【就活生必見】IT業界のホワイトなベンチャー企業の見分け方を紹介

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はじめに

IT業界は比較的歴史の浅い業界ですが、現在は新興企業だけでなく誰もが知る大企業に成長したところもあります。

そのため、IT業界で働きたい方も自分に合った職場を見つけることが就職活動の成功に欠かせません。

職場選びにおいて、ホワイトな企業に就職したいと思うのは当然でしょう。

この記事では、IT業界の中でホワイト企業を見分けるポイントをわかりやすくまとめました。

IT業界で将来活躍したい方は、ぜひ就職活動前の参考になさってください。

【IT業界のホワイトなベンチャーを紹介】IT業界の動向

まずはIT業界全体の動向について、簡単に確認しておきます。

現在の企業分析で欠かせないのは、なんといっても新型コロナウイルスの影響でしょう。

IT業界は、比較的新型コロナウイルスの打撃が少なかった業界であったことは間違いありません。

リモートワークが進んだこと・DX(デジタルトランスフォーメーション)がトレンドとなっていることで需要が増した分野もあるほどです。

この潮目がいきなり逆になることは考えにくく、業界全体としては今後も拡大・成長傾向が続くと見られています。

成長分野で働きたい方、先進的な仕事をしたい方にとってIT業界は非常に魅力的です。

人の暮らしをより便利にしたい・世の中を進化させるのに貢献したいという方にも向いています。

【IT業界のホワイトなベンチャーを紹介】IT業界の業種

IT業界は業種が幅広いので、業界研究をする中で自分の進みたい方向を明確にしておく必要があるでしょう。

主な業種としては、システムなどを扱うソフトウェア関係・PCや周辺機器を扱うハードウェア関係の業種が挙げられます。

最近はインターネット・Webサービス(ECサイトなどの企画制作・Web専門の広告代理店など)に特化したIT企業も多いです。

現在は多くの方がスマホを当たり前のように持っており、スマホ関連のサービスを提供する企業も増える可能性があります。

商品を販売するのではなく、メンテナンスや修理といったサービスを専門にしている企業も珍しくありません。

業界研究をする際は、できるだけ多くの企業から話を聞いてみるのがおすすめです。

合同説明会などのイベントにも、積極的に足を運びましょう。

【IT業界のホワイトなベンチャーを紹介】IT業界の職種

IT業界で働く方の職種もさまざまです。

真っ先に思い浮かぶのは、やはりエンジニア・プログラマー・ウェブデザイナーといった開発系の職種でしょう。

しかし、商品やサービスを販売するにはマーケティング・営業・広報といった方の存在も欠かせません。

これらの方は直接技術的な仕事をする機会こそ少ないですが、自社製品やサービスについて知っておく必要があるのは同じです。

どんな職種に就くにせよ、常に最新の技術・情報を勉強する姿勢を持っていましょう。

将来のキャリアプランとしては、ITコンサル・プロジェクトマネージャーといった仕事を目指す方が多いです。

コンサルタントとして独立し成功すれば、同年代の方に比べかなり高額な年収を稼げる可能性も出てきます。

【IT業界のホワイトなベンチャーを紹介】ホワイト企業を見分ける4つの基準

続いて、IT業界の中でホワイト企業を見分ける4つの基準をまとめました。

最初に就職することになる会社は、少なくともスキルが身につくまでやりがいを持って勤めたいのではないでしょうか。

居心地が悪い会社・待遇が悪い会社はもちろん、倒産したりリストラに遭ったりする可能性の高い会社も避けたいところです。

以下の見出しで取り上げる4つの基準に関してあまり良くないデータが示されている企業は、応募する前によく考えることをおすすめします。

①平均勤続年数

ホワイト企業を見分けるにおいてチェックしたいポイントの一つが平均勤続年数です。

これはIT企業に限らず、どんな企業においても当てはまります。

ブラックな会社は早期に見切りをつけて退職する方が多いため、平均勤続年数が短いです。

こちらはデータが示されていないことも多いですが、3年・5年以内の離職率も調べてみましょう。

新卒から3年、5年で辞める方が多いということは、若手社員にとって居心地の良くない職場である可能性が高いです。

若手が雑用ばかりで給料が上がらないのに、労働時間が非常に長い過酷な職場であるということも考えられます。

もちろん、これはあくまで指標の一つにすぎません。

歴史の浅い企業では勤続年数の長い社員自体が存在しないため、ホワイト企業であっても平均勤続年数は短くなります。

また、社員自体の少ない新興企業は一人が早期退職するだけで平均勤続年数の数字に大きな影響が出ます。

中規模以下の企業は特に、この数字だけでホワイトかブラックかを見極めないようにしましょう。

②有給取得率

次にチェックしたいポイントが有給取得率です。

