【無料テンプレあり】モチベーショングラフとは?自己分析への活用方法も徹底解説!

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はじめに

自己分析を行う方法としてモチベーショングラフは非常におすすめのものです。

モチベーショングラフは本メディアだけでなく、他のメディア様でも紹介されることが多いツールであるため「モチベーショングラフ」という文字列自体は見たことがある人も多いでしょう。

しかし、具体的な取り組み方や活用するメリットについては、なかなか理解できていない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事ではモチベーショングラフの概要や取り組み方について説明するとともに、利用するメリットなどについても紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

モチベーショングラフとは

モチベーショングラフとは幼少期から現在までの自分のモチベーションの変化を視覚的に把握するための自己分析の方法の1つです。

モチベーショングラフを活用することで、人生の中でどの時期に自分のやる気が高まっていたのか、逆に下がっていたのかが一目で分かります。

横軸に時間を、縦軸にモチベーションの高さを設定し、幼少期から現在までの自分の心の状態を曲線で表現します。

これにより、自分の過去の経験や出来事がモチベーションにどのような影響を与えてきたかを具体的に知ることができるのです。

モチベーショングラフを活用するメリット

モチベーショングラフを活用する際のメリットについても紹介します。

大きく分けて以下の4つのメリットが存在するため、それぞれを念頭に置いた上で、これらのメリットが得られるよう心がけつつ、モチベーショングラフを作成することを推奨します。

①モチベーションの根源が分かる

モチベーショングラフを活用する最大のメリットは、自分がどのような状況や環境でモチベーションが高まりやすいか、あるいは低下しやすいのかを視覚的に把握できる点です。

幼少期から現在までのモチベーションの変化を振り返ることで、自己理解が深まります。

例えば、学生時代に部活動でチームを引っ張る状況でモチベーションが高まっていたとすれば、責任感のある立場やリーダーシップを発揮できる環境が自分に合っていることが分かります。

逆に、受験勉強などのプレッシャーがかかる環境でモチベーションが低下していた場合、ストレス耐性が課題であることを把握できるでしょう。

このようにモチベーションの源泉を把握することで、自己改善のヒントも得られ、今後のキャリア選択においても自分に最も合った道を選ぶ手助けとなります。

②ES・面接で使えるエピソードが増える

モチベーショングラフを活用することで、ESや面接で使える具体的なエピソードが増えるというメリットもあります。

モチベーショングラフを通じて自分の過去の経験を振り返り、モチベーションが高かった時期と低かった時期を明確にすることで、それぞれの場面での行動や考え方を整理できます。

例えば、モチベーションが低くなった時期の挫折や失敗から学んだことをアピールするエピソードとして活用して、そこからどのように立ち直ったかを語ることで、自分の粘り強さや適応力を示せるでしょう。

また、モチベーションが高まっていた時期のエピソードはガクチカや自己PRとして、積極的に取り組んだ姿勢や成果を強調する材料となります。

モチベーショングラフをもとに自分の経験を整理することで、自分の強みを具体的かつ説得力のある形で伝えられるため、企業に対して印象をより強く残せるはずです。

③活躍できる環境が分かる

モチベーションの変動を分析することにより、自分がどのような環境で最も活躍できるのかを具体的に理解することも可能です。

モチベーショングラフで過去の経験を振り返り、それぞれの時期にモチベーションが上がったり下がったりした要因を言語化すれば、共通するパターンを見つけ出せます。

例えば、チームでの活動や他者との共同が多い環境でモチベーションが高まっていた場合「自分はコミュニケーション能力や協力を重視する仕事に向いている」と判断できます。

逆に、個人プレーが求められる環境でやる気が下がっていた場合は、集団の中での役割を見つけることがモチベーション維持の鍵となるでしょう。

自分がどのような職場や働き方において力を発揮できるかが明確になるため、就職活動やキャリア選択において自分に最も適した企業や職種を選ぶ指針となります。

④選考に迅速に応募できる

企業の選考に迅速に応募できるのも、モチベーショングラフを活用するメリットです。

近年では企業が書類選考の際にモチベーショングラフの提出を求めることも増えており、事前にグラフを作成しておくことで、もし提出を求められた際も準備をスムーズに進められます。

