明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・スタートアップとは
・スタートアップに入社するメリット
・スタートアップに入社するデメリット
・スタートアップに興味がある人
・選考対策をしたい人
・就活の軸が定まっていない人
はじめに
「新たなビジネスで社会に貢献したい」「自分の実力が正当に評価される会社で働きたい」そんな人におすすめなのが、スタートアップ企業への就職です。
日本の企業においても実力主義の考え方が広がりつつある中、学生が就職先として選択するのは大企業ばかりではなくなってきています。
そこで今回は、「新卒でもスタートアップ企業への入社はありなのか」といった視点で、スタートアップ企業の概要やメリット・デメリット、適性、成功するためのポイントについて解説します。
スタートアップ企業とは
「スタートアップ」というと、単に「起業したばかり」の企業といった意味合いで用いられることもありますが、本来それだけの意味ではありません。
今まで存在しなかったような「革新的な事業を展開する」というのがスタートアップ企業の大きなポイントです。
一見すると成功するかどうかもわからない、誰も思いつかないような事業を始めるので、リスキーな部分があるのも事実です。
ただその分、そこで働く社員にとってはやりがいが感じやすい側面もあります。
若者の仕事観が変わりつつある今、新たなことを始められて、自分の理想を形にできるチャンスがあるスタートアップ企業に対して、魅力的に感じる学生も少なくありません。
スタートアップ企業の概要についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
ベンチャー企業との違い
両者とも新しい事業への挑戦を行いますが、スタートアップは特に、世の中にない革新的な技術やビジネスモデルで全く新しい市場を開拓し、短期間での指数関数的な急成長とIPOやM&Aによるイグジットを目指します。
一方、ベンチャー企業は、既存技術の応用などを含むより幅広い新規事業を指し、必ずしもスタートアップほどの急成長や明確なイグジット戦略を持たない場合もあります。
成長速度や革新性の度合いが主な違いと言えます。
中小企業との違い
スタートアップが革新性と急成長を追求する「状態」を示すのに対し、中小企業は資本金や従業員数に基づく「規模」による法的な区分です。
中小企業の多くは、既存の市場で着実な事業運営や安定した経営を目指しており、必ずしも革新的なビジネスモデルや急成長を前提としません。
スタートアップは設立当初は中小企業に該当しますが、その目的や成長志向が大きく異なります。
大手企業との違い
大手企業は、長年の事業活動で築いた豊富な経営資源、確立された事業基盤、高いブランド力と社会的信用を持ち、安定的な経営を行います。
対照的に、スタートアップは設立間もなく経営資源も限られますが、それを補う斬新なアイデアとスピード感で、リスクを取りながら急成長を目指します。
組織構造や意思決定プロセス、企業文化なども大きく異なります。
新卒でスタートアップ企業に入社するのはあり?
結論から言うと、新卒でスタートアップ企業に入社するのは「あり」だと考えて良いでしょう。
スタートアップ企業において、企業規模ごとの新卒が占める採用人数の割合は、以下のようになっています。
500~1,000人未満:55.7%
1,000~2,000人未満:60%
2,000~3,000人未満:58%
3,000~5,000人未満:65.3%
このように、企業規模500人以上の会社では、中途採用よりも新卒採用の割合が高いことがわかります。
社会人経験のある転職者の方が多いわけではないということです。
企業規模や事業内容、労働環境によって異なりますが、新卒でスタートアップ企業へ就職することにはさまざまなメリットがあります。
何より、展開される事業が自身の興味がある分野であれば、挑戦してみるのは十分「あり」だと考えられます。
新卒でスタートアップ企業に入社するメリット
・企業の成長を身をもって感じられる
・社員間の距離が近い
・自己成長がしやすい
まだ世の中にない革新的なアイデアを形にして、ビジネスとして成功を目指すのがスタートアップ企業です。
そこで働くことには、どのような魅力があるでしょうか。
自分がどのような働き方に魅力を感じるのか、志望先がそれに該当しているか否かを理解しておくのは就活において必須です。
新しいことを始める、短期間で企業が急成長を遂げる可能性があるなど、スタートアップならではの特徴をもとに、新卒生にとってどういったメリットがあるのか解説します。
年齢問わず高収入が狙える
スタートアップ企業では年齢問わず、たとえ新卒生であっても高収入が狙えるのが大きな魅力の一つです。
なぜなら、実力主義の企業が多いためです。
新規事業を成功させるために、どんどんアイデアを出したり自ら率先して行動に移したりできるような人材は、正当に評価される傾向にあります。
成果が報酬に反映されるというのは、一般的な企業ではまだ難しいのが実情なので、スタートアップ企業ならではのメリットと言えるでしょう。
また、事業が波に乗れば短期間で急成長する可能性があるスタートアップ企業では、企業の成長に伴い大幅な給与アップが期待できるのもポイントです。
