グループディスカッションの例が知りたい!テーマ例を進行のコツと併せて徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること  
  • グループディスカッションの進め方
  • グループディスカッションのお題例
  • グループディスカッションの流れ
  • グループディスカッションとは
この記事をおすすめしたい人  
       
  • グループディスカッションの進め方を知りたい人
  • グループディスカッションのお題例を知りたい人
  • 十分に対策をしてグループディスカッションに臨みたい人
  • グループディスカッションの経験がない人

今までグループディスカッションを経験した人も経験していない人も、グループディスカッションではどのような問題が出されるのだろうと不安になるのは仕方のないことです。

しかし、グループディスカッションの問題の例をある程度把握しておけば、周りにいる就活生よりも自信を持って臨めます。

今回は、そんなグループディスカッションの例題や詳細について詳しく解説していきます。

普通の面接では見られないところまでチェックされる場なので、この記事で予習して大事な本番に臨むようにしてください。

【グループディスカッションの例】グループディスカッションとは

まずは、グループディスカッションとは何かという基本について知っておかなければなりません。

グループディスカッションとは、5~6人の学生とともに1つのお題に対して議論を行う選考フローのことを言います。

一般的な面接とは異なり、大人数で行われるのが特徴です。

また、一次試験、二次試験、最終面接の選考フローの中にグループディスカッションを組み込んでいる企業が多いです。

そんなグループディスカッションでは、主に論理性とコミュニケーション能力の有無が問われます。

どちらも社会人として重要な要素であり、採用担当者はこの2点を細かくチェックしているため、本番のときはこれらの点を意識して積極的に発言するようにしてください。

【グループディスカッションの例】グループディスカッションの流れ

ここではグループディスカッションの主な流れについて見ていきましょう。

わかりやすいように、テーマを「スタバの売上を向上させよ」に設定し、このテーマに対しての流れを説明します。

まずは企業側よりテーマとルールについて具体的な説明があるでしょう。

そして、それぞれ学校名・氏名・簡単な挨拶などの自己紹介を行い、役割を決めます。

ここでの役割は主に司会・書記・タイムキーパーなどです。

役割が決まったらいよいよ議論が始まります。

ここからは、議論の詳細について詳しく見ていきましょう。

定義

まずは言葉の定義について、グループ内で統一するための話し合いを行いましょう。

定義を決めずに話を進めると、意見がすれ違って何らかのトラブルが発生してしまうかもしれません。

このようなことが起きないよう、最初に定義を決めるのです。

しかし、定義といってもそこまで厳密なものではありません。

たとえば、スタバのお題を例に出していますから、最低限「どこのスタバなのか」という情報はグループの中で共通して認識していた方が良いでしょう。

また、都会のスタバなのか、それとも田舎のスタバなのかによって話す内容や売上を向上させるための戦略も異なるため、これらも非常に重要なポイントです。

もしこのような定義・認識がずれていると、グループの中で最適な答えにたどり着けなくなってしまうでしょう。

現状分析

次に行うのは現状分析です。

スタバの売上を向上させるのにも、現状はどれほどの売上なのか、売上が少ない原因は何かなどの詳細な情報を把握していないと良いアイディアは出ません。

また、席数はいくつなのか、お客さんの少ない時間帯はいつなのかといった項目にも着目して分析をしていきます。

このようにすることで、席数に関する意見が出やすくなったり、お客さんの少ない時間帯に行う工夫のアイディアが出たりするなど、グループが一体となって議論できるようになるでしょう。

