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・90秒の自己PRの構成
・90秒の自己PRのポイント
・90秒の自己PRの準備の仕方
・90秒の自己PRの構成を知りたい人
・90秒の自己PRのポイントを掴みたい人
・90秒の自己PRの準備の仕方を知りたい人
自己PRは、面接に向けた準備するうえで欠かせないものです。
しかし、当日に面接官からいきなり「90秒の自己PR」を求められた結果「準備が間に合わず、思ったように答えられなかった」と落ち込む応募者はたくさんいます。
面接官は90秒の自己PRに何を求めているのかを含め、相手に伝わりやすい自己PRの作るための対策をお伝えします。
例文もあわせて紹介いたしますので、就職活動に成功させるための自己PRを目指しましょう。
目次[目次を全て表示する]
【90秒の自己PR対策】90秒の自己PRで面接官が見ているポイント
自己PRは面接では必ずといっていいほど質問されますが、そもそも面接官は応募者のどういったところを見ているのでしょうか。
自己PRでいかに自分をアピールできるかは、採用結果に大きく影響します。
90秒は長いと感じるかもしれませんが、面接官から90秒で自己PRを求められる場面が決してないわけではありません。
面接官が「90秒の自己PR」に何を求めているのか、そして応募者のどのような点を見ているのかを知り、今後の面接対策に活かしましょう。
咄嗟の対応力
面接官は、90秒の自己PRに応募者がどのように対応するのかを見ています。
一般的に90秒の自己PRはあまり聞かれることがないため、応募者が準備していないケースも多い傾向にあります。
その場合、面接官は準備していないものに対して、応募者がどれだけ臨機応変に対応できるかという対応力をチェックしているのです。
一方、応募者が90秒の自己PR対策ができていると、準備力が高いことを面接官にアピールできるでしょう。
準備をせずとも90秒の自己PRを柔軟にできる方もいるかもしれません。
しかし緊張している場面では、準備をしていなければ頭が真っ白になったり、うまく言葉をつなげられなくなったりするケースもあります。
油断をせずに準備をしておくのがおすすめです。
よりくわしい人柄
応募者に90秒の自己を求めることによって、面接官は応募者の人柄を深掘りしようとしています。
「一般的な自己PRの時間の目安は60秒」と言われていますが、60秒よりも長い90秒を指定することで、学生のよりくわしい人柄を知ろうとしているのです。
応募者にとっても自己PRに時間をかけられるので、「なぜ自分がこの企業に必要なのか」「自分が何に努力してきたのか」を十分にアピールできます。
この場合は、面接官は応募者の人柄をよりくわしく知るために必要な時間ととらえている可能性があるでしょう。
【90秒の自己PR対策】面接で90秒の自己PRをする際の3つのコツ
面接で自己PRを90秒におさめるには、3つのコツがあります。
闇雲に対策していても単なる時間の浪費につながってしまうので、就活中の限られた時間の中では効率的な対策をしましょう。
90秒におさまる自己PRの対策をしておけば、面接のいざというときに慌てることはなくなるはずです。
面接官に自分のことをきちんと伝えるための自己PRを作るにはどのようなコツがあるのか、さっそく紹介いたしますので、今後の参考としてお役立てください。
①字数は400~500字程度にまとめる
面接において90秒で自己PRを作成する際は、字数をもとに作ると良いでしょう。
90秒で話す場合の文字数は、400~500字程度が理想です。
字数を数えながら作成したい場合は、Wordなどのソフトを使いながら、全体の構成を精査すると良いかもしれません。
「手書きの方が頭に入りやすい」という方は、原稿用紙を使って字数を数えながら自己PRを考えると良いでしょう。
400~500字程度の自己PRを用意しておけば、ほとんどは90秒で完結するはずです。
②伝えたいことは1つに絞る
いくら400~500字程度の自己PRを90秒に抑えられたとしても、面接官にアピール内容が伝わらなければ意味がありません。
自己PRを作るときは、強みをいくつも羅列せず、1つに絞ることもポイントです。
なぜなら、複数のアピールしたいポイントを話すと相手の印象に残りにくくなるからです。
「自分のアピールポイントはどこか」を簡潔に答えられるよう、事前に準備しておくことが欠かせません。
また、何を一番伝えたいかがわかりにくく、最悪の場合は90秒の間に面接官が話を聞き飽きてしまうケースもあります。
