【例文あり】金融業界の志望理由はどうやって書く?IT系の金融企業の対策にも対応!

【例文あり】金融業界の志望理由はどうやって書く?IT系の金融企業の対策にも対応!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録
柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること  
  • 金融業界向けの志望動機の書き方
  • 志望動機のおすすめ構成
この記事をおすすめしたい人  
  • 金融業界向けの志望動機の書き方を知りたい人
  • 自分の志望動機に不安がある人

目次目次を全て表示する

はじめに

エントリーシートに志望動機を記入する際には、ただ入社に対する熱意を書き綴るのではなく、戦略を練りましょう。

なぜならば、企業は将来的に自社に利益をもたらしてくれる人材を採用したいと考えているからです。

ですから、志望動機を記入する際も、企業に対してどう貢献できるのかを具体的に述べる必要があります。

企業や業界・業種によって求める人材が異なるため、志望動機もそれに合わせて変えなければなりません。

今回は、金融業界のベンチャー企業の志望動機を記入する場合について解説します。

下に関連記事を掲載しているので、気になった方は是非見てみてください!

【金融業界の志望動機】金融業界とは

皆さんは金融業界とは何かを正しく理解できているでしょうか。

志望する就活生も多い金融業界ですが、一言で表すことは難しく、とても幅が広い業界です。

金融業界の中には大きく分けて5つの業界があり、どれもお金に関わる仕事であることが共通点として挙げられます。

ここでは5つの業界について詳しく説明していますので、しっかりと目を通して理解を深めておきましょう。

銀行

一つ目は「銀行」です。

金融業界と言われて真っ先に想像できるのが銀行でしょう。

銀行の主な業務は個人や法人などから預金してもらい、お金を必要としている個人や法人にお金を貸し付けることがメインとなっています。

貸し付けたお金に利子を上乗せしており、この利子が銀行の利益となっています。

他にも送金や決済などの為替業務を行ったりしています。

また、銀行は担当エリアや規模、対象となる顧客などにより呼び方が異なっています。

一般的には「メガバンク」・「地方銀行」・「信用金庫」・「信託銀行」の4つに分かれています。

将来性

将来性についてですが、△であるといえます。

ただ、近年インターネットの発達により、店舗に行かなくても講座開設や引き出し、振込等ができるネット銀行が普及してきています。

楽天銀行やSBIネット銀行などがその代表です。

ネット銀行は手軽なだけではなく、店舗がない分、手数料も安く、低金利ではありますが他の銀行よりは高めに設定されています。

株式投資や投資信託などの資産運用も口座と連結させることでネットで手軽な運用を可能にしています。

そのため、メガバンクですら年々収益が下がっていることは紛れもない事実であり、右肩下がりの業績となっています。

そのほかにもAI技術の導入が積極的になっており、店舗であっても銀行員の窓口業務などは不要になるといわれています。

銀行員のすべての業務がAIによって代替されるわけではないですが、確実に従業員の数はスリム化していく流れとなると予想されています。

将来性

二つ目は「証券」です。

証券会社は個人や法人の投資家が株式購入や投資信託をする際に仲介役として間に入るという役割を担っています。

仲介役に入り、仲介手数料を受け取る「ブローカー業務」を行うことで収益を得ています。

また、仲介ではなく証券会社自体が株式売買に参加する「ディーラー業務」を行うこともあり、こちらでも莫大な売却益などで収益を得ています。

お金を預けておくために使われる銀行とは異なり、証券会社は資産形成・資産運用を目的に使われるのです。

将来性

証券会社の将来性についてですが、結論としては◎といえます。

理由としては、NISAのような個人でも気軽に資産運用ができるという枠組みや脱炭素、DXなどのような投資家の視野拡大により、投資熱が今まで以上に高まっていることが挙げられます。

また、これまでは証券会社の店舗などに直接行かなければ購入、運用ができなかったものが、インターネットの発達により、ネット上で簡単に株式運用や投資信託ができるネット証券が普及してきています。

ネット証券の普及は資産運用をより気軽に身近に感じてもらえるとして新たな顧客開拓として追い風となっています。

その点でも時代の流れにうまく乗り、ネット証券などを展開している会社であれば将来性は非常に高いといえるでしょう。

保険

三つ目は「保険」です。

保険会社には、個人や法人が病気や事故、天災などの不測の事態の発生したときに備えて定額で保険に加入してもらい、何かあった際には損害額を支払うという役割があります。

加入する保険がなければ、何かあった際に経済的な補助を受けることができず、病気の治療ができない、生活費が捻出できないなどの事態に陥ってしまうため、なくてはならない存在となっています。

保険会社は保険加入者から集めたお金を資金源に運用を行うことで利益を得ています。

また、保険には「生命保険」と「損害保険」の2種類があるため、どちらも調べた上でいきたい方を決める必要があるでしょう。

将来性

保険会社の将来性についてですが、結論としては〇であるといえます。

保険には先ほど述べたように「生命保険」と「損害保険」があります。

生命保険に関しては、世帯加入率は約90%と高く、国内需要は飽和状態となっています。

共働き世帯の増加、少子高齢化により、若い世代が減少していることや平均寿命の伸び等が主な原因となっています。

その点で生命保険業界は時代の変化に対応していかなくてはこれまで通りとはいかなくなるでしょう。

次に損害保険に関してですが、これまで主力であった火災保険や自動車、自賠責保険等に加え、新種保険といわれる様々な事態に対応するニーズに合った保険が主力として出てきており、比較的好調であるといえるでしょう。