モチベーショングラフを作成する過程で自分の過去の経験やモチベーションの変動をしっかりと整理できるため、選考書類の記入や面接準備がスムーズにできるのもメリットの1つです。

また、質の高いモチベーショングラフを提出することで、自分の価値観や行動特性を具体的に示すことができ、面接官に対して印象的なプレゼンテーションを行うことも可能です。

このように、モチベーショングラフをあらかじめ作成しておけば、他の応募者と比較しても一歩先んじて選考に進むことができ、内定獲得の可能性を高めることにもつながるでしょう。

モチベーショングラフを活用するデメリット

続いて、モチベーショングラフを活用する際のデメリットについても紹介します。

モチベーショングラフを作成する際は、以下の2点について理解した上で、ある程度時間を確保してから取り組むことを推奨します。

手間がかかる

モチベーショングラフを作成する際は、過去の出来事や感情を丁寧に振り返る必要があるため、当然ながら時間と労力がかかります。

幼少期から現在までのライフイベントを整理し、それぞれの時期におけるモチベーションの高さや低さを正確にグラフ化するためには、記憶の整理や具体的な出来事を思い出す作業が求められます。

一見簡単そうに見えますが、自分の感情や行動の変化を深く掘り下げる必要があり、精神的な負担を伴うことも少なくありません。

また、グラフの作成にはデジタルツールを使ったり、手書きでワークシートを準備したりする手間も発生します。

時間がかかるため、忙しい就活生にとって継続的に取り組むことは難しく、自己分析の過程で挫折する人もいます。

特に、過去のネガティブな出来事を再度振り返ることは精神的な負担が大きくなることもあるでしょう。

第三者の意見を取り入れにくい

モチベーショングラフは個人的な経験や感情に基づいて作成されるため、客観的な視点を取り入れることが難しいというデメリットが存在します。

主に自分の内面を深く掘り下げるために用いられるため、他人の意見やフィードバックを反映することが難しいのです。

例えば、モチベーションの変動の原因を自分なりに解釈する際、感情的なバイアスがかかりやすく、実際の要因とは異なる結論に至ってしまうこともあります。

第三者の視点を取り入れることが少ないため、自己認識が偏りがちになり、分析の結果が主観的で不完全なものになってしまうこともあるのです。

自分では気づかないうちに過小評価、もしくは過大評価している経験やエピソードなどがあると、自己認識が歪む原因となりかねません。

周囲の人からのフィードバックが得られにくいため、自己分析の精度が低下する可能性もあります。

したがって、モチベーショングラフ「だけで」自己分析をするのは避けた方が良いでしょう。

モチベーショングラフを活用すべき就活生の特徴

続いて、モチベーショングラフを活用すべき就活生の特徴についても紹介します。

以下のような悩みを抱えている人は、ぜひモチベーショングラフをうまく活用して自己分析をスムーズに進めるべきです。

作成に少し時間がかかることがデメリットではありますが、非常に就活に有効なツールの1つであるため、よほど時間がない人以外は、ぜひモチベーショングラフを活用してみてください。

自己分析のやり方が分からない

自己分析のやり方がわからない人は、ぜひモチベーショングラフを活用して自己分析を行ってください。

モチベーショングラフは自分の過去の経験を振り返り、その時のモチベーションの上下をグラフとして視覚的に表す手法です。

モチベーショングラフを作成すれば、自分の人生の出来事や感情の変化を俯瞰的に把握することができ、自己分析の基盤を固める助けとなります。

特に、自分がどのような状況でモチベーションが高まったのか、また低下したのかを明確にすることで、自分の特性や価値観を見つけやすくなります。

例えば、スポーツや部活動で成果を上げた時期や、逆に困難を感じた時期など、モチベーションに影響を与えた要因を整理することで、自分の行動パターンや興味の傾向が見えてくるでしょう。

