日本のスタートアップ企業の今後はどうなる?スタートアップ企業で働くポイントを解説!

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はじめに

スタートアップ企業は現在日本に約1万社あり、今後も増加すると予想されています。

スタートアップ企業と大企業やベンチャー企業を比較すると実は多くの点で違いがあり、スタートアップ企業ならではの強みがあるのです。

また、企業そのものだけではなく、働いている社員にも特徴があり、向いている人物像がはっきりしています。

本記事では、スタートアップ企業とは何かとその今後について、また働くうえでのポイントをお伝えします。

【日本のスタートアップ企業】スタートアップ企業とは

スタートアップ企業とは、これまでにない新たなアイデアを新しいビジネスにする企業のことを言います。

有名企業での例を挙げると、facebookはスタートアップ企業から成長した会社です。

今では全世界にユーザーを抱え、目覚ましい発展を遂げていることは皆様もご存知かと思います。

日本企業の例だと、メルカリやBASEなどが有名です。

この2社もこれまでに前例のないビジネスを行うために会社を起ち上げ、今では一般的に広く知られているサービスを提供しています。

ベンチャー企業との違い

スタートアップ企業と似たような企業の種類としてベンチャー企業があります。

どちらも新しいビジネスに取り組んでいるというイメージを持っている方も多いと思いますが、これらの企業には明確な違いがあります。

スタートアップ企業とベンチャー企業の違いは「事業のスピード感」です。

ベンチャー企業は中長期的なゴール設定を行い、目標に向かって着実に事業を進めていく傾向にあります。

一方、スタートアップ企業はスピード感を重視して事業に取り組むことが多いです。

また、ベンチャー企業は長いスパンで企業経営をすることも特徴です。

スタートアップ企業は企業価値を高め、株式を売却し、成長までにかかる投資の回収を目的としている傾向にあるため、途中で企業を売却することもあります。

【日本のスタートアップ企業】大企業との違い

ここからは、日本のスタートアップ企業と大企業の違いについてお伝えします。

違いを理解することで、自分にはどのような企業が合っているのかを認識しておきましょう。

開発規模が小さい

大企業のほうが開発規模が大きく、会社の資金もある程度使用できるため、金額の規模も大きい傾向にあります。

そのため、開発のために使用する資金についてはスタートアップ企業ほど縛りがなく、やりたいことを実行できるチャンスがあるのです。

スタートアップ企業は、まだ会社を立ち上げたばかりであることが多く、開発に使える資金が少なめになります。

少ない資金で開発に取り組む必要があるため、コスト面を含めて多くの思考力や判断力が求められるでしょう。

責任の範囲が広い

大企業は社員数が多いため、開発のために一人ひとりが関われる領域は非常に狭いです。

そのため、あるプロジェクトに携わるとしても、そこには何十人の人数が関わっており、全体像が把握できなくなることもあります。

スタートアップ企業は社員が少なく、その分1人あたりの裁量が大きくなり、責任の範囲も広くなります。

そのため、決められた役割をこなすだけではなく、事業全体を進捗させるために日々の努力が必要となり、時にはプレッシャーになることもあるでしょう。

待遇の充実度

大企業では基本給をはじめとして、住宅手当などの福利厚生面などの待遇も充実しています。

そのため、給与と安定を重視する方は大企業を選択することが多いです。

一方で、スタートアップ企業は事業展開に資金を投入するため、待遇は大企業と比較して充実しているとは言えない傾向です。

しかし、その分やりがいは大きいことがスタートアップ企業の魅力です。

社員一人ひとりが担当する業務も幅広く、いろいろなことにチャレンジして成長したい方にとっては良い環境だと言えます。

【日本のスタートアップ企業】キャリアプラン

ここからは日本のスタートアップ企業のキャリアプランがどのようになっているのかをご説明します。