また、わからない情報に関しては仮説を置いて考えると話がスムーズに進みます。

「仮にお客さんの数◯◯人、座席の数を◯席として考えよう」と切り出せば、周りにいる人も意見を言いやすくなります。

課題把握

現状分析が終わった後は、課題把握に移ります。

ここでは現状分析によって見えてきた課題を把握していきます。

たとえば、現状分析の時点で、席数が他の店舗と比べて少ないという課題が出てきたとしましょう。

この課題に対し、席数を増やす、お店を効率良く回して売上を高めるといった意見を出し、議論を深めていきます。

これがもし、課題を把握せずにむやみやたらに意見を出していると、グループで意見がまとまらないといった結果になるかもしれません。

そのため、課題を把握することが重要なのです。

しかし、課題が1つに絞れずに複数出てくる場合もあります。

その場合は優先順位をつけて順に解決していくことになりますが、少々時間がかかるので、基本的には1つに絞りましょう。

施策立案

続いて施策立案を行っていきます。

現状を分析し、課題を把握することができたのなら、次は解決策を考えるフェーズに入ります。

ここでは先ほど設定した課題を解決できるような解決策を提示していきましょう。

もちろん、解決案は1つだけではなく複数出てくることもあるので、その場合は優先順位を決めましょう。

課題を解決するための案はたくさん出てきますが、それを無理に1つに絞るのはいけません。

意見が複数の場合はそれらを順位付けし、優先順位の高いものから詳細を詰めていきます。

優先順位は、時間的なコストや経済的なコストを考えて、より実現しやすそうなものから選んで決めていくと良いでしょう。

議論の効率を上げるためにも、実現可能性に着目しましょう。

発表

グループディスカッションの最後の工程は発表です。

ここまでグループの人とさまざまなステップを踏みながら議論を重ねてきましたが、その議論の結果を企業側に発表します。

発表は大体1~2分で行います。

発表者もあらかじめ決めておいて、グループでまとめられた意見を言えるようにしておきましょう。

しかし、発表が済んだからといって終わるわけではありません。

発表後には、企業側からの質疑応答の時間が設けられている場合が多いです。

どんな質問が飛んでくるかわからないので、スラスラと答えられるようにあらかじめ自分の考えを整理しておくようにしましょう。

このように準備しておくことで、質問されたときの動揺や緊張を和らげることができます。

【グループディスカッションの例】グループディスカッションのテーマ例

ここからは、グループディスカッションのテーマの例をいくつか紹介していきます。

グループディスカッションの経験が乏しいために、どんなテーマが出されるのか不安になっている人も多いことでしょう。

ここでは課題解決型・選択肢型・自由討論型・ディベート型の4つに分類し、それらの特徴を詳しく見ていきます。

それぞれ特徴が異なっているので、本番に出されたテーマがどの型に当てはまるのかを判断できるようにチェックしてみてください。

【課題解決型】

1つ目は、課題解決型のグループディスカッションです。

これは、グループディスカッションの流れを説明したときに出した「スタバの売上を向上させよ」というお題と同じ型と言えるでしょう。

基本的には、課題解決に向けてグループで解決策を提示していくというものです。

この型で大事なことは、課題解決に対してどれだけ有効な案が出せるのかという点です。

単に思いついた案を提示していくのではなく、より実現可能性が高く、課題解決に有効であると考えられる解決策を出していく必要があります。

また、グループディスカッションで見られるポイントに論理性というものがありますが、まさにこの型は論理の一貫性を見られています。

「○○という理由があり、こちらの解決策が有効である」など、自分の意見に論理性を持たせましょう。

【テーマ例】カフェの売上を向上させるには

課題解決型の実際のテーマ例として、「カフェの売上を向上させるには」というものがあります。

ここではその例を用いて詳しく説明していきます。

まず、カフェの定義を決めましょう。

カフェの場所や客層、ターゲットや販売形態などで、グループですれ違いが起きないようにしっかりと話し合っておきましょう。

たとえば、田舎か都会かで客層は変わってきますし、そのカフェをよく利用する職種なども共有しておきたいポイントです。

また、課題解決型には現状分析が欠かせませんが、現状分析をする際には少しの知識があれば円滑に進められます。

たとえば、「売上=客数×客単位」というフレームワークを知っておくことによって、客数とそのお客さんが平均して払う金額を知ることができ、これにより売上をスムーズに計算することができるでしょう。