ただ、台風、地震、大雨などの自然災害やコロナウイルスなどが頻発したため、支払いも多くなっていることは事実としてあります。

そこで「生命保険」・「損害保険」ともに新たな顧客開拓を目的とした海外進出にも積極的に乗り出しているため、市場規模は拡大していくと思われています。

クレジットカード

四つ目は「クレジットカード」です。

クレジットカードは個人、法人問わず決済を行う際に頻繁に使われる手段であり、いまやなくてはならないモノとなっています。

日本には日本初のクレジットカードブランドとしてJCBがあることで有名です。

これは世界的に見れば珍しく、海外発としてはVISAやmaster、AMEX等があります。

カード会社はVISA、master、JCBなどのカードブランドに加盟している店舗から決済金額の数%を手数料として受け取り、カードを利用する顧客からは年会費やリボ払い手数料などを徴収して利益を得ています。

ただ最近では、年会費のかからないクレジットカードも多いようですね。

クレジットカード会社での主な業務としては提携をしてもらうための「加盟店営業」やカード審査をする「与信管理」、支払いを促す「債権管理」が挙げられます。

将来性

クレジットカード会社の将来性についてですが、結論としては◎であるといえます。

一般社団法人日本クレジット協会発表の「日本のクレジット統計」によると、業界の市場規模は年々拡大しており、信用供与額に関しては2015年から2021年までで1.6倍程に増加しています。

ネット通販、QRコード決済などのキャッシュレス決済の普及が追い風となり、クレジットカードも年々利用者が増加しています。

特にネット通販などはクレジットカード決済で行うことがほとんどであるため、これからもクレジットカード決済は増加していくことが予想されています。

ただ、日本は世界的に見れば依然としてキャッシュレス決済が進んでいない国であるため、さらに普及を促進することができればさらなる市場規模の拡大が見込まれるでしょう。

フィンテック

5つ目は「フィンテック」です。

フィンテックとは、Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語であり、金融に主にIT技術を取り入れて、新たなサービスを提供するというものです。

フィンテックの活用例としては、スマートフォンでの送金やソフトやアプリによる会計業務効率化、財務管理最適化、家計管理効率化、仮想通貨、個人資産運用などが挙げられます。

将来性

フィンテック業界の将来性についてですが、結論としては〇であるといえます。

海外に目を向けてみると、2015年をピークに減少傾向にあるFinTech市場ですが、日本では投資率が上昇傾向にあることが理由の一つです。

金融分野でのFinTech市場規模は約1,400万ドルとなっています。

今後はキャッシュレス決済やAI、ブロックチェーン、ビッグデータなどの技術を活用していくとされており、将来性のある業界であるといえるでしょう。

金融ITコンサルタント

金融ITコンサルタントは、金融系の企業において活躍するITコンサルタントを指します。

ITコンサルタントとは、ITを駆使して企業が抱える経営の課題を解決する手助けをおこないます。

生産性向上のために企業に最適なツール導入をアドバイスしたり、現在企業がかけているコストを最適化するなど、企業によってITコンサルタントがおこなう業務にも違いはでてくるものの、いずれもITに関する高い知見と経験がなければできない仕事です。

経営課題に基づいてさまざまな戦略を策定する仕事のため、IT関係の知識を有しているといってもエンジニアとはまた少し違う分類になります。

クライアントのニーズを正確に把握して、それに沿った的確な助言を与えるのがITコンサルタントの仕事です。

将来性

金融ITコンサルタントの将来性は、この先も重宝される職業といえるでしょう。

金融業界に属する企業のほとんどは、常に多くの課題と直面しています。

競合他社が多いことや収益性が低いこと、国内外の情勢によって金融という仕組み自体が大きく変わる可能性があることなど、自社が生き残っていくための戦略を常に練らなければなりません。

そうした状況において、ITツールの導入はコスト削減はもちろん、次世代を生き抜くための大きな役割を持ちます。

その時にどのようなツールを導入すべきか、導入すればどのような効果が見込めるのか、これらを熟知している金融ITコンサルタントはとても重要な存在です。

金融業界でこの先も長く戦っていく企業にとって、金融ITコンサルタントは将来性に明るい職種といえるでしょう。

金融系SE

SE(システムエンジニア)といえば、システム設計や開発などに欠かせない職種ですが、金融業界で使われるシステムに関してこれらの業務をおこなうのが金融系SEです。

金融業界では日々さまざまな取引がおこなわれますが、取引を進めるためのシステムや取引内容を管理するためのシステムなど、あらゆるITツールが活用されます。

業務効率化のためにシステムを開発したり、既存システムの問題を解決できるよう更新したりするのが金融系SEの仕事です。

システム開発やIT全般に関する知識はもちろん、金融業界に関する知識も持ち合わせていなければ課題を解決できるシステムの設計は難しいです。

しかし、これらを習得して業務に取り組める金融系SEは企業を助ける人材として非常に重宝されるでしょう。

将来性

システム開発や保守運用など、IT系の人材は国内でも人手不足の傾向があります。

人材不足によって社内のITに関する課題が解決できず、業務の効率化や生産性向上を図れない企業が数多く存在します。

これは金融系にとっても同じで、優秀な金融系SEが少なくなっていることから、金融業界におけるシステム面での課題などがまだまだ解決には及んでいません。

IT系技術者が枯渇している、そして既存のシステムが刷新されないまま使われ続けていることで未だ課題が解決できないで困っている企業は多くあります。

こうした課題を解決できる金融系SEの存在は、企業や業界全体にとっても非常に貴重といえるでしょう。

金融系SEは業界の課題解決に必要不可欠であるため、その将来性は非常に明るいです。

【金融業界の志望動機】金融業界の職種

ここまでで金融業界にもさらに細かく5つの業界があることが分かったのではないでしょうか。

次に金融業界に進む上で選択肢となる職種について5つ紹介しますので、興味のある職種があった際には、さらに自分で調べてみてくださいね。

営業職

一つ目は「営業職」です。

金融業界の営業には個人営業と法人営業の二つがあります。

どちらも個人や法人に対して、株式や投資信託、社債などの金融商品やサービスを提案し、新規開拓や関係構築を行うのがメイン業務です。

そのため営業職はコミュニケーション力はもちろんのこと、セールステクニックなどが必須となります。

また、営業職は毎月ノルマなどが設定されていることも多いため、モチベーションや忍耐力のある人材に向いているといえます。

ノルマを達成することができるとインセンティブとして給与に反映されるため、やりがいは大きい職種であるといえます。

ファイナンシャルプランナー(FP)