志望業界・企業が曖昧

志望業界や志望企業がはっきりと定まらない方にとっても、モチベーショングラフは有効なツールです。

グラフを作成することで、これまでの人生でモチベーションが特に高まった経験や、逆に下がった経験を振り返ることができ、そこから共通する要素を見出すことが可能です。

この共通項を見つけることで、志望する業界や企業を絞り込むための重要な手がかりを得ることができます。

モチベーションが高まった経験を洗い出して、その経験が活かせる業界や企業を選ぶことで、志望動機がより具体的で説得力のあるものになります。

また、モチベーショングラフを通じて、自分が何を大切にしているか、どのような環境で力を発揮できるのかが見えてくるため、就活の軸も自然に定まるものです。

これにより、単に「なんとなくこの業界を選んだ」という曖昧な理由ではなく、自分の経験に基づいた確固たる理由を持って志望業界や企業を選択できるようになります。

面接でうまく言語化できない

面接で自分の経験や強みをうまく言語化できない方にも、モチベーショングラフの作成がおすすめです。

モチベーショングラフを作成する際は過去の経験を短文でまとめ、それぞれの時期におけるモチベーションの変化を視覚的に整理するため、自然とエピソードがわかりやすく簡潔にまとまります。

この過程で、自分の経験を論理的に整理し、それをどのように話せばいいかが明確になるため、面接での発言に一貫性と説得力が生まれます。

面接では自己PRや志望動機に関して具体的なエピソードを交えて話すことが求められますが、準備不足や経験の整理不足によってうまく説明できないことも少なくありません。

モチベーショングラフを活用することで、自分の強みをどのような状況で発揮してきたのか、どのような成長を遂げたのかが簡単に把握できるため、面接でのアピールポイントが明確になります。

さらに、グラフに基づいた自己分析をもとに、過去の出来事を短く、簡潔に語る練習も可能となり、面接官に分かりやすく伝える力が養われます。

モチベーショングラフを作成する際の事前準備

続いて、モチベーショングラフを作成する際の事前準備についても紹介します。

以下の流れで取り組むことで、よりスムーズに質の高いモチベーショングラフを作成できるはずです。

①目的を明確にする

モチベーショングラフを作成する際は、まず作成目的を明確にすることが重要です。

目的を持たずに作成してしまうと「ただの作業」に終わってしまい、得られる自己分析の結果も薄くなってしまいます。

「自分の強みや適性を見つけたい」「面接で使えるエピソードを増やしたい」「自分のモチベーションのパターンを把握して、今後のキャリア形成に役立てたい」など、具体的な目標を設定することで、より質の高いモチベーショングラフが作成できます。

目標設定がしっかりしていると、作成時に意識するポイントが明確になり、グラフから得られる気づきもより深いものとなるでしょう。

将来の行動指針を見つけ出すための対策にもなるため、目的の明確化は最初に行うべき大切な準備です。

②テンプレートを用意する

モチベーショングラフをスムーズに作成するためには、あらかじめテンプレートを用意しておくことが非常に効果的です。

全てを手書きで行うと時間がかかり、細かな修正も手間がかかるため、テンプレートを活用して効率的に作業を進めましょう。

テンプレートの多くにはモチベーションの変動を記録するための軸や出来事を書き込むスペースが整っているため、どこに何を書くべきか迷うことなく作成を進めることができます。