【テーマ例】コンビニの売上を2倍にするには

コンビニの売り上げを2倍にするには、というテーマが出された場合、まずは現在の売上高がどの程度なのか、仮説を立ててから始めていきましょう。

そして現在、どのような課題が生じているのかの仮説も行い、それら一つひとつを解決するにはどうすれば良いのか考えていくことが大切です。

また、対象とするコンビニの特徴などを羅列することで、課題を立てやすくなるので、全員が知っているようなメジャーなコンビニを例に挙げると良いでしょう。

【テーマ例】満員電車を解消するには

まずは満員電車の定義を明確にすることが重要です。

乗車率や時間帯の乗客数など、具体的な基準を設定しましょう。

この後、問題の要素分解を行い、満員電車の原因を詳細に分析します。

乗車ピーク時間の特定、駅の乗降客数の調査、電車の運行間隔や容量の検討なども重要です。

要素分解により問題の根本原因を特定することができ、それに基づいて実現可能な解決策を検討することができます。

たとえば、ピーク時の運行本数の増加、大容量車両の導入などが考えられます。

グループディスカッションなので、コミュニケーションと協力を通じて進めましょう。

このように段階的に問題を解析し、具体的な解決策を提案することで、こうした問題に対しても効果的に取り組むことができるでしょう。

【テーマ例】医療業界の人材不足を解消するには

医療業界の人材不足問題に取り組むにはまず医療業界の範囲を定義し、医師、看護師、技術職、事務職など、さまざまな職種を含めた広範な視野での考察が必要です。

次に、人材不足の根本原因を特定するために要素分解を行います。

教育機関の卒業生数、医療従事者の働き方、キャリアパスの多様性、職場環境の質など、多角的な分析が求められます。

課題の特定が完了したら、具体的な施策の考案に移りましょう。

医療職を選択する若者を増やすための教育プログラムの強化、医療従事者の働き方の改革、キャリアアップの機会の提供、職場環境の向上など、多方面からのアプローチが考えられます。

また、テクノロジーの活用による業務効率化も重要な施策となり得ます。

グループディスカッションでは、これらのアイデアを共有し、参加者間で意見を交換することで、より実行可能で効果的な解決策を模索することができます。

このような体系的なアプローチにより、医療業界の人材不足問題に対する総合的な解決策を策定することが可能になります。

【テーマ例】若者の投票率を向上させるには

若者の投票率を向上させるためには、まず若者と投票に関する現状を分析することが重要です。

若者が投票に消極的である理由を理解するために、課題を特定しましょう。

政治に対する関心の欠如はもちろん、投票手続きの複雑さ、政策に対する理解の不足、投票日の都合が考えられます。

また「どうせ投票に行っても、意味がない」と考えていることも理由として考えられます。

要因を明らかにした上で、それらに対応する施策を考案しましょう。

例えば、政治教育の強化を通じて若者が政治に関心を持つように促すこと、オンライン投票や事前投票のような手続きの簡素化を図ること、若者が関心を持ちやすい政策議論を促進すること、そして若者の政治参加が実際に変化をもたらすことを示すことが挙げられます。