二つ目は「ファイナンシャルプランナー」です。

ファイナンシャルプランナーとは、個人や法人に対して資産運用、財務計画のアドバイスを行う職種であり、資格が必要となります。

プロの視点から顧客の投資戦略や退職計画などを提案します。

このように常に顧客と接する職種であるため、コミュニケーション力は必須となります。

また、適切に分析して最適なプランを提案しなくてはならないため、分析力も必要となります。

エンジニア

三つ目は「エンジニア」です。

金融業界の銀行や証券会社が扱うシステムやソフトウェアの開発・運用・保守をメイン業務とします。

金融機関や企業のニーズに応じて、効率的かつ信頼性の高いシステムを開発することが求められています。

特に金融業界のシステム開発はセキュリティ対策やデータ保護などが他の業界と比較して最も重視する部分であるため、責任感を持って正確に作業できる人材に向いている職種であるといえます。

プログラミングスキルや新しいテクノロジーを積極的に吸収する力が必要となります。

また、エンジニアは個人ではなくチームで動いてプロジェクトを完遂させるため、協調性やコミュニケーション力が必須となります。

ファンドマネージャー

四つ目は「ファンドマネージャー」です。

ファンドマネージャーとは、投資ファンドの運用をメイン業務とします。

投資ファンドとは、投資家から資金を集めてそれを元手に投資を行い、リターンを分配する仕組みのことです。

そのため、ファンドマネージャーはポートフォリオを管理しつつ、リスクとリターンのバランスを分析した上で投資を行います。

運用成績やリスクの報告を行い、投資家に対して信頼感を持ってもらうことも業務の一つです。

金融市場や商品に関する高度な知識と経験を持ち、市場の変化に気づき、対応していくことが求められます。

アクチュアリー

五つ目は「アクチュアリー」です。

アクチュアリーとは、保険業界で活躍する職種であり、高度な数理的手法を活用して適切な保険商品の設計を行うのがメイン業務となっています。

非常に高度な業務内容であるため、難易度の高い職種としても有名です。

統計データや数理モデルを用いて将来的なリスクや損害の予測を行い、保険の価格や保証内容を設計します。

アクチュアリーは数学や統計学、金融工学などの高度な知識を持ち、その上でデータ分析やモデリングができる必要があります。

【金融業界の志望動機】金融業界の志望動機を考える際のポイント

ポイント

・なぜ金融業界を志望するのか

・なぜその企業なのか

・入社後成し遂げたいこと

・求められている人物像を把握すること

金融業界の志望動機を書く際は、「なぜ金融業界なのか」「なぜその企業なのか」「入社後成し遂げたいことは何か」「求められている人物像は何か」というポイントを明確に説明する必要があります。

他の業界や企業との違い、金融業界のならではの特徴を押さえて説明することができれば、好印象の志望動機を書くことができるでしょう。

また、「求められている人物像を把握している」というのは、業界・企業を問わず、転職時には大事な視点です。

なぜこれらが重要なのか、ポイントごとに解説します。

なぜ金融業界なのか明確にする

まずは、なぜ金融業界を志望しているのかを明確にしましょう。

金融業界は他の業界に比べて給料が高いことが多く、特に他の業界から転職する人に対しては「給料目当ての転職では?」と疑ってかかる人事担当者も少なくありません。

それを避けるため、他の業界と金融業界を比較して金融業界を選んだ理由を説明し、待遇面ではなく仕事内容や自身のキャリアアップのための転職であると明言しましょう。

もちろん、待遇アップを目当てに転職すること自体が悪いわけではありませんが、待遇アップが主目的であると企業に悟られると印象が悪くなります。

「投資によって、知名度がなくても良い技術を持っている企業を応援したい」「前職で得た税務関係の知識を活かしたい」など、なぜ他の業界ではなく金融業界なのかを明確にしましょう。

なぜその企業なのか

なぜその企業を選んだのか、理由を説明しましょう。

多くの企業が自社で長く勤めてくれる社員を望んでいます。

数多くある金融業界の中でもなぜその企業を選んだのかを明確に示すことが大切になります。

その企業の特徴を具体的に挙げ、自分がその特徴にマッチしていることをアピールすることによって、企業に対して「この人なら長く務めてくれそうだ」という印象を与えることができます。

そのためには、まず企業の特徴や強みを把握する必要があります。

「〇〇を専門としている企業はほかになく、ポテンシャルのある企業だと感じた」「貴社の〇〇の技術をさらに発展させたい」と具体的に言及し、志望理由を説明しましょう。

入社後成し遂げたいこと

入社したら何を成し遂げたいのかを説明しましょう。

これを適切に伝えることで入社して終わりではなく、長期的なビジョンを持って選考に臨んでいるというアピールに繋がりやすくなります。

ただここで注意するべきこととして、入社後成し遂げたいことと企業がやっていることや求めていることとかけ離れているとミスマッチであると判断されてしまう危険性があります。

その点に注意して盛り込むようにしましょう。

求められている人物像を把握する

企業の求める人材像を把握し、自分がそれにマッチしていることをアピールしましょう。

そのためには、求人情報や業務内容だけでなく、企業理念や経営陣の考えも知る必要があります。

昔からある大手企業では創業者や経営陣の影響力が強く、企業風土や社内の雰囲気も左右している場合があります。

個人の力を重視し、1人で問題を解決していく人物を求めているのか、協調力が高く、チームで仕事を進められる人物を求めているのかなど、企業の求める人物像よって志望動機でアピールすべきポイントも変わります。

