【例文あり】面接で志望動機を質問された時の答え方について徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・面接で志望動機を聞かれた際の回答方法
・面接で魅力的に志望動機を伝える方法
・厳選志望動機例文

この記事をおすすめしたい人

・志望動機がまとまっていない人
・面接で志望動機を聞かれたら不安な人
・例文を参考にして志望動機を作成したい人

はじめに

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就職活動における面接試験では、必ず志望動機をたずねられます。

ほかの質問に対する答えも重要ですが、志望動機に対する答えも、特に重要です。

明確な志望動機を答えられるかどうかで相手に与える印象も大きく変わってくるため、できるだけ明確に伝えなくてはなりません。

【面接で志望動機をアピールしよう】面接で志望動機を聞かれる理由は?

そもそも、なぜ面接で志望動機を聞かれるのかというと、理由はいくつか存在します。

限られた時間の中で時間を設けて訪ねるということは、何かしらの理由があるのです。

たしかに、志望動機は履歴書にも記載しているため、面接試験でわざわざ答えなくても良いと感じるかもしれません。

しかし、直接本人の言葉で聞くことにより、本気度が伝わるものです。

本人から直接聞くということは、履歴書に記載されている文字からでは伝わらないモチベーションも伝わってきます。

志望度の強さを知りたい

たとえ同じ言葉やセリフを言ったとしても、話す人によって、相手に与える感情は大きく異なります。

それと同様に、志望動機も直接声に出すことで、モチベーションの高さをうかがえるのです。

そのため、面接試験で志望動機を聞くことは、志望度の強さをはかっていると言えます。 

また、社会人として働くうえで、思っていることを言葉にして伝えるというのは、非常に重要な能力です。

たとえば自社商品を営業する際やプレゼンの際など、言葉を使って人に何かを伝える機会は多いと言えます。

そのとき、相手にうまく伝えられるかどうかは企業の成果に大きく影響を与えるため、相手に伝える能力は高いに越したことはありません。

つまり、志望動機を言葉にして伝えるのは、非常に重要なスキルであると言えます。

自社にマッチしているか判断したい

せっかく時間や労力を費やして入社したとしても、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔することは珍しくありません。

これは人材と企業のミスマッチであり、人材の思い描いていた企業像と、企業の思い描いていた人材像が異なることにより発生してしまいます。

人材と企業のミスマッチは人材にとってはもちろんリスクとなりますが、企業にとっても、同様にリスクとなります。

なぜなら、企業も採用活動には多額の経費を使っているからであり、人材の入社後の研修等にも大きな経費がかかっているからです。

このようなリスクを回避するためにも事前に志望動機を聞き出し、人材と企業のミスマッチが起きていないかどうかを確かめておく必要があるのです。

【面接で志望動機をアピールしよう】面接での志望動機の作り方

志望動機は採用試験において重要ですが、単に気持ちを伝えれば良いというものではありません。

志望動機を伝える際のポイントを押さえて、採用担当者へ的確に伝えなくてはなりません。

採用担当者はほかの就活生の面接を含め、1日に何度も同じ質問を繰り返すことになります。

そのなかから選ばれるためには、採用担当者にわかりやすく伝える必要があるのです。

以下に解説する内容をふまえ、ほかの就活生との差別化をはかり、採用につなげましょう。

①就活の軸・働くモチべーションを可視化する

働く上で自分が譲れない就活の軸、つまり自分軸とどのように会社や社会に貢献していくか、つまり社会軸を決めておく必要があります

なぜならば、これを定めなければなかなか志望動機を定められないからです。

自分にとって譲れない条件と、企業にどのように貢献するのかといったポイントを理解しておかなければ、就活のモチベーションも高まりません。

したがって、あらかじめ就活の軸と働くモチベーションを可視化しておきましょう。

自己分析を行おう

就活の軸や働くモチベーションを可視化しろとは言われるものの、どうすれば良いのかわからないという人がほとんどでしょう。

そこで、まず行わなければならない対策は自己分析です。

自己分析は就活の核の部分であり、まずは自分を知り、どのような働き方、過ごし方をしていきたいのかについて考えることが大切です。

こちらの記事で自己分析について詳しく紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

②志望企業の強みを見つける

目指している企業の強みを見つけることも、志望動機を作成する上で非常に重要なポイントの1つであるといえます。

企業分析をしっかりと行い、その企業の強みについて見つけましょう

これにより、同じ業界の他の企業と差別化した上で理解を進められるだけでなく、どのような能力が求められているのかについても言語化できます。

企業がどのような点をストロングポイントとしているのかについて理解しておけば、企業研究をしっかりと行っていることも併せてアピール可能です。

③志望企業で働く理由を言語化する

その企業で働く理由を言語化することも、非常に重要です。

なぜならば、企業の採用担当者は長く働き、そして貢献してくれる人材を採用しようと思っているからです。

いくら優秀な人材であったとしても、その企業で働く理由について言語化できていなければ、研究をしっかり行っていない、モチベーションが低い人材であるとみなされる可能性があります。

