【例文4選】就活の軸を社風にしてもいい?差別化のポイントや答え方を徹底解説!

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柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

この記事を読んでわかること

・社風を就活の軸にできるのか
・就活の軸を社風にするメリット
・就活の軸を社風にする際の例文

この記事をおすすめしたい人

・就活の軸を社風にしたい人
・就活の軸が定まらず悩んでいる人
・就活の軸を社風にした例文を参考にしたい人

目次目次を全て表示する

はじめに

理想の社風を掲げている企業に就職したいと考えたとき、就活の軸を社風にしようと考える人も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ就活の軸を社風にしようと思っても、そもそも社風でいいのか、企業に悪い印象を与えてしまわないかなど不安に感じることも多々あるでしょう。

この記事では、就活の軸を社風にすることのメリットやデメリットなどについて解説しています。

例文もご紹介しますので、就活の軸で悩んでいるという方はぜひ参考にしてください。

就活の軸を社風にしてもいい?

社風は、快適に働くことができるか・力を発揮しやすい環境かなどといった基準になり得るので、就活の軸を社風にすること自体はまったく問題ありません。

人によって考え方が違って当たり前のように、社風も企業によってそれぞれに違いや特徴があり、その企業独自の社風があります。

もし社風が合っていないと、居心地の悪い環境となってしまい、働きにくいという意識から離職してしまう可能性もあるでしょう。

ただし、注意点として挙げられるのが社風を知るのは難しいということです。

社風とは、企業が持っている価値観や社内で感じることができる雰囲気のことを指すため、しっかりと企業研究を行ったり、説明会などで積極的に自分から質問したりする努力が必要でしょう。

そもそも就活の軸とは?

就活の軸とは、就活を進めるうえで絶対に譲れない条件のことです。

就活の軸として設定される内容として、社風の他にも、業務内容や企業理念、働き方など様々な条件が考えられます。

例えば、「風通しの良い社風」「成長できる環境」「お客様に寄り添う」などが挙げられます。

このように、自分が大切にしたい価値観を見極め、それを就活の軸として持っておくことで、自分に合った企業を選ぶ際の判断基準になります。

加えて、就活の軸はES・面接でも聞かれやすい質問になるので、選考対策においても非常に重要です。

企業選びの軸との違い

「就活の軸」と「企業選びの軸」は、混同されがちですが、それぞれ異なる役割を持っています。

就活の軸とは、あなたが就職活動を進める上で譲れない根本的な価値観を指します。

例えば、「成長できる環境」や「社会貢献性の高い事業」といった、仕事を通して実現したいビジョンを明確にする指針になります。

これにより、選考に臨む際の志望動機や自己PRに一貫性が生まれ、より説得力を持たせることができます。

一方、企業選びの軸は、自身の価値観に合う企業を選定するための具体的な基準となり、志望企業を絞り込む際の判断材料となります。

この2つを区別することで、入社後のミスマッチを防ぎ、あなたが長期的に活躍できる環境を見極めやすくなります。

企業が就活の軸を聞く理由

企業が就活の軸を聞く理由は主に2点あります。

以下の内容を事前に理解しておくことで、企業側の意図に沿った回答を用意することができ、面接でも好印象を与えやすくなるでしょう。

自社に適した人材か判断するため

企業は就活の軸を聞くことで、就活生がどれくらい企業とマッチしているかを見極めています。

企業は、入社後もミスマッチなく、長く活躍してくれる人材を採用したいと考えているため、企業の文化や社風、求める人物像に合った人材かを判断しています。

就活の軸には、その学生が大切にしている価値観が表れています。

そのため、就活の軸と企業の特性に矛盾があると、自社に適した人材ではないと判断されてしまう可能性が高いです。

一方で、企業の特性を適切に理解し、それに合わせた就活の軸を持っている学生は好印象を残すことができるでしょう。

志望度の高さを確認するため

学生が企業に対してどの程度の志望度を抱いているのかを確認したいと考えています。

企業は自社に対する熱意が強いほど、入社後もモチベーション高く働いてくれやすいと考えているためです。

そこで、就活の軸と企業の特性が合致しており、他の企業との差別化が適切になされていれば、志望度が高いと判断することができます。

例えば、「若手のうちから裁量権をもって活躍できる」ことを軸にしている場合に、入社して数年でチームリーダーを任される成果主義の企業を受けていれば、マッチしていると判断できるでしょう。

