明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
・自己PRが聞かれる理由
・向上心は自己PRになる?
・向上心を自己PRでアピールするポイント
・例文
・向上心を自己PRに書きたい人
・自己PRのポイントを知りたい人
・書類選考を突破したい人
・例文を見てみたい人
誰にでも強みと弱みがありますが、就活では自分の強みをうまくアピールして、採用担当者の印象に残らなければなりません。
しかし、ご自分の強みが果たして自己PRとして通用するのか、不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、向上心は自己PRになるのかについて、企業が自己PRを聞く理由から解説します。
書き方に不安がある方でも、構成や注意点についてもご説明するのでご安心ください。
ぜひ参考にして、志望企業の内定をつかみ取ってください。
目次[目次を全て表示する]
【向上心をアピールしたい】向上心とは
向上心を就活でアピールする前に、まず向上心という言葉の定義について再度考えてみましょう。
一度意味を深く理解した上で、自分がアピールするものは本当に向上心という言葉に当てはまっているのかについて理解を深める必要があります。
向上心とは、自分の成長や進歩への強い欲求や意欲を指します。
技能や能力、知識を向上させようとする精神の状態や態度を表現する言葉です。
このような人は常に自分自身を成長させることを目指し、継続的に努力できます。
失敗や挫折に対しても立ち向かい、そこから学びを得て再挑戦する姿勢を持っているのが向上心がある人と言えますが、高い人の特徴については大きく分けて5つあるため、それぞれ後ほど紹介します。
【向上心をアピールしたい】企業が自己PRを聞く理由
企業の採用選考で必ずといって良いほど応募者に課せられるのが、エントリーシートによる書類選考と一般や幹部クラスの社員による面接です。
そこでは多くの質問が行われますが、応募者自身の強みについての質問、いわゆる自己PRを聞かない企業はほとんどないでしょう。
企業側に認められる自己PRにするためには、まず企業側が応募者に自己PRを求める理由を知る必要があるのではないでしょうか。
以下でその理由を2点挙げ、それぞれについて解説します。
志望度を見極めるため
企業が応募者に自己PRを聞くのは、その人の自社への志望度を見極めるためであるというと、意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、自己PRではその人の能力しか伝わらないと思っているのであれば、それは正しい認識ではありません。
自己PRができるということは、自分自身をよく理解し、自身の強みをどう活かしてその会社に貢献できるのかをしっかり考えられていることの現れです。
企業側としても、自分自身を見つめ、自社のために何ができるか考えている就活生の方が好感を持てます。
そして、自社への志望度が高いとみなし、そういう人にこそ内定をあげたくなるものです。
内定を得るためには、自己PRからその企業への貢献の意志まで伝えることを肝に銘じましょう。
どのような人かを簡潔に知るため
企業が応募者に自己PRを求めるのは、その人がどのような人かを簡潔に知るという狙いもあります。
企業の採用選考にはたくさんの応募者が集まるため、その一人ひとりとじっくり話がしたくても、その時間はありません。
しかし、面接の時間は長くても数10分ほどしか取れず、お互いのことを知るには短すぎます。
そこで応募者に自身のことをアピールしてもらう場を設けることにより、企業は可能な限り応募者のことを深く知ろうと務めているのです。
企業にもそれぞれ社風があり、なるべくそれに合った就活生を採用しないと早期離職の原因にもなってしまい、お互いに痛手になってしまいます。
そういった事態を事前に防ぐためには、応募者の自己PRを聞き、そのキャラクターを把握しなければなりません。
企業とのマッチ度を測るため
自己PRを聞くことで、採用担当者は応募者の雰囲気や考え方が自社の求める人物像と合っているか判断しようとします。
企業は新入社員に大きなコストをかけて人材育成をするため、自社で長く働いてくれる人材を獲得することが重要です。
自社の理念や働き方に合わない人材の採用は企業にとって大きなリスクであり、自己PRは採用選考において重要な項目です。
自己PRによって自身の考え方や雰囲気が企業風土にマッチしていることを示すよう意識しましょう。
選考を有利に進めるため、自己PRの内容をしっかりと志望先に合わせ作り込むことが重要です。
効果的な自己PRを作るためには、企業分析に加え自己分析を確実に実施します。
入社後、自身が企業においてどのように活躍できるかイメージしてもらいやすい自己PRを作りましょう。
【向上心をアピールしたい】向上心は自己PRとしてふさわしい?