実力主義の世界で自分の能力やスキルを発揮したい人にとっては、最適の環境だと言えます。
企業の成長を身をもって感じられる
成長過程にあるスタートアップ企業で働くことは、これから自社が成長していく過程を、身をもって感じられるということです。
そこに自分自身が関わっていくことは、やりがいにもつながります。
また、スタートアップ企業の多くは成長スピードが速く、短期間で急成長を遂げることがあるのも魅力です。
顧客や売上アップに伴い、任される業務が増えたり、社員が増えて職場が活気に満ちあふれたりなど、自社の成長が体感できるはずです。
こういったことは、「すでに成長している」大企業や一般的な企業ではなかなか体験できるものではありません。
自分の関わったことが企業の成長に貢献していると感じられると、モチベーションアップにも役立つでしょう。
社員間の距離が近い
社員同士の距離が近く、仕事がしやすい環境だということもメリットとして挙げられます。
基本的にスタートアップ企業は少数精鋭となるため、必然的に社員間の距離感が近くなりやすいと言えます。
すると、新入社員でも自分の意見を出しやすいなど、風通しが良く明るい職場環境である場合が多いのが特徴です。
企業規模が小さければ、意思決定のスピードが速く仕事が進めやすいといった利点もあります。
それが、短期間で成長を遂げる理由の一つと考えられます。
また、一般的な企業において無駄な慣習であることも多い、内容のない定例会議や形だけの報告書などは不要とされ、効率良く業務が遂行できる環境にあるのもスタートアップ企業の魅力です。
自己成長がしやすい
スキルアップしやすいのも、スタートアップ企業で働くメリットです。
大手企業と比較すると研修制度は整っていないのが一般的ですが、経営者やスキルが高い社員から直接指導してもらえる環境にあるため、自己成長しやすくなります。
そのほうがかえって実践的な知識やスキルが身につくので、学びが実際の業務に役立てやすいと考えられます。
また、スタートアップ企業では、一社員に与えられる裁量が大きいため、実力に応じて重要な案件を任されたり、責任が伴うポジションを与えられたりする可能性が高いです。
それは自己成長するための大きな要因となり得ます。
いずれは独立して自ら事業を起ち上げたいという目標を持つ人にとっても、メリットが大きいと言えます。
新卒でスタートアップ企業に入社するデメリット
・教育制度が整っていない
・業務のレベルが高い
これまでにない事業を開始することで、企業が急成長する可能性も秘めているスタートアップ企業には、収入や働きがい、仕事のしやすさ、自己成長などさまざまな面でメリットがあります。
その反面、どういったデメリットがあるのかも知っておきましょう。
選択肢が多く与えられている新卒だからこそ、良い面も悪い面も理解したうえで慎重に選択したいところです。
スタートアップ企業には、新規事業立ち上げ企業ならではの注意点がいくつか挙げられます。
将来どうなるかわからない
これまでにない新たな事業を始めることで企業の急成長が期待できる一方、将来の見通しが立たないことがあるのも事実です。
当然、事業の成功は確約されたものではないため、将来への不安が拭えないのはデメリットと言えます。
期待していた業務に携われない可能性も考えられます。
また、事業が波に乗るまでは業務がハードになりがちです。
精神的にも肉体的にも、どういった職場環境でも耐え得るタフさが求められます。
さらに、将来への漠然とした不安だけでなく、収入面で実質的な影響が出ることもあるかもしれません。
いざという時には転職という選択肢が取れるように、スキルアップを図るなど、常に努力する姿勢を持っていることが望ましいでしょう。
教育制度が整っていない
大企業と比較すると、教育制度が整っていないケースが多いため、人によってはそれを不満や不安に思うことがあるかもしれません。
スタートアップ企業では、短期的に急成長を目指していることからも、教育制度を整えることを重要視していない企業が多いのが実情です。
また、成長途中であることから、予算や人材が不足しがちなスタートアップ企業では、そういった環境を整えるのが難しいこともあります。
その反面、経営者や能力のある上司から直々に学べる機会が多いので、より実践的な知識やスキルが身につきやすいのが特徴です。
自ら学ぼうという姿勢が求められますが、それができる人にとっては、教育制度が整っていないことはそう大きな問題とならないでしょう。
業務のレベルが高い
スタートアップ企業は、少数精鋭で急成長を目指しているケースが多いため、業務のレベルが高いのも特徴です。
すでに高いスキルを持つ社員や中途採用の人がいるうえ、新入社員でも一定以上のスキルが求められる可能性が高くなります。
そのため、自分の知識・スキル不足を感じることにより、モチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。
また、基本的に少人数となるため明確な役割が定まっていないケースもあり、あらゆる業務に対応しなくてはならず、ついていけないこともあります。
ただし、レベルが高い環境に揉まれることで自身が成長できることも多く、努力次第では重要なポジションが与えられることもあるなど、成長意欲のある人にとっては最高の環境だとも考えられます。