グループディスカッションではこれらのアプローチを探求し、若者が政治プロセスに積極的に参加するための具体的な提案を共同で作り上げることが重要です。

【選択肢型】

次に、選択肢型のグループディスカッションについて見ていきましょう。

選択肢型とは、選択肢が用意された質問に対して、その答えと理由をグループで述べていくというものです。

注意すべきポイントは、なぜその選択肢にしたのかという過程が見られているという点です。

多くの場合、与えられた質問の選択肢のどれを選んでも評価が変わることがないので、正解にこだわる必要はありません。

ではどこを見られているのかというと、その選択肢を選んだ過程、そしてなぜそれを選んだのかという理由です。

ここでもまた、論理性が問われることになるでしょう。

他の選択肢がある中、自分はこの選択肢にしたという理由を論理的に説明することができれば評価は高いでしょう。

また、質疑応答のときに困らないよう、論理性に注意して理由を考えるのが重要です。

【テーマ例】東京から首都を移動させるなら名古屋、福岡、大阪のどれにするか

東京から首都を移動させる際にどの都市にするのが良いのかを論理的に考えましょう。

選択肢のあるお題はゼロから考えずに済むため、比較的自分の意見を持ちやすい反面、注意すべき点も存在します。

このテーマであれば、名古屋・福岡・大阪の3地点についての知識を持っておく必要があると言えるでしょう。

名古屋にはこれがあるから首都にふさわしい、大阪にはこれがないから首都には向かないなど、論理的な意見を述べるにはそれなりの知識が必要です。

また、選択肢側の問題ではなく、今の首都はなぜ東京なのか、首都に求められているものは何かについて考えることも重要です。

これらを踏まえたうえで選択肢を選ぶと論理的な説明がしやすく、議論がサクサク進むことになるでしょう。

【テーマ例】次のオリンピックはどこで開催されるべきか

まずオリンピックの定義を明確にし、冬季オリンピックなのか夏季オリンピックなのかを特定することから始めるべきです。

次に、過去にオリンピックが開催された場所の特徴を分析することが有効です。

気候条件、都市のインフラ、交通機関、スポーツ施設の充実度、経済的な能力、政治的な安定性などがわかるからです。

これらの要素を踏まえた上で、特徴と共通する地域を選択肢として挙げ、それぞれの地域がオリンピック開催に適している理由を検討します。

例えば、気候が適度でスポーツイベントの経験が豊富な都市は夏季オリンピックに適していますし、冬季スポーツの施設が充実していて、寒冷な気候の都市は冬季オリンピックに適していると言えるでしょう。

また、開催地の選定にあたっては、文化的な多様性やオリンピックの理念に合致するかどうかも重要な検討点です。

グループディスカッションでは、これらの要素を総合的に考慮し、各地域の利点と欠点を議論することで、最も適した開催地を共同で選び出すプロセスを進めることが重要です。

【テーマ例】新たな工場を建てるならどこか

まず工場の種類を定義することから始めることが重要です。

製造する製品の種類、必要な原材料、製造プロセス、出荷先などによって、理想的な立地条件が大きく変わるからです。

工場の種類が定まったら、その工場が必要とする条件を把握するために現状分析を行いましょう。

労働力の供給、物流の便利さ、環境規制、地価、地域コミュニティとの関係など、多岐にわたる要素を考慮しなければなりません。

次に、これらの要件を満たす可能性のある地域を特定し、それぞれの地域が工場立地に適している理由を検討します。

例えば、原材料が近くに豊富にある地域は原材料の調達コストを削減できるため、製造業に適しています。

グループディスカッションでは地域ごとの利点と欠点を議論し、最終的に最も合理的で実行可能な選択肢を決定することが求められます。

【テーマ例】新たに新幹線の停車駅を作るならどこか

新たに新幹線の停車駅を設ける場合、まず新幹線が通る駅の特徴や新幹線の必要性を考慮することが重要です。

新幹線の停車駅として適切な地点を選定するには、地域の人口密度、経済活動の規模、観光資源の有無、地域間のアクセスの便、将来の発展性など、複数の要素を総合的に分析する必要があります。