自分の強みは向上心であるという自負があっても、自己PRでそれが果たして通用するのか、不安な方も中にはいらっしゃるでしょう。
向上心は自己PRとしてふさわしい長所であり、エントリーシートや面接で存分に使える長所です。
ただし、実際に聞かれたときには、向上心と一言でまとめてしまうのは避けましょう。
たった一言でまとめてしまうと、相手からすれば具体性がなく、それだけ信憑性も下がってしまいます。
そうなると、それ以上の深掘りをする質問も出ず、自分に関心を持ってもらえないまま終わってしまうでしょう。
ご自分の向上心がどのような場面で効果を発揮したのか、実際のエピソードも添えて具体的かつ独創性の高い内容にすることを心がけると、内定がぐっと近づくはずです。
向上心はベンチャー企業にも刺さる!
向上心は、ベンチャー企業でも高く評価される自己PRです。
ベンチャー企業は、上場など大きな目標に向かって全社が一丸となり、前進していこうとする気質があります。
リソースの面ではどうしても大手企業に劣ってしまうかもしれませんが、ほかの企業には真似のできない独創性のある製品を次々と生み出し、事業に成功している企業も珍しくありません。
社員数自体は少なくても、全員が向上心を持って働くことで成長を遂げてきたところもたくさんあるはずです。
そういった社風の企業では、新入社員にも同じような熱量で仕事に邁進することが求められ重宝されます
向上心の高さは、そのような企業にうってつけの自己PRであり、企業側からご自身に興味を持ってもらえ、選考を突破できる可能性が高まります。
【向上心をアピールしたい】向上心が高い人の特徴
向上心が高い人の特徴には、大きく分けて以下の5つの特徴があります。
自分が当てはまっているかを確認し、本当に自己PRにおいて向上心をアピールして良いかについて確認しましょう。
挑戦心がある
向上心がある人の特徴として、挑戦心があることが挙げられます。
新しい挑戦に対して恐れずに取り組む人が多いのです。
自分の能力を試し、成長の機会を求めて新しい領域に飛び込む人が多いと言えます。
挑戦を避けるのではなく、むしろそれを楽しむ姿勢を持ち、成長の機会として捉えられるのが向上心のある人の特徴です。
逆境や自分がこれまで学んでこなかった領域などに向かっても果敢に挑戦し、自らを向上させることに喜びを見いだせる人は、積極的にアピールして良いでしょう。
妥協をしない
基本的に妥協をしないという特徴も、アピール可能です。
常に目標に向かって最大限の結果を出せるために取り組み続けられるため、自分に対して妥協を許さないのです。
様々な手法を試し、妥協をせずに努力を続けた話をすれば、どのような場面においても、最終的に成功までたどり着ける粘り強さをアピールできます。
困難や様々な誘惑に屈することなく、自らの信念と目標に忠実に向かって進む強さも同時にアピールできるでしょう。
打たれ強い
向上心がある人は打たれ強いという特徴も持っています。
失敗や困難に対して何度も立ち向かい、屈しない強さを持っているのです。
挫折を経験してもめげず、むしろそれは自らの成長の機会または間違った選択肢を学ぶことができたという捉え方をし、前向きな姿勢を貫くことができるのです。
打たれ強さは、困難を乗り越えて成長し続けるための力強い支えとなります。
挫折を受けてもめげずに前進し、困難に打ち勝つための精神的な強さを積極的にアピールしましょう。
視野が広い
向上心がある人は様々な考え方や観点を受け入れることができるため、視野が広いという特徴もあります。
単一の視点にとらわれず、多様な視点を取り入れることで自己の成長につなげられるのです。
広い視野を持っている人物は、自分の成長に必要な知識や経験を獲得した上で、より豊かな人間として成長するために取り組み続けられます。
自分の視野を広げるために積極的に学び、異なる視点や考え方を受け入れる開かれた心を持っていることを積極的にアピールできれば、コミュニケーション能力が高く、プロジェクトなどにおいて活躍できる人物であることをアピール可能です。
努力ができる
向上心のある人は、持続的に努力ができるということもアピールしたいところです。
辛抱強く努力を重ねて、成長を遂げられる人物であるということを伝えましょう。
自分が目標達成のために必要な努力について惜しまず、毎日の積み重ねによって進歩を実感した経験を持っている人は、積極的に話したいところです。
自分が目標に向かって常に努力を続け、理想の姿に近づくために継続的に努力できるということをアピールしましょう。
