業界研究に必要な自己分析とは?自己分析の方法や業界研究の視点を徹底解説!

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はじめに

就活を始める際に必要となるのが、業界研究や自己分析です。

自己分析がうまくいかないと、自分が何に興味があるのかわからず、目指すべき企業や業界がわからなくなります。

また、業界研究をやってない場合、その業界で必要とされる人材がわからないので、うまく自己PRができなくなってしまうでしょう。

企業とのミスマッチを防ぐためにも、ぜひこの記事で業界研究や自己分析の必要性について知り、正しい自己分析の方法などを学んでいくことが大切です。

業界研究が必要な理由

就職する際に、企業とのミスマッチが起きることは、就活生にとっても企業にとっても避けたいことだと思います。

そもそも自分が目指す業界が、自分にとって合うかどうかということは、就職活動を始めたばかりの就活生にはわからないでしょう。

右も左もわからない就活生が、自分に合った企業、業界を知るために業界研究が必要なのです。

業界研究を進めておくと、選択肢を広げること、選考企業の絞り込み、選考対策の効率化などさまざまな利点があります。

まずはここで、業界研究をする理由について詳しく解説していきましょう。

選択肢を広げることができる

就活を始めたばかりであれば、多くの学生が目指している企業や業界についての知識は、基本的に少ないと言えるでしょう。

限られた情報の中では、自分に合った業界や企業を選ぶことはとても難しいことになります。

まずは、どんな業界があるのか知ることでたくさんの将来の選択肢を増やすことができるのです。

たとえば、動物関係の仕事に就きたい場合に獣医さんしか知らないと一つしか目指せる道はありませんが、インストラクターやペットトリマー、動物専門の薬剤師など仕事は多種多様にあります。