また、求められている人物像に自分を当てはめることで、入社後に働く自分を具体的に想像でき、志望動機を作りやすくなるでしょう。

金融業界のベンチャー企業とは

金融業界と聞いて多くの人が想定するのは、銀行や証券会社、クレジットカード会社などでしょう。

これらの企業は顧客の資産を預かったり、融資を行ったりするのが主な業務です。

こうした企業は信用が重視されるため、大手企業や老舗企業が多く、ベンチャー企業は進出が難しい分野でした。

しかし、近年では、こうした分野から派生したベンチャー企業が多く誕生しています。

中でも成長が著しいのは、金融業とテクノロジーを融合させた「FinTech」と呼ばれる分野のベンチャー企業です。

IT系金融ベンチャーについて

金融業界のベンチャー企業の中でも、フィンテックによる成長はとても著しいものになっています。

そのため、いわゆるIT系金融ベンチャーとしてビジネスを展開するベンチャー企業が多いです。

IT化による業務改革など、金融業界ではいまやIT技術は必要不可欠な存在となっており、IT系の金融企業は持ち前の技術で課題解決や新規ビジネスの展開を進めています。

IT系金融ベンチャーで働く際には、金融系の知識はもちろんのこと、システム開発やプログラミングなどIT系のスキルも必要となります。

企業が現状抱える課題を一気に解決できるシステムの開発、クライアントの悩みやニーズに的確に応えるシステムなどを作り上げることが、IT系金融ベンチャーには今後求められていきます。

【金融業界の志望動機】NGな志望動機の特徴

金融業界の職種や金融業界の志望動機を考える際のポイントについて分かったところで、続いてはNGな志望動機の特徴について詳しく紹介していきます。

金融業界のベンチャー企業を受ける際、マイナスのイメージを与えないようにするためのポイントは大きく分けて3つあります。

それぞれ一緒に確認していきましょう。

お金に関わる仕事がしたい

金融業界で働くことの志望動機として「お金に関わる仕事がしたい」と述べるのは避けるべきです。

金融業界の本質や仕事の内容を理解していないと受け取られかねないからです。

金融業界はお金を扱うだけではなく、顧客の資産を管理・増やすためのアドバイスや、資本市場の健全性を維持する役割を担っています。

また、経済全体の安定や成長にも大きく寄与しており、このような影響力と責任を持つ業界での仕事は、単に「お金に関わる」以上の深い専門知識が要求されます。

さらに、お金を扱う仕事は金融業界に限らず、他の多くの業界や職種でも存在します。

会計士、経理担当者、企業の財務部門など、幅広い分野で財務管理や資金運用が行われています。

したがって、「お金に関わる仕事がしたい」という理由だけでは、金融業界に特化した強い志望理由とは見なされず、他業界との差別化が図れません。

文章構成がわかりにくい

文章構成があまりにも分かりにくいと、コミュニケーション能力がない、またはあまりにも文章力がない人材であるとみなされて、マイナスのイメージを与えてしまう可能性があります。

もちろん、金融業界において圧倒的な文章力を持っている必要はありませんが、それでもある程度文章力がないと、そもそもあまり頭が良くない人材であると思われてしまう可能性があります。

よって、文章構成は必ず結論ファーストで、どのような理由でその企業を志望しているのか、まずは述べるようにしましょう。

文章構成が分かりやすい人物は仕事ができる、コミュニケーション力も高い人材であると考えてもらう可能性が高いので、分かりやすい志望動機を書くことが大切です。

自分のことを書かない

確かに、志望動機においてなぜその企業を志望しているのか、詳しく話すことで「本当に弊社に入りたいのだな」「色々調べている、熱心な就活生なのだな」とは思ってもらえるんでしょう。

しかし、あまりにも企業のことばかり話してしまい、自分のことを全く書かないと、それはただの感想文になってしまいます。

よって、企業への感想文にならないよう、自分のことも話しつつ、なぜその企業に対して魅力を感じたのか、その企業に就職することで自分はどのような役割を果たせるのか、などについても詳しく話していくことが重要です。

これにより企業はあなたを採用した場合のメリットについて深く認識し、あなたを雇いたいと思ってくれることでしょう。

金融業界のベンチャー企業の仕事内容

従来の金融業界では、顧客から預かった資産を個人や企業に融資して利息を得る「ホールセール業務」や、株式売買の手数料や運用で収益を得る「リテール業務」が主な仕事内容でした。

しかし、金融業界のベンチャー企業は、従来の金融業界の枠組みから派生した企業が多いため、仕事内容も従来の金融業界とは異なります。

内容は多岐にわたりますが、多くのベンチャー企業が誕生しているのは「投資」「デジタル通貨」「新しい金融システムの開発」「保険」の4分野です。

投資

投資は特にベンチャー企業の進出が著しい分野です。

従来の証券会社、特に対面営業がメインの企業では、富裕層や機関投資家が主な顧客でした。

しかし、金融ベンチャーでは、多くの企業が投資の知識がない初心者や、少額から投資を始めたい顧客向けのサービスを提供しています。

こうしたサービスでは、人工知能(AI)を用いた資産運用サービス(ロボアドバイザー)が顧客に投資商品をおすすめするほか、実際の運用まで行う場合もあります。

ほとんどの場合、口座開設から投資商品の購入、運用などすべてをインターネット上で行えることも特徴の一つです。

低金利時代が長く続き、預貯金の魅力が薄いため、平均的な所得層でも投資に興味を持つ人は多くいます。

従来の金融機関が逃していたそうした顧客を投資に向かわせることで成長している分野だと言えるでしょう。

デジタル通貨

デジタル通貨とは、ビットコインに代表される仮想通貨、法定通貨をデジタル化した電子マネーなど、通貨として利用可能なデジタルデータのことです。

仮想通貨は投資対象として取り上げられることが多いですが、ブロックチェーンを利用して記録しているため改ざんが難しく、海外へも簡単に送金ができるなど、安全性・利便性に優れた通貨でもあります。