また、テンプレートを使用することで、グラフの見た目も整然とし、後から見返す際にもわかりやすくなります。

市販のテンプレートやオンラインで無料提供されているモチベーショングラフのテンプレートを利用することを推奨します。

ベンチャー就活ナビ特製モチベーショングラフを無料でダウンロード

特におすすめは、ベンチャー就活ナビが提供しているモチベーショングラフです。

モチベーションの変動を数値化し、それを自動でグラフにしてくれるため、スムーズにモチベーショングラフの作成ができます。

また、グラフを元に自身の行動志向を分析できるシートも付属しているため、自己分析を一気に進めることが可能です。

就活生は忙しいものであるため、このような「活用できるツール」をフル活用して、削減できる手間は削減しつつ就活を進めることを推奨します。

以下のリンクから無料で利用できるため、気になる方はぜひダウンロードしてみてください。

③自分の人生を振り返る

モチベーショングラフを作成するためには自分の人生を振り返ることが欠かせません。

幼少期から現在に至るまでの出来事や感情の変動を整理し、どのような経験が自分のモチベーションに影響を与えたのかを明確にすることが求められます。

可能であれば、日記やアルバムなど、過去を振り返る手掛かりとなるものを用意すると記憶がより鮮明に蘇りやすくなります。

また、家族や友人に当時のことを聞いてみるのも選択肢の1つです。

これにより、自分が覚えていなかったことを思い出せたり、他者から見た自分の姿を教えてもらえたりするため、新たな視点で自己分析を行うことができます。

学生時代の部活動や受験勉強、アルバイトなど、モチベーションの浮き沈みが大きかった出来事を一つひとつ思い出し、それぞれの時期における自分の行動や感じたことをグラフに反映させることで、より具体的かつ精度の高いモチベーショングラフを作成できます。

過去の自分を振り返ることで、自分の価値観や強み、弱みを再確認し、それが今後の行動や意思決定にどのような影響を与えるのかを考える良い機会となるでしょう。

モチベーショングラフの書き方

では実際にモチベーショングラフをどのように書くのかについて詳しく紹介します。

以下の4つのポイントを押さえておけば、よほど間違ったモチベーショングラフは出来上がらないはずです。

質の高い自己分析を行うためにも、ぜひ以下の4つのポイントをチェックしておいてください。

①2つの軸を書く

モチベーショングラフを作成する際は、まず2つの軸を設定することが基本です。

縦軸にはモチベーションの高さを表し、横軸には時間の経過を設定します。

これにより、過去の経験とそれに伴うモチベーションの変動を視覚的に表現できるようになります。

縦軸のモチベーションの高さは、上下でプラスとマイナスを分け、例えば上限を100、下限を-100と設定すると、細かい変動も表現しやすくなります。

横軸には自分の年齢や具体的な時期を設定し、幼少期から現在までのライフステージを分かりやすく示しましょう。

この2つの軸を用いることで、過去のどの時期にどのような要因でモチベーションが高まったり、低下したりしたのかを一目で把握できます。

自分の行動パターンや感情の変化を視覚的に捉えることができ、自己分析の精度が格段に向上するでしょう。

②時期ごとの主な出来事を記載する

モチベーショングラフを作成する際には、各時期ごとに主な出来事や状況を具体的に記載することが重要です。

これにより、モチベーションの変動の背景が明確になり、より深い自己分析が可能になります。

生まれた時、つまり0歳から現在までを1年単位で記入することで、入学や卒業、部活動の成果、受験、アルバイト、その他環境の変化など、自分のモチベーションに影響を与えた主要なイベントを全て書き出すことができます。

具体的に出来事を記載することで、その時期に自分が何を感じ、どのように行動したのかを再確認でき、モチベーションの変動をより正確に把握できるでしょう。

また、出来事の詳細な記載をすることで、後からグラフを見返した際にモチベーションの上昇や下降の理由が一目瞭然となり、自己理解が深まります。

過去の成功体験など、自分の行動にどのように影響を与えたのかが明確になり、それが今後の就活やキャリア選択に大きく役立つのです。

③モチベーションの変動を数値化する

モチベーショングラフを作成する際は、モチベーションの変動を数値化することを推奨します。

数値化することで感覚的なものを視覚的に捉えることができ、モチベーションの上がり下がりが明確に見えるようになります。

非常にモチベーションが高かった時期には高い数値を、逆に低かった時期には低い数値を設定しましょう。

細かく設定することで、小さなモチベーションの変動も見逃さずに把握でき、自分の感情の変化やその要因をより正確に分析できます。

それぞれの出来事を数値化することで、過去の自分の状態を客観的に見つめ直し、モチベーションのパターンを把握する手助けとなるでしょう。

④モチベーションの推移を曲線で結ぶ

モチベーションの変動を数値化した後は、その数値を曲線で結んでモチベーションの推移を視覚的に示しましょう。

これにより、時系列に沿ったモチベーションの上昇や下降の傾向が一目でわかるようになり、どのタイミングでやる気が高まり、低下したのかを直感的に理解できます。

曲線で結ぶことで「点の集合体」ではなく「流れや傾向」として把握できるため、モチベーションの浮き沈みがさらに一目で見て取れるようになります。

また、この曲線はモチベーションの変動の原因を探るきっかけにもなるものです。

例えば、急激に上昇している部分がある場合、その背景にある出来事や環境が自分にとってポジティブな影響を与えたことが分かりますし、反対に急降下している部分では、何が自分のやる気を削いでいたのかを考察する材料となります。