新卒でスタートアップ企業の入社に向いている人
・主体的に行動できる人
・感情をコントロールできる人
・学習意欲が高い人
・0→1を生み出すことが好きな人
・挑戦心がある人
ここまで解説してきたように、スタートアップ企業で働くことには、メリット・デメリットが存在します。
双方を理解したうえで、入社を検討する必要があります。
またその際には、自身の適性についても考えておきたいところです。
新卒でスタートアップ企業で働くのに向いている人とはどんなタイプの人物なのかを紹介します。
共通して言えるのは、意欲的で前向きな姿勢が欠かせないということです。
以下でさらに詳しく見ていきましょう。
変化を楽しめる人
どのような変化にも対応できる、むしろその状況を楽しめるような人が向いていると考えられます。
スタートアップ企業では、想定外のトラブルが生じたり、経営状況が著しく変化したりすることがあります。
また、それに伴い、会社としての方針や労働環境が変わる可能性もあるので、そのような変化に対応できる力が不可欠です。
時には、自分の考え方を変えたり、知識やスキルをアップデートしたりすることも求められるでしょう。
そのため、柔軟な思考も必要です。
何事に対しても慎重で、現状維持を好む性格の人は、少し捉え方を考えなければ難しいかもしれません。
変化することを良しとして、前向きに取り組めるようになれば、スタートアップでも活躍が期待できます。
主体的に行動できる人
業務に携わるうえで主体性が不可欠です。
特にスタートアップ企業ではスピード感が求められるので、やるべきことを自ら考え、能動的に行動できる人が向いていると言えます。
いわゆる「指示待ち人間」と言われる人は、必要とされません。
自分で仕事を見つけて、率先して行動できる人には最適な環境です。
成果を正当に評価されやすいのもスタートアップ企業ならではの魅力なので、主体的に行動できるタイプであれば、早期の出世も期待できます。
また、主体的に行動することの根本には、仕事への熱意があります。
「仕事が好き」「こんなことを成し遂げたい」などの思いが強い人も適性があると考えられます。
そのためにも、まず自分がどんな仕事をしたいのか、どのような形で業務に携わりたいのかなどを考えておくと良いでしょう。
感情をコントロールできる人
会社を取り巻く環境が変化しやすく、社員同士が密に関わるスタートアップ企業では、感情のコントロールができることも重要な資質です。
新卒で入社した場合には、仕事がうまくいかないことは多いものです。
さらに、スタートアップ企業には職場環境が変化しやすい側面があるので、気持ちが左右されてしまうこともあるでしょう。
そこで気持ちを切り替える力が求められます。
また、社員同士の距離が近く、社内外問わずたくさんの人と接する機会が多いという特徴もあるので、時には自分の感情を抑えることも必要です。
自分の意見を伝えることと自分の思いを押し通すこととは、似て非なるものです。
自分なりに考え、それを実現しようとする積極的な姿勢は大事ですが、感情のままに進めるのではなく、建設的に考えて物事を遂行することが重要です。
学習意欲が高い人
新卒でスタートアップを目指す上で、旺盛な学習意欲は不可欠な資質です。
多くの場合、スタートアップには大企業のような体系化された研修プログラムは存在しません。
日々の業務そのものが学びの連続であり、時には自身の専門外や未経験の領域にも果敢に足を踏み入れる必要に迫られます。
こうした環境では、受け身の姿勢では成長が難しいでしょう。
自ら必要な知識やスキルを特定し、書籍やオンラインリソース、そして何より周囲の経験豊富なメンバーから貪欲に吸収しようとする姿勢が求められます。
壁にぶつかった際も、それを単なる障害ではなく学びの機会と捉え、原因を探求し次に活かす。
この知的好奇心と、現状に満足せず常に自分を高めようとする向上心こそが、新卒という経験の少なさを補い、速いスピードで成長を遂げるための強力なエンジンとなるのです。
0→1を生み出すことが好きな人
スタートアップの醍醐味の一つは、文字通り「何もないところから新しい価値を創り出す」プロセスにあります。
既存の仕組みや事業を改善・効率化する能力ももちろん重要ですが、それ以上に、まだ世の中にないサービスやプロダクト、あるいは社内の新しい仕組みや文化などを、ゼロから考え形にしていくことに面白さや情熱を感じられる人が強く求められます。
これは、答えのない問いに向き合い、仮説を立て、試行錯誤を繰り返す創造的なプロセスです。
新卒であっても、既存のやり方にとらわれず自由な発想でアイデアを出し、それを実現するためにどうすれば良いかを考え、周囲を巻き込みながら小さな一歩を踏み出すことが奨励されます。
前例がないことを楽しみ、不確実な状況下でも粘り強く形にしていく。
そんなプロセスにやりがいを感じる人にとって、スタートアップは最高の舞台となり得るでしょう。
挑戦心がある人
挑戦心、すなわち困難なことや新しいことに果敢に挑む精神力は、スタートアップで活躍するための重要な要素です。
スタートアップが取り組む事業領域は、多くの場合、まだ誰も正解を知らない未開拓の分野であったり、既存の常識を覆すような革新的な試みであったりします。
成功が保証されていない中で、失敗のリスクを恐れずに一歩を踏み出す勇気が求められます。
