【例文有り】一人暮らしってガクチカになるの?ポイントや注意点を解説

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はじめに

就職活動において、志望動機や自己PRのほか、ガクチカとも略される学生時代に特に力を入れてきたことで頭を悩ませる方も少なくありません。

たとえば、アルバイトに励んだことや日本全国の各地を旅行したことががんばったことになるのか、あるいはそもそも力を入れてきたことが思いつかないという場合もあるかもしれません。

そこで今回は、一人暮らしをテーマに挙げ、ガクチカの具体的な書き方や注意点について詳しく解説していきます。

一人暮らしはガクチカになるの?

大学に進学したことを機に、一人暮らしを始めた学生も多いでしょう。

その中で、さまざまな苦労を乗り越えたエピソードを書いてみたいと思っている方も少なくありません。

しかし、そもそも力を注いだこととしてアピールできるのか、学業以外に力を入れてばかりいたと誤解されないかと考えることもあるでしょう。

人によって異なるものの、一人暮らしの経験は自分をアピールする材料のひとつとして活用することができ、採用担当者に強いインパクトを残すことが可能です。

なぜなら、ガクチカとは社会人としての経験や実績がない就活生の人柄のほか、入社してからどんな場面で役立ちそうかを判断する材料だからです。

あえて奇をてらったテーマを探すよりも、素直にありのままを書く方が、その後の面接で聞かれる質問にもスムーズに答えられるでしょう。

ベンチャーにウケル一人暮らしのアピールポイント

志望先がベンチャー企業であれば、一人暮らしの経験を深掘りして書くことはむしろプラスに働くとされています。

ベンチャー企業では夜遅くまでの勤務が珍しくなく、会社からなるべく近い場所で一人暮らしをする方も少なくありません。

そんな企業においては、学生時代からすでに一人暮らしを経験していることは大きな武器になります。

また、親元を離れて実家のありがたみを感じたことなど、面接官に共感してもらえることも多々あるでしょう。

計画性

エントリーシートを記入する際、ほぼ頻出ともいわれているのがガクチカです。

このガクチカで見られているのは、入社後に確約できる人材かどうかです。

学歴や成績だけではわからない人間性や適性を知るのが主な目的で、それらは一人暮らしの経験でも十分にアピールできるでしょう。

たとえば、限られた時間の中で仕事を合理的に進められるかどうか、目標に向かって業務を効率的に進められる計画性があるかどうかはそのひとつといわれています。

もちろんレポートや課題を期限内に提出したという経験を書いても問題ありませんが、一人暮らしを経験しているなら、支出を見直したり節約したりするなど、生活費のやりくりは大いに計画性をアピールできる材料です。

また、友達や恋人と遊ぶための交際費を節約したなど、自分なりの工夫を書いてみてください。

自己管理能力

若いうちから多くの仕事を任されるベンチャー企業では、計画性とともに自己管理能力があることは大きなアピール材料となり得ます。

目標を達成するために自分自身を律し、不安定になりやすい気持ちをコントロールする能力は、一人暮らしの経験に照らしてみるとほかのエピソードよりも書きやすいのではないでしょうか。

一人暮らしの場合、家族に起こされるのではなく自分で起きなければならないなど、自分自身で生活を管理する必要があります。

朝食を用意するほか、場合によっては節約のために弁当を作ることも少なくありません。

それらの積み重ねは、結果として健康的な生活を送ったことにつながったはずです。

お金や時間ももちろん大切ですが、激務になりがちなベンチャー企業において、自己管理能力の高さは大きなアピールにつながるでしょう。

継続力

掃除機をかけたり洗濯物を干したりするなど、掃除や洗濯は基本的に自分で行わなければなりません。

少しでも怠けてしまえば部屋は雑然と散らばっていく一方で、洗濯物が溜まるほか、風呂場にカビが繁殖するなど部屋全体が乱れてしまいます。

部屋を清潔な状態に保っていることは、家事全般を継続的に行ってきた成果ともいえます。

キッチンの片付けやトイレ掃除など、これまで習慣化したことを思い出してみてください。

また、体型を維持していることも同様で、健康的な食生活や運動を続けてきた証拠として十分にアピールできるでしょう。

野菜中心の料理を作る、週に一度は近所のジムに通うなど、無理のない範囲で続けたきた行動があればより具体性が増します。

今までの生活を振り返り、継続力をアピールできるエピソードを探してみましょう。

危機対応力

一人暮らしを始めてから急なトラブルで慌ててしまい、どう対処したらいいのか困ったという経験はなかったでしょうか。

大きな地震が起きて家具が倒れてきたり、急にトイレの水が流れなくなったりしたことがあるかもしれません。

また、夏場に冷蔵庫が壊れてどこに修理に出せばいいのかわからないなど、判断に迷ったこともあるでしょう。

これまでの経験の中から、今日までに起こった出来事を振り返り、手元のノートやメモ帳などに書き出してみてください。

病気になったときのことや不安に思ったことのほか、そのときにどんな風に対処したのかなど、これらは自身の危機対応力を示す立派な材料になります。

その中から1つ選び、がんばって乗り越えてきたエピソードとして膨らませながら書いていくと良いでしょう。

一人暮らしでガクチカを書く際の注意点

ここまで社会人になってもますます活かせる計画性や困難を乗り越える自己管理能力など、一人暮らしをした経験がなければ書けないようなガクチカの例をいくつか紹介してきました。

