はじめに
最近はさまざまな職種でインターンを実施する企業が出ています。
エンジニアの仕事は学生アルバイトでなかなか体験できるものではなく、インターンで学んでみたいと思う方も多いでしょう。
しかし、今まで本格的にプログラミングをしたことがない方でも大丈夫でしょうか。
この記事ではプログラミング未経験の方でもエンジニアのインターンに受かるか、インターンに受かるためのコツは何かを紹介していきます。
インターンに申し込む際は、ぜひ参考になさってください。
未経験でエンジニアの長期インターンはできる?
残念ながら、まったくの未経験からエンジニアの長期インターンに合格する可能性はほとんどありません。
なぜなら、プログラミングをまったくしたことのない状態からある程度のレベルになるまでには約250時間の勉強時間が必要となるためです。
特に長期インターンでは、参加者にもスタッフの一員として企業に貢献することが求められます。
インターン生に社員がプログラミングを教えるだけでもかなりの費用と人員が割かれてしまうので、未経験者をインターンに招くのは非現実的です。
エンジニアのインターンに応募するなら、最低でも自分がプログラミングの基礎を身につけていることを示さなければいけません。
プログラミング未経験でエンジニアの職に興味がある方は、先に勉強してからインターンに申し込みましょう。
未経験にも種類がある
エンジニアのインターン申し込み要綱を確認すると、未経験歓迎と書いてあることがあります。
これはプログラミング未経験という意味ではなく、エンジニア業務未経験であることを意味していると考えてください。
プログラミングはできるものの、企業で働いたことはないという学生は非常に多いです。
未経験歓迎とは、そうした学生でも大丈夫ということを意味しています。
実際、自分が作りたいアプリ・システムを作るのと業務でクライアントの要望に応じたプログラムを組むのはまったく別の作業です。
プログラミングのスキルが高いからといって、すぐ仕事で即戦力になるとは限りません。
自分のスキルや知識に自信がある方も、謙虚な気持ちでインターンに申し込みましょう。
未経験でもエンジニアの長期インターンに受かる方法
まったくの未経験からエンジニアのインターンに申し込むにはどうしたら良いでしょうか。
まずはプログラミングの基礎を身につけ、インターンに申し込む条件を満たす必要があります。
続いての見出しでは、未経験の方が長期インターンに申し込むためにプログラミングを学ぶ方法をまとめました。
学習計画をしっかり立てれば、短期間でインターンに申し込めるレベルまで成長することも可能です。
大学生の方は、1~2年生で時間に余裕のある時期から勉強を始めましょう。
独学で学ぶ
プログラミングは、独学で身につける方が非常に多いスキルです。
書籍でも初心者・未経験者向けのものから上級者向けのものまで、各言語の良い本がたくさん出版されています。
今はWeb上でも、プログラミングを学べるサイトや動画をたくさん見つけられるようになりました。
やる気があれば、独学でほとんどお金をかけずにプログラミングを身につけることは十分可能です。
特に、「ゲームを作りたい」などはっきりした目的があればモチベーションが増します。
ただ独学はモチベーションが落ちると一気に学習効率が落ちるので、インターンや就職という最終目的を常に意識して勉強を続けてください。
毎日コツコツ学ぶのではなく、夏休みなどを利用し集中的に勉強するのもおすすめです。
スクールに通う
プログラミングスクールはどんどん充実しており、最近はお子さん向けのスクールも盛況になっています。
多くのスクールで、未経験者向けのコースも用意しているのでご安心ください。
一般的なパソコンスクール・学習塾のように通学するスタイルのところもありますが、完全オンラインになっており自宅で学べるところも多いです。
完全オンラインは非常に便利ですが、スクーリング形式のほうがサボることなく長く勉強を続けられる方もいらっしゃいます。
自分に合ったスクールを選びましょう。
独学に比べてどうしてもお金がかかってしまいますが、スクールで学べばより効率的にプログラミングスキルを磨けます。
インターンや就職を目指す方を対象にしたコースを選ぶこともできるでしょう。
大学の講座を取る
最近では、コンピュータ・プログラミングなどの専門学校や工学系の大学以外でもプログラミングの授業・講座を開講する大学が多くなりました。
そのため、大学で良い講座があればそちらを受講することをおすすめします。
大学に在籍していれば追加で授業料を払う必要がなく、基礎から質の高い教育を受けられるのがメリットです。
しかも、同級生・友人と一緒に受講できるので、独学で学ぶよりも楽しく続けられます。
ただし、大学や講座によっては自分の学びたい言語が学べない可能性もある点に注意しなければなりません。
