人間関係ってガクチカになるの?企業に響くアピールの仕方を解説!

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はじめに

就職における面接で、必ずといっていいほど聞かれる「学生時代に力を入れていたことは?」という質問ですが、意外と何を答えたらいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

特別人と違う経験もしていないし、派手な実績もないけど、これまでに構築してきた「人間関係」に関してならアピールになるかもだけど実際どう評価されるのか不安。

そんな方のためにここではガクチカに人間関係について書くのがどう評価されるのかや、実際に書く際のポイントを解説していきます。

【ガクチカで人間関係】人間関係はガクチカに使える

結論から先にいってしまいますと、人間関係はガクチカに使って問題ありません。

たとえリモートワークが基本の企業であったとしても、人間関係が存在しない仕事はほぼ存在しませんし、その人の価値観やさまざまな要素が反映されるという点で有効です。

とくにベンチャー企業では、人間関係から読み取れる要素が重視される傾向にあるため、有利に働くといわれています。

ここでは、ガクチカで人間関係について書くメリットについて解説していきます。

人柄を表す事ができる

ガクチカによって採用側が知りたいと思っているのは「あなたがどんな人か」ということです。

その人がどんな人かということを知るための方法は、さまざまな角度の視点から考えられますが「周りにどんな人間関係を構築しているか」ということは、その人の人柄や価値観を色濃く反映します。

またそこからは、自社の社員や社風との相性なども伺うことがことができるため、採用担当としては、その人をどう評価するかを判断する材料にしやすいということになります。

とくにベンチャー企業などの規模が比較的小さい企業においては、一人ひとりが密接に関わることになるため、より重視される傾向があるといえるでしょう。

あなたの人柄をガクチカでアピールする方法としては、人間関係について書くのはいい選択です。

協調性がアピールできる

他人と協調性を持って仕事ができる、ということは一緒に仕事をしていく人材を選ぶ際には、非常に大切な要素になります。

その協調性を相手に印象つけることができれば、就活において大きなアドバンテージとなります。

ただし気をつけないといけないのは、ここでいう協調性というのは、「他人に合わせることができる」というものではありません

企業が求めている協調性がある人材というのは、自身の意見を主張できる主体性を持った上で、他人の意見も同様に尊重し取り入れながらまとめていくことができる能力を持った人の事です。

意見が対立する相手とも、対等で有効的な関係を築き、成長していける人材であるということを企業に示すような内容を選びましょう。

コミュニケーション能力がアピールできる

学生生活までのコミュニケーション能力という言葉のイメージは、「人と話すのが好きとか」「外向的な性格である」といったものだと思われますが、社会人に要求されるスキルとしてのそれは、少し違ったものになります。

企業が期待しているコミュニケーション能力とは、「自分の意見や心理を、相手に伝わるよう論理的にまとめて伝える」「相手が言おうとしていることを聞き取り、類推して正しく理解する」といった双方向の能力のことです。

この能力があれば、社内での円滑な業務にも役に立ちますし、顧客とのコミュニケーションにおいても役に立ちます。

コミュニケーション能力やすべての仕事の根幹といってもいいほど大切なものなので、そのアピールができる機会は逃さないようにしましょう。

【ガクチカで人間関係】人間関係について書く際のポイント

ガクチカにおいて人間関係について書くのは有効なアピールになる、というのは紛れもない事実ですが、その際にはいくつか気を付けるポイントがあります。

大切なのは、企業が人間関係について書かれたガクチカから「どんなことを読み取ろうとしているのか」を知り、それを踏まえた上で書く内容を精査することです。

ここでは、採用の際に重視される要素に絞って、どんなことに気をつけて書くべきかについて具体的な解説をしていきます。

人間関係について選んだ理由を用意する

そもそもガクチカというものは、学生時代を通じてもっとも力を入れたことについて書くものです。

なので、たとえばサークルやボランティア、アルバイトなどで経験したことをベースに内容を決めていくことが一般的になります。

もちろん、大学での研究なども、積極的に取り組んだこととして使える場面は多いでしょう。

そんな中で人間関係について書くことを選んだことで「ほかに書くことがなかった」という風に捉えられてしまうと、ネガティブな評価を受けてしまうことになります。

そうならないためには、前述したその他のこの内容ではなく、この内容を選んだ主体的な動機が必要です。

必ず事前に、しっかりとしたポジティブな理由は用意しておきましょう。

主体性をしっかり表す

ガクチカにおいて書く人間関係において、「受け身」と判断されるような内容は、歓迎されません。

たとえば、「多くの人に話しかけられ、自然と人の輪が自身の周りにはできていました」というような内容は、一見素敵な話と捉えることもできますが、自身から何か行動を起こして達成したものではないため、就活で評価を得ることはできません。

一般的に「いい人である」ということが伝わる内容だったとしても、ガクチカに適しているかどうかに注意して考えるのが大切です。

就職活動全般において「主体性」があるかどうかというのは非常に重要視される要素ですので、人間関係について書くときもそれを自ら構築したというエピソードや、その人間関係を構築したことで何をしたのかなど工夫するようにしましょう。