何気ない出来事だとしても、粘り強い継続力やどんな事態が起きても対処できる危機対応力など、あらゆる経験がアピール材料になることがわかってきたはずです。

これらを踏まえたうえで、いざガクチカを書くときに注意すべきことはどんなものかを確認していきましょう。

アピールポイントを明確にする

どんなことを書くにしても、ガクチカで大切なことは経験によって何を学んだかを具体的にすることです。

特別で誰もできないような経験や体験談を書けばいいというものでもなく、あくまでも自身の経験を通じてできるようになったことを書く必要があります。

また、自分が採用担当者になったつもりで考えてみれば、ただ毎日のように掃除をして食事を作ったことを書いたとしても、効果的なアピールにつながらないことは明白でしょう。

何らかの工夫により掃除の時間を短縮できたことや、それによって勉強する時間を確保できるようになったことなどを書かなければなりません。

なお、掃除だけはなく自炊の面でもアピールしたいことがあったとしても、いずれかに焦点を絞って簡潔にまとめることを意識すると良いでしょう。

理由を明確にする

一人暮らしを題材とすることは間違ってはいないものの、サークル活動・アルバイト経験・学業ではなくなぜ一人暮らしをがんばったのか明確な理由がなければ説得力がありません。

このとき、いくつかサークルを転々としてみたけれどあまり馴染めなかった、志望動機も曖昧なまま入学してしまい勉学に精が出なかったなどのネガティブな理由ではいけません。

それらもがんばったうえで、なぜ一人暮らしに力を入れたのかを伝える必要があります。

食費や光熱費を節約して海外旅行の費用を用意する、家族の負担を軽くするために支出管理をする必要があるなど、ポジティブな理由を使ってみてください。

なお、これと同様に、企業の志望理由についてもその理由を明確にしてみてください。

具体的な理由を簡潔に伝えられれば、より効果的なアピールにつながるかもしれません。

ガクチカのオススメの基本的構成

ガクチカ以外をテーマに選んだ場合にも共通することですが、まずは結論から先に書くことを意識しましょう。

読み手である採用担当者は、毎年多くのエントリーシートに目を通さなければならず、わかりづらい内容のものは容赦なく選考から外されてしまいます。

最初に全体の要約のような文章から書き始め、読み手の負担を減らしましょう。

また特に伝えたい結論を書いた後は、なぜそう思ったのかの理由、具体的に取った行動、実際に学んだことの順に書くと流れがスムーズです。

たとえば、金銭管理に力を入れたという結論を書いた後で、友達が増えて交際費がかさみ節約する必要が出てきたからなどと理由を続けて書いていくようにしましょう。

そして、不要な支出を見直し、貯金が増えていく中で金銭管理の重要さを学んだなど、具体的な行動と学んだことを絡めて締めてください。

ベンチャー企業にウケル一人暮らしのガクチカの例文

結論から書き始めてその理由について述べ、さらにどのような行動を取って何を学んだかを伝えることがガクチカの基本的な構成です。

ただ経験を羅列するだけではアピールにはならず、応募者の人柄も学生時代に何を得たのかも伝わらなくなってしまいます。

継続力や危機対応力などアピールポイントになることを振り返りつつ、どんな文章を書けば面接官に響くかどうか、ここからはベンチャー企業向けの例文を紹介していきますので参考にしてみてください。

計画性

一人暮らしを通じて、目標や計画を立てて行動できるようになったことが大きな強みです。

自宅からの通学が困難であったため一人暮らしを始めましたが、親に経済的な負担をかけたくないとの思いから仕送りを断っていました。

このような事情から、毎月の生活費はアルバイトで賄っていましたが、いざ始めてみると学業との両立ができず、継続の難しさに直面しました。

最初のうちは教材の購入や新歓コンパなど大きな出費もあり、日々の生活に苦労したことを今でも覚えています。

そこでまず行ったことは支出の管理です。

具体的には、1日の出費は1,000円までと決めました。

自炊のために食材を買いに行くのにも、スーパーの特売日を選ぶなどの意識が自然と芽生えました。

友達からの誘いがあっても理由をつけて断り、おかげでアルバイトの日数を増やすこともなく学業に専念できたと振り返っています。

これらの経験を通じて身につけた計画性を活かし、貴社における業務に貢献したいと考えています。

自炊の経験

大学入学を機に一人暮らしをスタートさせ、毎日欠かさずに自炊をした経験により継続力が身につきました。

仕送りがなかったという理由から、日々の生活費はどうしても切り詰めなければなりませんでした。

そのためアパートに入居した次の日から、自炊を欠かしたことはほぼありません。

とはいえ、実家暮らしのときには台所に立ったことがほとんどなかった私は、簡単に作れそうなレシピをスマホで探すところから始めました。

当初は包丁を使わないでできる手抜きご飯のようなものばかりでしたが、料理レシピ動画などを参考にした結果、手際も良くなり調理時間も短縮できるようになりました。

徐々に興味は作り方のことから食材に含まれる栄養素に移り、今では栄養バランスの整ったメニューを毎日作っています。

ビタミンの種類まで頭に入れて作ってきたため大きな病気をすることもなく、自己管理の重要さも学ぶことができました。

一人暮らしで学んだ継続力や自己管理能力を、貴社に入社して発揮したいと考えています。

まとめ

ガクチカは就活生にとって避けて通れないものであるものの、いざ取り組もうとすると何を書けば良いのか悩むこともあるでしょう。

学業以外のことを書こうにも、サークル活動やボランティア、アルバイトの経験など、どれを選んで良いものか迷ってしまうかもしれません。

一人暮らしについても同様に、これがアピールになるのか不安になるかもしれませんが、まずは経験によって得られたものがないか振り返ってみましょう。

実家暮らしでは得られない、自分にしかない強みが見つかるはずです。

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