ベンチャー企業に向けた面接練習の方法とは?練習手法例やおすすめ参考書まで紹介!

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はじめに

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新しいビジネスやサービスを展開し、成長過程で勢いのあるベンチャー企業には、大手企業とはまた違った魅力があり、ベンチャーを志望する学生は増えています。

ベンチャー企業の採用選考は一般的な企業と異なるところも多いため、ベンチャー向けの対策が必須です。

特に面接では、想定外の質問や雰囲気に圧倒されると、思わぬミスにつながることもあります。

ベンチャー企業の面接の特徴・よく聞かれる質問・練習方法・おすすめの参考書など、役立つ情報をまとめました。

ベンチャー企業で行われる面接の特徴

大手企業や歴史の古い企業と比べると、ベンチャー企業は革新的で柔軟な考えをもっていることが多く、面接のやり方やプロセスに違いがあります。

求めている人材や面接官が聞きたいと思っている内容にも、ベンチャーならではの特徴があるので、ベンチャー企業向けの対策をしておかないと、思いがけない質問をされて焦ってしまうことがあるのです。

ベンチャー企業への就職を希望している人は、これからご紹介する面接の特徴をぜひ参考にしてみてください。

ポータブルスキルを重視

少ない人数で業務をこなしているベンチャー企業では、他部署とのコミュニケーションが頻繁に必要であり、臨機応変に仕事をシェアすることもあります。

また、忙しい上司に代わって取引先などのキーマンと接する機会も、大手企業より圧倒的に多いです。

そのため、ベンチャー企業では1つの分野に専門性が高い人よりも、対人力や柔軟性、課題に対する姿勢などのポータブルスキルが重視される傾向にあります。

専門性を活かして企業の成長に貢献したいからこそ、ベンチャー企業を志望している人もいるでしょう。

もちろんそのスキルや意欲は武器になりますが、ベンチャー企業ではポータブルスキルも大切だと知っておけば、面接で適切なアピールがしやすく入社後のギャップも防げます。

社長面接がある

大手企業では、役員面接はあっても社長面接が行われることはほとんどありませんし、中小企業でも社長面接を実施しているところは少ないです。

一方のベンチャーでは、社長面接を実施している企業が多いという特徴もあります。

大手とは応募者の人数規模が違うことも1つの要因ですが、ベンチャー企業は日常の業務でも社長や役員との距離が近いからこそ、社長直々の面接を設けることが多いとも考えられます。

ベンチャー企業の社長面接は、最終面接で行われることもあれば、一次面接の段階から社長が同席しているケースもあるようです。

緊張感はいっそう高まりますが、自分の強みを社長に直接アピールできるチャンスでもあります。

落ち着いて受け答えができるように心の準備をしておきましょう。

カジュアルな面接が多い

ベンチャー企業では、カジュアルな面接が行われることも多いです。

一般的な面接は企業の会議室などで質疑応答を行いますが、ベンチャー企業のカジュアル面接は、ラフな雰囲気で対話をするようなイメージです。

カフェなどで行われることもあり、リラックスして面接を受けられます。

服装指定がない、または私服を指定する場合もあり、ここは多くの学生が頭を悩ませるポイントです。

「スーツが無難」と思うかもしれませんが、クリエイティブやアパレル・美容などの業種ではあえて私服を指定して、センスや適性を見ていることもあります。

このケースに当てはまりそうなときは、派手すぎずラフすぎないオフィスカジュアルで臨みましょう。

また、カジュアルな面接でも挨拶やお辞儀などのマナーは徹底してください。

ベンチャー企業の面接でよく聞かれる質問

ベンチャー企業の面接では、面接官から投げかけられる質問にも特徴があります。

志望動機や自己PRなどの一般的な質問とはまったく違う質問をされ、スムーズに答えられない学生も多々いるため、ベンチャー企業ならではの傾向を知っておきましょう。

ここでは、ベンチャー企業の面接でよく聞かれる質問を3つご紹介します。

ベンチャー企業の採用活動でポイントとなる3つの質問に対する回答を整理しておけば、ほかのイレギュラーな質問にも答えやすくなるはずです。

なぜ他社ではないのか

ベンチャー企業の面接では、まず他社との差別化が重要なポイントになります。

新しいビジネスに挑戦している企業の場合は差別化しやすいので、その事業に携わり発展させることへの意欲を示すと良いでしょう。

既存のビジネスに新しい形でアプローチしようとしているベンチャー企業でも同様です。

すでに世の中に複数出ているビジネスを展開している企業の場合は、その企業ならではの特色に言及したうえで、大手よりも直接的に事業の推進に関われることを理由として示すのも良いでしょう。