具体的経験を用いる

ガクチカに記載するときは、その話がきちんと具体的なエピソードとして成立しているかどうかも大切です。

人間関係という言葉自体が示す範囲が広く輪郭が曖昧なため、「友達が多かった」「人間関係が充実していた」という抽象的な表現で終わってしまうことがありますが、それではいけません。

「それがどのような意味を持つ経験やエピソードなのか」をきちんと読み手に伝わるように具体的な内容で書かなければ、採用側は必要な情報をくみ取り、判断を下すことができません。

大きく一般化された話ではなく、しっかり情景や状況が想像できるくらい明確であることと、ロジックがしっかり通っているかどうかという点にも気をつけて書いていきましょう。

思考のプロセスをしっかり表す

なぜその人間関係を深めようと思ったのか、また振り返った時になぜそれを重要と感じたのかについても開示するようにしましょう。

その思考プロセスがきちんと開示されない場合、とりあえずこじつけで「人間関係」に結びつけて書いているだけのような印象を与えてしまったり、論理的に物事を考える力がないという評価をされてしまったりする恐れがあります。

人間関係というものは、内容の濃淡はありますが、誰でも何かしら書くことはできる内容です。

そのため、その人間関係というものを軸にしてあなたが何を考え、どういう経験に落とし込んだか、ということが読み取ることができて初めて周りの人とは違う自分の個性としてアピールすることが可能になります。

具体的にどう活かすかを考える

学生時代の「人間関係」というものを構築している最大の形は「友人関係」になります。

しかし、社会人が仕事の上で現れる「人間関係」というのは、その友人関係を以外にもさまざまな関係性を結んでいくことが必要です。

そのため、これまでに培ってきた経験がそのまま能力として発揮できるかというと、そうとは限らないということはおさえておきましょう。

学生時代に培った人間関係を構築する力を、企業活動の中でどんな風に活かすことができると考えているのかを、採用側に納得させるだけの具体的で説得力のある文章になるように工夫しましょう。

とくにベンチャー企業は人材不足であり即戦力を求める傾向にあるため、あなたの経験やスキルが「どう役に立つのか」という点が重視されます。

【ガクチカで人間関係】人間関係について書く際の注意点

人間関係について書く際、さまざまなポイントがある点はお分かりいただけましたでしょうか。

メリットやさまざまな就活において重要な要素を強調することができる一方で、気をつけないとネガティブな印象を与えてしまうこともあるのも事実です。

その中でもとくに陥りがちなミスについて、いくつかピックアップしてご紹介します。

ご自身で考え、ここまで読んでイメージした内容が以下に該当していないかどうか、必ず確認してみるようにしてください。

性格のみで押し出さない

ほかにも共通することになりますが就活において見られているのは、「それがどう企業活動に役に立つのか」「主体性を持って働いてくれる人材なのか」という部分です。

ですので、「私は誰とでもすぐに打ち解けることができる性格です」というアピールがそれ単体で完結してしまうと「それが具体的にどう役に立つのか」という部分に直結せず、「他に何か取り組んだことがなかったのか」という疑問を持たれることにもつながります。

また、性格によってうまくいった、というアピールは非常に受動的な印象を与えるため、主体性を持って働いてほしい企業にとっては望ましくない人物像として映ることも考えられます。

その性格を活かして、人間関係の中で何を働きかけ、どういったことを成しとげたのかというところまで書くようにしましょう。

ガクチカにおいて大切なのは、入社後に直面する課題に対してどのような姿勢で取り組んでいくのかということを、経験談を通じてアピールすることだということを忘れないことが大切です。

自己PRとかぶらないようにする

企業によっては、ガクチカと自己PRを両方とも聞かれるケースがあります。

そういった場合は、必ずそれぞれを聞く意図がありますので、同じ内容にならないように気をつけましょう。

内容が被ってしまった場合、アピールできるポイントが減ってしまうのはもちろんですが、そのほかに強みを持っていないという印象を与えることにもなるため、大きく評価を落とすことにもつながります。

また「両方とも聞かれている」ということは、それぞれで区別して採用者には知りたいことがあるということです。

それを捉えることができないということ自体が、コミュニケーション能力、とくに聞き取り能力に難があるという印象を持たれることにつながりますので、注意しましょう。

ガクチカと自己PRの違い

ガクチカと自己PRは、どちらも採用側が就活生のことを知るためにあるという点では同じですが、焦点となっている部分に違いがあります。

ガクチカでは、その名のとおり「学生時代に力を入れていた」経験や実際の行動に焦点を当て、あなたの価値観や考え方を知りそれが企業にマッチングするどうかを測ります。

それに対し自己PRは、「自分の長所」に焦点をおいて、それがどのように企業の活動において役に立つかという部分を測るものになります。

もし扱う話題を同じ「アルバイトについて」にする場合も、ガクチカでは「売り上げ向上を目指して接客を工夫した」という取り組みの経験を、自己PRでは「一度もクレームがなかった」という能力をアピールするというように、差別化をするのが大切です。

