はじめに
大学生が学業以外に頑張ることといえば、サークル活動やアルバイトがすぐに思い浮かびます。
ただ、ほかの人がやっていないことを体験したいと考えている方もいるでしょう。
そういう方は、長期インターンに参加してみてはいかがでしょうか。
長期インターンでは、就職したあとも役に立つ経験ができ、就活でも有利になるというメリットがあります。
ここでは、長期インターン先の選び方について解説するので、ぜひ充実した学生生活の参考にしてください。
長期インターンとは
長期インターンとは、有給で長期間(最低でも約6ヶ月以上)、実際のビジネス現場で社員と一緒に就業することです。
働くことに関してはアルバイトと同じですが、企業や業界、そしてビジネスへの理解を深めることが目的である点は異なっています。
長期インターン生は、決して労働力として採用されるわけではありません。
企業としては、優秀な学生を早めに確保したり、自社をPRしたりするために、長期インターンを開催するのです。
そして、インターン生は、社員と同じ仕事をこなします。
アルバイトのような、社員の補助業務などではありません。
参加すれば、実務経験や仕事に必要なビジネススキルを早い段階で身につけられるため、就職への意識が高い大学生の中では、現在大きな注目を集めています。
参加する目的とは
大学生が、長期インターンへ参加する目的は、一体どこにあるのでしょうか。
アルバイトとはまた別のきびしさもあり、きちんとした目的をもって参加しないと、長続きしなかったり、学業に影響が出たりしてしまいます。
お金を稼ぎたいだけであれば、アルバイトのほうが楽に稼げるでしょう。
したがって、きちんとした目的意識をもって参加することが重要です。
ここでは、大学生が長期インターンに参加する目的を3つ紹介するので、ご自分が参加を決める際の参考にしてください。
ビジネススキルを身につけるため
ビジネススキルの習得は、長期インターンに参加する主な目的の1つです。
長期間にわたって社会人と同じ実務経験を積むことで、社会に出てから必要なビジネススキルを、学生のうちに身につけられます。
たとえば、営業職のインターンであれば実際に商談を行うことで交渉力、エンジニア職であればプログラミング技術などが、長期インターンで身につくスキルの一例です。
これらのスキルは、もちろん大学の授業などでは身につきません。
社会人と同じ経験を積んで、はじめて得られるものです。
そして、大学を卒業して社会へ出たとき、長期インターンで培った経験やスキルを発揮できるでしょう。
本来であれば、入社してから徐々に身につけていくべきスキルなので、入社時から同期に差をつけられるはずです。
ES・面接でアピールするため
就職活動を進めていく中で、どの企業でも必ずと言って良いほど質問されるのが「学生時代に力を入れた経験」についてです。
この通称「ガクチカ」として紹介できるエピソードがなくて悩む学生もいますが、長期インターンの参加経験があれば、その心配もありません。
なぜなら、長期インターンでは失敗や成長、そして学びの機会もたくさんあるので、ESや面接でアピールできることがたくさんあるのです。
大学生のうちに頑張った経験が欲しいという方は、長期インターンへの参加をおすすめします。
多くの学生がアルバイトやサークル活動をあげるなかで差別化をはかれ、早くから就職を意識していたことの証明にもなるからです。
そのため、学生時代についてESや面接で聞かれたとき、困ることはないでしょう。
企業研究・業界研究のため
就活で必要な企業研究や業界研究の一環として、長期インターンに参加する人もいます。
その企業や業界のリアルを実際に経験できるため、企業研究や業界研究にはもってこいと言えるでしょう。
また、企業によっては長期インターンへの参加から、そのまま就職できるケースもあります。
もちろん、インターン中に高く評価されている必要はありますが、そのまま就職は難しくても、選考において有利になる場合もあるはずです。
興味をもっている企業があれば、まずその企業を知るためにも、長期インターンの情報を調べてみてはいかがでしょうか。
そうでなくても、長期インターンで知り得た企業や業界のリアルは、きっと就活で役に立つはずです。
少しでも興味を引くものがあれば、ぜひ参加を検討してみてください。
おすすめの業界3選
すでに就職したい企業や業界が定まっているのであれば、もちろんその業界でインターン先を見つけるのが好ましいです。
しかし、まだ自分の適性がわからない方や「そもそもどんな業界があるのかわからない」という方も多いでしょう。
実際に体験してみることで、自分にあった企業や業界を見つけられるのも、長期インターンのメリットです。
ここでは、そういう方におすすめの業界を3つご紹介します。
ぜひインターン先選びの参考にしてください。
IT業界
IT業界は文系・理系を問わず、おすすめの業界です。
ほかの業界と比較するとベンチャー企業が多いため、長期インターンの募集もたくさんあります。
文系であれば、営業職やマーケティング職での募集が多い一方、理系ではエンジニア職の募集が多い傾向にあります。