業界研究を進めることは、あなたの人生の幅を広げることにつながるのです。

どんなにあなたに合った業界があったとしても知らなければその職業に就くことはできません。

自分あった職業を見つけるためにも、まずは知識をたくさん集めることが必要なのです。

選考企業を絞ることができる

業界についての知識を増やすことで、あなたに合った企業への絞り込みが行えます。

まずはざっくりと業界から絞ることで、円滑に選考企業の絞り込みができるでしょう。

絞り込みを行わず、自分のその時の気分で企業や業界を選んでしまうと、その業界に合った自己PRや志望動機を書くのが難しくなります。

職業は多種多様ですので、すべて見ていると時間がなくなってしまうでしょう。

貴重な就活の時間を無駄なくするためには、自分の就活において何が大切かを考えながら絞り込んでいくことが大切になるのです。

また、反対に闇雲に絞り込んでいくと自分の可能性の幅を狭めることにもなるので注意が必要になります。

どこまで絞り込むかどうかの指針は、自己分析がうまくいっているかにかかっているので、業界研究のためにも自己分析をしっかり行いましょう。

選考対策の効率化

憧れる業界や気になる企業がたくさんあると、どれも挑戦したくなると思います。

しかし、就活時間は限られており、たくさんの企業の選考対策を行うとなると、時間が足りなくなってしまうでしょう。

特に、志望する業界が異なる場合、選考対策もがらっと変わってしまうので注意が必要です。

自分に合っている、向いている業界がどこなのかを知り、絞り込みを行うことで、自分に合わない企業への時間を割くことを減らせます。

特にベンチャー企業は、既存の企業とは異なった点を強く持つことが多いので、その企業のために時間を割かなければならないため、時間配分が重要と言えるでしょう。

このように、効率良く就職活動を進められるためにも、業界研究はとても必要なのです。

業界選びに自己分析が必要な理由

業界選びをするためにも自己分析が必要ですが、なぜ必要なのかがわからないという方もいます。

簡単に言うと、業界研究をする理由は自分に合った就職先に就くためです。

では、自分に合った就職先がどうしたらわかるのかというと、ここで自己分析が必要になります。

選んだ企業や業界が自分に合うかどうか知るためには、自分が何に興味を持つかどうかなど自分を見つめ直す必要があるのです。

ここでは、自己分析が必要な理由について主に3つのことからご紹介していきます。

自分の興味を知る

自己分析で最初に行うことが、過去の行動を振り返り自分の興味を知ることです。

自分史を作成し、細かくどんなことに興味を持ったかどうか探っていく作業になります。

ここで大事なのは、大雑把に書くのではなく丁寧に記憶を拾っていくことです。

細かく分析できていないと、せっかく時間をかけた自己分析が意味のないものになってしまいます。

自分の興味がある分野を知ることで、企業や業界研究の際に、その分野に興味が持てるかどうかなどがわかるのです。

まとめると、自己分析とはその業界が自分に合っているかの判断軸を作ることが、目的と言えるでしょう。

就職活動で企業とのミスマッチを防ぐには、この判断軸がとても重要になってくるので、自己分析は慎重にする必要があるのです。

自分のやる気の源泉を知る

次に、自分史を作成する時に思い出せた行動のきっかけや自分のやる気が出る環境を振り返ることが必要になります。

これにより、自分が仕事に打ち込むことができる業界なのか判断がしやすくなります。

その判断軸と業界の特徴を合わせることで、納得度の高い業界選びができると言えるでしょう。

過去の経験から、あなたがなぜそれを頑張ろうと思ったのかという選択の根底には、あなたのモチベーションの本質が隠れています。

モチベーションの本質を知ることは、実は就職活動でもとても重要なことです。

何かをするためにはモチベーションが大切ですが、もしあなたの就いた職業にそのモチベーションとなるものがなければ、やる気が出なくなってしまいます。

自分に合った企業を選ぶためには、自分のモチベーションが何なのか詳しく知っておくことが重要です。

価値観の言語化

今まで何気なく判断してきた出来事がほとんどという人が多いため、言語化することで、志望業界での面接やESで端的に人に伝わりやすい文章を作ることができるようになります。

