己PRにおいて、実績の優秀さやインパクトがもっとも重要であると勘違いしている方も少なくありません。
当記事の前半部分では、アピールする強みには根拠が必要であることを強調して述べました。
つまりは、実績の優秀さだけではなく、その強みがどんな場面で役立つのかを書かなければならないのです。
そのため、まずは冒頭であなたの強みとそれが活かされた実績を簡潔に述べましょう。
そのあとで、詳細なエピソードを述べるという構成がおすすめです。
例えば「英語力」をアピールしたい場合は、TOEICや英検の結果をはじめに述べます。
そのあとに、留学などでその英語力が実際に活かされた場面をなるべく具体的に書くようにしましょう。
なぜそうしたかったのか
あなたの強みが実際に活きたエピソードを書くうえで重要になるのが「なぜその場面でそのような行動・判断をしたのか」を具体的に書くことです。
理由としては、強みが活かされる場面を具体的にイメージできるとともに、その人の行動指針や考え方の傾向も知ることができるからです。
こういった傾向が採用担当者に伝われば、自ずとその人材が会社において、どんな役割を担うことができるのかをイメージできます。
そのため、面接に呼んでもっと話を聞きたいと思ってもらいやすくなるでしょう。
また、社会人には論理的な思考力が求められる場面も多いので、そういった思考力が備わっているかどうかも自己PRを見て評価されると考えておきましょう。
入社後どう活かせるのか
自己PRは、入社後の姿を採用担当者にいかにイメージさせるかが合否に大きく関わります。
そのため、これまでも何度か述べているように、自己PRを書く前には応募先の企業の業務内容や社風、求める人物像などをきちんと把握するようにしましょう。
総合職採用が基本だった一昔前の新卒採用と違って、近年はジョブ型採用が新卒採用にも導入されています。
やりたいことが具体的に決まっている人は、そこを深掘りすればするほど、企業から高く評価されます。
入社後の自分について書くことができれば、採用担当者側も評価がしやすくなるでしょう。
さらに、会社のことを細かく調べてくれているという意味で、入社への熱意もアピールすることができます。
【自己PRのNG集】自己PRを書くなら就活エージェントに頼ろう
ここまで読んでいただいたみなさんなら、魅力的な自己PRを書けるようになっていると思います。
しかし、自分1人で完結させてしまうのはあまり得策とはいえません。
そこでおすすめしたいのが、就活エージェントを利用することです。
年間約1,000名以上の就活をサポートするアドバイザーが専属でついてくれて、ESの添削やアドバイス、模擬面接などを何度でも行ってもらえます。
気になった方は、下記のURLからサービス内容を確認し、興味がありましたらぜひとも申し込んでみてください。
まとめ
ここまでの内容をまとめると、自己PRに必要な要素は「強みの根拠」「具体的なエピソード」「入社後の再現性」「人柄や考え方の指針」の4点です。
上述した4点に加えて、当記事の前半部分で述べたようなNG例を避けることができれば、書類選考の突破率を飛躍的に高めることができるでしょう。
企業研究と自己分析を重ねて、独創性の高い自己PRを考えてみてください。
当記事がみなさんの就職活動に、少しでも役立つことを願っております。