特に新幹線の設置が地域経済に与える影響や、周辺地域との連携強化、観光振興への寄与など、その地域に新幹線の停車駅が必要な理由を明確にすることが重要です。

また、既存の交通網との整合性や、環境への影響、建設と運用のコストも重要な検討事項です。

グループディスカッションでは、これらの情報をもとに各選択肢に対する利点と欠点を慎重に評価し、どの地域が新幹線の停車駅として最も適しているかを議論しましょう。

【自由討論型】

自由討論型は、選択肢型とはやや異なるグループディスカッションになります。

選択肢型も正解は存在しなかったのですが、自由討論型はさらに自由度が高く、もちろん正解は存在しません。

こちらも選択肢型と同様に、自分の意見に芯を持って述べられる理由があるかどうかが評価の対象となるので、自分の意見がブレないように注意しましょう。

また、この型には問題点が存在します。

それは、自由度が高い分、メンバー全員の意見がまとまりにくいという点です。

各々が持つ考えをそれぞれが出していくので、意見が非常に拡散しやすいです。

そのため、議論を収束することができるのか、うまくまとめられているのかという点も見られているということに注意しましょう。

【テーマ例】活躍する社会人の特徴とは

自由討論型という名前の通り、出されるテーマは抽象的なものになっていることが多いです。

先述したように、うまくまとまられるかという点が評価のポイントですので、グループの中で意見を整理することが攻略のカギとなります。

たとえば、単に社会人といっても「大学卒業をして何年目の社会人なのか」といった定義から考える必要があります。

他にも、何を持って活躍していると言えるのかを考えることも重要です。

信頼関係を作れることなのか、学習能力が高いことなのかというようなことを考えていけば、メンバー全員の意見をまとめることが可能です。

このことから、やはりテーマの「定義」をしっかりと定めることが重要と言えます。

多くの案を出し、どのように絞り結論を導くのかについて見られるので注意しましょう。

【テーマ例】活躍する新社会人の3要素とは

まず「活躍する新社会人の定義」を明確にすることが重要です。

職場内での成果の達成、チームワークへの貢献、個人の成長といった側面を包括するものであるべきです。

定義を確立した上で、その基準を満たすために必要な要素を考えます。

ここで重要なのは、自分の意見に根拠を持ち、理由を明確に述べることです。

グループディスカッションでは、これらの要素がなぜ活躍する新社会人にとって重要なのかを具体的な例や個人の経験を交えて説明することで、議論を深めていきましょう。

こうしたアプローチを通じて、各自が意見に確固たる根拠を持ち、効果的なコミュニケーションを図りながら、グループ全体の合意形成を目指すことが求められます。

【テーマ例】いい上司の特徴とは何か

まずは「いい上司」の定義を確立することが重要です。

いい上司に必要な要素にはリーダーシップ、コミュニケーションスキル、公正性、共感能力、そして柔軟性などが挙げられます。

グループディスカッションでは、これらの要素を自分の経験や観察に基づいて具体例とともに説明し、「なぜこれらがいい上司にとって不可欠なのか」を議論します。

自身の意見に確固たる根拠を持ちながら、他の参加者の見解にも耳を傾け、相互理解を深めることが有意義な討論を行う上での鍵でしょう。

このプロセスを重視し、それぞれが自らの意見を明確に表現できるよう配慮できれば、全員の意見を尊重しつつ、より良い結論を出せることでしょう。

【テーマ例】営業マンに必要なスキルは何か

まず営業マンの役割と目的を明確に定義することから始めましょう。

活躍する営業マンは優れたコミュニケーション能力を持ち、顧客との関係を築くことができます。

聞き上手、相手の話に共感を示し、適切なフィードバックを提供する能力がある人に向いています。

また、顧客のニーズや問題を正確に把握し、それに合わせたソリューションを提案する能力も不可欠です。

グループディスカッションでは、これらのスキルはどうしたら磨くことができるか、また、これらのスキルが営業成績にどのように影響を与えるかについても議論しましょう。

このプロセスを大切にすれば、営業マンに必要なスキルは何か、どうすればそのスキルを自身のキャリアに適用できるかの結論が出るでしょう。

【ディベート型】

ディベート型は、主に賛成と反対の立場のどちらかを選択して議論していくスタイルです。

