はじめに
転職活動をしていると、面接の時間がいつもよりも短くて不安になることがあるかもしれません。
面接時間が短かった場合、合格・不合格のいずれにしても理由がわからず、もやもやしてしまうでしょう。
そこでこの記事では、転職面接の時間が短くなる理由について、代表的なものを解説します。
また、面接時間が短かった場合の合格・不合格を簡単に見極められるサインも紹介します。
ぜひこれまでの面接を振り返って、次回以降の転職面接の参考にしてください。
【転職面接の時間が短くなる理由】面接時間が短いと不合格なのか
そもそも、面接時間が短いと、不合格と決定づけてしまって良いのでしょうか。
結論からいえば、面接時間の長さと合格・不合格はあまり関係ありません。
面接は後の予定が押さないように時間を設定してあるため、短くなるのはよくあることだからです。
面接時間は選考のステップにもよりますが、平均で30分~1時間程度といわれています。
しかし、面接が立て続けで予定されている場合、知りたいことがすべてわかれば早めに切り上げることもあるでしょう。
面接官には、次に予定されている面接に向けて準備する時間も必要になります。
このため、面接時間が20分程度でいつもより短く感じたとしても、決して不合格とは限りません。
目的によってはあまり深掘りをされない場合もあり、5~10分の面接時間で合格となるケースもあるでしょう。
面接の合否を考える上では、時間よりも面接の内容に注目したほうが良いかもしれません。
長かった・短かっただけではなく、何を聞かれたかを振り返って合否を判断すると良いでしょう。
【転職面接の時間が短くなる理由】面接時間が短くなる理由とは?
それでは次に、面接時間が短くなる理由を、企業側と応募者側に分けて紹介します。
時間が短くなった原因がわからないと、合格・不合格に関わらず不安に感じてしまうでしょう。
しかし、面接時間が短くなるのは、決して面接を受けたあなただけが原因ではありません。
面接時間が短くなるのには、企業側と応募者側それぞれに原因が考えられるからです。
ここでは、代表的なものをいくつか紹介するので、思い当たるものがあるか確認しておきましょう。
企業側に原因がある場合
まず、企業側に原因があって、面接時間が短くなるケースを紹介していきます。
面接は、応募者と企業の双方によって成立しているため、応募者だけに原因を求める必要はありません。
むしろ、面接をセッティングしている企業側の事情もちゃんと考慮したほうが良いでしょう。
そもそも複数回の面接がある場合、今回は顔合わせ程度の面接であることもありえます。
また、面接官が多忙な場合や、面接に慣れていなかったという場合もあるので、それらの事情も考慮すると良いでしょう。
そもそも顔合わせ目的の面接だったため
まずは、そもそも面接の目的が顔合わせ程度で、それほど深堀した質問をされない場合が挙げられるでしょう。
複数回面接を予定していて、書類選考通過者を多めに出している企業もあります。
この場合、1次面接は第一印象と基本的なコミュニケーションができるかを見るだけになりがちだからです。
顔合わせ目的の面接では、面接官は深ぼった質問をあまりしてこないので、不安になるかもしれません。
しかし、それは内面以前に外見や身振り、話し方など基本的なところを見られているからでしょう。
また1次面接だけでなく役員による最終面接も、顔合わせ目的で、短時間で終わってしまうことがあります。
このため、想定よりも短く面接を終えてしまうかもしれませんが、あまり心配する必要はありません。
面接担当者が多忙の場合
企業側に原因があるケースとして、面接担当者が多忙の場合は短時間で終了することもあります。
これは、担当者が普段の業務の合間に、応募者の面接対応をしている場合があるからです。
採用のフローの中には、人事担当者以外に実際に現場で働く社員が面接を担当することがあります。
新卒採用と違って、中途採用は不定期なことが多いので、たまたま繁忙期と重なってしまうこともあるでしょう。
この場合、人事が設定した面接時間を確保できないことや、時間内で終わらせるために質問が少なめになると考えられます。
しかし、中途採用は即戦力を獲得する目的のことが多く、実力がわかれば短時間で切り上げることもあるでしょう。
これはスキルや能力ではなく、人柄やポテンシャルも評価する新卒選考との違いといえます。
面接官が面接に慣れていない場合
面接官が原因のケースとしては、面接官側も面接に慣れていない場合が挙げられます。
しょせん面接官もひとりの人間であり、はじめから面接のプロであるとは限らないからです。
たとえば人事部に配属されたばかりの人であれば、面接をほとんど経験していないこともあります。
これは異動が多い会社だったり、業務ローテーションがあったりする会社では起こりうることでしょう。