このように、曲線で結ぶことでモチベーションの全体的な流れを把握でき、自分の行動パターンや感情の変化に対する理解が深まると同時に、今後の行動に対する指針も得ることができるのです。

モチベーショングラフの作成例

モチベーショングラフ見本


モチベーショングラフは、人生の出来事に対するモチベーションの変動を視覚化するツールです。

この例では、小学校受験の失敗やサッカーでの挫折、インターンでの成功体験など、様々な経験がモチベーションに大きな影響を与えています。

このようなグラフを作成することで、自分の成長や挫折、再起した瞬間を客観的に振り返り、自己理解を深めることができます。

特に、就職活動においては、どのような状況でモチベーションが上下しやすいかを把握することで、自分に合った環境や仕事の選定に役立ちます。

そこで、モチベーショングラフを活用し、自分の強みや価値観を整理することで、より効果的な自己PRやキャリアプランを構築しましょう。

モチベーショングラフを作成する際の注意点

続いて、モチベーショングラフを作成する際に気をつけなければならない点について紹介します。

以下の2点を守らずにモチベーショングラフを作成してしまうと、正しい分析ができず、最大限の効果を発揮できないどころか、逆効果となってしまうことすらあります。

それぞれのポイントを念頭に置いた上で、モチベーショングラフを作成しましょう。

見栄を張らない

モチベーショングラフを作成する際には、正直に、見栄を張らないことを心がけましょう。

モチベーショングラフは自分の人生におけるモチベーションの上昇と下降を視覚的に把握するものですが、過去の経験を美化したり、見栄を張って良い出来事だけを強調してしまうと、自己分析がうまくいきません。

特に、モチベーションが下がった瞬間や失敗した経験にはしっかりと向き合いましょう。

なぜならば、モチベーションが低下した理由や困難をどのように乗り越えたかを理解することが、自分の成長やチームを発見する上で大切な要素となるからです。

ただ成功や喜びを振り返るだけでなく、挫折や苦しい経験から学び、自分がどのような価値観や行動パターンを持っているかを明確にしましょう。

指数範囲を狭くしない

モチベーショングラフを作成する際には、モチベーションの変動をより明確に捉えるために、指数の範囲を広く設定することを推奨します。

±50や±100といった幅を持たせ、変動の大きさがはっきりとわかるようにしましょう。

範囲を狭くしてしまうと、モチベーションの変化が小さく見えてしまい、重要な経験の価値や感情の振れ幅が十分に反映されない可能性があります。

±5などの狭い範囲で設定してしまうと、日常的な小さな変動しか捉えられず、大きな成長や挫折を示すような経験が見過ごされがちです。

広い範囲で設定することによって、自分の中で最も印象的な出来事や、転機となった瞬間が強調され、モチベーションの大きな変動をより具体的に把握できます。

また、モチベーションの上昇と下降が急激だった場合、その変動の理由や背景をより深く分析することができ、それが自己理解の手掛かりともなるでしょう。

モチベーショングラフを活用した自己分析の方法

続いてモチベーショングラフを活用した自己分析の方法についても詳しく紹介します。

以下の3つのポイントを意識した上で自己分析を行うことで、出来上がったモチベーショングラフを最大限に活用できます。

自分に関する理解をさらに深めて就活に活かすためにも、ぜひ参考にしてみてください。

①モチベーションの変動が起こった要因を考える

モチベーショングラフを活用した自己分析の第一歩は、グラフに記録されたモチベーションの変動について要因を深く考察することです。

幼少期から現在に至るまでのモチベーションの上昇や下降がどのような出来事や状況に起因しているのかをしっかりと調べることで、自分の感情の動きや行動の背景を理解できます。