新卒にとっては、自身の経験や能力を超えるような高い目標や、前例のない難易度の高い課題に取り組む機会も少なくありません。
こうした状況で、「無理かもしれない」と尻込みするのではなく、「どうすればできるか」「まずはやってみよう」と考え、困難な状況をむしろ楽しむくらいの気概が大切です。
高い壁に挑み、それを乗り越えることで得られる達成感や自己成長を求める人にとって、挑戦の機会に満ちたスタートアップ環境は、非常に刺激的で魅力的なはずです。
新卒でスタートアップ企業の入社に向いていない人
・受動的な人
・失敗を極度に恐れる人
・マルチタスクが苦手な人
・待遇を重視する人
・ストレスを感じやすい人
ここまで解説してきたように、スタートアップに向いている人の特徴はあります。
自分にスタートアップは向いているのかを理解したうえで、入社を検討する必要があります。
またその際には、スタートアップに向いていない人の特徴も理解しておく必要があります。
新卒でスタートアップ企業で働くのに向いていない人とはどんなタイプの人物なのかを紹介します。
安定志向な人
確立された事業基盤や、長期的に安定した雇用、予測可能なキャリアパスを強く求める安定志向の方は、スタートアップの環境に戸惑うことが多いかもしれません。
スタートアップは、事業モデルのピボット(方向転換)、組織体制の頻繁な変更、時には経営状況の変動など、変化と不確実性が常態です。
福利厚生や研修制度なども、発展途上であることが少なくありません。
将来の見通しが立ちにくい状況や、常に変化し続ける環境に対してストレスを感じやすい場合、精神的な負担が大きくなる可能性があります。
数十年先まで見据えたキャリアプランや、確立されたルールの中で着実にステップアップしていく働き方を理想とするならば、歴史と実績のある、より安定した企業文化を持つ組織の方が、安心して能力を発揮しやすいでしょう。
受動的な人
自ら考えて行動するよりも、具体的な指示を受けてから動きたいという受動的な姿勢の方は、スタートアップのスピード感や仕事の進め方に馴染むのが難しいかもしれません。
スタートアップでは、新卒であっても、常に明確で詳細な指示があるとは限りません。
むしろ、「これを実現したいが、どうすれば良いか?」といった曖昧な状況の中で、自ら課題を設定し、情報収集し、周囲と連携しながら最適解を探していく場面が多くあります。
指示を待っているだけでは仕事が進まず、成長の機会も逃してしまう可能性があります。
研修や教育体制もOJT(オンザジョブトレーニング)が中心となることが多く、自ら学ぶ姿勢がなければスキルアップも困難です。
積極的に質問したり、自ら仕事を見つけにいったりする能動性がなければ、組織の中で埋もれてしまいがちです。
失敗を極度に恐れる人
失敗することを極度に恐れ、リスクを取ることに強い抵抗を感じる方は、スタートアップの文化に適合するのが難しい可能性があります。
スタートアップの成長は、挑戦と失敗の繰り返しの中から生まれると言っても過言ではありません。
新しい市場の開拓や、革新的なプロダクト開発においては、前例のない試みが多く、失敗は避けられないプロセスの一部と捉えられています。
失敗から学び、素早く改善して次に繋げる「Fail Fast, Learn Fast」の精神が重視される環境です。
失敗を過度に恐れるあまり、挑戦をためらったり、行動が慎重になりすぎたりすると、スタートアップならではのスピード感を損ない、個人の成長機会も限定されてしまいます。
心理的な安全性が確保された環境で、確実に成功できる道筋を歩みたいと考える方には、プレッシャーが大きいかもしれません。
マルチタスクが苦手な人
スタートアップ、特に設立間もないフェーズの企業では、一人ひとりが複数の役割や業務を兼務することが一般的です。
限られたリソースの中で事業を推進していくため、新卒であっても、当初の職務内容にとどまらず、様々なタスクに柔軟に対応することが求められます。
例えば、企画職として入社しても、マーケティングリサーチや資料作成、時には営業同行やイベント運営の手伝いなど、多岐にわたる業務に関わる可能性があります。
一つの業務にじっくり集中したい方や、複数のタスクを同時に進行したり、頻繁に頭を切り替えたりすることに大きなストレスを感じるマルチタスクが苦手な方は、目まぐるしい業務進行に疲弊してしまうかもしれません。
専門性を深めつつ、特定の領域で着実に業務を進めたいタイプの方には、やや厳しい環境と言えるでしょう。
待遇を重視する人
入社する企業を選択する上で、給与、賞与、福利厚生の手厚さ、あるいは企業の知名度やブランドイメージを最も重要な判断基準とする方は、スタートアップへの入社で期待とのギャップを感じる可能性があります。
もちろん近年は待遇改善が進むスタートアップも増えていますが、特にアーリーステージの企業では、大手企業と比較して初任給が低めであったり、福利厚生がまだ十分に整備されていなかったりするケースも少なくありません。
企業のブランド力も、これから築き上げていく段階です。
仕事のやりがい、裁量権の大きさ、事業の成長性、得られる経験やスキルといった要素よりも、目先の条件面や安定性、世間体を最優先する場合は、入社後に不満を感じてしまうリスクがあります。
ストレスを感じやすい人
スタートアップを取り巻く環境は、本質的にストレス要因が多いと言えます。