価値観を言語化することはとても難しく、細かく書き出した自分史から分析することで、ようやく言語化できるのです。

価値観をしっかりと言語化するためにも、自分のモチベーションの本質を見出すことや丁寧な自分史の作成がカギとなります。

また、言語化できるようになることで、自分の価値観を具体的に掴むことができるのです。

明確なイメージが掴めることが、就活の軸がブレないことにつながると言えるでしょう。

自分に合う業界を選ぶためにも、自己分析をしっかりと行うことが大切です。

自己分析の方法

自己分析の方法は、前述したように自分史を作成することなど、はじめから自分で分析する方法があります。

ほかにも、マインドマップと言われる自分の思考を蜘蛛の巣状の地図で表すことやモチベーションの高低を表したモチベーショングラフなどで自己分析ができます。

しかし、自分ではじめから自己分析をすることはとても難しいことなので、マインドマップや自分史がうまく作れない場合もあるでしょう。

そんな時は、自分の力でやり遂げようとするのではなく、自己分析ツールを使ってみたり、就活エージェントを利用したり自分に合った方法で分析を行うことが大切です。

どのように自己分析を行えたかではなく、正しく自己分析ができているかどうかに注意して進めましょう。

マインドマップ

マインドマップとは、1つのワードから蜘蛛の巣状に単語を連想してつなげていくことを指します。

連想することによって、頭の中が広がりやすくなり、自分でも思いもよらなかった自己分析ができることでしょう。

マインドマップの場合、自分史を作るよりも文章力が必要でないため、文章を作り上げることに不安がある方に向いています。

子どもの頃にやった連想ゲームをするように、まずは肩の力を抜いてマインドマップを作成することも良い手かもしれません。

できあがったマインドマップがあれば、それをもとに自分史を作ることも可能になるため、とりあえず自己分析を自分でやってみたい方におすすめと言えます。

まずは、紙に1つの単語を書き出すことから始めてみましょう。

自分史

自己分析をするうえで、1番ポピュラーなやり方が自分史の作成と言えるのではないでしょうか。

マインドマップが、断片的な記憶を引き出す方法だとすれば自分史の作成は、今までの経験の流れを掴むことができる方法です。

まずは、これまであなたが経験したことや頑張ったこと、苦しかったことなどを思い出せるだけ一つひとつ書き出していきましょう。

自分の歴史書を作成するつもりで、細かく書いていくことが重要なポイントです。

大学の時サークルで頑張ったことや部活で体験したことだけではなく、あまり自己PRや志望動機にも書けないような、小さな選択の場面も重要になります。

日常の中であなたがする、小さな選択の積み重ねにも、あなたの潜在的な意識が影響されているのです。

日常的なことであれば、何度も選択を繰り返しており、自分が譲れないポイントもなんとなくわかっているのではないでしょうか。

同じように、ここでは就職活動での譲れないポイントを見つけるために、過去を振り返るのです。

モチベーショングラフ

モチベーショングラフとは、今までいつどんな状況の時にモチベーションを高く物事に取り組めたのか、モチベーションの高低をグラフ化してみるものになります。

できあがったグラフから、モチベーションの高低の要因を洗い出してみることで、自己分析を高めることができるのです。

モチベーショングラフを作成する際には、先に自分史やマインドマップの作成をしてから、書き出された出来事の時のモチベーションを思い出していくと良いでしょう。

モチベーショングラフの良いところは、自分の価値観がどこに向いているのかを可視化しやすい点と言えます。

マインドマップで自分の過去を広げ、自分史でさらに経験やモチベーションの理解を深め、モチベーショングラフで自分の価値観が視覚的にわかりやすくすることができるのです。