また、困難に直面してもめげずに前進し、自らの目標達成のために日々努力を重ねる粘り強さについても話せれば、同時に複数の能力をアピールできます。
【向上心をアピールしたい】向上心の自己PRが企業に受ける理由
企業がなぜ向上心をアピールする就活生に対して良い印象を抱くのかについても、理解を深めておきましょう。
以下の3つのポイントを意識した上で自己PRを作成できれば、より良い印象を与えることができ、内定に近づくはずです。
真面目に仕事をしてくれそう
向上心を持っている就活生は、自分の成長に向けて真摯に取り組み続けることができるため、仕事に対する責任感が非常に強いと考えられます。
常に自分の成長やスキルの向上に努め、その成果を仕事に還元することを期待してもらえる可能性が高いです。
真面目な人物は、常に全力で業務に取り組み、ミスを犯さないだけでなく、求められている以上の結果を出すことを大切にしている人が多いため、正確に業務をこなしてくれるという信頼感を持つことができるのです。
事業の発展に貢献してくれそう
真面目な人は、自分がただ与えられた仕事をこなすだけでなく、どうすれば企業により貢献できるか、どうすればより組織を強固なものにできるのかについて考え続けている場合が多いです。
よって、どうすれば自分が結果を出せるのかについて考えるだけでなく、どうすれば企業が成長できるのかについて提案してくれることもあります。
このように、より企業が発展し、成長していくためにはどうすれば良いのかについて考え続けられる人物は、独りよがりではなく、企業に対しての忠誠心が高いとも考えられます。
つまり、すぐに仕事を辞めるのではなく、長きに渡って勤務してくれる可能性も高いということであり、信頼性が非常に高いのです。
周囲にポジティブな影響を与えてくれそう
向上心の高い人物は、積極的なコミュニケーションを取り、チームワークに貢献しようと考えている場合が多いです。
自分の成長を追求するだけでなく、周囲のメンバーもサポートし、共に成長しようとする姿勢を持っている人が、向上心の高い人には多いです。
よって、組織内で人物がリーダーシップを発揮することで、全体のモチベーションを高め、ポジティブな雰囲気を作ることも期待できます。
また、1人が真面目に、熱心に働いている姿勢を見れば、他の社員も触発され、業務に対してのモチベーションが高まる可能性もあるのです。
【向上心をアピールしたい】向上心が特に求められる企業の特徴
向上心をアピールする方法や、どうすれば良い印象を与えられるのかについて分かったところで、どのような企業が向上心を求めているのかについても確認してみましょう。
せっかく良い自己PRが書けたとしても、企業が向上心のある人物を求めていなければ意味がありません。
若手にも裁量権が与えられる
向上心が求められている可能性が高い企業の特徴として、若手にも裁量権が与えられることが挙げられます。
早い段階で裁量権を与えることで、自分がただの社員の1人ではなく、企業に対しての責任を担っている人材であるということを感じてもらうことを大切にしているからです。
これにより、一人ひとりの業務内容が微々たる影響を持つものではなく、プロジェクトや企業全体に対して影響していることを認識させ、向上心を持って成長してくれることを期待している場合があります。
よって、向上心をアピールする際は、企業研究の段階で企業が若手に裁量権を与えているのかについて確認してみましょう。
人材育成に注力している
人材育成に注力している企業も、向上心が高い人材を求めている可能性が非常に高いです。
もちろん、どの企業も人材育成は大切にしていますが、特に公式サイトなどで強くアピールしているところの場合は、「早く成長してもらい、企業の即戦力として活躍してもらいたい」と考えている場合が多いです。
特に、ベンチャー企業などにおいてはこのような傾向が非常に強いため、自分が入りたい企業がどのような教育制度を実施しているのか、若い人が活躍しているかなどについて確認してみると良いです。
向上心を自己PRとしてアピールする際の構成
向上心は自己PRにうってつけの長所だとわかっても、内定を勝ち取れるようにするためには、その構成もしっかりと練る必要があります。
構成によって印象的で内容が伝わりやすくなることもあれば、最後まで何を伝えたいのかわからなくなってしまうこともあるのです。
ただし、文章の構成はだいたい基本が決まっているので、それを踏襲するだけで採用担当者の心をつかめる自己PRが仕上がります。