例えば、部活動での成功体験がモチベーションを大きく高めたならば、競争心や達成感が自分のやる気に強く影響していることが考えられます。

逆に、受験失敗や人間関係の問題でモチベーションが下がった時期があれば、プレッシャーに弱く、他者からの評価に敏感になりやすいといった性格が見えてくることでしょう。

このように、モチベーショングラフをもとに変動の要因を考えることで、日常的には意識しにくい自分の心理的傾向を掘り下げることができ、自分がどのような環境でパフォーマンスを発揮しやすく、モチベーションが下がりやすいのかを明確にできます。

②各要因の共通項を見出す

モチベーショングラフに示されたモチベーションの変動要因を詳細に考察した後、それらの要因の中から共通するパターンや要素を見つけ出すことも重要です。

例えば、他者からの評価が高かった時期にモチベーションが上がっていることが多い場合、承認欲求が自分のモチベーションを大きく左右することが分かります。

また、チームで何かを成し遂げた時にモチベーションが高まっているならば、共同作業や他者との連携が自分にプラスに働いていると解釈できるでしょう。

このように各要因の共通点を見いだすことで、自分がどのような状況に置かれるとモチベーションが高まりやすいのか具体的に理解できます。

この情報は、自分に合っている企業を選ぶにあたって非常に有益なものです。

③言語化できるようにする

モチベーションの変動要因を分析し、その共通項を見つけた後は、それらを言語化しましょう。

言語化することで自己分析の結果をESや面接の材料として活用でき、自己理解を具体的に表現するスキルが身につきます。

例えば「競争環境においてモチベーションが高まる」という結果が得られた場合、その要因をもとに「私は競争心を糧にして成長するタイプであり、困難な課題に挑戦することで自分の力を発揮できる」と言語化しておくと、就職活動で自己PRや志望動機の構築に役立ちます。

言語化する際には、具体的なエピソードを交えることで説得力を増すことが重要です。

モチベーショングラフに記録されたデータをもとに、なぜその時期にやる気が高まったのか、その経験を通じてどのような成長を遂げたのかをしっかりと整理し、それを言葉にすることで自分の特性を明確に伝えることができます。

モチベーショングラフ作成後にやるべきこと

続いて、モチベーショングラフを効果的に活用するためのコツについても紹介します。

以下の3つのコツを踏まえた上でモチベーショングラフを活用して自己分析をすることで、より自分に関する理解が深まります。

特に第三者に見てもらうことは非常に重要であるため、多くの方に相談することを推奨します。

第三者に見てもらう

モチベーショングラフの唯一の欠点は「主観的になりがちである」ことです。

そこで、作成したグラフを第三者に見てもらい、フィードバックをもらいましょう。

家族や友人、信頼できるアルバイトの仲間など、親しい関係性の人に意見を求めることで、客観的な視点を取り入れることができます。

例えば、モチベーションの低下があった時期について、当時の周囲の状況や他者からの視点で原因を探ると、自分が感じていた要因とは異なる視点が得られるかもしれません。

家族や友人はあなたのことをよく知っているため、モチベーションの変動の背景について的確なアドバイスをしてくれることも多いです。

また、第三者の意見を取り入れることで、自分の自己分析が過度にポジティブ、またはネガティブに偏っていないかのチェックもできます。

このように、他者のフィードバックを反映すれば自己分析の精度が高まり、グラフを通じて得られる自己理解がより深いものとなるでしょう。

他の自己分析を併用する

ぜひ、モチベーショングラフだけでなく、他の自己分析ツールも活用することを推奨します。

モチベーショングラフは自分のモチベーションの変動を視覚化するための強力なツールではありますが、それだけでは得られる情報に限りがあります。

例えば、自分史を作成すればより詳細なライフイベントやその時の感情を振り返ることができますし、ジョハリの窓を使えば、自分では気づいていなかった他者からの評価や自分の隠れた強みを発見できるでしょう。

MBTI診断などの性格分析ツールを併用すれば、自分の性格特性や行動パターンを具体的に理解することができ、モチベーショングラフのデータと照らし合わせれば、より立体的な自己分析ができます。