自己分析をするうえでどれもとても重要な役割があるため、丁寧な作業を心がけましょう。

自己分析を通じた業界選びの視点

詳しく自己分析ができたら、自己分析の結果を参考に自分に合った業界を選んでいきましょう。

この時に、業界選びをする際の視点として、好きなこと、得意なこと、社会貢献性の3つが挙げられます。

どの視点で選ぶことも大切ですが、自分がその3つの中で1番譲れないものは何かで選んでみると良いでしょう。

自己分析がしっかりと行われているのであれば、自分の価値観からどれが1番重要なのか選ぶことができます。

反対に、この3つの視点を選ぶことができないのであれば、まだ自己分析がしっかりとできていないと言えるでしょう。

好きなことから考える

好きなことは続けやすいので、長く働きたい企業を探したい場合は過去に好きだったものから逆算して考えてみることも一つの手です。

自分が何よりも好きなことであれば、たとえ苦手であったとしても、スキルを習得するまでの過程が辛いものではなくなります。

好きなことであれば、できないことではなく、新しい知識を吸収できるという風に前向きな姿勢で取り組むことができるのです。

また、好きなことであれば自らそのことに対してアンテナを張り続けることができるため、日々知識のアップデートをすることも可能と言えるでしょう。

自分の経験上、長く続けられたことの理由が好きなものであったことが多い場合は、自分の好きなことから目指すべき業界を選ぶことが良いと言えます。

得意なことから考える

得意なことであれば、周りの人よりも一歩先を行くスタートを切れることが多くモチベーションの持続もしやすいと言えます。

単純に得意なことであれば、失敗も少なく、成果をガンガン上げていけることにつながるのでやりがいを感じられるでしょう。

たとえば、学生時代の宿題で、苦手な教科と得意な教科では、進むスピードも新しいことへのチャレンジのしやすさも違ったのではないでしょうか。

得意なことは、失敗が少ない分一度壁にぶつかると、気持ちが折れてしまうかもしれません。

しかし、壁を乗り越えた際にはスキルの向上も大きく、モチベーションが上がります。

自分にとって、モチベーション維持に一番必要なことが得意であるかどうかは、企業を探す際にも得意なことから考えてみるのも良いかもしれません。

社会貢献性から考える

自分にとって得意なことをしたり、好きなことをするよりも、困っている人を助けたり、人の役に立つことにやりがいを感じる人もいます。

そんな方は、社会貢献性から企業や業界を選ぶの一つの手だと言えるでしょう。

社会貢献性を就活の軸とする場合、どのように貢献していきたいかということまで詳しく突き詰めていく必要があります。

精神面が安定している状況であれば、他人への貢献でモチベーションを維持することもできますが、精神面が不安定な場合だと維持することが厳しくなることもあります。

そんな時に、得意なことで貢献したいのか、好きなことで貢献したいのか手段まで突き詰めていれば、他人からの評価を気にせずモチベーションを維持することができるのです。

人の役に立てることは大事なことですが、何よりもまずは、自分にとって過ごしやすい環境とはどんな状況だったかどうか考えてみましょう。

業界を選ぶ際に気を付けるべき点

自己分析と業界研究により、自分の目指したい業界が見えてきたら、まず市場規模が縮小していないか、新卒採用の有無などを確認しておきましょう。

また、序盤から1つの業界に絞ってしまうよりは就職活動を進めながら精度を上げていくほうが良いと言えます。

HPなどネットの情報だけでなく、インターンなどに参加して生きた情報を取得し、自分に合うかどうか見極めていきましょう。

しっかりとした自己分析と業界研究に時間を費やしても、目指そうとする業界の未来が狭い場合や新卒は採用していなければ意味がありません。

業界を選ぶ際には、序盤から絞りすぎないこと、市場規模の確認、新卒採用の有無をしっかりとチェックしていきましょう。

市場規模が縮小していないか確認

業界は日々、成長と衰退を繰り返していますので、自分の目指す業界の市場規模が縮小しているということもあり得なくはありません。

市場規模が縮小している場合は、その業界の企業は経営不振に陥る可能性も十分あり得ます。

厳しい現実を受け止めたうえで、どうしてもその業界を選びたいわけではない人は、その業界を避けるほうが無難です。

また、業界の市場規模が縮小している場合はベンチャーや経営に響きそうな企業よりも、なるべく安定した企業を選べるように、企業研究を念入りに行いましょう。

就職活動は入社することや内定を貰うことがゴールではなく、自分の人生の通過点の一部でしかありません。

自分の将来のことを見据えたうえで、業界や企業を選ぶことが大切です。

新卒採用の有無

そもそも業界や企業によっては、志望率も高く離職率も低いことから、新卒採用をしていない場合やどこかで経験を積んでからではないとスタートラインに立たせてもらえない場合もあるでしょう。

その場合、新卒採用を同じ業界の企業では行っていないかどうかなど、注意しなければいけない点が増えます。

自分が目指す企業や業界が、狭い門であるのであれば、その門を潜るために何が必要かを考えてキャリアアップを目指すことも必要です。

新卒採用をしていないからただあきらめるのではなく、その企業が求める経験や知識を吸収できる先はどこか考えて選ぶことが大切です。

同じ業界でも企業によっては新卒採用を行っているところがあります。

そういう企業を見逃さないためにも、業界研究や企業研究を怠らないことが重要と言えるでしょう。

序盤から絞りすぎない

序盤から志望する企業や業界が決まっているからといって、それだけに焦点を絞ることはあまりおすすめできません。

企業や業界の説明会などは、いつでも参加できるものではないので、後から気になる企業ができても遅い場合があります。

なるべく自分の将来の幅を広げるためにも、少しでも気になるのであれば、説明会などに参加しておくことがおすすめです。

自己分析などをしていても、就職活動の間に自分への理解が深まることも多く、目指す先が変わることも少なくありません。

自己分析を過信しすぎず、なるべく自分の興味のある分野の業界は知ろうとする姿勢が大切です。

業界研究によって、絞り込んでいくことは大切ですが、最初から決まった企業のことだけ調べるのではなくほかにも自分に合った業界がないか探してみましょう。

おわりに

この記事を最後まで読んでくださった方は、就職活動において業界研究や自己分析がとても重要なことであることがわかったと思います。

就職した際に、企業とのミスマッチを防ぐためには、しっかりとした自己分析とそれにもとづいた自分に合う業界研究が必要です。

視点を決めることで選択する業界のブレを防ぐこともできるので、業界選択の際にはどの視点で選んでいくのかしっかりと決められるようにしておきましょう。

自分の人生の通過点として大事な時期なので、自分が何を大事にして生きているのか知る良い機会と言えます。

はやる気持ちもわかりますが、一度肩の力を抜き自分をゆっくり見つめ直すことが大切です。

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