事業の不確実性、目標達成へのプレッシャー、リソース不足、予期せぬトラブル、時には長時間労働が必要となる局面など、精神的な負荷がかかる場面が少なくありません。
変化の激しさや曖昧な状況、あるいは厳しいフィードバックに対して、ストレスを感じやすく、精神的に落ち込みやすい、または回復に時間がかかるタイプの方は、心身の健康を維持するのが難しい可能性があります。
もちろん、ストレス耐性は経験と共に向上しますが、元々プレッシャーに弱い自覚がある場合、自身のキャパシティを超えてしまうリスクも考慮する必要があります。
困難な状況でも、ある程度は楽観的に捉え、粘り強く乗り越えていく精神的なタフさが求められる環境です。
新卒でスタートアップ企業の入社を成功させるコツ
・事前に企業調べを徹底する
・インターンに参加する
・スキルを身につける
適性があると考えられるのであれば、新卒でスタートアップ企業に入社するというのも選択肢の一つにすると良いでしょう。
自分が会社の成長に直接関わる実感が持てるうえ、自分の行動次第でスキルアップや早期の出世が期待できます。
また、実際に規模が500人以上の企業では、中途採用よりも新卒採用の割合が高くなっていることから、企業側も新卒生を求めていることがわかります。
入社を成功させるためには、以下の4つの取り組みをしておくことがおすすめです。
自分のやりたいことを明確にする
就職して自分がしたいことは何でしょうか。
やりたい業務、成し遂げたい目標を明確にしておくことが大切です。
スタートアップ企業かどうかよりも、まずその企業が自分の望む場所なのかを考える必要があります。
また、自分のスキルが活かせる企業であるかも考えておきたいところです。
スタートアップ企業での就活を考えるうえでも、ビジョンを明確にしておくことが欠かせません。
主体性を求められる企業が多いことからも、やりたいことやそのためのスキルの活かし方がハッキリしているほうが有利に働くためです。
入社後のビジョンとして「こんな形で社会貢献したい」「この分野で活躍したい」など、まずは自分のやりたいことを明確にしておきましょう。
事前に企業調べを徹底する
志望する企業については、徹底リサーチしておきましょう。
自分のやりたいことと合致しているか確かめるためにも大事なポイントです。
たとえば、創業年数や社員数、離職率に加えて、自分が希望する職種での業務内容やすでに軌道に乗っているか否かなど、自分軸で企業調べを行うことが重要です。
スタートアップ企業の場合、情報が少ないことがあるかもしれませんが、だからこそ可能な限り情報収集する必要があります。
企業のHPや口コミサイトを見るだけでなく、企業説明会インターンへの参加などすることで、そこで働く社員と話せる機会を設けたいところです。
インターン参加の必要性については後述します。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、事前の企業調べは徹底的に行いましょう。
インターンに参加する
就活に向けて時間がある場合には、スタートアップ企業のインターンに参加することをおすすめします。
本当に自分に向いているかどうか、スキルを活かして活躍できるかどうかが実感できるはずです。
一般的な企業とは勝手が違う部分も多いので、仕事のやり方一つとっても、イメージと異なることがあるかもしれません。
特に新卒で社会人経験なく入社する場合、スタートアップ企業独自の方針や環境についていけない可能性も考えられます。
研修制度や福利厚生の不十分さに不満や不安を感じることもあるでしょう。
スタートアップ企業だからこそ、機会があればそれを活かして、その企業の実態を知ることが大切です。
また、その際に自分の強みが発揮できれば、採用につながることもあります。
スキルを身につける
スタートアップ企業で採用されるには、一定レベルのスキルが求められる場合が多いと心得ておきましょう。
もちろん未経験でも採用している企業はありますが、スキルがあれば入社後にも役立つので磨いておきたいところです。
志望する企業の業界や業種、就きたい職種に関連する知識やスキルを習得すると良いでしょう。
スタートアップ企業に向いている人の特徴から考えると、共通して必要なスキルとしては以下のようなものが挙げられます。
・変化を受け入れアップデートし続ける力
・実行力
・さまざまなことへの耐性
就活に向けて、また入社後を見据えて、その企業で必要なスキルを身につけましょう。
そのためにも、企業調べやインターンへの参加が有効です。
スタートアップの選考を通過するためのポイント
・主体性と自走力を具体的なエピソードで示す
・高い学習意欲をアピールする
・成長ポテンシャルをアピールする
・柔軟性と変化への適応力をアピールする
・論理的に話すようにする
・企業で活かせる資格を取得する
・逆質問を工夫する
スタートアップの選考を通過するには、どのように選考を進めていけばよいでしょうか。
ここでは、スタートアップの選考を通過するためのポイントを紹介します。
就活を始めたばかりの方は、ぜひ参考にしてみましょう。
事業への深い理解と共感を具体的に示す
スタートアップは、特定の社会課題解決や新しい価値創造に対する強い想いを持って事業を展開しています。