有給取得率が高い会社は、社員のライフワークバランスにしっかり配慮している、休みたい時に休ませてくれるほど人員に余裕がある会社と見ることができます。

一方、有給取得率が低い会社は人が足りない、仕事量が多く休みたくても休めないという内部事情が考えられるでしょう。

しかし、この数字も100%会社の働きやすさがわかるデータとは言い切れません。

ブラック企業でも、社員を書類上だけ「有給」扱いにして休ませこの数字を高くしているところがあります。

実は「有給」を取ったはずなのに社員を出勤させている、土日出勤の代替休日を有給扱いにしているといった企業は、有給取得率が低い会社よりもブラック度が高いです。

③福利厚生

福利厚生がどれだけ充実しているかも企業が従業員をどれだけ大切にしているかを示すデータです。

社員により良い待遇を保証するということは、優秀な社員にたくさん来てほしいと考えている証とも言えるでしょう。

企業が社員に提供する福利厚生には、さまざまなものがあります。

代表的なのは家族手当や住宅補助など従業員の生活を経済的にサポートする制度です。

リフレッシュ休暇や会社独自の産休育休制度、託児所など、社員の働きやすさを支えるタイプの福利厚生も多く見られます。

資格取得のサポートなど、社員のスキルアップに役立つ制度も福利厚生に含まれると言えるでしょう。

企業によって福利厚生の種類や質は大きく異なるので、気になる方はぜひさまざまな企業の制度をチェックしてみてください。

④業績の安定度合い

IT企業のホワイト度をチェックするにあたっては、業績の安定度合いを見るのもおすすめです。

業績が安定しない企業や成長の鈍い企業では、急な業績の悪化で社員の給料や待遇に大きな影響が出る可能性が高いと言えます。

ブラック企業だと、業績が悪化した際に最初にツケがくるのが社員の給料となってもおかしくありません。

残業代が払えないのでサービス残業を強いられる、残業代が月○時間までと頭打ちになるといった事例もあります。

やりがいのある仕事や好きな仕事でも、生活に必要なお金や仕事に見合ったお金が得られなければモチベーションが続きません。

長くIT業界で活躍できる人材になりたいのであれば、キャリアの最初に安定した環境で働ける職場を選ぶことも大切です。

【IT業界のホワイトなベンチャーを紹介】IT企業を見る際に気を付けておきたい3つのポイント

続いて、IT業界の企業研究を進める際にチェックしておくべきポイントを3つ紹介します。

以下の見出しで紹介する3つのポイントは、いずれも勤務の大変さや待遇といった要素に直結するものです。

特に高いスキルを必要としないものの、時間がかかる雑用などは、若手に回される傾向にあります。

長時間労働や休日出勤の多さを理由に、早期退職してしまう方も珍しくありません。

入社後に自分の思い描いていたイメージと違うといった事態を避けるためにも、必ずチェックしておきましょう。

①下請けかどうか

IT業界において激務となりやすい企業に多く当てはまるポイントが下請けであることです。

クライアントから直接案件を受ける大手元請け企業では、仕事の一部を2次・3次の下請け企業に回しています。

業界全体でこうした構造は当たり前になっており、下請けや孫請けの企業ではとにかく多くの仕事量をこなして稼がなければいけません。

当然、社員一人ひとりにかかる負担も大きくなります。

もう一つ、下請けや孫請け企業で大変なのは、クライアントの要望に柔軟に対応しなければいけない点です。

締切を守るため、休日出勤や深夜残業が必要になることもあります。

下請けや孫請けは仕事をもらう立場であり、「それは対応できません」と言えば、次から仕事を回してもらえなくなると考えるのも当然です。

クライアントの注文に振り回され、休みたい時にまったく休めないというのは心身に大きな負担となります。

心身に不調をきたす方も多いので、仕事の多くが下請けや孫請けであるという企業に勤めるのはかなりの覚悟がいるでしょう。

②トラブルが起こりやすいか

IT業界では、急なトラブル対応に迫られる職種の方もストレスを溜めやすいです。

Webサービスやシステムは24時間稼働が基本となることも多く、トラブルとなれば深夜でも仕事をしなければならないことがあります。

そのため、突発トラブルに対応することが多い企業は残業や休日出勤が多く激務になる可能性が高いです。

趣味などの関係で、できるだけカレンダー通りに休みたいという方は職場選びをよく考える必要があるでしょう。

また、トラブル対応はクライアントからクレームや不満の声をいただく機会も多いです。

自分に非がなくても理不尽に怒られたり謝罪しなければいけなかったりということもあるため、精神的な面でも仕事がつらいと感じる方が多くいらっしゃいます。

③希望する職種の労働環境

IT業界では、職種によって残業時間や休日出勤の割合が大きく異なることが多いです。

事務系やマーケティング部門の残業時間は少なくても、営業や開発部門といった部署では残業が多いという企業も珍しくありません。

部署ごとに平均残業時間などを明示している企業ばかりというわけではありませんが、企業研究をする際には職種ごとの労働環境にも目を向けましょう。