また、電子マネーは日本では交通系ICカードがいち早く普及し、大手小売り各社が独自のICカードを発行することで、利用できる範囲が広がりました。

買い物の際に現金の受け渡しが不要で清潔であるとして、コロナ禍を機にさらに利用が増えています。

こうしたデジタル通貨の分野でも、仮想通貨の取引所を開設したり、電子マネーの決済端末を開発したりして、ベンチャー企業が活躍しています。

コンサルタント

金融業界といえば、戦略立案や業務プロセス改善のためのコンサルタントの存在が重要視されていますが、近年ではIT系の知識にも精通している金融コンサルタントの需要も高まりつつあります。

金融業界に限らず、ビジネスでは自社の利益を最大限高めるためにも無駄のない効率的な資金戦略が求められます。

資金を円滑に調達するためにも、業界に精通した金融コンサルタントの存在は非常に大きいです。

IT化が急速に進みつつある業界で、IT系の知識にも精通した金融コンサルタントがいれば、今後の課題解決にも大いに活躍してくれる人材となります。

金融業界のベンチャー企業は、このIT系にも強いコンサルタント業務をおこなって利益を得るケースも多いです。

新しい金融システムの開発

かつて現金以外の決済方法といえばクレジットカードが主流でしたが、近年では電子マネーやQRコード決済など、多くの決済手段が開発されています。

こうした決済手段の開発も、ベンチャー企業が多く進出している分野の一つです。

特にQRコード決済は、導入する店舗が高価な決済端末を購入する必要がないことや、利用手数料がクレジットカードより安いことから、急速に広まっています。

また、銀行口座を通さずに個人間で送金ができるなど、従来は銀行が担っていた業務もQRコード決済が代行できるようになりました。

一方で、クレジットカードを利用して貯めたポイントをQRコード決済で利用できたり、電子マネーの利用で貯めたポイントを投資に利用できたりと、従来のシステムと新しいシステムを融合する技術も開発されています。

保険

従来の保険会社は生命保険や自動車保険など、長期・高額の保険商品を主に扱ってきました。

しかし、ベンチャー企業では、従来の保険会社が取り扱っていなかった短期・少額の保険商品や、今まで保険対象となっていなかったものを対象とする商品を発売する例が多く見られます。

たとえば、飲食店で団体での利用予定が入っていたのに無断でキャンセルされた時に損失分を補填する保険や、ペットを対象とした医療保険などがベンチャーの保険会社から発売されています。

また、保険の契約や保険金の請求などの手続きをすべてインターネット上で行えることも特徴の一つです。

ベンチャー企業による保険は、細かなニーズに応え、手軽に加入できる商品を提供することで、シェアを広げていると言えます。

【金融業界の志望動機】面接時のポイント

金融業界の志望動機を作成する際のポイントには大きく分けて3つあります。

それぞれのポイントを抑えておくことで、より企業の採用担当者に良い印象を与えられる志望動機が作成できるはずなので、ぜひ下記の3つは参考にしてみてください。

結論ファースト

これは口が酸っぱくなるほど伝えていることではありますが、就活における志望動機や自己PRにおいては、必ず結論ファーストで述べるようにしましょう。

企業の採用担当者は就活の時期になると大量の志望動機や自己PRを読むことになり、全ての文章を隅から済むまで読むことはできません。

結論ファーストで述べられていない、何が結論かわからないような文章は流し込みされてしまう可能性も高いでしょう。

そこで最初に結論を述べることで、「この人は〇〇だからうちの企業に入りたいのだな」と理解してくれ、その後の文章もスルスルと頭に入っていくことでしょう。

結論ファーストは就職してからも活用できる文章の構成方法なので、覚えておいて損はありません。

志望度の高さをアピール

金融業界のベンチャー企業における傾向として「内定を辞退されたくない」ということが挙げられます。

ベンチャー企業は人が足りていないことが多く、優秀な人材をどんどん採用したいと思っています。

それに加えて、待遇面では大手の企業にかなわない場合が多いので、内定を受けられてきたこともあるでしょう。

そこで志望度が高いことをアピールできれば、かなり他の就活生と差別化できます。

なぜその企業を志望しているのか、就職したらどのように活躍したいと思っているのかなどを書くことで、「この人は内定を出したら就職してくれるだろう」と信用してもらうことも重要です。

想定質問を考えておく

そもそも何を聞かれそうか想定しておくのも非常に重要です。

企業によって何を重視しているのかは変わってきますが、自分が書いた志望動機において深掘りされそうな部分はどこなのか、考えつつ作成するようにしましょう。

これにより、企業が重視していることをあらかじめ志望動機で答えることができますし、面接などで深掘りされた場合でもよく覚えていることでしょうから、スラスラと答えることができます。