選考では、あなたがその想いや事業内容にどれだけ深く共感し、本気でジョインしたいと考えているかが見られています。
「なぜ他の企業ではなく、このスタートアップなのか?」という問いに、説得力を持って答えることが重要です。
そのためには、企業のウェブサイト、プレスリリース、代表や社員のインタビュー記事、SNSなどを徹底的に読み込み、事業内容、ビジネスモデル、ターゲット顧客、競合、そして創業背景やミッション・ビジョンを深く理解する必要があります。
その上で、自身の経験や価値観と結びつけ、「事業のこの点に共感した」「自分のこの経験がこのように貢献できると考える」といった具体的な言葉で共感を伝えることが、熱意と本気度を示す鍵となります。
主体性と自走力を具体的なエピソードで示す
スタートアップでは、指示を待つのではなく、自ら課題を見つけ、解決策を考え、周囲を巻き込みながら行動できる「主体性」と「自走力」が極めて重要視されます。
マニュアルや手厚い教育体制が整っていないことも多く、自ら考えて動かなければ仕事が進まない場面が多々あるからです。
選考では、過去の経験の中から、この主体性・自走力を発揮した具体的なエピソードを語ることが求められます。
例えば、「アルバイト先で非効率な業務プロセスを発見し、上司に改善案を提案して実行した」「サークル活動で目標達成のために、メンバーに働きかけて新しい取り組みを始めた」など、規模の大小は問いません。
状況、課題、自身の考えと行動、そしてその結果(成功・失敗問わず学んだこと)を明確に伝えることで、入社後も能動的に活躍できる人材であることを効果的にアピールできます。
高い学習意欲をアピールする
スタートアップは変化が激しく、新しい技術や市場トレンド、未経験の業務領域に触れる機会が非常に多い環境です。
そのため、現状のスキルレベル以上に、常に新しいことを学び続け、知識やスキルをアップデートしていく高い学習意欲が求められます。
「知らないこと」「できないこと」に直面した際に、それを前向きに捉え、積極的に吸収しようとする姿勢が重要です。
選考では、これまでに自律的に学習に取り組んできた経験(独学でのプログラミング学習、資格取得、外部セミナーへの参加など)や、新しい知識・スキルを習得するプロセス自体を楽しめることをアピールしましょう。
また、入社後に学びたい分野や、その学習を通じてどのように企業に貢献したいかを具体的に伝えることで、成長への期待感を高めることができます。
成長ポテンシャルをアピールする
特に若手や未経験のポジションでは、現時点でのスキルや経験以上に、将来どれだけ成長し、活躍してくれるかという「成長ポテンシャル」が重視される傾向にあります。
スタートアップは、少数精鋭で事業を急成長させることを目指しており、入社後に大きく成長してくれる人材を求めているからです。
成長ポテンシャルを示すには、前述の高い学習意欲に加え、過去の経験において短期間で成果を出したり、スキルを習得したりした実績を伝えることが有効です。
また、素直にフィードバックを受け入れ改善できる姿勢、困難な状況でも諦めずに挑戦し続ける粘り強さなども、成長性を感じさせる要素となります。
自分の強みを客観的に分析し、それが今後どのように成長に繋がるのかを具体的に語りましょう。
柔軟性と変化への適応力をアピールする
スタートアップの環境は、変化が常態であり、不確実性が高いのが特徴です。
事業戦略の変更(ピボット)、組織体制の再編、役割の変更、予期せぬトラブルの発生などは日常茶飯事です。
このような環境で活躍するには、計画通りに進まない状況や想定外の出来事に対して、ストレスを感じるのではなく、むしろ前向きに捉え、臨機応変に対応できる「柔軟性」と「適応力」が不可欠です。
選考では、過去に予期せぬ変化や困難な状況に直面した際に、どのように考え、行動し、乗り越えてきたのかという具体的なエピソードを語ることが有効です。
異なる環境や文化に飛び込んだ経験なども、適応力の高さをアピールする材料になります。
変化を恐れず、むしろ楽しめるという姿勢を示すことが重要です。
論理的に話すようにする
スタートアップでは、スピード感を持った意思決定と効率的なコミュニケーションが求められます。
そのため、面接においても、質問の意図を正確に理解し、自分の考えを分かりやすく、筋道を立てて説明する「論理的思考力」と「伝達力」が重要視されます。
話が冗長になったり、要点が不明瞭になったりすると、思考が整理されていない、あるいはコミュニケーション能力が低いと判断されかねません。
面接では、まず結論から話し、その後に理由や具体的な根拠、エピソードを続けるPREP法などを意識すると良いでしょう。
話す前に頭の中で要点を整理し、簡潔な言葉で話すことを心がけてください。
また、一方的に話すのではなく、面接官の反応を見ながら、対話を意識することも大切です。
企業で活かせる資格を取得する
募集されている職種や業務内容に直結する資格は、あなたのスキルレベルや専門知識、そして学習意欲を客観的に証明する有効な手段となり得ます。
例えば、エンジニア職であればプログラミング関連の認定資格、マーケター職であればウェブ解析士やマーケティング関連の資格、海外展開している企業であれば語学力を示すスコア(TOEICなど)、管理部門であれば簿記などが考えられます。