また、エンジニア職での募集には、プログラミングの基礎知識がある学生限定のケースも珍しくありません。
エンジニアとして働くには、専門的な知識がなければ、歯が立たないからです。
いずれにしても、IT業界の長期インターンを経験すれば、一定以上のITスキルが身につくのは間違いありません。
そのため、どの業界にしようか迷っているのであれば、IT業界を選ぶのがおすすめです。
マスコミ業界
一口にマスコミ業界と言っても、出版社やテレビ局など、選択肢はとても広いです。
また、出版社ならライターや雑誌編集者、テレビ局であればADなど、メディアの種類によっても業務内容は大きく異なります。
さまざまな選択肢が用意されているので、興味のある職種で、長期インターンの募集が見つかるのではないでしょうか。
マスコミ業界に憧れのある方や、長期インターンに割ける時間が多い方へ特におすすめです。
ただし、マスコミ業界は学生の間でも人気が高く、長期インターンの選考においても、倍率は大変高くなっています。
したがって、マスコミ業界で実施される長期インターンの選考を突破するためには、念入りな準備が必要となるでしょう。
人材業界
人材業界での長期インターンもおすすめです。
人材業界でのインターンでは、就活生向けのイベントの運営や、キャリアコンサルタントのアシスタント業務が主な業務となります。
さまざまな企業の採用担当者と関わる機会があり、企業研究や業界研究に役立つでしょう。
さらに、それまで興味がなかった企業や業界のこともくわしくわかるようになり、新たな発見があるかもしれません。
また、選考に通過するコツなどの、就活で役立つ知識を学ぶことも可能です。
採用担当者が学生のどのようなところを見ているのか、選考を突破する基準がどこにあるのかがわかれば、就活もそれだけ有利になります。
その点では、たとえ人材業界を志望していなくても、参加するメリットが大きいと言えるでしょう。
選び方のコツ
長期インターンは、最低でも6ヶ月は参加しなければなりませんが、ミスマッチがあるとどうしても長続きしません。
自分に合ったインターン先でないと、どうしても無理が生じてしまいます。
また、学業などとの両立が可能かどうかも考えなければなりません。
長期インターンを無理なく続けていくには、自分の条件に合ったインターン先を選ぶことが大切です。
ここでは、どのようにしてインターン先を選ぶと良いのか、そのポイントを紹介します。
参加する目的を考える
何を求めて長期インターンに参加するのか、目的をはっきりさせておく必要があります。
長期インターン先を探すうえで「そもそもなんのために参加するのか」という目的を考えることは大変重要です。
人間は目的があれば多少はつらくても頑張れるものですが、目的がなければ、どうしても苦しくなってきてしまいます。
目的を見出だせないものに対して、モチベーションを保っていくのも難しいでしょう。
ただし、長期インターンに行く目的は人それぞれです。
自分はなぜ長期インターンに参加するのか、その目的をもう一度振り返り、その目的とマッチするインターン先を探してみましょう。
そうすれば、条件に合った良いインターン先が見つかりやすくなります。
勤務条件を確認する
長期インターン先を決める際は、勤務場所や勤務日数などの条件を事前にきちんと確認しておくことも大切なポイントです。
勤務日数や時間が長すぎたり、学校や自宅から勤務先が離れすぎたりしていると、長期間通うのは難しいかもしれません。
また、学生としてやるべきことは、長期インターンだけではないのです。
長期インターンが忙しすぎて、ほかのことがおそろかになってしまっては本末転倒です。
大学の授業やサークルなどと両立できなければ、最悪の場合は卒業自体が怪しくなり、就活どころではなくなってしまいます。
インターンばかりに集中するわけにはいかないのです。
自分が無理なく働ける勤務場所や勤務日数を指定してから、インターン先を選ぶと良いでしょう。
自分に合った長期インターンを探すには
自分の目的や希望条件にあった長期インターンを探すなら「就活市場インターン」のご利用をおすすめします。
エージェントによる個別紹介制度があるため、自分にぴったりなインターン先の情報を得られるのがメリットです。
インターンシップについてもくわしく説明してもらえるので「どういったものなのか、まだよくわからなくて不安である」という方にも向いています。
「就活市場インターン」が気になった方はこちらをご覧ください。
まとめ
長期インターンは、周囲より一足早く仕事を経験することで、ビジネススキルが身についたり、企業や業界に関する知識がついたりするのがメリットです。
就活でも有利になるため、今は多くの学生から注目されています。
特に、IT業界やマスコミ、そして人材業界のインターンがおすすめです。
決して楽なものではありませんが、きっと貴重な体験ができるでしょう。
ただ、目的や条件を考えてインターン先を選ばないと、長続きはしません。
自分に合ったインターン先を選びましょう。