また、先述のように、選考フローでは人事部以外の部署の人が面接を担当することもあります。
面接官が面接に慣れていないと、聞くことがなくなってしまい、設定時間よりも短くなることがあるでしょう。
このように感じられた際には、エピソードや根拠を丁寧に説明するなど、評価されやすくなる工夫が必要かもしれません。
応募者側に原因がある場合
ここまで面接が短くなるのは、企業側だけでなく応募者側に原因があることだってもちろんあります。
そこで、応募者側に原因があって面接時間が短くなるケースを見ていきましょう。
基本的に面接が短くなる理由は、短時間で合格・不合格が決まったからです。
不合格なら理由は知らされない上、合格だった場合でもどのような点が評価されたのかわからず、戸惑うことになるでしょう。
そこで、合格・不合格それぞれのケースについてその原因を紹介します。
短時間で魅力が伝わったため
面接時間が短くても合格となった場合、それは短時間であなたの魅力が伝わったからでしょう。
企業側には採用したい人物像があって、あなたはそれに当てはまっていると判断されたからです。
たとえば、書類選考の時点で企業側が採用したいと考えている場合、面接は単なる確認作業になるでしょう。
また、受け答えが上手な人の場合、面接官が知りたいことを知れれば短時間で面接が終了する可能性も。
とくに中途採用は即戦力が求められるので、応募者の人柄よりも能力やスキルの確認が中心になりがちです。
このため、優秀な人材を求める会社ほど面接時間は短くなるでしょう。
しかしその一方で、会社に見合わないと判断されれば、容赦なく不合格となる可能性もあるので注意が必要です。
短時間で不採用と決まったため
逆に面接時間が短くて不合格となった場合、そう判断される明らかな理由があったことになります。
代表的なものとしては、第一印象や身だしなみ、基本的なコミュニケーションができていないなどでしょう。
従業員はその会社の看板を背負って働いているようなものであり、外見やマナーは重要な要素だからです。
もし取引先やお客様に無礼があってビジネスのチャンスを失ってしまえば、それは大きな損失となってしまいます。
とくに基本的なコミュニケーションや目上の人への礼儀などは、採用後の教育が難しい部分と言えるでしょう。
短時間で面接が終わってしまい不採用、という事態が続いている人は、これらの点で問題があるかもしれません。
傍目から見れば明らかなことも多いので、周りの人に相談して改善を試みましょう。
【転職面接の時間が短くなる理由】面接時間が短かった場合の合格サインとは
ここまで、面接時間が短くなる原因について、企業側と応募者側の原因を整理してきました。
面接時間が短い場合には、合格と不合格の両方の場合があることが理解できたかと思います。
それでは面接時間が短かった場合に、合格・不合格を見極める方法はあるのでしょうか。
確実ではありませんが、面接官の対応や質問に注目すると、手がかりとなるかもしれません。
そこでまずは、短時間で合格が決まった場合のサインを2つ紹介します。
面接官が会社の魅力をアピールしてきたり、次回の選考について仄めかされたりしたときは、合格の可能性が高いといえるでしょう。
これらのサインを察知した際には、次の選考に向けて面接の振り返りを行うなど、予定を確認しておくことをおすすめします。
会社の魅力をアピールしてきた
まず、面接官が会社の魅力をアピールしてきたら、それは合格のサインと考えられます。
普通の面接は応募者が自分の魅力をアピールする場なので、違和感を覚えるかもしれません。
しかしそれは、優秀な応募者に志望度を上げてもらえるように面接官が魅力づけしているのです。
面接で早々と合格が決まるような人材は、他社の選考でも高い評価を受けやすいでしょう。
この場合、企業は応募者を選ぶ側ではなく、応募者に選ばれる側になります。
このため、自社が応募者にどれだけマッチしているのか、アピールしなくてはいけません。
また、競合他社と比べた際の優位な点など、自社ならではの強みもアピールポイントです。
このように会社のアピールをされた際は、合格の可能性が高いと考えて良いでしょう。
次回の選考の日程や連絡について仄めかされた
面接の最後に次回選考の日程や連絡について仄めかされた場合も、合格の可能性は高いといえます。
先述のとおり、優秀な応募者は他社に取られないように、一刻も早く選考ステップを進めたいからです。
求職者の多くは、いくつかの企業を並行して転職活動を進めることが多いでしょう。
このため、他の企業よりも早く応募者のスケジュールを確保しておきたいと考えるのは、自然なことです。
ただし、面接中これらのサインが見られても不合格になることもあるので、注意しましょう。