自分のアピールができる場というのは就活において非常に貴重なので、ひとつひとつの機会を逃さないようにしましょう。

【ガクチカで人間関係】オススメの構成

書きたい内容をなんとなく決めた後は、それをきちんと伝わる文章に落とし込む作業に移っていきますが、その際におすすめなのが「結論→具体的経験→入社後どう活かすか」という順の構成です。

ガクチカは、まず第一に採用担当者が読んだときに「わかりやすい」ということが大切なため、最初に結論を持ってきて簡潔にまとめるように意識しましょう。

また、具体的経験をしっかりと盛り込むことで説得力を、そしてそれがどう企業に貢献することにつながるのかを書くことで、意欲を示すことができることになります。

【ガクチカで人間関係】例文

私は大学生活の中で、それまでの閉じた環境では得られなかった多様な価値観に触れるために「可能な限り多くの人と関わる」ということを目標にし、さまざまなコミュニティに参加し価値観を共有できるよう、深い人間関係を構築するよう取り組みました。

大学の活動のみならずボランティアで参加したイベント運営では、同じ地域に住んでいても年代や性別、収入帯によっても感じている問題や不満、求めているサービスは違うということも直接コミュニケーションをとる中で肌で感じることができ、それをもとにエンターテイメントだけではなく子育て支援などをテーマにしたものなどさまざまなイベントを実施しました。

留学生とも言語や文化的な違いはハードルをこえて積極的に交流を行い、私自身が日本人学生との橋渡しをすることでコミュニティに馴染ませていくこともできました。

入社後は、多様な文化や価値観に触れてきた経験によって培ったコミュニケーション能力を活かして、顧客の潜在的なニーズをしっかりと聞き取り営業業務を行っていきたいと考えています。

【ガクチカで人間関係】ガクチカが思いつかない時には】

ここまで記事を読んで、押さえるべきポイントや注意点は理解していただけたと思います。

しかし、いざ書いてみようとすると「何を書いたらいいか、わからない」ということもあるでしょう。

そんな時は無理矢理思ってもいないことを書いたり、嘘とまではいかなくても背伸びをした内容を書いてしまったりせずに、一度自分の内面と向き合う時間を作りましょう。

ガクチカは「あなたのことを知る」ために聞かれているものですので、まずは自分自身のことを見つめるのが大切です。

自己分析を繰り返す

漠然と自分の経験や強みを書こう、としてもなかなか筆を進めるのは難しいものです。

まずは自分が大学生活でどんなことをしたのかを、細かいことも含めて可能な限り書き出していきましょう。

その自身の経験してきたことをひとつひとつ、「なぜそうしたのか」「どうやってこの課題を解決したのか」という視点から深掘りを繰り返していくことで、自身の価値観や強みなどが見えてきます。

そういった作業の中から、志望する企業の求めている人材像と照らし合わせて適している部分をピックアップして、実際にガクチカを書いてみましょう。

面接に進むと、ここで書いたことについてさらに深掘りされることになるので、背伸びをしたり嘘を混ぜ込んだりしてしまうと話の整合性が合わず、信用が下がることになってしまいますので気をつけましょう。

趣味から探す

自分にとってはただ楽しくてやっている趣味の中にも、実は他人から見た時には、あなたの特徴的な能力を示すような側面が存在する可能性がありします。

ガクチカを書くとき、どうしても自分が「頑張ったこと」という部分に意識が向いているため、趣味などの楽しみが中心にある活動については除外して考えがちです。

自己分析の際には、自分の趣味についてもしっかり深掘りをしていき、熱中したことや客観的に見たら「頑張っていた」と評価できることを探してみましょう。

趣味の活動は他に比べ主体的に取り組んでいることが多く、そういった意味でも業務に「主体的に取り組む姿勢」が重視される就活においては、アピールに向いている要素でもあるのです。

周りの人に聞いてみる

自己分析を繰り返してもなかなか自分のことが見えてこない、というときは、周りにいる人に頼ってみましょう。

大学の友人やパートナー、バイト先の人、両親や兄弟など、あなたのことをよく知る人から見た「自分」は自己分析で見えてくるものとはまた違ったものであることも多くあります。

協力してもらう時は、就活に向けて自己分析をしているということを素直に伝えて、話をするのがおすすめです。

また、このときは「照れ」や「謙遜」はせずにまっすぐ周りの意見を取り入れ、その客観的分析を取り入れて、より自分への理解を深めていきましょう。

とくに人間関係については、本人にとっては些細なことでも相手にとっては印象的だった、ということもよくあるので、この方法はおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ガクチカにおいて、人間関係について書くのは採用側が知りたいと思っている要素も多く含んでいるため、有効なアピールになるということをご理解いただけたのではないでしょうか。

この、「採用側が何を知りたいと思っているのか」ということを読み取りそれに応えるということ自体も、人間関係を構築していく中で重要なコミュニケーション能力のひとつです。

しっかりと採用側の視点に立って、自身の価値観や強みが伝わるようなガクチカを書くことができるように取り組んでください。

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