面接官に最初から最後まで話をきちんと聞いてもらうためにも、伝えたいことを明確にさせてから自己PRを作り始めた方が良いでしょう。
③抑揚とスピードを意識する
90秒の自己PRを作るとき「字数は400~500字程度にまとめる」「伝えたいことは1つに絞る」ができたら、次は実際に話すことを意識して対策をしましょう。
自己PRに限ったことではありませんが、面接官が受け取る印象は話し方次第で左右されやすくなるのです。
面接の場で自己PRを話す際は、まずは抑揚やスピードを変えるように心がけてください。
そうすれば面接官は応募者の話を聞きやすくなり、一番伝えたいことが伝わりやすくなるに違いありません。
注意したいのは、話す際の抑揚やスピード感などの話し方は、すぐに習得できるわけではないことです。
そのため、面接で自分の実力を発揮するには、普段からの準備が何よりも大切だといえます。
【90秒の自己PR対策】面接で90秒の自己PRをする際の3つの注意点
90秒で自己PRを作るコツについてお伝えしましたが、自己PRをするときの注意点が気になっている方も多いかもしれません。
自己PRをするときは、些細な点に注意すれば成功する確率は高くなります。
些細とはいっても、しっかりと注意することで面接官が抱く応募者の印象はまったく異なるのです。
90秒で自己PRをするために必要な3つの注意点を紹介しますので、コツをふまえたうえでほかの候補者と差がつけられるような自己PRをしましょう。
①1文を長く話さない
90秒の自己PRをするときは「~で」「~して」といったように「、」でつなげられるような話し方は避けてください。
このような話し方をするとダラダラと話すことになってしまい、面接官にはあまり良い印象を与えられません。
90秒の時間は聞いている方にとっては長く感じられる時間でもあります。
そのため、90秒と長い時間とはいえ、面接では伝えたいことを簡潔にまとめることが求められるのです。
「1文は短い方が聞きやすい」ことを念頭に置いて、自己PRを90秒にまとめてみましょう。
面接官が良いイメージを抱かない自己アピールは、大半が1文を長くしてしまったケースです。
長めの自己PRをするからこそ、1文を長く話さないように意識しましょう。
②面接官がわからない表現は使わない
面接官に伝わりやすい自己PRを作るには、相手がわからないような表現を使わないことが原則です。
応募者本人以外にとってわかりにくい表現は多々あります。
頭に思い浮かんだものがあればそれをどうやって言い換えれば良いのかを考えてください。
たとえば研究に関する難しい学問用語があげられます。
さらに、アルバイト先でしか使わない独自の用語なども、面接官が理解できない表現である可能性は高いです。
自分の常識だと思っている表現や言葉は、相手にとって当たり前だとは限りません。
自分自身の当たり前も疑いながら自己PRを作れば、面接官にとっても伝わりやすい自己PRになるでしょう。
誰しもに伝わるような表現を用いて自己PRを作ってください。
③丸暗記に注意
90秒の自己PRをするときは、面接官に丸暗記なのかどうかが伝わりやすいので気をつけてください。
特に、真面目な性格の方は一言一句違えないように丸暗記して面接に臨みがちです。
しかし、一言一句丸暗記したものを話そうとすると、話す内容に意識が向いて、相手に伝わりにくい話し方となってしまう傾向があります。
自己PRの丸暗記は棒読みになりやすいので、面接官にはマイナスポイントとして判断されるかもしれません。
90秒の自己PRを対策するときは、先にキーワードだけを箇条書きで決めておくことをおすすめします。
自己PRの細かいところは、その場次第で話すようにすると、思い出すよりどう伝えるかの方に意識が向きやすくなるでしょう。
「どうしても丸暗記しないと不安だ」という方は、丸暗記した内容は勝手に言葉が出てくるレベルで暗記しておいてください。
面接本番では、抑揚やスピードを意識して話せるくらいまで、話す内容を自分に染み込ませておく必要があります。
【90秒の自己PR対策】90秒の自己PRをする際の構成
面接官を納得させるような90秒の自己PRをするには、構成力も重要なポイントです。
自己PRの構成を考えるときは、まず自分の強みを紹介するようにしましょう。
強みを述べたうえでその根拠となるエピソードを紹介し、強みを該当の企業にどう活かすかを伝えます。
そうした流れをふまえ、自己PRの最後は再度強みで締めるとほかの応募者と差のつきやすいものが生まれやすくなるのです。