よって、あらかじめ企業が面接では何を聞いてくるのか考えながら文章を作成することで、ESの段階でも面接の段階でも良い作用があることでしょう。

【金融業界の志望動機】志望動機作成時の注意点

注意

・他業界でも達成できることは言わない

・抽象的な表現は避ける

・企業にどのように貢献するのかを伝えること

・構成を意識する

金融業界の志望動機を書く際には、注意すべきポイントもあります。

それは、「他業界でも達成できることを使わない」「抽象的な表現を避ける」「あなたが企業にどう貢献できるのか考える」「構成を意識する」という4点です。

「志望動機はなぜその企業を志望しているか、理由を書くもの」と思い込んでいると、企業にどう貢献できるかというポイントを書き洩らしてしまうことがあります。

なぜこの4点か重要なのか、ポイントごとに解説します。

他業界でも達成できることを言わない

他の業界でも達成できることを志望動機に使わないようにしましょう。

金融業界の志望動機として多く使われる文句が、「社会を動かしたい」「大きなお金を動かす仕事をしたい」というものです。

しかし、マスコミや広告代理店なども社会を動かすことができますし、商社では1度に数億円が動く取引が行われることもあります。

人事担当者もこうした文句は聞きなれていますから、「それは他の業界でもできるのでは?」と指摘されてしまうでしょう。

金融業界を志望する理由を挙げるのなら、より深く金融業界を研究し、金融業界ならではの志望動機を記述しなければなりません。

その際、他の業界と比較する視点も必要です。

他の業界と金融業界の違いは何か、金融業界でしか達成できない仕事は何かを明確にし、志望動機に盛り込みましょう。

抽象的な表現を避ける

「金融業界に憧れている」「頑張りたい」など、抽象的な表現を避け、できるだけ具体的に記述しましょう。

こうした抽象的な表現は誰にでも書けてしまうため、説得力が弱い志望動機になってしまいます。

志望動機は、具体的かつ独自性が高いものほど説得力が増します。

具体例を盛り込み、「具体的にどんな業務に就き、どんな成果を上げたいと考えているのか」「目標のために今までどんな努力をして、今後はそれをどう活かしていきたいのか」を記述しましょう。

金融業界や企業を深く知っていないと具体例は挙げられませんから、業界や企業に対する研究が重要です。

抽象的な表現を避け、人事担当者に自分の入社後の姿を想像してもらえるような具体的な表現にしましょう。

経済を活性化させたい

「経済を活性化させたい」という言葉は避けましょう。

金融業界に関わらず、どの業界も経済の活性化に貢献しています。

そのため、経済を活性化させるというのは金融業界にとっては当たり前のことであり、抽象的である、入社意欲が低いのではと判断されてしまうのです。

数字に強い

「数字に強い」という言葉は避けましょう。

確かに数字には弱いよりは強い方がいいですが、これも抽象的すぎます。

数字に強いだけでは面接官をひきつける程のアピールにはなりません。

数字に強いことをアピールしたいのであれば説得力を持たせる必要があります。

金融業界で活用できる資格の取得や財務諸表の作成などができることをアピールすると良いでしょう。

待遇が良い

「待遇が良い」という言葉は避けましょう。

確かに待遇が良いことは企業を選択していく上で非常に重要なポイントではあります。

ですが、これから採用しようとしている面接官の立場に立つと、待遇が良いことを志望動機とする学生を採用したいと思わないでしょう。

転職されてしまう可能性や仕事内容には興味がないのではないかなど、入社意欲が低いと判断されてしまう危険性があるためです。

企業にどのように貢献するのかを考える

自分がやりたいこと、個人として達成したい目標ばかりではなく、自分が企業に対してどんな貢献ができるかを記述しましょう。

企業は将来的に自社に利益をもたらしてくれる人材を採用したいと考えていますが、「1年以内にチームリーダーになる」など、自分のキャリアビジョンばかりの志望動機では、企業への貢献度は計れません。

「自分のキャリアビジョンを達成した結果、企業にどんな利益をもたらせるのか」という視点を志望動機に取り入れる必要があります。

また、前職で得た知識・経験を今後の仕事に活かせるのであれば、そうした要素も盛り込みましょう。

企業が自分のためにしてくれることではなく、自分が企業のためにできることを記述するよう心がけましょう。

構成を意識する

志望動機を書く際は構成を意識することが大切となります。

構成を気にせずに書いてしまうと、分かりにくい文章になってしまうことがあるためです。

せっかく書いたのに思いが伝わらないのはもったいないです。

そのため、これから説明するPREP法と呼ばれる構成をベースに書いていくことをおすすめします。

Point(結論)

最初に「結論」を書くようにしましょう。

結論ファーストと言ったりもします。

これから話す内容の結論を最初に示すことで、次に話す内容が伝わりやすくなるのです。

志望動機であれば、結論として志望した理由を書くようにしましょう。

社会に出ると結論ファーストで話すというのは当たり前になってくるので、今のうちに志望動機で練習しておきましょう。

Reason(理由・根拠)

結論が書けたら次に結論に至った「理由・根拠」を書きましょう。

結論の後に理由を述べることで、結論の内容に説得力を持たせることができます。

理由が浅いと結論が本当かどうか疑問を抱かせてしまう可能性があるため、しっかりと考えておく必要があります。

Episode(根拠を補完するエピソード)

結論→理由・根拠が書けたら、次に「エピソード」を書きましょう。

具体的な経験やエピソードを理由の後に書くことで理由の部分により説得力を持たせることができます。

エピソードを書く際には、具体的な数字や成果などを盛り込むとさらに説得力のある志望動機を作成することができます。

ただ、多くの志望動機には字数制限があり、エピソードの部分は特に文字数が多くなってしまいがちであるため、注意する必要があります。

Point(結論)