就活の軸を社風にするメリット

では、まず社風を就活の軸として選ぶメリットをご紹介します。

ここでは、自分に合う会社に就職しやすくなる点・志望動機に活かすことが可能という点の2つについて解説します。

良い結果を得るためにも、まずはメリットの部分を理解しましょう。

入社後のミスマッチを防げる

1番のメリットは、なんと言っても自分が求める社風の企業に就職しやすくなるという点です。

就職の軸を社風にすることで、理想とする働き方のイメージ像が浮かび、どんな場所でどういう風に働きたいかを明確にすることができます。

自然と企業選びも定まってくるため、自分にとって快適な環境であると思える就職先を見つけることができるでしょう。

また、好む環境だけを考えるのではなく、自分が嫌だと思う環境をはっきりさせておくことも重要です。

はじめは我慢しようと思っていても、少しずつストレスが蓄積されていくと働くことが嫌になってしまうかもしれません。

理想の働き方と共に、譲れない条件もはっきりと決めておくと良いでしょう。

志望動機にも活かすことができる

企業は入社後のミスマッチをできるだけなくし、より長く働いてもらいたいという思いがあります。

そこで、働くうえで達成したいことや価値観・人柄などさまざまな要素を見て、お互いに求めているものが一致しているかどうかを判断しています。

そのため、軸となる基準をきちんと定め、数多くある企業の中から自分が求めているものと一致している企業を見極めていかなければなりません。

何を基準にするのかという軸をはっきりと決めておくと、なぜその企業や業界に興味を持ったのかという理由が自分の中で明確になります。

就活の軸を社風にしていれば、企業に惹かれた理由や自分の理想とする働き方なども自然と浮き彫りになってくるため、面接やESでの志望動機にも活かすことができるでしょう。

他社と差別化したアピールができる

数ある企業の中からなぜその会社を選んだのかを語る際、「社風」を軸に据えることは他者との差別化につながります。

単に「御社の事業に魅力を感じた」と述べるだけでは、他の競合他社でも通用する可能性があります。

そこで、「御社の『挑戦を奨励する社風』は、私の『困難な状況でも諦めずに目標達成する』という価値観と合致しています」のように、志望企業の社風と自身の価値観や過去の経験を結び付けて説明しましょう。

それにより、あなたらしさをアピールできると同時に、企業に対する具体的なイメージを持てていることを示せます。

面接官は、あなたが入社後もミスマッチなく貢献できる人材であると判断しやすくなるのです。

自分の価値観との一致を示せる

企業が就活の軸を聞く最大の目的は、就活生と自社とのマッチ度、つまり「カルチャーフィット」を見極めることにあります。

社風を就活の軸にすることは、あなたが「どのような環境で最も力を発揮できるか」を自己分析できており、それが自社の環境と一致していることを直接的に示せます。

例えば、「チームで協力し合える環境」という軸を持ち、、「部署間の連携を大切にする風土」を持っている企業を志望する場合、相性が良いと判断されるでしょう。

この価値観の一致を示すことで、面接官に、あなたは自社の組織文化を理解し、その中でモチベーションを高く維持しながら働ける人材であり、長期的な採用メリットがあると感じてもらえるでしょう。