もちろん、プログラマー・エンジニアといった開発系の仕事をする方の中には自己研鑽のためにたくさん働いて経験値を積みたいという方もいらっしゃいます。

部署によって残業に対する考え方が違うということもあるので、IT業界への就職を目指すなら同じ企業でも自分の希望に合った職種を志望するようにしましょう。

【IT業界のホワイトなベンチャーを紹介】IT業界の優良ベンチャー企業

最後に、主なIT業界の優良ベンチャー企業について事業内容や給与、福利厚生を紹介します。

IT業界は先進的な考え方をいち早く取り入れることもあり、特徴的な福利厚生がニュースとして報じられることも多いです。

以下の見出しで紹介する4つの企業(Yahoo!・ユーザベース・GMO・メルカリ)は、どこも多くの方が名前を知っている有名企業でしょう。

こうした企業がどんな待遇で社員を迎えているかチェックし、今後の就職先選びの参考になさってください。

Yahoo!(ヤフー)

ヤフー株式会社はeコマースを中心に、長年日本のIT業界を引っ張ってきた企業と言えるでしょう。

大卒初任給は一般的なベンチャー企業と同程度ですが、平均年収は714.2万円(2016年)とかなり高い数字が出ています。

2021年3月時点での従業員数は7,167名、平均年齢は35.2歳です。

働き方について特徴的なのは、「どこでもオフィス」という制度を用意していることでしょう。

インターネットに接続できる環境があれば、そこを職場にできるという非常に特徴的な制度です。

労働時間についても、コアタイムなしのフレックスタイム制というかなり珍しい制度が目を惹きます。

健康管理や長期所得補償制度といった福利厚生にも力を入れており、社員が安心して働ける職場作りでも業界をリードしてきた企業です。

ユーザベース

株式会社ユーザベースは経済情報プラットフォーム「SPEEDA」、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」などで知られています。

2008年創業とかなり歴史の浅い企業ですが、情報関連企業の大成功例と言えるでしょう。

社員の多様性を受け入れるという方向性でリクルート活動を展開しており、従業員の国籍が日本を中心に17ヶ国にもなっているのが特徴です。

福利厚生でも、異文化研修や同姓パートナーシップ制度など多様性を認める社風が強く表れています。

ヤフー株式会社と同じく、コアタイムなしの「スーパーフレックス」やどこでも働ける「リモートワーク」制度があります。

平均年収が近年右肩上がりになっており、2020年の推定平均年収が800万円近いというデータも魅力的な企業です。

GMO

GMOインターネット株式会社は、これまでインターネットインフラや証券事業、ドメイン名事業などに携わってきました。

男女比が6:4と女性が多く活躍している職場であるのが特徴です。

2021年のニュースでは、新卒採用者を高度人材のみに絞るという方針が発表されました。

そのため、初年度から年収が710万円と高くなりますが、採用のハードルは間違いなく高いものとなるでしょう。

福利厚生では、「シナジーカフェ」など社員同士の交流を図れるスペースやお昼寝スペースを用意しているのが大きな特徴です。

社員の成長を促すスキルアップ費用補助制度・セミナー支援制度を用意しており、新卒の方は入社3年ごとにグループ内のフリーエージェント権を行使できるというのも大きな特色となっています。

メルカリ

メルカリはフリーマーケットアプリで近年急成長を遂げた企業です。

働き方という点では、2021年9月から「YOUR CHOICE」と名付けられた制度を導入したことがニュースで報じられました。

リモートワークや出社とどちらの勤務形態も選ぶことができるだけでなく、通勤交通費が月15万円まで支給されるというのも先進的な取り組みです。

こちらの企業も、コアタイムなしのフレックスタイム制を採用しています。

有給休暇とは別に、家族やペットを含めた傷病を理由にした「Sick Leave」という休暇制度を用意しているのもユニークです。

個人の副業も推奨しており、かなりチャレンジングな社風と言えます。

初任給もかなり個性的な制度で、2018年入社の新卒者採用から内定期間中もスキルアップ次第で昇給する「一律初任給の廃止」を打ち出しました。

まとめ

IT企業は社員の働きやすさやキャリアサポートで先進的な取り組みを進めるところが多いです。

最近はリモートワークやフレックスタイムを取り入れる企業が多く、自分のスタイルで仕事をしたい方からもIT業界は人気があります。

一方で、中小のIT企業では下請けや孫請けなど社員の待遇改善に手が回らない厳しい職場環境のところも多いと言わざるを得ません。

そのため、就職活動では仕事の内容だけでなく職場環境や待遇、安定性なども考慮して応募先を選ぶようにしてください。

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