結論→理由・根拠→エピソードが書けたら再度「結論」を書くとよいでしょう。

以上のことから「私の志望動機は○○であり、貴社を志望します」といった流れで書くと効果的です。

ただ先ほども述べたように字数制限で入らない可能性もあるため、その場合は「以上のことから貴社を志望します」だけでも問題ありません。

入社後どのように貢献していくか

「入社後どのように貢献していくか」に関しても文字数との相談になります。

400字などであれば問題ありませんが、300字だと入らない可能性があります。

その場合は入れずに自己PRなどに盛り込むなどして対応するとよいでしょう。

【金融業界の志望動機】金融業界の志望動機の例文

SDS法を使った志望動機の例文を2つご紹介します。

文章の構成やエピソードの組み込み方など、志望動機を記入する際の参考にしてください。

志望動機は企業の特徴に合わせた内容にし、自分の実感のこもったエピソードを盛り込むことによって、人事担当者の印象に残る効果的な文章になります。

志望動機の例文はこれらに限らずインターネット上に数多く掲載されていますが、それを丸写しすることは避け、自分のオリジナルの志望動機を書き上げましょう。

銀行

私は貴行を志望したのは、最後までやり抜く精神力を学生時代に鍛えたことから、銀行業務で活かすことができると考えたためです。

学内の国際交流イベントのスタッフとして活動させていただく機会が多くありました。

言語の壁もあり、意思疎通が図れないことに苦労を感じることも多かったです。

しかしイベント参加者のさまざまな国籍の学生はコミュニケーションに積極的で、私も影響を受け、その中で諦めずに行動できるようになっていきました。

結果、英語と中国語が上達するきっかけになり、困難にも折れずに最後までやり遂げる精神力を身につけることができました。

貴行は強い精神力を持ち一つひとつの業務と徹底的に向き合っていける人を求めて、組織づくりをしています。

学生時代の経験で培った精神力や諦めない心は、働くうえで積極的に活かせると考えています。

入行後は、困難にも負けない精神で、1日でも早く貴行・お客様のお役に立ちます。

都市銀行の場合

私が貴社を志望するのは、金融の力を通じて経済社会に貢献し、個人や企業の成長を支援するという貴社のミッションに深く共感するからです。

この興味は、経済学を専攻していた大学での講義で、金融が経済成長に果たす役割について学んだ時に芽生えました。

特に、地域銀行が地域経済の活性化のために行った取り組みに関するケーススタディを通じて、銀行が単に金融商品を提供するだけでなく、経済社会のインフラとして機能していることを実感しました。

また、この経験を通して、金融に関する深い知識を身につけました。

貴社が持つ幅広い顧客基盤と、革新的な金融ソリューションを提供するための先進的な取り組みに大きく魅了されました。

貴社に入社した暁には、私の分析力と金融に関する知識を活かして、貴社の企業金融部門で活躍したいと考えています。

特に、中小企業の支援を通じて地域経済の活性化に貢献したいと思っています。

地方銀行の場合

私が貴社を志望するのは、地域社会の発展に深く貢献し、地域住民との密接な関係を築くことを重視している貴社の姿勢に強く共感するからです。

この関心は、大学で地方創生に関する講義を受けた際に、地方銀行が地域経済に果たす役割の大きさを知り、深い興味を持つようになったことがきっかけです。

この講義を通じて、地域と銀行の関連性について深く学びました。

貴社が長年にわたり地域社会の一員として築いてきた信頼関係と、地域に根差した多様な事業展開は、地方銀行ならではの強みだと感じています。

貴社の取り組みは、地域経済の活性化だけでなく、住民の生活の質の向上にも大きく寄与しており、私が目指すキャリアの方向性と完全に一致しています。

貴社に入社した暁には、地域と銀行の関連性に関する知識を活かし、地域の事業者や住民と密接に関わりながら、貴社の融資や投資の業務に携わりたいと考えています。

証券

私が貴社を志望したのは、業務を通じて多くの方を助けたいと考えているためです。

幼い頃から周囲に感謝されることが人一倍好きであったため、就職でも活かしたいと考えています。

参加したインターンシップの中で証券マンの1日に触れる機会がありました。

数多くのインターンシップに参加しましたが証券会社は、金融商品に関する専門知識や経験が必須であり、当時の自分には難しく感じたのを覚えています。

法人、個人にとって証券会社はなくてはならない重要な存在です。

そんななかで成果を出して会社に貢献すれば、多くの方の生活を守ることができると考えます。

成果主義を積極的に取り入れる貴社であれば、モチベーション高く、自身の成長とともに貢献し、そしてたくさんの人々を助けられる、そんな良いサイクルを生むことができると考えております。

入社後は業務の向こう側にいる人々の暮らしを考えたうえで、自信の成長と共に会社に貢献することでたくさんの方をサポートしていきます。

保険

私は新しい保険によって多くの人の悩みを解決したいと考え、貴社を志望しました。

私は以前飼っていたペットが病気になり、手術が必要になった経験があります。

しかし、手術費が高額だったため、手術をあきらめざるを得ませんでした。

その後、多くの保険会社からペット保険が発売されるようになり、保険によってあの頃の私のように悲しい思いをする人が減らせるのだと感激しました。

ペット以外の問題でも、保険がなく悩んでいる人は多く存在します。

私は、そうした人に貴社の開発する新しい保険を届ける営業がしたいと考えています。

私は前職で主に営業を担当し、コミュニケーション力を養いました。

このコミュニケーション力によって、悩んでいる人に寄り添える営業を目指します。

私は、貴社が開発する新しい保険を多くの人に広め、悲しい思いや悩みを抱える人を減らすために、私のコミュニケーション能力を活かしたいと考えています。

生命保険会社の場合

私が貴社を志望するのは、人々の人生に安心と保障を提供し、困難な時に支えとなる生命保険の価値を社会に広めたいという強い願望からです。

この関心は、家族が健康上の問題に直面した際、生命保険がいかに大切な支えとなるかを実感した経験がきっかけでした。

この経験を通して、生命保険がどのように機能するかを痛感しました。

貴社の取り組みで特に魅力を感じるのは、顧客一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドの保険プランを提供している点です。