以下でその構成について4つに分けて解説するので、参考にしてください。
結論
書類であっても面接であっても、最初に答えるべきなのは結論です。
結論を最初に述べるのは、就活に限らずビジネスの基本であることを意識しましょう。
何を言いたいのかわからなくなってしまったなどの状況を回避するためにも、大切なことです。
たくさんのことを知ってほしいと思うあまり、結論の前に例を挙げて説明してしまう方もいらっしゃいますが、それでは何を説明するための例なのかが相手にはわかりません。
相手にもどかしい思いをさせないためにも、結論から入るのは必須です。
エピソード
結論の次に持ってくるのが、具体的なエピソードです。
ご自分の向上心がどのような状況化で活かせたのか、実際の例を持ってきて説明しましょう。
エピソードが含まれていれば事実確認ができて、それだけ説得力が上がります。
向上心という単語を出している人がほかにいても、自分自身が体験したことであれば、内容に独自性が増します。
どこかで聞いたことのある話という印象を相手に与えないようにするためにも、具体的な出来事を構成に加えてください。
ライバルに埋もれないためには、具体例で差をつけなければなりません。
結果学んだこと
わかりやすい構成にするのは、エピソードのあとにその経験から何を学んだのかについて言及する必要があります。
また、どうしてうまくいったのか分析しておかないと次に活かせず、以前の成功はまぐれだったことになってしまいます。
運が良かったから成功したのだと採用担当者から思われてしまったら、それは自己PRとしては不十分です。
成功体験をきちんと分析し、そこで学んだことを明らかにすることで、向上心という言葉がより真実味を増すでしょう。
入社後にどのように活かせるか
最後に、入社後にその経験からの学びがどのように活かされるのかについて述べます。
事前に企業の経営理念や事業内容を調べ、それらに絡めながら論旨を展開していくと良いでしょう。
その会社ではどのような社員が求められているのかを知っておけば、自分はその期待にどういった形で応えられるのかを説明できます。
どんなに立派な自己PRであっても、社員として求められている姿でなければ効果は薄くなってしまうので、現在ではなく入社後に視点を置いた構成にするように注意してください。
【向上心をアピールしたい】向上心を自己PRとしてアピールする際の注意点
向上心は自己PRにふさわしい強みではありますが、披露する際にいくつか注意しなければならない点があります。
これらをしっかりと押さえておかないと、せっかくの内容が逆効果になってしまう恐れがあるのです。
就活で内定を勝ち取るためには、ただご自身の長所を強調すればそれで終わりというわけにはいきません。
視点を現在ではなく、未来に向ける必要があるのです。
自己PRが採用につながるよう、以下でご紹介する注意点をしっかりと肝に銘じてください。
向上心がゴールにならないようにする
向上心は、仕事においても成果を出すためのツールでしかありません。
学生時代は向上心があること自体を評価されてきたかもしれませんが、社会に出たら違います。
たとえ常に向上心を絶やさずに業務に励んでいても、ノルマを達成したり、結果を出したりすることが求められているのです。
向上心があることが評価の対象となるのではなく、それをもって何を成し遂げたかで評価されてしまうのが社会です。
ですから、自己PRで向上心があることを着地点とせずに、どのようなことを達成したのかについて言及する必要があります。
企業では結果を出せる人材を求めており、結果が出ていない向上心は無意味であるからです。
ただし、全国大会で優勝など壮大な結果である必要はなく、小さな結果でも構わないのでその点に関してはご安心ください。
今後の貢献につなげる
向上心が高いことで将来どのような場面でその企業に貢献できるのか、将来を見据えたことについても触れておきましょう。
企業にとって大切なのは、過去に向上心を持っていたことではなく、もしその企業に入社したとしてどのような活躍が期待できるかです。
将来自分がなりたい姿、そしてそれをどのように実現していくのか、そこにどう向上心が絡むのかを伝えなければなりません。
もちろん、ご自身の将来像については、その企業をつなげて考えておく必要があります。
その企業の事業内容などをしっかりと下調べし、そこでしか実現できない夢について述べるのも有効です。