与えられたテーマに対し、自分がどちらの立場になるのかを決めてから議論するという点では、選択肢型に似たものがあるでしょう。

このディベート型では、質疑応答のときに企業側から反論されることもあるので、出した結論を裏付けるような論理の一貫性が求められます。

臨機応変に対応できるよう、確固たる理由を持っておきましょう。

また、賛成・反対だけに目を向けるのではなく、両方の立場にあるメリット・デメリットを考えたうえで議論を進めていくのも重要です。

これによって賛成・反対のどちらかに偏った考えにならず、より客観的に物事を見れるようになります。

【テーマ例】フルリモート勤務は有効か

「フルリモート勤務は有効か」というお題が出されたときにまず考えることは、先ほど述べた「両方の立場にあるメリット・デメリット」です。

フルリモート勤務が有効なのか、それても有効ではないのかというお題に対し、最初に決めてしまうのはナンセンスでしょう。

まずは、フルリモート勤務のメリット・デメリットを考えます。

その際のコツは、どのような企業のどのような職種、年次の人にフルリモートは有効なのかというような詳細な状況において考えることです。

このとき、メンバー全員の意見が分散するのは好ましくありません。

自由討論型同様、ある程度条件を絞ることがグループの意見をまとめるのに大事であり、論理的に思考できるかどうかがカギとなります。

【テーマ例】子供にスマホは何歳から持たせるべきか

まずスマホが現代社会において果たしている役割と、子供がスマホを使用する利点と危険性を総合的に評価することが重要です。

スマホの利点としては、家族や友人とのコミュニケーションが取れること、情報収集の手段としての利用などが挙げられます。

一方で、オンラインでのいじめやプライバシーの侵害、不適切なコンテンツへのアクセスなど、スマホ使用に伴う危険性も十分に考慮する必要があります。

このようなディベートでは、子供がスマホを安全に利用するために必要な成熟度や自己制御の能力がどの年齢で達成されるかについて、心理学的な見解などを話すことが重要です。

そしてそれぞれの考えを集約させ、全員が納得できる回答に昇華できるよう、話をまとめることが求められます。

【テーマ例】教育格差はどのようにしてできるのか

まずは教育格差の定義を明確にすることが重要です。

教育格差は、経済的、地理的、社会的要因によって個人や集団間で教育の質やアクセスに差が生じる状況です。

これらの要因を詳細に分析し、教育格差がどのように形成されているのかを理解することがディベートにおいて重要なポイントとなります。

ディベートでは、どうしたら教育格差をどの程度解消できるのか、また、他の問題や新たな課題はないのかを検討することが重要です。

それぞれの意見を集約し、まとめられるよう、一人ひとりの意見を出す時間を明確に決めておきましょう。

特に教育格差においては非常に意見が分かれるので、意見を出す時間は比較的多めに用意しておいた方が良いです。

これにより、それぞれの意見をまとめやすくなるでしょう。

【グループディスカッションの例】グループディスカッションで何を評価しているのか

グループディスカッションで、企業は採用候補者のどんな部分を評価しようとしているのでしょうか。

これを知り、本番のグループディスカッションへ参加しましょう。

また、対策をするうえで、これから説明するポイントを意識しておくと上達への近道になります。

思考力

グループディスカッションでは、他者の意見を聞きつつ、自分の意見を出すことが大切です。

そのため、どんな意見を出すのかが評価のポイントになります。

与えられた課題に対し、どんな考え方をするのかは人それぞれです。

しかし、きちんと自分で考えて、その意見を言語化する能力を持つ方は、企業にとって魅力的に映ります。

また、その意見から、課題の本質を見抜く力があるかどうかも、企業から見られています。

グループディスカッションのテーマとして与えられた課題について、与えられていない条件などを自分の中で決め、思考を膨らませる力を高めておきましょう。

コミュニケーション能力

グループディスカッションでは、グループのメンバーとしっかりコミュニケーションを取り、テーマについて深掘りする姿勢があるかどうかが見られています。

複数人で1つのテーマについて話し合う相手の話を聞いて理解する力はもちろん、自分の考えを言語化し伝える力、話の流れにしっかりついていく力など、あらゆるコミュニケーション能力が必要です。