就活の軸を社風にするデメリット

次に、デメリットについても解説します。

社風を就活の軸にするのが難しいと感じてしまう可能性があるのは、主に他者との差別化を図ることと社風を知ることの2つです。

メリットとデメリットの両方をきちんと把握し、悪いイメージにならないように補う意識を持てば、良い方向で社風をアピールすることができます。

他の学生との差別化が難しい

就活の軸を社風とする学生が非常に多いというのが、まず一つ目のデメリットです。

ありきたりな理由で、ESや面接に臨んでもインパクトを残すのは難しいかもしれません。

自分らしさに欠けたアピールよりも、自分にしかない強みなどを持ってアピールする学生の方が企業には魅力的に見えるでしょう。

就活の軸にするものがほかに見つからなかったからなどといった理由で社風を選んでしまうと、他者との差別化ができない可能性があるので注意してください。

ほかの学生と差をつけるには、具体的かつ明確な理由を述べられるように、アピールの方法をきちんと考えることが求められます。

周囲に埋もれてしまわないように、しっかりと企業研究を重ねる努力が大切と言えるでしょう。

入社後に働く姿勢やビジョンが伝わりにくい

社風は働く上での土台ですが、その土台の上であなたが何を実現したいのかが見えないと、「仕事への意欲は低いのではないか」と懸念されかねません。

例えば、「御社のアットホームな社風に惹かれました」と伝えるだけでは、あなたが「入社後にどのような業務に関わり、どのように成長・貢献したいと考えているか」という具体的なビジョンが伝わりにくくなります。

そのため、面接では、社風とのマッチングを伝えるだけでなく、「入社後に自身の課題解決力を活かして、〇〇の部署で~~を実現したい」といった、具体的な将来像と目標を示すことを意識しましょう。

社風は活躍するための環境であり、そのうえであなたの貢献意欲を明確にすることが大切です。

そもそも社風を知ることが難しい

社風は主観的であるため、理解することがそもそも難しいものです。

中途半端な解釈では、きちんと理解してもらえていないという印象を企業に与えてしまうかもしれません。

それを避けるために、まずはしっかりと企業研究を行うことが重要です。

ホームページなどに社風が記載されていることも多いので、まずは企業が出している情報をしっかりと確認しましょう。

このとき、社長の言葉や企業の歴史などについても調べると、どんな経緯で今の社風になっているのかが分かります。

さらに、インターンやOB訪問などを行うことで、実際に社風を肌で感じることができます。

より理解を深めるためには、企業に直接触れる機会を増やし、実際に働いている人の話を聞くのも良いでしょう。

社風を深く理解するための2つの分類

「社風」は捉えどころのない曖昧な言葉になりがちです。

しかし、社風を構成する要素を以下の2つの分類に分けて考えると、より具体的に企業を分析し、自分の軸と照らし合わせることができます。

1. 会社の雰囲気(組織の構造や制度からくる風土)

「会社の雰囲気」とは、企業文化や組織の風土、働く環境など、企業全体に浸透している共通の価値観やルールを指します。

会社の雰囲気のチェックポイント

組織の風通しと構造: 上下関係がフラットで、役職に関係なく意見が通りやすいか、あるいは厳格なヒエラルキーが存在するか。

働き方の柔軟性: リモートワークやフレックス制度の導入状況、有給休暇の取得しやすさなど、個人のライフスタイルに合わせた働き方ができるか。

評価制度の傾向: 成果や実力を重視する実力主義なのか、勤続年数や年齢を重視する年功序列的な側面が強いのか。

社内イベントや交流: 飲み会や社員旅行など、社員同士のつながりやコミュニケーションを意図的に大切にする文化があるか。

これらの要素は、企業の制度や仕組みとして比較的明確に確認しやすい部分であり、あなたがどのような環境で仕事を進めたいかを判断する重要な指標となります。

2. 社員の雰囲気(働く人々の価値観やコミュニケーション)