ご自分のあふれる意欲と、企業にとってどれだけ使える人材となれるのかを存分にアピールしておきましょう。
企業が求める人物像を意識する
企業は自己PRを通して応募者の内面を深く知ることで、入社後に活躍できる人材であるかを判断します。
優秀な人材であることも重視されますが、採用面接においては書類のみでは測ることのできない自社への入社意欲や考え方、向上心はとくに重視するポイントです。
志望先企業の企業理念や求める人物像は募集要項やホームページなどに必ず提示されています。
企業分析は十分に行い、自身の強みを書きたいように書くのではなく、企業側のニーズに合わせた自己PRとなるよう意識しましょう。
企業の求める人物像を深く理解することによって、自身が企業の求める人物像に合っていること、向上心があり入社後に企業の利益に貢献できる人材であることを示せます。
オリジナリティを意識する
企業が求める人物像として、向上心は幅広くどの企業においても求められます。
多くの応募者が自己PRにおいてアピールする可能性があり、膨大なエントリーシートの中で埋もれてしまう恐れがあります。
ライバルに埋もれることなく採用担当者の目に留まるには、オリジナリティを出すことが大切です。
採用担当者は多くの自己PRを目にしているため、どこかで聞いたことのあるような内容であれば印象が残りにくいです。
タイトルをつけたり、独自のエピソードを入れたりするなど、当たり障りのない文章となってしまわないよう目を引く書き方を意識します。
実際のエピソードを具体的に加えることで、オリジナリティのある自己PRとなり説得力が増します。
主観的にならないようにする
自己の強みを伝える際、主観的に伝えてしまっては信憑性のない一方的な自己PRになりかねません。
客観性のない主張をしてしまうことで、説得力もなく自己分析のしっかりできていない人物と評価される可能性もあります。
これまでのエピソードを具体的に伝え、客観的に自身の向上心を示すことにより採用担当者もあなたの向上心を評価できます。
実際に周囲から向上心を評価された事例を伝えることも有効です。
向上心を持って取り組んだ内容、課題を解決し得た結果、周囲からの評価を具体的に伝えるなど、客観的事実として伝わるよう意識します。
客観的な視点を入れるため、身近な人に自身の評価をしてもらうなど多角的に自己分析をすることも効果的です。
【向上心をアピールしたい】向上心を自己PRに用いる際の例文
ここからは、実際の自己PRに用いる例文をご紹介します。
勉強とアルバイトをテーマとした例文なので、ご自分の体験に置き換えて自分なりの自己PR文を作れるはずです。
これまでにご説明した自己PRの必要性・構成・注意点をしっかり頭の片隅において、まずは実際に自分で書いてみましょう。
どう書けば良いのか迷ってしまったら、書きべきことを箇条書きにして、それを順番に並べて肉付けしていくと書きやすくなります。
例文に目を通すだけでも、何かしらの気付きがあるに違いありません。
勉強がテーマの自己PR
忘れもしない大学の最初のテストで、私は100点中80点を取ってしまいました。
私は満点を取るつもりでそのテストに取り組んでいたので非常に悔しい思いをし、今後は問題の難易度や平均点などに関係なく、絶対に自分の満足がいく点しか取らないことを心に決めたのです。
そして、その日から私は毎日最低2時間の予習復習を行い、その結果1年後にはすべての科目でAプラスを取得できました。
努力が報われた形にはなりましたが、私はこの結果にも満足していてはいけないと思っています。
今後は仕事に必要なスキルを習得し、もし貴社に入社できましたら、期待していただいた以上の結果を出すつもりでいます。
アルバイトがテーマの自己PR
大学に入学して、私は飲食店のアルバイトを始めました。
正直、最初の頃はいただいているお給料に見合った仕事ができているか不安で、指示されたことをこなすだけで精一杯の日々だったことを覚えています。
しかし、それではせっかく雇ってくださった店長の期待に添えないと思い、もっと業務を覚えて貪欲に働けるよう、自分を追い込んでいきました。
その結果、めきめきと実力をつけ、1年目ながらバイトリーダーに抜擢していただき、後輩に仕事を教えられるようにもなっていたのです。
この経験から、努力は人を裏切らないことを実感しました。
今後は貴社で業務に全力投球し、売上の向上に尽力していきたいと思っています。
部活がテーマの自己PR
長期インターンの自己PR
ゼミがテーマの自己PR
