銀行からベンチャー企業へ転職!人気の転職先や転職のコツまで徹底解説

銀行からベンチャー企業へ転職!人気の転職先や転職のコツまで徹底解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

はじめに

銀行員になって3年くらい経つと、転職という選択がちらちら頭に浮かぶ人が多いようです。

誰しも特定の会社に入って数年経つと転職を考えることもあるようですが、特に若い世代の銀行員だとその傾向が一段と強いかもしれません。

「銀行員という仕事が自分には合わないのでは」と感じたり、「もっと活躍できる職種があるのではないか」と考えたりしている人は、ぜひこの記事を読んでみてください。

銀行員にうってつけの転職先や転職のコツを紹介しています。

【銀行からベンチャー企業へ転職】銀行員が転職を考える理由

銀行員として数年働くと業務にも慣れてきて、社内のこともよくわかってきます。

業務内容や制度などに自分なりの考えをもてるようになり、将来について考える余裕も出てきます。

学生時代の友人が昇進したり活躍したりするのを見聞きすれば、銀行員とは違った道を行くことを考えるかもしれません。

このように銀行員が転職を考える理由としてありがちなものをあげるので、あなたが転職を考えている理由と合わせて考えてみてください。

将来に対する不安

近年、銀行業界が衰退しているのではないかと不安になっている銀行員が増えています。

たしかに、金利などの制度も変わって預金する人が少なくなり、お金が集まりづらくなっているため、経営がきびしい銀行もあります。

ネットバンキングも充実していて、窓口に行かなくてもさまざまな取り引きが個人でできるようになっているため、業務も職員も少なく済むようになってきました。

AIの台頭が銀行員の業務を奪えば、人員がさらに削減されていく可能性もあります。

このように業界の将来性が不透明であることは事実です。

「リストラや倒産の不安を抱えながら働き盛りの年齢をそこに捧げるのは怖い」と感じるのは当然かもしれません。

若い世代であればなおさら、将来性のある職種にあこがれを抱くでしょう。

生活が安定しない

銀行員には転職や配属先の変更がつきものです。

特にメガバンクであれば移動は頻繁にあります。

職場の環境が変わったり、引越しをしたりすることがしばしばあると、落ち着いて生活できません。

職場が変われば、人間関係などもまた1から作っていかなくてはいけません。

引越しをともなう異動であれば、通勤時間や通勤手段・住む場所・買い物をする場所なども変わり、その地域の土地勘を得るのにも時間を要します。

仕事以外の人間関係の維持が難しくなることだってあります。

近くに住んでいた友人とは顔を合わせる機会が減り、恋人と遠距離恋愛になったり単身赴任になったりする可能性も否めません。

プライベートの時間を充実させるために銀行を辞めて転職する人もいます。

古い組織の制度

銀行には、いまだに古い組織体制が残っているところも多いです。

徐々に変化は起きていますが、年功序列などの旧制度や保守的な傾向はいまだに残っています。

歴史を振り返れば一目瞭然ですが、生き残りやすいのは変化し続けられる柔軟な組織です。

昨今の急速なオンライン化などで変化が激しい時代になっているため、保守的な傾向はこの先命取りになるかもしれません。

上司に提案する際のプロセスが多いことにうんざりしている人もいます。

変化が激しい時代では、何かアクションを起こす際のスピード感がとても大切です。

企画や改革の提案をする際のプロセスに時間がかかるのであれば、実現する頃にはすでに時代遅れとなっていたり、ほかの企業に先を越されていたりする可能性も大いにあります。

業務内容

銀行は会社の規模が大きいです。

規模が大きすぎるために、自身の業務が会社にどのように役立っているのかがわかりにくいです。

自分は大きな組織の中のほんの小さな部品でしかないような気がしてしまって、虚しくなることもあります。

会社を休んでも業務全体にそれほど大きな支障はなく、仕事を代替してくれる人がいます。

配属先のポジションによって、役割が明確に決められているため、1度覚えてしまえば業務は行いやすく、お金を扱うため単純な確認作業が多いです。

こういった特徴の業務に、やりがいや楽しさが見いだせないという人もいます。

自分から企画提案を積極的にしたり新しいことへ果敢にチャレンジしたりしていきたい人には、物足りなく感じることがあるかもしれません。

【銀行からベンチャー企業へ転職】銀行勤務で培った転職で活かせる強みとは?