「社員の雰囲気」とは、実際に会社で働く人々の価値観、振る舞い、コミュニケーションのスタイルなど、個々人の持つ性質から醸し出される空気感を指します。

職場の人間関係は働く上での満足度に最も大きく影響するため、自分に合っているかどうかを見極めることが非常に重要です。

社員の雰囲気のチェックポイント

社員同士の関係性: 困ったときに助け合う文化が根付いているか、各自が独立して業務を遂行する個人主義的な傾向が強いか。

上司・先輩との関わり方: 相談しやすい環境が整っているか、厳格な指導や自主性を尊重した任せ方が求められるか。

社内のコミュニケーション: 業務外の雑談が多く和やかな雰囲気か、業務に集中するあまり会話が少なくドライな環境か。

選考で感じた印象: 面接官や説明会で接した社員と話した際に、あなたが「この人たちと一緒に働きたい」「馴染めそう」と感じたかどうか。

この雰囲気は、実際に企業説明会やインターン、面接といった機会を通じて、社員と触れ合うことでしか感じ取れない定性的な情報です。

就活の軸を社風にする際のポイント

就活の軸を「社風」にする場合、具体性と説得力を持たせることが重要です。

社風は企業ごとに異なり、自分に合った社風を見極めることは入社後のミスマッチを防ぐためにも大切です。

ここでは、就活で社風を軸にする際に気を付けるべき3つのポイントについて解説します。

Step1. 社風の具体的なイメージを持つ
Step2. 自身の原体験と紐づける
Step3. その社風でどのように活躍できるのかを述べる

社風の具体的なイメージを持つ

社風は企業ごとに異なるため、まずは「どのような社風なら自分が活躍できそうか」「居心地が良いと感じられるか」を深掘りしていくことが重要です。

例えば、風通しが良く意見を発信しやすい環境が好きな人と、上下関係が明確で安定したルールがある環境を好む人では、理想とする社風が異なります。

そのため、自分が過去にどのような環境で成果を出してきたか、あるいはどのような環境でストレスを感じにくかったかを振り返ることが役立ちます。

具体的には、企業説明会や社員インタビューで得られる情報を基に、自分の価値観と合致する社風をイメージすることが大切です。

社風を明確にイメージできることで、面接での質問に対しても深掘りされた回答が可能になり、企業側に「この人は自社に合う人材だ」と感じさせることができます。

自身の原体験と紐づける

社風を就活の軸に据える際には、「なぜその社風を求めるのか」を明確にするために、自分の原体験と紐づけることが重要です。

ただ「社風が良いから」という理由では説得力に欠けるため、自分のこれまでの経験を振り返り、価値観が形成された背景を説明できるようにしましょう。

例えば、「風通しの良い環境」を求める理由を語る際、学生時代に所属していたサークルでの経験を挙げることができます。

また、価値観を形成するきっかけとなったエピソードを語ることで、企業側も応募者の人柄や考え方を理解しやすくなります。

このように、自分の原体験と社風を紐づけることで、単なる表面的な志望理由ではなく、深い共感に基づく動機を伝えることが可能になります

その社風でどのように活躍できるのかを述べる

自分が理想とする社風を語る際には、そこでどのように貢献できるのかを具体的に説明することが必要です。

企業は「その環境で何を成し遂げたいのか」「どのような価値を生み出すのか」を重視します。

単に「この社風が好きだから」という理由では、受け身な印象を与えてしまいかねません。

例えば、「アットホームな社風が好き」という理由であれば、「安心して意見を出し合える環境の中で、メンバーと協力して効率的なプロジェクト運営を実現したい」といった具体的な活躍のイメージを語ると良いでしょう。

このように、自分の強みやスキルを活かし、理想の社風の中でどのように行動し成果を出すのかを語ることで、採用担当者に「この環境で活躍できる人材だ」と強く印象付けることができます。

社風に加えて他の軸も準備しておく

就職活動の軸として「社風」を挙げることは、カルチャーフィットを示す上で非常に有効ですが、それだけで終わると説得力が弱くなってしまう可能性があります。

なぜなら、企業側から見ると、「その社風は他の企業でも見つけられるのではないか?」と判断され、「うちの会社でなければならない理由」が見えにくくなるからです。

効果的にアピールするためには、社風に加えて、その企業の独自の特色を踏まえた他の軸を一緒に持っておくことが非常に重要です。

就活の軸の具体例

事業内容・理念: 企業が社会に提供する価値や、根幹となる考え方に共感しているか。
成長: どのようなスキルを身につけ、何年後にどうなっていたいかというキャリアビジョン。
業務への関心: 実際に携わりたい具体的な仕事内容や、その仕事を通して何を達成したいか。