そこで、なぜ同業他社ではなくその企業で働きたいのか、他の企業ではなぜいけないのかについて、はっきりと一言で説明できる理由を用意しておく必要があるのです。

【面接で志望動機をアピールしよう】面接での志望動機の伝え方

①論理的に結論から述べる

志望動機を伝える際は、最初に一番伝えたいことや結論を論理的に述べてください。

採用担当者は1日に何人もの面接を行っているため、回りくどい言い方では、想いを伝えることはできません。

最初にもっとも伝えたいことや結論を述べて、内容を印象付ける必要があるのです。

また、最初に結論を話すことにより、採用担当者に内容全体のイメージをしてもらえます。

全体のイメージをつかんでもらうことにより、そのあとの話も飲み込んでもらいやすくなるため、面接自体の印象もアップするでしょう。

人に物事をうまく伝えることは社会人として必要な能力です。

そのため、志望動機を確実に伝えることで、その能力があることをしっかりとアピールしましょう。

②根拠を用いて志望理由を述べる

根拠を用いて志望理由を述べることが非常に重要です。

特にこの部分はエピソードを活用することをおすすめします。

これにより、そのまま伝えるだけでは曖昧になりがちな志望動機をより分かりやすく伝えることが可能です。

ただし、多くの人が犯しがちなミスとして、自分本位で説明をしてしまうことが挙げられます。

企業の採用担当者は基本的にあなたに初めて会う、もしくは説明会で一度会ったことがある程度の相手であるため、あなたに関してはほとんど情報がありません。

そのような状態の相手でもそのエピソードの情景が浮かぶような、わかりやすい説明をしましょう。

あなたがどのようにしてその企業に入りたいと思ったのかについて、誰が聞いても納得できるエピソードを話すことが大切です。

③入社後の活躍について述べる

志望動機においては入社後の活躍について述べることも非常に重要です。

志望動機について述べる部分なのだから、自己PRのような要素は必要ないのではないかと思う人も多いかもしれませんが、志望動機の最後の部分を入社後の活躍について述べて締めることでより良い印象を与えられます。