このように、他の手法と組み合わせることで、モチベーショングラフの結果を多角的に捉え、より包括的に自己理解を深めることができるのです。

定期的に見直す

モチベーショングラフは「一度作成して終わり」ではなく、定期的に見直して更新することが重要です。

時間の経過や環境の変化によって、自分の価値観やモチベーションの源泉は変わり得るものであり、それに応じてグラフもアップデートしていかなければなりません。

幼少期にモチベーションの源泉だったものでも、大人になるとあまり興味がなくなることは珍しくありません。

反対に「子供の頃は良さがわからなかったけれど、今になるとわかる」という物事もあります。

新たな経験や人間関係の中で、自分が何に対してやる気を感じるのかは変わってくるため、定期的にグラフを見直して、最新の自己理解を保ちましょう。

また、見直しの際には過去のグラフと比較するとより自己理解が深まります。

おすすめのモチベーショングラフ作成方法

続いて、モチベーショングラフの作成方法について紹介します。

どのような方法でも問題ありませんが、以下の3つの方法は非常に使いやすく、実際に弊社のエージェントを利用している就活生にもおすすめしています。

手書き

モチベーショングラフを作成する際、最も一般的な方法は手書きです。

手書きは自由度が高く、自分の感覚で思考を整理できるため、非常に有効な手段の1つと言えるでしょう。

紙とペンを使うことで、浮かんだアイデアをその場で反映しやすく、自分の感情やモチベーションの流れを視覚的に捉えやすくなります。

また、間違えた部分や変更したい箇所を消しゴムで修正できるのも手書きのメリットです。

モチベーショングラフは、個人的な感情や意識の変化を示すものなので、自由に書き換えたり修正したりする柔軟性が必要です。

操作が複雑でないため、パソコンが苦手な方にも非常におすすめです。

Microsoftアプリ

WordやExcelを使ってモチベーショングラフを作成する方法も非常に効率的で機能的です。

Excelを使えば、テンプレートや既存のグラフ作成ツールを活用して簡単にモチベーショングラフを作成できます。

データを入力すれば自動的にグラフが生成されるため、数値の変動を視覚化するのにも適しています。

曲線グラフや棒グラフなどでモチベーションの変化を具体的に示せるため、データに基づく視覚的なアプローチを重視する方に向いています。

また、Wordも簡単にグラフを挿入でき、説明文を加える際にも便利です。

Googleスプレッドシート

Googleスプレッドシートはクラウドベースの利点を最大限に活用できるため、データが自動で保存され、作業中にデータが消失する心配がありません。

また、どこからでもアクセスできるため、スマートフォンやタブレットを使ってモチベーショングラフを更新したり、データを共有することも可能です。

Microsoftとは異なり、どのようなパソコンでも利用できるため、Windows以外のデバイスを使用している人にもおすすめできます。

モチベーショングラフが作成できない時の対処法

続いて、モチベーショングラフを作成できない時の対処法についても紹介します。

以下の3つの対策に取り組むことで、モチベーショングラフをスムーズに作成できるようになるはずです。

自分史を作成する

モチベーショングラフを作成する際、過去の出来事や感情の変化が思い出せない場合は、自分史を作成することが効果的です。

自分史とは、これまでの人生における重要な出来事や転機を時系列で整理したものです。

小学校から大学までの学業、クラブ活動、アルバイト経験、友人や家族との関わりなど、各ターニングポイントを振り返ることで、自分のモチベーションがどの時期にどのように変化したかが見えてきます。