ただし、スタートアップの選考では、資格を持っていること自体よりも、「その知識やスキルをどのように実務で活かせるか」「なぜその資格を取得しようと思ったのか」という背景や目的意識の方が重視される傾向にあります。
やみくもに資格を取るのではなく、企業のニーズと自身のキャリアプランを考え、本当に役立つ資格を選択し、その意義を語れるようにしておくことが重要です。
逆質問を工夫する
面接の最後に設けられることが多い「逆質問」の時間は、単なる疑問解消の場ではなく、あなたの入社意欲や企業理解度、思考力をアピールする絶好の機会です。
ここで質の高い質問をすることで、他の候補者との差別化を図ることができます。
「特にありません」と答えたり、ウェブサイトを見ればすぐに分かるような基本的な質問をしたりするのは避けましょう。
事前に企業や事業について十分にリサーチした上で、さらに一歩踏み込んだ質問をすることが重要です。
例えば、事業の今後の展望、現在注力している課題、チームの文化や働き方、入社後に期待される役割など、具体的で前向きな質問が良いでしょう。
企業の成長に貢献したいという意欲が伝わるような、主体的な質問を心がけてください。
注目されているスタートアップの企業とは
・スマートニュース株式会社
・株式会社SmartHR
・株式会社メルカリ
・Sansan株式会社
・フリー株式会社
・ビジョナル株式会社
・株式会社ispace
スタートアップに向いている人やスタートアップで働くメリットなどをここまで解説してきました。
次は具体的なスタートアップの企業を見ていきましょう。
株式会社Preferred Networks
株式会社Preferred Networks(PFN)は、深層学習(ディープラーニング)などの最先端AI技術の研究開発と、その実世界への応用をリードする企業です。
特に、製造業における産業用ロボットの高度化、自動運転技術、ライフサイエンス分野でのがん診断支援といった、複雑な課題解決にAIを活用することに注力しています。
トヨタ自動車やファナックなど、各業界のトップ企業との協業を通じて、実用的なAIソリューションを創出。
その卓越した技術力は国内外から高く評価されており、日本を代表するAI技術開発のスタートアップとして、大きな存在感を示しています。
スマートニュース株式会社
スマートニュース株式会社は、スマートフォン向けニュースアプリ「SmartNews」を開発・運営する企業です。
独自の機械学習アルゴリズムを駆使し、世界中の膨大なニュース記事からユーザーの興味関心に合わせた情報を最適化して配信します。
多様なメディアパートナーとの提携により、質の高い記事を無料で提供。
日本国内で圧倒的なユーザー数を誇るだけでなく、米国市場でも成功を収め、グローバルに展開する数少ない日本のスタートアップです。
「良質な情報を必要な人に送り届ける」ことをミッションとし、情報過多の現代において信頼性の高いニュースプラットフォームとしての地位を確立しています。
株式会社SmartHR
株式会社SmartHRは、クラウド型の人事労務ソフトウェア「SmartHR」を提供し、企業のバックオフィス業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するHRテック企業です。
従業員の入退社手続き、年末調整、給与明細発行といった煩雑な労務管理をペーパーレス化し、劇的に効率化します。
シンプルで直感的な操作性が評価され、特に中小企業を中心に急速に導入が拡大、近年は大企業向け機能も充実させています。
日本の労働生産性向上や働き方改革に貢献するサービスとして注目を集め、ユニコーン企業へと成長しました。
株式会社メルカリ
株式会社メルカリは、日本最大級のフリマアプリ「メルカリ」を運営する企業です。
「スマホから誰でも簡単に出品・購入できる」手軽さが受け、個人間取引(C2C)市場を急速に拡大させました。
不要品を手軽に売買できる文化を根付かせ、二次流通市場の活性化に大きく貢献しています。
2018年に上場後も、決済サービス「メルペイ」や暗号資産取引、物流サービス「メルカリポスト」、さらには米国市場への展開など、事業の多角化を積極的に進め、プラットフォーマーとしての存在感を高め続けています。
Sansan株式会社
Sansan株式会社は、「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」や個人向け名刺アプリ「Eight」を提供する企業です。
名刺情報を正確にデータ化し、社内で共有・活用することで、企業の営業力強化や人脈構築を支援します。
法人向け名刺管理市場では国内トップシェアを誇り、近年は請求書管理サービス「Bill One」や契約管理サービスも展開。
企業のDXを加速させるBtoB SaaS企業として、ビジネスインフラの一翼を担う存在へと成長し、2019年に上場しました。
フリー株式会社
フリー株式会社は、「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに、クラウド会計ソフト「freee会計」や「freee人事労務」を提供しています。
簿記の知識が少ないユーザーでも直感的に操作できるよう設計されており、中小企業や個人事業主のバックオフィス業務の自動化・効率化を支援します。