今後、ご自身がどうなっていきたいかを考えることも企業を選ぶのに重要な視点なので、確認しておきましょう。

働き続ける

スタートアップ企業で働き続けた場合は、より規模感のある仕事を任されるなど、さまざまな事業に携わることができます。

多くのスタートアップ企業は、ある一つのビジネスに集中するだけではなく次々と新しい事業を立ち上げています。

そのため、一定の成果を出すことができれば、より規模感の大きな仕事を担当できたり、プロジェクトの責任者になったりなど、さらに幅広い業務を担当することが可能です。

長期的に活躍することができれば、将来的には会社の責任者を任されることもあるでしょう。

転職する

スタートアップ企業で勤務した後は、転職するという選択肢もあります。

転職先の会社は、これまでの経験を活かして同じようなスタートアップ企業や、大企業やベンチャー企業などに入社することも考えられるでしょう。

海外では一つのプロジェクトが終了したら次の会社に転職するという方も多くいます。

スタートアップ企業で働いている方は、転職することを前提に入社する人も珍しくありません。

転職先の会社でもノウハウやスキルを活かし、即戦力として活躍できます。

起業する

スタートアップ企業で勤務した後は、起業することも考えられます。

不可欠なノウハウやスキルを身につけられるため、将来的には起業を目標としてスタートアップ企業に入社するという方もいるでしょう。

スタートアップ企業で働くことによって徐々に業務の幅が広がり、責任の大きい仕事を担当するチャンスも多くあります。

そのため、経営者目線で事業内容を検討することも増えて、起業に必要な経営者としての素質を身につけることができます。

【日本のスタートアップ企業】スタートアップ企業に向いている人の特徴

ここからは、日本のスタートアップ企業に向いている人の特徴をご紹介します。

スタートアップ企業で働くことを考えている方は、ご自身に当てはまるものがあるかどうか、また足りていない部分や今後伸ばしていくべき部分を押さえておきましょう。

粘り強い

スタートアップ企業では試行錯誤してゴールを目指す姿勢が求められるため、粘り強い性格の方が向いています。

ある一つの目標に向かって努力した経験がある方は、スタートアップ企業に向いている強みを持っていると言えます。

また、目標を達成するための努力をするだけではなく、そのゴールに至るまでの過程も重要です。

ゴールに向かってどのような道筋を作れば良いのかを考え、いろいろな方法を試行錯誤する力も大切になってきます。

積極性がある

スタートアップ企業では、積極性がある方が向いています。

新しいビジネスに取り組むという特性上、自ら周囲に積極的に働きかけることができないと事業も進捗がしにくくなるのです。

そのため、周囲の人に教わる姿勢でなく、自ら学ぶ姿勢が求められます。

また、コミュニケーション力も重視されます。

先輩や上司に教えてもらう、助けてもらうことを待つのではなく、コミュニケーションを積極的に取りながら仕事を進めていくことも大切なことです。

起業を考える

スタートアップ企業には、起業を考えている方が多いのも特徴です。

そのため、将来は自分の会社を持ちたいという夢を抱いている方には向いている環境です。

一般的な企業は長期的に働いてくれる人材を求めており、長く着実に活躍することが良しとされています。

一方で、スタートアップ企業は起業家精神のある人材も歓迎するという姿勢であり、将来は会社を辞めて独立するという考えを持っている方に対しても前向きに考えていることも多いです。

1人あたりの裁量や責任の大きいスタートアップ企業で働くことは、自分の努力次第で成長できる可能性は大いにあります。

経営者目線で物事を検討することが業務の中で求められることも多いため、起業に必要なノウハウやスキルを身につけることができます。

向いていない人の特徴

スタートアップ企業に向いていない人の特徴は、安定や、プライベートとの両立を重視する人です。

業務の幅も広く、社員一人ひとりの責任も大きい環境で働くことになるため、時にはプライベートの時間が確保できない場合や労働時間が変則的になってしまうこともあるでしょう。