特に、困難を乗り越えた時や挫折した経験がモチベーションにどう影響したかを確認することが重要です。

このプロセスを通じて、モチベーショングラフを作成するための基盤を固めることができます。

両親に監修してもらう

自分だけでは気づけないモチベーションの変化を見つけるために、両親や親しい人に監修してもらうことも有効です。

両親は自分の成長を長い間見守ってきた存在であり、過去のモチベーションの変遷について記憶していることが多いです。

自分が忘れているような小さな出来事が、実は大きなモチベーションの変化につながっていることもあります。

両親に意見を求めることで、自分のモチベーションの変化をより具体的に把握し、グラフ作成のヒントを得ることができるでしょう。

他の自己分析方法を試す

モチベーショングラフの作成がうまくいかない場合、他の自己分析ツールや方法を試してみることも有効です。

例えば、MBTI診断やジョハリの窓など、心理学に基づいた自己分析手法は、自己理解を深めるためのツールとしてよく使われています。

MBTI診断では自分がどのようなタイプの人間かを知り、モチベーションに影響を与える要素を理解できます。

また、ジョハリの窓を使えば他者から見た自分の姿とのギャップを理解することができ、モチベーショングラフを作成する際にも役立つでしょう。

モチベーショングラフに関する就活生のよくある質問

モチベーショングラフに関して就活生の方からよくいただく質問にも回答します。

弊社は就活エージェントを運営しているため、多くの就活生の方から毎日のように様々な質問をいただきます。

その中でもモチベーショングラフに関して特に多い質問について紹介するため、参考にしてみてください。

横軸の尺度はどのように設定するべきですか

モチベーショングラフの横軸の尺度は、自分が分析したい範囲や目的に応じて適切に設定することが重要です。

キャリア全体を振り返る場合は年単位で設定することが多いですが、特定の出来事、または特定の期間に焦点を当てたい場合には、月単位など、より細かい時間設定を用いることも有効です。

例えば、中学時代から現在までの期間を詳細に振り返りたい場合は、3ヶ月ごとなど細かく区分することで、より自己理解を深めることができます。

自分の目的や、特に焦点を当ててチェックしたい時期に応じて設定することを推奨します。

グラフが直線になる場合は分析ができていない証拠でしょうか

モチベーションが直線になった場合でも、必ずしも自己分析が全くできていないとは言い切れません。

しかし、深堀りが足りなかったり、視点が偏ってしまったりしている可能性は考えられます。

直線になってしまう原因は、モチベーションの変動を記録する際に出来事を浅く捉えている、もしくは感情の動きを正確に反映できていないことが挙げられます。

もう一度モチベーショングラフを見直し、重要な出来事やその時の感情をより細かく掘り下げてみましょう。

また、他の自己分析ツールやフィードバックを取り入れてみると、自分では気づかなかった感情の起伏や細かな変化が見えてくることもあります。

例えば「当時は特に意識していなかったけれども、実際にはストレスや達成感を感じていた」など、思いつくかもしれません。

また、家族や友人にその時期の自分の様子を聞くことで新たな視点が得られ、直線だったグラフに変化をつけられる場合もあります。

同じ時期にモチベーションの高いものと低いものが混在する場合どうすればいいですか

同じ時期にモチベーションの高いものと低いものが混在している場合「どちらが自分にとってより強い影響を与えているか」を考えることが有効です。

例えば、大学時代に部活動で大きな達成感を感じていた一方で、学業の成績が振るわず、モチベーションが低下していたならば、どちらの経験がその時期の自分にとって大きなウェイトを占めていたのかを整理してみてください。

影響の大きさを評価する際には、当時の自分がどちらにより多くの時間やエネルギーを割いていたか、どちらが感情的に強く残っているかを考えることを推奨します。

また、このような混在した状況を解消するために、グラフの横軸をより短いスパン、例えば月単位や週単位に分けてみると、それぞれのモチベーションの変動を細かく分けて記録するのも良いでしょう。

モチベーショングラフは手書きの方がいいですか

結論として、モチベーショングラフは基本的に手書きでなくても構いません。

しかし、モチベーショングラフの提出を求めてくる企業もあるため、そのような企業を受ける場合は手書きで書いた方が熱意が伝わりやすいというメリットもあります。

手書きでも、パソコンで作成した場合でも特に問題ないと思う企業も多いかもしれませんが、モチベーショングラフの提出を求めてくるということは熱意を重視している可能性が高いため、手書きの方が良いでしょう。

モチベーショングラフの提出が求められていない場合は、どちらでも構いません。

まとめ

今回はモチベーショングラフの活用方法について詳しく紹介しました。

モチベーショングラフは数ある自己分析ツールの中でも非常に有益なものではありますが、正しい活用方法については意外と理解できていない人も多いです。

そこで、本記事で紹介したモチベーショングラフの正しい活用方法を踏まえた上で、自己分析を行うことを推奨します。

弊社が提供しているテンプレートを活用すれば、さらに効率的に自己分析が進むため、興味がある方はぜひダウンロードして活用してみてください。

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