銀行口座やクレジットカードとの連携により、記帳作業の手間を大幅に削減。
経理や労務管理のクラウド化を推進することで、日本のスモールビジネスの生産性向上に貢献しており、2019年に上場を果たしました。
ビジョナル株式会社
ビジョナル株式会社は、「新しい可能性を、次々と。」をミッションとし、主にHRテック領域で事業を展開する会社です。
中核となるのは、ハイクラス人材向けの会員制転職サイト「ビズリーチ」で、企業やヘッドハンターが候補者に直接アプローチするダイレクトリクルーティングというモデルを日本市場に確立しました。
その他、人材活用プラットフォーム「HRMOS(ハーモス)」シリーズなど、採用から育成、組織改善までを支援するサービスを多角的に提供。
2021年に上場し、日本の労働市場の活性化に貢献しています。
株式会社ispace
株式会社ispaceは、「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げる~」をビジョンに掲げ、月面開発事業に取り組む宇宙スタートアップです。
独自に開発した月着陸船(ランダー)と月面探査車(ローバー)を用い、地球から月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目指しています。
民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」を推進し、実際に月へのミッションを実行。
NASAのCLPS(商業月面輸送サービス)にも採択されるなど、国際的な月面開発競争において日本の民間企業として先駆的な役割を担っており、2023年に上場しました。
スタートアップに就職するか迷ったときは?
・学生のうちにインターンシップに参加する
・10年後の自分を想像してみる
スタートアップに就職をしたいと考えていながらも、果たしてスタートアップに新卒で入社していいのか不安に思っている学生は多くいます。
そのようなケースでは、どのように将来を考え、今の行動につなげればいいのでしょうか。
ここでは、3つのポイントに絞って、スタートアップに就職するか迷ったときの考え方や行動を解説します。
大手の方が無難であるケースが多い
一般的に、大手企業はスタートアップと比較して「無難」な選択肢と見なされがちです。
その理由は、確立された事業基盤による雇用の安定性、充実した研修制度や福利厚生、高い社会的信用とブランド力にあります。
キャリアパスが多様で、専門性を深めたり、大規模なプロジェクトに関わったりする機会も多いでしょう。
安定した環境で着実にスキルアップしたい、福利厚生を重視したい、将来の予測可能性を高くしたいと考える人にとっては、大手企業の方が適しているケースが多いと言えます。
ただし、組織が大きい分、意思決定のスピードが遅かったり、若手の裁量権が小さかったりする可能性も考慮が必要です。
学生のうちにインターンシップに参加する
スタートアップへの就職を考えるなら、学生時代のインターンシップは非常に有益です。
企業のウェブサイトや説明会だけでは分からない、リアルな企業文化、働く人々の雰囲気、実際の業務内容やスピード感を肌で感じることができます。
特にスタートアップは企業ごとに文化や働き方が大きく異なるため、入社後のミスマッチを防ぐ上で重要です。
インターンシップを通じて、自分が本当にその環境で成長できそうか、熱意を持って働けそうかを見極めることができます。
また、実践的なスキルを身につけたり、社員との繋がりができたりすることも、将来のキャリアにとって大きなプラスとなるでしょう。
10年後の自分を想像してみる
就職先を選ぶ際、10年後に自分がどのようなスキルを身につけ、どのような働き方や役割を担っていたいかを具体的に想像することは、非常に重要です。
例えば、若いうちから幅広い業務に携わり、事業を創り上げる経験を積みたい、将来は起業も視野に入れたいと考えるなら、変化の激しい環境で裁量権を持って働けるスタートアップが魅力的に映るかもしれません。
一方で、特定の分野で深い専門性を追求したい、安定した基盤の上で着実にキャリアを築きたい、ワークライフバランスを重視したいと考えるなら、大手企業の方がその理想を実現しやすい可能性があります。
自身の長期的なキャリアプランや価値観と照らし合わせることで、より納得のいく選択ができるはずです。
就活エージェントに相談する
就活で困ったことがあれば、就活エージェントを利用してみましょう。
就活に関する様々なサービスを無料で使うことができ、周りの就活生と差をつけることができます。
具体的には、本番さながらの模擬面接をしてもらうことができたり、ES添削をしてもらうことことができます。
就活で少しでも悩みがある方、一度登録をして利用してみましょう。
まとめ
新規事業により急成長する可能性が高いスタートアップ企業には、収入面や働きがい、仕事のしやすさ、自己成長など、さまざまなメリットがあります。
ただし、スタートアップ企業だからという理由で就職を決めるのではなく、自分のやりたいことを踏まえて検討するようにしましょう。
自分の目標が実現できる企業だと考えられるのであれば、新卒でスタートアップ企業へ入社するのもありです。
企業の方針や職場環境、業務内容などの情報をもとに、自分の理想と合致しているか見極めることが必要です。