面接官個人の意志では合格と決めていても、ほかの候補者との関係で不採用になることがあるからです。
そのため、合格する前提で他社の選考を辞退したり、早まって退職の意志を伝えたりはしないようにしましょう。
【転職面接の時間が短くなる理由】面接時間が短かった場合の不合格サインとは
次に、面接時間が短かった場合の不合格のサインを2つ紹介するので、確認しておきましょう。
志望動機に対して深掘り質問がなかったり、最後にアピールを求められたりすると不合格の可能性があります。
自分なりにどこが悪かったのかを分析し、応募企業が少ない場合にはエントリーを増やしておくと良いでしょう。
しかし、たとえこれらの不合格サインが見られても、結果は出るまでわかりません。
そこでモチベーションを落とすことなく、面接の最後まで集中して受け答えしましょう。
深掘り質問が無い
まず志望動機に対して深掘り質問が無い場合は、不合格になる可能性があるでしょう。
これは面接官が応募者に対して、興味を持っていない証拠だからです。
とくに志望動機が他社でも通じるようなものであった場合、志望度が低いと見られるかもしれません。
もちろん、だからといって奇をてらった志望動機を無理に用意する必要は無いでしょう。
これは面接官との相性次第で、たまたまその人には響かなかっただけかもしれません。
また、書類選考の時点で評価が高かったため、質問することがなかったという可能性もあります。
このため、深掘り質問がなかっただけで不合格と判断するのは早計といえるでしょう。
ただ、少しアピールが足りないと感じたときには、最後のチャンスをちゃんと活用しなくてはいけません。
最後にアピールはありますかと言われる
面接の最後に、何かアピールすることや言いたいことなどはありますかと言われた場合、不合格の度合いは高いでしょう。
面接の内容次第ですが、ここまでに不採用と決まっているものの、最後のチャンスという意味合いが強いからです。
もとよりこの質問は、面接が設定時間通りに進行した場合や、長くなったときにも聞かれることはあります。
しかし設定よりも面接時間が短い場合や、面接官とやり取りが噛み合わなかったと感じている場合にこの質問がきたら、注意しましょう。
おそらくそれまでのあなたのアピールは面接官に届いていないか、届いていたとしても響いていないと考えられます。
このままでは不合格の可能性が高いため、志望動機を付け加えるなど熱意が伝わるアピールをしましょう。
【転職面接の時間が短くなる理由】面接時間より重要なのは受け答えの内容
ここまで、面接時間が短いときに、合格・不合格を見極めるサインをいくつか紹介してきました。
合格のサインは、面接官から会社の魅力をアピールされたり、次回選考の予定を仄めかされたりすることです。
また、深掘り質問が来ない場合や最後にアピールを求められた場合、それは不合格のサインかもしれません。
しかし注意しておきたいのは、サインはあくまでもサインであり、結果が来るまで合否はわからないことです。
また、不合格の場合はもちろん、合格の場合もその理由を教えてもらえないことがあります。
このため、面接が終わったら記憶が新鮮なうちに、面接でよかったところや悪かったところを振り返りましょう。
それをもとに、受け答えの内容や話し方を改善し、次回の面接につなげることが重要です。
【転職面接の時間が短くなる理由】アゲルキャリアなら企業探しから面接練習までサポートしてもらえる
転職面接でなかなか合格がもらえないとき、ひとりで面接を上達させていく方法がわからない人も多いかもしれません。
面接は人と人の対面でのコミュニケーションであり、ひとりでの練習には限界があるからです。
また、面接時間が短かった場合にはフィードバックも少なく、余計改善策が浮かばないかもしれません。
そんな人には、既卒・第2新卒・ミドル向けの転職支援サービス「アゲルキャリア」がおすすめです。
アゲルキャリアでは、専任のエージェントが求職者にしっかりと向き合い、1週間で内定獲得できるサービスを提供。
面接の練習だけでなく、企業探しからエントリー、面接、内定までサポートしてもらえます。
ひとりでの転職活動が不安という人は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、転職の面接で時間が短くなる理由と、合格・不合格のサインを紹介しました。
面接時間が短くなる原因は、企業側と応募者側の両方にあり、面接が早めに終わったから不合格というわけではありません。
合格か不合格かは、面接官の話す内容や質問からある程度は推測可能です。
しかし結果は出てみるまでわかりませんし、面接時間だけに注目するのは本質的ではありません。
自分が質問にちゃんと受け答えできていたか振り返り、次の面接につなげるようにしましょう。