そのためには、協調性も必要な要素です。

どんなに立派に自分の意見を述べることができても、他者の意見にも耳を傾けられなければ、コミュニケーションは成り立ちません。

自分とは異なる意見も否定せず受け止め、テーマに沿った答えを探していくことが大切です。

積極性

グループディスカッションでは、グループのメンバーの意見を聞くことも大切ですが、積極的に発言することも求められています。

自ら考えを発信することと、他者の意見に対して疑問を抱いたらその場で質問を投げかけること、この両方の姿勢を示せると良いでしょう。

もっとも避けたいのは、話を振られるまで発言しないなど、受け身な姿勢です。

話し合いを盛り上げよう」「自分が動かしていこう」という意識を持って参加できると、高評価につながるかもしれません。

【グループディスカッションの例】グループディスカッションの進行のコツ

ここまでグループディスカッションの流れやテーマ例を見てきたので、ある程度グループディスカッションについてわかってきたという方も多いでしょう。

しかし、ここまで解説してきたのは、例を基にしたグループディスカッションにおいての自身の考え方や、それぞれの型の詳細になります。

最後に、グループディスカッションの進行のコツについて解説していきます。

以下の内容をチェックし、難しいグループディスカッションの選考を突破するようにしてください。

話しやすい環境づくり

まずは話しやすい環境づくりに努めましょう。

たとえば自分が意見を言ったときに、すぐに反論されてしまうと、きっとほとんどの人は萎縮することになります。

この人に反論されてしまうからと意見をあまり言わなくなり、さらに周りの人も意見を出すことに躊躇するはずです。

そのような環境は、グループディスカッションにおいてマイナスにしかなりません。

そのため、他の人が意見を提示してきたときは、その意見を真っ向から否定せず、反論したいときには代替案を用いて話すようにしましょう。

このようにすることで、グループで意見があまり出ないような悪い状況が生み出されず、他の人もどんどん意見を出せる良い環境になります。

また、他の人の意見を否定せずに一度飲み込んで、議論の場をうまく進行している姿は採用担当者に好印象を与えます。

共通認識が取りやすい言葉の使用

同じグループの人が難しい専門用語を使っていた場合、理解に苦しむことになります。

その専門用語がわからなくてグループ全体の意見がずれてしまったり、難しい言葉に対する質問などで無駄な時間が生まれてしまったりするなど、グループ全体にとって不利益なことばかりです。