銀行員が転職する場合、企業から魅力的に見られる部分はなんでしょうか。

ほかの職種を経験したことがなければ、今の職種や業務内容の特徴には気づきにくいものです。

転職を成功させるためには自分の強みを活かす必要があり、そのためには銀行員がもっている特徴を把握しておくことが大切です。

銀行員ならではの能力を紹介します。

これまで仕事をしてきて心当たるものがあれば、自分が培ってきた能力として転職活動で積極的にアピールしていきましょう。

ストレスへの耐性

銀行員を数年続けた人は、ストレスへの耐性が強いと言えます。

なぜなら、銀行員という仕事はストレスの多い職種だからです。

特に営業の場合は、ノルマが決まっていることも多く、日々ストレスと戦う生活をしています。

営業先ではなかなか話を聞いてもらえなかったり、ないがしろにされてしまったりすることもあるでしょう。

ノルマを達成するために無理をしなければいけない月もあります。

営業でなくても、職場ではストレスが多いはずです。

社内での年功序列の縦社会制度や、きびしいルールに縛られていると窮屈に感じてしまうことがあるからです。

日本の銀行員は海外でおなじみのフラットな人間関係や、近年流行りの自由な働き方とは縁遠い状態にあります。

そのような環境で働くことで、ストレスへの耐性が培われます。

リスク管理能力

銀行員は融資するか決める際に、顧客の返済能力や経営方針などを総合的に見て判断しなくてはいけません。

顧客が自ら積極的に不安要素を提示してくることはないので、銀行員がしっかりと調査をし、どれくらいのリスクがあるのか見極める必要があります。

返済能力のない顧客に融資してしまうと銀行はダメージを負ってしまうため、危うい顧客には金利を引き上げたり、しっかりと担保を確保したりするのです。

確実にメリットがある顧客だけを相手にするわけでも、一か八かの賭けに出るわけでもなく、調査と判断にもとづいて顧客に合わせて対応します。

このような自らの仕事の体験や、これを当たり前とする周囲の環境から、起こり得る危機を予測し、未然に対処できるリスク管理能力が培われるのです。

コミュニケーション能力

銀行員の営業は経営者相手にすることもあり、ときに大きな取り引きとなる場合があります。

一般の顧客だけでなく、経営者を相手に融資やほかの取り引きを行ってきた人は、相当なコミュニケーション能力があると判断できます。

経営者相手でも気後れすることなく、どのようなことを必要としているか、会話を通して読み取る力があるからです。

大きな融資に関わっていなくても、営業ではほかの職種でも十分に通用するコミュニケーション能力が培われます。

営業をしたくことがなくても、ルールのきびしい縦社会の中で円滑に業務を行ってきたのであれば、高いコミュニケーション能力があると言えます。

大きなトラブルを起こさずに上司や先輩と仕事をしてきたのなら、良識ある言葉遣いや態度が取れているということです。

仕事の正確性

銀行員はお金を扱う以上、事務処理などで正確性が求められます。

機械が代行する部分は多くなってきていますが、顧客と直接話して対応をすることも、まだまだ多いのが実情です。

確認事項やサインなど、必要な事務処理の量も多いです。

ミスがあっては信用を傷つけますし、顧客や銀行に損害が出てしまう可能性もあるため、正確さはとても重要と言えます。

必要な段取りを決まった手順で行い、顧客にも社内でもわかりやすくしておかなくてはいけません。

大切な書類をなくしてしまわないよう、職場はいつも整理整頓し、重要事項は目立つようにして周知徹底され優先して業務を行います。

このような環境で働くことで、仕事に関する正確性が自然と身につきます。

【銀行からベンチャー企業へ転職】人気の転職先

銀行員の転職先として人気があるのはどのような企業でしょう。

先にあげたような銀行員ならではの強みを活かせる業種があります。

これらの企業は銀行員というだけで一目置いてくれる可能性が高いため、有利に転職活動を進めるためにも1度は検討しておくべきです。

今までやってみたいと思わない、またはほとんど知らなかった業種でも、調べてみると意外と興味が湧いてくるかもしれません。

また、過去に一度でも興味をもった業種があれば、この機に再検討してみてください。

コンサルティング業界

コンサルティング業界に転職する銀行員は多いです。

これまで融資の際に経営状態や方針を見て、判断してきたことを活かせる業種です。

経営戦略を売りにしたコンサルというよりは、会計や財務などを中心にしたコンサルティングが中心になるでしょう。

経営者は市場を調査し経営の方針を作っていくなど、経営戦略に関しては得意ですが、会計や財務のことは秘書や一部の部署に任せてしまいがちです。

細かい単純作業などが多いため、あまり時間を割きたくないと考え、会計や財務を疎かにしがちな経営者も多いといわれています。

そのため、会計や財務に重きを置いた視点からのコンサルティングは貴重です。

顧客が思いつかなかったような角度からの指摘ができることもあるため、やりがいがあります。

M&A仲介業界

M&A仲介業界では、銀行員として行ってきた営業での経験やファイナンススキルを活かせます。

大きな金額の取り引きと関わることになり、企業の現状や将来性を見極めるための知識や、スムーズに仕事をこなすためのファイナンススキルが必須です。

そのため金融や会社の経営に携わったことがない人には難しい職種と言えます。

反対に経験と確かな信用をもっている銀行員は、入っていきやすい業界です。

また、現在注目を集めている業界であり、インセンティブを採用している企業も多いです。

実力次第では短期間での年収アップを期待できるため、お金を稼ぎたいというモチベーションが高い人たちの間でも人気があります。

キャリアアップとして選択するもの悪くないでしょう。

ベンチャー・スタートアップ企業

ベンチャー・スタートアップ企業では、仕事へのモチベーションが高い人も多いのですが、自己主張の強さから意見がぶつかったり、マーケティングや企画開発などにチームの能力値が偏ったりする傾向にあります。