ただ、これだけでは独自性が弱いので、「将来なりたい姿から逆算して、ギャップを埋めるためには御社の〜な環境が最適だと考えました」など、自分の思い描くキャリアパスと重ねて話すのも1つの方法です。

どのようなときにモチベーションが向上するか

ベンチャー企業では社員一人ひとりの裁量権が大きいため、適材適所を徹底することが求められます。

少数精鋭であり、加えて各々が高いモチベーションでベストな仕事をすることが業績に直結しやすいのです。

もちろん、ベンチャー企業は部署を超えた横のつながりが深く、互いにフォローし合う場面もありますが、基本的には一人ひとりの適性に合った配置を心掛けている企業が多いです。

その参考資料として、モチベーションが向上してスキルが一番発揮される場所を知りたがっています。

希望する部署や職種があれば合致する内容を答えられて有利になるかもしれませんが、この質問に完全な正解はありません。

したがって、自分なりの答えを整理しておきましょう。

成長とは何か

ベンチャーを志望している学生の中には「成長を求めてベンチャー企業を希望している」という人も多くいますが、面接で深掘りされたときにうまく答えられない学生が多いのも事実です。

企業側もそれをわかっているので、ベンチャー企業の面接では「成長とは何か」を聞かれることが多々あります。

成長とは自分の中でどのような状態を指すのかを志望動機とも結びつけて具体的に答えられると、印象が良くなるでしょう。

「このような場面で成長できたと感じた」「成長する喜びを感じた」など、過去の経験と重ねて話をするのもおすすめです。

新しいことに挑戦しているベンチャー企業では社員一人ひとりの意欲が高いため、企業の成長だけではなく自分自身の成長も重視する人材が歓迎されます。

ベンチャー企業の面接に向けた練習方法の例

話す内容をしっかりと準備していても、いざ面接本番になると緊張からミスをしてしまうことがあります。

特に挨拶やお辞儀などマナーの部分では小さなミスが出やすいので、繰り返し練習して体にしみ込ませておくと良いでしょう。

さらに、ベンチャー企業の面接には形式や質問される内容にも特徴があるので、通常の準備に加えてベンチャー向けの面接練習をしておいたほうが安心です。

前述した特徴やよくある質問をふまえて、本番を想定した面接の練習を行いましょう。

友人などと面接練習

面接では第三者である面接官が評価をするので、練習のときから客観的な視点がとても重要になります。

客観的な意見を得るために有効な方法の1つは、友人や家族と一緒に面接練習をすることです。

身近な人なので「面接練習に付き合ってほしい」と頼みやすく、自分では気がつけないようなことを、気がねなく指摘してもらうこともできるでしょう。

あなたの性格や長所・短所、これまで努力してきたことなどをよく知っている相手だからこそ「もっとここをアピールしたほうが良い」など、思いがけないアドバイスをもらえるかもしれません。

特にチェックしてほしいポイントや、ベンチャー企業の面接で求められることを説明してから行うと、さらに充実した練習になります。

専門家と面接練習

自分がレベルアップしてきた、面接本番前に専門の人に見てもらいたいと思ったら、大学のキャリアセンターや就活エージェント、または就活コミュニティの人に面談を依頼してみましょう。