貴社に入社した暁には、私のコミュニケーション能力と共感力を活かし、お客様に最適な保険プランを提案することで、みなさまの人生に安心をもたらしたいと考えています。

実際に生命保険を利用した立場として、お客様に寄り添った対応をする所存です。

損害保険会社の場合

私が貴社を志望するのは、生命保険を通じて人々の人生に安心を提供し、将来の不確実性に備えることの重要性を広めたいという強い願望からです。

この関心は、親戚が突然の病気に見舞われた際、その家族が経済的な困難から守られたのを見て、生命保険の必要性と価値を実感した経験がきっかけでした。

その時、保険がどれほど多くの人々の支えとなり得るかを理解し、この分野でのキャリアを強く望むようになりました。

貴社が提供する多様な保険商品と、お客様一人ひとりに合わせたきめ細やかなサービスに大きく魅力を感じています。

貴社に入社した暁には、私のコミュニケーションスキルと、実体験を通した保険の重要性への理解を活かして、お客様に最適な生命保険プランを提案し、彼らの不安を取り除くことで貢献したいと考えています。

また、貴社の健康増進プログラムに関わり、お客様がより健康で充実した人生を送れるようサポートしたいと思っています。

クレジットカード

私が貴社を志望するのは、不正利用の撲滅に貢献したいと考えているためです。

私がクレジットカードの不正利用問題に興味を持ったきっかけは、祖父がカードの不正利用被害に遭ったことです。

祖父はクレジットカードに詳しくなく、対処方法や対策を調べるのは主に私の役割でした。

その経験を通じて、不正利用の被害件数や被害総額、悪質な手口などの情報を知りました。

現在はネットショッピングでクレジットカードを使う機会が多く、実店舗でもキャッシュレス化は進んでいます。

クレジットカードの不正利用問題は、キャッシュレス化が高まっている現代だからこそ、早急に解決しなければならない問題です。

貴社は不正利用撲滅のために安全な決済システムの開発に力を入れており、このような状況だからこそ不正利用について強い問題意識を持てる社員を募っていると伺いました。

入社後は、不正利用撲滅に向けて、決済システムの安全性向上に貢献し、会員の皆さまに安心を提供していきます。

フィンテック

私はキャッシュレス決済システムを世の中にもっと広めたいと考えているためです。

私も電子マネーやクレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済を積極的に利用しており、便利に感じています。

ただ、世界各国と比較すると日本のキャッシュレス化は遅れを取っています。

コロナ禍の影響もあり、キャッシュレス決済は2020年頃から急激に普及してきています。

私は先日実家に帰省した際に、祖母に電子マネーの使い方を教えたのですが、祖母は「使いやすい。

買い物が楽だ」と喜んでいました。

キャッシュレス決済システムは今後便利な世の中を作るうえで欠かせないため、貴社に入社した際は、キャッシュレス決済のさらなる普及に向け、営業マンとして加盟店数増加に積極的に貢献したいと考えます。

【金融業界の志望動機】NG例文

当然ながら、金融業界の志望動機にはNGなものも存在します。

具体的にどのようなものがNGなのか実例を見ておくことで、あなたが志望動機を作成する際においてもマイナスのイメージを与えずに済みます。

特に就活というものは総合点で判断されるので、いくらプラスに思ってもらえるようなことを盛り込めていた場合も、NGの部分も入っていてはせっかくの良い印象も台無しになってしまいます。

下記の2つの例文においてどのような点が問題なのか解説も含めているので、そちらを参考にしつつ、マイナスのイメージを与えないような文章の作成を心がけていきましょう。

例文①

私は高校の頃から金融業界に興味を持っています。

実際の授業を通して、金融に関する知識を学んだということもあり、多くの現場で活躍できると考えています。

特に、大学で金融の授業を受けた際の出来事が印象に残っています。

その授業では、実際にどのような場面で金融の知識が役に立つのかを解説されていました。

この経験を通して、金融に関する具体的な知識を身につけました。

よって、貴社に入社した際も、この経験を活かせると考えています。

授業を通して身につけたスキルをもとに、貴社のさまざまな部門で活躍する所存です。

貴社で活躍できる日を、待ち侘びています。

この例文は、まず文章構成がわかりにくいです。

志望動機であるにも関わらず、志望動機が何か明言していないのもマイナスポイントです。

また、実際にどのようなスキルを身につけたかもよくわかりません。

例文②

私が貴社を志望する理由は、お金に関わる仕事がしたいからです。

私は学生時代、経済学部でお金に関するさまざまな知識を身につけることができました。

特に、3年生から所属したゼミでは、どのように資産を運用すればお金を確保しつつ、より貯金を増やせるのかを学びました。

教授の授業はとてもわかりやすく、いかにしてお金を増やすのかを理解できました。

このスキルを活かせば、どのようなお金が動く場面でも活躍できると考えています。

貴社に入社した暁には、このお金に関する知識とスキルを活かしたいと考えています。

擬似体験を通して身につけた具体的なスキルを活用して、貴社の業務に貢献する所存です。

「お金に関わる仕事がしたい」では、金融業界への志望動機としては不十分です。

また、どのようなお金に関するスキルを学べたのかもよくわからず、具体性に欠けます。

思いつかない場合は就活エージェントに相談するのもおすすめ

どうしても思いつかないのであれば、就活エージェントに相談するのもおすすめです。

プロの視点から志望動機作成をサポートしてくれます。

他にも自己PRやガクチカなどのES作成や添削、面接対策なども無料でサポートしてくれるため、一人では進まないという人におすすめです。

ただエージェントを利用する際にはメリットだけでなく、デメリットも生じてくるため、良く調べた上で利用することをおすすめします。

まとめ

金融業界の仕事内容や、志望動機の書き方を解説しました。

FinTech関連をはじめとして、今後も金融業界は大きく成長していくことが見込まれます。

そうした企業へ就職したいと考える人も増えると予想されますから、エントリーシートでライバルに差をつけ、就職を有利に進めましょう。

今回ご紹介したポイントや文章の構成、例文も参考に、魅力的な志望動機を書き上げてください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます