IT志望の将来のビジョンとは?考え方や活かす方法を紹介!

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はじめに

IT業界に就職すると、キャリア形成はどのようになっていくのでしょうか。

最初の仕事選びは、将来のキャリア形成を大きく左右することがあるので、慎重に選ぶ人が多いです。

長いこと迷ったり、深く悩んだりしてしまう人もいます。

そこで、目の前のことばかりでなく、少し先の将来のことを考えると、自分が今選ぶべき選択肢が見えてくることがあります。

IT志望の先にある将来のビジョンについて考えてみましょう。

考え方や就活に活かす方法を紹介します。

【IT業界の将来のビジョン】なぜ将来のビジョンを考えるのか 

IT業界と簡単にまとめて言いがちですが、そこにはさまざまな分野があり、たくさんの職種が存在しています。

それぞれ必要な知識や技術は大きく違うため、同じIT業界で就職し始めは同じような仕事をしていた人たちが、しばらくしてまったく違う道に進むことも珍しくありません。

順調にキャリアを重ねていくためには、なんとなくでも進みたい道を見つけておくことが大切です。

ほかにも、将来のビジョンを考えることで得られるメリットは複数あるので紹介します。

就活の軸が定まる

将来のビジョンを真剣に考えることで、就職活動に取り組みやすくなります。

就職活動がスムーズに進まない人は、魅力的に感じられる企業をたくさんリストアップしてしまって数を絞れなかったり、どの企業もいまいち応募する気になれなかったりしている場合があります。

将来のビジョンを考えておくと企業選びの基準がはっきりするため、見るべきポイントが明確になります。

また、将来のビジョンを考えることは自己分析にもなります。

過去の自分を振り返って、自分に合う企業を探そうとすると、迷うことも多く、何度も自己分析を繰り返して余計に時間がかかることがあります。

まず、未来のことを考えてやりたいこと、なりたい自分を設定できれば、企業選びは驚くほどスムーズになります。

ESや面接時の説得力アップ

ESや面接で将来どうしたいかを伝えると、好印象を持ってもらいやすくなります。

アピールの仕方にもよりますが、本気度や意欲が伝わってしっかりと成長していく可能性が見えるようになるからです。

特にまだ若い就活生の場合は、過去の実績を自慢げに語るよりも、これから真剣に取り組みたいことを熱意を持って伝えた方が将来性を感じてもらえます。

しかし、応募先の企業についての理解が浅ければ逆効果です。

企業の取り組みと自身のやりたいことが合っていなければ、採用には結び付きません。

IT関連の広く一般的な知識はもちろん、自身がやりたい仕事に関する知識はある程度深めておくべきです。

理解が浅いと中身のない口先だけのアピールになってしまいます。

入社後のミスマッチを防ぐ

将来のビジョンが決まっていないまま入社しても、後で違和感を抱く場合やほかにやりたいことが見つかった時に後悔するかもしれません。

離職が必ずしも悪いわけではありませんが、それまで築いた実績や身につけた知識やスキルを活かして転職する人とそうでない人には、大きな差が生まれてしまいます。

まったく新しいことにチャレンジすることも、やり直すことももちろん可能ですが、年齢の制限があったり、すでにキャリアを積んでいる人に後れを取ったりとリスクもあります。

せっかく入社して仕事をした期間を無駄にすることがないよう、入社後のミスマッチはできるだけ起こらないよう事前に対策すべきです。

志望する企業が、将来のビジョンを実現可能にしてくれるのか考えましょう。

今の自分の足りない部分がわかる

将来のビジョンが決まると、なりたい自分と今の自分を比較することができます。

そうすると、今の自分に足りていないものがわかります。

知識や資格だったり、技術や能力だったり、あるいは道具かもしれません。

それらはこれから必要になるもので、計画的に獲得していくべきです。

そのためには漠然としたビジョンだけでなく、これから取り組んでいくべき具体的な目標が設定しなくてはいけません。

知識や資格を得るために、何を勉強していくべきか見えてきますし、特定の能力を高めるためには勉強だけでなく訓練や実践も必要になってきます。

道具を買うためにお金を貯め、使いこなすために時間を割くことも必要かもしれません。

目標から今やるべきことを逆算することで、遠回りすることなく成長できます。

【IT業界の将来のビジョン】将来のビジョンの考え方 

就活をスムーズにし、就職後もスピーディーに成長していくために大切な将来のビジョンは、どのように考えて決めるのが良いのでしょう。

考え方や行程を、順を追って解説します。

決して難しくはないので、紙とペンを用意しリラックスして行ってみてください。

自己分析や企業研究も含まれるため、これを行うだけでも就活に大いに役に立ちます。

就活に出遅れてしまったと感じている人や、なかなか働きたい企業が見つからないという人は特に、ここで将来のビジョンについてしっかりと考えてみてください。

これまでの自分を振り返る

まずはこれまでの自分の行動を振り返ってみましょう。

今の自分を作っている過去の行動をいくつかリストアップしていきます。

行動とともに、その時どんな考えを抱いていたのかも思い出せる限り書き出します。

大好きで1番熱中してきたものや、とても後悔していることなど、強い感情を伴うものは特に、今の自分に大きな影響を与えている可能性が高いです。

最近のことだけでなく、今につながっていることであれば子どもの頃の行動でも大丈夫です。

あまり思い浮かばないという人は、時間が経つのが早いと感じるのはどんな時かを考えてみましょう。

その時やっていることは、あなたが好きな行動であることが多いです。

それらの行動から、強く興味を惹かれるようになったものや、今の自分を形成している分岐点などを探してみましょう。

興味関心を書き出してみる

過去の行動や考えを参考にしながら、現在、あなたが惹かれるものについて考えてみましょう。

自分の興味関心が湧くものをリストアップしてきます。

手書きで書き出すことが大切です。

手書きだと、パソコンやスマホよりも書き起こすペースがゆっくりになるため、脳内の整理をしながら考えられるからです。

将来やりたいことを見つけるためには、過去に興味を惹かれたことを思い出し、それが現在にどう影響しているかを考えることがヒントになります。

過去の行動や思いがそのままの形で現在に続いていることもあれば、少しずつでも変化している部分もあるはずです。

未来ではどう変化しているのかを予測してみたり、どうなっていきたいのかもここで少し考えたりもしてみましょう。

業界研究・企業研究

自分の興味関心があることが見つかったら、それらに仕事として取り組んでいる企業や職業を探します。

自分のイメージが抽象的だったとしても、仕事をしている実在の人物や企業のことを調べていくと具体的なイメージができていきます。

なんとなく関わりたいものや好きな作業には、どのような仕事があるのかがわかります。

その業界の中でいろいろな職種について調べていってもいいですし、成果を出している企業を見つけて、その企業の取り組みについて深く調べるのも有効です。

自分の興味関心に関わることで、社会に仕事として存在しているものには何があるのかを探します。

給与や働き方など、待遇面も合わせて知ることができると、より取捨選択がしやすくなり、将来のビジョン形成に役立ちます。

なりたい自分を考えてみる

これまでリストアップしてきた自分の経験や思い、興味関心と、やりたい仕事や入ってみたい企業などを見直します。

整理して書き直したり、もう一度考えたりしてみてください。

やってみたい職業があったら、その職業について自分がどういう人間になりたいのかを考えます。

実在している人物を目標にするという方法もあります。

その場合は、ブログやSNSなどもチェックしてみると参考になる情報が見つかります。

企業を選ぶ際には、住む場所や収入なども考慮しましょう。

企業によっては住む地域が限定されたり、遠方へ転勤になったりすることもあります。

職業別の平均年収なんかも、おおよそのものならネット上で調べることができるので、参考にすべきです。

【IT業界の将来のビジョン】IT業界で目指せるキャリア 

さまざまな分野と職種があるIT業界ですが、その中で目指せるキャリアにはどのようなものがあるのでしょう。

代表的なものを紹介します。

自分が興味を持っていたりやりたい職業だったり、それに近しいものがあれば目指してみるのもいいかもしれません。

ここで紹介するものは、もし転職や独立をしたい場合でも、無駄にならずに役立てられるキャリアになります。

IT業界に行きたいけれどその中で具体的なビジョンはまだ浮かんでいないという人は、まずはこれらを目指してみるという選択肢もあります。

スペシャリスト

スペシャリストは、一つのIT分野に特化して専門性を高めた技術者です。

システムやセキュリティ、データベースの管理などをします。

また、アプリケーション共通基盤やネットワーク、プラットフォームにも精通していて管理や運営ができます。

ITに限らず言うと、医者や研究員などにあたるため、その専門性の高さが伝わるでしょう。

一つの分野に限って知識と技術を特化していくので、担当した企画や商品、サービスにおいて、なかなか替えが利かない貴重な人材になることができます。

担当している事業がうまく行ったり、企業が成長したりするとそれに応じた報酬も期待できます。

一人で黙々と作業をするのが好きな人や、一つの分野を深く追及していきたい人などは非常に向いている職種です。

ゼネラリスト

ゼネラリストは、スペシャリストとは対照的な存在として紹介されることが多い職種です。

スペシャリストとは反対に幅広い業務を行います。

広く浅く、IT関連の多くの分野の知識と技術を理解しています。

それぞれの分野のスペシャリストに仕事を割り振ったり、必要な行程を事業に組み込んだりと、全体の統括を任せられることが多い職種です。

状況の変化に合わせて臨機応変な対応ができる人をゼネラリストと呼ぶことがあるように、ITに関することだけでなく、状況把握能力や判断能力などさまざまな知識と技術が求められます。