これらの「仕事」や「企業ならではの価値」に関する軸と「働く環境」としての社風を組み合わせることで、企業への理解度の深さと入社意欲の高さを同時にアピールでき、面接官を納得させることができます。

就活の軸を社風にした際のおすすめ構成

就活の軸について聞かれた際、どのように答えれば良いのか分からないという不安もあるでしょう。

ここからは、答え方についての解説をしていきますので、これらを意識し、ぜひ面接でのポイントとして頭に入れておいてください。

1. 結論ファーストで簡潔に述べる
2. エピソードを添える
3. 就活の軸と企業の共通点を伝える
4. 入社後の貢献をアピールする

結論を述べる

回答の際には、まず結論を述べることが大切です。

なぜ就活の軸を社風にしたのかという大事な理由が冒頭で明確になるので、聞いている側は話の全体像や何を伝えたいのかを理解しやすくなります。

その際、結論が長くなってしまっては意味がありません。

結局何が言いたいのか分からなくなってしまうからです。

なるべく結論は短く伝えるようにすると、聞いている側の印象に残りやすくなるので、伝える際は簡潔な言葉になるように意識してください。

また結論から述べるというのは、就活の軸を語るときだけに限らず、志望動機などを伝える際のポイントでもあります。

今後さまざまな場面で活用できるので、理由を聞かれた際にはまず結論を述べることを覚えておくと良いでしょう。

エピソードを述べる

結論を述べたら、次に就活の軸を社風にした理由や、なぜその社風を求めるようになったのかというエピソードを添えてください。

言葉に説得力を持たせるには、具体的なエピソードが必要です。

例えば、風通しの良い環境がいいと思ったということだけを伝えても、なぜその環境がいいと思ったのかは相手には伝わりません。

学年や年齢に関係なく、自由に発言できる環境が心地よいと感じていたからなど「なぜ」の部分を明確な言葉で説明すると、しっかりと自分の価値観や思考なども伝えることができ、評価も高いものになるでしょう。

このとき、専門的な知識を要する言葉を使ったり、自分にしか分からないような言葉で話したりするのはNGです。

第三者が聞いても分かりやすい言葉を用いるようにしましょう。

企業との共通点を述べる

企業は、志望している態度が受け身に感じてしまう人よりも、社風にマッチしていることをしっかりとアピールする人を採用したいという気持ちがあります。

企業の社風と就活の軸に関する共通点がまったく感じられないようなことを説明してしまうと、自社には合わないかもしれないという印象を与えてしまうかもしれません。

そういったミスマッチを防ぐためにも、共通点や関連性を意識した説明を述べるようにしましょう。

きちんとした説明ができると、しっかりと企業の特徴や社風を理解しているというアピールにもなるうえ、その企業を志望する意欲も伝えることができます。

志望する企業だからこそ感じた魅力やマッチ度が高いと思った部分を分析し、共通点を見つけ出してください。

入社後の貢献

入社後に、自身の強みを踏まえてどのように貢献できるかをアピールすることが大切です。

魅力を感じている社風の企業において、自分がどのように強みを活かし、どんな風に成長していきたいのかを具体的に伝えることで、採用担当者に自分が企業で活躍しているイメージを持ってもらいやすくなります。

一方で、この部分が抜けてしまうと、企業に自分を採用するメリットを感じてもらうことができません。

就活の軸を通して、企業への貢献の仕方を明確に伝え、採用するべき人材であると感じてもらえるように意識しましょう。

就活の軸を社風にする際の例文4選

ここまでさまざまなことを解説してきましたが、頭では分かっていても慣れていないと、実際に面接などで就活の軸について聞かれた際には答えに戸惑ってしまうこともあることでしょう。

