グループディスカッションと面接は違う?グループディスカッションの基本や対策法を解説

グループディスカッションと面接は違う?グループディスカッションの基本や対策法を解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

 

はじめに

就職活動では面接試験の前段階として、グループディスカッションが設けられている場合もあります。

就活におけるグループディスカッションでは、人間性や協調性などをテストされるため、事前の対策が必要であると言えます。

対策なしに挑んでしまうと減点対象となる発言などをしてしまうおそれもあることから、事前準備は必須なのです。

グループディスカッションで失敗しないためのコツや対策方法を紹介するので、事前準備を確実に行い、そのあとのステップにつなげましょう。

グループディスカッションとはそもそも何か

グループディスカッションは、就職試験でもない限りそれほど接する機会はありません。

そのため、グループディスカッションという言葉に馴染みがない方も多いことでしょう。

就活におけるグループディスカッションとは、複数の学生を同時進行で選考するものであり、正解のないテーマを掲げて議論を行い、制限時間内に結論を導き出すことです。

採用担当者と就活生が対面で実施する面接試験とは異なり、就活生同士をグループにするため、その人材の本当の姿をテストすることができます。

ベンチャー企業にもグループディスカッションはあるのか

グループディスカッションは就活生の足切り的な要素も含んでいるため、一般的には応募の多い大企業で取り入れられている採用ステップです。

だからといって、ベンチャー企業ではグループディスカッションが取り入れられていないのかというと、そうではありません。

ベンチャー企業にもグループディスカッションはあるのです。

「成長期の某IT企業の経営戦略・事業戦略の実現のために、採用課題を見つけ、人材活用プランを提案せよ」 (人材ベンチャー) 

「LINEで新サービスを考えてください」(ベンチャー企業 合同説明選考会)など、その業界に特化した題材で出題されることもあります。

グループディスカッションを行う意味 

グループディスカッションの対策をする前に、グループディスカッションを行う意味について考えてみてください。

採用側の立場に立って考えることで、自然と対策も見えてきます。

グループディスカッションを行う意味の1つとして、「チームで仕事をする際の対人能力」を見ることがあげられます。

課題に対する正解・不正解ではなく、その結果にたどり着くまでの過程を見られているのです。

どんなに業務上のスキルが秀でていたとしても「一緒に仕事をしたくない」と思われてしまっては、企業で働くことはできません。

「協調性」「積極性」「リーダーシップ」「発言力」などは社会人としてもっとも重要なスキルであるため、それらの能力がしっかりと培われていることを積極的にアピールしなくてはなりません。

グループディスカッションの進め方

グループディスカッションは一般的に約30〜45分で進められます。

制限時間の中で自己紹介、役割決め→役割決め→アイデア出し→アイデアの整理→発表準備を行い、最終的に発表をします。

グループディスカッションは複数人で行うことから、グループの輪を保ちながら役割や自身の立ち位置を決める必要があるのです。

グループのメンバーでリーダーになりたい人がいれば、そこに敵対する必要はありませんが、もしも全員が消極的であったならば、自身がリーダーとして名乗り出ることをおすすめします。

グループディスカッションの時間は限られており、時間内にどのように答えを導き出すかを見られているため、不要な時間をなるべく作らないように心掛けましょう。

グループディスカッションの種類

一口にグループディスカッションと言っても、その性質により、いくつかに分類できます。

・課せられた課題について力を合わせて解決する課題解決型

・答えのない議題について話し合う自由討論型

・相反する意見について議論をするディベート型

それぞれの型によってさまざまな項目をチェックされます。

このようにグループディスカッションの種類にはいくつかあるため、適した対策を工事、どのような項目がチェックされているのかを理解しておきましょう。

種類がいくつかあることを理解せずに臨んでしまうと、採用側が求めている発言や行動ができなかったり、場合によっては減点の対象になってしまったりすることもあるため、それぞれの特徴や違いをしっかりと確認しておいてください。