初心者がいきなり複数の言語にチャレンジするのは、非常に難しいです。
最初はできるだけメジャーな言語を選び、集中して取り組むようにしましょう。
テスターとして働いてみる
エンジニアのアルバイトはかなり限られますが、テスターならプログラム未経験の学生でも採用してくれる可能性が高まります。
テスターとは、開発されているもののリリース前のWebサイトやアプリを試しバグがないか・仕様通りに動くかを試す仕事です。
この仕事を経験してもプログラムを直接学べるわけではありませんが、エンジニアの仕事がどんなものかが把握しやすくなります。
特にパソコンやインターネット・ゲームなどに興味のある方は、仕事にも興味を持って取り組めるのが魅力です。
テスターからプログラミングに興味を持ち、IT系の業界に就職したりエンジニアになったりする方もいらっしゃいます。
近所で働きやすい条件のテスター募集があれば、ぜひ応募を検討なさってください。
自分でサイトを作ってみる
自分でサイトを作るのは、プログラミング未経験の方にとってはかなりハードルの高いことに思えるでしょう。
しかし実は、簡単にサイトを作れるTodoアプリケーションなどもあるので自分のサイトを持つのはそれほど難しくありません。
まずは簡単なツールでサイトを作り、その後改めてHTMLなどを学びながらより自分らしいサイトにアップグレードしていくことも可能です。
自分のサイトを持ち訪問者が集まってくると、それだけもっとサイトを良くしたいという欲が高まります。
自然とプログラミングの知識も身についてくるので、SNSやブログで人と交流するのが好きな方はこの方法でスキルを高めるのも効果的です。
サイトを通して出会った方とのつながりが、その後の人生で糧となる可能性もあります。
HTMLコーダーとして働いてみる
HTMLは厳密にはプログラミングではありませんが、プログラミングと密接に関わる分野であることは間違いありません。
コンピュータがどのように命令を受けるのか・どうやって条件を判断しているのかなど、プログラミングの基本原理を理解するのにもHTMLの勉強が役立ちます。
HTMLコーダーとして働くと、仕事をして給料を得ながらプログラミングの勉強ができるのでおすすめです。
特に最近はWebを活用したビジネスに力を入れている企業も多く、HTMLコーダーの経験がその後の就職活動で高く評価される可能性もあります。
将来について、エンジニア以外にも幅広くIT系業界で働く可能性を模索している方はぜひ検討なさってください。
ただし、単純作業のアルバイトと違い仕事をしながら学ぶ必要があるため、学業と両立するのに苦労がいることは覚悟しなければなりません。
おすすめの言語
エンジニアのインターンに申し込む前に勉強するなら、JavaやHTMLといった言語を勉強することをおすすめします。
この2つの言語に共通しているのは、学ぶのが比較的簡単である点・ビジネスの現場でも用いられるほど需要が高い点です。
どちらかの言語で一定のレベルに到達すれば、エンジニアのインターンに合格できる可能性がかなり高まります。
最近はPythonなど新しい言語も登場しており、AIなど最新の技術に興味がある方はこちらにチャレンジするのも手です。
しかし、多くの方が興味を持つスマホアプリ開発などができる言語ではなく、人によってはとっつきにくいと感じる可能性もあるでしょう。
まずはどの言語がどんな分野で用いられているのかリサーチし、自分の目的に合った言語を選んでください。
ほかのインターンも探してみよう
長期インターンは、プログラミングだけでなく非常にさまざまな業務内容で募集されています。
ある業種のインターンに参加したからといって、必ずその業界・業種でしか内定をもらえないわけではありません。
そのため、自分のプログラミングスキルが未熟だと感じる場合は固執せず幅広い分野で長期インターンの応募先を探すことをおすすめします。
エンジニア以外の業種でも、ビジネススキルやIT系企業の業務フローなど実際に職場を経験することで得られる知見は多いです。
ただし長期インターンはどうしても数カ月1つの職場に留まらなければいけないので、応募先は慎重に選びましょう。
同じ年度のうちに2つ・3つと長期インターンを経験するのは、学業との両立を考えるとかなり無理があります。
まとめ
エンジニアの長期インターンで、プログラミング未経験者・初心者を受け入れてくれるところが少ないです。
しかし、プログラミングは仕事以外でもスキルアップできる分野なので、焦らずじっくり学習に取り組みましょう。
プログラミングの知識があれば、業務未経験でもインターンに応募できます。
長期インターンで自分が学んできたプログラミングが形になると、より一層仕事への興味が高まるでしょう。
将来IT系企業に勤めたい方・エンジニアに興味のある方はぜひ頑張ってみてください。