今回は、風通しの良い社風と、成長意欲が高い社風を例に答え方をご紹介します。

まずは答え方のポイントを意識し、例文を踏まえながら練習などを繰り返してコツを掴むようにしてください。

話すことに慣れてくると、自然と自分らしさを交えたアピールをすることができるようになっていくでしょう。

風通しの良い社風

私の就活の軸は、風通しの良い社風の企業に就くことです。
大学時代は、さまざまなことを経験しながら業界のことを知りたいという思いのもと、長期インターンシップに参加していました。
目標達成のためにチームを組み、全員で意見を出し合いながら試行錯誤を繰り返した結果、効率が上がり予定よりも早く目標を達成することができました。
その際に気づいたことは、自分の意見をはっきりと言いながら仕事を進めることができる環境にやりがいを感じたということです。
私は、さまざまな角度から意見を取り入れながら、案を出し合っていくことが仕事をするうえで重要だと考えています。
年齢や立場に関わらず、いいと思った意見を積極的に取り入れていく御社の社風が自分の就活の軸と共通していると感じたため、志望しました。

成長意欲が高い社風

私は、成長意欲が高い社風の企業に就くことを就活の軸にしています。
大学時代は○○部に所属しており、部活動では常に成長していこうと努力をしてきました。
自分の現状に満足せず、次はどこを変えればさらに良い結果を残すことができるのかを考え、自ら練習メニューを提案したこともあります。
御社は、メインとなる事業以外の異なる分野にも積極的に展開を進めており、会社説明会では非常に成長意欲の高い社員の方が多いという話も伺いました。
新しいことに次々とチャレンジし続ける御社の社風は、挑戦を求めて成長していきたいという自分の思いと重なっていると感じています。
周囲からの刺激を受けながら新しいことに挑戦していける環境で、私自身も成長を続ていきたいと強く思っています。

チームワークの良い社風

私が企業選びの軸として重視しているのは、チーム全員で目標達成を目指す社風です。
大学時代、私はゼミ活動の中で共同研究プロジェクトに参加しました。
そこで、メンバー各自が得意分野を活かしながら、情報を共有し、一丸となって取り組む環境の大切さを学びました。
特に、意見交換を活発に行うことで、個人では気づけなかったアイデアや課題が浮かび上がり、チームとして大きな成果を出せた経験があります。
その経験を通じて、チームワークを基盤とした企業文化であれば、自分の力を最大限に発揮できると考えるようになりました。
入社後は、コミュニケーション能力を活かして、円滑な連携を促進し、チームとして目標達成に貢献したいです。

若手から活躍できる社風

私が大切にしているのは、若手のうちから責任ある仕事を任せてもらえる環境です。
学生時代、私はサークルの運営に携わり、3年生の時には会計のリーダーとして活動しました。
その際、予算管理やイベントの資金調達など重要な役割を一任され、自分で考え行動する責任感の大切さを実感しました。
この経験から、自分で考え抜き、主体的に動くことで成果を出せる環境を求めるようになりました。
貴社が若手にも積極的に裁量権を与え、早い段階から実力を発揮できる機会を提供している点に強く惹かれました。
入社後は、迅速に業務に慣れ、与えられた役割を全うするだけでなく、新たな提案や効率化の方法を模索しながら成長し続けたいです。

ベンチャー企業の社風を就活の軸として伝えるには?

ベンチャー企業は、大手の企業とは雰囲気が異なります。

常に新しいアイデアや価値を生み出すことをスピーディーに求められるため、実力主義である点や早い決断を求められる点がベンチャー企業の特徴と言えるでしょう。

そのため、大手にはないような独自の社風を持っている企業も多くあります。

ベンチャー企業の社風は、主に個人の能力や実力を重視するようなもの、成長することや挑戦することへの意欲が高いというような社風が挙げられます。

事業拡大のチャンスを常に考えている企業が多いため、チャレンジ精神が旺盛だったり主体性を持って働いたりすることを求めている人は、ベンチャー企業の社風に合っていると感じる可能性が高いかもしれません。

まとめ

ここまで、就活の軸を社風にすることについて解説してきました。

メリットやデメリットをしっかりと把握したうえできちんとした答え方や考え方のコツを知れば、数多くの学生の中に埋もれてしまうこともなく、自分らしさを出していくことができるようになるでしょう。

自分の考えが抽象的になってしまわないように、伝え方についてもぜひ検討を重ねていくようにしてください。

自分の力を最大限に発揮できるような企業に出会うためにも、ぶれない就活の軸を決めることがまず大切です。

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