自己PRでは、面接官が応募者自身の強みを発揮しているシーンがイメージできるようにすることが、もっとも大切といって良いでしょう。
そのため、自分の強みの根拠となるエピソードの説明に時間を割くことも必要だといえます。
説得力ある自己PRとするためにも、構成からしっかりと組み立てるようにしてください。
【90秒の自己PR対策】90秒の自己PRをする際の例文
90秒の自己PR対策をより深く理解するには、以下の例文を参考にしてみると良いかもしれません。
たとえば、「体育会野球部」の応募者の強みが「周りを巻き込む力」である場合を考えてみましょう。
私の強みは、「周りを巻き込む力」です。
私は体育会野球部に所属し、部員の士気を高めてチームをリーグ優勝へと導きました。
優勝をするまでは、部員がどこか弱気になっている面を感じていたのです。
私は社交的な性格をしているので監督から部員たちのメンタルケアも任され、チームの士気を上げることに努力してまいりました。
チームの士気を高く保つために相手の気持ちに寄り添うことを徹底し、仲間を励ましたり、ときには仲間の悩み相談に乗ったりすることもありました。
私が率先してコミュニケーションを取ることで、次第にチーム内の雰囲気が良くなり、チーム全体が「リーグ優勝」に向けて動き始めたのです。
その結果リーグ優勝も果たし、監督や仲間からは「ありがとう」と私を認めてくださいました。
リーグ優勝は、相手の気持ちに寄り添った地道な貢献が成果を作り出したと自負しております。
今後は御社の一員として目標を達成したいと考えております。
以上は、あくまで1つの例なので、自分自身の経験に沿って自己PRを作りましょう。
【90秒の自己PR対策】段階別!90秒の自己PRのおすすめ練習方法
90秒の自己PRを作れたら、次は実際に話す練習をしてみましょう。
面接官に自己PRをわかりやすく伝えるには、自分の強みに対する話し方を練習する必要があります。
また自分の強みはもちろんですが、強みにまつわるエピソードもしっかりと記憶しなければなりません。
あらかじめ練習をしておけば、きっと当日の面接に堂々と臨めるはずです。
自己PRを話す練習にはいくつかのおすすめの方法があるので、さっそく参考にしてみてくださいね。
step①1人でぶつぶつ話す
自己PRを話す練習では、まずぶつぶつと1人で話してみましょう。
面接当時は、自己PRの内容を頭に入れておかなければなりません。
1人でぶつぶつ話し続けると、頭の中に自己PRの内容が入ってきやすくなるのです。
何も見ずにすらすら言葉が出てくる状態になるまで、自分で考えた自己PR内容を1人で声に出してみてください。
まずは自己PR内容を音読し、慣れてきたら本文を伏せて自分の記憶力を試しながら練習すると良いかもしれません。
step②動画を撮りながらカメラに向かって話す
ある程度自己PR内容を覚えたら、自分がカメラに向かって話している動画を撮るのがおすすめです。
撮影している間は少し恥ずかしいかもしれませんが、自分が話している様子を客観的に見ることで、自分の気づいていないくせがわかるのです。
自分の様子が理解できると「面接官がどのような印象を抱きやすいのか」というポイントがおのずと見えてきます。
気になるくせが見つかった場合は、話している間にくせが出ないように気をつけ、改善すると良いでしょう。
step③友達や先輩などを前に実践してみる
自己PR内容を覚え、話し方の様子も客観視できたら、友達や先輩などの前での実践を検討すると良いかもしれません。
自分のくせを改善できたら、実際に人に向かって話すことによって目線や話すスピードなど、伝わりやすい話し方ができるように練習していきましょう。
友達や先輩などの第三者に依頼すれば、より自分を客観視できます。
1人だけで自己PRを練習したままでは気づけないこともあるので、より自己PRを高めたいという方にとってはかなり有効な練習方法になるはずです。
「自分1人だけではどのように改善したら良いのかわからない」という方にも、新しい視点が増えるので、話し方だけでなく自己PR内容などもブラッシュアップできる可能性があります。
まとめ
90秒の自己PRは、面接であまり投げかけられるものではありません。
一般には、自己PRは30〜60秒以内にまとめるのが良いとされており、まれに90秒の自己PRを求められることもたしかにあります。
油断して90秒の自己PRを準備しないまま面接に臨むと、あまり良い結果を得られない場合も考えられるでしょう。
万が一の場合に備え、30秒・60秒・90秒とそれぞれの自己PR内容を考えておいた方が安心かもしれません。