この点について、大学時代のゼミでのエピソードをお話しします。
大学のゼミでは、新しい研究方法を積極的に取り入れ、成果を出すことが求められました。
しかし私はメインの研究方法についての知識が乏しく、成果を出すことに苦戦していました。
そこで自主的に関連書籍を読み漁り、教授に打診し、他学部の授業にも参加しました。
その結果、研究スキルが飛躍的に向上し、ゼミでのプレゼンテーションも大きく改善できました。
このプロセスを通じて、ゼミのメンバーからも刺激を受けることも多く、互いに高め合う良い環境を作ることもできました。
貴社においても、このような向上心を持って挑戦し続けることで、チームの成果を高めることに貢献したいと考えています。
特に、新しいプロジェクトにおいて学んだ知識と経験を活かし、常に最前線で活躍し、チームの目標達成に向けての推進力となることを目指します。
留学がテーマの自己PR
大学時代、将来的に英語をビジネスで活用することを目指し、生きた英語を学ぶために留学を決意しました。
留学先では言語だけでなく、異文化への適応も求められ、多くの困難に直面しました。
しかし、これらの困難を乗り越えるため、日々のコミュニケーションからサークルでのディスカッションまで、常に電子辞書を片手に、英語のスキルアップを図り続けました。
留学開始から1年後のTOEICスコアは初期よりも大幅に向上し、800点を超え、現地でのプレゼンテーションでも高い評価を受けるようになりました。
この経験は、単に語学力を向上させるだけでなく、未知の環境においても自らの目標に向かって努力を続ける継続力を身につけることができました。
貴社においても、この継続力と国際的なコミュニケーション能力を活かし、グローバルなビジネス環境でのプロジェクトやチーム運営に貢献できると考えています。
特に、国際的な市場での新規事業展開や、異文化間の架け橋としての役割を担い、貴社の業務拡大に貢献する所存です。
【向上心をアピールしたい】職種別!向上心をアピールする例文
続いて、職種別に向上心をアピールする例文を紹介します。
多くの就活生が目指すことになる技術職、営業職、事務職、企画職の4つに分けて紹介していくため、あなたが目指す職種に最も近いものを中心に参考にしてみてください。
技術職
将来的にプログラマーとして必要になると考え、大学在学中にPythonをはじめとする複数のプログラミング言語を独学で学び始めました。
また、言語の文法を理解するだけでなく、実際のプロジェクトに応用できるレベルを目標としました。
当初はわからないことだらけでしたが、一つひとつ不明点を解決することでスキルと知識を磨きました。
また、実践的なスキルを身につけるため、オープンソースプロジェクトへの参加や、アプリケーションの開発も行いました。
これらのプロジェクトを通じて、実際の開発プロセスとチームでの協力作業を経験し、技術だけでなく、プロジェクト管理能力も身に付けることができました。
今後、貴社においても、これまでに培ったプログラミング技術とプロジェクト運営の経験、そして向上心を活かし、新しい技術の習得にも積極的に取り組むことで、チームの一員として貢献していく所存です。
営業職
営業職に就く上で実務経験が不可欠だと考え、学生時代にある企業の営業インターンに参加しました。
当初は営業経験がなく、他のメンバーと比較して成約率が低かったため、営業スキルを磨く必要があると感じました。
そこで、毎日1時間、鏡に向かってロールプレイングを行い、問題点を洗い出し、相手に聞き取りやすい話し方や表情、身振りでぶりを磨き上げました。
また、社員の方にフィードバックを積極的に求めることで、実践的なアドバイスを取り入れ、スキルを磨きました。
この取り組みの結果、最終的には他のメンバーと比べて成約数で3倍の差をつけることができました。
この成功体験は、向上心があれば実務のなかでも素早く成長できることを実感させてくれました。
今後、貴社においても、この向上心と営業スキルを活かして新規顧客の開拓に貢献し、さらには営業チームのモチベーション向上にも寄与したいと考えています。
事務職
事務職の即戦力として貢献するため、大学在学中にファイナンシャルプランナー2級の資格を取得しました。
さらに、オフィスで必要とされる技能を高めるために、MOSの全5資格にも合格しました。
私は教職課程も履修していたため、非常にタイトな授業スケジュールでしたが、いずれの資格も細かい目標設定のおかげで、合格できました。