課題解決型

課題解決型とは、1つの課題に対して解決方法を考えるグループディスカッションです。

採用側から課題を課され、その課題についてグループのメンバーと協力しながら解決を目指します。

課題解決型では、お題の理解力と論理的思考力が見られることはもちろんのこと、メンバーと協力できるかどうかなどの協調性も確かめられます。

個人として結果を出すことは大切ですが、課題の解決ばかりに気を取られないように、周囲と協力する姿勢を忘れてはいけません。

自由討論型

自由討論型とは、明確な回答のない題材を課せられるタイプのグループディスカッションです。

明確な答えがないことから、チームワークや相手の意見を受け入れられる柔軟性が見られます。

自分の意見が正しいことをアピールしてしまいがちですが、メンバーの意見を受け入れる姿勢は忘れないようにしましょう。

自分の意見を伝えることは大切ですが、メンバーの意見を聞くように意識することが大切です。

社会人として働くためにも協調性をアピールしましょう。

ディベート型

ディベート型とは、異なる意見同士の議論をあらわし、2つのグループに分かれて行うグループディスカッションです。

柔軟性と説得力や周囲への気配り、論理的思考力が見られます。

社会人として協調性があることは大切ですが、ときには自分の意見を通すことも重要です。

たとえば競合他社と敵対したときや、社内プレゼンを行うときなど、相手の意見を尊重しているだけでは、結果を出すことはできません。

そのため、相手の意見を受け入れつつも、自身の意見について説得力をともなって伝えられる能力があるかどうかをテストされるのです。

面接との違い

グループディスカッションは面接とは大きく異なります。

面接とグループディスカッションの違いは「過去を見る」のが面接であり、「現在を見る」のがグループディスカッションという点です。

そのうえで、一度に多くの学生を見られるという効率性がグループディスカッションにはあるのです。

面接試験ではこれまでの経験について質問され、その質問に対して答えますが、グループディスカッションでは現在の自分をアピールする良い機会になります。

対策法

グループディスカッションは面接試験と同様に、一朝一夕で対策できるものではありません。

本番グループディスカッションに備えてたくさん練習を積むことが不可欠です。

インターネットなどで上記の種類に沿った題材をいくつも設定して、メンバーを募って練習をしましょう。

最初は自分の意見を上手に伝えられないかもしれませんが、回数を重ねるにつれてできるようになるはずです。

練習をすることで選考通過率の向上につながるため、時間を惜しまず取り組みましょう。

役割を知る

グループディスカッションは制限時間が設けられていることから、与えられた制限時間内に答えを導き出すためには、メンバーの役割分担が大切になります。

メンバーが好き勝手話を進めては議論がまとまらないため、簡単な自己紹介のあと、本題へ入る前に役割分担を決めておきましょう。

リーダー・司会者

リーダーや司会者と聞くとトークを仕切るイメージがあるかもしれません。

しかし、実際の役割は仕切り役ではないのです。

メンバーが話しやすい状況を作ることこそ、本当の役割と言えます。

自分が発言を通すことも、ときには必要ですが、意見をあまり言わない人に対する配慮ができるかどうかも、大切な資質です。

実際の業務においても自分の意見だけを主張していたのでは、ほかの社員がついてくることはありません。

むしろ周囲の社員の能力を引き出すことが大切なのです。

タイムキーパー

グループディスカッションは制限時間が設けられているため、与えられた時間内でなんらかの答えを出さなくてはなりません。

そのため時間管理が非常に大切であり、タイムキーパーの存在は欠かせないのです。

意見を出す時間や意見を整理する時間、発表準備の時間などに分けて時間を管理すのがおすすめです。

また、時間経過を司会者に知らせると良いでしょう。

社会人として時間を管理することはもっとも大切な要素の1つであるため、常日頃から意識しておく必要があります。

書記

グループディスカッションでは意見が活発に飛び交うため、序盤の発言を忘れてしまうことがあります。

そういったことを防ぐために意見の要点をメモにして残すことが重要です。

メモに残すことでディスカッションの流れを把握できるだけでなく、最終的なまとめの際にあげられた意見を振り返ることにも使えます。

ただ、メモに気を取られすぎて、意見を述べ忘れないよう注意しましょう。

自分の意見は発言しつつ、周りの意見も聞き逃さないようにメモを取ってください。

就活生同士での練習

グループディスカッションは、ぶっつけ本番や一朝一夕の練習では対策できません。

種類もいくつかあることから、それぞれのパターンを就活生同士で練習を繰り返しましょう。

とにかく本番まで場数を踏むことが大切であり、本命の前にほかの企業でグループディスカッションを体験しておくのも良い経験です。

本番を想定し、最低5人以上で幅広いテーマを扱って練習すると良いでしょう。

また、練習の際は役割の組み合わせも変えることでさまざまなパターンの対応が可能になります。

さらに、可能であればメンバーも適宜変えましょう。

本番は初対面のメンバーとなるため、誰とでもすぐに話せるように慣れておく必要があります。

グループディスカッションはその場の振る舞いを評価される選考ですが、事前に対策しておくことで通過確率を上げられるでしょう。

グループディスカッションセミナーに参加

グループディスカッションは一朝一夕の対策では、対策不足と言えます。

グループディスカッションセミナーに参加して、グループディスカッションのノウハウを吸収することも非常に重要です。

社会人から得られる学びも多いため、積極的に参加して、少しでも通過確率を上げるための努力をしてください。

セミナーに参加することでグループディスカッションの対策方法を学べるだけでなく、ほかの多くの就活生と接する機会となることで、就活に対する良い刺激となります。

就活は個人の戦いであるため、ふさぎ込んでしまうこともありますが、同じ悩みを抱えている者同士、意気投合できることでしょう。

ほかの就活生や社会人の先輩から学ぶことも多くあります。

録画を見る

グループディスカッションや面接試験の対策として、実際の様子を録画しておき、見直すことは非常に効果的です。

毎回の練習風景を録画に残し、自分の弱点を見つけましょう。

録画を見直すことで、自分では気がつかなかった口ぐせや仕草などを確かめられます。

口ぐせや仕草などは客観的に見ることは難しく、知らず知らずのうちに取ってしまう行動なのです。

しかし、場合によっては相手に不快感などを与えてしまうおそれがあることから、事前に確認しておくことが必要です。

自分の発言や振る舞いを客観視することで、より良いものへとブラッシュアップさせられます。

さらに、録画したものを自分1人で見るのではなく、複数人が確認することで新たな意見や発見があるはずです。

おわりに

グループディスカッションは筆記試験とは異なり、充分な対策をすることは難しいと言えます。

しかし、事前対策なしで通過することは困難であるため、基本を押さえた対策が必須です。

上記で解説した種類や特徴を理解し、それに沿った対策を講じましょう。

基本や具体的な対策方法を見直し、万全な状態で本番に臨むことが大切なのです。

次の採用ステップへ進むためにも、ほかの就活生と力を合わせて、できる限りの対策を行ってください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます