【長期インターンは楽?】実際に働くとどうなのかを詳しく解説!

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はじめに

就職活動に向けて早いうちから準備をしたい、企業研究をしてやりたいことを見つけたい、スキルアップをしたい…さまざまな理由で長期インターンへ参加を希望する学生は増えました。

長期インターンはアメリカでは早くから浸透しほとんどの大学生が参加しているシステムですが、日本でも就職活動の一つのプロセスといってももはや過言ではないでしょう。

しかし、参加するにあたり本音で気になるのはどれだけ大変かどうかでしょう。

長期インターンは楽なのか、なかなか人に聞けない事実について話していきましょう。

長期インターンとは?

インターンとは、学生が民間企業で一定期間パートタイムやフルタイムで就業することを指します。

ひと言にインターンといってもさまざまなシステムがあり、企業によって任される業務の質も異なってきますが機関によって大きく短期インターンと長期インターンに分けられるのです。

短期インターンは1日~10日ほどの期間、内容は企業の体験や学生同士のグループワークの意味合いが強く、多くの場合無給で開催されます。

対して長期インターンは、少なくとも1ヶ月以上から半年以上、長いものでは1年以上にわたり実際に企業で社会人同様の実務的に携わるシステムを指します。

そしてほとんどの場合、時給で給与が発生するのも特徴です。

長期インターンはベンチャー企業やスタートアップ企業が主催している場合が多く、社員と同じレベルの業務が任せられます。

企業にとっては柔軟な可能性のある学生を早いうちから見つけられ、学生にとっても早くから社会経験ができる双方にとってメリットの大きいシステムであるため年々需要は高まっています。

長期インターンは楽なのか?

このように給与を得ながら早くに社会人としてのスキルを身につけられる長期インターンはとても魅力的なシステムです。

しかし、社会人同様の業務を担当するということに、やりがいと同様に気後れする学生も少なくないでしょう。

就職したら長い時間企業に勤めるのだから、学生のうちから長期インターンで責任感のある業務を担当したら、楽しめる時間が少なくなるのではないかと足踏みする気持ちもわかります。

実際に長期インターンは大変なのか、楽なのか、検証してみましょう。

楽かどうかは一概には言えない

結論から言うと、長期インターンの大変さは業務内容や制度など企業によってさまざまなので楽なのかどうかは一概には言えません。

業務のウエイトに関しては、データ入力やファイリングなどの雑務しか任せられない企業もありますし、社員と肩を並べてプロジェクトに参加させる企業もあります。

拘束時間という面から見ても、平均すると勤務時間も週2~3日の企業が多く見受けられますが、毎回出社が求められる企業と、週1日のみ出社で他はリモートという企業もあります。

また、求められるスキルも、基本的なPCスキルがあれば良いという企業もあれば、ExcelやPowerPointなど社会人同様のスキルが求められる企業もあるのです。

どれを大変とするかは個人の捉え方次第という面もあるので、自分にとって負担になるかどうかをしっかりと見極める必要があります。

企業や業務内容によって異なる

まず、長期インターン先の企業がどんな業務内容・業務携帯なのかによって楽なのか大変なのかは異なると言えるでしょう。

大手企業かベンチャー企業かで体制は変わります。

大手企業は業務のフローが確立されており、それぞれの社員の業務がここからここまでと定められているケースが多く見受けられます。

しかし、ベンチャー企業ではそもそも業務は自分で取ってくるものであり、アポイントからクロージングまですべて自分の業務というところも珍しくはありません。

そのため、ベンチャー企業の長期インターンの方が比較的に責任のある業務が割り当てられる傾向があります。

そして、エンジニアやWebデザイナーなどの専門的なスキルが求められる職種か、営業職かマーケティングか企画か事務職かでも求められる業務範囲やスキルは異なるのです。

学歴や性別を問わず、誰にでも間口を開いている企業もあれば、一定以上の資格がなければ応募できない企業もあります。

このように、企業や職種で長期インターンの内容は大幅に変わってくるのです。

肉体労働的な大変さではない

長期インターンの大変さは、肉体的な負担が大きいという意味ではありません。

一部の接客業の企業の長期インターンを除いては、オフィスワークがメインになるために肉体的な労働はほぼないと言えます。

工事現場や引っ越しのアルバイトなどと比べれば、その点において体力面での大変さはあまりないと言えるでしょう。

しかし、大学の講義の前後に企業のオフィスに出社する場合、移動する際に体力は思っている以上に消耗することを覚悟しておいたほうが良いでしょう。

人の多いキャンパスを出て、時刻表通りに公共の交通機関に乗り、気持ちを切り替えてオフィスでデスクワークをするというのは、心身両方に負担が大きいプロセスです。

また、その過程を数回ではなく数ヶ月にわたり継続するということも念頭に置いて長期インターンへ参加するか否かを検討する必要があります。

長期インターンは肉体労働ではありませんが、高い精神力と体力が求められるプログラムであることは理解しておきましょう。

普通のアルバイトと何が違うのか?