なぜその企業に入りたいのか具体的に説明できたら、最後は自分の能力を活用してどのように活躍するのかについて説明しましょう

これにより、企業の採用担当者はあなたを採用した場合に活躍してくれる人物であることを如実にイメージすることができ、あなたを採用したいと考える可能性が高まります。

【面接で志望動機をアピールしよう】面接で志望動機を効率的に伝える際のポイント

面接で志望動機を効率的に伝える際のポイントについても理解を深めておきましょう。

以下の3つを念頭に置いて面接に取り組むことで、よりあなたの魅力が伝わりやすい志望動機の伝え方ができるはずです。

簡潔に話す

面接で志望動機を話す際は、簡潔に話すことが大切です。

限られた時間内で自分の考えを効果的に伝えるためには、話の要点を再結論から述べることが求められます。

まず志望動機を伝え、その後に具体的な理由やエピソードを補足として加えましょう。

この方法を活用すれば、相手に自分の意図をすぐに理解させることができ、話の流れもスムーズに進みます。

また、簡潔に話すためには事前の準備と練習も欠かせません。

自分の志望動機を何度も復習し、自然に話せるようにしておきましょう。

笑顔を意識する

笑顔を意識することも志望動機、ひいては面接全般において非常に重要です。

表情は面接官に対する第一印象を左右し、高感度を高める要素となりえるからです。

笑顔は緊張を和らげ、リラックスした雰囲気を作る効果もあります。

日常的に笑顔の練習をするようにしましょう。

鏡の前で自分の笑顔を確認し、自然で好感の持てる表情を作る練習を何度も行うことが大切です。

また、友人や家族に面接の練習相手になってもらい、フィードバックをもらうのも良いでしょう。

ESと相違がないようにする

エントリーシートと相違がないように気をつけることも重要です。

あまりにも一貫性がないと面接官に対して悪い印象を与えてしまう可能性が高いからです。

事前にESの内容を再確認し、面接での回答と矛盾がないように準備をしましょう。

ESに書かれた志望動機、自己PRを再度見直し、面接で話す内容と整合性を取ることが重要です。

例えば、短所について引っ込み思案であると書いているにもかかわらず、積極性があるなどと自己PRで話していると、どっちが正しいのか分かりません。

適当にESを作成した、やる気のない人材であると思われてしまう可能性もあるため、全てのESと相違がないか、再度確認しておきましょう。

【面接で志望動機をアピールしよう】NGな志望動機

志望動機をうまく伝えることで採用活動を有利に進められる一方、NGな志望動機ではかえって逆効果を与えてしまうため注意が必要です。

上記で解説したポイントを押さえて有利に進めることは大切ですが、それと同様にNGな志望動機を避け、減点項目を減らす工夫も必要です。

就職活動では、加点よりも減点が目立ってしまう傾向にあるため注意してください。

以下に解説するNG項目は避けることで加点を積み重ねつつ減点を減らし、志望動機を上手に伝えましょう。

経営理念やビジョンに共感したことだけを伝える

経営理念や「企業のビジョンに共感したから」だけでは志望動機としては弱く、抽象的すぎるため印象に残りません。

採用担当者の印象に残るためには、志望理由はできるだけ具体的に伝えることが重要です。

経営理念や企業ビジョンに共感することは大切ですが、それらは誰でも簡単に入手できる情報であることから、ほかの就活生も志望理由に組み込んでくる可能性があります。

残念ながらほかの就活生と似たような志望理由では印象に残ることは難しく、採用されない可能性も考えられます。

そのため、志望理由は人の言葉を使うのではなく、自分の言葉で具体的に表現しなくてはなりません。

もしも経営理念やビジョンに共感したことを伝えたいのであれば、具体的なポイントなどをあげましょう。

事業内容に興味をもったことだけを伝える

事業内容に興味があるだけでは弱く、なぜ・どんな点になど、具体的にする必要があります。

ほとんどの場合、その業界の独占企業ということはなく、同業他社の存在があります。

同業他社も同じような事業内容であることから、事業内容に興味を感じただけであれば「同業他社でも良い」ととらえられてしまうのです。

つまり、同じような事業内容の企業が複数社ある中で、なぜ選んだのかを明確にしなくてはなりません。

業界に興味をもつことは大切ですが、さらに一歩踏み込んだ志望理由を考えましょう。

たとえば、その企業の強みを志望理由に組み込むと「ほかの企業ではできないことができる」と伝えられます。

業界全体に興味があることを伝えつつ、独自性もアピールできる志望理由を作ることが大切です。

成長できると感じた

「成長できる」という志望理由は、成長志向な姿勢は良いと言えますが、成長させてもらう・学ばせてもらうといったスタンスでは、企業にとってメリットとは言えません。

人材の成長は間接的に企業の成長につながりますが、かなり長期的な話になってしまうため、好ましいとは言えないのです。

また、企業は学校とは異なり、学びの場ではありません。

成果をあげて利益を出す場所であるため、社会人として企業の利益に直結しなくてはなりません。

成果をあげるために自身のスキルや経験を活かす必要があるため、単に「成長できる」といった志望理由では、企業側の立場からするとメリットにはならないのです。

もしも、自身の成長を志望動機に組み込みたいのであれば、現状と理想のギャップを説明し、どのように成長できればどのような成果があげられるのかを明確に説明しましょう。

福利厚生面などにひかれた

「福利厚生面などにひかれた」という理由では「事業に興味があるのか」と疑われ、悪印象になってしまう場合があるため、好ましい志望理由とは言えません。

企業は社員により成果を出してもらうため、福利厚生に力を入れています。

たしかに福利厚生が魅力的な企業は存在しており、その企業の特徴になっていることもありますが、本質は社員の成長やそのあとの成果を目的としているため、最初から福利厚生が目的の社員は企業にとって必要と言えません。