あるいは、早い段階で一度専門家の目で見てもらい、気をつけるべきことや改善するポイントを聞いておくのもおすすめです。

それを持ち帰って自分で練習を繰り返し、自信がついてきたときや本番直前に、また専門の人と面談してチェックしてもらうのです。

このとき、志望しているのがベンチャー企業であることは、必ず担当者に伝えてください。

就活エージェントや就活コミュニティは、ベンチャーに特化している、またはベンチャーが得意なところを選んで利用すると良いかもしれません。

セルフ模擬面接

面接練習は数をこなすほどに慣れて、質問への受け答えや所作がスムーズになります。

見てくれる相手がいないときは、セルフ模擬面接を実践しましょう。

まず、マイナビ就活支援サービス「モギメン」や面接参考書などを用いて、質問に答えていきます。

その様子をスマートフォンなどで録画して、あとで客観的に見直せるようにするのです。

録画した映像は自分でチェックするほか、誰かに見てもらって意見を聞いてみるのも良いでしょう。

質疑応答だけではなく、ぜひ姿勢や表情などもチェックしてください。

セルフ模擬面接の良いところは、いつでも時間があるときに練習できるところです。

就寝前や休日の隙間時間、帰宅後くつろぐ前に少し練習することを日課にしても良さそうです。

ベンチャー面接の練習におすすめの本3選

就活や面接のハウツー本はたくさん出版されていますが、どれを選ぶべきかわからない人も多いと思います。

ベンチャー企業の就活・面接に特化した本は、それほど数が多くないこともあって、読んではみたものの充分に対策ができているか心配になることもあるでしょう。

そこで、ベンチャー企業の面接対策や面接練習におすすめの本を3冊ピックアップしました。

一般的な企業の面接はもちろん、ベンチャー企業の面接に役立つ内容が充実しているので、ぜひ活用してみてください。

受かる!面接力養成シート あなただけの回答をカンタンに用意できる [田口久人]

著者は新卒採用のキャリアコンサルタントです。

面接の準備・質疑応答・面接中から面接終了後の対応まで、一連の内容が流れに沿って、詳細に書かれています。

はじめて面接を受ける場合などは不安と緊張からミスをしてしまうことも多いので、面接全般に関する情報を入れておいて損はありません。

また、この本には定番の質問集がついていて、左ページに質問と回答見本があり、右ページには自分の答えを書き込める構成になっています。

面接官の質問意図を押さえたうえで自分だけの回答集を作れるため、それを参考に良質なシミュレーションができるほか、面接直前でも手軽に復習できます。

ベンチャー企業の面接に合ったオリジナルの回答集を作って、本番に備えましょう。
(2010年2月発売/日本実業出版社)

採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する [渡部 幸]

著者のキャリアコンサルタントの経験から、企業の採用担当者としての視点が書かれています。

この本では、採用する側が各質問を通して何を聞こうとしているのか、本当は何が知りたいのかなど、質問に隠された意図を学べます。

ベンチャー企業の面接では独自性が重視されるため、お手本のような回答では、面接官の心に響かないことも多いです。

だからといって、質問の意図に沿っていない回答をしてしまうと、面接官に評価してもらえません。

この本には章ごとに振り返りシートがあるので、自分だけの回答集を簡単に作ることができます。

採用側の本音や意図を知り、独自性のある回答集を作成したうえで、ベンチャー企業の面接に備えられる1冊と言えるでしょう。
(2018年11月発売/KADOKAWA)

最新最強の面接対策 ’23年版 [小林 常秋]

一次面接から最終面接までの段階ごとの解説や、リクルーター面談やオンライン面談、グループディスカッションなど、シーンごとの攻略法まで網羅されています。

想定問答集・面接シミュレーション・自己分析・企業分析・ビジネスマナーなど、面接に関するさまざまな情報を、この1冊で学べます。

問答集には、面接で聞かれる可能性のある質問が幅広く掲載されており、あらゆる企業・業種に通用する情報が盛り込まれているので、ベンチャー志望の人にも役立つはずです。

ただし288ページとボリュームがあるので、就活中級者〜上級者向けの本だと言えるかもしれません。

ベンチャーで聞かれやすい質問をピックアップしてマーカーを引くなど、自分なりに工夫して使ってみましょう。
(2021年6月発売/成美堂出版)

おわりに

ベンチャー企業の面接は、まだ一度も受けたことがない人にとっては、未知の世界で不安が大きいかもしれません。

また、すでに何度か受けたことがある人も、独特の雰囲気に戸惑うことがあるでしょう。

しかし、ご紹介した特徴や質問の傾向を知ったうえで、しっかりと準備や面接練習をしておけば、きっと落ち着いて本番に挑めるはずです。

ベンチャーならではのポイントを押さえた万全の事前準備を行って、憧れのベンチャー企業から内定をつかみましょう。

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