有給で学生が企業に従事するという点では、長期インターンはアルバイトと大差ないのではないかと思う方も多いでしょう。

実際に、オフィスワークのアルバイトに学生を採用している企業は少なくありませんし、大学1年時からアルバイトをしている人も周りにいるかもしれません。

しかし、長期インターンはアルバイトと本質的に内容が異なるため、しっかりと区別してから参加を検討する必要があります。

長期インターンとアルバイトの違いは何か、3つに分けて説明していきましょう。

企業に実際に勤める社員と同じ業務や扱い

長期インターンの業務内容は多岐にわたりますが、任せられる業務が社員と同様の質のものになるというのは多くの企業で共通することでしょう。

たとえば、営業のインターンでは、営業先の策定から、営業先のアポイントの調整、新規顧客獲得といったクロージングまでの一連の流れを担当します。

マーケティングでは、自社サービスの分析やSEO施策だけでなく、競合の調査という幅広い業務が割り当てられるのです。

コンサルティングにおいては、今の企業の問題の把握から、そして分析と考察、さらに解決案の提案という責任ある業務が割り当てられます。

接客業においても、接客だけではなく販促の対策や受発注などの店舗の経営に関する業務が割り当てられるのです。

対してアルバイトの業務は、テレアポや受付などの企業の顔となる大切な業務という点では変わりありませんが、末端の作業がメインとなります。

長期インターンで携わる企業の利益をあげるための中核となる業務は、アルバイトでは決して経験できないものと言えるでしょう。

 マニュアル通りではなく主体性を求められる

長期インターンはマニュアル通りではなく、主体性のある業務への姿勢が求められます。

普通のアルバイトであれば基本的には単純作業が中心となるためある程度のマニュアルやルールが用意されていて、それに沿って対応することが求められます。

しかし、長期インターンでは社員と同じように実際に自分で考え、主体的に動かなければいけなりません。

長期インターンは、アルバイトのようにマニュアルやルールが存在しないのです。

長期インターンではどのような職種でも社員と同様に成果を出すことが求められます。

成果を出すために何をすれば良いか、先輩や上司に確認しながらも自ら考え行動しなければならないため、能動的な姿勢な姿勢で業務に臨まなければなりません。

責任が生じる

まず、社会人としての責任が生じるのもアルバイトとの大きな違いの一つです。

先ほども述べたように、長期インターンでは企業に勤める社員と同じ裁量や業務内容を任されます。

そのため、企業の社員同様の社会人としての責任感のある振る舞いや行動、業務態度が求められるのです。

与えられた仕事は、どれだけ小さな業務でも前向きな姿勢で最後までやり切らなければいけません。

そのような積み重ねが周囲からの信頼につながるのです。

また、SNSの投稿内容にも企業の情報が漏れないように注意しなければなりませんし、服装や髪型も企業の規定に準ずる必要も出てくるかもしれません。

「学生だから」という甘えを捨てて、責任を持って物事へ取り組む覚悟で臨みましょう。

長期インターンに参加する際の注意点

このように、長期インターンは、アルバイトとは多くの面で異なるのです。

与えられた業務をただこなすのではなく、責任を背負い、主体性を持って社員と同じ業務に臨むということを理解したうえで応募しましょう。

そして、長期インターンはただ参加すればいいというわけではありません。

心構え次第では、企業で過ごした時間が無駄になる可能性もあるのです。

3つに分けて注意点を紹介しますので、参加する際はこれらを忘れないようにしましょう。

参加する目的を明確化する

まず、長期インターンに参加する目的をはっきりさせる必要があります。

近年「就活に役立ちそうだから」という理由で、アルバイト感覚で応募する学生が非常に多く見受けられます。

目標を持たずただぼんやりとインターンに参加するだけでは、企業にも迷惑がかかりますし、責任のある仕事は任せられないでしょう。

だらだらと数ヶ月の間デスクに座っているだけなら長期インターンに参加する意味はありません。

自分がどうなりたいか、そのために何を身につけたいのか、参加する目的を明確にしておくことで、目的意識を持ち業務に取り組めます。

なぜ長期インターンに参加したのか、その目的は面接での頻出質問事項でもあるのできちんと言語で説明できるように整理しておきましょう。

参加する企業の情報収集を事前に行う

応募する前に企業の情報を集めておきましょう。

募集要項だけを見て応募し、長期インターンが開始してから「イメージと違う」とミスマッチを感じても、アルバイトと異なりすぐに辞められるわけではありません。

インターンに参加する企業がどんな企業でどんな業務内容なのかなど事前に調べておくことで、このようなギャップなどを防げるのです。

企業のHPを見るだけではなく、取締役のインタビューや企業や業界に関わるニュースを見る、可能ならOG・OB訪問をするなどして企業を理解できるように努めましょう。

競合他社との比較をして、その企業の強みや得意分野を言語化できるようにしておくこともおすすめです。

企業研究をしっかりとしていれば、志望動機にも深みを持たせられるので、手を抜かないようにしてください。

授業との両立ができるかしっかりと考える

学業との両立に無理がないかも十分に検討しましょう。

就職活動も大切ですが、学生として優先すべきは本業である大学の講義をしっかり受けることです。

インターンにのめりこむあまり講義に出席できず単位を落としては、もし内定を得たとしても卒業できなくなり内定取り消しになる可能性もあるのです。

また、あまりに多忙な状態になるとストレスや疲労が蓄積し、モチベーションを維持できない可能性もあります。

さらに、講義が遅れることや電車が遅延する可能性もあるので、講義とインターンがある日のスケジュールはなるべく余裕を持たせ無理のないものにしましょう。

もしスケジュールの調整が厳しいのなら、単位がある程度取得できてスケジュールに余裕ができてからインターンに応募するようにしてください。

まとめ

日常生活で長期インターンがどれほどのウエイトを占めるかは、企業や個人のスケジュールによるために一概には言えません。

しかし、確実に言えるのは長期インターンは「楽さ」を求めて参加する場ではないということです。

企業の面接を受け、学生でありながら企業の利益に関わる業務を任せてもらう貴重な場ですから、社会人と変わらない心構えが求められます。

キャリアプランを見据えた目標を持ってインターンに参加するようにしてください。

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