設立して間もない頃や売れ行きが良くないときは、資金繰りに苦労します。

安定した基盤が存在していないベンチャー・スタートアップ企業が多いということです。

経理や財務を行えるのはもちろん有利な能力です。

それに加えて、銀行員は人事なども兼任して社内環境を整える役割も担うことができます。

自己主張をしていくよりは、着実に実務をこなしていくことが得意な傾向にあるからです。

調整役のような人が必要であり、重宝されるため、銀行員に人気のある転職先になっています。

【銀行からベンチャー企業へ転職】銀行からベンチャー企業転職で気をつけること

転職してから後悔しないためにも、銀行からベンチャー企業へ転職する際の注意事項をチェックしましょう。

転職すれば、今抱えている悩みが必ず解決するとは限りません。

外から見たときには良い仕事に思えても、実際に新しい企業に入って働いてみると自分には合わないと感じたり、手に負えなかったりすることもあります。

転職したい気持ちがあっても、リスクが大きいと感じるのであれば、転職を諦めて今の職場に残るという判断をしたほうが良いかもしれません。

なるべく転職は若いうちから

転職活動をする際には、自分の年齢を必ず考慮しましょう。

銀行の体制や専門スキルはその業界独自のものであり、ベンチャー企業で必ずしも活かせるとは限りません。

1から新しく学び直さなければいけないことも多いです。

基本的に企業は長く働けるような若い人材を求めています。

人間は、年を重ねるごとに保守的になっていき、新しいことに順応しづらくなっていく傾向があるといわれているからです。

即戦力になれるような同業種ではなく、違う業種や業界へ転職しようと考えているのであれば、なるべく若いうちにしましょう。

しかし、自分の人生の中で、常に今が一番若いという考え方もあります。

転職するかどうか悩んでいる期間が長いほど歳を取っていくため、思い切りも大切です。

年収が下がることは覚悟する

銀行員の年収は、他業界と比較すると平均よりも高いです。

そのため転職することで年収は下がる場合がほとんどです。

ベンチャー企業であっても同じでしょう。

また収入が同じくらいでも、仕事のタスクが多かったり、時間がかかったりすることもあります。

収入は変わらないのに働く時間が増えれば、相対的に収入が下がるという見方もできます。

後悔しないためにも、転職先の企業を選ぶ際に、どれくらい収入が下がりそうかも必ずチェックしておきましょう。

収入が下がってもストレスなく生活できるのであれば問題ないでしょう。

ベンチャー企業にいる人は、やりがいやスキルアップなどを重視する傾向があります。

収入が下がっても、その分自由な働き方ができたり、やりがいがあったりすれば満足できるのか考えてみてください。

銀行に転職活動がばれないようにする

転職先が決まるまでは、今の職場は辞めないことをおすすめします。

「転職活動へ集中するためには仕事を辞めて、時間を作ったほうが良い」と思う人もいるでしょう。

しかし、先に仕事を辞めてしまうと収入が断たれてしまいます。

十分な貯蓄があったとしても、すぐに新しい仕事先が決まる保証はありません。

生活費はずっとかかるわけですから、お金は減っていく一方です。

お金が減り続ける状況になると人間は冷静な判断ができなくる傾向にあるため、転職活動も失敗しやすくなります。

途中で転職を諦めて今の銀行に居続けるという判断をするかもしれません。

転職活動が銀行にばれてしまうと、そのあとの昇進や評価に影響する可能性があります。

したがって、ばれないように転職活動と銀行への勤務を両立させましょう。