福利厚生に力を入れているということは、企業としてはそれだけコストを掛けていると言えます。

そのコストに見合うだけのリターンを期待しているものであり、リターンに見合わない人材は必要ないのです。

そのため、志望理由では自身を採用することで、どれだけメリットが大きいのかを伝えることが重要と言えます。

【面接で志望動機をアピールしよう】面接で伝える志望動機の例文

事業内容の志望動機

御社を志望した理由は、御社の事業内容にひかれ、私のスキルを活かしたいと考えたからです。

学生時代にアルバイトリーダーとして、マネジメントをする側になったときに、人のためになる仕事にやりがいを感じました。

この経験から、将来は人のためになることをしたいと漠然と思い描いていました。

御社は、やる気次第で若手社員にもマネジメント業務や、大きな役割を任せてもらえる環境があることを学び、その点にも魅力を感じています。

日本の伝統的な年功序列の制度は古き良きものもありますが、若手社員の力を発揮するためには、年齢に関係なく活躍できる環境も大切だと考えています。

御社はその環境が整えられており、私自身のマネジメント経験を活かすことで、御社にもメリットがあると感じました。

入社した際には、若手でも大きな役割を任せたいと思われるような人材になるよう、努力を惜しまず業務に励みたいと考えています。

仕事内容の志望動機

御社を志望する理由は、お客様と密接に関わる仕事内容に魅力を感じるからです。

私はこれまで飲食店で長く働いており、お客様がせっかくのお休みを最大限に楽しんでいただけるよう、様々な工夫を凝らしてきました。

例えば、特別なイベントや季節限定メニューの提案を行うことで、常に新鮮なサービスを提供し、常連の方にも楽しんでいただくことができました。

この経験を通じて、私はサービスの質を追求することの重要性を実感し、より一層の成長を目指しています。

貴社のような徹底的にサービスの質にこだわる企業で働くことこそ、自分のビジネスマンとしての目標であると考えています。

貴社での経験を活かし、さらにお客様に喜ばれるサービスを提供し、企業の発展に貢献したいと考えています。

サービスの志望動機

御社を志望する理由は、サービスの質が非常に高いからです。

以前、百貨店で利用させていただいた際、担当の方の親身な対応が印象に残り、今でも化粧品は絶対に御社で購入することに決めています。

その経験から、私も御社のような素晴らしいサービスを提供する企業で働きたいと強く感じました。

特に、御社の徹底したお客様第一主義は他の企業の追随を許さない徹底ぶりであり、私が最も共感する部分です。

私はこれまでに接客業で培ったコミュニケーションスキルを活かし、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供し、御社の一員として貢献したいと考えています。

最終的には、私に感動を与えてくれた社員の方のように、お客様の心に残るサービスを提供する所存です。

企業の方針の志望動機

貴社を志望する理由は、「給料とは、社会に提供した価値を定量的に表したものである」という考え方に強く共感しているからです。

常に顧客や社会に対して価値を提供し、信頼を勝ち取ることこそ、企業が成長するために不可欠であると考えています。

私は大学時代、ボランティア活動で、地域社会に貢献することで多くの人から感謝されることのやりがい、そして利他の精神を大切にすることの重要性を学びました。

御社のように顧客や社会に真に価値を提供し続ける企業で働くことで、自分自身も社会に大きく貢献できると確信しています。

そして、入社後は常に顧客最優先で取り組み、傾聴力を活かしたヒアリングを行い、信頼を獲得できる営業職として御社に貢献する所存です。

教育制度の志望動機

御社を志望する理由は、教育制度の充実度合いに魅力を感じるからです。

私は独学でプログラミングを学んではきましたが、実際に企業で働くとなると数日で順応することは難しいと考えています。

しかし、御社のような徹底的なサポート体制がある企業に勤めることで、短期間で戦力として成長し、貢献できると確信しています。

先日まで参加したインターンシップでは、先輩社員の方の丁寧な指導を受けることで、短期間で業務に習熟し、プロジェクトに貢献することができました。

御社の充実した教育制度を活用し、迅速にスキルアップしていくことで、御社の発展に貢献したいと考えています。

将来的には、教育制度を通じて学んだ知識と技術を駆使し、プロジェクトを成功させ続けることで、御社の成長に寄与したいと思います。

まとめ

就職試験を受ける際、必要になるものが志望動機です。

目的意識をもっている社員と、そうでない社員では成果も大きく異なるため、企業も志望動機がしっかりした社員を積極的に採用します。

ただ、志望動機であればどのようなものでも良いかというと、そうでもありません。

企業はあくまでも営利組織であるため、成果に結びつく志望動機が必要です。

自身の志望動機と企業にとってのリターンを掛け合わせ、メリットをうまく伝えられるように工夫をしましょう。

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