また、スタートアップということで万が一ビジネスが失敗した時は、自分自身の生活が不安定になってしまうこともあります。

そのため、安定志向の方やワークライフバランスを重視する方はあまりスタートアップ企業には向いていません。

【日本のスタートアップ企業】日本のスタートアップ企業の現状

ここからは、日本のスタートアップ企業の現状をお伝えします。

現状を捉えることで、将来どのようなゴールを目指していくべきかのヒントになるのでまずは状況を把握しておきましょう。

企業の数

現在、日本には約1万社のスタートアップ企業があり、年々増加傾向にあります。

特に働き方に多様性が生まれている今日では、以前よりも簡単に会社を立ち上げることが可能となっており、新たなビジネスに挑戦しやすい時代の流れが来ているのです。

開発のために使用できる資金が少ないなどの企業経営についての問題もありますが、現在は日本政府の支援を受けるチャンスがあったり、より成長しやすい分野があったりなど追い風もあるため、スタートアップ企業は今後も増えていくと予想されています。

企業の成長

日本には多くのスタートアップ企業がありますが、残念ながら海外よりも成長している企業は少ないのが現状です。

資金面や人材面でも厳しい状況が続き、さらにコロナウイルスなど市況の影響もあって、まだ大きく成長を遂げている企業は少ないと言われています。

そのような状況ではありますが、直近ではECビジネスやデジタルをはじめとして、特定の分野を主として拡大傾向にあります。

政府の支援が受けられるチャンスもあり、今後の企業全体の成長が期待されているのです。

日本のスタートアップ企業の課題

日本は海外と比べると、スタートアップ企業が成長できる環境とは言い難い現実があります。

理由は3点あります。

①トップ大学を出た大学生が起業するパターンが少ない
トップ大学を卒業した学生は、日本の一流企業や大企業に入社することが多いです。
着実に経験を積み重ねれば将来の生活も保障され、年収や地位も上がっていくため、そのまま一流企業で長期的に働きたいという考えを持っています。
②起業を失敗した人への印象が良くない
海外では起業を失敗した人については、そのチャレンジ精神が評価されて前向きに捉えることが多いです。
一方で、日本では起業を失敗してしまうとビジネスの素質がないとみなされ、ネガティブな評価がされることもよくあります。
③資金調達できる金額が少ない
起業するには資金が必要ですが、資金調達できる金額が少ないことも理由の一つです。
しかし、トップ人材がスタートアップ企業を立ち上げたり、海外から大きな資金を調達したりする企業も増えているため、これからの成長に期待ができると言えます。

【日本のスタートアップ企業】日本のスタートアップ企業の今後

ここからは、日本のスタートアップ企業の今後についてお伝えしていきます。

日本国内でも徐々にスタートアップ企業支援の動きが出ているため、今後の成長に期待ができる分野です。

政府からの支援が期待

現在、経済産業省にてスタートアップ企業の支援育成プログラム【J-startup】を進行しています。

スタートアップ企業への集中的な支援によるトップ層の引き上げや、海外や国内の大規模イベントへの出展支援、大企業との連携、海外進出のサポートを行っており、国を挙げて徹底的に支援する取り組みです。

また、このプログラムは日本国内だけではなく、グローバルに活躍するスタートアップを創出することが目的です。

そのため、海外の起業家の誘致などの支援も行っており、海外での成功体験やノウハウを自社に取り入れることもできます。

まだまだ課題の多い日本のスタートアップ企業ですが、この取り組みによってスタートアップ企業全体の発展が期待されています。

デジタル・オンライン領域の成長が期待

大企業では効率化のため、デジタルサービスを導入している傾向があります。

人の手を借りることなく、自動処理や非対面でのサービスはコロナ渦でさらに後押しされているのです。

今後も需要が増えると予想されているため、この領域のスタートアップ企業の成長が期待されています。

また、大企業と連携しながら事業を進捗させていくため、スタートアップ企業にとってはネームバリューを広めることや知識やノウハウを習得できる機会となるでしょう。

まとめ

日本のスタートアップ企業には多くの課題があるものの、政府の支援もあり今後成長が期待される分野です。

スタートアップ企業で働くことは、大企業やベンチャー企業とは違い、スピード感を持って事業に取り組むという特徴を持っています。

1人の責任の範囲が大きいため大変な部分もありますが、その分やりがいや自分自身の成長につなげられます。

また、将来起業を考えている方にとってもスタートアップ企業で働くことは良い経験となるでしょう。

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