そのため、専門職ではなく管理職や総務、人事などの仕事を担当することになります。

営業職でもゼネラリストの素質が鍛えられます。

マネージャー

マネージャーもIT業界で目指すことができる職種です。

マネーシャーの仕事をするためには、経営側の視点や考え方を持たなくてはいけません。

事業に必要なIT分野の専門知識に加えて、人事などのマネジメント能力が求められます。

IT分野の専門知識に関しては、勉強することである程度身につきますが、マネジメント能力は一筋縄ではいきません。

ある程度の経験と実績を積み、人脈や人望をしっかりと獲得することが大切です。

他の人に仕事を任せたり、仕事のやり方を変更させたりすることも多いので、円滑に業務を行うためにもコミュニケーション能力が必須になります。

そのためマネージャーも、特定の分野に集中して自分の知識や技術を深めていくスペシャリストとは、対照的なポジションと言えます。

フリーランス

本来スペシャリストやゼネラリスト、マネージャーなどが分担して行っている業務をすべて一人で行う必要が出てきます。

営業やスケジュール管理なども自分で行うため、あらゆる種類のタスクが増えます。

完全実力主義の傾向があり成功しても失敗してもすべて自分の責任となるため、厳しい世界でもあります。

まったく報酬が得られない時期もあるかもしれません。

ですが、事業がうまく行けば、得られた報酬はすべて自身のものとなります。

働く時間や場所を自分で選べることや取引相手を決めるのも自分のため、自由度が非常に高くなります。

給与や労働条件が保証されないため、リスクはありますが、成功すれば得られる報酬や実績も大きくなるため夢のある職種です。

【IT業界の将来のビジョン】ITベンチャーに活かす方法 

自分が描いた将来のビジョンをITベンチャーに活かすにはどうしたら良いのでしょう。

就活のアピールだけを考えるのではなく、就職後のことを真剣に考えなくてはいけません。

将来のビジョンと企業での取り組みをうまくすり合わせていないと、せっかくの意欲やチャンスを無駄にしてしまうことがあります。

ITベンチャーの社員は成長意識が高く仕事の裁量権も多いという特徴を考慮して、自分が採るべき具体的な行動を導き出すことが大切です。

ITベンチャー特有の成長していける機会を利用しましょう。

高い目標を掲げる

高い目標を掲げると、ベンチャー気質に合った将来のビジョンになります。

他の社員もモチベーションが高いため、逆に高い目標がないとベンチャー特有の風土に馴染めない可能性があります。

やりたいことが変わることや目標を軌道修正することは後でいくらでも可能です。

まずはこれといった目標を1つ掲げてみてください。

ただしあまりにも現実味がない目標は挫折につながったり、現実的に今の自分を見つめた時に自信喪失したりすることがあるので注意が必要です。

高い目標に対して、どうすれば実現可能か考え、達成可能な目標を段階的に設定していく必要があります。

高い目標に対して、自分がどう取り組んでいくかまでをビジョンとして持ち、表現できれば、ベンチャー企業からの評価も良くなります。

緻密な計画を立てる

掲げた高い目標と、今の自分を比べるとやるべきことが明確になります。

足りていないものを探し、それを得るためには必要なことを、段階的な目標としていくつか設定し、それまでに何に取り組むかを緻密に計画します。

これは理想と現実について何度も考えなくてはいけない作業のため、大変です。

また、実現可能だと思っていたことが叶わなかったり、失敗してたりすると自信を失ってしまうことがあります。

段階的な目標を軌道修正することやアプローチの仕方など具体的な行動を変えて再度チャレンジすることで達成可能なこともあります。

1度立てた計画をやりきることも大切ですが、時には修正も必要だということを忘れずに柔軟に対応していきましょう。

身につけたいスキルを見つける

IT業界は、専門知識が必須の職業がほとんどです。

そのため資格なども数多く存在しています。

資格はある程度の能力の証明になりますし、持っていればできるようになる仕事が増えます。

試験があるため、日付と内容が指定されていると勉強にも取り組みやすくなります。

勉強したいと思っていても、忙しがって怠ったり、先延ばしにしたりしがちですが、期限と内容が決まっている資格勉強は、スキルアップに最適です。

やりたい仕事に資格が必要だったり、資格を得ることでさらにできることが増えたり高収入が見込めたりするのかどうかもチェックしてみましょう。

取りたい資格があれば、いつまでに得られそうかも計画に入れましょう。

またITベンチャー企業にもその資格名を述べると、具体的な計画性や取り組みが高評価されます。

【IT業界の将来のビジョン】ITベンチャーは稼げるのか 

ベンチャー企業での収入は、基本的に本人の実力によって左右されます。

日本の企業特有の年功序列のような特徴はないため、長年勤務していても成果を出していなければ収入は上がりません。

高収入を得るためには、多くのプログラミング言語を習得して有能なエンジニアになったり、変化の激しい業界に順応できるよう必要なITスキルを常に把握して身につけたりすることが大切です。

自分にしかできないような仕事をしたり、多くの業務を任せられたりすることで、会社にとって簡単に替えが利かない重要な人物となれば収入は確実に上がります。

日本の多くの企業が年功序列を保てなくなり、勤続年数だけでは高収入を見込めなくなった今、こうして仕事内容や成果に応じた収入を求めていく方が高給を得られやすいかもしれません。

まとめ

IT業界で仕事をしたいなら、将来のビジョンを持つことはとても大切です。

IT業界は数多くの分野があり、職種によって仕事内容が大きく異なるため、将来のビジョンをしっかりと持っていないとキャリア形成につまずく可能性があります。

将来のビジョンを決める行程には自己分析や企業研究も含まれているので、就職活動や就職後にも役立ちます。

IT業界ではスペシャリストやゼネラリスト、マネージャー、フリーランスなど、高い専門性と幅広い能力を備えたキャリアを目指せます。

特に、ITベンチャー企業に就職するのであれば、高い目標を掲げ、達成するために緻密な計画を立て、必要なスキルを身につけることができれば、周囲の環境が味方をして大きく成長させてもらえるでしょう。

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