そのため、専門用語を多用して認識齟齬を生んでしまうのは避けたいことです。

自分が専門用語を知っていたとしても、周りにいる人は知らないかもしれないということを念頭に置きながら、共通認識が取りやすい言葉に置き換えて意見を出しましょう。

このようにすることにより、自分の意見がしっかりと通るようになり、グループディスカッションを円滑に進めることができるようになります。

会話量が少ない人に話を振る

まず、会話量の少ない人に話を振るというのは、人に気を遣える人でないとできないことです。

そのため、会話量の少ない人がいたら積極的に話を振ることによって、面接官に気遣いができる人、広い視野を持っている人という印象を与えることができます。

グループディスカッションでは、グループで出した最終的な意見はもちろんのこと、グループディスカッションの過程も見られるため、話し合いに参加する姿勢も重要なのです。

また、あまり積極的に自分の意見を話していない人は、議論に積極的に参加できていないだけで、課題を解決するための良い意見を持っている可能性もあります。

そのような方が持っている意見を引き出すためにも、話を振るということが大事になってくるでしょう。

【グループディスカッションの例】グループディスカッションでの注意点

ここからは、グループディスカッションで気をつけたい注意点について説明します。

特に、自分が主体となって話し合いを盛り上げようとがんばりすぎる方はどうしても忘れがちなポイントなので、しっかりと押さえておきましょう。

発言量を意識する

「たくさん発言しよう!」「議論を活発にしよう!」と意気込みすぎて、つい話しすぎてしまうのはやりがちな失敗例です。

グループ全体を見渡して、発言量を調節しながら話し合いに参加するようにしましょう。

グループのメンバーを尊重せず、議論の場を作らないのは減点対象となります。

「メンバー全員で通過しよう」という気持ちで参加すると、自然と自分ばかりが発言してしまうことを防げます。

また、状況を見ながら誰かに意見を求めると、高評価につながりやすいのでおすすめです。

反対意見を聞かない

反対意見が出たときに、すぐに反論するのは避けましょう。

一度その意見を受け止め、グループ全体で吟味するようにすると、ディスカッションの質がグンとアップします。

そして、グループの全員が納得する意見であれば、それを肯定することも忘れないようにしましょう。

グループディスカッションでは、自分の意見を通すことは重要ではありません。

最終的な答えが自分の意見とは正反対でも、通過率には影響しません。

テーマについて他者と話し合い、グループで答えを出すことを意識しましょう。

【グループディスカッションの例】グループディスカッションの対策

グループディスカッションの中で、意識すべきポイントはわかってきたと思います。

しかし、知識だけで本番にいきなり挑むのは少々危険です。

ここでは、グループディスカッションの対策法について説明します。

事前に対策を講じて、万全の体制で選考に臨みましょう。

時事の感度を高める

グループディスカッションのテーマとして、時事ネタが使われることがあります。

世の中の情勢を知っておくことで、テーマに触れたとき焦らずに済みます。

テレビをつけたらニュースを見る」「ニュース系のSNSアカウントフォローするなど」常にアンテナを張っておきましょう。

社会ではどんなことが起きているのか、どういうことが問題となっているのか、またそれに対して世の中の人はどんなふうに感じているのかを知るだけでも、グループディスカッションの対策になります。

さらに、ニュースで見聞きしたことに対し、自分ならどう思うか考える時間を持つのも良い対策です。

ニュースなどを見て、社会でどういうことが起こっているのかどういうことが問題となっているのか見ておきましょう。

得意な役割を探す

グループディスカッションを始める前に、タイムキーパーや書記などの役割分担をすることになるので、事前に自分が得意とするものを見つけておきましょう。

メンバー内で得意分野が被るなど、必ずしもその役割を果たせるとは限りませんが、事前に知っておけば役割分担の時点で余計な労力をかけずに済みます。

もし「どの役割も自分には合わない」という場合、ディスカッションの中で活かせる強みはないか探してみましょう。

たとえばディスカッションの中で、話がテーマから逸れている場合にすぐ気づけるなら、軌道修正の役割を担うのもひとつの手です。

自己分析や実際の集団での役割から、グループディスカッションのとき発揮できそうな自分の得意な役割を探しておきましょう。

自分が得意な役割を見つけることができれば、そのグループディスカッションも通過しやすくなります。

友達とシミュレーションする

就活をしている友達と、グループディスカッションのシミュレーションをしてみましょう。

どんなに1人で対策をして考えを巡らせても、実際に他者との話し合いをしてみなければ上達は望めません。

実際にやってみることが、効率的な対策法と言えます。

答えのない課題に対し、友達や先輩、就活仲間とシミュレーションすることで少しずつディスカッションのコツがわかってくるようになります。

また、実際にディスカッションをした後は、お互いに得意な役割や苦手な注意ポイントなどを洗い出す反省会までセットでやってみるのがおすすめです。

もちろん、シミュレーションの中で、自分で気づけることもあるかもしれません。

しかし、第三者目線での意見は貴重で、自分について知る良い機会にもなりますので、ぜひフィードバックしてもらうようにお願いしてみてください。

おわりに

今回はグループディスカッションについて、頻出されるテーマ例を交えながら解説しました。

グループディスカッションの難易度の高さに困っていた人も、実際の例を知れたことで少し不安が和らいだことでしょう。

グループディスカッションは、意見を出していく前に定義を決め、現状を分析することが重要です。

このような流れを把握していることは、実際のグループディスカッションで非常に大きな武器となります。

グループディスカッションを経験したことがある人もない人も、今回ご紹介した内容を参考に、知識を深めて練習してみてください。

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