この経験から、私は様々な業務に対応可能なスキルセットを持ち、新たな環境や要求に迅速に適応する能力を持っていると自負しています。
また、資格取得を通して事務職で幅広く活躍できる能力を身につけました。
今後、貴社においても、これまでに磨いたスキルと向上心を活かし、さらに新しい技術や知識の習得に努めます。
特に、求められるスキルや資格の取得に積極的に取り組み、後輩や同僚に対しても模範を示すことで、職場全体の能力向上に貢献したいと考えています。
企画職
大学入学時、将来的に企画職で即戦力となることを目指し、マーケティングに関する専門書を積極的に読み進めました。
就職活動が始まるまでに100冊以上の書籍を読了し、理論だけでなく、市場分析や消費者心理の理解を深めました。
これにより、知識だけでなく、分析能力や戦略的思考を養いました。
さらに、この理論を実践に移すためにマーケティングインターンに参加し、企画と実施を担当し、施策の効果を定量的に分析することでコンバージョン率を20%向上させました。
貴社においても、このような向上心と実務経験を活かして、商品やサービスの企画・開発に携わりたいと考えています。
特に、市場調査から戦略立案、実行までの一連のプロセスにおいて、クリエイティブで効果的な販売促進策を提案し、貴社のビジネス拡大に寄与する所存です。
【向上心をアピールしたい】完成度を高めるために
今回は向上心をアピールしたい方向けに自己PRの作成方法や構成、例文などをかなり詳しく紹介しましたが、それでも「なんとなく自分の自己PRのクオリティに納得がいっていない」という方も多いはずです。
そこで、ここからは完成した自己PRの完成度をさらに高めるための対策を紹介します。
ちなみにこの対策方法は自己PRだけでなく、志望動機やガクチカにも活用できるものであるため、いずれかのESのクオリティに納得がいっていない方は同様の対策をしてみてください。
声に出して読んでみる
自己PRの文章が完成したら、一度声に出してゆっくりと読んでみましょう。
ただ黙読するだけでは気づくことのできなかった、文章が飛躍しすぎている部分や構成がおかしな部分、誤字脱字などについて確認できる可能性が非常に高いです。
視覚的な情報だけでなく、聴覚的な情報も取り入れるようにしましょう。
特に誤字脱字が多い文章は非常にマイナスな印象を与えてしまう可能性が高く、適当に作成した、もしくは時間をかけて作っていないと思われてしまう可能性が非常に高いです。
1つもミスの無い文章を提出し、良い印象を与えるためにも、何度も声に出して読んでみてください。
他の人に添削してもらう
自分で声に出して読むことで、ある程度客観的な視点を導入することはできますが、より根本的な対策といえるのは他の人に添削してもらうことです。
あなたがどれだけ客観的に読もうと思っても、自分で作成した文章であることには変わりないため、100%根本的に確認することは難しい場合があります。
そこで、他の人に確認してもらい、あなたに対する前提知識がない人でも理解できる文章を作成できているか、確認してもらいましょう。
可能であれば、就活を経験した先輩や、同じ業界を目指している友人に依頼すると、より効果的です。
就活エージェントに相談してみよう
友人や先輩などに確認してもらうのも非常に有効な選択肢の1つではあるのですが、最も手っ取り早いのは就活エージェントに相談することです。
就活のプロの視点からアドバイスがもらえるため、スムーズに就活を進められます。
ジョブコミットは完全無料で利用できるだけでなく、自己PRや志望動機、ガクチカなどのESを徹底的に添削してくれます。
また、面接対策に徹底的に付き合ってくれるのも、おすすめできる理由の1つです。
本番さながらの緊張感を持って面接練習を行い、どのような点を改善すれば良いのか、どのような点は自信を持って良いのかについてフィードバックをしてくれます。
ぜひ気になる方は登録し、就活をスムーズに進めてください。
まとめ
自己PRは、就活で企業の選考を突破するのにとても重要な項目です。
就活で最後に笑うためには、しっかりとした自己PRを作成し、企業側から注目される必要があります。
ただし、山のような書類に目を通してきた採用担当者をうならせるには、並大抵のことでは到底足りません。
構成から紹介するエピソードまでしっかり練り上げて、非の打ち所のない内容にしておく必要があります。
その際は過去の話だけするのではなく、必ず入社後にその企業にどう寄与していくのかという視点が必要です。