銀行とのギャップを理解する

銀行とベンチャー企業では社風に大きな違いがあるため、ルールや仕事の進め方などにギャップを感じるはずです。

銀行にはまだ旧体制が残っているため、決まった時間に出勤し、決まった仕事をすることが多いでしょう。

しかし、ベンチャー企業は比較的自由な社風であることが多いです。

そのため、仕事をする場所や時間が決められていなかったり、その日の仕事が具体的に割り振られていなかったりすることもあります。

プロジェクトによってやることは変わり、ときには1から自分でプロジェクトを作ることもあります。

自分で考えて積極的に行動することが求められるため、はじめは戸惑うかもしれません。

与えられた作業を着々とこなしていくことが好きな人などは、体質と合わない可能性もあります。

【銀行からベンチャー企業へ転職】ベンチャー企業が銀行員に期待していること

銀行出身の人材に企業が求めていることを紹介します。

銀行員の強みを活かして企業にどのように貢献していけるのかわかります。

自己PRなどを書くときにも、参考にしてみてください。

転職活動をする際に、自分の経験や強みをアピールするだけでは少し足りません。

企業にどのように貢献できるのかを簡潔にプレゼンすることが大切です。

志望している企業に「欲しい人材だ」と思ってもらうためにも、企業が期待していることをきちんと把握しておきましょう。

社内体制の確立

銀行出身者は経理や財務ができることはもちろん、リスク管理をできることが強みです。

起こり得るトラブルなどを想定して、損害を最小限にするために備えておくことは大切ですが、誰にでもできることではありません。

その点、銀行員は適任です。

そのため、社内体制の確立が目的となっている採用になり、総務や人事を担当することが多いです。

総務課は、他の部署ではカバーしきれないような細かな業務が集まってくるため、迅速な事務処理や丁寧な対応ができる人は歓迎されます。

スタートアップや新しく立ち上がったばかりのベンチャー企業では、社内のルールや備品などあらゆるものがまだ整っていないことも多いため、まだ若い企業が特にねらい目かもしれません。

資金調達

銀行出身者には、融資交渉を有利に進めて資金調達のハードルを下げる役割が期待されます。

銀行では融資する側として、顧客の調査やリスク管理などをしていたため、金融の仕組みに精通していると考えられるからです。

どのような経営方針を選択していけば融資を受けられやすいのかや、どのような情報を持って行けば、投資家に関心を持ってもらいやすいかなども見当をつけやすいでしょう。

融資する側にいた経験は、融資してほしい企業にとって、非常に貴重な情報源になります。

さらに営業の経験があれば、交渉のスキルもあると考えられるため、良いアピールポイントになります。

営業が得意でこれからもやっていきたいと思う人は、融資される側で有利な交渉をしていけるかもしれません。

おわりに

銀行員からベンチャー企業へ転職する人は多いです。

銀行員の強みを活かせることが多いため、人気があります。

ただし必ずしも転職できて、そのあとの仕事がうまくいくとは限らないため、自身の年齢や新しい仕事環境を考慮して転職するかどうか決めましょう。

くれぐれも転職活動をしていることは銀行にばれないよう注意しましょう。

リスク管理や資金調達などの役割が企業から期待されていることが多いため、それにともなう経験やスキルがあれば、強くアピールしてください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます